説明

反応情報表示システム

【課題】特別の装備を用いない簡易な構成でありながら、情報通信網を介して提供される1つの評価対象情報に対する多数のユーザーの反応をリアルタイムで容易に把握することのできる反応情報表示システムを提供することを目的とする。
【解決手段】評価対象情報発信手段16は、評価対象情報を発信する。提供者側端末装置4の反応情報表示手段13は、評価対象情報発信手段16によって発信され情報通信網8を介してユーザー側端末装置6に受信されユーザー側表示装置32に表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置31が操作された結果発信される当該ユーザー側端末装置6と対応付けられた反応情報を情報通信網8を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置12に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、反応情報表示システム等に関し、とくに、情報通信網を介して通信可能な提供者側端末装置とユーザー側端末装置とを有するシステムにおいて反応情報を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
講師が講義をしている映像や音声を、ネットワークを介して、多数の生徒にリアルタイムで送信する学習システムが知られている。このような学習システムを用いれば、簡易なシステムでありながら、生徒は、それぞれの自宅にいながら教室にいるのと変わらない講義を受けることができる。しかし、従来のこのような学習システムでは、個々の生徒の反応が講義中の講師に伝わらないため、教室での授業のように、生徒の反応をリアルタイムで講義にフィードバックさせることができなかった。
【0003】
一方、生徒の反応を把握することのできるネットワーク型学習システムとして、ネットワーク型マルチユーザー仮想空間による学習システム(特開平8−212173号公報参照)が提案されている。このシステムでは、複数の学習ステップと各生徒とをオブジェクト表示した仮想空間を定義することで、学習ステップが進行するにつれて仮想空間を移動して行く各生徒の様子を、講師端末にて観察することができる。
【0004】
また、生徒端末にテレビカメラを設置し、各生徒の表情を講師端末で観察することができるようにしたネットワーク型学習システムも提案されている。
【0005】
しかしながら、前者のシステムは、複雑なシステムの構築が必要となるうえ、同一内容の講義を受講する多数の生徒の反応をリアルタイムで講義にフィードバックさせるというような、通常、教室で行われる授業形態を実現するものではない。また、後者のシステムは、テレビカメラやブロードバンド回線など特別の装備が全生徒端末に必要となるうえ、情報量がぼう大となるため情報の伝達が遅くなる。さらに、ネットワーク負荷の制限から、講師端末に同時に表示できる生徒の数が限られる。このため、生徒が多数になると、教室のように、リアルタイムで生徒全体の反応を把握することは不可能となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、このような従来のネットワークを利用した学習システムの問題点を解決し、特別の装備を用いない簡易な構成でありながら、情報通信網を介して提供される1つの評価対象情報に対する多数のユーザーの反応をリアルタイムで容易に把握することのできる反応情報表示システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明による反応情報表示システムは、提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な、複数のユーザー側端末装置と、を有するシステムであって、提供者側端末装置は、評価対象情報を発信する評価対象情報発信手段を備え、ユーザー側端末装置は、提供者側端末装置により発信された評価対象情報を情報通信網を介して受信してユーザー側表示装置に表示する評価対象情報表示手段と、表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作されると当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報を発信する反応情報発信手段と、を備え、提供者側端末装置は、さらに、ユーザー側端末装置により発信された反応情報を情報通信網を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置に表示する反応情報表示手段を備えた、ことを特徴とする。
【0008】
この発明による提供者側端末装置は、提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な、複数のユーザー側端末装置と、を有するシステムに用いる提供者側端末装置であって、評価対象情報を発信する評価対象情報発信手段と、評価対象情報発信手段によって発信され情報通信網を介してユーザー側端末装置に受信されユーザー側表示装置に表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作された結果発信される当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報を情報通信網を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置に表示する反応情報表示手段と、を備えた、ことを特徴とする。
【0009】
この発明によるユーザー側端末装置は、提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な、複数のユーザー側端末装置と、を有するシステムに用いるユーザー側端末装置であって、提供者側端末装置により発信された評価対象情報を情報通信網を介して受信してユーザー側表示装置に表示する評価対象情報表示手段と、表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作されると、当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報であって、情報通信網を介して提供者側端末装置に送信され当該反応情報に対応した情報が提供者側表示装置に表示される反応情報を発信する反応情報発信手段と、を備えた、ことを特徴とする。
【0010】
この発明によるコンピュータプログラムは、提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な、複数のユーザー側端末装置と、を有するシステムに用いる提供者側端末装置を、評価対象情報を発信する評価対象情報発信手段と、評価対象情報発信手段によって発信され情報通信網を介してユーザー側端末装置に受信されユーザー側表示装置に表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作された結果発信される当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報を情報通信網を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置に表示する反応情報表示手段と、して機能させることを特徴とする。
【0011】
この発明によるコンピュータプログラムは、提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な、複数のユーザー側端末装置と、を有するシステムに用いるユーザー側端末装置を、提供者側端末装置により発信された評価対象情報を情報通信網を介して受信してユーザー側表示装置に表示する評価対象情報表示手段と、表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作されると、当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報であって、情報通信網を介して提供者側端末装置に送信され当該反応情報に対応した情報が提供者側表示装置に表示される反応情報を発信する反応情報発信手段と、して機能させることを特徴とする。
【0012】
本発明の特徴は、上記のように広く示すことができるが、その構成や内容は、目的および特徴とともに、図面を考慮に入れた上で、以下の開示によりさらに明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0013】
この発明による反応情報表示システムは、提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な複数のユーザー側端末装置と、を有するシステムであって、提供者側端末装置は、評価対象情報を発信する評価対象情報発信手段を備え、ユーザー側端末装置は、提供者側端末装置により発信された評価対象情報を情報通信網を介して受信してユーザー側表示装置に表示する評価対象情報表示手段と、表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作されると当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報を発信する反応情報発信手段と、を備え、提供者側端末装置は、さらに、ユーザー側端末装置により発信された反応情報を情報通信網を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置に表示する反応情報表示手段を備えた、ことを特徴とする。
【0014】
この発明による提供者側端末装置は、提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な複数のユーザー側端末装置と、を有するシステムに用いる提供者側端末装置であって、評価対象情報を発信する評価対象情報発信手段と、評価対象情報発信手段によって発信され情報通信網を介してユーザー側端末装置に受信されユーザー側表示装置に表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作された結果発信される当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報を情報通信網を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置に表示する反応情報表示手段と、を備えた、ことを特徴とする。
【0015】
この発明によるユーザー側端末装置は、提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な複数のユーザー側端末装置と、を有するシステムに用いるユーザー側端末装置であって、提供者側端末装置により発信された評価対象情報を情報通信網を介して受信してユーザー側表示装置に表示する評価対象情報表示手段と、表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作されると、当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報であって、情報通信網を介して提供者側端末装置に送信され当該反応情報に対応した情報が提供者側表示装置に表示される反応情報を発信する反応情報発信手段と、を備えた、ことを特徴とする。
【0016】
この発明によるコンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体は、提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な複数のユーザー側端末装置と、を有するシステムに用いる提供者側端末装置を、評価対象情報を発信する評価対象情報発信手段と、評価対象情報発信手段によって発信され情報通信網を介してユーザー側端末装置に受信されユーザー側表示装置に表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作された結果発信される当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報を情報通信網を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置に表示する反応情報表示手段と、して機能させることを特徴とする。
【0017】
この発明によるコンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体は、提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な複数のユーザー側端末装置と、を有するシステムに用いるユーザー側端末装置を、提供者側端末装置により発信された評価対象情報を情報通信網を介して受信してユーザー側表示装置に表示する評価対象情報表示手段と、表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作されると、当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報であって、情報通信網を介して提供者側端末装置に送信され当該反応情報に対応した情報が提供者側表示装置に表示される反応情報を発信する反応情報発信手段と、して機能させることを特徴とする。
【0018】
つまり、この発明による反応情報表示システム、提供者側端末装置、ユーザー側端末装置、コンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体においては、提供者側端末装置と複数のユーザー側端末装置とが、情報通信網を介して通信可能となっており、提供者側端末装置は、評価対象情報を発信し、ユーザー側端末装置は、発信された評価対象情報を情報通信網を介して受信してユーザー側表示装置に表示し、表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作されると当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報を発信し、提供者側端末装置は、さらに、発信された反応情報を情報通信網を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置に表示するよう構成されている。
【0019】
したがって、ユーザー(たとえば、受講者)は、情報提供者(たとえば、講師)から送信されユーザー側表示装置(たとえば、LCD)に表示された評価対象情報(たとえば、講義内容)を見て、これに対する反応(たとえば、「なるほど」)を、ユーザー側入力操作装置(たとえば、キーボードやマウス)を操作して、情報提供者に伝えることができる。情報提供者は、提供者側表示装置(たとえば、LCD)に表示された、当該反応に対応する情報を見ることで、送信した評価対象情報に対してどのユーザーがどのような反応を示したかを、即座に知ることができる。
【0020】
すなわち、特別の装備を用いない簡易な構成でありながら、情報通信網を介して提供される1つの評価対象情報に対する多数のユーザーの反応をリアルタイムで容易に把握することができる。このため、情報提供者は、全ユーザーが同じ場所で情報提供者に対面して評価対象情報を見聞きしているのと同様の臨場感を味わうことができる。
【0021】
また、この発明による反応情報表示システム、提供者側端末装置、コンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体においては、反応情報表示手段は、各ユーザー側端末装置と対応付けられた複数のユーザーアイコン表示領域を整列配置したユーザーアイコン集合表示領域を、提供者側表示装置の一部に設定し、各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応する情報を、対応するユーザーアイコン表示領域にアイコン表示するよう制御するユーザーアイコン表示手段を備えたこと、を特徴とする。
【0022】
つまり、提供者側表示装置に、各ユーザーに対応した複数のユーザーアイコンを集合的に表示することができる。各ユーザーからの反応は、対応するユーザーアイコン表示領域に、その反応に対応したアイコンとして表示される。
【0023】
したがって、情報提供者は、提供者側表示装置に設定されたユーザーアイコン集合表示領域を見ることで、送信した評価対象情報に対してどのユーザーがどのような反応を示したかを、一目で把握することができる。
【0024】
また、この発明による反応情報表示システムおよび提供者側端末装置においては、システムは、さらに、当該システムを構成する各端末装置間で通信される情報の内容を通信時刻および情報種別と関連付けて記憶する通信情報データベースを有する通信情報記憶装置、を備え、提供者側端末装置は、さらに、通信情報データベースに記憶されている各端末装置間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報を提供者側表示装置に再生表示する通信情報再生手段を備えたこと、を特徴とする。
【0025】
この発明によるコンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体においては、システムは、さらに、当該システムを構成する各端末装置間で通信される情報の内容を通信時刻および情報種別と関連付けて記憶する通信情報データベースを有する通信情報記憶装置、を備え、当該コンピュータプログラムは、さらに、提供者側端末装置を、通信情報データベースに記憶されている各端末装置間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報を提供者側表示装置に再生表示する通信情報再生手段として機能させること、を特徴とする。
【0026】
つまり、この発明による反応情報表示システム、提供者側端末装置、コンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体においては、各端末装置間で通信される情報の内容が、通信時刻および情報種別と関連付けて通信情報データベースに記憶され、情報提供者は、通信情報データベースに記憶されている情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報を提供者側表示装置に再生表示することができる。
【0027】
したがって、情報提供者は、提供者側表示装置に再生表示された情報を見ることで、送信した評価対象情報に対してユーザーがどの時点でどのような反応を示したかを、あとで確認することができる。
【0028】
また、この発明によるユーザー側端末装置においては、当該ユーザー側端末装置は、情報通信網を介して他のユーザー側端末装置とも通信可能であり、さらに、他のユーザー側端末装置により発信された反応情報を情報通信網を介して受信する他ユーザー情報取得手段と、各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応した情報をユーザー側表示装置に表示する反応情報表示手段と、を備えたこと、を特徴とする。
【0029】
この発明によるコンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体においては、ユーザー側端末装置は、情報通信網を介して他のユーザー側端末装置とも通信可能であり、当該コンピュータプログラムは、さらに、ユーザー側端末装置を、他のユーザー側端末装置により発信された反応情報を情報通信網を介して受信する他ユーザー情報取得手段と、各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応した情報をユーザー側表示装置に表示する反応情報表示手段と、して機能させること、を特徴とする。
【0030】
つまり、この発明によるユーザー側端末装置、コンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体においては、ユーザー側端末装置は、情報通信網を介して他のユーザー側端末装置とも通信可能であり、他のユーザー側端末装置により発信された反応情報を情報通信網を介して受信し、各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応した情報をユーザー側表示装置に表示することができる。
【0031】
したがって、ユーザーは、情報提供者から送信された評価対象情報に対して他のユーザーがどのような反応を示したかを、即座に知ることができる。このため、各ユーザーは、全ユーザーが同じ場所で情報提供者に対面して評価対象情報を見聞きしているのと同様の臨場感を味わうことができる。
【0032】
また、この発明によるユーザー側端末装置、コンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体においては、反応情報表示手段は、各ユーザー側端末装置と対応付けられた複数のユーザーアイコン表示領域を整列配置したユーザーアイコン集合表示領域を、ユーザー側表示装置の一部に設定し、各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応する情報を、対応するユーザーアイコン表示領域にアイコン表示するよう制御するユーザーアイコン表示手段を備えたこと、を特徴とする。
【0033】
つまり、ユーザー側表示装置に、他のユーザーを含む各ユーザーに対応した複数のユーザーアイコンを集合的に表示することができる。各ユーザーからの反応は、対応するユーザーアイコン表示領域に、その反応に対応したアイコンとして表示される。
【0034】
したがって、各ユーザーは、ユーザー側表示装置に設定されたユーザーアイコン集合表示領域を見ることで、受信した評価対象情報に対してどのユーザーがどのような反応を示したかを、一目で把握することができる。
【0035】
また、この発明によるユーザー側端末装置においては、システムは、さらに、当該システムを構成する各端末装置間で通信される情報の内容を通信時刻および情報種別と関連付けて記憶する通信情報データベースを有する通信情報記憶装置、を備え、当該ユーザー側端末装置は、情報通信網を介して通信情報記憶装置とも通信可能であり、さらに、通信情報データベースに記憶されている各端末装置間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報をユーザー側表示装置に再生表示する通信情報再生手段を備えたこと、を特徴とする。
【0036】
この発明によるコンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体においては、システムは、さらに、当該システムを構成する各端末装置間で通信される情報の内容を通信時刻および情報種別と関連付けて記憶する通信情報データベースを有する通信情報記憶装置、を備え、ユーザー側端末装置は、情報通信網を介して通信情報記憶装置とも通信可能であり、当該コンピュータプログラムは、さらに、ユーザー端末装置を、通信情報データベースに記憶されている各端末装置間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報をユーザー側表示装置に再生表示する通信情報再生手段として機能させること、を特徴とする。
【0037】
つまり、この発明によるユーザー側端末装置、コンピュータプログラム、およびコンピュータプログラムを記録した記録媒体においては、各端末装置間で通信される情報の内容が、通信時刻および情報種別と関連付けて通信情報データベースに記憶され、ユーザーは、通信情報データベースに記憶されている情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報をユーザー側表示装置に再生表示することができる。
【0038】
したがって、ユーザーは、ユーザー側表示装置に再生表示された情報を見ることで、再度、評価対象情報を確認することができる。また、評価対象情報に対して自分自身や他のユーザーがどの時点でどのような反応を示したかを、あとで確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は、この発明の一実施形態による反応情報表示システム2の構成を示す図面である。
【図2】図2は、図1の反応情報表示システム2を構成する提供者側端末装置4および通信情報記憶装置10の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1の反応情報表示システム2を構成するユーザー側端末装置6の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、提供者側端末装置4としての講師端末4のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【図5】図5は、ユーザー側端末装置6としての受講生端末6のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【図6】図6は、通信情報記憶装置10としてのデータ管理サーバ10のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【図7】図7は、反応情報表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、図7に示す処理の一部を詳細に表したフローチャートである。
【図9】図9は、図8に示す処理の一部を詳細に表したフローチャートである。
【図10】図10は、図8に示す処理の他の一部を詳細に表したフローチャートである。
【図11】図11は、図8に示す処理のさらに他の一部を詳細に表したフローチャートである。
【図12】図12は、通信情報再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】図13は、通信情報データベース80のデータ構造の一例を示す図面である。
【図14】図14Aは、通信情報再生処理の際に用いられる評価対象情報要求信号のデータ構造の一例を示す図面である。図14Bは、通信情報再生処理の際に用いられる反応情報要求信号のデータ構造の一例を示す図面である。
【図15】図15は、反応情報表示処理における講師端末4のLCD44の表示画面100の様子を説明するための図面である。
【図16】図16は、反応情報表示処理における講師端末4のLCD44の表示画面100の様子を説明するための他の図面である。
【図17】図17は、反応情報表示処理における受講生端末6のLCD64の表示画面110の様子を説明するための図面である。
【図18】図18は、反応情報表示処理における講師端末4のLCD44の表示画面100の様子を説明するためのさらに他の図面である。
【図19】図19は、通信情報再生処理における講師端末4のLCD44の表示画面100の様子を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1は、この発明の一実施形態による反応情報表示システム2の構成を示す図面である。反応情報表示システム2においては、提供者側端末装置4と、複数のユーザー側端末装置6と、通信情報記憶装置10とが、情報通信網8を介して相互に通信可能となっている。
【0041】
図2および図3は、それぞれ、図1の反応情報表示システム2を構成する提供者側端末装置4および通信情報記憶装置10、ならびにユーザー側端末装置6の構成を示すブロック図である。
【0042】
図2に示すように、提供者側端末装置4は、提供者側入力装置11,提供者側表示装置12、反応情報表示手段13,通信情報再生手段14,評価対象情報表示手段15,および評価対象情報発信手段16を備えている。
【0043】
提供者側入力装置11を介して入力された評価対象情報は、評価対象情報表示手段15を介して提供者側表示装置12に表示されるとともに、評価対象情報発信手段16を介して発信される。
【0044】
反応情報表示手段13は、ユーザー側端末装置6により発信された反応情報を情報通信網8を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置12に表示する。反応情報表示手段13は、ユーザーアイコン表示手段13a、反応文字列表示手段13b、反応グラフ表示手段13c、および反応記録表示手段13dを備えている。
【0045】
ユーザーアイコン表示手段13aは、各ユーザー側端末装置6と対応付けられた複数のユーザーアイコン表示領域を整列配置したユーザーアイコン集合表示領域を、提供者側表示装置12の一部に設定し、各ユーザー側端末装置6からの反応情報に対応する情報を、対応するユーザーアイコン表示領域にアイコン表示するよう制御する。この実施形態では、ユーザーアイコン表示領域に表示されるユーザーアイコンの色を、反応情報の内容に応じて変化させるようにしている。
【0046】
反応文字列表示手段13bは、各ユーザー側端末装置6からの反応情報に対応する文字列(たとえば、「なるほど」や「???」)を提供者側表示装置12に表示するよう制御する。したがって、どのような内容の反応情報を受信したかを容易に把握することができる。この実施形態においては、反応文字列の表示と上記アイコン表示とを同時に行うようにしているから、どのユーザーがどのような内容の反応を示したかが、一目で把握できる。
【0047】
反応グラフ表示手段13cは、各ユーザー側端末装置6からの反応情報の統計値、たとえば、各反応情報の受信回数を、提供者側表示装置12にグラフ表示するよう制御する。したがって、多数のユーザーからの反応の傾向を容易に把握することができる。この実施形態においては、反応グラフ表示と、上記アイコン表示および反応文字列表示とを、同時に行うようにしている。したがって、多数のユーザーからの反応の傾向と同時に、どのユーザーがどのような内容の反応を示したかが、一目で把握できる。このため、情報提供者は、全ユーザーが同じ場所で情報提供者に対面して評価対象情報を見聞きしているのと同様の臨場感を味わうことができる。
【0048】
反応記録表示手段13dは、各ユーザー側端末装置6からの反応情報を、提供者側表示装置12に時系列で一覧表示するよう制御する。この実施形態においては、各反応情報の内容と、発信者であるユーザーとを対応付けて表示するようにしている。したがって、どの時間帯に(たとえば、現在)どのユーザーからどのような反応が多かったのか(多いのか)を容易に把握することができる。
【0049】
通信情報再生手段14は、後述の通信情報データベース80に記憶されている各端末装置4,6間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報を提供者側表示装置12に再生表示する。
【0050】
通信情報記憶装置10は、当該システム2を構成する各端末装置、すなわち、提供者側端末装置4および複数のユーザー側端末装置6相互間で通信される情報の内容を通信時刻および情報種別と関連付けて記憶する通信情報データベース80を備えている。
【0051】
つぎに、図3に示すように、ユーザー側端末装置6は、ユーザー側入力操作装置31,ユーザー側表示装置32、反応情報表示手段33,通信情報再生手段34,評価対象情報表示手段35,反応情報発信手段36、および他ユーザー情報取得手段37を備えている。
【0052】
評価対象情報表示手段35は、提供者側端末装置4により発信された評価対象情報を情報通信網8を介して受信してユーザー側表示装置32に表示する。
【0053】
反応情報発信手段36は、ユーザー側表示装置32に表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置31が操作されると、当該ユーザー側端末装置6と対応付けられた反応情報を発信する。
【0054】
他ユーザー情報取得手段37は、他のユーザー側端末装置6により発信された反応情報を情報通信網8を介して受信する。
【0055】
反応情報表示手段33は、他ユーザー情報取得手段37を介して受信した他のユーザーからの反応情報および自己のユーザー側入力操作装置31の操作により生成された自己の反応情報について、反応情報に対応した情報を自己のユーザー側表示装置32に表示する。反応情報表示手段33は、ユーザーアイコン表示手段33a、反応文字列表示手段33b、反応グラフ表示手段33c、および反応記録表示手段33dを備えている。
【0056】
ユーザーアイコン表示手段33a、反応文字列表示手段33b、反応グラフ表示手段33c、および反応記録表示手段33dの構成は、反応情報に対応した情報を自己のユーザー側表示装置32に表示する点を除き、それぞれ、図2に示す提供者側端末装置4の反応情報表示手段13のユーザーアイコン表示手段13a、反応文字列表示手段13b、反応グラフ表示手段13c、および反応記録表示手段13dのそれと同様である。
【0057】
したがって、各ユーザーは、全ユーザーが同じ場所で情報提供者に対面して評価対象情報を見聞きしているのと同様の臨場感を味わうことができる。
【0058】
通信情報再生手段34は、通信情報記憶装置10の通信情報データベース80に記憶されている各端末装置4,6間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報をユーザー側表示装置32に再生表示する。
【0059】
図4〜図19は、反応情報表示システム2を遠隔授業に適用した場合の一例を説明するための図面である。
【0060】
図4、図5,図6は、それぞれ、提供者側端末装置4としての講師端末4,ユーザー側端末装置6としての受講生端末6,通信情報記憶装置10としてのデータ管理サーバ10のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【0061】
図4に示すように、講師端末4は、記憶手段であり本システムの講師端末4側のプログラムを記録した記録媒体であるハードディスク50、ハードディスク50に記録されたプログラムを主メモリ40にロードして実行する制御手段であるCPU42,提供者側表示装置12であるLCD(液晶表示装置)44,提供者側入力装置11であるキーボード46、マウス48,ペンタブレット54,カメラ56およびマイクロフォン58、ならびに、情報通信網8としてのインターネット8を介して受講生端末6およびデータ管理サーバ10等と通信するための通信インタフェース52を備えている。
【0062】
図5に示すように、受講生端末6は、汎用のパーソナルコンピュータであり、ユーザー側表示装置32であるLCD64およびスピーカ74、ユーザー側入力操作装置31であるキーボード66およびマウス68、OS(オペレーションシステム)等のプログラムを記録した記録媒体であるハードディスク70、ハードディスク70に記録されたプログラム等を主メモリ60にロードして実行するCPU62,インターネット8を介して講師端末4、他の受講生端末6およびデータ管理サーバ10等と通信するための通信インタフェース72を備えている。
【0063】
なお、この実施形態においては、受講生が受講を希望する場合、インターネット8を介して、受講生端末6から、プログラム配布サーバ(図示せず)にアクセスすると、自動的に、受講生端末6の主メモリ60に、本システムの受講生端末6側のプログラムがロードされ、実行される。したがって、主メモリ60を、本システムの受講生端末6側のプログラムを記録した記録媒体として把握することもできる。受講を終了すると、当該プログラムは、自動的に消去される。
【0064】
図6に示すように、データ管理サーバ10は、通信情報データベース80を構成するデータを記憶する記録媒体であり、少なくとも、OSやデータベースプログラム等を記録した記録媒体でもあるハードディスク24、ハードディスク24に記録されたプログラム等を実行するCPU22,インターネット8を介して講師端末4および受講生端末6等と通信するための通信インタフェース26を備えている。
【0065】
つぎに、図7は、反応情報表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8は、図7に示す処理の一部を詳細に表したフローチャートである。図9〜図11は、図8に示す処理の一部を詳細に表したフローチャートである。図12は、通信情報再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0066】
図13は、通信情報データベース80のデータ構造の一例を示す図面である。図14Aおよび図14Bは、それぞれ、通信情報再生処理の際に用いられる評価対象情報要求信号および反応情報要求信号のデータ構造の一例を示す図面である。
【0067】
図15,図16,図18は、反応情報表示処理における講師端末4のLCD44の表示画面100の様子を説明するための図面である。図17は、反応情報表示処理における受講生端末6のLCD64の表示画面110の様子を説明するための図面である。図19は、通信情報再生処理における講師端末4のLCD44の表示画面100の様子を説明するための図面である。
【0068】
図4〜図19に基づいて、反応情報表示システム2を遠隔授業に適用した場合の反応情報表示処理および通信情報再生処理を説明する。
【0069】
まず、図4に示す講師端末4のCPU42は、図7に示すように、評価対象情報が入力されたか否かを監視しており、評価対象情報が入力されない場合には、制御をステップS4に移す(ステップS1)。
【0070】
評価対象情報およびその入力方法について説明する。評価対象情報とは、ユーザーである受講者に送信される情報であって、受講者による評価の対象となる情報である。受講者は、評価対象情報に対する評価を、反応情報という形で、評価対象情報の提供者である講師に返信するのである。この実施形態においては、評価対象情報として、たとえば、画像情報、映像情報、音声情報が想定されている。
【0071】
画像情報とは、図17に示す受講生端末6のLCD64の表示画面110を構成する画像表示領域111に表示される情報である。画像情報として、たとえば、板書情報106、選択肢情報107がある。
【0072】
板書情報106とは、講師による手書きの文字、図形、記号等により構成された情報である。板書情報106の入力方法はとくに限定されるものではないが、たとえば、図4に示す講師端末4を構成するペンタブレット54から入力される。この場合、講師は、ペンタブレット54をたとえばホワイトボードに見立て、板書するのである。
【0073】
選択肢情報107とは、講師から受講生に与えられる選択肢を示す情報である。通常、講師端末4から入力された1セットの選択肢情報107、107,…が、受講生端末6のLCD64の表示画面110を構成する画像表示領域111に表示される。後述のように、受講生端末6においていずれかの選択肢情報107がクリック(選択)されると、選ばれた選択肢情報107を示す情報が反応情報として受講生端末6から発信される。
【0074】
講師端末4における選択肢情報107の入力方法はとくに限定されるものではないが、たとえば、図15に示す講師端末4のLCD44の表示画面100を構成する選択肢入力領域104を用いて入力される。すなわち、選択肢情報107は、選択肢入力領域104の選択肢設定領域104aに設定されたあと、対応する選択肢表示ボタン104cをクリック(選択)することにより入力される。
【0075】
選択肢設定領域104aに選択肢情報107を設定するには、キーボード46から直接、選択肢設定領域104aに文字データを入力することもできるが、多用する選択肢情報のセット(たとえば「大きい」、「等しい」および「小さい」)をハードディスク50の選択肢登録領域(図示せず)に予め登録しておき、登録選択肢表示領域104bに表示された複数の選択肢情報のセットの中から必要な選択肢のセットを選んで、選択肢設定領域104a、104a、…に設定するようにしてもよい。
【0076】
つぎに、映像情報とは、図17に示す受講生端末6のLCD64の表示画面110を構成する映像表示領域112に表示される情報である。映像情報として、たとえば、動画情報、静止画情報がある。
【0077】
映像情報の入力方法はとくに限定されるものではないが、たとえば、図4に示す講師端末4を構成するカメラ56から入力される。カメラ56の構成はとくに限定されるものでなく、映像情報の種類によって適宜変更される。映像情報が動画情報の場合、カメラ56として、たとえばテレビカメラが選択され、映像情報が静止画情報の場合には、カメラ56として、たとえばデジタルカメラが選択される。もちろん、予め録画された映像情報を所定の入力手段を介して入力することもできる。
【0078】
音声情報とは、図5に示す受講生端末6のスピーカ74から出力される情報である。音声情報の入力方法はとくに限定されるものではないが、たとえば、図4に示す講師端末4を構成するマイクロフォン58から入力される。もちろん、予め録音された音声情報を所定の入力手段を介して入力することもできる。
【0079】
映像情報、音声情報の内容は、とくに限定されるものではないが、たとえば、講義中の講師の表情、声等である。
【0080】
図7に戻って、このようにして、講師端末4において評価対象情報が入力されると、講師端末4のCPU42は、入力された評価対象情報を通信インタフェース52を介して発信するとともに、その一部または全部を、講師端末4にも表示する(ステップS2,ステップS3)。
【0081】
図16に示すように、この実施形態においては、発信した評価対象情報のうち画像情報を構成する板書情報106および選択肢情報107が、講師端末4のLCD44の表示画面100を構成する画像表示領域101に表示される。
【0082】
図7のステップS2およびステップS3が、それぞれ、図2の評価対象情報発信手段16および評価対象情報表示手段15に対応する。
【0083】
図7に示すように、講師端末4から発信された評価対象情報は、インターネット8を介して、受講生端末6によって受信される。すなわち、受講生端末6のCPU62は、評価対象情報を受信したか否かを監視しており、評価対象情報を受信しなかった場合には制御をステップS13に移し、評価対象情報を受信すると、これを受講生端末6に表示する。(ステップS11、ステップS12)。
【0084】
受講生端末6によって受信された評価対象情報のうち、音声情報はスピーカ74によって再生され、画像情報および映像情報は、それぞれ、図17に示すLCD64の表示画面110の画像表示領域111および映像表示領域112に表示される。
【0085】
図7のステップS12が、図3の評価対象情報表示手段35に対応する。
【0086】
図7に示すように、つぎに受講生端末6のCPU62は、表示された評価対象情報に対する反応情報が入力されたか否かを監視しており、反応情報が入力されない場合には、制御をステップS16に移す(ステップS13)。
【0087】
反応情報の態様および内容はとくに限定されるものではないが、たとえば、表示された評価対象情報に対する受講者の理解度を示す理解度情報や表示された選択肢情報に対する受講者の回答を示す選択肢回答情報がある。
【0088】
反応情報の入力方法はとくに限定されるものではないが、一般的なパーソナルコンピュータに通常備えられている入力操作装置、たとえばキーボードやマウスを介して入力するのが好ましい。なお、音声入力システムを使用することができる場合には、マイクロフォン(図示せず)も、入力操作装置に該当する。
【0089】
理解度情報および選択肢回答情報の内容や入力方法の一例を、図17に示す受講生端末6のLCD64の表示画面110を参照しつつ説明する。
【0090】
表示画面110の画像表示領域111の下部に理解度情報入力領域113が設定されている。理解度情報入力領域113には、理解度に応じた複数の選択肢がボタンの形で表示されている。この例では、理解できたことを示す選択肢に対応するボタン113a(「なるほど」)と、理解できなかったことを示す選択肢に対応するボタン113b(「???」)が表示されている。受講生は、理解度情報入力領域113に表示されたボタンのうち、自己の理解度に応じたボタンをクリック(選択)することにより、理解度情報を入力することができる。
【0091】
一方、選択肢問題が表示された場合、すなわち、表示画面111に複数の選択肢情報107、107、…が表示された場合には、受講者は、自己の回答とすべき選択肢情報107をクリック(選択)すればよい。このようにして選択された選択肢情報107に対応する情報が、選択肢回答情報となる。
【0092】
このようにして、受講生端末6において反応情報が入力されると、受講生端末6のCPU62は、図7に示すように、入力された反応情報を通信インタフェース72を介して発信するとともに、その一部または全部に対応する情報を、自己の受講生端末6にも表示する(ステップS14,ステップS15)。
【0093】
図7のステップS14が、図3の反応情報発信手段36に対応する。なお、ステップS15については後述する。
【0094】
図7に示すように、受講生端末6から発信された反応情報は、インターネット8を介して、講師端末4によって受信される。すなわち、講師端末4のCPU42は、反応情報を受信したか否かを監視しており、反応情報を受信しなかった場合は制御をステップS1に戻す。一方、反応情報を受信すると、これに対応する情報を講師端末4に表示する。(ステップS4、ステップS5)。
【0095】
受信した反応情報に対応する情報の表示内容や表示方法はとくに限定されるものではないが、たとえば、ユーザーアイコン、反応文字列、反応グラフ、反応記録として、講師端末4のLCD44の表示画面100に表示される。以下に、ユーザーアイコン、反応文字列、反応グラフ、反応記録について詳述する。
【0096】
図18に示す講師端末4の表示画面100の画像表示領域101の下部に設けられたユーザーアイコン集合表示領域102には、各受講生端末6と一対一に対応付けて整列配置された複数のユーザーアイコン表示領域が設けられ、各ユーザーアイコン表示領域に、それぞれ、ユーザーアイコン102a、102b、102c、…が表示されている。反応情報の発信元の受講生端末6に対応したユーザーアイコンの色を、反応情報の内容に応じて変化させるようにしている。したがって、評価対象情報に対する受講生の理解度や選択肢問題に対する受講生の回答内容が、受講生ごとに容易に把握できる。
【0097】
この例では、ユーザーアイコン102a、102b、102cに対応する受講生が、それぞれ、「???」、「なるほど」、「なるほど」に対応する反応を示し、他の受講生は、全く反応を示していない。
【0098】
表示画面100の画像表示領域101には、受講生端末6からの反応情報に対応する文字列(たとえば、理解度情報である「なるほど」や「???」)が、反応文字列108、108,…として表示される。もちろん、理解度情報以外の反応情報、たとえば、選択肢回答情報の内容に対応した文字列を反応文字列として表示させることもできる。
【0099】
また、この例では、反応情報の内容に対応して予め設定された色の反応文字列を予め設定された時間だけ、画像表示領域101内の不特定位置にランダムに表示するようにしている。また、この実施形態においては、反応文字列108の表示と上記ユーザーアイコン102a…の表示とを同時に行うようにしているから、ユーザーアイコン102a…の色の意味を知らなくても、どの受講生がどのような内容の反応を示したかが容易に把握できる。
【0100】
さらに、表示画面100の画像表示領域101には、受講者端末6からの各反応情報の受信回数示す反応グラフ109が表示される。この例では、理解度情報について、反応情報の内容別に異なる色の反応グラフ109a、109bを表示するとともに、これらの合計を表す反応グラフ109cも表示するようにしている。このようにすれば、反応の総数を知ることができる。反応文字列の場合と同様に、理解度情報以外の反応情報、たとえば、選択肢回答情報の内容に対応したグラフを反応グラフとして表示させることもできる。
【0101】
また、この例では、反応情報の受信回数が増えるたびに対応する反応グラフ109a、…の高さを更新して表示するようにしているが、予め設定された時間内に同一内容の反応情報がないと、対応する反応グラフ109a、…を消去する(徐々に高さを減じて行く)ようにしている。したがって、反応情報ごとに、一定時間内の累積度数を考慮しつつ現在の発現頻度を把握することが可能となる。
【0102】
図15に示す表示画面100の画像表示領域101の左側には、受講者端末6からの反応情報を時系列で一覧表示する反応記録表示領域103が設定されている。この実施形態においては、各反応情報の内容と、発信者である受講生とを対応付けて表示するようにしている。したがって、どの時間帯にどのユーザーからどのような反応が多かったのかを容易に把握することができる。
【0103】
図8は、反応情報に対応する情報として、上述のユーザーアイコン、反応文字列、反応グラフ、反応記録を表示する場合におけるステップS5の処理の詳細を表したものである。すなわち、ステップS5において、講師端末4のCPU42は、ユーザーアイコン表示処理、反応文字列表示処理、反応グラフ表示処理、反応記録表示処理を行う(ステップS31,ステップS32,ステップS33,ステップS34)。
【0104】
まず、ユーザーアイコン表示処理(ステップS31)について説明する。図18に示す各ユーザーアイコン102a、102b、102c、…は、上述のように、各受講生端末6、6,…に対応しており、それぞれの受講生端末6、6,…には、ユーザーID(識別記号)が付与されている。なお、受信した反応情報には送信元IDとして送信元のユーザーIDが付されているから、反応情報をみれば、どの受講生端末からの情報であるかが判別できるようになっている(図13参照)。
【0105】
また、各ユーザーアイコン102a、102b、102c、…は、それぞれ、個別のカウントダウンタイマー(図示せず)によって時間制御されており、それぞれのカウントダウンタイマーにはカウントダウンタイマーID(識別記号)が付与されている。
【0106】
したがって、各ユーザーアイコン102a、102b、102c、…は、それぞれ、個別のユーザーIDおよびカウントダウンタイマーIDと対応付けられていることになる。
【0107】
このユーザーアイコン表示処理では、このように構成されたユーザーアイコン102a、102b、102c、…ごとに表示処理を行うようにしている。表示処理の対象となるユーザーアイコンに対応するユーザーIDおよびカウントダウンタイマーIDを、それぞれ、注目ユーザーIDおよび注目カウントダウンタイマーIDと呼ぶ。
【0108】
図9に基づいて、ステップS31のユーザーアイコン表示処理の内容を詳述する。講師端末4のCPU42は、まず、初期化処理を行う(ステップS41)。初期化処理においては、注目ユーザーIDおよび注目カウントダウンタイマーIDについて所定の初期値を設定する。
【0109】
つぎにCPU42は、受信した反応情報の送信元IDが注目ユーザーIDに一致するか否かを判断し、一致すれば、注目ユーザーIDに対応するユーザーアイコンに対し反応情報に該当する色を付すとともに、注目カウントダウンタイマーIDで示されるカウントダウンタイマーをリセットし、ステップS32に制御を移す(ステップS42〜ステップS44)。
【0110】
カウントダウンタイマーは、カウントダウンを行うタイマーであり、タイマーの値が"0"になるとカウントを停止し、リセットされると、再び所定の設定時間からカウントダウンを始める。ユーザーアイコン表示処理においては、カウントダウンタイマーの値が"0"になると、対応するユーザーアイコンに所定の表示(たとえば、黄色の点滅表示)を行う。つまり、このタイマーは、上記設定時間内にいずれの反応情報も示さない受講生端末(すなわち、無反応な受講生)を識別するためのタイマーとして機能する。
【0111】
上記設定時間はとくに限定されるものではないが、たとえば、1分ないし5分の間の適当な時間に設定される。また、評価対象情報の内容に応じて、講師端末4から、講師が自由に設定できるようにすることもできる。
【0112】
上記ステップS42において、受信した反応情報の送信元IDが注目ユーザーIDに一致しない場合、CPU42は、すべてのユーザーIDについてステップS42のチェックを行ったかを判断し、未完了の場合には、次の注目ユーザーIDおよび注目カウントダウンタイマーIDを設定し、制御をステップS42に戻す(ステップS45,ステップS46)。
【0113】
なお、ステップS45において、全てのユーザーIDについてステップS42のチェックが完了したと判断した場合は、そのまま、制御をステップS32に移す。
【0114】
つぎに、反応文字列表示処理(ステップS32)について説明する。この処理においては、受信した反応情報の内容である反応内容(たとえば、「なるほど」、「???」。図13参照)に対応した反応文字列108が表示されるが、反応文字列ごとに、個別のカウントダウンタイマー(図示せず)によって時間制御されており、それぞれのカウントダウンタイマーにはカウントダウンタイマーIDが付与されている。
【0115】
したがって、各反応内容に対応する反応文字列は、それぞれ、個別のカウントダウンタイマーIDと対応付けられていることになる。反応文字列表示処理では、この反応文字列ごとに表示処理を行うようにしている。表示処理の対象となる反応文字列に対応する反応内容を注目反応内容と呼び、表示処理の対象となる反応文字列に対応するカウントダウンタイマーIDを注目カウントダウンタイマーIDと呼ぶ。
【0116】
図10に基づいて、ステップS32の反応文字列表示処理の内容を詳述する。講師端末4のCPU42は、まず、初期化処理を行う(ステップS51)。初期化処理においては、注目反応内容および注目カウントダウンタイマーIDについて所定の初期値を設定する。
【0117】
つぎにCPU42は、受信した反応情報の内容が注目反応内容に一致するか否かを判断し、一致すれば、注目反応内容に対応する反応文字列108を講師端末4の表示画面100の画像表示領域101に表示するとともに、注目カウントダウンタイマーIDで示されるカウントダウンタイマーをリセットし、ステップS33に制御を移す(ステップS52〜ステップS54)。
【0118】
反応文字列表示処理においては、カウントダウンタイマーの値が"0"になるまで対応する反応文字列108を表示し、"0"になると、表示を消去する。このカウントダウンタイマーの設定時間はとくに限定されるものではないが、たとえば、3秒程度に予め設定される。すなわち、反応文字列108は、予め設定された時間の間だけ表示される。
【0119】
上記ステップS52において、受信した反応情報の内容が注目反応内容に一致しない場合、CPU42は、すべての反応内容についてステップS52のチェックを行ったかを判断し、未完了の場合には、次の注目反応内容および注目カウントダウンタイマーIDを設定し、制御をステップS52に戻す(ステップS55,ステップS56)。
【0120】
なお、ステップS55において、全ての反応内容についてステップS52のチェックが完了したと判断した場合は、そのまま、制御をステップS33に移す。
【0121】
つぎに、反応グラフ表示処理(ステップS33)について説明する。この処理においては、受信した反応内容(たとえば、「なるほど」、「???」、「なるほど」または「???」)に対応した反応グラフ109a、109b、109cの高さを、当該反応内容の受信回数に対応した高さに更新して表示するよう制御されるが、反応グラフごとに、個別のカウントダウンタイマー(図示せず)によって時間制御されており、それぞれのカウントダウンタイマーにはカウントダウンタイマーIDが付与されている。
【0122】
したがって、各反応内容に対応する反応グラフは、それぞれ、個別のカウントダウンタイマーIDと対応付けられていることになる。反応グラフ表示処理では、この反応グラフごとに表示処理を行うようにしている。表示処理の対象となる反応グラフに対応する反応内容を注目反応内容と呼び、表示処理の対象となる反応グラフに対応するカウントダウンタイマーIDを注目カウントダウンタイマーIDと呼ぶ。
【0123】
図11に基づいて、ステップS33の反応グラフ表示処理の内容を詳述する。講師端末4のCPU42は、まず、初期化処理を行う(ステップS61)。初期化処理においては、注目反応内容および注目カウントダウンタイマーIDについて所定の初期値を設定する。
【0124】
つぎにCPU42は、受信した反応情報の内容が注目反応内容に一致するか否かを判断し、一致すれば、注目反応内容に対応する反応グラフを更新して講師端末4の表示画面100の画像表示領域101に表示するとともに、注目カウントダウンタイマーIDで示されるカウントダウンタイマーをリセットし、ステップS34に制御を移す(ステップS62〜ステップS64)。
【0125】
反応グラフ表示処理においては、カウントダウンタイマーの値が"0"になるまで、更新した反応グラフを表示し、"0"になると、表示を消去(反応グラフの高さを徐々に低く)する。このカウントダウンタイマーの設定時間はとくに限定されるものではないが、たとえば、3秒程度に予め設定される。すなわち、更新された反応グラフは、予め設定された時間の間だけ表示され、その後、消去される(反応グラフの高さが徐々に低くなる)。
【0126】
上記ステップS62において、受信した反応情報の内容が注目反応内容に一致しない場合、CPU42は、すべての反応内容についてステップS62のチェックを行ったかを判断し、未完了の場合には、次の注目反応内容および注目カウントダウンタイマーIDを設定し、制御をステップS62に戻す(ステップS65,ステップS66)。
【0127】
なお、ステップS65において、全ての反応内容についてステップS62のチェックが完了したと判断した場合は、そのまま、制御をステップS34に移す。
【0128】
つぎに、図8に示す反応記録表示処理(ステップS34)について説明する。この処理においては、CPU42は、受信した反応情報の内容である反応内容(たとえば、「なるほど」、「???」。図13参照)と、送信元IDとを対応づけたレコード(文字列)を、受信時刻順に、講師端末4の表示画面100の反応記録表示領域103に一覧表示する(図15参照)。
【0129】
図7のステップS5が、図2の反応情報表示手段13に対応し、図8のステップS31〜ステップS34が、図2のユーザーアイコン表示手段13a、反応文字列表示手段13b、反応グラフ表示手段13c、および反応記録表示手段13dに、それぞれ対応する。
【0130】
図7に戻って、このようにしてステップS5の反応情報表示処理が終了すると、講師端末4のCPU42は、制御をステップS1に戻し、ステップS1〜ステップS5の処理を繰り返す。なお、講師端末4にどのような反応情報に対応する情報の表示を行うかは、適宜、選択することができる。
【0131】
一方、受講生端末6のCPU62は、他の受講生端末6からの反応情報(他ユーザー情報)を監視しており、他ユーザー情報を受信しなかった場合には、制御をステップS11に戻し、他ユーザー情報を受信した場合は、受信した反応情報に対応する情報の表示を行う(ステップS16,ステップS17)。
【0132】
前述のステップS15の処理およびステップS17の処理(反応情報表示処理)、は、いずれも、反応情報に対応する情報の表示場所が受講生端末6の表示画面110である点を除き、ステップS5の反応情報表示処理と同様の処理であり、受講生端末6の表示画面110も、反応情報に対応する情報の表示については、講師端末4の表示画面100と同様の構成となる。なお、受講生端末6にどのような反応情報に対応する情報の表示を行うかは、適宜、選択することができる。受講生端末6の表示画面100の一例を示す図17は、受講生端末6に、反応情報に対応する表示を一切行わない場合の例である。
【0133】
図7のステップS16が、図3の他ユーザー情報取得手段37に対応し、ステップS15およびステップS17が、反応情報表示手段33に対応する。
【0134】
さて、図7のステップS2において講師端末4から発信された評価対象情報、および、ステップS14において受講生端末6から発信された反応情報は、いずれも、インターネット8を介してデータ管理サーバ10にも受信される。すなわち、データ管理サーバ10は、インターネット8を介して講師端末4および複数の受講生端末6,6,…間で通信される情報(通信情報)を監視しており、通信情報を受信すると、通信情報データベース80に記憶する(ステップS21、ステップS22)。
【0135】
通信情報データベース80に記憶される通信情報はとくに限定されるものではないが、たとえば、評価対象情報を構成する板書情報および各種制御命令情報、ならびに、評価対象情報に対する反応情報が、記憶される。制御命令情報としては、たとえば、選択肢情報を表示画面に表示させるための選択肢表示命令情報、板書情報を表示画面から消すための板書消去命令情報、映像や写真の表示命令情報および消去命令情報がある。
【0136】
図13に示すように、この実施形態においては、通信情報データベース80に、これら通信情報の情報内容が、情報種別と対応づけられ、受信時刻順に記憶されている。なお、受信時刻は、このデータ管理サーバ10の内部時刻であり、1/60秒の単位を持つ。
【0137】
板書情報の情報内容としては、たとえば、ペン先形状情報、カラーオプション情報、ストローク情報がある。ペン先形状情報は、板書する際のペン先形状を特定するための情報である。カラーオプション情報としては、使用インク情報、色情報がある。使用インク情報は、たとえば、インクの透明度を特定するための情報である。色情報は、インクの色を特定するための情報である。ストローク情報は、画像表示領域101におけるペン先の軌跡を示す多数の座標値により構成されている。ペン先の軌跡すなわち、画像表示領域101に板書された文字、図形、記号等は、ストローク情報として記載された多数の座標値を記載順にたどる線として表現されることになる。
【0138】
選択肢表示命令の情報内容としては、たとえば、送信元ID、送信先ID、選択肢番号情報、選択肢内容情報がある。送信元ID、送信先IDは、それぞれ、選択肢情報の送信元、送信先を特定するための情報である。講師端末4から全受講生端末6,6,…に選択肢情報を送信する場合には、送信元ID、送信先IDは、いずれも省略可能となっている。特定の受講生にのみ選択肢情報を送信する場合には、送信元ID、送信先IDを記載する。選択肢番号情報は、選択肢の番号を特定するための情報である。選択肢内容情報は、選択肢として表示すべき内容(文字列)を特定するための情報である。
【0139】
反応情報の情報内容としては、たとえば、送信元ID、反応内容情報がある。送信元IDは、反応情報の送信元を特定するための情報である。反応内容情報は、反応の内容を示す情報であり、たとえば、講師端末4から送信された評価対象情報に対する理解度を示す理解度情報や、講師端末4から送信された選択肢情報に対する回答を示す選択肢回答情報がある。
【0140】
後述のように、通信情報データベース80に記憶されている各通信情報に基づいて、講師端末4または受講生端末6で、評価対象情報、ならびに、反応情報に対応する情報の、一部または全部を再生することができる。
【0141】
なお、通信情報データベースの構造は、これに限定されるものではない。たとえば、通信情報を複数のグループに分類し、グループごとに専用のテーブルに、受信時刻順に記憶させるようにしてもよい。この場合、たとえば、板書情報グループ、制御命令情報グループ、反応情報グループのように分類することもできる。
【0142】
つぎに、通信情報再生処理について説明する。通信情報再生処理は、通常、講義終了後の適時に実行される。図12を参照しつつ、講師端末4において実行される通信情報再生処理について説明する。
【0143】
講師端末4のCPU42は、講師端末4のキーボード46やマウス48などの入力装置を介して通信情報再生処理命令が入力されると、当該命令において指定された評価対象情報を送信するようデータ管理サーバ10に要求する(ステップS71)。
【0144】
上記通信情報再生処理命令は、評価対象情報要求信号および反応情報要求信号を含んでいる。評価対象情報要求信号は、送信を要求する評価対象情報を特定するための信号である。反応情報要求信号は、送信を要求する反応情報を特定するための信号である。
【0145】
評価対象情報要求信号のデータ構造を図14Aに示す。評価対象情報要求信号は、この信号を含む通信情報再生処理命令を送信した時刻を表す送信時刻フィールド、送信を要求する情報の種別を示す要求情報種別フィールド、および、送信を要求する情報の内容を具体的に指定する要求情報内容フィールド、を含んでいる。
【0146】
送信時刻は、この講師端末4の内部時刻であり、1/60秒の単位を持つ。要求情報種別としては、たとえば画像情報がある。要求情報内容としては、たとえば、送信を要求する評価対象情報の開始時刻、時間間隔、枚数、がある。開始時刻は、たとえば、講義の開始を時刻"0"として1/60秒単位で表現される。時間間隔は、送信を要求する評価対象情報のサンプリング周期であり、たとえば、1/60秒単位で表現される。枚数は、送信を要求する評価対象情報のサンプル総数である。
【0147】
したがって、図14Aに例示した評価対象情報要求信号は、講義開始時点から1分間隔で合計7枚の画像情報を送信することを要求する信号であることが分かる。
【0148】
反応情報要求信号のデータ構造を図14Bに示す。反応情報要求信号も、上述の評価対象情報要求信号と同様に、送信時刻フィールド、要求情報種別フィールド、および、要求情報内容フィールド、を含んでいる。ただし、要求情報内容フィールドが対象ユーザーIDを指定するフィールドを含む点で、評価対象情報要求信号と異なる。対象ユーザーIDを指定することで、指定されたユーザーIDに対応する受講生端末6からの反応情報のみを送信するようデータ管理サーバ10に要求することができる。すなわち、特定の受講生の反応に着目して講義の状況を再現することが可能となる。
【0149】
なお、図14Bに例示した反応情報要求信号は、講義開始時点から1分間隔で合計7枚の全受講生を対象とする反応情報を送信することを要求する信号である。
【0150】
図12に戻って、ステップS71では、上述の評価対象情報要求信号(図14A参照)がデータ管理サーバ10に送信されることになる。
【0151】
データ管理サーバ10のCPU22は、インターネット8を介して評価対象情報要求信号を受信すると、当該信号にて指定された評価対象情報を通信情報データベース80から抽出し、抽出した評価対象情報を、インターネット8を介して、講師端末4宛に送信する(ステップS81)。
【0152】
講師端末4のCPU42は、データ管理サーバ10から送られてきた評価対象情報(この場合は、画像情報)を受信して、これに対応する情報を、講師端末4の表示画面100に表示する(ステップS72)。
【0153】
図19に示す表示画面100には、2つの通信情報再生領域121,122が設定されている。もちろん、表示画面100に設定される通信情報再生領域の数は限定されるものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。この例では、通信情報再生領域121に受講生全体の反応情報に対応する情報を表示し,通信情報再生領域122に特定の受講生の反応情報に対応する情報を表示するようにしている。
【0154】
ステップS72において取得した評価対象情報は、通信情報再生領域121の評価対象情報再生領域121aに、時系列で表示される。この例では、講義開始から1分間隔でサンプリングされた合計7枚の画像情報123,123,…が、左から右へと時系列で表示されている。
【0155】
図12に示すように、講師端末4のCPU42は、つぎに、通信情報再生処理命令に含まれる反応情報要求信号(図14B参照)で指定された反応情報を送信するよう、データ管理サーバ10に要求する(ステップS73〜ステップS75)。すなわち、反応情報要求信号で指定された対象ユーザーIDが全ユーザーである場合には全ユーザーを対象とした反応情報を、反応情報要求信号で指定された対象ユーザーIDが特定のユーザーである場合には当該ユーザーを対象とした反応情報を、それぞれ、送信するようデータ管理サーバ10に要求する。
【0156】
具体的には、図14Bに示すような反応情報要求信号がデータ管理サーバ10に送信されることになる。
【0157】
データ管理サーバ10のCPU22は、インターネット8を介して反応情報要求信号を受信すると、当該信号にて指定された反応情報を通信情報データベース80から抽出し、抽出した反応情報を、インターネット8を介して、講師端末4宛に送信する(ステップS82)。
【0158】
講師端末4のCPU42は、データ管理サーバ10から送られてきた反応情報情報を受信して、これに対応する情報を、講師端末4の表示画面100に表示する(ステップS76)。
【0159】
ステップS76において取得した反応情報に対応する情報として、たとえば、図19に示す反応情報推移グラフ124、および、反応記録推移情報125がある。
【0160】
反応情報推移グラフ124は、対象ユーザーIDにより特定される受講生からの反応情報の推移を時系列でグラフ表示したものである。この実施形態においては、反応情報を反応内容別にグラフ表示している。すなわち、対象となる受講生からの反応情報の件数を、反応内容ごとに、上記サンプリング周期ごとに集計し、各集計値の推移をグラフ表示している。
【0161】
図19の例における通信情報再生領域121の反応情報推移グラフ124は、講義開始からサンプリング周期(1分)ごとの、全受講生についての、各反応内容(たとえば、「なるほど」、「???」、「なるほど」または「???」の3種の理解度情報)の集計値の推移を示す、3つの折れ線グラフとして表示されている。この例では、反応情報推移グラフ124は、評価対象情報再生領域121aに、評価対象情報と重ねて表示されている。もちろん、反応情報推移グラフ124の表示位置は、これに限定されるものではない。
【0162】
つぎに、反応記録推移情報125は、対象ユーザーIDにより特定される受講生からの一定時間内(1つのサンプリング周期内)の反応情報を時系列で(この場合は上下方向に並べて)一覧表示したものである。サンプリング周期ごとに生成された複数の反応記録推移情報125を、さらに、時系列で表示することで、反応記録再生領域121bを構成している。なお、この実施形態においては、反応記録推移情報125を表示する際、反応情報の内容と、発信者である受講者とを対応付けて表示するようにしている。
【0163】
図19の例における通信情報再生領域121の反応記録再生領域121bには、講義開始からサンプリング周期(1分)ごとの、全受講生を対象とした反応記録推移情報125が、時系列で(この場合は、左から右へと並べて)表示されている。
【0164】
図19に示すように、通信情報再生領域121には、サンプリング周期ごとに、評価対象情報である画像情報123と、当該評価対象に対する反応を示す反応情報推移グラフ124および反応記録推移情報125を(この場合は、上下に)隣接して表示するようにしているから、あとで講義を時系列で分析することが可能となる。
【0165】
なお、図19に示すように、通信情報再生領域121の評価対象情報再生領域121aと反応記録再生領域121bとの間には、評価対象情報および反応情報が受信された時刻(この実施形態においては、講義開始からの経過時間に相当)を表示する受信時刻表示領域121cが設けられている。
【0166】
図19に示す通信情報再生領域122は、特定の受講生を対象とする点で、全受講生を対象とする通信情報再生領域121と異なる。通信情報再生領域122の評価対象情報再生領域122a、反応記録再生領域122bおよび受信時刻表示領域122cは、通信情報再生領域121の評価対象情報再生領域121a、反応記録再生領域121bおよび受信時刻表示領域121cに、それぞれ対応する。
【0167】
このように、1つの表示画面100に、全受講生を対象とした通信情報再生領域121と特定の受講生を対象とする通信情報再生領域122とを、並べて表示すれば、両者の相違を容易に把握することが可能となり、好都合である。もちろん、1つの表示画面100に、複数の受講生を対象とする複数の通信情報再生領域を並べて表示することもできる。
【0168】
図12のステップS71〜ステップS76が、図2の通信情報再生手段14に対応する。
【0169】
この実施形態においては、講師端末4において通信情報再生処理を行う場合を例に説明したが、受講生端末6において通信情報再生処理を行うこともできる。受講生端末6における通信情報再生処理は、データ管理サーバ10から取得した通信情報に対応する情報の表示場所が受講生端末6の表示画面110である点を除き、上述のステップS71〜ステップS76に示す処理と同様の処理であり、これに対応するデータ管理サーバ10の処理も、上述のステップS81およびステップS82と同様の処理となる。また、受講生端末6の表示画面110も、通信情報に対応する情報の表示については、図19に示す講師端末4の表示画面100と同様の構成となる。
【0170】
なお、受講生端末6において通信情報再生処理を行う場合、特定の受講生を対象とする通信情報再生処理については、自己のみを対象とするよう限定してもよい。
【0171】
図12のステップS71〜ステップS76に示す処理と同様の、受講生端末6における通信情報再生処理が、図3の通信情報再生手段34に対応する。
【0172】
なお、上述の実施形態においては、提供者側端末装置が講師端末であり、ユーザー側端末装置が受講生端末である場合、すなわち、情報通信網を介して行う遠隔授業に、この発明を適用した場合を例に説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、情報通信網を介して行う講演はもとより、プレゼンテーション、会議、オークションなど、情報通信網を介して評価対象情報が提供されるとともに、これに対する反応を特別な設備を用いることなく的確に把握することが求められるシステムに適用することができる。
【0173】
また、上述の実施形態においては、ユーザー側端末装置としてパーソナルコンピュータを例に説明したが、ユーザー側端末装置はパーソナルコンピュータに限定されるものではない。ユーザー側端末装置として、たとえば、携帯電話、携帯情報端末等も使用できる。
【0174】
また、上述のブロック図、ハードウェア構成、フローチャート、データ構造、各種データの具体例等は例として挙げたものであり、本願発明は、上述のブロック図、ハードウェア構成、フローチャート、データ構造、各種データの具体例等に限定されるものではない。
【0175】
また、データベースの数や種類も特に限定されるものではなく、上述のデータベースを分割して、複数のデータベースとすることもできる。
【0176】
また、上述の実施形態においては、提供者側端末装置と通信情報記憶装置とを情報通信網を介して接続する場合を例に説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、提供者側端末装置と通信情報記憶装置とを直接接続したり、両装置を兼用する装置を用いたりしてもよい。また、通信情報記憶装置として、複数のコンピュータを分散配置することもできる。分散配置する場合は、情報通信網を介して相互に接続することもできる。
【0177】
また、上述の実施形態においては、提供者側端末装置が1つの場合を例に説明したが、提供者側端末装置を複数用いることもできる。この場合、情報通信網を介して、提供者側端末装置相互を通信可能としたり、複数のユーザー側端末装置と複数の提供者側端末装置とを相互に通信可能としたりすることもできる。
【0178】
また、通信情報記憶装置として、複数のコンピュータを分散配置することもできる。分散配置する場合は、情報通信網を介して相互に接続することもできる。
【0179】
また、上述の実施形態においては、情報通信網としてインターネットを例に説明したが、情報通信網はインターネットに限定されるものではない。たとえば、LAN(ローカルエリアネットワーク)やWAN(ワイドエリアネットワーク)、イントラネット等を介して複数のコンピュータを接続するようなネットワークにおいて本発明を実現するようにしてもよい。
【0180】
なお、この実施形態においては、提供者側端末装置側のプログラムは、提供者側端末装置のハードディスクにインストールされたものを実行するようにしている。ただし、提供者側端末装置側のプログラムの保持形態はこれに限定されるものではない。たとえば、提供者側端末装置側のプログラムを、CD−ROM、フレキシブルディスク、磁気テープ等に記録するようにしてもよい。
【0181】
さらに、有線や無線の情報通信網を介して提供者側端末装置側のプログラムを配信するようにしてもよい。また、提供者側端末装置側のプログラムをプログラム配布サーバ(図示せず)にインストールしておき、たとえばインターネットなどの情報通信網を介してローカルのコンピュータに提供者側端末装置側のプログラムを実行させるようにしてもよい。
【0182】
また、上述の実施形態においては、ユーザー側端末装置側のプログラムを、その実行に先立ち、その都度、プログラム配布サーバから情報通信網を介してユーザー側端末装置の主メモリにロードさせ、プログラムが終了すると消滅させるようにしたが、ユーザー側端末装置側のプログラムの配布形態は、これに限定されるものではない。
【0183】
たとえば、ユーザー側端末装置側のプログラムを、最初にプログラム配布サーバから情報通信網を介してユーザー側端末装置の外部記憶装置たとえばハードディスクにダウンロードさせ、外部記憶装置から主メモリにロードして実行させるようにしてもよい。このようにすれば、次回からは、プログラム配布サーバに接続することなく、プログラムを実行することができる。
【0184】
また、ユーザー側端末装置側のプログラムを、たとえば、CD−ROM、フレキシブルディスク、磁気テープ等のような記録媒体で配布するようにしてもよい。
【0185】
また、プログラムやデータの記録態様や配布態様は特に限定されるものではない。直接実行できる形で記録媒体に記録したり配布したりする他、たとえば、解凍して使用するように圧縮された形で記録媒体に記録したり配布したりすることもできる。
【0186】
なお、上述の実施形態においては、コンピュータを用いて図2ないし図3の各機能を実現する場合を例に説明したが、図2ないし図3の機能の一部をハードウェアロジックを用いて構成するようにしてもよい。
【0187】
上記においては、本発明を好ましい実施形態として説明したが、各用語は、限定のために用いたのではなく、説明のために用いたものであって、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、添付のクレームの範囲において、変更することができるものである。
【符号の説明】
【0188】
4:提供者側端末装置
6:ユーザー側端末装置
8:情報通信網
12:提供者側表示装置
13:反応情報表示手段
16:評価対象情報発信手段
31:ユーザー側入力操作装置
32:ユーザー側表示装置

特許出願人 株式会社アップ
出願人代理人 弁理士 田川 幸一

【特許請求の範囲】
【請求項1】
提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、
ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な、複数のユーザー側端末装置と、
を有するシステムであって、
提供者側端末装置は、評価対象情報を発信する評価対象情報発信手段を備え、
ユーザー側端末装置は、提供者側端末装置により発信された評価対象情報を情報通信網を介して受信してユーザー側表示装置に表示する評価対象情報表示手段と、表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作されると当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報を発信する反応情報発信手段と、を備え、
提供者側端末装置は、さらに、ユーザー側端末装置により発信された反応情報を情報通信網を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置に表示する反応情報表示手段を備えた、
反応情報表示システム。
【請求項2】
請求項1の反応情報表示システムにおいて、
前記反応情報表示手段は、各ユーザー側端末装置と対応付けられた複数のユーザーアイコン表示領域を整列配置したユーザーアイコン集合表示領域を、提供者側表示装置の一部に設定し、各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応する情報を、対応するユーザーアイコン表示領域にアイコン表示するよう制御するユーザーアイコン表示手段を備えたこと、
を特徴とするもの。
【請求項3】
請求項1の反応情報表示システムにおいて、
当該反応情報表示システムは、さらに、当該システムを構成する前記各端末装置間で通信される情報の内容を通信時刻および情報種別と関連付けて記憶する通信情報データベースを有する通信情報記憶装置、を備え、
提供者側端末装置は、さらに、通信情報データベースに記憶されている前記各端末装置間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報を提供者側表示装置に再生表示する通信情報再生手段を備えたこと、
を特徴とするもの。
【請求項4】
提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、
ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な、複数のユーザー側端末装置と、
を有するシステムに用いる提供者側端末装置であって、
評価対象情報を発信する評価対象情報発信手段と、
評価対象情報発信手段によって発信され情報通信網を介してユーザー側端末装置に受信されユーザー側表示装置に表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作された結果発信される当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報を情報通信網を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置に表示する反応情報表示手段と、
を備えた、
提供者側端末装置。
【請求項5】
請求項4の提供者側端末装置において、
前記反応情報表示手段は、各ユーザー側端末装置と対応付けられた複数のユーザーアイコン表示領域を整列配置したユーザーアイコン集合表示領域を、提供者側表示装置の一部に設定し、各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応する情報を、対応するユーザーアイコン表示領域にアイコン表示するよう制御するユーザーアイコン表示手段を備えたこと、
を特徴とするもの。
【請求項6】
請求項4の提供者側端末装置において、
前記システムは、さらに、当該システムを構成する前記各端末装置間で通信される情報の内容を通信時刻および情報種別と関連付けて記憶する通信情報データベースを有する通信情報記憶装置、を備え、
当該提供者側端末装置は、さらに、通信情報データベースに記憶されている前記各端末装置間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報を提供者側表示装置に再生表示する通信情報再生手段を備えたこと、
を特徴とするもの。
【請求項7】
提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、
ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な、複数のユーザー側端末装置と、
を有するシステムに用いるユーザー側端末装置であって、
提供者側端末装置により発信された評価対象情報を情報通信網を介して受信してユーザー側表示装置に表示する評価対象情報表示手段と、
表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作されると、当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報であって、情報通信網を介して提供者側端末装置に送信され当該反応情報に対応した情報が提供者側表示装置に表示される反応情報を発信する反応情報発信手段と、
を備えた、
ユーザー側端末装置。
【請求項8】
請求項7のユーザー側端末装置において、
当該ユーザー側端末装置は、情報通信網を介して他のユーザー側端末装置とも通信可能であり、
さらに、
他のユーザー側端末装置により発信された反応情報を情報通信網を介して受信する他ユーザー情報取得手段と、
各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応した情報をユーザー側表示装置に表示する反応情報表示手段と、
を備えたこと、
を特徴とするもの。
【請求項9】
請求項8のユーザー側端末装置において、
前記反応情報表示手段は、各ユーザー側端末装置と対応付けられた複数のユーザーアイコン表示領域を整列配置したユーザーアイコン集合表示領域を、ユーザー側表示装置の一部に設定し、各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応する情報を、対応するユーザーアイコン表示領域にアイコン表示するよう制御するユーザーアイコン表示手段を備えたこと、
を特徴とするもの。
【請求項10】
請求項7のユーザー側端末装置において、
前記システムは、さらに、当該システムを構成する前記各端末装置間で通信される情報の内容を通信時刻および情報種別と関連付けて記憶する通信情報データベースを有する通信情報記憶装置、を備え、
当該ユーザー側端末装置は、情報通信網を介して通信情報記憶装置とも通信可能であり、
さらに、通信情報データベースに記憶されている前記各端末装置間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報をユーザー側表示装置に再生表示する通信情報再生手段を備えたこと、
を特徴とするもの。
【請求項11】
提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、
ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な、複数のユーザー側端末装置と、
を有するシステムに用いる提供者側端末装置を、
評価対象情報を発信する評価対象情報発信手段と、
評価対象情報発信手段によって発信され情報通信網を介してユーザー側端末装置に受信されユーザー側表示装置に表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作された結果発信される当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報を情報通信網を介して受信するとともに受信した反応情報に対応した情報を提供者側表示装置に表示する反応情報表示手段と、
して機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項12】
請求項11のコンピュータプログラムにおいて、
前記反応情報表示手段は、各ユーザー側端末装置と対応付けられた複数のユーザーアイコン表示領域を整列配置したユーザーアイコン集合表示領域を、提供者側表示装置の一部に設定し、各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応する情報を、対応するユーザーアイコン表示領域にアイコン表示するよう制御するユーザーアイコン表示手段を備えたこと、
を特徴とするもの。
【請求項13】
請求項11のコンピュータプログラムにおいて、
前記システムは、さらに、当該システムを構成する前記各端末装置間で通信される情報の内容を通信時刻および情報種別と関連付けて記憶する通信情報データベースを有する通信情報記憶装置、を備え、
当該コンピュータプログラムは、さらに、提供者側端末装置を、通信情報データベースに記憶されている前記各端末装置間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報を提供者側表示装置に再生表示する通信情報再生手段として機能させること、
を特徴とするもの。
【請求項14】
提供者側表示装置を備えた提供者側端末装置と、
ユーザー側入力操作装置とユーザー側表示装置とを備え情報通信網を介して提供者側端末装置と通信可能な、複数のユーザー側端末装置と、
を有するシステムに用いるユーザー側端末装置を、
提供者側端末装置により発信された評価対象情報を情報通信網を介して受信してユーザー側表示装置に表示する評価対象情報表示手段と、
表示された評価対象情報に反応してユーザー側入力操作装置が操作されると、当該ユーザー側端末装置と対応付けられた反応情報であって、情報通信網を介して提供者側端末装置に送信され当該反応情報に対応した情報が提供者側表示装置に表示される反応情報を発信する反応情報発信手段と、
して機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項15】
請求項14のコンピュータプログラムにおいて、
当該ユーザー側端末装置は、情報通信網を介して他のユーザー側端末装置とも通信可能であり、
当該コンピュータプログラムは、さらに、ユーザー側端末装置を、
他のユーザー側端末装置により発信された反応情報を情報通信網を介して受信する他ユーザー情報取得手段と、
各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応した情報をユーザー側表示装置に表示する反応情報表示手段と、
して機能させること、を特徴とするもの。
【請求項16】
請求項15のコンピュータプログラムにおいて、
前記反応情報表示手段は、各ユーザー側端末装置と対応付けられた複数のユーザーアイコン表示領域を整列配置したユーザーアイコン集合表示領域を、ユーザー側表示装置の一部に設定し、各ユーザー側端末装置からの反応情報に対応する情報を、対応するユーザーアイコン表示領域にアイコン表示するよう制御するユーザーアイコン表示手段を備えたこと、
を特徴とするもの。
【請求項17】
請求項14のコンピュータプログラムにおいて、
前記システムは、さらに、当該システムを構成する前記各端末装置間で通信される情報の内容を通信時刻および情報種別と関連付けて記憶する通信情報データベースを有する通信情報記憶装置、を備え、
当該ユーザー側端末装置は、情報通信網を介して通信情報記憶装置とも通信可能であり、
当該コンピュータプログラムは、さらに、ユーザー端末装置を、通信情報データベースに記憶されている前記各端末装置間で通信された情報の一部または全部を通信時刻および情報種別を指定して取得し、取得した情報に対応する情報をユーザー側表示装置に再生表示する通信情報再生手段として機能させること、
を特徴とするもの。
【請求項18】
請求項11ないし17のいずれかのコンピュータプログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−186195(P2010−186195A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−89966(P2010−89966)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【分割の表示】特願2005−512332(P2005−512332)の分割
【原出願日】平成15年12月22日(2003.12.22)
【出願人】(500397846)株式会社アップ (2)
【Fターム(参考)】