説明

印刷指示装置、ドライバのインストール方法及びドライバのインストールプログラム

【課題】機能限定ドライバの利用価値を高めることが可能な印刷指示装置、ドライバのインストール方法及びドライバのインストールプログラムを提供する。
【解決手段】印刷機器に印刷を実行させる印刷指示装置は、記憶装置13と、CPU11とを有している。記憶装置13は、機能限定ドライバがインストールされた場合、機能限定ドライバをインストールしたことを示す識別情報を記憶する。その後、標準ドライバがインストールされる場合、CPU11は、記憶装置13に識別情報が記憶されているか否かを判断し、識別情報が記憶されていると判断した場合に、標準ドライバのインストールを禁止し、又は、インストールされた標準ドライバを削除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷指示装置、ドライバのインストール方法及びドライバのインストールプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータなどの印刷指示装置から、プリンタなどの印刷機器に対して印刷を実行させるために、プリンタドライバなるものが印刷指示装置にインストールされる。プリンタドライバのインストール方法は様々な方法がある。例えば、インターネット上などからプリンタドライバのインストーラを印刷指示装置にダウンロードし、インストーラを使ってプリンタドライバをインストールする方法がある。また、例えばWindows(登録商標)の場合、コントロールパネルの「プリンタとFAX」から「プリンタの追加」を選択させて実行させて、ウィザード上でユーザに必要情報を入力させることにより、プリンタドライバをインストールする方法がある(特許文献1の段落0002参照)。
【特許文献1】特開2004−265061号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の印刷指示装置におけるプリンタドライバのインストール方法では、以下の問題が生じてしまう。例えば、プリンタドライバには、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換する標準ドライバ、及び、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換すると共に前記標準ドライバよりも印刷時の設定内容に制限が付された機能限定ドライバが存在する。そして、オフィスなどでカラー印刷を禁止するなど、プリンタの使用を制限したい管理者等は、各社員の印刷指示装置に機能限定ドライバをインストールすることがある。
【0004】
このような場合、各社員はプリンタの使用が制限されることとなる。しかしながら、社員が独自に標準ドライバをインストールした場合には、機能限定ドライバをインストールしておいたことに意味をなさなくなってしまう。
【0005】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、機能限定ドライバの利用価値を高めることが可能な印刷指示装置、ドライバのインストール方法及びドライバのインストールプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷指示装置は、印刷機器に印刷を実行させる印刷指示装置であって、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換する標準ドライバ、及び、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換すると共に前記標準ドライバよりも印刷時の設定内容に制限が付された機能限定ドライバのうち、前記機能限定ドライバのインストール時に、前記機能限定ドライバをインストールしたことを示す識別情報を記憶する記憶手段と、前記標準ドライバのインストール時に、前記記憶手段に前記識別情報が記憶されているか否かを判断し、前記識別情報が記憶されていると判断した場合に、前記標準ドライバのインストールを禁止し、又は、インストールされた前記標準ドライバを削除する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る印刷指示方法は、印刷機器に印刷を実行させる印刷指示方法であって、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換する標準ドライバ、及び、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換すると共に前記標準ドライバよりも印刷時の設定内容に制限が付された機能限定ドライバのうち、前記機能限定ドライバのインストール時に、前記機能限定ドライバをインストールしたことを示す識別情報を記憶する記憶工程と、前記標準ドライバのインストール時に、前記記憶工程において前記識別情報が記憶されたか否かを判断し、前記識別情報が記憶されたと判断した場合に、前記標準ドライバのインストールを禁止し、又は、インストールされた前記標準ドライバを削除する制御工程と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る印刷指示プログラムは、印刷機器に印刷を実行させる印刷指示プログラムであって、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換する標準ドライバ、及び、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換すると共に前記標準ドライバよりも印刷時の設定内容に制限が付された機能限定ドライバのうち、前記機能限定ドライバのインストール時に、前記機能限定ドライバをインストールしたことを示す識別情報を記憶する記憶工程と、前記標準ドライバのインストール時に、前記記憶工程において前記識別情報が記憶されたか否かを判断し、前記識別情報が記憶されたと判断した場合に、前記標準ドライバのインストールを禁止し、又は、インストールされた前記標準ドライバを削除する制御工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、機能限定ドライバのインストール時に、機能限定ドライバをインストールしたことを示す識別情報を記憶し、標準ドライバのインストール時に、識別情報が記憶されているか否かを判断し、識別情報が記憶されていると判断した場合に、標準ドライバのインストールを禁止し、又は、インストールされた標準ドライバを削除する。このため、機能限定ドライバがインストールされた後に、標準ドライバをインストールしようとしても、ユーザは標準ドライバをインストールできず、またはインストールしたとしても標準ドライバを使用できないことなる。これにより、ユーザは、機能限定ドライバを使用することとなり、機能限定ドライバの利用価値を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に本発明の実施の形態に基づいて、本発明を説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
【0011】
図1は、本実施形態に係る印刷指示装置を含む印刷システム1を示す構成図である。印刷システム1は、パーソナルコンピュータなどの印刷指示装置10と、プリンタなどの印刷機器20とからなり、印刷指示装置10から印刷機器20に対して印刷を命令し、印刷機器20において命令に従った印刷を実行するものである。
【0012】
印刷指示装置10は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリ12と、記憶装置13と、入力装置14と、表示装置15と、入出力インターフェース16とを有している。
【0013】
CPU11は、印刷指示装置10の制御部として機能するものであり、メモリ12に記憶される各種プログラムを実行するものである。メモリ12は、例えばROM(Read Only Memory)や、RAM(Random Access Memory)によって構成された記憶部であって、後述のドライバのインストールプログラム等を記憶している。記憶装置13は、ハードディスクなどの大容量記憶装置である。入力装置14は、例えばキーボードやマウスであって、ユーザからの各種入力操作を受け付けるものである。表示装置15は、例えば液晶ディスプレイであって、各種画像や映像等を表示するものである。
【0014】
また、上記記憶装置13には、印刷時の設定及び印刷画像を印刷機器20が解読可能な情報に変換するプリンタドライバが記憶される。このプリンタドライバには、標準ドライバと機能限定ドライバとがあり、機能限定ドライバは、標準ドライバよりも印刷時の設定内容に制限が付されている。印刷時の制限とは、例えばカラー印刷の禁止などが該当する。
【0015】
図2は、ドライバのインストール方法の概略を示す概念図である。まず、管理者(又はユーザ)は、機能限定ドライバのインストーラをダウンロード等して記憶装置13に記憶させる。そして、管理者は、機能限定ドライバのインストーラにより、機能限定ドライバをインストールする。これにより、記憶装置13内のシステムフォルダ13a内に機能限定ドライバがインストールされる(ステップS1)。また、インストーラは、レジストリ13b内に機能限定ドライバがインストールされたことを示す識別情報を記憶させる(ステップS2)。
【0016】
ここで、識別情報は、レジストリキーとレジストリデータとからなっている。レジストリキーは、ベンダー名とプリンタドライバの名称とを示す情報を含んでおり、レジストリデータは、インストールされているドライバが機能限定ドライバであるか標準ドライバであるかを示す情報を含んでいる。
【0017】
具体的にレジストリキーは、「HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥○○○○○○○○¥××××××」などとなっている。ここで、「○○○○○○○○」がベンダー名であり、「××××××」がプリンタドライバの名称である。また、レジストリデータは、「LimDrvInst=1」となっている。ここで、「1」の数値が機能限定ドライバであることを示している。
【0018】
また、例えばWindows(登録商標)の「プリンタの追加」を選択して機能限定ドライバをインストールするなどの場合、すなわち、機能限定ドライバをインストールするインストーラをダウンロードすることなく、機能限定ドライバをインストールする場合、直接的にシステムフォルダ13a内に機能限定ドライバがインストールされる(ステップS3)。そして、機能限定ドライバ自体がレジストリ13bに識別情報を記憶させる(ステップS4)。
【0019】
図3は、図2に示した機能限定ドライバの機能構成を示す概念図である。図3に示すように、本実施形態において機能限定ドライバは、通常のドライバが有するドライバコアモジュール100及びユーザインターフェースモジュール101に加えて、インストール情報記録モジュール102を備えている。上記した識別情報をレジストリ13bに記憶させる動作は、インストール情報記録モジュール102によって行われることとなる。
【0020】
再度、図2を参照して、標準ドライバのインストール方法を説明する。まず、ユーザが標準ドライバのインストーラをダウンロード等して記憶装置13に記憶させる。そして、ユーザは、標準ドライバのインストーラにより、標準ドライバをインストールする。このとき、標準ドライバのインストーラは、レジストリ13b内に識別情報が記憶されているか否かを確認する(ステップS5)。そして、レジストリ13b内に識別情報が記憶されていた場合、インストーラは標準ドライバのインストールを禁止する。一方、レジストリ13b内に識別情報が記憶されていなかった場合、インストーラは標準ドライバをインストールする。これにより、記憶装置13内のシステムフォルダ13a内に標準ドライバがインストールされる(ステップS6)。
【0021】
また、例えばWindows(登録商標)の「プリンタの追加」を選択して標準ドライバをインストールするなどの場合、すなわち、標準ドライバをインストールするインストーラをダウンロードすることなく、標準ドライバをインストールする場合、直接的にシステムフォルダ13a内に標準ドライバがインストールされる(ステップS7)。そして、標準ドライバはレジストリ13bに識別情報が記憶されているか否かを確認する(ステップS8)。
【0022】
そして、レジストリ13bに識別情報が記憶されていない場合、標準ドライバはそのままシステムフォルダ13a内に記憶されたままとなり、以後の印刷処理においては標準ドライバが使用されることとなる。一方、レジストリ13bに識別情報が記憶されている場合、標準ドライバは自らを削除し、標準ドライバの使用を禁止することとなる。なお、プリンタの追加機能等によって、標準ドライバをインストールする場合、ドライバのインストール自体は防止できないため、印刷指示装置10は、標準ドライバをインストール後に削除することとしている。
【0023】
図4は、図2に示した標準ドライバの機能構成を示す概念図である。図4に示すように、本実施形態において標準ドライバは、通常のドライバが有するドライバコアモジュール200及びユーザインターフェースモジュール201に加えて、ドライバ削除モジュール202を備えている。上記した標準ドライバの削除動作は、このドライバ削除モジュール202によって行われることとなる。
【0024】
次に、図5〜図9を参照して、ドライバのインストールプログラムによって実行されるドライバのインストール方法を詳細に説明する。
【0025】
図5は、インストーラを利用した機能限定ドライバのインストール方法を示すフローチャートである。まず、図5に示すように、CPU11は、EULA(End User License Agreement)を表示させる(ST1)。ここで、EULAとは、ユーザがそのソフトウェアを使用する上で守るべき条件などをまとめたものである。
【0026】
次に、CPU11は、機能限定ドライバのうち、いずれの機能限定ドライバをインストールするかユーザに選択させる(ST2)。すなわち、機能限定ドライバにも複数種あり、そのうちいずれのドライバをインストールするかをユーザに選択させる。その後、CPU11は、ポートを選択する(ST3)。これにより、印刷先のアドレスが特定される。
【0027】
その後、ドライバのインストール処理が実行される(ST4)。その後、上記したレジストリキーが生成されると共に(ST5)、レジストリデータが生成される(ST6)。そして、図5に示す処理は終了する。
【0028】
図6は、プリンタの追加機能による機能限定ドライバのインストール方法を示すフローチャートである。まず、図6に示すように、CPU11は、「プリンタの追加」によるインストールが完了したか否かを判断する(ST11)。インストールが完了したか否かは、画面上にアイコンが作成されたか否かによって判断される。「プリンタの追加」によるインストールが完了していないと判断した場合(ST11:NO)、完了したと判断されるまで、この処理が繰り返される。
【0029】
一方、「プリンタの追加」によるインストールが完了したと判断した場合(ST11:YES)、上記したレジストリキーが生成されると共に(ST12)、レジストリデータが生成される(ST13)。
【0030】
次に、CPU11は、機能限定ドライバによる印刷処理を実行し(ST14)、印刷処理が終了したか否かを判断する(ST15)。印刷処理が終了していないと判断した場合(ST15:NO)、処理はステップST14に移行する。一方、印刷処理が終了したと判断した場合(ST15:YES)、図6に示した処理は終了する。
【0031】
図7は、インストーラを利用した標準ドライバのインストール方法を示すフローチャートである。まず、図7に示すように、CPU11は、レジストリ13b内に識別情報が存在するか否かを判断する(ST21)。すなわち、CPU11は、インストールしようとしている標準ドライバと同一のレジストリキーが存在し、且つ、そのレジストリデータは「LimDrvInst=1」であるか否かを判断することとなる。
【0032】
レジストリ13b内に識別情報が存在すると判断した場合(ST21:YES)、図7に示す処理は終了する。すなわち、識別情報が存在する場合、その後インストール処理が実行されることなく、図7に示す処理は終了する。
【0033】
一方、レジストリ13b内に識別情報が存在しないと判断した場合(ST21:NO)、CPU11は、ステップST22〜ST25の処理を実行する。この処理は、上記したステップST1〜ST4と同様の処理であるため、説明を省略する。そして、図7に示す処理は終了する。
【0034】
図8は、プリンタの追加機能による標準ドライバのインストール方法を示すフローチャートである。まず、図8に示すように、CPU11は、「プリンタの追加」によるインストールが完了したか否かを判断する(ST31)。インストールが完了したか否かは、画面上にアイコンが作成されたか否かによって判断される。「プリンタの追加」によるインストールが完了していないと判断した場合(ST31:NO)、完了したと判断されるまで、この処理が繰り返される。
【0035】
一方、「プリンタの追加」によるインストールが完了したと判断した場合(ST31:YES)、処理はステップS32に移行する。そして、CPU11は、レジストリ13b内に識別情報が存在するか否かを判断する(ST32)。この処理は上記したステップST21の処理を同様である。
【0036】
レジストリ13b内に識別情報が存在すると判断した場合(ST32:YES)、CPU11は、インストールされた標準ドライバを削除する旨のメッセージを表示する(ST33)。
【0037】
図9は、図8に示したステップST33において表示されるメッセージの例を示す図である。図9に示すように、CPU11は、例えば「この環境では、専用のプリンタドライバをお使いください。標準版のプリンタドライバは削除されるので、専用のプリンタドライバを再インストールしてください。」などのメッセージを表示する。さらに、CPU11は、「OK」マークについても表示し、ユーザに確認を促している。
【0038】
再度、図8を参照する。メッセージを表示後、標準ドライバはシステムフォルダ13a内から削除される(ST34)。その後、図8に示す処理は終了する。
【0039】
一方、レジストリ13b内に識別情報が存在しないと判断した場合(ST32:NO)、CPU11は、標準ドライバによる印刷処理を実行し(ST35)、印刷処理が終了したか否かを判断する(ST36)。印刷処理が終了していないと判断した場合(ST36:NO)、処理はステップST35に移行する。一方、印刷処理が終了したと判断した場合(ST36:YES)、図8に示した処理は終了する。
【0040】
このようにして、本実施形態に係る印刷指示装置10、印刷指示プログラム及び印刷指示方法によれば、機能限定ドライバのインストール時に、機能限定ドライバをインストールしたことを示す識別情報を記憶し、標準ドライバのインストール時に、識別情報が記憶されているか否かを判断し、識別情報が記憶されていると判断した場合に、標準ドライバのインストールを禁止し、又は、インストールされた標準ドライバを削除する。このため、機能限定ドライバがインストールされた後に、標準ドライバをインストールしようとしても、ユーザは標準ドライバをインストールできず、またはインストールしたとしても標準ドライバを使用できないことなる。これにより、ユーザは、機能限定ドライバを使用することとなり、機能限定ドライバの利用価値を高めることができる。
【0041】
また、標準ドライバをインストールするインストーラが記憶され、インストーラによって標準ドライバをインストールする操作が行われた場合、標準ドライバのインストールを禁止する。このため、インストーラを印刷指示装置10にダウンロードした後に、このインストーラを使って標準ドライバをインストールしようとしても標準ドライバをインストールさせることなく、機能限定ドライバの利用価値を高めることができる。
【0042】
また、標準ドライバをインストールするインストーラをダウンロードすることなく、標準ドライバをインストールする場合、インストールされた標準ドライバを削除する。このため、「プリンタの追加」の機能などにより標準ドライバをインストールする場合のように、インストール自体を禁止することができない場合には、インストールを禁止しないもののインストールされた標準ドライバを削除することとなる。これにより、ユーザに標準ドライバを使用させず、機能限定ドライバの利用価値を高めることができる。
【0043】
また、インストールされた標準ドライバを削除した場合、機能限定ドライバをインストールする旨を表示する。このため、標準ドライバを使用できず、機能限定ドライバをインストールしなければ印刷をできない旨をユーザに伝えることができ、機能限定ドライバのインストールを促して、印刷ができなくなってしまう事態を防止することができる。
【0044】
また、識別情報は、プリンタドライバの名称を示すレジストリキーと、レジストリキーにより示される名称のプリンタドライバが標準ドライバであるか機能限定ドライバであるかを示すレジストリデータとを有している。このため、レジストリキーによって、異なるプリンタドライバについて標準ドライバの使用を妨げることなく、レジストリデータによって、標準ドライバであるか機能限定ドライバであるかの区別を行うことができる。
【0045】
以上、本発明に係る印刷指示装置及び方法を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
【0046】
例えば、上記実施形態において識別情報はレジストリ13b内に格納されているが、これに限らず、他の記憶領域に格納されていてもよい。また、識別情報の構成は、上記したものに限らず、他のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本実施形態に係る印刷指示装置を含む印刷システムを示す構成図である。
【図2】ドライバのインストール方法の概略を示す概念図である。
【図3】図2に示した機能限定ドライバの機能構成を示す概念図である。
【図4】図2に示した標準ドライバの機能構成を示す概念図である。
【図5】インストーラを利用した機能限定ドライバのインストール方法を示すフローチャートである。
【図6】プリンタの追加機能による機能限定ドライバのインストール方法を示すフローチャートである。
【図7】インストーラを利用した標準ドライバのインストール方法を示すフローチャートである。
【図8】プリンタの追加機能による標準ドライバのインストール方法を示すフローチャートである。
【図9】図8に示したステップST33において表示されるメッセージの例を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
10 印刷指示装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
13a システムフォルダ
13b レジストリ
14 入力装置
15 表示装置
16 入出力インターフェース
20 印刷機器
100,200 ドライバコアモジュール
101,201 ユーザインターフェースモジュール
102 インストール情報記録モジュール
202 ドライバ削除モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷機器に印刷を実行させる印刷指示装置であって、
印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換する標準ドライバ、及び、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換すると共に前記標準ドライバよりも印刷時の設定内容に制限が付された機能限定ドライバのうち、前記機能限定ドライバのインストール時に、前記機能限定ドライバをインストールしたことを示す識別情報を記憶する記憶手段と、
前記標準ドライバのインストール時に、前記記憶手段に前記識別情報が記憶されているか否かを判断し、前記識別情報が記憶されていると判断した場合に、前記標準ドライバのインストールを禁止し、又は、インストールされた前記標準ドライバを削除する制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷指示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記記憶手段によって前記標準ドライバをインストールするインストーラが記憶され、前記インストーラによって前記標準ドライバをインストールする操作が行われた場合、前記標準ドライバのインストールを禁止する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷指示装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記標準ドライバをインストールするインストーラをダウンロードすることなく、前記標準ドライバをインストールする場合、インストールされた前記標準ドライバを削除する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の印刷指示装置。
【請求項4】
インストールされた前記標準ドライバを削除した場合、前記機能限定ドライバをインストールする旨を表示する表示手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項3に記載の印刷指示装置。
【請求項5】
前記識別情報は、プリンタドライバの名称を示すレジストリキーと、前記レジストリキーにより示される名称のプリンタドライバが前記標準ドライバであるか前記機能限定ドライバであるかを示すレジストリデータとを有している
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の印刷指示装置。
【請求項6】
印刷機器に印刷を実行させる印刷指示方法であって、
印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換する標準ドライバ、及び、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換すると共に前記標準ドライバよりも印刷時の設定内容に制限が付された機能限定ドライバのうち、前記機能限定ドライバのインストール時に、前記機能限定ドライバをインストールしたことを示す識別情報を記憶する記憶工程と、
前記標準ドライバのインストール時に、前記記憶工程において前記識別情報が記憶されたか否かを判断し、前記識別情報が記憶されたと判断した場合に、前記標準ドライバのインストールを禁止し、又は、インストールされた前記標準ドライバを削除する制御工程と、
を有することを特徴とするドライバのインストール方法。
【請求項7】
前記制御工程では、前記標準ドライバをインストールするインストーラが記憶され、前記インストーラによって前記標準ドライバをインストールする操作が行われた場合、前記標準ドライバのインストールを禁止する
ことを特徴とする請求項6に記載のドライバのインストール方法。
【請求項8】
前記制御工程では、前記標準ドライバをインストールするインストーラをダウンロードすることなく、前記標準ドライバをインストールする場合、インストールされた前記標準ドライバを削除する
ことを特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載のドライバのインストール方法。
【請求項9】
インストールされた前記標準ドライバを削除した場合、前記機能限定ドライバをインストールする旨を表示する表示工程をさらに有する
ことを特徴とする請求項8に記載のドライバのインストール方法。
【請求項10】
前記識別情報は、プリンタドライバの名称を示すレジストリキーと、前記レジストリキーにより示される名称のプリンタドライバが前記標準ドライバであるか前記機能限定ドライバであるかを示すレジストリデータとを有している
ことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のドライバのインストール方法。
【請求項11】
印刷機器に印刷を実行させる印刷指示プログラムであって、
印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換する標準ドライバ、及び、印刷時の設定及び印刷画像を前記印刷機器が解読可能な情報に変換すると共に前記標準ドライバよりも印刷時の設定内容に制限が付された機能限定ドライバのうち、前記機能限定ドライバのインストール時に、前記機能限定ドライバをインストールしたことを示す識別情報を記憶する記憶工程と、
前記標準ドライバのインストール時に、前記記憶工程において前記識別情報が記憶されたか否かを判断し、前記識別情報が記憶されたと判断した場合に、前記標準ドライバのインストールを禁止し、又は、インストールされた前記標準ドライバを削除する制御工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするドライバのインストールプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−129021(P2010−129021A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−305897(P2008−305897)
【出願日】平成20年12月1日(2008.12.1)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】