説明

印画物及びフォトブック

【課題】 基材シートの両面の染料受容層に熱転写による画像が形成された印画物において、その印画物を多数枚重ねて、該印画物の一端を接着剤により接着して綴じたフォトブックの形態で、印画物が脱落することなく、また印画物を作製する上で、切り欠き作製の専用装置が必要なくなるなどの問題がない印画物及びフォトブックを提供する。
【解決手段】 印画物1の表面が、印画物の一辺16を含んだ矩形状の第一の領域Aと、該第一の領域Aを除いた第二の領域Bからなり、該第一の領域Aの少なくとも片面には、保護層4を有し、前記第二の領域Bの少なくとも片面には、前記印画物の一辺16と平行な方向に、保護層の形成部分12と非形成部分13とを、交互に有する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印画物及びその印画物を使用したフォトブックに関し、更に詳しくは、基材シートの両面に染料受容層を設け、その両面の染料受容層に熱転写による画像が形成された印画物と、その印画物を、多数枚重ねて、一端を綴じたフォトブックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、それらの中でも、昇華転写用染料を記録材とし、これをポリエステルフィルム等の基材上に適当なバインダーで担持させた染料層を有する熱転写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した熱転写受像シート上に昇華染料を熱転写し、各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている。この場合には、加熱手段として、プリンターのサーマルヘッドによる加熱によって、3色または4色の多数の加熱量が調整された色ドットを熱転写受像シートの受容層に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラーを再現するものである。このように形成された画像は、使用する色材が染料であることから、非常に鮮明で、かつ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、かつフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
【0003】
また、マルチメディアに関連した様々なハードおよびソフトの発達により、上記の熱転写方法は、コンピューターグラフィックス、衛星通信による静止画像そしてCD−ROMその他に代表されるデジタル画像及びビデオ等のアナログ画像のフルカラーハードコピーシステムとして、その市場を拡大している。
【0004】
この熱転写方法による熱転写受像シートの具体的な用途は、多岐にわたっている。代表的なものとしては、印刷の校正刷り、画像の出力、CAD/CAMなどの設計およびデザインなどの出力、CTスキャンや内視鏡カメラなどの各種医療用分析機器、測定機器の出力用途そしてインスタント写真の代替として、また身分証明書やIDカード、クレジットカード、その他カード類への顔写真などの出力、さらに遊園地、ゲームセンター、博物館、水族館などのアミューズメント施設における合成写真、記念写真としての用途など多岐になってきている。
【0005】
そのような用途の一つとして、両面にプリント可能な熱転写受像シートが挙げられる。両面にプリント可能な熱転写受像シートは、シート枚数を減少させて省資源化を図るだけでなく、写真アルバム等の小冊子状にする新しい形態のカラープリントを作製することや、ハガキや各種のカード類等の作製に使用することにも適している。したがって、両面にプリント可能な熱転写受像シートとして、いくつかの提案がある。
【0006】
例えば、特許文献1には、印画物の折り目の部分にハーフカットが施され、その印画物を多数枚重ねて、表紙をコの字状にくるみ、印画物積層体(印画物束)の背部と表紙を、製本用糊で接着したフォトブックが記載されている。このような印画物積層体の背部を製本用糊で接着する方法は、糸綴じ製本やファイル穴によるクリップ製本などと比べ、簡単に製本できる利点を有するが、糊が印画物積層体の背部のみに塗布されるため、接着する面積が少なく、接着強度が不足し、フォトブックの一部の印画物が脱落してしまう可能性がある。
【0007】
これに対して、特許文献2にあるように、製本される用紙の端辺に切り欠きを形成して、接着面積を増加させることが行われている。しかし、その切り欠きを形成するには、ダイとパンチなどの専用装置が必要となり、製造するスペースが広く必要であり、また製造コストが高くなるなどの問題がある。
【0008】
上記のフォトブックの一部の印画物が脱落することは、貴重な記念物の一部として、決めた順番に綴じられたものが欠落するものとなり、重大な欠陥である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2010−228410号公報
【特許文献2】特許第4618055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、上記の問題を解決するために本発明の目的は、基材シートの両面に染料受容層を設け、その両面の染料受容層に熱転写による画像が形成された印画物において、その印画物を多数枚重ねて、該印画物の一端を接着剤により接着して綴じたフォトブックの形態で、印画物が脱落することなく、また印画物を作製する上で、切り欠き作製の専用装置が必要なく、製造スペースが広くなる、製造コストが高くなるなどの問題がない印画物及びフォトブックを提供することである。
【0011】
本発明におけるフォトブックとは、主として写真(アナログ・デジタル)を入力素材として、熱転写受像シートに出力されている印画物であり、表紙と中面(印画物)が一体となって綴じられているもので、フォトブックを構成する印画物が脱落しないものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、請求項1として、
基材シートの両面に、少なくとも染料受容層を設け、該両面の染料受容層に熱転写による画像が形成された印画物において、該印画物の表面が、印画物の一辺を含んだ矩形状の第一の領域と、該第一の領域を除いた第二の領域からなり、該第一の領域の少なくとも片面には、保護層を有し、前記第二の領域の少なくとも片面には、前記印画物の一辺と平行な方向に、保護層の形成部分と非形成部分とを、交互に有することを特徴とする印画物である。この印画物は、フォトブックとして綴じる際に、従来必要であった切り欠き作製の専用装置を用意することがなくなるので、製造スペースが広くなる、製造コストが高くなるなどの問題が生じない。
【0013】
また請求項2として、前記第二の領域の保護層の非形成部分は、一部の領域で、隣り合う保護層の非形成部分と連結していることを特徴とする、請求項1に記載の印画物である。この印画物を多数枚重ねて、該印画物の一端を接着剤により、接着して綴じた形態のフォトブックにおいて、接着剤を印画物の一端に塗布する際に、第二の領域の保護層の非形成部分が、一部の領域で、隣り合う保護層の非形成部分と連結した「のりしろ」となって、接着剤が広がって、上記の場合より、接着強度がより高まり、印画物が脱落することを、さらに防止できる。
【0014】
さらに、請求項1または2のいずれかに記載する印画物を多数枚重ねて、該印画物の一端を接着剤により接着して綴じたことを特徴とするフォトブックである。そのフォトブックは、印画物を綴じている一端に、保護層が形成されている部分と形成されてない部分とを、交互に有しているので、接着剤の印画物同士を接着する面積が広くできるので、その接着強度が高まり、印画物が脱落することを防止できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、印画物を多数枚重ねて、該印画物の一端を接着剤により、接着して綴じたフォトブックの形態で、印画物同士が強固に接着し、貴重な記念物の一部である印画物が脱落することがない。また、その印画物は、フォトブックとして綴じる際に、従来必要であった切り欠き作製の専用装置を用いないので、製造スペースが広くなる、製造コストが高くなるなどの問題がない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の印画物である一つの実施例を示す概略図である。
【図2】本発明の印画物である他の実施例を示す概略図である。
【図3】本発明のフォトブックである一つの実施例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1に本発明の印画物である一つの実施例を示す。図1の1)が印画物の概略平面図であり、図1の2)がp−p´における概略断面図である。図示した印画物1では、基材シート2の両面に、染料受容層3、5を設け、該両面の染料受容層に熱転写による画像7、8が形成されている。印画物1の表面が、印画物の一辺16を含んだ矩形状の第一の領域Aと、該第一の領域を除いた第二の領域B(幅がaの細長い領域)から構成され、該第一の領域Aの両面には、前記印画物の一辺16と平行な方向に、所定の間隔Lで保護層4を有している。また、前記第二の領域Bの片面には、前記印画物の一辺16と平行な方向に、すなわち印画物1の綴じる予定の一辺15に、保護層4が形成されている部分12(保護層の形成部分12)と形成されてない部分13(保護層の非形成部分13)とを、交互に有している。また、熱転写画像8の形成された染料受容層5を覆うように、保護層6が全面に設けてある。この例では、印画物の綴じる予定の一辺15に、保護層の形成部分12と非形成部分13とを、交互に有する条件を満足するのは、基材シートの一方の面のみである。
【0018】
図2に、本発明の印画物である他の実施例を示す。図2の1)が印画物の概略平面図であり、図2の2)がq−q´における概略断面図である。図示した印画物1は、基材シート2の両面に、プライマー層9、10を介して、染料受容層3、5を設け、該両面の染料受容層に熱転写による画像7、8が形成されている。印画物1の表面が、印画物の一辺16を含んだ矩形状の第一の領域Aと、該第一の領域を除いた第二の領域B(幅がaの細長い領域)から構成され、該第一の領域Aの両面には、前記印画物の一辺16と平行な方向に、所定の間隔Lで保護層4を有している。また、前記第二の領域Bの両面には、前記印画物の一辺16と平行な方向に、すなわち印画物の綴じる予定の一辺15に、熱転写画像7の形成された染料受容層3の上に、保護層4が形成されている部分12(保護層の形成部分12)と形成されてない部分13(保護層の非形成部分13)とを、交互に有している。また、印画物の綴じる予定の一辺15に、熱転写画像8の形成された染料受容層5の上に、保護層6が形成されている部分12(保護層の形成部分12)と形成されてない部分13(保護層の非形成部分13)とを、交互に有している。この例では、印画物の綴じる予定の一辺15に、保護層の形成部分12と非形成部分13とを、交互に有する条件を満足するのは、基材シートの両面の場合である。
【0019】
また、図2の場合で、保護層4の形成部において、保護層の形成部分12と非形成部分13とが、交互に有しているが、印画物の両端に、保護層の非形成部分13と、一部の領域で、隣り合う細かいパターン11の保護層の非形成部分で形成されている。(図2の2)の拡大図参照)それに対し、保護層6の形成部では、保護層が形成されている部分12と形成されてない部分13とが、交互に、同様のパターンで繰り返し設けてある。上記の保護層の形成されていない部分が、印画物の一部分で、細かいパターン11で形成されていると、保護層が形成されている部分12と形成されてない部分13とが、交互に、同様のパターンで繰り返し設けている場合よりも、その印画物を多数枚重ねて、該印画物の一端を接着剤により、接着して綴じた形態のフォトブックにおいて、接着剤を印画物の一端に塗布する際に、保護層が形成されていない部分13と細かいパターン11とが連結した「のりしろ」となって、接着剤が広がって、接着強度がより高まり、印画物が脱落することを、さらに防止できる。
【0020】
上記の細かいパターン11は、四角形の形状に限らず、楕円形、円形が連結した形状など、その形状は接着剤が広がるものであれば、適宜、変更できる。また、その細かいパターンの1単位の大きさは、0.05〜0.2mm(幅)、さらにそのパターンの間隔は、0.05〜0.2mmが好ましい。
【0021】
図1、2に、保護層の形成されていない部分13(のりしろ)の大きさで、1単位の大きさの印画物の綴じる予定の一辺(15)上にある長さをbとし、その長さbと直交する方向の大きさをaで示した。また、繰り返し有する保護層の形成されていない部分13の間隔をcで示した。aは1.0mm〜10.0mmの大きさが好ましい。aが1.0mm未満であると、接着強度が不足してしまい、またaが10.0mmを超えると、フォトブックの見開きが困難になり、好ましくない。
【0022】
一方で長さcは0.5mm〜2.0mmの大きさが好ましい。cが0.5mm未満であると、接着強度が不足してしまい、またcが2.0mmを超えると、保護層の未形成部分13での形状の均一性が失われ、フォトブックでの接着性が安定しなくなり、好ましくない。また、保護層の形成部分12であるbは、0.5mm〜2.0mmの大きさが好ましい。bが0.5mm未満であると、保護層の未形成部分13での形状の均一性が失われ、フォトブックでの接着性が安定しなくなり、好ましくなく、またbが2.0mmを超えると、接着強度が不足してしまう。
【0023】
上記のa、b及びcの大きさは、染料受容層等と基材シートを含んだ印画物全体の厚さと材質に応じて、多数枚の印画物の一端を接着剤により接着して綴じるフォトブックにおける印画物同士の接着性、フォトブックの見開きしやすさ、さらに印画物表面の外観で、保護層の有無による光沢ムラが目立たない点などを考慮して、決められる。
図1、2で示したように、印画物の綴じる予定の一辺15に、保護層が形成されている部分12と形成されてない部分13とを、交互に有するものであるが、保護層の形成されてない部分13の長さaが所定の大きさを有することからも、印画物の綴じる予定の一辺(一端)は、線状に限られるものではなく、保護層の形成されてない部分の領域を含むもので、「辺」に限らず、「領域」を含んだ意味とする。
【0024】
図1、2では、印画物の両面に、保護層を有したものを示したが、これに限らず、印画物の綴じる予定の一辺に、保護層が形成されている部分と形成されてない部分とを、交互に有する条件で、印画物の片面のみに、保護層を有したものであってもよい。また、図1、2で示した例に限らずに、基材シートとして、2種類以上の基材を貼合した積層体を使用することができる。また、保護層が形成されていない部分のパターンも、図示したものに限らず、四角形でなく、角が丸みを有した形状にしたり、半円形状にしたり、適宜、その形状は選定できる。
【0025】
以下、上記の実施例で使用される印画物を構成する各層について、詳細に説明する。
(基材シート)
基材シート2は、染料受容層を保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上、支障がない程度の機械的強度を有することが好ましい。このような基材シートの材料は特に限定されず、例えば、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、またはサイズ度の高い、すなわち水溶液の浸透性の高い紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打ち用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、あるいはポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の各種プラスチックフィルム又はシートが使用でき、またこれら合成樹脂に白色顔料や、充填剤を加えて成膜し、基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム(多孔質フィルム)も使用でき、特に限定されない。
【0026】
また、上記基材の任意の組み合わせによる積層体も使用できる。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合成紙、或いはセルロース繊維紙とプラスチックフィルム又はシートの積層した合成紙が挙げられる。このような積層合成紙は2層構成でもよいが、基材の風合いや質感を出すために、セルロース繊維紙(芯材として使用)の両面に合成紙、プラスチックフィルムや多孔質フィルムを貼合した3層構成が好ましく用いられる。もしくは3層以上の積層体であってもかまわない。特に、本発明では、両面プリントされた印画物をフォトブックなどの形態にして、製本する際に、頁めくりしやすさや、質感をもたせるために、上記の積層合成紙が好ましく用いられる。
【0027】
上記の積層体の貼合方法は、ドライラミネーション、ウェットラミネーション、エクストリュージョン等手法は問わない。これらの貼合基材の厚みは任意でよく、通常10〜300μm程度の厚めが一般的である。また、上記の如き基材シートは、その表面に形成する層との密着力が乏しい場合には、その表面に各種プライマー処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0028】
(染料受容層)
本発明における印画物の染料受容層3、5は、熱転写シートから移行してくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持する為のものである。受容層を形成する為の樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0029】
また、熱転写シートとの離型性を向上させるために、受容層中に離型剤を含有することができる。離型剤としてはポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、各種シリコーン樹脂などが挙げられるが、シリコーンオイルが好ましい。上記シリコーンオイルとしては油状のものも用いることができるが、硬化型のものを用いても良い。硬化型シリコーンオイルとしては反応硬化型、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられるが、反応硬化型、触媒硬化型のシリコーンオイルが特に好ましい。
【0030】
これらシリコーンオイルの添加量は受容層を構成する樹脂の0.5〜30質量%が好ましい。また、受容層の表面の一部に上記離型剤を適当な溶媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥させることにより離型剤層を設けることもできる。離型剤層の厚さは、0.01〜5.0μm、特に0.05〜2.0μmが好ましい。なお、受容層を形成する際にシリコーンオイルを添加して形成すると、塗布後に表面にシリコーンオイルがブリードアウトするが、これを硬化させても離型剤層を形成することができる。なお、上記受容層の形成に際しては、受容層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加することができる。また、フタル酸エステル化合物、セバシン酸エステル化合物、リン酸エステル化合物等の可塑剤を添加するのもよい。
【0031】
上記の如き熱可塑性樹脂及び他の必要な添加剤、例えば、離型剤、可塑剤、充填剤、架橋剤、硬化剤、触媒、熱離型剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解し、あるいは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えばグラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗布及び乾燥して、染料受容層を形成することができる。後述するプライマー層等の塗布も、上記の染料受容層の形成手段と同様の方法で行われる。このように形成される染料受容層の塗布量は、通常、乾燥状態で0.5〜50g/m2程度、好ましくは2〜10g/m2である。また、このような染料受容層は連続被覆であることが好ましいが、不連続の被覆として形成してもよい。
【0032】
(プライマー層)
本発明の印画物で、上記基材シートと染料受容層との間にプライマー層9,10を形成したものであってもよい。このようなプライマー層は基材シートと染料受容層との接着性を良好にするためのものであり、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂等により形成することができ、その厚さは、塗工量で、乾燥時0.1〜20g/m2程度が好ましい
【0033】
(中間層)
染料受容層と基材シートの間には、上記のプライマー層の他に、白色度、クッション性、隠蔽性、帯電防止性、カール防止性等の付与を目的とし、従来公知のあらゆる中間層を必要に応じて設けることができる。中間層に用いるバインダー樹脂としてはポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が挙げられ、これらの樹脂のうちの活性水酸基を有するものについてはさらにそれらのイソシアネート硬化物をバインダーとすることもできる。
【0034】
また、白色性、隠蔽性を付与する為に酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等のフィラーを添加することが好ましい。さらに、白色性を高める為にスチルベン系化合物、ベンゾイミダゾール系化合物、ベンゾオキサゾール系化合物等を蛍光増白剤として添加したり、印画物の耐光性を高める為にヒンダードアミン系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物等を紫外線吸収剤あるいは酸化防止剤として添加したり、あるいは帯電防止性を付与する為にカチオン系アクリル樹脂、ポリアニリン樹脂、各種導電性フィラー等を添加することができる。中間層の塗工量は、乾燥状態で0.5〜30g/m2程度が好ましい。
【0035】
(保護層)
本発明の印画物における表面及び裏面に設けられる保護層4、6は、基材上に加熱により転写可能な保護層を有した保護層転写シートから、画像形成された印画物に熱転写して形成されるものである。この保護層は、少なくとも1層以上の熱転写性樹脂層から構成され、従来から保護層形成用樹脂として知られている各種の樹脂で形成することができる。保護層形成用樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂として、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、エポキシ系樹脂、フェノキシ樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物や、電離放射線硬化性樹脂、紫外線遮断性樹脂等を例示することができる。このほかに必要に応じて、紫外線吸収剤、有機フィラーおよび/または無機フィラーを適宜添加することが出来る。
【0036】
電離放射線硬化性樹脂からなる保護層にあっては、耐可塑剤性や耐擦過性が特に優れている。電離放射線硬化性樹脂としては公知のものを使用することができ、例えば、ラジカル重合性のポリマーまたはオリゴマーを電離放射線照射により架橋、硬化させ、必要に応じて光重合開始剤を添加し、電子線や紫外線によって重合架橋させたものを使用することができる。なお、上記の電離放射線硬化性樹脂は、保護層転写シートの剥離層や接着層にも、添加することができる。
【0037】
紫外線遮断性樹脂や、紫外線吸収剤を含有する保護層は、印画物に耐光性を付与することを主目的とする。紫外線遮断性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂または上記の電離放射線硬化性樹脂に反応ないし結合させて得た樹脂を使用することができる。より具体的には、サリシレート系、フェニルアクリレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、クマリン系、トリアジン系、ニッケルキレート系の様な従来公却の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したものを例示することができる。
【0038】
紫外線吸収剤は、従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤で、サリシレート系、フェニルアクリレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、クマリン系、トリアジン系、ニッケルキレート系が挙げられる。また、上記の紫外線遮断性樹脂や、紫外線吸収剤を熱転写型画像保護シートの剥離層や接着層にも、添加することができる。紫外線遮断性樹脂や、紫外線吸収剤の添加量としては、バインダー樹脂の1〜30%(質量)、好ましくは5〜20%程度である。
【0039】
有機フィラーおよび/または無機フィラーとしては、具体的にはポリエチレンワックス、ビスアマイド、ナイロン、アクリル樹脂、架橋ポリスチレン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイクロシリカ、コロイダルシリカ等のシリカ微粉末等が挙げられるが、特に限定はされず何でも使用できる。但し、滑り性が良く、粒径は、10μm以下好ましくは0.1〜3μmの範囲のものが好ましい。フィラーの添加量は、上記のような樹脂分100質量部に対して、0〜100質量部の範囲で、保護層の転写した時に透明性が保たれる程度が好ましい。
【0040】
保護層は、上記に記載した保護層形成用樹脂と必要に応じて、紫外線吸収剤、有機フィラーおよび/または無機フィラー等も添加剤を加え、適当な溶剤により、溶解または分散させて、保護層形成用インキを調製し、これを、支持体上に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印励法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等の形成手段により塗布し、乾燥して形成することができる。
【0041】
保護層転写シートの転写される層(熱転写性樹脂層)全体の塗布量が、乾燥状態で0.3〜10g/m2程度、好ましくは0.5〜5g/m2に、形成する。保護層が剥離層や接着層の機能を有していれば、保護層の単層で熱転写性樹脂層を構成でき、適宜、熱転写性樹脂の層構成を変更することができる。
【0042】
(剥離層)
保護層における剥離層は、支持体と保護層との間に設けることができ、バインダー樹脂により構成される。バインダー樹脂としては、この分野で使用されている公知の熱可塑性樹脂及び熱硬化型樹脂を広く使用できる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリメタクリル酸、ポリメタクリルアミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂;ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂;エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体等が挙げられる。上記の熱可塑性樹脂の中でも、特にポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系樹脂が、好ましく用いられる。それは、保護層の熱転写の際、加熱温度などの印加エネルギーが増大しても、保護層の転写が安定して行なえるからである。
【0043】
熱硬化型樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂、アミノアルキッド樹脂等が挙げられる。これらのバインダー樹脂は、1種単独で又は2種以上混合して使用してもよい。これらのバインダー樹脂の中でも、アクリル系樹脂が好ましい。
【0044】
剥離層は、バインダー樹脂と共にワックスを含んでいてもよい。ワックスが含まれると、剥離層の耐擦過性及び箔切れ性が向上する。ワックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリエステルワックス、ポリスチレン系パウダー、オレフィン系パウダー、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等を挙げることができる。
【0045】
ワックスは、剥離層中に、通常0.1〜30質量%程度、好ましくは0.1〜10質量%程度含有されているのがよい。また、剥離層中に紫外線吸収剤を含有していてもよい。紫外線吸収剤を配合することにより、転写された後に保護層により覆われる被転写体の画像等の耐光性、耐候性を向上させることができる。紫外線吸収剤としては、従来から公知の有機系紫外線吸収剤であるサリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系等を広く使用できる。また、これらの紫外線吸収剤に例えば、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいはアルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等の官能基を導入した紫外線吸収性樹脂を剥離層中に含有させてもよい。
【0046】
更に、上記剥離層中に、酸化防止剤、蛍光増白剤等の各種添加剤を含有させてもよい。剥離層は、前記の基材シート上に、上記バインダー樹脂にワックス等の必要な添加剤を加え、水、有機溶剤等の溶媒に溶解又は分散せしめてなるインキを、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の通常のコーティング方法に従い塗布し、乾燥することにより形成される。剥離層の塗工量は、乾燥状態で通常0.1〜10g/m2程度、好ましくは0.5〜5g/m2程度である。
【0047】
(接着層)
保護層転写シートでは、上記の保護層や剥離層の表面に、被転写体である印画物への転写性、接着性を良好にするために、接着層を設けることができる。この接着層は、従来公知の粘着剤や感熱接着剤がいずれも使用できるが、ガラス転移温度(Tg)が40℃〜80℃の熱可塑性樹脂から形成することがより好ましく、例えば、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂、紫外線遮断性樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂等の如く熱時接着性の良好な樹脂から、適当なガラス転移温度を有するものを選択することが好ましい。
【0048】
上記の紫外線遮断性樹脂は、保護層で説明したものと同様のものである。上記のような接着層を構成する樹脂に必要に応じて、紫外線吸収剤や、無機または有機フィラー等の添加剤を加えた塗工液を塗布および乾燥することによって、好ましくは乾燥時で0.5〜10g/m2程度の厚みに形成する。接着層の厚さが少なすぎると、印画物と熱転写性樹脂層との接着性が劣り、印字の際に転写不良となりやすい。また、その厚さが多すぎる場合、保護層の熱転写の際に、転写感度が低下し、均一な保護層の熱転写が行なわれにくくなる。
【0049】
(離型層)
保護層転写シートは、基材と剥離可能な、少なくとも1層以上からなる熱転写性樹脂層の保護層が設けられてなる構成であるが、基材と熱転写性樹脂層との間に、離型層を設けることもできる。このように離型層を設けることにより、基材から熱転写性樹脂層を剥離し易くできる。離型層は、加熱の際に基材から剥離せず、被転写体の印画物には転写されない。したがって、この離型層の熱転写性樹脂層と接する面が、剥離面(離型面)となり、印画物の保護層表面となる。
【0050】
離型層を構成する樹脂としては、例えば、シリコーンワックス等の各種ワックス類、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等を用いることができる。皮膜強度を向上させる等の目的のため、微小粒子等を添加しても良い。上記の樹脂の中でも、アクリル樹脂として、アクリル酸やメタクリル酸等の単体、またはそれと他のモノマー等とを共重合させた樹脂が好ましく用いられ、基材との密着性や、保護層との離型性の点で優れる。
【0051】
離型層の形成は、離型層形成用塗工液を、従来公知のグラビアダイレクトコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、エアコート、ロールコート等の方法により、乾燥状態で厚さ0.05〜5g/m2程度より好ましくは0.5〜3g/m2に設けるものである。乾燥塗膜の厚さが、0.05g/m2未満の場合、良好な剥離効果が得られない。また、厚さが5g/m2を越えた場合、印字時の転写感度が低下するため好ましくない。
【0052】
上記に説明した印画物における染料受容層に熱転写による画像を形成する方法は、従来から用いられている昇華性染料を含有する層を基材上に設けた熱転写シートを用いて、サーマルヘッドなどの加熱手段で、画像情報に応じた信号を加え、昇華性染料により、熱転写の画像を染料受容層に形成する。但し、本発明では、基材シートの両面に染料受容層を設け、その両面の染料受容層に熱転写による画像を形成するので、例えば、基材シートの一方の面にサーマルヘッドで熱転写画像を形成し、基材シートを反転させて、同じサーマルヘッドで基材シートの反対面に熱転写画像を形成することができる。また、サーマルヘッドを搬送する基材シートの表面側と裏面側の両面に設置しておき、基材シートの両面に熱転写画像を形成することができる。
【0053】
また、上記の染料受容層に熱転写画像を形成後、熱転写画像の少なくとも一部を覆うように保護層を熱転写により形成する。それは、基材シート上に熱転写性保護層を剥離可能に設けた保護層転写シートを用いて、印画物の画像上に、保護層を熱転写する。その保護層の転写手段としては、サーマルヘッドとプラテンの間に印画物と保護層転写シートを挟み込み、サーマルヘッドからの加熱を行なう手段、ヒートロール方式や、加熱した平板と平板で挟み込んだり、加熱した平板とロールで挟んで、熱プレスしたりすることができる。また、レーザー照射による加熱の熱転写手段でも適用可能である。
【0054】
(フォトブック)
図3は、本発明のフォトブックである実施例を示すものである。図3の1)には、上記に説明した印画物1を多数枚重ねたものと、表・表紙17、裏・表紙18、背表紙19を組み合わせる前の状態を説明する概略図である。図3の2)は、図3の1)で示した各部材を組み合わせて、印画物の一端を綴じたフォトブック20を示す概略図である。図3の1)に示すように、両面に画像形成された印画物1が、多数枚で外形が全て揃った状態で、重なったものが用意される。この多数枚重なったものに対して、表・表紙17を最上部にセットし、また裏・表紙18を最下部にセットする。
【0055】
表・表紙17と裏・表紙18の間に、多数枚の印画物が重なったものを挟み込んで、印画物積層体の端面である背部14(印画物の一端でもある)の全面に、さらに背表紙19の裏面の全面に、製本用糊または接着剤を塗布して、表・表紙17、多数枚の印画物の端面、裏・表紙18、及び背表紙19を接着して、一体化させ、フォトブック20が作製される。そのフォトブック20において、印画物積層体の端面である背部14に接着剤を塗布する際に、印画物の綴じる予定の一辺に存在する保護層が形成されていない部分13がのりしろとなって、その接着剤が広がって、接着強度がより高まる。これにより、フォトブック形態の印画物が脱落することを、防止できる。
【0056】
上記の印画物積層体の端面である背部14などに塗布する接着剤がホットメルト型のものであれば、加熱された液体の接着剤を特定位置に塗布して、放置すれば、固化して接着するので、簡単にフォトブックを作製できるので、好ましい。また、高画質の熱転写画像を両面に有する印画物を、フォトブックの形態で、めくるだけで、印画物が脱落することなく、簡単に多数枚の印画物を観賞することが可能となる。
【符号の説明】
【0057】
1 印画物
2 基材シート
3、5 染料受容層
4、6 保護層
7、8 画像
9、10 プライマー層
11 細かいパターン
12 保護層の形成部分
13 保護層の非形成部分
14 印画物積層体の端面である背部
15 印画物の綴じる予定の一辺
16 印画物の一辺
17 表・表紙
18 裏・表紙
19 背表紙
20 フォトブック


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材シートの両面に、少なくとも染料受容層を設け、該両面の染料受容層に熱転写による画像が形成された印画物において、該印画物の表面が、印画物の一辺を含んだ矩形状の第一の領域と、該第一の領域を除いた第二の領域からなり、該第一の領域の少なくとも片面には、保護層を有し、前記第二の領域の少なくとも片面には、前記印画物の一辺と平行な方向に、保護層の形成部分と非形成部分とを、交互に有することを特徴とする印画物。
【請求項2】
前記第二の領域の保護層の非形成部分は、一部の領域で、隣り合う保護層の非形成部分と連結していることを特徴とする、請求項1に記載の印画物。
【請求項3】
請求項1または2のいずれかに記載する印画物を多数枚重ねて、該印画物の一端を接着剤により接着して綴じたことを特徴とするフォトブック。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−196907(P2012−196907A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−62979(P2011−62979)
【出願日】平成23年3月22日(2011.3.22)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】