説明

卵の定重量包装方法

【課題】 全ての規格卵、すなわち、MSサイズからLLサイズまでの規格卵を無駄にすることなく、必要数の定重量包装の卵パックを生産することができる卵の定重量包装方法を提供する。
【解決手段】 複数のグレード毎に選別された卵Eを選別容器Vに収容したのち、これをいったん一時ストック場所に一時ストックするとともに、卵Eの一包装単位の総重量が所定の重量範囲となるグレードの組み合わせと、そのグレード毎の卵Eの個数を決定して所定重量範囲の定重量包装の卵パックを生産するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数等階級の卵を所定個数混合させ、一包装単位の重量を所定の重量範囲内にする卵の定重量包装方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のグレード、すなわち、MSサイズ〜LLサイズの卵を所定個数混合させ、1パック当たりの重量を所定の重量範囲内にする卵の定重量包装方法が公知である(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【0003】
近年、この定重量包装は、卵に所定の栄養素を移行させてその付加価値を高めた特殊卵に多く用いられている。
【0004】
前記卵の定重量包装方法は、卵の選別包装装置により次の(a)〜(g)のプロセスを経て実施される。
(a)卵を給卵コンベアにより例えば、6列の複列状態で所定方向に搬送する。
(b)前記給卵コンベアの排出端で個々の卵の重量を計量する。
(c)計量済みの卵を給卵コンベアから単列の分配コンベアに移し替える。
(d)移し替えられた前記卵を単列状態で所定方向に搬送する。
(e)単列状態で順次搬送される卵の内部異常の有無を検査する。
(f)前記検査で異常が検出されなかった卵を対象に、所定個数で目標重量を満足する卵の組み合わせ演算を実施する。
(g)組み合わせ演算により選択された卵を「定重量」のゲートに放出し、前記組み合わせ演算により選択されなかった卵を通常のMS〜LLのゲートに放出する。
【0005】
【特許文献1】特公平2−29970号公報(第1−2頁、第1−6図)
【特許文献2】特公平7−23142号公報(第1−9頁、第1−4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来の卵の定重量包装方法には次のような問題があった。
【0007】
すなわち、前記(a)〜(g)のプロセスは、1時間あたり3万卵〜6万卵という高い処理速度で実施されるのが通常であり、特に、前記(d)の分配コンベアは、前記(a)の給卵コンベアの6倍の搬送速度で稼動する。
【0008】
さらに、所定個数で目標重量を満足する卵の組み合わせ演算を実施する前記(f)のプロセスは、卵の内部異常の有無を検査する前記(e)のプロセスを経てから前記各グレードの指定ゲートに到達するまでの限られた時間内で実施される。このため、定重量包装用として選択される卵の数は少なく、組み合わせ演算により選択されなかった卵が多く発生し、それらの卵が「定重量」のゲートに放出されることなく通常のMS〜LLのゲートに放出されていた。
【0009】
前記事態は、製品化率を低下させる原因となり、例えば、特殊卵を処理する場合、特殊卵は付加価値が高いため、定重量包装の卵パックを必要数生産、出荷ができなくなることは生産者にとって大きな痛手となる。
【0010】
このような事態を解決するためには、前記通常のMS〜LLのゲートに集められた卵を作業員が取り出し、一包装単位の重量が所定の重量範囲内となるよう、重量を計りながら手作業で定重量包装の卵パックを生産する必要があるが、前記作業員による手作業は、作業自体が煩雑になるばかりでなく、効率が著しく低下するという問題があった。
【0011】
したがって、本発明は、前記問題点を解決することを課題としてなされたものであり、その目的とするところは、全ての規格卵、すなわち、MSサイズからLLサイズまでの規格卵を無駄にすることなく、必要数の定重量包装の卵パックを生産することができる卵の定重量包装方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の卵の定重量包装方法における発明では、複数の重量区分の卵を包装容器に所定個数混合させて、卵の一包装単位の総重量を所定の重量範囲とする卵の定重量包装方法であって、重量区分毎に選別された卵を所定数の収容座を有する選別容器に収容したのち、該選別容器を一時貯留するとともに、卵の一包装単位の総重量が所定の重量範囲になるように複数の重量区分と当該重量区分毎の卵の個数の組み合わせを決定し、前記組み合わせで決定された一の重量区分の卵が収容されている選別容器から卵を取り出すとともに、前記取り出した卵を所定数の収容座を有する混合容器の所定の位置の収容座に収容し、前記組み合わせで決定された他の重量区分の卵が収容されている選別容器から卵を取り出すとともに、前記取り出した卵を前記混合容器の所定の位置の収容座に収容したのち、前記混合容器から卵を包装容器に移行するにあたり、各包装容器に移行されるべき一包装単位の総重量が所定の重量範囲になるように混合容器の所定の位置の収容座から卵を取り出し、前記取り出された卵を各包装容器に移し替えることを特徴としたものである。
【0013】
請求項2に記載の定重量包装方法における発明では、複数の重量区分の卵を包装容器に所定個数混合させて、卵の一包装単位の総重量を所定の重量範囲とする卵の定重量包装方法であって、重量区分毎に選別された卵を所定数の収容座を有する選別容器に収容したのち、該選別容器を一時貯留するとともに、卵の一包装単位の総重量が所定の重量範囲になるように複数の重量区分と当該重量区分毎の卵の個数の組み合わせを決定し、前記組み合わせで決定された一の重量区分の卵が収容されている選別容器と他の重量区分の卵が収容されている選別容器からそれぞれ一部の卵を取り出し、各選別容器から取り出した卵を、卵が一部取り出されたことにより一部空となった他方の選別容器の所定の位置の収容座に移し替えて収容したのち、前記選別容器から卵を包装容器に移行するにあたり、各包装容器に移行されるべき一包装単位の総重量が所定の重量範囲になるように前記選別容器の所定の位置の収容座から卵を取り出し、前記取り出された卵を各包装容器に移し替えることを特徴としたものである。
【0014】
請求項3に記載の卵の定重量包装方法における発明では、請求項1に記載の発明において、前記選別容器および混合容器の収容座は、N行M列で構成されていることを特徴としたものである。
【0015】
請求項4に記載の卵の定重量包装方法における発明では、請求項2に記載の発明において、前記選別容器の収容座は、N行M列で構成されていることを特徴としたものである。
【0016】
請求項5に記載の卵の定重量包装方法における発明では、請求項3または4に記載の発明において、前記Nが5であり、Mが6であることを特徴としたものである。
【0017】
請求項6に記載の卵の定重量包装方法における発明では、請求項1、3、5のいずれかに記載の発明において、同一の混合容器に収容される卵の重量区分は2種類であり、混合容器の所定の位置の収容座への卵の収容は、2種類の卵が千鳥状に配置されていることを特徴としたものである。
【0018】
請求項7に記載の卵の定重量包装方法における発明では、請求項2、4、5のいずれかに記載の発明において、前記移し替えの結果、一個の選別容器に収容される卵の重量区分は2種類であり、2種類の卵が所定の位置の収容座に千鳥状に配置されていることを特徴としたものである。
【0019】
請求項8に記載の卵の定重量包装方法における発明では、請求項1、3、5、6のいずれかに記載の発明において、混合容器から各包装容器への一包装単位の卵の移行は、混合容器の隣り合う収容座の5行2列で構成される10個、2行3列で構成される6個または3行2列で構成される6個を一包装単位として行なわれるとともに、各包装容器の一包装単位の総重量が所定の重量範囲となるように行なわれることを特徴としたものである。
【0020】
請求項9に記載の卵の定重量包装方法における発明では、請求項2、4、5、7のいずれかに記載の発明において、選別容器から各包装容器への一包装単位の卵の移行は、選別容器の隣り合う収容座の5行2列で構成される10個、2行3列で構成される6個または3行2列で構成される6個を一包装単位として行なわれるとともに、各包装容器の一包装単位の総重量が所定の重量範囲となるように行なわれることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載の卵の定重量包装方法は、次の(a)〜(h)に示すプロセスで構成されている。
(a)農林水産省規格の卵重区分であるMSサイズからLLサイズの4グレードを例えば、8グレードに細分化する。
(b)前記細分化されたグレードに基づいて卵を選別するとともに、これを選別容器に収容する。
(c)選別済みの卵が収容された選別容器を一時ストック場所に一時ストックする。
(d)生産する定重量包装の卵パックの設定重量範囲に基づいて、組み合わせに必要な卵のサイズと、当該サイズ毎の卵Eの個数を決定したのち、一のサイズの卵が収容された選別容器と、他のサイズの卵が収容された選別容器とを一時ストック場所から取り出す。
(e)前記一のサイズの卵が収容されている選別容器から所定個数の卵を取り出し、待機している混合容器の所定の位置の収容座に充填する。
(f)前記他のサイズの卵が収容された選別容器から所定個数の卵を取り出し、待機している前記混合容器の所定の位置の収容座に充填する。
(g)前記混合容器から卵を包装容器(パック)に移し替えるに際し、前記包装容器に移し替えるべき卵の一包装単位の個数を決定する。
(h)前記決定された包装容器(パック)の総重量が所定の重量範囲となるように卵を包装容器に移し替える。
【0022】
請求項2に記載の定重量包装方法は、次の(a)〜(h)に示すプロセスで構成されている。
(a)農林水産省規格の卵重区分であるMSサイズからLLサイズの4グレードを例えば、8グレードに細分化する。
(b)前記細分化されたグレードに基づいて卵を選別するとともに、これを選別容器に収容する。
(c)選別済みの卵が収容された選別容器を一時ストック場所に一時ストックする。
(d)生産する定重量包装の卵パックの設定重量範囲に基づいて、組み合わせに必要な卵のサイズと、当該サイズ毎の卵Eの個数を決定したのち、一のサイズの卵が収容された選別容器と、他のサイズの卵が収容された選別容器とを一時ストック場所から取り出す。
(e)前記組み合わせで決定された一のサイズの卵が収容されている選別容器と、他のサイズの卵が収容されている選別容器からそれぞれ一部の卵を取り出す。
(f)それぞれ取り出された卵を、卵が一部取り出されて一部空となった他方の選別容器の所定の位置の収容座に移し替えて収容する。
(g)前記選別容器から卵を包装容器(パック)に移し替えるに際し、前記包装容器に移し替えるべき卵の一包装単位の個数を決定する。
(h)前記決定された包装容器(パック)の総重量が所定の重量範囲となるように卵を包装容器に移し替える。
【0023】
これにより、生産者にとっては、MSサイズからLLサイズの全ての規格卵を無駄にすることなく定重量包装の卵パックを提供することができるという効果がある。また、製品化率が低下することがないので、前記複数のグレードをさらに細分化するようにしても、消費者からの様々な要請に無理なく応えることができるという効果がある。さらに、消費者にとっては、所望する重量範囲の定重量包装の卵パックを安心して購入することができるという効果がある。
【0024】
また、従来の卵の定重量包装方法では、定重量包装の卵パックを必要数生産するために、定重量包装の卵パックの生産数や設定重量範囲に基づき、その条件に見合う卵重分布の原料卵を段取りして選別装置に供給すること等を工夫する必要があったが、本発明によれば、一時ストック場所から必要なサイズの卵を必要数取り出して生産するだけでよいので、原料卵の段取りや原料卵の選別装置への供給の仕方等を気遣う必要がなくなる。
【0025】
さらに、請求項1においては、混合容器の収容座への卵の充填方法を工夫するようにした。また、請求項2においては、混合容器を用いることなく、一部移し替えを選別容器上で行ったうえで、選別容器の収容座への卵の充填方法を工夫するようにした。これにより、混合容器や一部移し替えを行った選別容器から包装容器へ卵を移し替える際、例えば、10個入り定重量パックの生産、あるいは、6個入り定重量パックの生産のいずれにも対応可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
つぎに、本発明にかかる卵の定重量包装方法の実施形態を添付図面に従って説明する。
【実施例1】
【0027】
図1は、本発明にかかる卵の定重量包装方法を採用した装置Tの概略平面図である。この装置Tは、大略、選別手段1と、一時ストック手段2と、混合充填手段3と、リパック手段4とから構成されている。
【0028】
前記選別手段1は、図2に示すように、農林水産省規格の卵重区分であるMSサイズからLLサイズの4グレードをさらに細分化した8グレードの選別基準を備えている。そして、前記8グレード毎に選別した卵Eを、5行6列の収容座が形成された選別容器V1に収容するとともに、該選別容器V1を図示しない移送装置によって次工程に移送する構成となっている。
【0029】
前記一時ストック手段2は、前記選別手段1により処理された各グレードの卵Eが収容されている選別容器V1を一時ストックする。そして、1パック当たりの総重量が設定重量範囲になるグレードの組み合わせと、そのグレード毎の卵Eの個数を決定する。その後、図示しない操作盤からの出庫指令信号に基づいて、該一時ストック手段2内に収納されている各グレードの選別容器V1を取り出し、これを次工程に移送する構成となっている。
【0030】
なお、前記一時ストック手段2は、本出願人が特開2005−96784号公報にて提案している鶏卵の選別包装装置の「貯留手段20」のような構成であってもよい。
【0031】
前記混合充填手段3は、前記一時ストック手段2から移送されてきた2つのグレードの選別容器V1(対応するサイズの卵Eが収容)からそれぞれ卵Eを取り出し、所定位置に待機している5行6列の収容座が形成された混合容器(以降、リパック用収容容器V2と記す。)の所定の位置の収容座に移し替える構成となっている。具体的には次のとおりである
(a)前記混合充填手段3は、図示しない駆動機構により、一のサイズの卵Eが収容された選別容器V1の上方に移行する。
(b)前記一のサイズの卵Eが収容された選別容器V1から所定の卵E(複数個)を真空吸着し、それらを該選別容器V1から取り出す。
(c)前記駆動機構により、前記複数個の卵Eを保持したまま、リパック用収容容器V2の上方に移行するとともに、保持している複数個の卵Eを、リパック用収容容器V2の所定の収容座に充填する。
(d)その後、図示しない駆動機構により、他のサイズの卵Eが収容された選別容器V1の上方に移行する。
(e)前記他のサイズの卵Eが収容された選別容器V1から所定の卵E(複数個)を真空吸着し、それらを該選別容器V1から取り出す。
(f)前記駆動機構により、前記複数個の卵Eを保持したまま、リパック用収容容器V2の上方に移行するとともに、保持している複数個の卵Eを、リパック用収容容器V2における残りの所定の収容座に充填する。
【0032】
なお、前記選別容器V1およびリパック用収容容器V2は、本出願人が特開平11−255282号公報で提案している「鶏卵収容容器」を用いることが好ましい。
【0033】
前記リパック手段4は、前記リパック用収容容器V2に収容されている卵Eを取り出したのち、図示しない回転機構により該リパック手段4を時計方向に90度あるいは半時計方向に90度回転させ、これを包装容器Pに移し替える構成となっている。なお、このリパック手段4の他の構成は一般的なリパック装置と同じであるので詳細な説明は省略する。
【0034】
つぎに、前記装置Tの作動例を添付図面に従って説明する。
【0035】
まず、選別手段1にて次のような処理が行なわれる。すなわち、卵Eが所定方向に搬送されながら洗卵、乾燥、方向整列、卵殻不良卵の検査、計量、内部異常卵の検査の工程を順に経る。そして、計量結果に基づいて該卵Eが図2に示す8グレードに選別されるとともに、前記各グレードに選別された卵Eが選別容器V1に収容される。その後、卵Eを収容した各グレードの選別容器V1が図示しない移送装置によって次工程の一時ストック手段2に移送される。
【0036】
そして、前記選別手段1にて処理された各グレードの卵E(卵Eを収容した選別容器V1)は、一時ストック手段2に順次ストックされて行く。
【0037】
ここで、例えば、10個入りで重量範囲が610g以上640g未満の定重量パックを生産しようとすると、図2に示すMS−2(55g以上58g未満)の卵Eを5個、L−2(67g以上70g未満)の卵E5個が組み合わせの条件を満たす。そこで、前記一時ストック手段2からMS−2(55g以上58g未満)の卵Eが収容されている選別容器V1と、L−2(67g以上70g未満)の卵Eが収容されている選別容器V1とを出庫するよう該一時ストック手段2の図示しない操作盤を操作する。
【0038】
そして、前記図示しない操作盤からの出庫指令信号に基づいて、前記一時ストック手段2からMS−2(55g以上58g未満)の卵Eが収容されている選別容器V1と、L−2(67g以上70g未満)の卵Eが収容されている選別容器V1とが5行6列の方向で出庫される。
【0039】
前記MS−2の選別容器V1と、前記L−2の選別容器V1とが所定位置まで移送されてくると、混合充填手段3が次の(a)〜(h)の順序で作動する。なお、この作動説明は図3および図4を参照して説明する。
(a)先ず、混合充填手段3が前記所定位置に待機しているMS−2(○印で囲った55g以上58g未満の卵E)の選別容器V1の上方に移行する。
(b)そして、該混合充填手段3が前記MS−2の選別容器V1に収容されている1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29の奇数番号(網掛けした卵E)の卵E15個を真空吸着し、それらを選別容器V1から取り出す。
(c)前記混合充填手段3は、前記1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29の奇数番号の卵E15個を保持したまま、それらをリパック用収容容器V2の上方に移行する。
(d)前記混合充填手段3は、保持している1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29の奇数番号の卵E15個を前記リパック用収容容器V2の対応する収容座、すなわち、a1、a3、a5、a7、a9、a11、a13、a15、a17、a19、a21、a23、a25、a27、a29の奇数番号の収容座に充填する(図3に示す(イ))。
(e)次に、混合充填手段3が前記所定位置に待機しているL−2(△印で囲った67g以上70g未満の卵E)の選別容器V1の上方に移行する。
(f)そして、該混合充填手段3が前記L−2の選別容器V1に収容されている2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30の偶数番号(網掛けした卵E)の卵E15個を真空吸着し、それらを選別容器V1から取り出す。
(g)前記混合充填手段3は、前記2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30の偶数番号の卵E15個を保持したままリパック用収容容器V2の上方に移行する。
(h)前記混合充填手段3は、保持している2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30の偶数番号の卵E15個を前記リパック用収容容器V2の対応する収容座、すなわち、a2、a4、a6、a8、a10、a12、a14、a16、a18、a20、a22、a24、a26、a28、a30の偶数番号の収容座に充填する(図3に示す(ロ))。これで、1枚目のリパック用収容容器V2への合計30個の卵Eの移し替えが完了する。
【0040】
続いて、前記混合充填手段3は、2枚目のリパック用収容容器V2への卵Eの移し替えを次のように実施する。
(a)先ず、前記混合充填手段3が前記MS−2の選別容器V1に収容されている残りの15個の卵E、すなわち、2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30の偶数番号(網掛けしていない卵E)の卵Eを真空吸着し、それらを選別容器V1から取り出す。
(b)前記混合充填手段3は、前記2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30の偶数番号の卵E15個を保持したまま、それらをリパック用収容容器V2の上方に移行するとともに、前記リパック用収容容器V2の対応する収容座、すなわち、a2、a4、a6、a8、a10、a12、a14、a16、a18、a20、a22、a24、a26、a28、a30の偶数番号の収容座に充填する。
(c)次に、前記混合充填手段3が前記L−2の選別容器V1に収容されている残りの15個の卵E、すなわち、1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29の奇数番号(網掛けしていない卵E)の卵Eを真空吸着し、それらを選別容器V1から取り出す。
(d)前記混合充填手段3は、前記1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29の奇数番号の卵E15個を保持したまま、それらをリパック用収容容器V2の上方に移行するとともに、前記リパック用収容容器V2の対応する収容座、すなわち、a1、a3、a5、a7、a9、a11、a13、a15、a17、a19、a21、a23、a25、a27、a29の奇数番号の収容座に充填する。これで、2枚目のリパック用収容容器V2への卵E(計30個)の移し替えが完了する。
(e)その結果、前記2枚のリパック用収容容器V2に移し替えられた卵Eは、図4に示す収容状態となる。
【0041】
以降、前記混合充填手段3は、前述した作動を繰り返し、選別容器V1からリパック用収容容器V2への卵Eの移し替えが実施される。
【実施例2】
【0042】
これまでは、混合充填手段3により、選別容器V1からの奇数番号の卵の取り出し(吸着)と偶数番号の卵の取り出し(吸着)を別々に行っていたが、次のようにしてもよい。すなわち、混合充填手段3により、MS−2の選別容器V1からすべての卵を真空吸着して、予め用意されている2枚のリパック用収容容器V2のうち、1枚目のリパック用収容容器V2には、MS−2の選別容器V1の奇数番号の卵を所定の収容座に充填し、2枚目のリパック用収容容器V2には、偶数番号の卵を所定の収容座に充填するようにしてもよい。その後、同じように、L−2の選別容器V1からすべての卵を真空吸着して、1枚目のリパック用収容容器V2には、偶数番号の卵を所定の収容座に充填し、2枚目のリパック用収容容器V2には、奇数番号の卵を所定の収容座に充填するようにしてもよい。
【0043】
前述のように、MS−2の卵E並びにL−2の卵Eをリパック用収容容器V2へ千鳥状に充填する理由は、前記各サイズの卵Eをリパック用収容容器V2へ千鳥状に充填することにより、10個入り定重量パックの生産、あるいは、6個入り定重量パックの生産のいずれにも対応できるからである。すなわち、図4(a)に示すように、二点鎖線で囲った5行2列で構成される各10個の卵Eは、重量範囲が610g以上640g未満という条件を満たしているので、それらを10個入り定重量パック用として包装容器Pへ移し替えることができる。
【0044】
また、図4(b)に示すように、二点鎖線で囲った2行×3列で構成される各6個の卵Eは、重量範囲が366g以上384g未満という条件を満たしているので、それらを6個入り定重量パック用として包装容器Pへ移し替えることができる。したがって、前記各サイズの卵Eをリパック用収容容器V2へ千鳥状に充填することにより、10個入り定重量パックの生産、あるいは、6個入り定重量パックの生産のいずれにも対応することができる。
【0045】
図4(b)においては、6個の群は、2行×3列で構成される6個(例えば、MS−2の1、7、11とL−2の2、6、12の卵)で構成されているが、3行×2列で構成される6個(例えば、MS−2の1、3、7とL−2の2、6、8の卵)で群を構成するようにしてもよい。
【0046】
本実施例では、MS−2(55g以上58g未満)の卵E5個と、L−2(67g以上70g未満)の卵E5個とを組み合わせて10個入りで重量範囲が610g以上640g未満の定重量パックを生産する例を説明したが、本実施例に限定するものではなく、農林水産省規格の卵重区分MSサイズからLLサイズの4グレードを細分化する数や、組み合わせを変更することにより、いろいろな種類の重量範囲の定重量パックを生産することが可能である。
【0047】
例えば、10個入りで重量範囲が610g以上670g未満の定重量パックを生産する場合は、MSサイズ(52g以上58g未満 ※細分化していない通常の農林水産省規格の卵重区分)の卵E5個と、LL−2(73g以上76g未満)の卵E5個とで組み合わせの条件を満たす。また、Mサイズ(58g以上64g未満 ※細分化していない通常の農林水産省規格の卵重区分)の卵E5個と、Lサイズ(64g以上70g未満 ※細分化していない通常の農林水産省規格の卵重区分)の卵E5個とでも組み合わせの条件を満たす。
【0048】
例えば、10個入りで重量範囲が640g以上670g未満の定重量パックを生産する場合は、MS−2(55g以上58g未満)の卵E5個と、LL−2(73g以上76g未満)の卵Eとで組み合わせの条件を満たす。
【0049】
また、10個入りで重量範囲が640g以上700g未満の定重量パックを生産する場合は、Mサイズ(58g以上64g未満 ※細分化していない通常の農林水産省規格の卵重区分)の卵E5個と、LLサイズ(70g以上76g未満 ※細分化していない通常の農林水産省規格の卵重区分)の卵E5個とで組み合わせの条件を満たす。
【0050】
さらに、10個入りで重量範囲が655g以上685g未満の定重量パックを生産する場合は、M−2(61g以上64g未満)の卵E5個と、LL−1(70g以上73g未満)の卵E5個とで組み合わせの条件を満たす。
【実施例3】
【0051】
つぎに、12個入り定重量パックおよび6個入り定重量パックを生産する実施例を添付図面に従って説明する。例えば、12個入りで重量範囲が720g以上780g未満の定重量パックの定重量パックを生産しようとすると、図2に示すMSサイズ(52g以上58g未満 ※細分化していない通常の農林水産省規格の卵重区分)の卵E4個と、M−1(58g以上61g未満)の卵E4個と、LLサイズ(70g以上76g未満 ※細分化していない通常の農林水産省規格の卵重区分)の卵E4個が組み合わせの条件を満たす。
【0052】
そこで、前記一時ストック手段2からMS(52g以上58g未満)の卵Eが収容されている選別容器V1と、M−1(58g以上61g未満)の卵Eが収容されている選別容器V1と、LL(70g以上76g未満)の卵Eが収容されている選別容器V1とを6行5列の方向で出庫させる。
【0053】
そして、図5に示す収容状態となるように、混合充填手段3を作動させて各サイズの卵Eを収容した選別容器V1からリパック用収容容器V2へ卵Eの移し替えを実施する。
【0054】
図5(a)に示すように、二点鎖線で囲った6行2列で構成される各12個の卵Eが前記重量範囲の条件を満たしているので、それらを包装容器Pへ移し替えることにより12個入り定重量パックを生産することができる。
【0055】
また、仮に、6個入りで重量範囲が360g以上390g未満の定重量パックを生産する場合は、図5(b)に示すように、二点鎖線で囲った2行3列で構成される各6個の卵Eが前記重量範囲の条件を満たしているので、それらを包装容器Pへ移し替えることにより6個入り定重量パックを生産することができる。
【実施例4】
【0056】
これまでは、一のサイズ卵Eが収容されている選別容器V1と、他のサイズのサイズ卵Eが収容されている選別容器V1とからそれぞれ所定の卵Eを取り出し、それらを別途用意した混合容器(リパック用収容容器V2)の所定の位置の収容座に充填する例を説明したが、混合容器を用いることなく、以下のようにしてもよい。
(a)図7に示すように、混合充填手段3を作動させてMS−2(55g以上58g未満)の選別容器V1に収容されている1〜5、11〜15、21〜25の卵E(網掛けした卵)と、L−2(67g以上70g未満)の選別容器V1に収容されている6〜10、16〜20、26〜30の卵E(網掛けした卵)とを各選別容器V1から取り出す。
(b)前記各選別容器V1から取り出されたMS−2およびL−2の卵Eを保持した状態で該混合充填手段3を図示しない回転機構により半時計方向又は時計方向に180度回転させる。
(c)MS−2の選別容器V1の収容座a1〜a5にL−2の選別容器V1の30、29、28、27、26の卵Eを充填し、MS−2の選別容器V1の収容座a11〜a15にL−2の選別容器V1の20、19、18、17、16の卵Eを充填し、MS−2の選別容器V1の収容座a21〜a25にL−2の選別容器V1の10、9、8、7、6の卵Eを充填する。
(d)同様に、L−2の選別容器V1の収容座a6〜a10にMS−2の選別容器V1の25、24、23、22、21の卵Eを充填し、L−2の選別容器V1の収容座a16〜a20にMS−2の選別容器V1の15、14、13、12、11の卵Eを充填し、L−2の選別容器V1の収容座a26〜a30にMS−2の選別容器V1の5、4、3、2、1の卵Eを充填する。
(e)このようにすれば、別に混合容器を用いることなく、MS−2の選別容器V1およびL−2の選別容器V1上において、より簡単に異なる重量区分の卵を混合させることができる。
【実施例5】
【0057】
図7においては、混合充填手段3を作動させてMS−2(55g以上58g未満)の選別容器V1に収容されている1〜5、11〜15、21〜25の卵E(網掛けした卵)と、L−2(67g以上70g未満)の選別容器V1に収容されている6〜10、16〜20、26〜30の卵E(網掛けした卵)とを各選別容器V1から取り出すようにしたが、図8のようにしてもよい。
(a) すなわち、混合充填手段3を作動させて、MS−2の選別容器V1に収容されている1、3、5、7、9、11,13,15‥‥‥、27、29の卵(網掛けした卵)と、L−2の選別容器V1に収容されている2、4、6、8、10、12,14、16‥‥‥、28、30の卵(網掛けした卵)を取り出す。
(b)当該卵を保持した状態で、混合充填手段を図示しない回転機構により半時計方向又は時計方向に180度回転させる。
(c)MS−2の選別容器V1の収容座a1、a3、a5、a7、a9、a11、a13 、a15‥‥‥a27、a29にL−2の選別容器V1の30、28、26、24、22、20、18、16‥‥4、2の卵Eを充填する。
(d)同様に、L−2の選別容器V1の収容座a2、a4、a6、a8、a10、a12、a14、a16‥‥、a28、a30にMSの選別容器V1の29、27、25、23、21、19、17、15‥‥、3、1の卵Eを充填する。
(e)このようにすれば、別に混合容器を用いることなく、MS−2の選別容器V1およびL−2の選別容器V1上において、より簡単に異なる重量区分の卵を混合させることができる。
【0058】
このように、実施例4及び5は、混合容器を用いることなく、選別容器上で卵を一部移し替えることにより異なる重量区分の卵を混在させるものである。一部卵が移し替えられた後の選別容器は、その後、実施例1、2及び3における混合容器(リパック用収容容器V2)と同様の機能を営むので、実施例1、2及び3における混合容器(リパック用収容容器V2)から包装容器へ移し替える場合の説明は実施例4及び5にも妥当するので、その点の説明は省略する。
【実施例6】
【0059】
つぎに、卵重区分を細分化することのメリットについて説明する。
【0060】
図6に示すように、例えば、MSサイズ(52g以上58g未満 ※細分化していない通常の農林水産省規格の卵重区分)の卵E5個と、LLサイズ(70g以上76g未満 ※細分化していない通常の農林水産省規格の卵重区分)の卵E5個とが組み合わされた10個入り定重量パック(重量範囲が610g以上670g未満)について考えると、店頭に並んでいる商品(その定重量パック)の中には、同じ値段であっても総重量が610gに近い商品(軽い商品)もあれば、総重量が670gに近い商品(重い商品)も含まれている。
【0061】
一般的に、消費者の心理は、同じ値段でも量が多かったりすると買い得と感じ、逆に、同じ値段でも量が少なかったりすると買い損と感じることが通常であるので、前記重量範囲はある程度保障されている方が消費者にとってはその商品を安心して購入できる。
【0062】
したがって、本実施例では図6に示すように、前記MSサイズ(通常の農林水産省規格の卵重区分)およびLLサイズ(通常の農林水産省規格の卵重区分)をさらに3グレードずつに細分化した。
【0063】
そして、例えば、MS−3(56g以上58g未満)の卵E5個と、LL−3(74g以上76g未満)の卵E5個とを組み合わせて重量範囲が650g以上670g未満の10個入り定重量パックを提供する、また、例えば、MS−2(54g以上56g未満)の卵E5個と、LL−2(72g以上74g未満)の卵E5個とを組み合わせて重量範囲が630g以上650g未満の10個入り定重量パックを提供する。さらに、例えば、MS−1(52g以上54g未満)の卵E5個と、LL−1(70g以上72g未満)の卵E5個とを組み合わせて重量範囲が610g以上630g未満の10個入り定重量パックを提供する。
【0064】
以上の説明から明らかなように、本発明にかかる卵の定重量包装方法は、複数のグレード毎に選別された卵Eを選別容器Vに収容したのち、これをいったん一時ストック場所に一時ストックしてから所定の定重量パックを生産する方法である。したがって、生産者にとっては、MSサイズからLLサイズの全ての規格卵を無駄にすることなく商品を提供することができるというメリットがある。また、製品化率が低下することがないので、前記複数のグレードをさらに細分化するようにしても、本実施例で説明した消費者からの要請に無理なく応えることができるというメリットがある。
【0065】
さらに、本実施例で説明した重量範囲がある程度保障された商品を消費者に提供することができるので、消費者はその商品を安心して購入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明にかかる卵の定重量包装方法を採用した装置Tの概略平面図である。
【図2】農林水産省規格の卵重区分を細分化した一例を示す図である。
【図3】選別容器V1からリパック用収容容器V2に卵Eを移し替える作動説明図である。
【図4】10個入り定重量パックあるいは6個入り定重量パックのいずれのパックにも対応可能であることを説明する平面図である。
【図5】12個入り定重量パックあるいは6個入り定重量パックのいずれのパックにも対応可能であることを説明する平面図である。
【図6】農林水産省規格の卵重区分をさらに細分化した一例を示す図である。
【図7】選別容器V1同士での移し替え作動説明図である。
【図8】選別容器V1同士での移し替え作動説明図である。
【符号の説明】
【0067】
1 選別手段、2 一時ストック手段、3 混合充填手段、4 リパック手段、E 卵、V1 選別容器、V2 リパック用収容容器、P 包装容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の重量区分の卵を包装容器に所定個数混合させて、卵の一包装単位の総重量を所定の重量範囲とする卵の定重量包装方法であって、
重量区分毎に選別された卵を所定数の収容座を有する選別容器に収容したのち、該選別容器を一時貯留するとともに、
卵の一包装単位の総重量が所定の重量範囲になるように複数の重量区分と当該重量区分毎の卵の個数の組み合わせを決定し、
前記組み合わせで決定された一の重量区分の卵が収容されている選別容器から卵を取り出すとともに、前記取り出した卵を所定数の収容座を有する混合容器の所定の位置の収容座に収容し、
前記組み合わせで決定された他の重量区分の卵が収容されている選別容器から卵を取り出すとともに、前記取り出した卵を前記混合容器の所定の位置の収容座に収容したのち、
前記混合容器から卵を包装容器に移行するにあたり、各包装容器に移行されるべき一包装単位の総重量が所定の重量範囲になるように混合容器の所定の位置の収容座から卵を取り出し、前記取り出された卵を各包装容器に移し替えることを特徴とする卵の定重量包装方法。
【請求項2】
複数の重量区分の卵を包装容器に所定個数混合させて、卵の一包装単位の総重量を所定の重量範囲とする卵の定重量包装方法であって、
重量区分毎に選別された卵を所定数の収容座を有する選別容器に収容したのち、該選別容器を一時貯留するとともに、
卵の一包装単位の総重量が所定の重量範囲になるように複数の重量区分と当該重量区分毎の卵の個数の組み合わせを決定し、
前記組み合わせで決定された一の重量区分の卵が収容されている選別容器と他の重量区分の卵が収容されている選別容器からそれぞれ一部の卵を取り出し、各選別容器から取り出した卵を、卵が一部取り出されたことにより一部空となった他方の選別容器の所定の位置の収容座に移し替えて収容したのち、前記選別容器から卵を包装容器に移行するにあたり、各包装容器に移行されるべき一包装単位の総重量が所定の重量範囲になるように前記選別容器の所定の位置の収容座から卵を取り出し、前記取り出された卵を各包装容器に移し替えることを特徴とする卵の定重量包装方法。
【請求項3】
前記選別容器および混合容器の収容座は、N行M列で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の卵の定重量包装方法。
【請求項4】
前記選別容器の収容座は、N行M列で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の卵の定重量包装方法。
【請求項5】
前記Nが5であり、Mが6であることを特徴とする請求項3または4に記載の卵の定重量包装方法。
【請求項6】
同一の混合容器に収容される卵の重量区分は2種類であり、混合容器の所定の位置の収容座への卵の収容は、2種類の卵が千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項1、3、5のいずれか一項に記載の卵の定重量包装方法。
【請求項7】
前記移し替えの結果、一個の選別容器に収容される卵の重量区分は2種類であり、2種類の卵が所定の位置の収容座に千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項2、4、5のいずれか一項に記載の卵の定重量包装方法。
【請求項8】
混合容器から各包装容器への一包装単位の卵の移行は、
混合容器の隣り合う収容座の5行2列で構成される10個、2行3列で構成される6個または3行2列で構成される6個を一包装単位として行なわれるとともに、
各包装容器の一包装単位の総重量が所定の重量範囲となるように行なわれることを特徴とする請求項1、3、5、6のいずれか一項に記載の卵の定重量包装方法。
【請求項9】
選別容器から各包装容器への一包装単位の卵の移行は、
選別容器の隣り合う収容座の5行2列で構成される10個、2行3列で構成される6個または3行2列で構成される6個を一包装単位として行なわれるとともに、
各包装容器の一包装単位の総重量が所定の重量範囲となるように行なわれることを特徴とする請求項2、4、5、7のいずれか一項に記載の卵の定重量包装方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−8587(P2007−8587A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−151383(P2006−151383)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【出願人】(597017812)株式会社ナベル (56)
【Fターム(参考)】