説明

印刷用塗工紙

【課題】本発明の目的は、凹凸加工することによって、印刷面に生じる光沢ムラのなく、且つ印刷適性に優れた、凹凸感のある風合いの印刷用塗工紙を提供することにある。
【解決手段】本発明は、基紙上に最低1層以上、顔料と接着剤を主とする塗工層を設けた印刷用塗工紙において、最表層が片面当たり固形分質量2.0g/m以上20.0g/m以下の範囲の塗工量で設けられ、次いで該最表層に、JIS B 0601−2001に規定される算術平均粗さ(Ra)3.6μm以上8.0μm以下、凹部間隔が120〜600μmとなるように凹凸加工を施すことを特徴とする印刷用塗工紙に関するものである。好ましくは、該最表層がエアナイフコーター、フィルムトランスファーコーター、カーテンコーター、スプレーコーターのいずれかによって片面当たり固形分質量4.0g/m以上10.0g/m以下の範囲の塗工量で設けられることを特徴とする印刷用塗工紙である。また好ましくは最表層と基紙との間に最低1層以上、ブレードコーターによって片面当たり固形分質量5.0g/m以上の塗工量の下塗り層を設けられることを特徴とする印刷用塗工紙に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は凹凸感のある風合いの印刷用塗工紙に関するものである。さらに詳しくは、印刷面に生じる光沢ムラのなく、且つ印刷適性に優れた、凹凸感のある風合いの印刷用塗工紙に関するものである。
【背景技術】
【0002】
印刷用塗工紙は、印刷した時の美観が商品としての重要な要素となる。この美観の因子にはいろいろなものが存在するが、一つとして、印刷面の均一な光沢感が挙げられる。基紙の凹凸やそれに起因する塗工層による被覆ムラ、塗工層内部構造の不均一性、塗工層表面の微妙な不規則の凹凸が顕著であれば、用紙表面の場所毎のインキ付着量分布が変化し、光沢ムラの多い印刷物になる。これを改良する手段として、全体の光沢感を軽減したマットコート紙の場合、光沢ムラは小さくなる傾向にあるが、それでも光沢ムラは完全にはなくならない。
【0003】
印刷用塗工紙表面に凹凸形状を付与することで提供される、凹凸感のある風合いの印刷用塗工紙は、印刷用塗工紙としての美観が高まる利点を持つ。従来の技術としては、塗工層中に有機顔料を活用して塗工層構造起因の凹凸を発現させた凹凸感のある風合いの印刷用塗工紙がある。この技術は、有機顔料の配合量の調整で、凹凸感の風合いを制御出来るという利点がある。しかし、有機顔料の配合量が多いと、紙のブロッキング等のトラブルが起き、結果として印刷用塗工紙としての美観が損なわれてしまう。そこでガラス転移温度を制御した有機顔料を使用した方法もある(例えば、特許文献1参照)が、十分に効果的であるとはいえず、やはり紙のブロッキング等のトラブルに起因し、美観が損なわれるという問題は、完全にはなくならず、印刷適性に劣るというのが現状である。
【0004】
基紙を凹凸形状に加工し、その上に塗工層を設ける方法も知られている(例えば、特許文献2参照)が、塗工層は、凹凸な基紙の上に均一に設けるのが非常に困難で、結果として、塗工層の厚みにムラが生じた印刷用塗工紙となり、これに起因して、印刷面の光沢ムラが生じてしまう。
【0005】
すなわち、印刷面に生じる光沢ムラのなく、且つ印刷適性に優れた、凹凸感のある風合いの印刷用塗工紙は、まだ見出されていないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−208474号公報
【特許文献2】特許第2889120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、印刷面に生じる光沢ムラのなく、且つ印刷適性に優れた、凹凸感のある風合いの印刷用塗工紙を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記の問題を解決すべく鋭意研究した結果、以下のような印刷用塗工紙を発明するに至った。すなわち、基紙上に最低1層以上、顔料と接着剤を主とする塗工層を設けた印刷用塗工紙において、最表層が片面当たり固形分質量2.0g/m以上20.0g/m以下の範囲の塗工量で設けられ、次いで該最表層に、JIS B 0601−2001に規定される算術平均粗さ(Ra)3.6μm以上8.0μm以下、凹部間隔が120〜600μmとなるように凹凸加工を施すことを特徴とする印刷用塗工紙である。
【0009】
さらには、該最表層がエアナイフコーター、フィルムトランスファーコーター、カーテンコーター、スプレーコーターのいずれかによって片面当たり固形分質量4.0g/m以上10.0g/m以下の範囲の塗工量で設けられることが好ましい。また最表層と基紙との間に最低1層以上、ブレードコーターによって片面当たり固形分質量5.0g/m以上の塗工量の下塗り層を設けることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の印刷用塗工紙は、印刷面に生じる光沢ムラのなく、且つ印刷適性に優れた、凹凸感のある風合いのある印刷用紙であるという特徴を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の印刷用塗工紙について詳細に説明する。本発明の印刷用塗工紙は基紙上に最低1層以上、顔料と接着剤を主とする塗工層を設けたものであり、本発明における最表層とは、基紙から最も遠いところに位置した層のことであり、基紙上に設けられる塗工層が1層のみの場合、その塗工層が最表層となる。また本発明における下塗り層とは、上記の最表層以外に塗工層として設けられたものであり、基紙上に設けられる塗工層が1層のみの場合、下塗り層は存在しないことを意味する。
【0012】
本発明の印刷用塗工紙は、最表層として片面当たり固形分質量2.0g/m以上20.0g/m以下の塗工量の塗工層を設けることを特徴とする。最表層塗工量が片面当たり固形分質量2.0g/mに満たない場合、最表層が、基紙、あるいは最表層のすぐ下の層を十分に被覆出来ず、この場合、印刷した時にムラが生じてしまう。また最表層塗工量が片面当たり固形分質量20.0g/mを上回る場合、一般的に各塗工方式において最適な操業範囲で操業し難く、塗工面の乱れ等によって、印刷適性が損なわれる。
【0013】
本発明の印刷用塗工紙は、最表層に、JIS B 0601−2001に規定される算術平均粗さ(Ra)3.6μm以上8.0μm以下となるように凹凸加工を施すことを特徴とする。算術平均粗さ(Ra)が3.6μmに満たない場合、凹凸感のある風合いが損なわれる。算術平均粗さ(Ra)が8.0μmを上回る場合、インキが付着しない部分が生じてしまい、印刷用塗工紙としての本来の機能が損なわれることになってしまう。本発明者は、鋭意研究した結果、最表層は、JIS B 0601−2001に規定される算術平均粗さ(Ra)が3.6μm以上8.0μm以下であることが最適であることを見出した。
【0014】
本発明の印刷用塗工紙は、最表層に、凹部間隔が120〜600μmとなるように凹凸加工を施すことを特徴とする。凹部間隔は、KEYENCE社製カラー3Dレーザ顕微鏡VK−8700を用いて印刷用塗工紙を200倍の倍率で観察し、任意の1.0mm間隔の2点間の輪郭曲線において、凹部の最深部と認識された点と、その点から最も近い凹部の最深部の点との水平方向の距離を測定し、この測定を32回行った値の平均値とした。なお凹部とは、上記の1.0mm間隔の2点間の輪郭曲線において、高さの極小点と認識出来る点から、水平方向の距離で200μmの距離以内に高低差が12μm以上の領域が存在する時、この最深部を中心とした領域を示す。凹部間隔が120μmに満たない場合、凹凸の間隔が狭過ぎるために、従来の平滑性の高い印刷用塗工紙に近づき凹凸感のある風合いが損なわれる。凹部間隔が600μmを上回る場合、凹部の存在しない領域が大き過ぎて、その領域の印刷ムラが視覚で認識出来てしまう。本発明者は、鋭意研究した結果、最表層の凹凸間隔は120〜600μmであることが最適であることを見出した。
【0015】
本発明の印刷用塗工紙において、最表層を設ける方法は何ら制限されるものではない。例えば、ブレードコーター、ロッドコーター、カーテンコーター、エアナイフコーター、スプレーコーター、またはサイズプレス、ゲートロール、シムサイザー等の各種フィルムトランスファーコーター等が挙げられる。また最表層は、エアナイフコーター、フィルムトランスファーコーター、カーテンコーター、スプレーコーターのいずれかによって片面当たり固形分質量4.0g/m以上10.0g/m以下の範囲の塗工量で設けられることがより好ましい。エアナイフコーター、フィルムトランスファーコーター、カーテンコーター、スプレーコーターのいずれかの場合、輪郭塗工、あるいはそれに近い塗工状態となり、塗工層の厚みムラが小さく、印刷面の光沢ムラもより小さくなるため好ましい。ただし、エアナイフコーター、フィルムトランスファーコーター、カーテンコーター、スプレーコーターを用いる場合、塗工量の制御のためには、ブレードコーターやロッドコーターを用いる場合よりも塗液濃度が下がるのが一般的であるため、エアナイフコーター、フィルムトランスファーコーター、カーテンコーター、スプレーコーターを用いる場合、塗工量が片面当たり固形分質量4.0g/m以上である方が、基紙、あるいは最表層のすぐ下の層の被覆が十分でより好ましい。またエアナイフコーター、フィルムトランスファーコーター、カーテンコーター、スプレーコーターを用いる場合、塗工量が片面当たり固形分質量10.0g/m未満である方が、最適な操業条件下で塗工が可能で、より好ましい均一な塗工層が形成される。もちろん、エアナイフコーター、フィルムトランスファーコーター、カーテンコーター、スプレーコーターを用いる場合であっても、最表層の塗工量が片面当たり固形分質量2.0g/m以上20.0g/m以下の範囲であれば、本発明の効果は十分に発現する。
【0016】
本発明は、基紙上に最低1層以上、顔料と接着剤を主とする塗工層を設けた印刷用塗工紙であることを特徴とし、基紙上の塗工層の数については何ら制限されるものではない。また、最表層と基紙との間に最低1層以上、ブレードコーターによって片面当たり固形分質量5.0g/m以上の塗工量の下塗り層を設けられることがより好ましい。5.0g/m以上の塗工固形分質量のブレードコーターにより設けられた下塗り層が存在することで、より平滑な面が形成され、最表層の厚みムラもなくなるため、より好ましい。
【0017】
本発明は、最表層を設けた後に、最表層に凹凸加工を施すことを特徴とする。最表層を設ける前、例えば、下塗り層や基紙の表面に凹凸加工を施した後に最表層を設けても、最表層に凹凸加工を施さなければ本発明の効果は発現しない。最表層表面に凹凸加工を施すことで、印刷面に生じる光沢ムラのなく、且つ凹凸感のある風合いを持ちながら優れた印刷適性を有する印刷用塗工紙が提供される。なお本発明における基紙、あるいは下塗り層の表面粗さに関して何ら制限されるものではなく、必要に応じて、各種表面処理やカレンダー処理を施しても構わない。カレンダー仕上げ処理を施す場合、装置としては硬質ロール同士、弾性ロール同士、硬質ロールと弾性ロールの対の組み合わせからなるものが好適に使用され、マシンカレンダー、ソフトニップカレンダー、スーパーカレンダー、多段カレンダー、マルチニップカレンダー等と呼ばれており、意図的に加熱をする場合もある。過熱する際のロールの温度は40℃程の中低温から250℃程の高温に達する場合もある。また、ベルトとロールの組み合わせからなる装置も使用することが出来、シューカレンダー、メタルベルトカレンダー等と呼ばれており、この場合も同様に加熱を伴う場合がある。
【0018】
本発明において、最表層に凹凸加工を施す方法に関しては、何ら制限されるものではない。加工したエンボスロールによる通紙処理が一般的であるが、一定間隔の凹凸形状を有するフェルト面を使用する等、如何なる方法をとることが可能である。エンボスロールについても、直接彫刻する方式やサンドブラストの類の方式のもの、酸腐食により凹凸をつける方式、原本となるロールを押し当てて形状を別のロールに転写させることによって作製するミール彫刻方式等、いずれの方式でも構わない。ただし、加工後の最表層面が、JIS B 0601−2001に規定される算術平均粗さ(Ra)3.6μm以上8.0μm以下、凹部間隔が120〜600μmでなければ、本発明の効果は発現しない。
【0019】
本発明は、基紙上に最低1層以上、顔料と接着剤を主とする塗工層を設けた印刷用塗工紙であることを特徴とし、用いられる顔料に関しては、何ら制限されるものではない。例えば重質炭酸カルシウム、各種軽質炭酸カルシウム、カオリンクレー、マイカ、タルク、板状硫酸バリウム、板状水酸化マグネシウム、サチンホワイト、リトポン、二酸化チタン、アルミナ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、天然シリカ、乾式合成シリカ、湿式合成シリカ、有機顔料、またはこれらを変性したもの、あるいはこれら二種以上の複合体等が挙げられる。これらは単独または組み合わせて使用することが出来る。
【0020】
本発明は、基紙上に最低1層以上、顔料と接着剤を主とする塗工層を設けた印刷用塗工紙であることを特徴とし、用いられる接着剤に関しては、何ら制限されるものではない。例えばスチレン−ブタジエン系ラテックス、アクリル系、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル等の各種共重合体ラテックス、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミド、ユリアまたはメラミン等のホルマリン樹脂、ポリエチレンイミン、ポリアミドポリアミン、エピクロルヒドリン等の水溶性合成物が挙げられる。さらには、天然植物から精製した澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、デキストリン、マンナン、キトサン、アラビノガラクタン、グリコーゲン、イヌリン、ペクチン、ヒアルロン酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の天然多糖類及びそのオリゴマー、さらにはその変性体が挙げられる。また、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、コラーゲン等の天然タンパク質及びその変性体、ポリ乳酸、ペプチド等の合成高分子やオリゴマーが挙げられる。これらは単独または組み合わせて使用することが出来る。また、接着剤はカチオン変性を施して使用することが出来る。
【0021】
本発明の塗工層を設けるための塗液は、前記の顔料、接着剤の他に、必要に応じて、増粘剤、分散剤、消泡剤、界面活性剤、pH調整剤、耐水化剤、着色剤等の通常使用されている各種助剤を含有することが出来る。
【0022】
本発明に用いられる基紙としては、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGWRMP、TMP、CTMP、CGP等の機械パルプ、及び故紙パルプ等の各種木材パルプ、綿、麻、竹、サトウキビ、トウモロコシ、ケナフ等の植物繊維、羊毛、絹等の動物繊維、レーヨン、キュプラ、リヨセル等のセルロース再生繊維、アセテート等の半合成繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリウレタン系繊維等の化学繊維、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維等の無機繊維をシート状にしたものが使用される。これらの繊維には、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、シリカ、アルミナ、有機顔料等の各種填料、接着剤、サイズ剤、定着剤、歩留り剤、紙力増強剤等の各種配合剤を各工程、各素材に合わせて好適に含有することが出来る。
【0023】
基紙を製造する際、より凹凸加工の効果を発現させるために柔軟化剤を好適に含有させることが出来る。ここでいう柔軟化剤とは、疎水基と親水基とを持つ化合物であって、油脂系非イオン界面活性剤、糖アルコール系非イオン界面活性剤、糖系非イオン界面活性剤、多価アルコール型非イオン界面活性剤、高級アルコール、高級アルコールのエチレン及び/またはプロピレンオキサイド付加物、高級脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物、脂肪酸ポリアミドアミン等を使用することが出来る。
【0024】
基紙の製法としては、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーション抄紙機、円網抄紙機、ヤンキー抄紙機等の製紙業界で公知の抄紙機を用いた一般的な抄紙工程、湿式法、乾式法、ケミカルボンド、サーマルボンド、スパンボンド、スパンレース、ウォータージェット、メルトブロー、ニードルパンチ、ステッチブロー、フラッシュ紡糸、トウ開維等の各工程から一つ以上が適宜選ばれる。酸性、中性、アルカリ性のいずれかでも抄造出来る。
【0025】
本発明における基紙には、表面サイズプレスを施しても構わない。表面サイズプレス液の成分としては、天然植物から精製した澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、アクリル、スチレン・アクリル、スチレン・マレイン酸、スチレン・オレフィン、アクリル・酢ビ等のアクリル系表面サイズ剤、オレフィン・マレイン酸、ジイソブチレン・マレイン酸等のオレフィン系表面サイズ剤等が挙げられる。
【実施例】
【0026】
以下に、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0027】
各実施例、比較例における印刷用塗工紙の物性評価は以下の方法で行った。
<評価方法>
1)印刷ムラ
印刷ムラは、枚葉オフセット印刷機(三菱重工社製DAIYA3H)を用い、得られた印刷物の印刷面を目視判定し、印刷ムラを1〜5点の範囲で評価した。ただし本発明においては、4点と5点を発明の対象とした。
5点:印刷面に光沢ムラやインキ受理性ムラが全く見られない。
4点:印刷面に光沢ムラやインキ受理性ムラがほとんどない。
3点:印刷面の光沢ムラやインキ受理性ムラが、画像の種類によっては目立つ。
2点:印刷面の光沢ムラやインキ受理性ムラが、どの画像でも確認出来る。
1点:印刷面に光沢ムラやインキ受理性ムラが非常に多い。
【0028】
2)凹凸感のある風合い
凹凸感のある風合いは、目視で判断し、◎、○、△、×で評価した。ただし本発明においては、◎と○を発明の対象とした。
◎:印刷用塗工紙表面に凹凸感があり、且つ表面に均一に凹凸が存在している。
○:印刷用塗工紙表面の凹凸に若干の不均一性はあるが、凹凸感は確認出来る。
△:印刷用塗工紙表面の凹凸感は確認出来るが、非常に不均一である。
×:印刷用塗工紙表面に凹凸感の風合いをほとんど感じることが出来ない。
【0029】
3)印刷適性
印刷適性は、枚葉オフセット印刷機(三菱重工社製DAIYA3H)を用い、得られた印刷物の印刷面を目視判定し、印刷面感を1〜5点の範囲で評価した。ただし本発明においては、4点と5点を発明の対象とした。
5点:印刷面に、印刷時のブロッキング等のトラブルによって生じた印刷欠陥がなく、印刷されなかった部分(白抜け)が全くなく、且つインキ濃度も十分である。
4点:印刷面が、画像によっては若干インキ濃度が低い場合があるが、印刷欠陥や白抜けはない。
3点:印刷面に印刷欠陥や白抜けが確認出来、全般的にインキ濃度も低い。
2点:印刷面に印刷欠陥や白抜けが目立つ。
1点:印刷面に印刷されなかった部分が非常に多い。
【0030】
<基紙>
以下のような配合で調製し、坪量89.0g/mの塗工用基紙を抄造した。ここでの質量部は、全パルプ固形分100質量部に対する各材料の固形分質量比率である。抄造後、マシンカレンダー処理し、これを基紙とした。
<基紙配合>
ECF漂白されたLBKP(濾水度440mlcsf) 85質量部
ECF漂白されたNBKP(濾水度490mlcsf) 15質量部
<内添薬品>
軽質炭酸カルシウム(原紙中灰分で表示) 6.0質量部
市販カチオン化澱粉 1.0質量部
市販カチオン系ポリアクリルアミド歩留り向上剤 0.030質量部
市販柔軟化剤(多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物) 0.3質量部
【0031】
(実施例1)
基紙に最表層を設けるための塗液は以下のようにして調製した。ここでの質量部は、塗工液中全顔料固形分100質量部に対する各材料の固形分質量比率である。市販重質炭酸カルシウムのFMT−97(株式会社ファイマテック製)50質量部、市販カオリンクレーのKAOGLOSS−90(白石カルシウム株式会社製)50質量部に市販ポリアクリル酸系分散剤0.50質量部添加して、分散機で固形分濃度62質量%で分散し顔料スラリーを得た。この顔料スラリーに、接着剤として市販スチレン−ブタジエン共重合ラテックスを10質量部、市販ポリビニルアルコール(日本合成化学工業株式会社製NM−11)1.0質量部添加し、さらに市販ステアリン酸カルシウムを0.50質量部添加し、水酸化ナトリウムでpH9.6に調整し、さらに調整水で固形分濃度52質量%にし、最表層を設けるための塗液を得た。このようにして調製した塗液を、基紙の上に直接、フィルムトランスファーコーターの1種であるシムサイザーを用いて、片面当たりの固形分質量12.0g/m、両面で24.0g/mの塗工量で設け、乾燥させた。このようにして作製した塗抹紙を、ミール彫刻方式により作製されたエンボスロールを用いて、操業速度100m/minで凹凸加工し、印刷用塗工紙を得た。この時、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の算術平均粗さ(Ra)が6.2μmになるように加圧条件を調整、凹部間隔が310μmになるように、エンボスロールの図柄を選定した。図柄は砂目と呼ばれる規則性のない凹凸形状を用いた。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0032】
(実施例2)
実施例1において、最表層の塗工量を、片面当たりの固形分質量12.0g/m、両面で24.0g/mから、片面当たりの固形分質量2.0g/m、両面で4.0g/mに変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0033】
(実施例3)
実施例1において、最表層の塗工量を、片面当たりの固形分質量12.0g/m、両面で24.0g/mから、片面当たりの固形分質量20.0g/m、両面で40.0g/mに変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0034】
(実施例4)
実施例1において、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の算術平均粗さ(Ra)が6.2μmになるような加圧条件を、算術平均粗さ(Ra)が3.6μmになるような加圧条件に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0035】
(実施例5)
実施例1において、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の算術平均粗さ(Ra)が6.2μmになるような加圧条件を、算術平均粗さ(Ra)が8.0μmになるような加圧条件に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0036】
(実施例6)
実施例1において、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の凹部間隔が310μmになるようなエンボスロール図柄から、凹部間隔が120μmになるようなエンボスロール図柄に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0037】
(実施例7)
実施例1において、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の凹部間隔が310μmになるようなエンボスロール図柄から、凹部間隔が600μmになるようなエンボスロール図柄に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0038】
(実施例8)
実施例1において、最表層を設けるための塗工方式をフィルムトランスファーコーターの1種であるシムサイザーからカーテンコーターに、最表層の塗工量を、片面当たりの固形分質量12.0g/m、両面で24.0g/mから、片面当たりの固形分質量8.0g/m、両面で16.0g/mに、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の算術平均粗さ(Ra)が6.2μmになるような加圧条件を、算術平均粗さ(Ra)が5.4μmになるように、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の凹部間隔が310μmになるようなエンボスロール図柄から、凹部間隔が250μmになるようなエンボスロール図柄に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0039】
(実施例9)
実施例8において、最表層を設けるための塗工方式をカーテンコーターからフィルムトランスファーコーターの1種であるシムサイザーに変更した以外は全て実施例8と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0040】
(実施例10)
実施例8において、最表層を設けるための塗工方式をカーテンコーターからエアナイフコーターに変更した以外は全て実施例8と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0041】
(実施例11)
実施例8において、最表層を設けるための塗工方式をカーテンコーターからスプレーコーターに変更した以外は全て実施例8と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0042】
(実施例12)
実施例8において、最表層を設けるための塗工方式をカーテンコーターからブレードコーターに変更した以外は全て実施例8と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0043】
(実施例13)
実施例8において、最表層の塗工量を、片面当たりの固形分質量8.0g/m、両面で16.0g/mから、片面当たりの固形分質量4.0g/m、両面で8.0g/mに変更した以外は全て実施例8と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0044】
(実施例14)
実施例8において、最表層の塗工量を、片面当たりの固形分質量8.0g/m、両面で16.0g/mから、片面当たりの固形分質量10.0g/m、両面で20.0g/mに変更した以外は全て実施例8と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0045】
(実施例15)
実施例8において、最表層の塗工量を、片面当たりの固形分質量8.0g/m、両面で16.0g/mから、片面当たりの固形分質量3.0g/m、両面で6.0g/mに変更した以外は全て実施例8と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0046】
(実施例16)
実施例8において、最表層の塗工量を、片面当たりの固形分質量8.0g/m、両面で16.0g/mから、片面当たりの固形分質量11.0g/m、両面で22.0g/mに変更した以外は全て実施例8と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0047】
(実施例17)
下塗り層を設けるための塗液は以下のようにして調製した。ここでの質量部は、塗工液中全顔料固形分100質量部に対する各材料の固形分質量比率である。市販重質炭酸カルシウムのFMT−90(株式会社ファイマテック製)80質量部、市販カオリンクレーのKAOGLOSS−90(白石カルシウム株式会社製)20質量部に市販ポリアクリル酸系分散剤0.50質量部添加して、分散機で固形分濃度62質量%で分散し顔料スラリーを得た。この顔料スラリーに、接着剤として市販スチレン−ブタジエン共重合ラテックスを10質量部、市販尿素燐酸エステル化澱粉(日本食品化工株式会社製MS4600)2.0質量部添加し、さらに市販ステアリン酸カルシウムを0.50質量部添加し、水酸化ナトリウムでpH9.6に調整し、さらに調整水で固形分濃度49質量%にし、下塗り層を設けるための塗液を得た。このようにして調製した塗液を、基紙の上に直接、フィルムトランスファーコーターの1種であるシムサイザーを用いて、片面当たりの固形分質量7.0g/m、両面で14.0g/mの塗工量で設け、乾燥させた。この下塗り層の上にブレードコーターを用い、実施例1記載の最表層を設けるための塗液を片面当たりの固形分質量7.0g/m、両面で14.0g/mの塗工量で設け、乾燥させた。このようにして作製した塗抹紙を、ミール彫刻方式により作製されたエンボスロールを用いて、操業速度100m/minで凹凸加工し、印刷用塗工紙を得た。この時、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の算術平均粗さ(Ra)が5.4μmになるように加圧条件を調整、凹部間隔が250μmになるように、エンボスロールの図柄を選定した。図柄は砂目と呼ばれる規則性のない凹凸形状を用いた。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0048】
(実施例18)
実施例17において、下塗り層を設けるための塗工方式をフィルムトランスファーコーターの1種であるシムサイザーからブレードコーターに、最表層を設けるための塗工方式をブレードコーターからエアナイフコーターに変更した以外は全て実施例17と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0049】
(実施例19)
実施例17において、下塗り層を設けるための塗工方式をフィルムトランスファーコーターの1種であるシムサイザーからブレードコーターに、最表層を設けるための塗工方式をブレードコーターからカーテンコーターに変更した以外は全て実施例17と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0050】
(実施例20)
実施例17において、下塗り層を設けるための塗工方式をフィルムトランスファーコーターの1種であるシムサイザーからブレードコーターに、最表層を設けるための塗工方式をブレードコーターからエアナイフコーターに、下塗り層の塗工量を、片面当たりの固形分質量7.0g/m、両面で14.0g/mから、片面当たりの固形分質量5.0g/m、両面で10.0g/mに変更した以外は全て実施例17と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0051】
(実施例21)
実施例17において、下塗り層を設けるための塗工方式をフィルムトランスファーコーターの1種であるシムサイザーからブレードコーターに、最表層を設けるための塗工方式をブレードコーターからエアナイフコーターに、下塗り層の塗工量を、片面当たりの固形分質量7.0g/m、両面で14.0g/mから、片面当たりの固形分質量4.0g/m、両面で8.0g/mに変更した以外は全て実施例17と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表2に示す。
【0052】
(比較例1)
実施例1において、最表層の塗工量を、片面当たりの固形分質量12.0g/m、両面で24.0g/mから、片面当たりの固形分質量1.8g/m、両面で3.6g/mに変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0053】
(比較例2)
実施例1において、最表層の塗工量を、片面当たりの固形分質量12.0g/m、両面で24.0g/mから、片面当たりの固形分質量22.0g/m、両面で44.0g/mに変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0054】
(比較例3)
実施例1において、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の算術平均粗さ(Ra)が6.2μmになるような加圧条件を、算術平均粗さ(Ra)が3.2μmになるような加圧条件に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0055】
(比較例4)
実施例1において、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の算術平均粗さ(Ra)が6.2μmになるような加圧条件を、算術平均粗さ(Ra)が8.5μmになるような加圧条件に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0056】
(比較例5)
実施例1において、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の凹部間隔が310μmになるようなエンボスロール図柄から、凹部間隔が90μmになるようなエンボスロール図柄に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0057】
(比較例6)
実施例1において、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の凹部間隔が310μmになるようなエンボスロール図柄から、凹部間隔が650μmになるようなエンボスロール図柄に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0058】
(比較例7)
実施例1において、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の算術平均粗さ(Ra)が6.2μmになるような加圧条件を、算術平均粗さ(Ra)が3.2μmになるような加圧条件に変更し、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の凹部間隔が310μmになるようなエンボスロール図柄から、凹部間隔が650μmになるようなエンボスロール図柄に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0059】
(比較例8)
実施例1において、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の算術平均粗さ(Ra)が6.2μmになるような加圧条件を、算術平均粗さ(Ra)が8.5μmになるような加圧条件に変更し、凹凸加工後の印刷用塗工紙表面の凹部間隔が310μmになるようなエンボスロール図柄から、凹部間隔が90μmになるようなエンボスロール図柄に変更した以外は全て実施例1と同様にして行った。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0060】
(比較例9)
実施例1において、最表層を設けた後、凹凸加工を施さず、且つ他のあらゆる表面加工処理も行わず、このままの状態を印刷用塗工紙とした。得られた印刷用紙表面の算術平均粗さ(Ra)は2.9μmであった。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0061】
(比較例10)
実施例1において、最表層を設けた後、凹凸加工を施さず、代わりにスーパーカレンダー処理を施した。得られた印刷用紙表面の算術平均粗さ(Ra)は2.1μmであった。得られた印刷用塗工紙の評価結果を表1に示す。
【0062】
実施例1〜7、比較例1〜10の条件、評価結果を表1に示す。
【0063】
【表1】

【0064】
実施例8〜21の条件、評価結果を表2に示す。
【0065】
【表2】

【0066】
表1の結果から明らかなように、基紙上に最低1層以上、顔料と接着剤を主とする塗工層を設けた印刷用塗工紙において、最表層が片面当たり固形分質量2.0g/m以上20.0g/m以下の範囲の塗工量で設けられ、次いで該最表層に、JIS B 0601−2001に規定される算術平均粗さ(Ra)3.6μm以上8.0μm以下、凹部間隔が120〜600μmとなるように凹凸加工を施すことで、印刷面に生じる光沢ムラのなく、且つ印刷適性に優れた、凹凸感のある風合いの印刷用塗工紙が提供される。好ましくは、該最表層がエアナイフコーター、フィルムトランスファーコーター、カーテンコーター、スプレーコーターのいずれかによって片面当たり固形分質量4.0g/m以上10.0g/m以下の範囲の塗工量で設けられることで、さらに印刷面に生じる光沢ムラのなく、且つ印刷適性に優れた、凹凸感のある風合いの印刷用塗工紙が提供される。また、好ましくは最表層と基紙との間に最低1層以上、ブレードコーターによって片面当たり固形分質量5.0g/m以上の塗工量の下塗り層を設けられることで、さらに印刷面に生じる光沢ムラのなく、且つ印刷適性に優れた、凹凸感のある風合いの印刷用塗工紙が提供される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基紙上に最低1層以上、顔料と接着剤を主とする塗工層を設けた印刷用塗工紙において、最表層が片面当たり固形分質量2.0g/m以上20.0g/m以下の範囲の塗工量で設けられ、次いで該最表層に、JIS B 0601−2001に規定される算術平均粗さ(Ra)3.6μm以上8.0μm以下、凹部間隔が120〜600μmとなるように凹凸加工を施すことを特徴とする印刷用塗工紙。
【請求項2】
請求項1の印刷用塗工紙において、該最表層がエアナイフコーター、フィルムトランスファーコーター、カーテンコーター、スプレーコーターのいずれかによって片面当たり固形分質量4.0g/m以上10.0g/m以下の範囲の塗工量で設けられることを特徴とする請求項1記載の印刷用塗工紙。
【請求項3】
請求項1の印刷用塗工紙において、最表層と基紙との間に最低1層以上、ブレードコーターによって片面当たり固形分質量5.0g/m以上の塗工量の下塗り層を設けられることを特徴とする請求項1記載の印刷用塗工紙。

【公開番号】特開2011−184820(P2011−184820A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−50020(P2010−50020)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(000005980)三菱製紙株式会社 (1,550)
【Fターム(参考)】