説明

印刷装置、印刷方法、及びプログラム

【課題】会議で用いる資料をより適切に印刷することを目的とする。
【解決手段】ユーザの識別に用いるユーザ情報の入力を受け付け、会議の情報と会議に用いられる資料の情報とユーザ情報とが予め対応付けられて登録されている情報処理装置から、受け付けたユーザ情報に対応する会議の情報と資料の情報とを含む登録情報を取得し、取得した登録情報に含まれる資料の情報に対応する資料の印刷の指示を受け付ける受付情報を会議ごとに表示部に表示し、表示している受付情報を介して印刷が指示された資料の印刷を行うことによって課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、印刷方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な形態の電子会議システムが利用されている。例えば、電子会議システムでは、ユーザは、会議資料(電子データ)等の会議情報を管理するネットワークに接続された管理サーバに予め会議資料を登録しておき、会議時にネットワークを介して会議資料を呼び出して使用する。また、電子会議システムは、会議資料を表示するためだけに利用されるものではなく、ユーザが会議資料を印刷して配布物として会議で使用する際にも利用される。ここで、会議予約データに応じて会議資料を所定のプリンタによって印刷させる会議予約システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−277340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の会議予約システムでは、PC(パーソナルコンピュータ)からの会議資料の印刷の指示に従って、所定のプリンタに印刷物が出力される。したがって、印刷を指示したPCが設置された場所と所定のプリンタが設置された場所とが離れている場合、印刷物を取りに行くまでに、印刷物が取り違えられて紛失する等の問題が生じ得る。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、会議で用いる資料をより適切に印刷することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明に係る印刷装置は、ユーザの識別に用いるユーザ情報の入力を受け付ける受付手段と、会議の情報と前記会議に用いられる資料の情報と前記ユーザ情報とが予め対応付けられて登録されている情報処理装置から、前記受付手段で受け付けられたユーザ情報に対応する会議の情報と資料の情報とを含む登録情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された登録情報に含まれる資料の情報に対応する資料の印刷の指示を受け付ける受付情報を会議ごとに表示部に表示する表示手段と、前記表示手段により表示されている受付情報を介して印刷が指示された資料の印刷を行う印刷手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、会議で用いる資料をより適切に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】会議システムの構成の一例を示す図である。
【図2】ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
【図3】ユーザ管理テーブルの一例を示す図である。
【図4】会議管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】アジェンダ管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】会議資料管理テーブルの一例を示す図である。
【図7】スケジュール表の一例を示す図である。
【図8】印刷装置の処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図9】表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、実施形態は、本発明を限定するものではなく、また、実施形態で説明されている全ての構成が本発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。
【0010】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る会議システムの構成の一例を示す図である。本会議システムは、入力端末101、102、印刷装置103、及び会議サーバ105を含んで構成される。入力端末101、102は、情報処理装置(コンピュータ)の一例であり、開催する予定の会議の情報(会議情報)などを会議サーバ105に入力するための装置である。
入力端末101、102は、会議サーバ105に会議情報などを登録するためのアプリケーション(会議登録アプリケーション)を有する。すなわち、入力端末101、102では、会議登録アプリケーションを介して、会議情報などを会議サーバ105に登録するユーザによる作業(操作)を受け付ける。
【0011】
本実施形態では、入力端末101が会議登録アプリケーションを有する構成を例に挙げて説明するが、この構成に限られるものではない。例えば、会議登録アプリケーションは、会議サーバ105などのサーバ装置から提供されるWebアプリケーションであってもよい。
印刷装置103は、画像形成装置(コンピュータ)の一例であり、各種の情報を表示する表示装置104を有する。会議サーバ105は、情報処理装置(コンピュータ)の一例であり、会議情報などを保存し、管理する。入力端末101、102、印刷装置103、及び会議サーバ105は、ネットワーク106を介して通信可能に接続されている。
【0012】
本実施形態では、入力端末101、102、及び会議サーバ105として、一般的な情報処理装置を採用した場合を例に挙げて説明する。
ここで、情報処理装置は、CPU、ROM、RAM、外部記憶装置、入力インタフェース、出力インタフェース、及び入出力インタフェースなどを有する。
ROMには、初期化プログラムなどが格納され、外部記憶装置には、アプリケーションプログラム群、OS(Operating System)、プリンタドライバ、各種のテーブル、その他の各種のデータが格納されている。
【0013】
RAMは、例えば、外部記憶装置にストアされる各種のプログラムによりワークメモリとして使用される。なお、本実施形態では、CPUが、ROM、外部記憶装置などに格納されたプログラムの手順に従って処理を行うことによって、情報処理装置(入力端末101、102、会議サーバ105など)における機能及び処理が実現される。
また、入力インタフェースには、キーボード、マウスなどの入力デバイスが接続され、入力インタフェースは、ユーザによる入力デバイスの操作(ユーザ操作)を受付ける。出力インタフェースには、ディスプレイなどの出力デバイスが接続されて、出力インタフェースは、各種の情報を出力デバイスに表示する。入出力インタフェースは、ネットワークを介して、印刷装置103の入出力インタフェースに接続され、データの送受信を行う。
【0014】
また、本実施形態では、印刷装置103として、一般的な画像形成装置を採用した場合を例に挙げて説明する。画像形成装置は、プリンタ、複合機などであり、入出力インタフェース、RAM、ROM、外部記憶装置、プリントエンジン、及びCPUなどを有する。
画像形成装置の入出力インタフェースは、ネットワークを介して、情報処理装置の入出力インタフェースに接続されて、データの送受信を行う。また、画像形成装置の入出力インタフェースには、表示装置104などの表示部が接続されている。
【0015】
RAMは、CPUの主メモリやワークメモリとして用いられる。また、RAMは、会議サーバ105等から受信したデータ(会議情報、会議資料データなど)を一旦保存するための受信バッファとして用いられ、各種のデータを保存する。外部記憶装置には、各種のデータが格納されている。プリントエンジンは、RAMに保存された印刷データ(会議資料データなどに基づいて生成される印刷の用に供するデータ)の印刷を行う。
ROMは、会議資料の印刷に係るプログラム等、各種の制御プログラムや各種の制御プログラムが使用するデータが格納され、CPUは、これらの制御プログラムに従って画像形成装置の各部を制御する。なお、本実施形態では、CPUが、ROMなどに格納されたプログラムの手順に従って処理を行うことによって、画像形成装置(印刷装置103など)における機能及び処理が実現される。
【0016】
図2は、会議登録アプリケーションにより生成されてディスプレイに表示される画面の一例(会議登録画面201)を示す図である。
会議登録アプリケーションでは、まず、ユーザの認証が行われる。ユーザは、会議登録アプリケーションに対し、会議サーバ105に予め登録しているユーザ登録情報に対応するUserID及びPasswordを入力する。なお、ユーザ登録情報は、図3に示すユーザ管理テーブルに示す情報などであり、UserID、ユーザ名、Password等の情報を含んで構成される。
会議登録アプリケーションは、入力されたUserID及びPasswordを会議サーバ105に送信して認証を要求し、この要求に応答して会議サーバ105で行われた認証の結果を受け取り、認証に成功したと判断すると、会議登録画面201を表示する。本実施形態では、会議サーバ105が認証を行い、ユーザ管理テーブルを会議サーバ105が有する構成を示しているが、他のサーバ装置(ユーザ管理機構)を利用して認証する構成を採用してもよい。この場合は、会議サーバ105は、他のユーザ管理機構のユーザ登録情報を参照、利用して会議情報などの管理を行うことになる。
【0017】
会議登録アプリケーションは、会議登録画面201(各種の入力欄、参照ボタン、アジェンダ追加ボタンなど)を介して、会議の情報、会議で使用される資料の情報を受け付け、例えば登録ボタンの押下を契機として、受け付けた情報を会議サーバ105に送信する。換言するならば、会議登録アプリケーションは、会議名、会議の開催日時、会議の開始時刻、会議の終了時刻、アジェンダ名、アジェンダで使用する時間帯(開催時刻及び終了時刻)、アジェンダで使用する会議資料などの情報を会議サーバ105に登録する。
また、会議サーバ105では、会議登録アプリケーションにより登録が要求される各種の情報を対応付けて、会議情報データベースとして保存、管理を行う。会議情報データベースは、各種のテーブルを用いて、例えば、図3に示すユーザ管理テーブル、図4に示す会議管理テーブル、図5に示すアジェンダ管理テーブル、図6に示す会議資料管理テーブルという形態で各種の情報を保持している。
なお、会議に参加するユーザを選択する構成など、その他の構成については、図示を省略する。
【0018】
図3は、ユーザ管理テーブルの一例(ユーザ管理テーブル301)を示す図である。ユーザ管理テーブル301は、会議サーバ105の外部記憶装置に記憶され、ユーザの識別に用いるユーザ情報の一例であるUserID、ユーザの名称を示すユーザ名、Passwordの情報を含んで構成される。
図4は、会議管理テーブルの一例(会議管理テーブル401)を示す図である。会議管理テーブル401は、会議サーバ105の外部記憶装置に記憶され、会議ID、会議名、開催日、開催時刻、終了時刻、アジェンダID、及び会議に参加するユーザのIDである参加UserIDの情報を含んで構成される。なお、一の会議における一組の開催時刻、及び終了時刻の情報は、会議が行われる時間帯を示す時間帯情報の一例である。
【0019】
図5は、アジェンダ管理テーブルの一例(アジェンダ管理テーブル501)を示す図である。アジェンダ管理テーブル501は、会議サーバ105の外部記憶装置に記憶され、アジェンダID、アジェンダ名、アジェンダの開催時刻、アジェンダの終了時刻、アジェンダにおいて使用する予定の会議資料のIDである登録資料IDの情報を含んで構成される。
なお、本実施形態においては、会議管理テーブル401及びアジェンダ管理テーブル501に示す、会議名、会議の開催日、会議の開催時刻、会議の終了時刻、アジェンダ名、アジェンダの開催時刻、及びアジェンダの終了時刻の情報を会議情報と適宜称する。
【0020】
図6は、会議資料管理テーブルの一例(会議資料管理テーブル601)を示す図である。会議資料管理テーブル601は、会議サーバ105の外部記憶装置に記憶され、会議資料ID、資料名の情報を含んで構成される。資料名の情報は、資料の情報の一例であり、会議資料の格納場所を示す情報などが付加されていてもよく、資料情報と適宜称する。
なお、本実施形態では、ユーザ情報、会議情報、及び資料情報は、会議が行われる前に、会議登録アプリケーションを介して受け付けられる。また、会議登録アプリケーションを介して会議サーバ105に送信されたこれらの情報は、会議サーバ105により各種のIDにより対応付けられて予め登録される。
【0021】
図7は、会議情報データベースで保持されている会議管理テーブル401、アジェンダ管理テーブル501、会議資料管理テーブル601等に基づいて、会議の予定を概念的に表したスケジュール表の一例(スケジュール表701)を示す図である。
スケジュール表701では、例えば、2010年1月1日において、ユーザAが出席する予定の会議が、9時から11時までが企画会議、11時から12時までがC会議、14時から15時までがD会議、15時から17時までがF会議であることを示している。また、スケジュール表701では、例えば、企画会議は、ユーザCも参加する予定の会議であることが示されている。
【0022】
図8は、本会議システムの印刷装置103の処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
S801では、印刷装置103は、ログイン画面を表示装置104に表示する。ユーザは、ログイン画面に対し、会議サーバ105に登録済みのユーザ登録情報に対応するログイン情報(UserID及びPassword)を入力する。続いて、S802では、印刷装置103は、ログイン情報の入力が行われたか否かを判断する。このとき、印刷装置103は、ログイン情報の入力が行われたと判断した場合、続いてS803の処理を行い、他方、ログイン情報の入力が行われていないと判断した場合、続いてS801の処理を行う(待機する)。
【0023】
S803では、印刷装置103は、入力されたログイン情報を会議サーバ105に送信し、会議サーバ105における認証の結果に基づいて認証が成功したか否か(ログインが許可されたユーザであるか否か)を判断する。このとき、印刷装置103は、認証が成功したと判断した場合、S804の処理を行い、他方、認証が失敗したと判断した場合、S801の処理を行う。
本実施形態では、UserID及びPasswordを入力する構成としているが、この構成に代えてICカードやUSBメモリ等に格納されている情報をログイン情報として取得する構成を採用してもよい。また、認証は行わずにユーザを特定できる情報(ユーザ情報)のみを入力する構成としてもよい。
【0024】
S804では、印刷装置103は、会議サーバ105からUserIDに対応する会議登録情報を取得する。例えば、会議サーバ105は、UserIDの情報を印刷装置103より受信すると、会議管理テーブル401の参加UserIDを参照し、受信したUserIDのユーザが参加する会議(会議ID)を特定する。そして、会議サーバ105は、特定した会議ごとに、会議名、開催日、開催時刻、終了時刻、アジェンダID、参加UserIDの情報を会議管理テーブル401から抽出する。
また、会議サーバ105は、抽出したアジェンダIDに対応するアジェンダ名、開催時刻、終了時刻、登録資料IDの情報をアジェンダ管理テーブル501から抽出する。また、会議サーバ105は、抽出した登録資料IDに対応する資料名の情報を会議資料管理テーブル601から抽出する。また、会議サーバ105は、会議ごとに抽出した各情報を会議登録情報として印刷装置103に送信する。
【0025】
すなわち、会議登録情報には、ユーザ情報、会議情報、資料情報などが含まれている。付言するならば、ユーザ情報には、例えば、ログイン画面で入力されたUserID、参加UserIDの情報が含まれている。なお、会議登録情報には、参加UserIDの情報に代えて又は加えて、会議に参加する人数を示す人数情報が含まれていてもよい。ここで、人数情報が含まれていない場合は、印刷装置103は、例えば、参加UserIDの情報より人数情報を会議ごとに算出してもよい。
S805では、印刷装置103は、会議登録情報をもとに、ユーザに提示する内容を作成する。S806では、印刷装置103は、S805で作成した内容(会議資料の印刷を受け付けるための受付情報など)の表示を行う。なお、会議登録情報をもとに作成した内容を示す画面(印刷装置103の表示装置104における表示項目)の例については図9に示す。
ここで、本実施形態では、印刷装置103が、会議サーバ105から会議登録情報を取得し、会議登録情報に基づいて画面を生成して表示する構成を採用したが、この構成に限られるものではない。例えば、印刷装置103は、会議サーバ105で生成された会議登録情報を含む画面生成情報(HTMLなど)を取得し、画面生成情報に基づいて画面を表示する構成を採用してもよい。
【0026】
S807では、印刷装置103は、印刷が終了したか否かを判断する。このとき、印刷が終了したと判断した場合、S808の処理を行い、他方、印刷が終了していないと判断した場合、S806の処理を行う。
ここで、例えば、印刷装置103は、上記画面において会議ごとに表示された印刷ボタン(受付情報)を介して会議資料の印刷の指示を受け付ける。印刷装置103は、印刷の指示を受け付けた場合、印刷ボタンに対応する会議で使用される会議資料の資料情報を会議サーバ105に送信し、会議資料(会議資料データ)を要求する。そして、印刷装置103は、要求に応答する会議資料データを会議サーバ105から受信すると、会議資料データに基づいて印刷データを生成し、上記画面で設定された部数について会議資料の印刷を実行する。
【0027】
S808では、印刷装置103は、ログアウトし、S801の処理を行う。したがって、例えば、印刷装置103は、ユーザが全ての印刷を終了するまで表示、印刷を行い、印刷が終了するとログアウトして待機状態へ戻ることがある。
上述の構成によれば、会議を行うユーザは、会議の開始前までに会議情報などを会議サーバ105に登録し、会議の開始前に印刷装置103まで行き、印刷装置103を介して会議資料の印刷を指示して印刷を行い、印刷物をもって会議に参加することができる。また、印刷装置103により会議サーバ105から会議資料データが取得されて印刷が行われるので、印刷物が、放置されることにより、取り違えられたり、紛失したりする事態をより低減することができる。
【0028】
図9は、印刷装置103の表示装置104に表示される画面の一例(印刷候補物提示画面)を示す図である。
印刷候補物提示画面では、現在の時刻は、9時35分であり、アジェンダではすでに議題1が終了し、議題2へ移っている時刻である。そのため、初期表示としては、議題1に関する会議資料である資料1について印刷を行わないことを推奨するUI表示となっている(チェックボックス901にチェックが表示されていない)。
【0029】
また、現在の時刻において開催中の議題2に関する資料2に係る情報を強調して表示し、視認しやすくしている。ここで、本システムでは、現在の時刻が含まれる時間帯、及び現在の時刻よりも後の時間帯で使用される会議資料に係る情報(対応する会議情報など)を強調して表示する。本実施形態では、強調する態様としては、チェックボックスにチェック(印刷を推奨する情報)が表示される構成を採用している。しかしながら、この構成に限られるものではなく、任意の態様を採用できる。
また、本実施形態では、例えば、ユーザが印刷ボタン902を押下することで、本システムが推奨する印刷物である、資料2、資料3、資料4を参加人数分である4部ずつ印刷を行うことが可能である。なお、印刷ボタン902は、会議資料の印刷の指示を受け付ける受付情報の一例である。
【0030】
また、印刷候補物提示画面では、現在の時刻に近い会議から順に会議に係る情報を表示する。より具体的には、印刷候補物提示画面では、現在の時刻から遠くなるに従ってUI表示の領域、文字、ボタンなどを段階的に小さくする表示、換言するならば現在の時刻に近い時間帯に行われる会議に係る情報ほど強調の度合いを大きくする表示を行っている。
また、本実施形態では、会議ごとに或いは議題ごとに、会議資料の印刷の部数を変更するUIが設けられている。このUIによれば、ユーザは、会議ごとに或いは議題ごとに表示されている人数情報を変更することで、会議に必要な資料(最低限の資料)を準備できるようになる。
【0031】
上述の構成によれば、ユーザが複数の会議を予定している場合であっても、例えば、会議ごとに一覧の形式で印刷の候補物(対象)が表示されるので、多数の候補物の中から所望する候補物を選択する操作を容易に行うことができるようになる。すなわち、印刷を指示するユーザが印刷の候補物の選択を行う際の手間を軽減することができる。
また、会議サーバ105に保存されている会議登録情報に応じて印刷の候補物を推奨する内容が変更されるので、候補物の選択時の手間をさらに軽減できるようになる。
なお、本実施形態は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)を含んで構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0032】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0033】
上述した実施形態の構成によれば、会議で用いる資料をより適切に印刷することができる。
【0034】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0035】
101 入力端末、102 入力端末、103 印刷装置、105 会議サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの識別に用いるユーザ情報の入力を受け付ける受付手段と、
会議の情報と前記会議に用いられる資料の情報と前記ユーザ情報とが予め対応付けられて登録されている情報処理装置から、前記受付手段で受け付けられたユーザ情報に対応する会議の情報と資料の情報とを含む登録情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された登録情報に含まれる資料の情報に対応する資料の印刷の指示を受け付ける受付情報を会議ごとに表示部に表示する表示手段と、
前記表示手段により表示されている受付情報を介して印刷が指示された資料の印刷を行う印刷手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記取得手段で取得される登録情報には、会議に参加するユーザの人数を示す人数情報が更に含まれ、
前記表示手段は、前記登録情報に含まれる人数情報を会議ごとに更に表示し、
前記印刷手段は、前記表示手段により表示されている受付情報を介して印刷が指示された資料の印刷を、前記受付情報に対応する会議の人数情報に従って行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記受付手段は、前記人数情報の変更の入力を更に受け付けることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記情報処理装置に登録されている会議の情報には、会議が行われる時間帯を示す時間帯情報が更に含まれ、
前記表示手段は、前記受付手段で受け付けられたユーザ情報に対応する登録情報に含まれる会議の情報の時間帯情報に従って、現在の時刻に近い時間帯に行われる会議に係る情報ほど強調の度合いを大きくして表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記情報処理装置に登録されている会議の情報には、資料が使用される時間帯を示す情報が前記会議の議題ごとに更に含まれ、
前記表示手段は、前記受付手段で受け付けられたユーザ情報に対応する登録情報に含まれる資料の情報と前記資料が使用される時間帯を示す情報とを、会議ごと、かつ議題ごとに更に表示することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記受付手段で受け付けられたユーザ情報に対応する登録情報に含まれる時間帯を示す情報のうち、現在の時刻を含む時間帯の情報があると判断した場合、含まれていると判断した時間帯で使用される資料の印刷を推奨する情報を更に表示することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記表示手段は、前記受付手段で受け付けられたユーザ情報に対応する登録情報に含まれる時間帯を示す情報のうち、現在の時刻より後の時間帯を示す情報があると判断した場合、後の時間帯で使用される資料の印刷を推奨する情報を更に表示することを特徴とする請求項5又は6に記載の印刷装置。
【請求項8】
印刷装置における印刷方法であって、
ユーザの識別に用いるユーザ情報の入力を受け付ける受付工程と、
会議の情報と前記会議に用いられる資料の情報と前記ユーザ情報とが予め対応付けられて登録されている情報処理装置から、前記受付工程で受け付けられたユーザ情報に対応する会議の情報と資料の情報とを含む登録情報を取得する取得工程と、
前記取得工程で取得された登録情報に含まれる資料の情報に対応する資料の印刷の指示を受け付ける受付情報を会議ごとに表示部に表示する表示工程と、
前記表示工程により表示されている受付情報を介して印刷が指示された資料の印刷を行う印刷工程と、
を有することを特徴とする印刷方法。
【請求項9】
コンピュータを、
ユーザの識別に用いるユーザ情報の入力を受け付ける受付手段と、
会議の情報と前記会議に用いられる資料の情報と前記ユーザ情報とが予め対応付けられて登録されている情報処理装置から、前記受付手段で受け付けられたユーザ情報に対応する会議の情報と資料の情報とを含む登録情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された登録情報に含まれる資料の情報に対応する資料の印刷の指示を受け付ける受付情報を会議ごとに表示部に表示する表示手段と、
前記表示手段により表示されている受付情報を介して印刷が指示された資料の印刷を行う印刷手段と、
して機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−111193(P2012−111193A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263933(P2010−263933)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】