説明

危険な状態を検出するロケーションベースの無線システム

【課題】改良されたロケーションベースの無線ガス検出システム及び方法を提供する。
【解決手段】領域内の携帯型ガス検出機(PD)256が複数のロケーションアンカー送受信機(LAT)276及び強化型ロケーションアンカー送受信機(ELAT)900からの信号を検出・測定し、ロケーションエンジン(LE)268がPD256の信号測定値及びLAT276及びELAT900の位置情報に基づきPD256の位置を求め、ELAT900がLAT276及び他のELAT900の信号を検出・測定し、LE268がELAT900それぞれからの測定信号を受信し、LE268が測定信号からELAT900それぞれの推定位置を計算し、LE268がELAT900の推定位置及び所定位置に基づきELAT900それぞれの位置誤差を計算する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明の分野は、感知装置に関し、より詳細には携帯型ガス検出器に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]多くの環境において、危険な状況になる前に、潜在的に有害なガスの蓄積を検出することが望ましい。例えば、工場は、工場全体にわたって分散したガスセンサーを含むガス検出システムを配備することができる。そのようなシステムは、ガスセンサーから信号を受信する1つ又は複数の中央ステーションも含むことができる。例えば、ガス検出器のうちの1つが、過剰量の有害ガスを検出する場合、アラーム状態が中央ステーションにおいて引き起こされる。そのようなガス検出システムは更に、工場内での潜在的に危険な結果を防ぐための措置を講じることができるように、オペレーターに警告することができる。
【0003】
[0003]そのようなシステムは、工場内の産業機器近くに配置される場合等、固定ロケーション(位置)では効率的であるが、これらの種類のシステムは、持ち運び可能でもないし、変化する状況に適合可能でもない。加えて、そのような従来のガス検出システムは、通常、事象(イベント)のロケーションを含むガス検出事象に関する情報及びロケーションベースのガス検出履歴情報への高速集中アクセスを提供しない。また、従来のシステムが集中アクセスを提供しない場合、ガス検出器を中央ステーションに接続するために、高価な配線が必要である。
【0004】
[0004]従来技術によるいくつかのガス検出システムでは、個人用ベルト装着装置を、特定のロケーション内のガス濃度の検出に利用することができる。そのようなガス検出器は、時間に応じてガス濃度の状態に関する情報を提供することができる。しかし、中央ステーションのオペレーターは、ロケーション情報にアクセスできず、時間に応じたガス濃度情報は、装置の日毎のログをパーソナルコンピューターに転送することができる、はるかに後の時間まで利用可能でない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005]上記に基づいて、改良されたロケーションベースの無線ガス検出システム及び方法が必要とされている。本明細書において更に詳細に説明するように、有害ガス事象に関連付けられたロケーション情報を、時間情報とともに無線で検出することも必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】[0006]本発明の例示される実施形態による、概略的に示される環境感知システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0007]図1は、本発明の例示される実施形態による、概略的に示されるガス検出システム250を示す。ガス検出システム250内には、いくつかの携帯型ガス検出器(送受信機)256を含めることができる。ガス検出システム250内には、ロケーションマネージャー(位置管理)モジュール252に接続されたいくつかのロケーションアンカー送受信機(location anchor transceiver)276、278も含まれる。
【0008】
[0008]全てのロケーションアンカー送受信機276、278をロケーションマネージャーモジュール252に接続することができるわけではないことに留意することができる。ロケーションアンカー送受信機276、278のうちのいくつかは、場所の特定(location)目的でプローブ応答を提供するためだけに使用することができ、ロケーションマネージャーモジュール252への情報の中継には使用されない。
【0009】
[0009]ロケーションマネージャーモジュール252に接続されたロケーションアンカー送受信機276、278は、携帯型ガス検出器256からガス読み取り値及びロケーション情報を無線で受信することができる。ロケーションアンカー送受信機は、この情報をロケーションマネージャーに転送することができる。ロケーションマネージャーモジュール252は、この情報を使用して、主に、人間である中央オペレーターにガス検出事象の発生及びロケーションを通知する。ロケーションマネージャーモジュール252は、ガス読み取り値及びロケーション情報を使用して、所定のエリア904にわたるガス濃度プロファイルを作成することもできる。
【0010】
[0010]エリア904内には、いくつかの強化型ロケーションアンカー送受信機(enhanced location anchor transceiver)900、902も配置される。強化型ロケーションアンカー送受信機900、902は、ロケーションアンカー送受信機276、278と一緒に動作して、主に、携帯型ガス検出器256の位置推定の精度を監視する。強化型ロケーションアンカー送受信機900、902は、ロケーションアンカー送受信機276、278と一緒に動作して、携帯型ガス検出器256により行われた測定を介してロケーション情報を提供することもでき、ロケーション情報は、ロケーションマネージャーに送信されて、携帯型ガス検出器256の位置の推定に役立つ。
【0011】
[0011]ガス検出器256、ロケーションアンカー送受信機276、278、及び強化型ロケーションアンカー送受信機900、902は、適切な無線フォーマット(例えば、IEEE802.11)の下で情報を無線で交換するように動作する。ロケーションアンカー送受信機276、278のうちの少なくともいくつかは、ガス検出器256及び強化型ロケーションアンカー送受信機900、902の無線アクセスポイントとして動作することができる。
【0012】
[0012]ロケーションアンカー検出器276、278及び強化型ロケーションアンカー検出器900、902は、エリア904内の既知のロケーションに配置される。ロケーションマネージャーモジュール252は、ロケーションアンカー検出器276、278及び強化型ロケーションアンカー検出器900、902の既知のロケーションを、ガス検出器256により提供されるロケーション情報と組み合わせて使用して、携帯型ガス検出器256のロケーションを推定する。ロケーションマネージャーは、携帯型装置の推定されたロケーションを収集し、ログ記録し、表示することにより動作することもできる。
【0013】
[0013]携帯型ガス検出器256は、エリア904の周囲を移動する人員が装着することができる。携帯型ガス検出器256を装着した人が、エリア904内のロケーションを移動する際に、ガス検出器256は、それらのロケーションでのガス濃度を定期的に測定することができる。ガス検出器256は、ガス測定値をロケーション情報と組み合わせて測定パケットにし、アクセスポイント機能をサポートするロケーションアンカー送受信機276、278を通じて、そのパケットをロケーションマネージャーモジュール252に無線で送信することができる。
【0014】
[0014]ガス検出器256により収集されたロケーション情報は、ロケーションアンカー送受信機276、278及び強化型ロケーションアンカー送受信機900、902により送信され、ガス検出器256により測定される(又はプローブ応答(例えば、MACアドレス)から導出される)信号のパラメーターとすることができる。ロケーション情報を収集し、ガス測定値をロケーションマネージャーモジュール252に送信するために、ガス検出器256は、ロケーションアンカー送受信機276、278及び強化型ロケーションアンカー送受信機900、902からの応答を求める際の最初のステップとして、まず、プローブ要求を送信することができる。
【0015】
[0015]携帯型ガス検出器256からのプローブ要求を検出する任意のロケーションアンカー送受信機276、278及び強化型ロケーションアンカー送受信機900、902は、プローブ応答を送信することができる。携帯型ガス検出器256は、プローブ応答を送信する任意のロケーションアンカー送受信機276、278及び強化型ロケーションアンカー送受信機900、902から受信されるプローブ応答の信号パラメーターを測定する。
【0016】
[0016]携帯型ガス検出器256により測定される信号パラメーターは、距離の任意の適した指標(例えば、受信信号強度指標(received signal strenght indicator、RSSI)、飛行時間等)とすることができる。測定された信号パラメーターに基づいて、携帯型ガス検出器256は、ロケーションアンカー送受信機276、278のうちの1つを、データを関連付け送信するアクセスポイントとして選択する。携帯型ガス検出器256は、プローブ応答の最良の測定された信号パラメーター(例えば、RSSIが使用される場合には最大の相対RSSI、飛行時間が使用される場合には最短の相対飛行時間等)を有するロケーションアンカー送受信機276、278を選択することができる。
【0017】
[0017]ロケーションアンカー送受信機276、278が選択されると、携帯型ガス検出器256は、選択されたアクセスポイント276、278を通じてロケーションマネージャーモジュール252に送信するためのパケットを作成する。この場合、作成されるパケットは、少なくとも3つの部分を含む。第1の部分及び第2の部分は、携帯型ガス検出器のシステム識別子及びガス測定値を含む。第3の部分は、プローブ応答を提供した任意のロケーションアンカー送受信機276、278及び強化型ロケーションアンカー送受信機900、902の測定された信号パラメーター及びシステム識別子を含む。
【0018】
[0018]パケットが作成され、アクセスポイントが選択されると、携帯型ガス検出器256は、パケットを選択されたアクセスポイント276、278に送信する。そして、選択されたアクセスポイントは、送信されたパケットをロケーションマネージャーモジュール252に転送する。
【0019】
[0019]パケットを受信すると、ロケーションマネージャーモジュール252は、パケットのガス測定値を保存し、携帯型ガス検出器256のロケーションを求めるように試みる。携帯型ガス検出器256のロケーションを求めるために、ロケーションマネージャーモジュール252は、信号パラメーター測定値をロケーションエンジン268に転送する。
【0020】
[0020]ロケーションエンジン268は、信号測定値に基づいてガス検出器256のロケーションを推定する。信号測定値がRSSIに基づく場合、推定の基礎となる仮定は、信号が距離に比例して減衰するというものである。送信信号の振幅及びガス検出器256により測定される振幅を知ることにより、ロケーションエンジンは、ガス検出器256からロケーションアンカー送受信機276、278のそれぞれ及び各強化型ロケーションアンカー送受信機900、902までの距離を計算することができる。携帯型ガス検出器256からロケーションアンカー送受信機276、278及び強化型ロケーションアンカー送受信機900、902のそれぞれまでの距離を知ることにより、ロケーションアンカー送受信機276、278及び強化型ロケーションアンカー送受信機900、902のそれぞれからガス検出器256までの距離の交点を求めることで、ロケーションエンジン268は、ガス検出器256の位置を三角測量する。
【0021】
[0021]信号測定が飛行距離に基づく場合も、同様のプロセスが使用される。この場合、ロケーションエンジン268は、ガス検出器256からロケーションアンカー送受信機276、278及び強化型ロケーションアンカー送受信機900、902のそれぞれまでの距離を求め、同じように三角測量する。
【0022】
[0022]強化型ロケーションアンカー送受信機900、902のうちの少なくともいくつかは、ガス検出器906、908も含むことができる。強化型ロケーションアンカー送受信機900、902のうちのいくつかは、ガス濃度検出器を含むため、強化型ロケーションアンカー送受信機900、902も、局所的なガス濃度を定期的に測定し、測定された局所的なガス濃度をロケーションマネージャーモジュール252に報告することができる。
【0023】
[0023]この点に関して、ガス検出器を有する強化型ロケーションアンカー送受信機900、902は、携帯型ガス検出器256と同様に動作することができる。強化型ロケーションアンカー送受信機900、902がガス検出器を含まない場合、強化型ロケーションアンカー送受信機900、902は、送信にガス測定値を含まないことを除き、携帯型ガス検出器256と同様に動作する。いずれの場合でも、ロケーション情報をロケーションマネージャーモジュール252に送信するために、強化型ロケーションアンカー送受信機のそれぞれ(例えば、強化型ロケーションアンカー900)がまず、プローブ要求を送信することができる。
【0024】
[0024]同様にして、プローブ要求を受信する他の任意の強化型ロケーションアンカー送受信機(例えば、強化型ロケーションアンカー送受信機902)及びロケーションアンカー276、278は、送信ユニット276、278、902の装置識別子を含むプローブ応答を送信することにより応答することになる。強化型ロケーションアンカー902は、プローブ応答を受信し、強化型ロケーションアンカー送受信機902及びロケーションアンカー送受信機276、278のそれぞれからのプローブ応答の信号パラメーターを測定する。強化型ロケーションアンカー送受信機900は、ガス検出器256と同じようにガス測定値を送信することができる。
【0025】
[0025]この点に関して、強化型ロケーションアンカー902は、ロケーションアンカー276、278を、ロケーションマネージャーモジュール252にパケットを送信するためのアクセスポイントとして選択する。次に、強化型ロケーションアンカー送受信機902は、強化型ロケーションアンカー送受信機902及びロケーションアンカー送受信機276、278のそれぞれのガス濃度測定値及び測定された信号パラメーターを含むガス測定パケットを作成する。強化型ロケーションアンカー900は、次に、選択されたアクセスポイント276、278を通じてガス測定パケットをロケーションマネージャーモジュール252に送信する。
【0026】
[0026]ロケーションマネージャーモジュール252は、強化型ロケーションアンカー送受信機900からガス測定パケットを受信し、ガス測定値をデータベースに保存する。ロケーションマネージャーモジュール252はまた、応答する強化型ロケーションアンカー送受信機902及びロケーションアンカー送受信機276、278のそれぞれの測定された信号パラメーター(及びシステム識別子)をロケーションエンジン268に送信する。
【0027】
[0027]測定された信号パラメーターを受信すると、ロケーションエンジン268は、強化型ロケーションアンカー送受信機900の推定ロケーションを計算する。ロケーションエンジン268は、次に、強化型ロケーションアンカー送受信機900の推定ロケーションを強化型ロケーションアンカー送受信機900の既知のロケーションと比較して、ロケーション誤差測定値又は値を得る。
【0028】
[0028]ロケーション誤差測定値又は値を或る時間期間にわたって監視して、ロケーション精度の漸次的又は急激な悪化を検出することができる。悪化が或る閾値を超えると、人間であるシステムオペレーターに通知し、かつ/又は事象を記録することができる。
【0029】
[0029]このガス測定プロセス及び報告プロセスは、強化型ロケーションアンカー送受信機900、902のそれぞれにより実行することができる。実行する際、ロケーションエンジン268は、強化型ロケーションアンカー送受信機900、902のそれぞれのロケーション誤差測定値を得る。ロケーションマネージャーによる精度変更の検出は、或る特定のエリア内の悪化誤差グループを検出し、悪化が発生しているエリアの人間であるオペレーターに通知することを含むこともできる。
【0030】
[0030]ロケーション誤差測定は、携帯型ガス検出器256の推定ロケーションを補正するための補正係数として使用することができる。例えば、携帯型ガス検出器256が、強化型ロケーションアンカー送受信機(例えば、強化型ロケーションアンカー送受信機900)の信号パラメーター測定値と同じ値を有するロケーションアンカー送受信機(例えば、ロケーションアンカー送受信機276)の信号パラメーター測定値を提供すべき場合、ロケーションエンジン268は、ロケーションアンカー送受信機276から、強化型ロケーションアンカー送受信機900と同じ距離にガス検出器256を配置する補正係数をガス検出器の推定ロケーションに課すことができる(ロケーション誤差測定値の調整を含む)。また、ロケーションエンジンは、いくつかの近隣の強化型ロケーションアンカー送受信機のロケーション誤差を考慮して、携帯型ガス検出器装置のロケーション推定値を調整することができる。最近傍の強化型ロケーションアンカーの誤差が、推定値に対して最も大きな影響をもたらし得る。測定されたパラメーターが大きいか、それとも小さいかに基づいて、他の補正係数を適用することができる。
【0031】
[0031]ロケーション誤差はまた、ロケーション誤差閾値と比較することができる。この場合、ロケーション誤差が閾値を超える場合、システム250のユーザに対して、システム250内の故障の可能性を警告することができる。そのような故障は、エリア内の金属構造物の構築等の環境の変化又は強化型ロケーションアンカー送受信機900、902若しくはロケーションアンカー送受信機276、278のうちの1つ若しくは複数の信号劣化によるものとすることができる。
【0032】
[0032]ロケーションマネージャーモジュール252には、エリア904の地図912を示すディスプレイ910を設けることができる。地図には、ロケーションアンカー送受信機276、278、強化型ロケーションアンカー送受信機900、902、及び携帯型ガス検出器256のそれぞれの指定されたロケーションを含むことができる。
【0033】
[0033]ディスプレイ910上において、携帯型ガス検出器256のロケーション914の周囲に、携帯型ガス検出器256の推定ロケーション誤差を示す境界枠916を示すことができる。例えば、ガス検出器送受信機256の推定ロケーションに最も近い強化型ロケーションアンカー送受信機900、902のロケーション誤差が、10フィート(3.05m)の誤差を示す場合、少なくとも10フィート(3.05m)の長さの辺を有する境界枠916を携帯型ガス検出器256の周囲に示すことができる。誤差は、x成分及びy成分を含むベクトルであるため、辺の長さが少なくとも対応するx量及びy量である境界枠916を有することも可能である。しかし、考慮すべきでありかつ枠916がより大きいことを示唆する場合がある他の誤差源が存在する場合があるため、境界枠916は、厳密に誤差測定のサイズでない場合がある。さらに、矩形ではなく、エリアの形状及びサイズが誤差ベクトルに比例することができる、推定ロケーションを囲むエリアとして誤差を示すことができる。
【0034】
[0034]環境監視システムの特定の実施形態について、本発明を実施し使用する様式を示すために説明した。本発明及びその様々な態様の他の変形及び修正の実施が、当業者には明らかであること、並びに本発明が説明される特定の実施形態により限定されないことを理解されたい。したがって、本発明、並びに本出願で開示され特許請求される基礎となる基本原理の趣旨及び範囲内にあるありとあらゆる修正、変形、又は均等物を網羅することが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
領域内でそれぞれの所定のロケーションから動作する複数のロケーションアンカー送受信機及び複数の強化型ロケーションアンカー送受信機を設けるステップと、
前記領域内の携帯型送受信機が、前記複数のロケーションアンカー送受信機及び前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかからの信号の信号パラメーターを検出し測定するステップと、
ロケーションエンジンが、前記携帯型送受信機の信号測定値並びに前記複数のロケーションアンカー送受信機及び前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のそれぞれの所定ロケーションに基づいて、前記携帯型送受信機の推定ロケーションを計算するステップと、
前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかが、前記複数のロケーションアンカー送受信機及び他の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかからの信号の信号パラメーターを検出し測定するステップと、
前記ロケーションエンジンが、前記強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの前記少なくともいくつかの信号測定値並びに前記複数のロケーションアンカー送受信機及び前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のそれぞれの所定のロケーションに基づいて、前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの前記少なくともいくつかの推定ロケーションを計算するステップと、
前記強化型ロケーションアンカー送受信機の前記推定ロケーション及び前記所定のロケーションに基づいて、前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの前記少なくともいくつかのロケーション誤差を計算するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記携帯型送受信機及び前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかが、前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機及び前記複数のロケーションアンカー送受信機のうちの、プローブ要求を検出したいずれかのロケーションアンカー送受信機及び強化型ロケーションアンカー送受信機に応答を要求する該プローブ要求を送信するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記携帯型送受信機のうちの少なくとも1つ及び少なくともいくつかの強化型ロケーションアンカー送受信機が、前記測定された信号パラメーターを受信信号強度指標として定義するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記携帯型送受信機の前記推定ロケーションに最も近い前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかの前記計算されたロケーション誤差に基づいて、前記携帯型送受信機の前記推定ロケーションの推定誤差をユーザに表示するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記携帯型送受信機の前記計算されたロケーションの前記推定誤差を表示するステップは、前記携帯型送受信機の前記推定ロケーションの周囲に境界枠を設けるステップを更に含み、前記境界枠の辺の長さは、前記携帯型送受信機に最も近い前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかの前記計算されたロケーション誤差の関数である請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機の前記計算されたロケーション誤差のうちの1つが、閾値を越えたことを検出すると、警告を生成するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記携帯型送受信機がガス濃度を測定するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
無線装置のロケーションを報告するシステムであって、
少なくともいくつかの携帯型装置及び少なくともいくつかの静止装置を含む複数の無線装置であって、前記少なくともいくつかの静止装置は、それぞれの所定のロケーションから動作する、複数の無線装置と、
前記静止無線装置のうちの少なくともいくつかの信号パラメーターを無線で測定し、少なくとも該測定された信号パラメーターを含む情報を無線で通信する、前記少なくともいくつかの携帯型装置の少なくとも1つの無線送受信機と、
前記静止無線装置のうちの少なくとも他のいくつかの信号パラメーターをそれぞれ無線で測定し、少なくとも該測定された信号パラメーターを含む情報をそれぞれ無線で通信する、前記少なくともいくつかの静止装置の少なくとも1つの無線送受信機と、
前記少なくともいくつかの携帯型装置の前記無線送受信機及び前記少なくともいくつかの静止無線装置の前記無線送受信機と無線で通信して、前記測定された信号パラメーターを含む前記情報を受信する、前記複数の静止無線装置の少なくとも1つの送受信機と、
前記少なくともいくつかの静止無線装置の前記所定のロケーション及び前記無線送受信機により測定された前記信号パラメーターに基づいて、前記少なくともいくつかの静止無線装置の推定ロケーションを計算する少なくとも1つのロケーションエンジンであって、前記推定ロケーション及び前記それぞれの所定のロケーションに基づいて、ロケーション誤差を更に計算し、前記少なくともいくつかの携帯型装置の前記無線送受信機により測定される信号パラメーターを更に受信し、前記所定のロケーション及び前記少なくともいくつかの携帯型装置により測定された信号パラメーターに基づいて、前記少なくともいくつかの携帯型装置の推定ロケーションを計算する、少なくとも1つのロケーションエンジンと、
前記少なくともいくつかの携帯型装置の前記推定ロケーションを収集し、ログ記録し、表示する少なくとも1つのロケーションマネージャーと
を備えるシステム。
【請求項9】
前記測定された信号パラメーターは、受信信号強度指標を更に含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記測定された信号パラメーターは、飛行時間を更に含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの携帯型装置は、ガス検出装置を更に備える請求項8に記載の方法。
【請求項12】
それぞれの所定のロケーションからそれぞれ動作する、領域内の複数のロケーションアンカー送受信機と、
それぞれの所定のロケーションからそれぞれ動作する前記領域内の複数の強化型ロケーションアンカー送受信機であって、前記複数のロケーションアンカー送受信機及び他の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかからの信号の信号パラメーターをそれぞれ測定する、複数の強化型ロケーションアンカー送受信機と、
前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかからの前記測定された信号パラメーターを、前記強化型ロケーションアンカー送受信機の識別子及び前記測定された信号パラメーターのそれぞれの送信元の識別子とともに受信するロケーションエンジンであって、
前記ロケーションエンジンは、前記測定された信号パラメーターから、前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかの推定ロケーションを更に計算し前記強化型ロケーションアンカー送受信機の前記推定ロケーション及び前記所定のロケーションに基づいて、前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかのロケーション誤差を計算する、ロケーションエンジンと、
前記複数のロケーションアンカー送受信機及び前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機のうちの少なくともいくつかから、信号の信号パラメーターを検出し、測定する、前記領域内の携帯型送受信機であって、前記ロケーションエンジンは、前記携帯型送受信機の前記信号測定値並びに前記強化型ロケーションアンカー送受信機及び前記ロケーションアンカー送受信機の前記所定のロケーションに基づいて、前記携帯型送受信機のロケーションを求める、携帯型送受信機と
を備えるシステム。
【請求項13】
前記携帯型送受信機、並びに前記強化型ロケーション送受信機アンカー送受信機のうちの少なくともいくつかにより送信されるプローブ要求を更に備え、該プローブ要求は、前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機及び前記複数のロケーションアンカー送受信機のうちの、前記プローブを検出した任意のロケーションアンカー送受信機及び強化型ロケーションアンカー送受信機からの応答を要求する請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記測定された信号パラメーターは、受信信号強度指標を更に含む請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記複数の強化型ロケーションアンカー送受信機の前記計算されたロケーション誤差に基づいて、前記携帯型送受信機の前記計算されたロケーションの推定誤差をユーザに対して表示するディスプレイを更に備える請求項12に記載のシステム。

【図1】
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【公開番号】特開2012−118992(P2012−118992A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−263814(P2011−263814)
【出願日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】