説明

印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法、印刷制御プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

【課題】印刷を要求したユーザの環境負荷累積値に応じて印刷制御を行うことができる印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法、印刷制御プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】印刷制御装置100は、データ伝送路Nを介して接続される1又は複数の画像形成装置200に対して印刷制御を行う装置であって、ユーザから要求された印刷による環境負荷予想値を積算し、ユーザにおける過去の印刷実績による環境負荷累積値を算出する環境負荷累積値算出手段32と、算出された前記環境負荷累積値に基づき、要求された印刷ジョブに対して、環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する印刷制御要否判定手段33と、要否判定結果に基づき、画像形成装置200における印刷を制御する印刷制御手段34と、有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークなどのデータ伝送路を介して接続される1又は複数の画像形成装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置及び印刷制御システムに関し、特に、印刷枚数に基づき印刷制御を行う技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の環境指向や省エネ指向の高まりにより、オフィス内に設置される機器においては、電力消費量、紙消費量、及びトナー消費量などの削減(環境負荷の軽減)に対する配慮が重要視されている。ユーザによっては購入する機器を選択する際の重要な判断材料の1つとされている。
【0003】
例えば特許文献1には、印刷枚数に基づき、印刷時に使用される用紙の生産に、どれだけの環境資源が必要であるのかを示す画像を表示するシステムが開示されている。特許文献1に記載のシステムでは、画像形成装置から取得した印刷枚数を基に印刷時の用紙の使用により消耗される環境資源の量を算出し、算出結果を基に予め用意しておいた必要な環境資源を示す画像を選択し、画面に表示する。これにより、特許文献1に開示されるシステムでは、ユーザに対して印刷時における環境への影響を直感的に知らせることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のシステムは、印刷時の環境負荷軽減に対して具体的な印刷制御を行うものではなかった。
【0005】
例えば特許文献1に開示されるシステムでは、印刷時における環境負荷軽減に係る印刷制御がユーザに委ねられている。そのため、たとえ印刷時における環境への影響を直感的に知らせることができたとしても、それを見たユーザが、環境負荷軽減を考慮した印刷制御を行わなければ、実際に環境負荷軽減の効果が得られないこととなる。また、上記具体的な印刷制御は、ユーザにとって煩雑である。
【0006】
このようなことから、印刷制御システムでは、ユーザに対して印刷時における環境への影響を知らせるだけでなく、印刷時におけるユーザの環境負荷累積値に応じて環境負荷軽減を図る具体的な印刷制御を行うことが望ましい。
【0007】
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、印刷を要求したユーザの環境負荷累積値に応じて印刷制御を行うことができる印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法、印刷制御プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷制御装置は、所定のデータ伝送路を介して接続される1又は複数の画像形成装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置であって、ユーザから要求された印刷による環境負荷予想値を積算し、ユーザにおける過去の印刷実績による環境負荷累積値を算出する環境負荷累積値算出手段と、前記環境負荷累積値算出手段により算出された前記環境負荷累積値に基づき、要求された印刷ジョブに対して、環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する印刷制御要否判定手段と、前記印刷制御要否判定手段による要否判定結果に基づき、前記画像形成装置における印刷を制御する印刷制御手段と、を有している。
【0009】
このような構成によって、本発明に係る印刷制御装置は、ユーザから印刷ジョブを受信した画像形成装置から印刷ジョブ実行時の印刷制御の要否判定が要求される。印刷制御装置は、要求時に画像形成装置から取得した情報に基づき、ユーザが要求した印刷による環境負荷予想値(CO2予想排出量)を算出する。続いて、印刷制御装置は、算出した環境負荷予想値が積算され算出された印刷時におけるユーザの環境負荷累積値(CO2排出積算量)に基づき、受信した印刷ジョブに対して環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する。その結果、印刷制御装置は、印刷制御を行う必要があると判定した場合に、要否判定要求元の画像形成装置に対して、例えば、集約や両面印刷といった印刷制御を指示する。
【0010】
これによって、本発明に係る印刷制御装置は、印刷を要求したユーザの環境負荷累積値に応じて印刷制御を行うことができる。その結果、印刷時においてユーザ単位での環境負荷軽減を図れる。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷制御方法は、所定のデータ伝送路を介して接続される1又は複数の画像形成装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置における印刷制御方法であって、ユーザから要求された印刷による環境負荷予想値を積算し、ユーザにおける過去の印刷実績による環境負荷累積値を算出する環境負荷累積値算出手順と、前記環境負荷累積値算出手順により算出された前記環境負荷累積値に基づき、要求された印刷ジョブに対して、環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する印刷制御要否判定手順と、前記印刷制御要否判定手順による要否判定結果に基づき、前記画像形成装置における印刷を制御する印刷制御手順と、を有している。
【0012】
このような手順によって、本発明に係る印刷制御方法は、ユーザの印刷要求による予想環境負荷値を含む印刷実績による環境負荷累積値を基に判定した、印刷ジョブに対する印刷制御の要否判定結果に従って、画像形成装置の印刷を制御すると言う動作を実現する。
【0013】
これによって、本発明に係る印刷制御方法は、印刷を要求したユーザの環境負荷累積値に応じて印刷制御が可能な環境を提供できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザの印刷要求による予想環境負荷値と印刷実績による環境負荷累積値とを基に判定した、印刷ジョブに対する印刷制御の要否判定結果に従って、画像形成装置の印刷を制御することで、印刷を要求したユーザの環境負荷累積値に応じて印刷制御を行うことができる印刷制御装置、印刷制御システム、印刷制御方法、印刷制御プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る印刷制御システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る印刷制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る印刷制御システムが有する機能構成例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る管理情報のデータ例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る印刷制御要否判定情報のデータ例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る印刷制御に係る画面例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る環境負荷累積値に応じて印刷制御を行う処理手順例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る印刷制御の要否判定を行う処理手順例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る印刷制御システムが有する機能構成例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る印刷制御要否判定情報のデータ例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る印刷制御に係る画面例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る環境負荷累積値に応じて印刷制御を行う処理手順例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る印刷制御システムが有する機能構成の変形例(その1)を示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る印刷制御システムが有する機能構成の変形例(その2)を示す図である。
【図16】本発明の実施形態に係る印刷制御システムが有する機能構成の変形例(その3)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」と言う)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0017】
[第1の実施形態]
<システム構成>
本実施形態に係るシステムの構成について説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る印刷制御システム1の構成例を示す図である。
図1に示すように、印刷制御システム1は、インターネットなどの外部ネットワークIを介して、印刷制御装置100に、印刷制御に係る各種情報を管理する情報管理装置(DB(Data Base)サーバ)300が接続されている。
【0019】
印刷制御システム1は、例えば顧客先に導入され特定エリア(ローカル)に構築されたシステムであり、一方、情報管理装置300は、メーカ側に配置されたサーバ機能を有する装置である。また、一般的に、印刷制御システム1と外部ネットワークIとの間には、印刷制御システム1の機密性を確保するため、ファイアウォール(非図示)が設置されている。
【0020】
印刷制御システム1は、LP(Laser Printer)や複合機(MFP:Multifunction Peripheral)といった1又は複数の画像形成装置200、1又は複数のクライアントPC(Personal Computer)400(以下単に「PC」と言う)、及び画像形成装置200が有する印刷機能を制御する印刷制御装置100が、LAN(Local Area Network)などの内部ネットワークNで相互に接続されている。
【0021】
印刷制御システム1では、印刷制御装置100が有する印刷制御機能により、画像形成装置200から印刷ジョブに関する情報(以下「印刷ジョブ情報」と言う)及び機器情報、ならびに情報管理装置300から各種情報などを取得し、画像形成装置200で行う印刷が制御される。また、PC400に対しては、印刷制御装置100から印刷制御結果などの各種情報が提供される。
【0022】
このような構成により、印刷制御システム1では、例えばユーザがPC400から内部ネットワークNを介して画像形成装置200に印刷ジョブの要求を行った場合、印刷制御装置100が、画像形成装置200及び情報管理装置300から取得した各種情報を基に、印刷ジョブに対して行う画像形成装置200の印刷を制御することができる。
【0023】
なお、上記には、印刷制御装置100と外部ネットワークIとの間に、ファイアウォールを設置する構成について説明を行ったが、印刷制御装置100が、ファイアウォールの機能を有している構成であってもよい。
【0024】
<ハードウェア構成>
次に、上記印刷制御装置100及び画像形成装置200の各ハードウェア構成について説明する。
【0025】
《印刷制御装置》
図2は、本実施形態に係る印刷制御装置100のハードウェア構成例を示す図である。
図2に示すように、印刷制御装置100は、入力装置101、表示装置102、ドライブ装置103、RAM(Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)105、CPU106、インタフェース装置107、及びHDD(Hard Disk Drive)108などを含む各種ハードウェアを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
【0026】
入力装置101は、キーボード及びマウスなどを含み、印刷制御装置100に各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイなどを含み、印刷制御装置100による処理結果(例えば「印刷制御結果情報」)などを表示する。
【0027】
インタフェース装置107は、印刷制御装置100をネットワークなどの所定のデータ伝送路Nに接続するインタフェースである。よって、印刷制御装置100は、インタフェース装置107を介して、画像形成装置200、情報管理装置300、及びPC400とデータ通信を行うことができる。
【0028】
HDD108は、各種プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、例えば、印刷制御装置100全体を制御する情報処理システム(例えば「Windows(登録商標)」や「UNIX(登録商標)」などの基本ソフトウェアであるOS(Operating System))、及び情報処理システム上において各種機能(例えば「印刷制御機能」)を提供するアプリケーションなどがある。また、HDD108は、格納している上記プログラムやデータを、所定のファイルシステム及び/又はDBにより管理している。
【0029】
ドライブ装置103は、着脱可能な記録媒体103aとのインタフェースである。よって、印刷制御装置100は、ドライブ装置103を介して、記録媒体103aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。
【0030】
ROM105は、電源を切っても内部データを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM105には、印刷制御装置100が起動されるときに実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、印刷制御装置100のシステム設定、及びネットワーク関連の設定などのデータが格納されている。
【0031】
RAM104は、上記各種記憶装置から読み出されたプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。CPU106は、上記RAM104上に読み出したプログラムを実行することにより、印刷制御装置100の全体制御や印刷制御装置100が搭載する各種機能を動作させる。
【0032】
このようなハードウェア構成により、印刷制御装置100は、例えば、HDD108からRAM104上に読み出したプログラム(例えば「印刷制御プログラム」)をCPU106により実行し、搭載機能(例えば「印刷制御機能」)を実現することができる。
【0033】
《画像形成装置》
図3は、本実施形態に係る画像形成装置200のハードウェア構成例を示す図である。
図3に示すように、画像形成装置200は、コントローラ10、操作パネル21、プロッタ22、及びスキャナ23などを有し、それぞれが相互にバスBで接続されている。
【0034】
操作パネル21は、表示部及び入力部を備えており、機器情報などの各種情報をユーザに提供したり、動作設定や動作指示などの各種ユーザ操作を受け付けたりする。
【0035】
プロッタ22は、画像形成部を備えており、用紙に出力画像を形成する。例えば、出力画像を形成する方式には、電子写真プロセスやインクジェット方式などがある。本実施形態では、上記電子写真プロセス(露光、現像、転写の順に画像形成を行う方法)により画像形成を行うプロッタ22を例に説明する。スキャナ23は、原稿読み取り部を備えており、原稿面の読み取り画像を生成する。
【0036】
コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶装置12、ネットワークI/F13、及び外部記憶I/F14などを備えており、それぞれが相互にバスBで接続されている。
【0037】
CPU11は、プログラムを実行することにより各種機能の実現や装置全体を制御する。また、記憶装置12は、上記プログラムや各種データ(例えば「画像データ」)を格納し保持する。例えば、記憶装置12は、揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)、不揮発性のメモリであるROM(Read Only Memory)、及び大容量の記憶領域を備えたHDD(Hard Disk Drive)などを含む。RAMは、CPU11のワークエリア(プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリア)として機能する。ROMやHDDは、プログラムや各種データの格納先として用いられる。これにより、画像形成装置200では、CPU11により、ROMに格納されたプログラムをRAM上に読み出し、プログラムの実行が行える。
【0038】
ネットワークI/F13は、データ伝送路Nを接続するためのインタフェースである。例えば、データ伝送路Nには、LAN(Local Area Network)などがある。
【0039】
外部記憶I/F14は、外部記憶装置にあたる記録媒体15を接続するためのインタフェースである。例えば、外部記憶装置には、SDメモリカード(SD Memory Card)やUSB(Universal Serial Bus)メモリなどがある。これにより、画像形成装置200では、記録媒体15に格納されたプログラムやデータを読み取れる(及び/又は書き込める)。
【0040】
画像形成装置200は、上記ハードウェア構成により、例えば、PC400から受信した印刷ジョブ(印刷データ)を、コントローラ10で動作する画像形成プログラムによりラスタイメージ(ビットマップイメージ)へと変換し、プロッタ22により用紙にトナー画像を形成するという画像形成機能を実現することができる。
【0041】
また、画像形成装置200の印刷制御は、上記ハードウェア構成により、印刷制御装置100からの制御信号をコントローラ10で処理することにより行うことができる。具体的には、CPU11が、ネットワークI/F13を介して受信した制御信号に基づき、プロッタ22に対して印刷制御(例えば「両面印刷」や「集約印刷」など)の実行を指示する信号を送出することで行うことができる。
【0042】
<印刷制御機能>
次に、本実施形態に係る印刷制御機能について説明する。
【0043】
本実施形態に係る印刷制御装置100では、ユーザが要求した印刷によるCO2予想排出量が積算され算出された印刷時におけるユーザのCO2排出積算量を基に、受信した印刷ジョブに対して環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する。その結果、印刷制御装置100は、印刷制御を行う必要があると判定した場合に、印刷ジョブが要求された画像形成装置200に環境負荷軽減を図る印刷制御を指示する。印刷制御装置100は、このような印刷制御機能を有している。
【0044】
印刷制御システム1では、印刷時の環境負荷軽減を図る上で、印刷時におけるユーザの環境負荷累積値に応じて、環境負荷軽減を図る具体的な印刷制御を行うことが望ましい。
【0045】
そこで、本実施形態に係る印刷制御装置100では、ユーザの印刷要求による環境負荷予想値を含む印刷実績による環境負荷累積値を基に判定した、印刷ジョブに対する環境負荷軽減を図る印刷制御の要否判定結果に従って、画像形成装置200の印刷を制御する。
【0046】
これによって、印刷制御装置100は、印刷時におけるユーザの環境負荷累積値に応じて、画像形成装置200に対し、環境負荷軽減を図る印刷制御を行うことができる。
【0047】
以下に、上記印刷制御機能の構成とその動作について説明する。
図4は、本実施形態に係る印刷制御システム1が有する機能構成例を示す図である。
図4に示すように、印刷制御システム1は、情報送信部34,41、情報受信部31,42、CO2排出積算量算出部32、印刷制御要否判定部33、情報提供部43、及び情報保持部51などを有している。
【0048】
上記各機能部は、画像形成装置200、印刷制御装置100、及び情報管理装置300が有する機能部である。
【0049】
本実施形態に係る印刷制御機能は、主に印刷制御装置100が有する機能部により実現される。よって、以下の説明では、印刷制御装置100が有する機能部を中心に説明を行う。
【0050】
印刷制御装置100は、情報受信部31、CO2排出積算量算出部32、印刷制御要否判定部33、及び情報送信部34などを有している。
【0051】
情報受信部31及び情報送信部34は、画像形成装置200との間で双方向データ通信を行う。例えば、情報受信部31は、画像形成装置200が有する情報送信部41から送信される印刷制御の要否判定要求などを受信する。また、情報受信部31では、画像形成装置200(上記情報送信部41)から送信されるユーザ情報、印刷ジョブ情報、及び機器情報などの各種情報を受信する。一方、情報送信部34は、印刷制御の要否判定結果を画像形成装置200が有する情報受信部42へと送信する。
【0052】
CO2排出積算量算出部32は、印刷時におけるCO2排出積算量(環境負荷累積値)を算出する。上述したように「CO2排出積算量」とは、印刷時におけるユーザの環境負荷値として積算されたCO2排出量である。
【0053】
そのため、CO2排出積算量算出部32では、ユーザが要求した印刷によるCO2予想排出量(環境負荷予想値)を算出する必要がある。
【0054】
そこで、CO2排出積算量算出部32では、算出用データ取得部321及びCO2予想排出量算出部322を有している。算出用データ取得部321は、上記CO2排出量の予想値を算出するために必要な算出用データを取得する。また、CO2予想排出量算出部322は、取得した算出用データに基づきCO2予想排出量を算出する。
【0055】
上記「算出用データ」には、例えば、印刷枚数、TEC値、及びCO2基準値などがある。「印刷枚数」は、ユーザが要求した印刷ジョブにおいて指定されるページ数である。また、「TEC(Typical Electricity Consumption)値」は、国際エネルギースタープログラムに適合するための基準値であり、機器の標準的な消費電力量の目安となる値(省エネ性能の違いを測る指標値)である。TEC値は、例えば、画像形成装置200(プリンタ/複合機)の場合、平日5日を稼働時間とスリープ/オフの繰り返し、休日2日をスリープ/オフ状態という平均的なオフィスの利用形態を想定して、製品仕様や消費電力などから算出される1週間あたりの消費電力量[kWh/週]である。また、「CO2基準値」は、1[kWh]あたりのCO2排出量[kg−CO2/kWh](単位消費電力におけるCO2換算係数)である。
【0056】
CO2予想排出量算出部322は、例えば、上記算出用データを基に、以下の方法によりCO2予想排出量[g]を算出する。
【0057】
まず、CO2予想排出量算出部322は、以下の計算式を用いて1枚あたりのCO2排出量を算出する。
1枚あたりのCO2排出量 = (TEC値 × CO2基準値)/(TEC標準印刷枚数(=0.5×ipm))
続いて、CO2予想排出量算出部322は、以下の計算式を用いてユーザが要求した印刷によるCO2予想排出量を算出する。
印刷時のCO2予想排出量 = 1枚あたりのCO2排出量 × 印刷枚数
また、算出用データ取得部321は、上記算出用データを以下の方法で取得する。印刷枚数は、情報受信部31が画像形成装置200から受信した印刷ジョブ情報から取得できる。また、TEC値及びCO2基準値は、情報管理装置300が有する情報保持部51から取得できる。
【0058】
情報保持部51には、主に管理情報61及び印刷制御要否判定情報62が、所定の記憶領域に格納され保持されている。つまり、情報保持部51は、情報管理装置300が備える記憶装置(例えば「HDD」)が有する機能にあたる。
【0059】
ここで、上記情報管理装置300が管理する各種情報について説明する。管理情報61及び印刷制御要否判定情報62は、例えば、図5及び図6に示すようなデータ構成となっている。
【0060】
《管理情報》
管理情報61は、上記TEC値やCO2基準値などを含むデータ(印刷制御に係る情報)を管理するための各種情報である。
【0061】
図5は、本実施形態に係る管理情報61のデータ例を示す図である。図5(A)には、TEC値を管理する管理情報61a、また図5(B)には、CO2基準値を管理する管理情報61bの各データ例が示されている。
図5(A)に示すように、管理情報61aは、「機種ID」及び「TEC値」などの各情報項目が対応付けて構成されている。「機種ID」は、画像形成装置200の機種を識別するための機種識別データ(機種識別情報)である。また、「TEC値」は、上述したTEC値である。TEC値は、画像形成装置200の機種ごとに測定される値であることから、機種識別情報に対応付けて管理する。
【0062】
このようなデータ構成により、算出用データ取得部321は、管理情報61aを参照し、画像形成装置200の機種識別情報を基にTEC値を取得することができる。
【0063】
次に、図5(B)に示すように、管理情報61bは、「地域名」及び「CO2基準値」などの各情報項目が対応付けて構成されている。「地域名」は、地域(例えば「国」)を識別するための地域識別データ(地域識別情報)である。また、「CO2基準値」は、上述したCO2基準値(CO2排出量換算係数)である。CO2基準値は、例えば、各国ごとなど、地域により異なることが考えられるため、地域識別情報に対応付けて管理する。
【0064】
このようなデータ構成により、算出用データ取得部321は、管理情報61bを参照し、地域識別情報を基にCO2基準値を取得することができる。
【0065】
また、上記管理情報61は、情報管理装置300が定期的に所定の情報提供サーバ(例えば「TEC値を公開している情報提供サーバ」)から最新データを取得することで、最新情報へと更新される。また、上記管理情報61は、情報管理装置300で動作する所定のツール又はコマンドを用いて、管理者により手動で設定・変更を行うこともできる。なお、上記管理情報61に新たな機種や地域が追加された場合には、機種に対応するTEC値及び地域に対応するCO2基準値が同期して追加されるようにしてもよい。
【0066】
このように、CO2予想排出量算出部322は、算出用データ取得部321が取得した算出用データを基に所定の計算式を用いて、ユーザが要求した印刷によるCO2予想排出量を算出する。その結果、CO2排出積算量算出部32は、CO2予想排出量算出部322が算出したCO2予想排出量を、過去の印刷時に算出されたCO2予想排出量に加算し、ユーザのCO2排出積算量(印刷時におけるユーザの環境負荷累積値)を更新する。
【0067】
このようにして算出されたCO2排出積算量は、情報管理装置300が有する情報保持部51に格納され、印刷制御要否判定情報62として保持される。
【0068】
よって、CO2排出積算量算出部32は、算出後、印刷制御要否判定情報62を参照し、該当情報項目を上書きすることで、CO2排出積算量を更新する。
【0069】
《印刷制御要否判定情報》
印刷制御要否判定情報62は、印刷時におけるユーザの環境負荷累積値に応じた印刷制御を行うか否かを判定する際に用いる各種情報である。
【0070】
図6は、本実施形態に係る印刷制御要否判定情報62uのデータ例を示す図である。
図6に示すように、印刷制御要否判定情報62uは、「ユーザID」、「CO2排出積算量」、及び「限界値」などの各情報項目が対応付けて構成されている。「ユーザID」は、ユーザを識別するための利用者識別データ(利用者識別情報)である。また、「CO2排出積算量」は、上述したCO2排出積算量(積算データ)である。CO2排出積算量は、予め設定しておいた積算期間(例えば「一週間」や「一ヶ月間」)に従って算出された値である。よって、CO2排出積算量は、期間が過ぎればクリアされる。また、「限界値」は、印刷時におけるCO2排出積算量の上限値として設定された値(設定データ)である。
【0071】
このようなデータ構成により、CO2排出積算量算出部32は、印刷制御要否判定情報62uを参照し、利用者識別情報を基にユーザのCO2排出積算量を更新することができる。
【0072】
なお、上記印刷制御要否判定情報62uにおける限界値は、情報管理装置300で動作する所定のツール又はコマンドを用いて、管理者により手動でユーザ単位の設定・変更を行うことができる。なお、上記印刷制御要否判定情報62uに新たなユーザが追加された場合には、ユーザに対応する限界値(デフォルト値)が設定されるようにしてもよい。
【0073】
また、上記CO2排出積算量及び上記限界値が、印刷制御要否判定部33で行う印刷制御の要否判定の際に用いる制御データである。
【0074】
印刷制御要否判定部33は、上記制御データに基づき、印刷時におけるユーザの環境負荷累積値に応じた印刷制御を行うか否かを判定する。
【0075】
まず、印刷制御要否判定部33は、CO2排出積算量算出部32から算出後のCO2排出積算量が渡されることで、印刷制御の要否判定要求を受け付ける。ここで渡される「算出後のCO2排出積算量」は、ユーザが要求した印刷によるCO2予想排出量を含む、印刷時におけるユーザの環境負荷値として積算されたCO2排出積算量である。
【0076】
これを受けて印刷制御要否判定部33は、情報保持部51を参照し、利用者識別情報を基に、ユーザに設定された限界値を取得する。続いて、印刷制御要否判定部33は、取得した限界値とCO2排出積算量との大小関係を比較する。その結果、印刷制御要否判定部33は、CO2排出積算量が限界値を超えた場合に(CO2排出積算量>限界値)、印刷ジョブに対して環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があると判定する。一方、CO2排出積算量が限界値を超えない場合には(CO2排出積算量≦限界値)、印刷制御を行う必要がないと判定する。
【0077】
このように、印刷制御要否判定部33は、印刷時におけるユーザの環境負荷累積値に応じて印刷制御の要否判定を行う。この要否判定結果は、印刷制御要否判定部33から情報送信部34へと渡され、要否判定要求元の画像形成装置200に応答として送信される。
【0078】
その結果、画像形成装置200では、印刷制御装置100から印刷制御を行う必要があるとの判定結果を受け付けた場合に、印刷ジョブの送信元であるPC400、すなわちユーザに対して、情報提供部43により、例えば、図7に示すような画面が表示される。
【0079】
図7は、本実施形態に係る印刷制御に係る画面例を示す図である。図7(A)には印刷制御結果の表示画面例、また図7(B)には印刷制御の確認画面例が示されている。
図7(A)に示すように、印刷制御の結果が表示される場合には、例えば、CO2排出積算量が限界値を超えたことにより、印刷ジョブがキャンセルされた旨を表示する。また、図7(B)に示すように、CO2排出積算量が限界値を超えた場合であっても、印刷ジョブに対して環境負荷軽減を図る印刷制御の実行をユーザに指示させるようにしてもよい。また、このときユーザが、上記確認画面を介して、実行する印刷制御の内容(例えば「両面印刷」、「集約印刷」、及び「両面・集約の組み合わせ印刷」)を設定できるようにしてもよい。
【0080】
なお、上記情報の表示は、PC300が備える表示装置102の他に、画像形成装置200が備える操作パネル21であってもよい。
【0081】
また、画像形成装置200では、印刷制御装置100から受け付けた印刷制御の要否判定結果に従ってコントローラ10によりプロッタ22を制御し印刷制御が行われる。よって、印刷制御装置100が有する情報送信部34が、画像形成装置200に対して印刷制御を指示する。
【0082】
このように、本実施形態に係る印刷制御機能は、上記各機能部が画像形成装置200、印刷制御装置100、情報管理装置300上で連係動作することにより実現される。
【0083】
次に、提案情報提供機能の詳細な動作(機能部群の連係動作)について、処理手順を示すシーケンス図を用いて説明する。
【0084】
印刷制御機能は、画像形成装置200、印刷制御装置100、及び情報管理装置300に搭載(インストール)されるプログラム(ソフトウェア部品)が、CPUにより、格納先(例えば「ROM」など)からRAM上に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
【0085】
図8は、本実施形態に係る環境負荷累積値に応じて印刷制御を行う処理手順例を示す図である。なお、以下に処理手順について説明を行うが、図8に示す処理の前段階として、画像形成装置200では、印刷を要求したユーザに対して認証が行われ、ユーザが利用許可されているものとする。
【0086】
図8に示すように、印刷制御装置100は、画像形成装置200が有する情報送信部41から送信された印刷制御の要否判定要求を情報受信部31により受け取る(ステップS101)。このとき情報受信部31は、印刷ジョブ情報及び機器情報を受信する。なお、画像形成装置200は、ユーザから印刷ジョブを受信したときに、情報送信部41により上記情報を印刷制御装置100へと送信する。
【0087】
情報受信部31は、要否判定要求を受け付けると、受信した印刷ジョブ情報及び機器情報をCO2排出積算量算出部32へと渡し、CO2排出積算量の算出を要求する(ステップS201)。
【0088】
CO2排出積算量算出部32は、算出用データ取得部321により情報管理装置300へアクセスし、情報保持部51で保持する管理情報61から算出用データを取得する(ステップS202)。具体的には、算出用データ取得部321は、管理情報61を参照し、機器情報に含まれる機種識別情報を基に機種に対応付けられたTEC値を取得する。また、算出用データ取得部321は、管理情報61を参照し、機器情報に含まれる仕向地情報を基に地域に対応付けられたCO2基準値を取得する。さらに、算出用データ取得部321は、印刷ジョブ情報に含まれる印刷枚数を取得する。
【0089】
これにより、CO2排出積算量算出部32は、算出用データ取得部321が取得した印刷枚数、TEC値、及びCO2基準値に基づき、CO2予想排出量算出部322によりユーザが要求した印刷によるCO2予想排出量を算出する(ステップS203)。なお、CO2予想排出量算出方法の詳細については、上述の記載を参照のこと。
【0090】
続いて、CO2排出積算量算出部32は、CO2予想排出量算出部322が算出したCO2予想排出量を、過去の印刷時に算出されたCO2予想排出量に加算し、ユーザのCO2排出積算量を算出する(ステップS204)。
【0091】
その結果、算出されたCO2排出積算量は、CO2排出積算量算出部32から印刷制御要否判定部33へと渡される(ステップS2051)。またこのとき、CO2排出積算量算出部32は、情報管理装置300へアクセスし、情報保持部51で保持する印刷制御要否判定情報62を更新する(ステップS2052)。具体的には、CO2排出積算量算出部32は、印刷制御要否判定情報62を参照し、印刷ジョブ情報から得られる利用者識別情報を基に、算出後のCO2排出積算量により、該当情報項目のデータを更新する。
【0092】
一方、印刷制御要否判定部33は、印刷制御要否判定情報62を参照し、利用者識別情報を基にユーザごとに設定されたCO2排出積算量の限界値を取得する(ステップS206)。
【0093】
これにより、印刷制御要否判定部33は、算出後のCO2排出積算量に基づき、ユーザから要求された印刷ジョブに対して環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する(ステップ207)。
【0094】
印刷制御要否判定部33は、算出後のCO2排出積算量と取得した限界値とを比較し、CO2排出積算量が限界値を超えている場合に、印刷制御を行う必要があると判定する。一方、CO2排出積算量が限界値を超えていない場合に、印刷制御を行う必要がないと判定する。
【0095】
例えば、図6に示す印刷制御要否判定情報62uに基づき、印刷制御要否判定を行った場合の動作例を示す。
【0096】
ユーザID「U001」の印刷ジョブに対して要否判定を行った場合には、要求ジョブのCO2予想排出量が5[g]であればCO2排出積算量が35[g]であり、限界値40[g]を超えないことから、印刷制御を行う必要がないと判定される。
【0097】
一方、ユーザID「U002」の印刷ジョブに対して要否判定を行った場合には、要求ジョブのCO2予想排出量が2[g]であってもCO2排出積算量が42[g]であり、限界値40[g]を超えることから、印刷制御を行う必要があると判定される。
【0098】
印刷制御要否判定部33は、上記要否判定結果を情報送信部34により送信し(ステップS208)、要否判定要求元の画像形成装置200へと応答する(ステップ209)。
【0099】
これにより、画像形成装置200では、情報受信部42により受信した要否判定結果に基づき、情報表示及び/又は印刷制御が行われる(ステップS301及び/又はS302)。
【0100】
具体的には、印刷制御を行う必要があると判定された場合に、情報提供部43により、印刷制御に係る情報(例えば「実行する印刷制御の内容」や「印刷キャンセル」)を表示し(例えば図7に示す表示例)、印刷ジョブを要求したユーザにその旨を知らせる。
【0101】
また、プロッタ22は、コントローラ10からの制御指示に従って、用紙1枚に対して1ページを印刷する通常印刷時より少ない枚数で印刷を行う(印刷時に用いる用紙枚数を削減するような印刷を行う)。具体的な印刷方法には、例えば、「両面印刷」、「集約印刷」、及び「両面・集約の組み合わせ印刷」などがある。このような印刷制御の内容(印刷方法の詳細)については、ユーザが所定のツール又はコマンドを用いて設定・変更することができる。
【0102】
また、コントローラ10は、実行する印刷制御に「ジョブキャンセル」が設定されている場合に、要求印刷をキャンセルする。
【0103】
なお、上記ステップS301における情報提供処理については、必ずしも行う必要はなく、上記ステップS302における印刷制御処理のみを実行してもよい。また、上記ステップS301における情報提供処理を行うか否かについては、ユーザが所定のツール又はコマンドを用いて設定・変更することができる。
【0104】
また、図8に示す処理手順では、CO2排出積算量が限界値を超えているか否かに基づき印刷制御が行われる。
【0105】
例えば、印刷制御要否判定部33は、図9の処理手順に示すように、印刷制御の要否を段階的に判定し、それぞれの判定結果に基づき異なる印刷制御を行うようにしてもよい。
【0106】
図9は、本実施形態に係る印刷制御の要否判定を行う処理手順例を示す図である。なお、図9には、図8に示すステップS207以降の処理手順が示されている。
【0107】
まず、印刷制御要否判定部33は、限界値の超過を判定する前に、CO2排出積算量と限界値との差分が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS2071)。つまり、前記所定値が、CO2排出積算量と限界値との近似有効範囲を示し、CO2排出積算量が限界値に近づいてきたか否かを判定する。なお、上記判定では、CO2排出積算量と限界値との差分が正の値のときのみ有効である。また、上記所定値は、予め設定された値である。
【0108】
例えば、図6に示す印刷制御要否判定情報62uに基づき、印刷制御要否判定を行った場合の動作例を示す。なお、設定された近似有効範囲(所定値)は10とする。
【0109】
ユーザID「U001」の印刷ジョブに対して要否判定を行った場合には、要求ジョブのCO2予想排出量が5[g]であればCO2排出積算量が35[g]であり、限界値40[g]との差分は5[g]となる。そのため、CO2排出積算量が限界値を超過していないが、差分値が所定値以下で近似有効範囲内であることから、限界値に近づいてきたと見なし印刷制御を行う必要があると判定される。
【0110】
このような要否判定結果は、印刷制御装置100から画像形成装置200へと送信され(ステップS208及びS209)、画像形成装置200において、要否判定結果に基づく情報提供及び印刷制御処理が行われる(ステップS301及びS302)。このとき印刷制御処理では、CO2排出積算量が限界値を超過していないことから、両面印刷や集約印刷といった印刷時に用いる用紙枚数を削減するような印刷を行うようにプロッタ22を制御する。これにより、ユーザは、限界値を超過する前に、印刷時における自身の環境負荷累積値が許可された量の限界近くに達していることが分かる。また、情報提供処理において、差分値から割り出される印刷可能枚数(予測値)を含む印刷制御に係る情報を提供してもよい。これにより、ユーザに対して環境負荷軽減を図る具体的な行動を促すことができる。
【0111】
一方、印刷制御要否判定部33は、CO2排出積算量が限界値を超えているか否かを判定する(ステップS2072)。CO2排出積算量は、値の更新に伴い限界値との差分が減少する。そのため、印刷制御要否判定部33は、限界値との差分が0以下であるか否かを判定する。印刷制御要否判定部33は、限界値との差分が0以下であると判定した場合に、印刷制御を行う必要があると判定する。
【0112】
このとき画像形成装置200で行う印刷制御処理では、CO2排出積算量が限界値を超過したことから、コントローラ10により印刷ジョブをキャンセルし印刷を行わない。
【0113】
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る印刷制御装置100によれば、ユーザの印刷要求による予想環境負荷値を含む印刷実績による環境負荷累積値を基に判定した、印刷ジョブに対する環境負荷軽減を図る印刷制御の要否判定結果に従って、画像形成装置200の印刷を制御する。
【0114】
これによって、印刷制御装置100は、印刷時におけるユーザの環境負荷累積値に応じて、画像形成装置200に対し、環境負荷軽減を図る印刷制御を行うことができる。つまり、ユーザ操作に依存せず、印刷時における環境負荷軽減を図ることができる。
【0115】
[第2の実施形態]
本実施形態では、印刷制御の要否判定を、ユーザ単位だけでなく、ユーザが属するグループ単位で行う。
【0116】
第1の実施形態では、印刷時におけるユーザのCO2排出積算量が限界値を超えてしまった場合、CO2排出積算量が所定期間経過した後にクリアされなければ、ユーザの印刷ジョブに対して常に環境負荷軽減を図る印刷制御が行われる。このような場合、印刷目的によっては、ユーザに不利益を与える可能性がある。
【0117】
そこで、本実施形態に係る印刷制御機能では、たとえユーザのCO2排出積算量が限界値を超えてしまった場合であっても、ユーザが属するグループのCO2排出積算量が限界値を超えていなければ印刷を許可する。
【0118】
以下に、本実施形態に係る印刷制御機能における機能構成とその動作について説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と同じ点に対して同一符号を付し、その説明を省略する。
【0119】
<印刷制御機能>
図10は、本実施形態に係る印刷制御システム1が有する機能構成例を示す図である。
図10に示すように、第1の実施形態に示す機能構成との違いは、印刷制御要否判定部33がグループ別判定部332を有する点である。なお、ユーザ別判定部331は、第1の実施形態において説明を行った印刷制御の要否判定である。
【0120】
グループ別判定部332は、ユーザが属するグループのCO2排出積算量に基づき、ユーザから要求された印刷ジョブに対して環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する。
【0121】
そのため、情報管理装置300が有する情報保持部51では、例えば、図11に示すような印刷制御要否判定情報62gを保持している。
【0122】
図11は、本実施形態に係る印刷制御要否判定情報62gのデータ例を示す図である。
図11に示すように、印刷制御要否判定情報62gは、CO2排出積算量と限界値とが、グループごとに対応付けられて構成されている。
【0123】
グループごとのCO2排出積算量は、属するユーザのCO2排出積算量の総和である。また、限界値は、属するユーザに対応付けられた限界値の総和である。
【0124】
上記印刷制御要否判定情報62gの設定・更新については、第1の実施形態に係る印刷制御要否判定情報62uと同様であるため、説明を省略する。
【0125】
このようなデータ構成により印刷制御要否判定部33は、印刷制御要否判定情報62gを参照し、ユーザが属するグループを識別する所属識別情報を基にグループのCO2排出積算量を取得することができる。なお、上記所属識別情報は、ユーザ管理機能(例えば「ユーザ認証機能」)から、利用者識別情報を基にユーザの属するグループを特定し割り出せる。
【0126】
このように、印刷制御要否判定部33は、印刷時におけるグループの環境負荷累積値に応じて印刷制御の要否判定を行う。
【0127】
また、印刷制御要否判定部33では、まず、ユーザ別判定部331によりユーザのCO2排出積算量について判定を行い、ユーザの限界値を超過していると判定された場合、グループ別判定部332によりグループのCO2排出積算量について判定を行う。つまり、印刷制御要否判定部33は、ユーザ単位で行った要否判定結果を基に、グループ単位での要否判定を行うか否かを制御する。この要否判定結果は、印刷制御要否判定部33から情報送信部34へと渡され、要否判定要求元の画像形成装置200に応答として送信される。
【0128】
その結果、画像形成装置200では、印刷制御装置100から「印刷制御を行う必要があるが例外として許可する」との判定結果を受け付けた場合に、印刷ジョブの送信元であるPC400、すなわちユーザに対して、情報提供部43により、例えば、図12に示すような画面が表示される。
【0129】
図12は、本実施形態に係る印刷制御に係る画面例を示す図である。
図12(A)に示すように、ユーザのCO2排出積算量が限界値を超えた場合であっても、印刷を許可する旨を表示する。また、このときの表示画面には、ユーザ及び属するグループの各CO2排出積算量と設定された各限界値との関係が表示されてもよい。
【0130】
次に、本実施形態に係る印刷制御機能の詳細な動作について、処理手順を示すシーケンス図を用いて説明する。
【0131】
図13は、本実施形態に係る環境負荷累積値に応じて印刷制御を行う処理手順例を示す図である。
図13に示すように、第1の実施形態に示す処理手順との違いは、ステップS207である。よって、以下の説明では、上記処理手順についてのみ説明する。
【0132】
印刷制御要否判定部33は、まず、算出後のCO2排出積算量に基づき、ユーザから要求された印刷ジョブに対して環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する(ステップ2071)。
【0133】
印刷制御要否判定部33は、ユーザのCO2排出積算量とユーザごとに設定された限界値とを比較し、ユーザのCO2排出積算量が限界値を超えている場合に、印刷制御を行う必要があると判定する。
【0134】
印刷制御要否判定部33は、上記ステップS2071において、CO2排出積算量が限界値を超過し、印刷制御を行う必要があると判定した場合に、ユーザが属するグループの算出後のCO2排出積算量に基づき、印刷制御を行う必要があるか否かを判定する(ステップS2072)。
【0135】
印刷制御要否判定部33は、グループのCO2排出積算量とグループごとに設定された限界値とを比較し、グループのCO2排出積算量が限界値を超えている場合、最終的に印刷制御を行う必要があると判定する。
【0136】
一方、ユーザのCO2排出積算量が限界値を超えているが、グループのCO2排出積算量が限界値を超えていない場合には、例外的に印刷制御を行う必要がないと判定する。
【0137】
印刷制御要否判定部33は、上記要否判定結果を情報送信部34により送信し(ステップS208)、要否判定要求元の画像形成装置200へと応答する(ステップ209)。
【0138】
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る印刷制御装置100によれば、ユーザの印刷要求による予想環境負荷値を含む印刷実績による環境負荷累積値を基に判定した、印刷ジョブに対する環境負荷軽減を図る印刷制御の要否判定結果に従って、画像形成装置200の印刷を制御する。本実施形態では、上記印刷制御の要否判定を、ユーザ単位だけでなく、ユーザが属するグループ単位で行う。さらに、ユーザ単位で行った要否判定結果を基に、グループ単位での要否判定を行うか否かを制御する。
【0139】
これによって、印刷制御装置100は、印刷時におけるユーザの環境負荷累積値に応じて、画像形成装置200に対し、環境負荷軽減を図る印刷制御を行うことができる。さらに、印刷制御装置100は、その印刷制御において、環境負荷の軽減だけでなく、印刷目的も考慮した制御を行うことができる。
【0140】
<変形例>
上記各実施形態に係る印刷制御システム1が有する機能構成は、例えば図14から図16に示すような構成であってもよい。
【0141】
図14は、上記各実施形態に係る印刷制御システム1が有する機能構成の変形例(その1)を示す図である。
図14に示すように、情報管理装置300が有する情報保持部51を、印刷制御装置100が備える記憶装置(例えば「HDD」)により機能させて構成であってもよい。このような構成の場合、印刷制御装置100は、所定の情報提供サーバから最新情報を取得し、情報保持部51が保持する管理情報61の更新を行う。
【0142】
次に、図15は、上記各実施形態に係る印刷制御システム1が有する機能構成の変形例(その2)を示す図である。図16は、上記各実施形態に係る印刷制御システム1が有する機能構成の変形例(その3)を示す図である。
図15に示すように、印刷制御装置100が有する印刷制御機能を、画像形成装置200が有する構成であってもよい。このような構成にすることで、印刷制御装置100及び画像形成装置200それぞれが情報送・受信部31,34,41,及び42を有する必要がなく、その構成を簡略化することができる。また、図16に示すように、印刷制御装置100及び情報管理装置300が有する各機能を、画像形成装置200が有する構成であってもよい。
【0143】
ここまで、上記実施形態の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る印刷制御装置100が有する「印刷制御機能」は、上述した各処理手順を動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムが、CPU106で実行されることにより実現される。
【0144】
上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体103aに格納することができる。例えば、記録媒体103aには、フロッピー(登録商標)ディスク、CD(Compact Disk)、及びDVD(Digital Versatile Disk)、ならびにSDメモリカード(SD Memory Card)及びUSB(Universal Serial Bus)メモリなどがある。
【0145】
よって、上記プログラムは、記録媒体103aを読み取り可能なドライブ装置103や外部記憶I/F(非図示)などを介して印刷制御装置100にインストールすることができる。また、印刷制御装置100は、インタフェース装置107を備えていることから、電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
【0146】
また、上記実施形態では、PC400から送信された印刷ジョブを例に説明を行ったが、この限りでない。例えば、画像形成装置200におけるコピージョブやファクシミリジョブなどであってもよい。この場合に、画像形成装置200は、コピー要求受付やファクシミリ受信を受けて、情報送信部41により、印刷制御装置100に対して印刷制御の要否判定要求を行う。
【0147】
また、上記実施形態に係る印刷制御装置100が、プリントサーバ機能を有する構成であってもよい。この場合、ユーザからの印刷ジョブを印刷制御装置100が受信し、受信した印刷ジョブに対して印刷制御を行う。つまり、印刷制御装置100は、印刷制御の要否判定結果に従って、画像形成装置200への印刷制御の内容を決定し、印刷ジョブの送信とともに、印刷制御を指示する。
【0148】
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0149】
1 印刷制御システム
31,42 情報受信部
34,41 情報送信部
32 CO2排出積算量算出部
321 算出用データ取得部
322 CO2予想排出量算出部
33 印刷制御要否判定部
331 ユーザ別判定部
332 グループ別判定部
43 情報提供部
51 情報保持部
61 管理情報
62 印刷制御要否判定情報
100 印刷制御装置(情報提供サーバ)
101 入力装置
102 表示装置
103 ドライブ装置(a:記録媒体)
104 RAM(揮発性の半導体メモリ)
105 ROM(不揮発性の半導体メモリ)
106 CPU(中央処理装置)
107 インタフェース装置(NIC:Network I/F Card)
108 HDD(不揮発性の記憶装置)
200 画像形成装置(管理対象機器)
10 コントローラ
11 CPU(中央処理装置)
12 記憶装置
13 ネットワークI/F(NIC:Network I/F Card)
14 外部記憶I/F(15:記録媒体)
21 操作パネル
22 プロッタ
23 スキャナ
300 情報管理装置(DBサーバ)
400 クライアントPC(情報処理装置)
I 外部ネットワーク(インターネット)
N 内部ネットワーク(LAN)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0150】
【特許文献1】特開2004−330639号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のデータ伝送路を介して接続される1又は複数の画像形成装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置であって、
ユーザから要求された印刷による環境負荷予想値を積算し、ユーザにおける過去の印刷実績による環境負荷累積値を算出する環境負荷累積値算出手段と、
前記環境負荷累積値算出手段により算出された前記環境負荷累積値に基づき、要求された印刷ジョブに対して、環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する印刷制御要否判定手段と、
前記印刷制御要否判定手段による要否判定結果に基づき、前記画像形成装置における印刷を制御する印刷制御手段と、を有することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】
前記印刷制御要否判定手段は、
前記環境負荷累積値算出手段により算出されたユーザの環境負荷累積値に基づき、印刷制御を行う必要があるか否かを判定し、
ユーザの環境負荷累積値による要否判定結果が、前記印刷制御を行う必要があると判定された場合に、
ユーザが属するグループの環境負荷累積値に基づいた前記印刷制御の要否判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
【請求項3】
前記印刷制御手段は、
前記印刷制御要否判定手段により、前記印刷制御を行う必要があると判定された場合に、
用紙1枚に対して1ページの印刷を行う通常印刷時より少ない枚数で印刷を行うように、前記画像形成装置における印刷を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷制御装置。
【請求項4】
前記印刷制御手段は、
用紙1枚に対して1ページの通常印刷時より少ない枚数で印刷を行うように、両面印刷、集約印刷、又は両面・集約の組み合わせによるいずれかの方法で印刷を行うように、前記画像形成装置における印刷を制御することを特徴とする請求項3に記載の印刷制御装置。
【請求項5】
前記印刷制御要否判定手段は、
前記環境負荷累積値が予め設定したおいた限界値を超過した場合に、前記印刷制御を行う必要があると判定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
【請求項6】
前記印刷制御要否判定手段は、
前記環境負荷累積値と予め設定したおいた限界値との正の差分値が所定値以下となった場合、又は前記差分値が0以下となった場合に、前記印刷制御を行う必要があると判定し、
前記印刷制御手段は、
前記所定値以下となった場合の要否判定結果に基づく印刷制御と、前記0以下となった場合の要否判定結果に基づき印刷制御とで、異なる印刷制御を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
【請求項7】
前記印刷制御要否判定手段は、
ユーザの環境負荷累積値による要否判定結果が、前記印刷制御を行う必要があると判定された場合に、
ユーザが属するグループの環境負荷累積値に基づいた前記印刷制御の要否判定を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
【請求項8】
前記画像形成装置から取得した印刷ジョブ情報及び機器情報に基づき、環境負荷予想値を算出する環境負荷予想値算出手段を有し、
環境負荷累積値算出手段は、
前記環境負荷予想値算出手段により算出された前記環境負荷予想値を積算することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
【請求項9】
TEC(Typical Electricity Consumption)値及びCO2排出量の換算係数であるCO2基準値を取得する算出用データ取得手段を有し、
前記環境負荷予想値算出手段は、
前記印刷ジョブ情報に含まれる印刷枚数、前記算出用データ取得手段により取得された前記TEC値、及び前記CO2基準値に基づき、前記環境負荷予想値を算出することを特徴とする請求項8に記載の印刷制御装置。
【請求項10】
前記算出用データ取得手段は、
前記機器情報に含まれる前記画像形成装置の機種を識別する機種識別情報を基に、機種に対応するTEC値を取得することを特徴とする請求項9に記載の印刷制御装置。
【請求項11】
前記算出用データ取得手段は、
前記機器情報に含まれる前記画像形成装置の仕向地を指定する仕向地情報を基に、地域に対応するCO2基準値を取得することを特徴とする請求項9又は10に記載の印刷制御装置。
【請求項12】
前記環境負荷予想値は、
ユーザから要求された印刷により排出が予想されるCO2排出量であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
【請求項13】
1又は複数の画像形成装置と、前記画像形成装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置とが、所定のデータ伝送路を介して接続される印刷制御システムであって、
前記画像形成装置に対してユーザが要求した印刷による環境負荷予想値を積算し、ユーザにおける過去の印刷実績による環境負荷累積値を算出する環境負荷累積値算出手段と、
前記環境負荷累積値算出手段により算出された前記環境負荷累積値に基づき、要求された印刷ジョブに対して、環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する印刷制御要否判定手段と、
前記印刷制御要否判定手段による要否判定結果に基づき、前記画像形成装置に対して、受信した印刷ジョブの印刷制御を指示する印刷制御手段と、を有することを特徴とする印刷制御システム。
【請求項14】
所定のデータ伝送路を介して接続される1又は複数の画像形成装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置における印刷制御方法であって、
ユーザから要求された印刷による環境負荷予想値を積算し、ユーザにおける過去の印刷実績による環境負荷累積値を算出する環境負荷累積値算出手順と、
前記環境負荷累積値算出手順により算出された前記環境負荷累積値に基づき、要求された印刷ジョブに対して、環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する印刷制御要否判定手順と、
前記印刷制御要否判定手順による要否判定結果に基づき、前記画像形成装置における印刷を制御する印刷制御手順と、を有することを特徴とする印刷制御方法。
【請求項15】
所定のデータ伝送路を介して接続される1又は複数の画像形成装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置における印刷制御プログラムであって、
コンピュータを、
ユーザから要求された印刷による環境負荷予想値を積算し、ユーザにおける過去の印刷実績による環境負荷累積値を算出する環境負荷累積値算出手段と、
前記環境負荷累積値算出手段により算出された前記環境負荷累積値に基づき、要求された印刷ジョブに対して、環境負荷軽減を図る印刷制御を行う必要があるか否かを判定する印刷制御要否判定手段と、
前記印刷制御要否判定手段による要否判定結果に基づき、前記画像形成装置における印刷を制御する印刷制御手段として機能させる印刷制御プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムを記憶した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−218400(P2010−218400A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−66458(P2009−66458)
【出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】