収納箱兼用折り畳み陳列台及びその使用方法
【課題】折り畳み構造であり、収納箱としても、また、前面開口が広い開口で、後方が囲み状の商品陳列台としても使用できる収納箱兼用折り畳み陳列台を提供すること。
【解決手段】陳列商品が載置される平面視が長方形の天板1と、4つの側板2とから構成される硬質プラスチック製のボックス状の収納箱兼用折り畳み商品陳列台であって、少なくとも側板2の裏面はリブ構造であり、天板1と4つの側板2とは、それぞれ係合凹部213及び係合凸部142で係合され、天板1と大側板2a、2bの上下方向における係合位置は、天板1と小側板2c、2dの上下方向における係合位置より天板1側にあり、折り畳み後は、天板1、大側板2a、2b及び小側板2c、2dの順で折り重ねられる。
【解決手段】陳列商品が載置される平面視が長方形の天板1と、4つの側板2とから構成される硬質プラスチック製のボックス状の収納箱兼用折り畳み商品陳列台であって、少なくとも側板2の裏面はリブ構造であり、天板1と4つの側板2とは、それぞれ係合凹部213及び係合凸部142で係合され、天板1と大側板2a、2bの上下方向における係合位置は、天板1と小側板2c、2dの上下方向における係合位置より天板1側にあり、折り畳み後は、天板1、大側板2a、2b及び小側板2c、2dの順で折り重ねられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み自在であり、スーパーや量販店等で商品の収納箱として、また商品の陳列台としても使用できる収納箱兼用折り畳み陳列台及びその使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スーパーや量販店などにおいては、商品の運搬やストックのために、折り畳みボックスが好適に使用されている。折り畳みボックスとしては、特開2008−213868号公報、特開2007−39125号公報、特開2007−8580号公報、特開2007−1648号公報等多数の技術が開示されている。これらの折り畳みボックスは、天板と4つの側板からなる合成樹脂製のものであり、折り畳み状にできると共に、組立てて箱形状にできる。このため、不使用時の運搬が容易であり、且つ商品のストック等に好適に使用できる。
【0003】
一方、スーパーや量販店などにおいては、商品の陳列を演出するために、雛壇形状等種々の形状の商品陳列棚や商品陳列台が使用されている。また、顧客の目を惹くために、模様替えは頻繁であり、商品陳列棚や商品陳列台の取り換えも必要となることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−213868号公報
【特許文献2】特開2007−39125号公報
【特許文献3】特開2007−8580号公報
【特許文献4】特開2007−1648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特開2008−213868号公報などに記載の折り畳みボックスは、側板自体に強度がなく、上下逆さにした陳列台としては使用できず、ボックスの用途でしかなく、折り畳みが可能とはいえ、不使用時は、保管場所に眠っているだけである。また、従来の商品陳列台は、折り畳み構造のものはあったとしても、ボックス状にはできず、これも不使用時は、保管場所に眠っているだけである。そこで、折り畳み構造であって、収納箱としても、商品陳列台としても使用できる収納箱兼用折り畳み陳列台の開発が望まれていた。
【0006】
従って、本発明の目的は、折り畳み構造であり、収納箱としても、また、前面開口が広い開口で、後方が囲み状の商品陳列台としても使用できる収納箱兼用折り畳み陳列台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明は、陳列商品が載置される平面視が長方形の天板と、脚部を兼ねる対峙位置にある一対の小側板と脚部を兼ねる対峙位置にある一対の大側板の都合4つの側板とから構成される硬質プラスチック製の折り畳みボックス状の台であって、該天板と該4つの側板とは、それぞれ係合凹部及び係合凸部で係合され、該天板と該大側板の上下方向における係合位置は、該天板と該小側板の上下方向における係合位置より該天板側にあり、折り畳みは、該天板の裏面に該大側板が該天板に略平行となるように折り畳まれ、次いで該大側板に重ねて該小側板が該天板及び該大側板に略平行となるように折り畳まれるものであることを特徴とする収納箱兼用折り畳み商品陳列台を提供するものである。
【0008】
また、本発明は、前記収納箱兼用折り畳み陳列台を逆さにして、該天板を底板とし、一対の大側板のひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口とし、後方の大側板と左右の小側板で囲み壁とし、折り畳まれた大側板の表面と折り畳まれた大側板が及ばない天板裏面を商品載置面として使用することを特徴とする収納箱兼用折り畳み陳列台の使用方法を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、前記収納箱兼用折り畳み陳列台を3個以上を用意し、該大側板が前後位置となる姿勢において前後2列または前後3列の階段状陳列台であって、前後2列の階段状陳列台における最上段及び前後3列の階段状陳列台における2列目及び3列目の最上段は、該収納箱兼用折り畳み陳列台を逆さにして、該天板を底板としたものであり、一対の大側板のひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口として使用するものであることを特徴とする収納箱兼用折り畳み陳列台の使用方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、折り畳み構造であり、収納箱としても、また、前面開口が広い開口で、後方が囲み状の商品陳列台としても使用できる。従来の折り畳み箱は、小側板が先に折り畳まれ、大側板がその後に折り畳まれる。これは折り畳み後、大側板が外側にある方が中の側板を押える面積比が大きくなり、折り畳まれた側板が暴れ難く、安定するからである。しかし、このような従来のものをひとつの側板を折り畳んで陳列台として使用しようとしても開口の間口が小さく、使い勝手が悪くなる。これに対して、本発明は、大側板が先に折り畳まれ、小側板がその後に折り畳まれるため、折り畳み安定性は悪くなるものの、陳列台として使用する際、開口の間口を大きく採れ、使い勝手がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態における収納箱兼用折り畳み陳列台の斜視図である。
【図2】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台を上下逆さにした状態の斜視図である。
【図3】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台の折り畳み初期の図である。
【図4】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台の折り畳み途中の図である。
【図5】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台の折り畳んだ後の図である。
【図6】図2の収納箱兼用折り畳み陳列台の一部を省略した分解図である。
【図7】側板と天板の係合部の一部の断面図である。
【図8】小側板と大側板のロック方法を説明する図である。
【図9】小側板と大側板のロック方法を説明する他の図である。
【図10】(A)が小側板に付設される第1係止部の右側面図、(B)が正面図、(C)が背面図である。
【図11】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台を2台使った使用例である。
【図12】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台を3台使った使用例である。
【図13】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台を3台使った他の使用例である。
【図14】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台を6台使った使用例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本考案の実施の形態における収納箱兼用折り畳み陳列台(以下、単に「兼用折り畳み台」とも言う。)を図1〜図10を参照して説明する。本明細書中、特段の説明がない限り、「上」、「下」は、図1の如く、組立てられた陳列台における方向を言う。兼用折り畳み台10は、展示商品が載置される天板1と、脚部を兼ねる4つの側板2(2a〜2d)から構成されるプラスチック製の折り畳みボックス状の台である。4つの側板2の中、折り畳みの際、先に折り畳まれる対峙関係にある一対の側板を大側板2a、2bと言い、その後、大側板2a、2bに重ねて折り畳まれる対峙関係にある一対の側板を小側板2c、2dと言う。本例の兼用折り畳み台10は、外観が直方体形状であるため、2つの大側板2a、2bは大きく、他の2つの小側板2c、2dはそれより小さいものである。プラスチックとしては、例えば硬質ポリプロピレン等公知のものが使用できる。
【0013】
天板1の幅寸法(長手寸法)は奥行き寸法(短手寸法)の1.3〜1.6が好ましく、1.5が特に好ましい。小側板2c、2dの幅寸法は、天板1の奥行き寸法と同じである。大側板2a、2bは、小側板2c、2d間(内側)に存在するため、大側板2a、2bの幅寸法は、天板1の幅寸法より、概ね小側板2c、2dの厚み(2枚の厚み)分だけ小さい。
【0014】
側板2の裏面はリブ構造21のように、見掛け上の厚みを有する強度の高いものである。リブ構造21は、薄板に縦リブ、横リブ、斜めリブ又は不定形状リブが組み合わされて形成されたものであり、軽量化と高強度を実現することができる。リブとは、所定の高さ及び長さを有する定形断面又は不定形断面の突起を言う。天板1の裏面はリブ構造であることが好ましい。側板2の裏面はリブ構造に限定されず、例えば所定厚みの板状物や一部又は全部が中空の板材など強度を付与できるものであればよい。天板1のリブ構造は側板2のリブ構造21と同じであっても、異なっていてもよい。天板1及び側板2の見かけの厚み(リブの高さを含む)は、10mm〜30mmが好ましく、15〜25mmが特に好ましい。これにより、箱形状でありながら、商品陳列台としても十分の強度を有する。
【0015】
天板1の表面は、天板1の四辺端近傍やや内側に形成される縦リブと横リブからなる囲み状リブ11と、短手方向中央であって幅方向に延びる横溝形成兼用の横リブ12とを備える。このようなリブ構造により、天板1は商品が載置されると僅かに撓むものの、強度は十分である。横リブ12に形成される横溝15aは、例えば板状の仕切り板を設置することができる。更に、天板1には、四辺の縁近傍であって、囲み状リブ11の外側には、四辺に沿って延びる溝16が形成されている。溝16には、例えば板状の商品転落防止板などを設置することができる。これにより、兼用折り畳み台10を商品陳列台として使用すれば、商品の陳列の演出を高めることができる。また、天板1の裏面の短手方向の中央に、長手方向に延びる溝173が形成されている。溝173には、例えば板状物などを設置することができる。これにより、兼用折り畳み台10を収納箱として使用する際、異なる種類の収納品を整理して収納できる。また、天板1の表面に現われる穴144は係合横棒153(係合凸部)を金型成形する際に生じる凹部である。
【0016】
図6に示すように、天板1の長手方向における両側端12、12には、両側端12、12から下方(図6では上方)に延びる所定高さ(h1)の小側板取付部14が形成され、小側板取付部14に小側板2c、2dが取り付けられる。天板1の短手方向における両側端13、13には、両側端13、13から下方に延びる所定高さ(h2)の大側板取付部15が形成され、大側板取付部15に大側板2a、2bが取り付けられる。すなわち、天板1の四辺には、側板2を取り付けるための所定高さの取付部が形成されている。天板1の四辺に所定高さの取付部を形成することで、天板1の厚みを薄くできると共に、側板2を支持するに十分な強度を付与できる。また、大側板取付部15の高さ(h2)を小側板取付部14の高さ(h1)より短くしているため、大側板2a、2bの上下方向における天板からの取付高さを小側板2c、2dの上下方向における同じ天板からの取付高さより短くでき、大側板2a、2bの折り畳み後、大側板2a、2bに重ねて小側板2c、2dを折り畳むことができる。大側板取付部15の高さ(h2)と小側板取付部14の高さ(h1)との高さの差は、概ね側板2の見かけの厚み分である。
【0017】
大側板取付部15は、長手方向に延びる略側板の見かけの厚み分離間して対峙する一対の長尺状の薄板151、151と、一対の薄板151、151間に差し渡され両者を連結する多数の壁リブ152とからなる。これにより、軽量化でありながら、強度が高まる。また、長手方向の2〜5箇所に隣接する一対の壁リブ152間に大側板2a、2bの係合凹部が係合する係合横棒153(係合凸部)が形成されている。係合横棒153は長手方向に延びるものである。
【0018】
小側板取付部14は、長手方向に延びる略側板の見かけの厚み分離間して対峙する一対の長尺状の薄板141、141と、一対の薄板141、141間に差し渡され両者を連結する多数の壁リブ142とからなる。これにより、軽量化でありながら、強度が高まる。また、長手方向の1〜4箇所に隣接する一対の壁リブ142間に小側板2c、2dの係合凹部が係合する係合横棒143(係合凸部)が形成されている。係合横棒143は長手方向に延びるものである。一対の薄板141、141の高さは一対の薄板151、151より高い。また、係合横棒143(係合凸部)は係合横棒153(係合凸部)の設置個数より少なくてよい。天板1、小側板取付部14及び大側板取付部15は、金型成形により一体成形される。
【0019】
大側板2a、2bの下方縁部(図6では上方縁部)はリブ構造であり、長手方向に延びる所定の厚み分離間して対峙する一対の長尺状の薄板215、215と、一対の薄板215、215間に差し渡され両者を連結する多数の壁リブ216とからなる。これにより、軽量化を図りつつ大側板2a、2bの強度が高まる。大側板2a、2bの上方縁部(図6では下方縁部)は、幅方向に所定のピッチで係合横棒153(係合凸部)に嵌るフック形状の係合凹部217が4つ形成されている。係合横棒153とフック形状の係合凹部217が嵌ることで、天板1に対して大側板2a、2bは、回動自在となる。なお、天板1における一対の薄板151、151は、外側の薄板151の高さが、内側の薄板151の高さより高く、且つ係合横棒153(係合凸部)の設置位置より下方(図6では上方)に延びているため大側板2a、2bの外側への回動を規制している。また、折り畳みの際、大側板2a、2bは天板1に略平行に重ねられる。このため、大側板2a、2bの回動範囲は0〜90度である。なお、大側板2a、2bの幅寸法(長手方向長さ)は、概ね対峙する小側板2c、2dの内寸法長さである。
【0020】
小側板2c、2dの下方縁部(図6では上方縁部)はリブ構造であり、長手方向に延びる所定の厚み分離間して対峙する一対の長尺状の薄板211、211と、一対の薄板211、211間に差し渡され両者を連結する多数の壁リブ212とからなる。これにより、軽量化を図りつつ小側板2c、2dの強度が高まる。小側板2c、2dの上方縁部(図6では下方縁部)は、幅方向に所定のピッチで係合横棒143(係合凸部)に嵌るフック形状の係合凹部213が3つ形成されている。係合横棒143とフック形状の係合凹部213が嵌ることで、天板1に対して小側板2c、2dは、回動自在である。なお、天板1における一対の薄板141、141は、外側の薄板141の高さが、内側の薄板141の高さより高く、且つ係合横棒143(係合凸部)の設置位置より下方の延びているため、小側板2c、2dの外側への回動を規制している。また、折り畳みの際、小側板2c、2dは折り畳まれた大側板2a、2bに略平行に重ねられる。このため、小側板2c、2dの回動範囲は0〜90度である。なお、小側板2c、2dの幅寸法(長手方向長さ)は、天板1の略奥行き寸法である。従って、小側板2c、2dは大側板2a、2bより先に折り畳むことはできない。小側板2c、2dの長手方向の中央部には、把持用の貫通孔214が形成されている。これにより、収納箱として使用する際、持ち運びが容易となる。大側板2a、2b及び小側板2c、2dの表面に表われる上下2つの帯状の横溝は、兼用折り畳み台10を木箱のように見せる意匠であり、技術的意義はない。
【0021】
兼用折り畳み台10において、小側板2c、2dの裏面で且つ両側端近傍に第1係止部3が、大側板2a、2bの端面で且つ第1係止部3に対応する位置に第2係止部4がそれぞれ形成され、第1係止部3と第2係止部4が係止して小側板2c、2dと大側板2a、2bがロックされる。これにより、折り畳み姿勢の兼用折り畳み台10を容易に組み付けることができ、また組み付け後の姿勢が安定する。
【0022】
第1係止部3は、第1係止部3を上方に付勢するバネ部31と、バネ部31の上方(図8では下方)に位置し、面が内側上方に向く第1当接面32と第1当接面32の外側で且つ第1当接面32と連続する鉛直面33で形成される突起部32aを有し、第2係止部4は、面が外側下方に向く第2当接面41と第2当接面41の内側で且つ第2当接面41と連続する鉛直面42で形成される突起部4aを有する。なお、第1係止部3は、薄板状の左右の壁部221、222と上下の壁部223、224間に僅かにバネ部32のバネ力が付勢するように設置されている(図8)。
【0023】
図4に示すように、小側板2c、2dが天板1に対して起立状態にあり、ここから図8に示すように、大側板2bを起す際、第2係止部4の突起部4aが第1係止部3の突起部32aに当たり、すなわち、第2当接面41が第1当接面32に当たり(図9(A))、バネ部32のバネ力に抗して第1係止部3を下方(図9では上方)に押し下げ、第1係止部3の突起部32aを乗り越えた後(図9(B))、バネ部31のバネ力により第1係止部3が押し上げられ、第1係止部3と第2係止部4が係止する。これにより、小側板2c、2dと大側板2a、2bがロックされ、組み付け後の姿勢が安定する。なお、図9はロック方法の作用を判り易くするため、小側板2c、2d及び大側板2a、2bの輪郭を省略した。
【0024】
なお、第1係止部3において、突起部32aよりも外側に規制突起34が形成されており、大側板2a、2bの90度を超えた回動を規制している。これにより、大側板2a、2bを起立させる際、単に勢いよく回動させるだけで、所定位置で停止とロックが自動的に行われる。次いで、ロックを解除するには、第1係止部3や第2係止部4が形成される面とは反対側の面に形成された突起35を指先でバネ部32のバネ力に抗して押し下げる(図9では押し上げる)(図10参照)。これにより、図9(C)に示すような第1係止部3と第2係止部4の係合が解除され、大側板2a、2bは内側に回動でき、折り畳まれる。
【0025】
次に、兼用折り畳み台10の使用方法を説明する。兼用折り畳み台10を商品陳列台として使用する場合、図1のような設置姿勢で使用することができる。また、天板1に形成された溝15a、16に板状体を設置すれば、商品の仕切りや商品の転倒防止など、趣のある演出が可能となる。また、兼用折り畳み台10の天板の四隅には、小さな凹部17が形成され、また、図2に示すように、側板2である脚部の下端の四隅の中、対角線上にある一対は、凹部17に嵌る小さな突起18が、他の対角線上にある一対は、突起18が嵌る小さな凹部17がそれぞれ形成されている。このため、兼用折り畳み台10を積み重ねれば、対角線上にある一対の突起18が凹部17に嵌るため、積み重ね姿勢が安定する。
【0026】
次に、兼用折り畳み台10の他の使用方法を説明する。兼用折り畳み台10を収納箱として使用する場合、図1の兼用折り畳み台10を上下逆さにして、図2のような設置姿勢とすればよい。また、天板1の裏面(図2では上面)に形成された溝173に板状体を設置すれば、収納箱の中において、商品を区画できる。収納品が入った兼用折り畳み台10を移動するには、把持用の貫通孔214を手で把持して持ち上げ運搬等することができる。
【0027】
次に、兼用折り畳み台10の折り畳み方法を説明する。折り畳みは、図2の姿勢で行なうことが操作が容易である点で好ましい。先ず、ロックを解除する。すなわち、第1係止部3の突起35を指先でバネ部32のバネ力に抗して押し下げる(図2の姿勢では押し上げる)。これにより、第1係止部3と第2係止部4の係合が解除され、大側板2a、2bは内側に回動でき、折り畳むことができる。そして、大側板2a、2bを内側に天板1に平行となるようにして折り畳む(図3及び図4参照)。次いで、小側板2c、dを内側に倒し大側板2a、2bに平行となるように折り畳まれる(図5)。折り畳み状態において、天板1、大側板2a、2b及び小側板2c、2dは互いにほとんど平行である。これにより、折り畳み姿勢における積み重ねが可能となる。
【0028】
なお、図3に示す組立て姿勢の兼用折り畳み台10は、商品陳列台として使用できる。すなわち、天板1が底板となり、一対の大側板2a、2bのひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口とし、後方の大側板2aと左右の小側板2c、2dで囲み壁とし、折り畳まれた大側板2bの表面と折り畳まれた大側板2bが及ばない天板裏面を商品載置面として使用する。商品載置面は天板1面と折り畳まれた大側板2bであり段差を有するものの、野菜類等の陳列は十分である。また、前方を除く後方及び左右の3方向が大側板2a、小側板c、dで囲まれており、商品の転倒を防止できる。
【0029】
次に、兼用折り畳み台10の他の使用方法について図11を参照して説明する。図11は、図2のような箱姿勢の兼用折り畳み台10の上に、図1の陳列台姿勢の兼用折り畳み台10を積み重ねたものである。この際、下段の兼用折り畳み台10の四隅対角線上にある一対の突起18は、上段の兼用折り畳み台10の突起18に対応する凹部17と係合するため、設置安定性が高まる。また、この兼用折り畳み台組み付け体20によれば、商品陳列台として使用できる他、2つ兼用折り畳み台10で形成された内部空間を大きく採れ、多数の商品や大寸法の商品等を収納することができる。
【0030】
兼用折り畳み台10は、複数個を組み合わせ、大側板が前後位置となる姿勢において前後2列または前後3列の階段状陳列台であって、前後2列の階段状陳列台における最上段及び前後3列の階段状陳列台における2列目及び3列目の最上段は、収納箱兼用折り畳み陳列台10を逆さにして、天板1を底板としたものであり、一対の大側板のひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口として使用することもできる。このような、兼用折り畳み台組み付け体によれば、前後に連続する階段状陳列面を形成でき、長物商品の陳列に好適なものとなる。以下、その具体例を図12〜図14を参照して説明する。
【0031】
図12は、図1の兼用折り畳み台10を3個準備し、大側板2a、2bが前後位置となる姿勢において前方側に1台、後方側に2台積み重ねて階段状にするものであって、前方側の1台は図2のように、兼用折り畳み台10を逆さにして、天板1を底板としたものであり、後方側の下方は図1のような兼用折り畳み台10の正姿勢物またはそれを上下逆さにした図2のような逆さ姿勢物であり、後方側の上方は図2のように兼用折り畳み台10を逆さにして、天板1を底板とし、一対の大側板のひとつ2bを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口とし、後方の大側板2aと左右の小側板2c、2dで囲み壁とし、折り畳まれた大側板2bの表面と折り畳まれた大側板2bが及ばない天板1裏面を商品載置面として使用するものである。このような兼用折り畳み台組み付け体30によれば、階段状の陳列面を形成でき、且つ前方の大側板2bは起立しているため、商品の前方転落防止板として使用できる。
【0032】
次に、兼用折り畳み台10の他の使用方法について図13を参照して説明する。図13において、図12と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図13において、図12と異なる点は、前方の兼用折り畳み台10の大側板2bを内側に折り畳んだ点にある。このような兼用折り畳み台組み付け体40によれば、階段状の陳列面を形成でき、且つ前方は開口しているため、前方の載置面を広く使用することができる。
【0033】
次に、兼用折り畳み台10の他の使用方法について説明する。この兼用折り畳み台組み付け体において、図12の兼用折り畳み台組み付け体と異なる点は、前方及び後方それぞれが更に1段上がったものである。すなわち、前列2段、後列3段の階段状とした点である。例えば、図1の兼用折り畳み台10を5個準備し、大側板2a、2bが前後位置となる姿勢において前方側に2台、後方側に3台積み重ねて階段状にするものであって、前列側の下方、後列側の2段目及び最下段は兼用折り畳み台10の正姿勢物または逆姿勢物であり、後列側の2段目は最下段のものに積み重ねたものであり、前列側の2段目は兼用折り畳み台10を逆さにして、天板1を底板としたものであり、後列側の3段目は兼用折り畳み台10を逆さにして、天板1を底板とし、一対の大側板2a、2bのひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口とし、後方の大側板2a、2bと左右の小側板2c、2dで囲み壁とし、折り畳まれた大側板2bの表面と折り畳まれた大側板2bが及ばない天板裏面を商品載置面として使用するものである。このような1段嵩上げのために使用される兼用折り畳み台10は、図1のような正姿勢物であっても、図2のような逆姿勢物であってもよい。このような兼用折り畳み台によれば、階段状の陳列面の全体を嵩上げできる他は、兼用折り畳み台組み付け体30と同様の作用効果を奏する。
【0034】
次に、兼用折り畳み台10の他の使用方法について図14を参照して説明する。図14において、図13と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図14において、図13と異なる点は、図13が前後2段であるのに対して、前後3段の陳列面とした点にある。すなわち、図14の兼用折り畳み台組み付け体50は、図13の兼用折り畳み台組み付け体40の前方及び後方それぞれが更に1段上がったものであり、更にその前方の前に図2のような逆姿勢物の兼用折り畳み台を置いたものである。なお、このような1段嵩上げのために使用される兼用折り畳み台10は、図1のような正姿勢物であっても、図2のような逆姿勢物であってもよい。このような兼用折り畳み台組み付け体50によれば、趣のある3段の階段状の陳列面を形成することができる。なお、図14の兼用折り畳み台組み付け体50において、最前列の兼用折り畳み台10の大側板2bは、内側に折り畳んで使用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明によれば、スーパーや量販店等で商品の収納箱として、また商品の陳列台としても使用できるため、陳列の模様替えの際、追加の陳列台等を作製する必要がなく、模様替えコストを低減できる。また、折り畳み自在であり、運搬に都合がよい。
【符号の説明】
【0036】
1 天板
2 側板
2a、2b 大側板
2c、2d 小側板
3a ロック手段
3 第1係止部
4 第2係止部
10 収納箱兼用折り畳み商品陳列台
20〜50 収納箱兼用折り畳み商品陳列台組み付け体
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み自在であり、スーパーや量販店等で商品の収納箱として、また商品の陳列台としても使用できる収納箱兼用折り畳み陳列台及びその使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スーパーや量販店などにおいては、商品の運搬やストックのために、折り畳みボックスが好適に使用されている。折り畳みボックスとしては、特開2008−213868号公報、特開2007−39125号公報、特開2007−8580号公報、特開2007−1648号公報等多数の技術が開示されている。これらの折り畳みボックスは、天板と4つの側板からなる合成樹脂製のものであり、折り畳み状にできると共に、組立てて箱形状にできる。このため、不使用時の運搬が容易であり、且つ商品のストック等に好適に使用できる。
【0003】
一方、スーパーや量販店などにおいては、商品の陳列を演出するために、雛壇形状等種々の形状の商品陳列棚や商品陳列台が使用されている。また、顧客の目を惹くために、模様替えは頻繁であり、商品陳列棚や商品陳列台の取り換えも必要となることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−213868号公報
【特許文献2】特開2007−39125号公報
【特許文献3】特開2007−8580号公報
【特許文献4】特開2007−1648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特開2008−213868号公報などに記載の折り畳みボックスは、側板自体に強度がなく、上下逆さにした陳列台としては使用できず、ボックスの用途でしかなく、折り畳みが可能とはいえ、不使用時は、保管場所に眠っているだけである。また、従来の商品陳列台は、折り畳み構造のものはあったとしても、ボックス状にはできず、これも不使用時は、保管場所に眠っているだけである。そこで、折り畳み構造であって、収納箱としても、商品陳列台としても使用できる収納箱兼用折り畳み陳列台の開発が望まれていた。
【0006】
従って、本発明の目的は、折り畳み構造であり、収納箱としても、また、前面開口が広い開口で、後方が囲み状の商品陳列台としても使用できる収納箱兼用折り畳み陳列台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明は、陳列商品が載置される平面視が長方形の天板と、脚部を兼ねる対峙位置にある一対の小側板と脚部を兼ねる対峙位置にある一対の大側板の都合4つの側板とから構成される硬質プラスチック製の折り畳みボックス状の台であって、該天板と該4つの側板とは、それぞれ係合凹部及び係合凸部で係合され、該天板と該大側板の上下方向における係合位置は、該天板と該小側板の上下方向における係合位置より該天板側にあり、折り畳みは、該天板の裏面に該大側板が該天板に略平行となるように折り畳まれ、次いで該大側板に重ねて該小側板が該天板及び該大側板に略平行となるように折り畳まれるものであることを特徴とする収納箱兼用折り畳み商品陳列台を提供するものである。
【0008】
また、本発明は、前記収納箱兼用折り畳み陳列台を逆さにして、該天板を底板とし、一対の大側板のひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口とし、後方の大側板と左右の小側板で囲み壁とし、折り畳まれた大側板の表面と折り畳まれた大側板が及ばない天板裏面を商品載置面として使用することを特徴とする収納箱兼用折り畳み陳列台の使用方法を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、前記収納箱兼用折り畳み陳列台を3個以上を用意し、該大側板が前後位置となる姿勢において前後2列または前後3列の階段状陳列台であって、前後2列の階段状陳列台における最上段及び前後3列の階段状陳列台における2列目及び3列目の最上段は、該収納箱兼用折り畳み陳列台を逆さにして、該天板を底板としたものであり、一対の大側板のひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口として使用するものであることを特徴とする収納箱兼用折り畳み陳列台の使用方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、折り畳み構造であり、収納箱としても、また、前面開口が広い開口で、後方が囲み状の商品陳列台としても使用できる。従来の折り畳み箱は、小側板が先に折り畳まれ、大側板がその後に折り畳まれる。これは折り畳み後、大側板が外側にある方が中の側板を押える面積比が大きくなり、折り畳まれた側板が暴れ難く、安定するからである。しかし、このような従来のものをひとつの側板を折り畳んで陳列台として使用しようとしても開口の間口が小さく、使い勝手が悪くなる。これに対して、本発明は、大側板が先に折り畳まれ、小側板がその後に折り畳まれるため、折り畳み安定性は悪くなるものの、陳列台として使用する際、開口の間口を大きく採れ、使い勝手がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態における収納箱兼用折り畳み陳列台の斜視図である。
【図2】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台を上下逆さにした状態の斜視図である。
【図3】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台の折り畳み初期の図である。
【図4】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台の折り畳み途中の図である。
【図5】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台の折り畳んだ後の図である。
【図6】図2の収納箱兼用折り畳み陳列台の一部を省略した分解図である。
【図7】側板と天板の係合部の一部の断面図である。
【図8】小側板と大側板のロック方法を説明する図である。
【図9】小側板と大側板のロック方法を説明する他の図である。
【図10】(A)が小側板に付設される第1係止部の右側面図、(B)が正面図、(C)が背面図である。
【図11】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台を2台使った使用例である。
【図12】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台を3台使った使用例である。
【図13】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台を3台使った他の使用例である。
【図14】図1の収納箱兼用折り畳み陳列台を6台使った使用例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本考案の実施の形態における収納箱兼用折り畳み陳列台(以下、単に「兼用折り畳み台」とも言う。)を図1〜図10を参照して説明する。本明細書中、特段の説明がない限り、「上」、「下」は、図1の如く、組立てられた陳列台における方向を言う。兼用折り畳み台10は、展示商品が載置される天板1と、脚部を兼ねる4つの側板2(2a〜2d)から構成されるプラスチック製の折り畳みボックス状の台である。4つの側板2の中、折り畳みの際、先に折り畳まれる対峙関係にある一対の側板を大側板2a、2bと言い、その後、大側板2a、2bに重ねて折り畳まれる対峙関係にある一対の側板を小側板2c、2dと言う。本例の兼用折り畳み台10は、外観が直方体形状であるため、2つの大側板2a、2bは大きく、他の2つの小側板2c、2dはそれより小さいものである。プラスチックとしては、例えば硬質ポリプロピレン等公知のものが使用できる。
【0013】
天板1の幅寸法(長手寸法)は奥行き寸法(短手寸法)の1.3〜1.6が好ましく、1.5が特に好ましい。小側板2c、2dの幅寸法は、天板1の奥行き寸法と同じである。大側板2a、2bは、小側板2c、2d間(内側)に存在するため、大側板2a、2bの幅寸法は、天板1の幅寸法より、概ね小側板2c、2dの厚み(2枚の厚み)分だけ小さい。
【0014】
側板2の裏面はリブ構造21のように、見掛け上の厚みを有する強度の高いものである。リブ構造21は、薄板に縦リブ、横リブ、斜めリブ又は不定形状リブが組み合わされて形成されたものであり、軽量化と高強度を実現することができる。リブとは、所定の高さ及び長さを有する定形断面又は不定形断面の突起を言う。天板1の裏面はリブ構造であることが好ましい。側板2の裏面はリブ構造に限定されず、例えば所定厚みの板状物や一部又は全部が中空の板材など強度を付与できるものであればよい。天板1のリブ構造は側板2のリブ構造21と同じであっても、異なっていてもよい。天板1及び側板2の見かけの厚み(リブの高さを含む)は、10mm〜30mmが好ましく、15〜25mmが特に好ましい。これにより、箱形状でありながら、商品陳列台としても十分の強度を有する。
【0015】
天板1の表面は、天板1の四辺端近傍やや内側に形成される縦リブと横リブからなる囲み状リブ11と、短手方向中央であって幅方向に延びる横溝形成兼用の横リブ12とを備える。このようなリブ構造により、天板1は商品が載置されると僅かに撓むものの、強度は十分である。横リブ12に形成される横溝15aは、例えば板状の仕切り板を設置することができる。更に、天板1には、四辺の縁近傍であって、囲み状リブ11の外側には、四辺に沿って延びる溝16が形成されている。溝16には、例えば板状の商品転落防止板などを設置することができる。これにより、兼用折り畳み台10を商品陳列台として使用すれば、商品の陳列の演出を高めることができる。また、天板1の裏面の短手方向の中央に、長手方向に延びる溝173が形成されている。溝173には、例えば板状物などを設置することができる。これにより、兼用折り畳み台10を収納箱として使用する際、異なる種類の収納品を整理して収納できる。また、天板1の表面に現われる穴144は係合横棒153(係合凸部)を金型成形する際に生じる凹部である。
【0016】
図6に示すように、天板1の長手方向における両側端12、12には、両側端12、12から下方(図6では上方)に延びる所定高さ(h1)の小側板取付部14が形成され、小側板取付部14に小側板2c、2dが取り付けられる。天板1の短手方向における両側端13、13には、両側端13、13から下方に延びる所定高さ(h2)の大側板取付部15が形成され、大側板取付部15に大側板2a、2bが取り付けられる。すなわち、天板1の四辺には、側板2を取り付けるための所定高さの取付部が形成されている。天板1の四辺に所定高さの取付部を形成することで、天板1の厚みを薄くできると共に、側板2を支持するに十分な強度を付与できる。また、大側板取付部15の高さ(h2)を小側板取付部14の高さ(h1)より短くしているため、大側板2a、2bの上下方向における天板からの取付高さを小側板2c、2dの上下方向における同じ天板からの取付高さより短くでき、大側板2a、2bの折り畳み後、大側板2a、2bに重ねて小側板2c、2dを折り畳むことができる。大側板取付部15の高さ(h2)と小側板取付部14の高さ(h1)との高さの差は、概ね側板2の見かけの厚み分である。
【0017】
大側板取付部15は、長手方向に延びる略側板の見かけの厚み分離間して対峙する一対の長尺状の薄板151、151と、一対の薄板151、151間に差し渡され両者を連結する多数の壁リブ152とからなる。これにより、軽量化でありながら、強度が高まる。また、長手方向の2〜5箇所に隣接する一対の壁リブ152間に大側板2a、2bの係合凹部が係合する係合横棒153(係合凸部)が形成されている。係合横棒153は長手方向に延びるものである。
【0018】
小側板取付部14は、長手方向に延びる略側板の見かけの厚み分離間して対峙する一対の長尺状の薄板141、141と、一対の薄板141、141間に差し渡され両者を連結する多数の壁リブ142とからなる。これにより、軽量化でありながら、強度が高まる。また、長手方向の1〜4箇所に隣接する一対の壁リブ142間に小側板2c、2dの係合凹部が係合する係合横棒143(係合凸部)が形成されている。係合横棒143は長手方向に延びるものである。一対の薄板141、141の高さは一対の薄板151、151より高い。また、係合横棒143(係合凸部)は係合横棒153(係合凸部)の設置個数より少なくてよい。天板1、小側板取付部14及び大側板取付部15は、金型成形により一体成形される。
【0019】
大側板2a、2bの下方縁部(図6では上方縁部)はリブ構造であり、長手方向に延びる所定の厚み分離間して対峙する一対の長尺状の薄板215、215と、一対の薄板215、215間に差し渡され両者を連結する多数の壁リブ216とからなる。これにより、軽量化を図りつつ大側板2a、2bの強度が高まる。大側板2a、2bの上方縁部(図6では下方縁部)は、幅方向に所定のピッチで係合横棒153(係合凸部)に嵌るフック形状の係合凹部217が4つ形成されている。係合横棒153とフック形状の係合凹部217が嵌ることで、天板1に対して大側板2a、2bは、回動自在となる。なお、天板1における一対の薄板151、151は、外側の薄板151の高さが、内側の薄板151の高さより高く、且つ係合横棒153(係合凸部)の設置位置より下方(図6では上方)に延びているため大側板2a、2bの外側への回動を規制している。また、折り畳みの際、大側板2a、2bは天板1に略平行に重ねられる。このため、大側板2a、2bの回動範囲は0〜90度である。なお、大側板2a、2bの幅寸法(長手方向長さ)は、概ね対峙する小側板2c、2dの内寸法長さである。
【0020】
小側板2c、2dの下方縁部(図6では上方縁部)はリブ構造であり、長手方向に延びる所定の厚み分離間して対峙する一対の長尺状の薄板211、211と、一対の薄板211、211間に差し渡され両者を連結する多数の壁リブ212とからなる。これにより、軽量化を図りつつ小側板2c、2dの強度が高まる。小側板2c、2dの上方縁部(図6では下方縁部)は、幅方向に所定のピッチで係合横棒143(係合凸部)に嵌るフック形状の係合凹部213が3つ形成されている。係合横棒143とフック形状の係合凹部213が嵌ることで、天板1に対して小側板2c、2dは、回動自在である。なお、天板1における一対の薄板141、141は、外側の薄板141の高さが、内側の薄板141の高さより高く、且つ係合横棒143(係合凸部)の設置位置より下方の延びているため、小側板2c、2dの外側への回動を規制している。また、折り畳みの際、小側板2c、2dは折り畳まれた大側板2a、2bに略平行に重ねられる。このため、小側板2c、2dの回動範囲は0〜90度である。なお、小側板2c、2dの幅寸法(長手方向長さ)は、天板1の略奥行き寸法である。従って、小側板2c、2dは大側板2a、2bより先に折り畳むことはできない。小側板2c、2dの長手方向の中央部には、把持用の貫通孔214が形成されている。これにより、収納箱として使用する際、持ち運びが容易となる。大側板2a、2b及び小側板2c、2dの表面に表われる上下2つの帯状の横溝は、兼用折り畳み台10を木箱のように見せる意匠であり、技術的意義はない。
【0021】
兼用折り畳み台10において、小側板2c、2dの裏面で且つ両側端近傍に第1係止部3が、大側板2a、2bの端面で且つ第1係止部3に対応する位置に第2係止部4がそれぞれ形成され、第1係止部3と第2係止部4が係止して小側板2c、2dと大側板2a、2bがロックされる。これにより、折り畳み姿勢の兼用折り畳み台10を容易に組み付けることができ、また組み付け後の姿勢が安定する。
【0022】
第1係止部3は、第1係止部3を上方に付勢するバネ部31と、バネ部31の上方(図8では下方)に位置し、面が内側上方に向く第1当接面32と第1当接面32の外側で且つ第1当接面32と連続する鉛直面33で形成される突起部32aを有し、第2係止部4は、面が外側下方に向く第2当接面41と第2当接面41の内側で且つ第2当接面41と連続する鉛直面42で形成される突起部4aを有する。なお、第1係止部3は、薄板状の左右の壁部221、222と上下の壁部223、224間に僅かにバネ部32のバネ力が付勢するように設置されている(図8)。
【0023】
図4に示すように、小側板2c、2dが天板1に対して起立状態にあり、ここから図8に示すように、大側板2bを起す際、第2係止部4の突起部4aが第1係止部3の突起部32aに当たり、すなわち、第2当接面41が第1当接面32に当たり(図9(A))、バネ部32のバネ力に抗して第1係止部3を下方(図9では上方)に押し下げ、第1係止部3の突起部32aを乗り越えた後(図9(B))、バネ部31のバネ力により第1係止部3が押し上げられ、第1係止部3と第2係止部4が係止する。これにより、小側板2c、2dと大側板2a、2bがロックされ、組み付け後の姿勢が安定する。なお、図9はロック方法の作用を判り易くするため、小側板2c、2d及び大側板2a、2bの輪郭を省略した。
【0024】
なお、第1係止部3において、突起部32aよりも外側に規制突起34が形成されており、大側板2a、2bの90度を超えた回動を規制している。これにより、大側板2a、2bを起立させる際、単に勢いよく回動させるだけで、所定位置で停止とロックが自動的に行われる。次いで、ロックを解除するには、第1係止部3や第2係止部4が形成される面とは反対側の面に形成された突起35を指先でバネ部32のバネ力に抗して押し下げる(図9では押し上げる)(図10参照)。これにより、図9(C)に示すような第1係止部3と第2係止部4の係合が解除され、大側板2a、2bは内側に回動でき、折り畳まれる。
【0025】
次に、兼用折り畳み台10の使用方法を説明する。兼用折り畳み台10を商品陳列台として使用する場合、図1のような設置姿勢で使用することができる。また、天板1に形成された溝15a、16に板状体を設置すれば、商品の仕切りや商品の転倒防止など、趣のある演出が可能となる。また、兼用折り畳み台10の天板の四隅には、小さな凹部17が形成され、また、図2に示すように、側板2である脚部の下端の四隅の中、対角線上にある一対は、凹部17に嵌る小さな突起18が、他の対角線上にある一対は、突起18が嵌る小さな凹部17がそれぞれ形成されている。このため、兼用折り畳み台10を積み重ねれば、対角線上にある一対の突起18が凹部17に嵌るため、積み重ね姿勢が安定する。
【0026】
次に、兼用折り畳み台10の他の使用方法を説明する。兼用折り畳み台10を収納箱として使用する場合、図1の兼用折り畳み台10を上下逆さにして、図2のような設置姿勢とすればよい。また、天板1の裏面(図2では上面)に形成された溝173に板状体を設置すれば、収納箱の中において、商品を区画できる。収納品が入った兼用折り畳み台10を移動するには、把持用の貫通孔214を手で把持して持ち上げ運搬等することができる。
【0027】
次に、兼用折り畳み台10の折り畳み方法を説明する。折り畳みは、図2の姿勢で行なうことが操作が容易である点で好ましい。先ず、ロックを解除する。すなわち、第1係止部3の突起35を指先でバネ部32のバネ力に抗して押し下げる(図2の姿勢では押し上げる)。これにより、第1係止部3と第2係止部4の係合が解除され、大側板2a、2bは内側に回動でき、折り畳むことができる。そして、大側板2a、2bを内側に天板1に平行となるようにして折り畳む(図3及び図4参照)。次いで、小側板2c、dを内側に倒し大側板2a、2bに平行となるように折り畳まれる(図5)。折り畳み状態において、天板1、大側板2a、2b及び小側板2c、2dは互いにほとんど平行である。これにより、折り畳み姿勢における積み重ねが可能となる。
【0028】
なお、図3に示す組立て姿勢の兼用折り畳み台10は、商品陳列台として使用できる。すなわち、天板1が底板となり、一対の大側板2a、2bのひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口とし、後方の大側板2aと左右の小側板2c、2dで囲み壁とし、折り畳まれた大側板2bの表面と折り畳まれた大側板2bが及ばない天板裏面を商品載置面として使用する。商品載置面は天板1面と折り畳まれた大側板2bであり段差を有するものの、野菜類等の陳列は十分である。また、前方を除く後方及び左右の3方向が大側板2a、小側板c、dで囲まれており、商品の転倒を防止できる。
【0029】
次に、兼用折り畳み台10の他の使用方法について図11を参照して説明する。図11は、図2のような箱姿勢の兼用折り畳み台10の上に、図1の陳列台姿勢の兼用折り畳み台10を積み重ねたものである。この際、下段の兼用折り畳み台10の四隅対角線上にある一対の突起18は、上段の兼用折り畳み台10の突起18に対応する凹部17と係合するため、設置安定性が高まる。また、この兼用折り畳み台組み付け体20によれば、商品陳列台として使用できる他、2つ兼用折り畳み台10で形成された内部空間を大きく採れ、多数の商品や大寸法の商品等を収納することができる。
【0030】
兼用折り畳み台10は、複数個を組み合わせ、大側板が前後位置となる姿勢において前後2列または前後3列の階段状陳列台であって、前後2列の階段状陳列台における最上段及び前後3列の階段状陳列台における2列目及び3列目の最上段は、収納箱兼用折り畳み陳列台10を逆さにして、天板1を底板としたものであり、一対の大側板のひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口として使用することもできる。このような、兼用折り畳み台組み付け体によれば、前後に連続する階段状陳列面を形成でき、長物商品の陳列に好適なものとなる。以下、その具体例を図12〜図14を参照して説明する。
【0031】
図12は、図1の兼用折り畳み台10を3個準備し、大側板2a、2bが前後位置となる姿勢において前方側に1台、後方側に2台積み重ねて階段状にするものであって、前方側の1台は図2のように、兼用折り畳み台10を逆さにして、天板1を底板としたものであり、後方側の下方は図1のような兼用折り畳み台10の正姿勢物またはそれを上下逆さにした図2のような逆さ姿勢物であり、後方側の上方は図2のように兼用折り畳み台10を逆さにして、天板1を底板とし、一対の大側板のひとつ2bを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口とし、後方の大側板2aと左右の小側板2c、2dで囲み壁とし、折り畳まれた大側板2bの表面と折り畳まれた大側板2bが及ばない天板1裏面を商品載置面として使用するものである。このような兼用折り畳み台組み付け体30によれば、階段状の陳列面を形成でき、且つ前方の大側板2bは起立しているため、商品の前方転落防止板として使用できる。
【0032】
次に、兼用折り畳み台10の他の使用方法について図13を参照して説明する。図13において、図12と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図13において、図12と異なる点は、前方の兼用折り畳み台10の大側板2bを内側に折り畳んだ点にある。このような兼用折り畳み台組み付け体40によれば、階段状の陳列面を形成でき、且つ前方は開口しているため、前方の載置面を広く使用することができる。
【0033】
次に、兼用折り畳み台10の他の使用方法について説明する。この兼用折り畳み台組み付け体において、図12の兼用折り畳み台組み付け体と異なる点は、前方及び後方それぞれが更に1段上がったものである。すなわち、前列2段、後列3段の階段状とした点である。例えば、図1の兼用折り畳み台10を5個準備し、大側板2a、2bが前後位置となる姿勢において前方側に2台、後方側に3台積み重ねて階段状にするものであって、前列側の下方、後列側の2段目及び最下段は兼用折り畳み台10の正姿勢物または逆姿勢物であり、後列側の2段目は最下段のものに積み重ねたものであり、前列側の2段目は兼用折り畳み台10を逆さにして、天板1を底板としたものであり、後列側の3段目は兼用折り畳み台10を逆さにして、天板1を底板とし、一対の大側板2a、2bのひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口とし、後方の大側板2a、2bと左右の小側板2c、2dで囲み壁とし、折り畳まれた大側板2bの表面と折り畳まれた大側板2bが及ばない天板裏面を商品載置面として使用するものである。このような1段嵩上げのために使用される兼用折り畳み台10は、図1のような正姿勢物であっても、図2のような逆姿勢物であってもよい。このような兼用折り畳み台によれば、階段状の陳列面の全体を嵩上げできる他は、兼用折り畳み台組み付け体30と同様の作用効果を奏する。
【0034】
次に、兼用折り畳み台10の他の使用方法について図14を参照して説明する。図14において、図13と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図14において、図13と異なる点は、図13が前後2段であるのに対して、前後3段の陳列面とした点にある。すなわち、図14の兼用折り畳み台組み付け体50は、図13の兼用折り畳み台組み付け体40の前方及び後方それぞれが更に1段上がったものであり、更にその前方の前に図2のような逆姿勢物の兼用折り畳み台を置いたものである。なお、このような1段嵩上げのために使用される兼用折り畳み台10は、図1のような正姿勢物であっても、図2のような逆姿勢物であってもよい。このような兼用折り畳み台組み付け体50によれば、趣のある3段の階段状の陳列面を形成することができる。なお、図14の兼用折り畳み台組み付け体50において、最前列の兼用折り畳み台10の大側板2bは、内側に折り畳んで使用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明によれば、スーパーや量販店等で商品の収納箱として、また商品の陳列台としても使用できるため、陳列の模様替えの際、追加の陳列台等を作製する必要がなく、模様替えコストを低減できる。また、折り畳み自在であり、運搬に都合がよい。
【符号の説明】
【0036】
1 天板
2 側板
2a、2b 大側板
2c、2d 小側板
3a ロック手段
3 第1係止部
4 第2係止部
10 収納箱兼用折り畳み商品陳列台
20〜50 収納箱兼用折り畳み商品陳列台組み付け体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
陳列商品が載置される平面視が長方形の天板と、脚部を兼ねる対峙位置にある一対の小側板と脚部を兼ねる対峙位置にある一対の大側板の都合4つの側板とから構成されるプラスチック製の折り畳みボックス状の台であって、
該天板と該4つの側板とは、それぞれ係合凹部及び係合凸部で係合され、
該天板と該大側板の上下方向における係合位置は、該天板と該小側板の上下方向における係合位置より該天板側にあり、折り畳みは、該天板の裏面に該大側板が該天板に略平行となるように折り畳まれ、次いで該大側板に重ねて該小側板が該天板及び該大側板に略平行となるように折り畳まれるものであることを特徴とする収納箱兼用折り畳み商品陳列台。
【請求項2】
該天板の長手方向における両側端には、該両側端から下方に延びる所定高さの小側板取付部が形成され、該小側板取付部に該小側板が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の収納箱兼用折り畳み商品陳列台。
【請求項3】
該係合凹部と該係合凸部の係合は、軸支係合であることを特徴とする請求項1または2記載の収納箱兼用折り畳み商品陳列台。
【請求項4】
該小側板の裏面で且つ両側端近傍に第1係止部を、該大側板の両側端面で且つ第1係止部に対応する位置に第2係止部をそれぞれ形成し、該第1係止部と該第2係止部が係止して該小側板と該大側板がロックされることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納箱兼用折り畳み商品陳列台。
【請求項5】
該第1係止部は、該第1係止部を上方に付勢するバネ部と、バネ部の上方に位置し、面が内側上方に向く第1当接面と該第1当接面の外側で且つ該第1当接面と連続する鉛直面から形成される突起部を有し、該第2係止部は、面が外側下方に向く第2当接面と該第2当接面の内側で且つ該第2当接面と連続する鉛直面から形成される突起部を有し、該第2係止部の突起部が該第1係止部の突起部に当たり、バネ付勢に抗して該第1係止部を下方に押し下げ、該第2係止部の突起部を乗り越えた後、バネ付勢により該第1係止部が押し上げられ、該第1係止部と該第2係止部が係止することを特徴とする請求項4記載の収納箱兼用折り畳み陳列台。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項の収納箱兼用折り畳み陳列台を逆さにして、該天板を底板とし、一対の大側板のひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口とし、後方の大側板と左右の小側板で囲み壁とし、折り畳まれた大側板の表面と折り畳まれた大側板が及ばない天板裏面を商品載置面として使用することを特徴とする収納箱兼用折り畳み陳列台の使用方法。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項の収納箱兼用折り畳み陳列台を3個以上を用意し、該大側板が前後位置となる姿勢において前後2列または前後3列の階段状陳列台であって、前後2列の階段状陳列台における最上段及び前後3列の階段状陳列台における2列目及び3列目の最上段は、該収納箱兼用折り畳み陳列台を逆さにして、該天板を底板としたものであり、一対の大側板のひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口として使用するものであることを特徴とする収納箱兼用折り畳み陳列台の使用方法。
【請求項8】
最前列の1台の収納箱兼用折り畳み陳列台における前方側の大側板を内側に折り畳んで使用するものであることを特徴とする請求項7記載の収納箱兼用折り畳み陳列台の使用方法。
【請求項1】
陳列商品が載置される平面視が長方形の天板と、脚部を兼ねる対峙位置にある一対の小側板と脚部を兼ねる対峙位置にある一対の大側板の都合4つの側板とから構成されるプラスチック製の折り畳みボックス状の台であって、
該天板と該4つの側板とは、それぞれ係合凹部及び係合凸部で係合され、
該天板と該大側板の上下方向における係合位置は、該天板と該小側板の上下方向における係合位置より該天板側にあり、折り畳みは、該天板の裏面に該大側板が該天板に略平行となるように折り畳まれ、次いで該大側板に重ねて該小側板が該天板及び該大側板に略平行となるように折り畳まれるものであることを特徴とする収納箱兼用折り畳み商品陳列台。
【請求項2】
該天板の長手方向における両側端には、該両側端から下方に延びる所定高さの小側板取付部が形成され、該小側板取付部に該小側板が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の収納箱兼用折り畳み商品陳列台。
【請求項3】
該係合凹部と該係合凸部の係合は、軸支係合であることを特徴とする請求項1または2記載の収納箱兼用折り畳み商品陳列台。
【請求項4】
該小側板の裏面で且つ両側端近傍に第1係止部を、該大側板の両側端面で且つ第1係止部に対応する位置に第2係止部をそれぞれ形成し、該第1係止部と該第2係止部が係止して該小側板と該大側板がロックされることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納箱兼用折り畳み商品陳列台。
【請求項5】
該第1係止部は、該第1係止部を上方に付勢するバネ部と、バネ部の上方に位置し、面が内側上方に向く第1当接面と該第1当接面の外側で且つ該第1当接面と連続する鉛直面から形成される突起部を有し、該第2係止部は、面が外側下方に向く第2当接面と該第2当接面の内側で且つ該第2当接面と連続する鉛直面から形成される突起部を有し、該第2係止部の突起部が該第1係止部の突起部に当たり、バネ付勢に抗して該第1係止部を下方に押し下げ、該第2係止部の突起部を乗り越えた後、バネ付勢により該第1係止部が押し上げられ、該第1係止部と該第2係止部が係止することを特徴とする請求項4記載の収納箱兼用折り畳み陳列台。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項の収納箱兼用折り畳み陳列台を逆さにして、該天板を底板とし、一対の大側板のひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口とし、後方の大側板と左右の小側板で囲み壁とし、折り畳まれた大側板の表面と折り畳まれた大側板が及ばない天板裏面を商品載置面として使用することを特徴とする収納箱兼用折り畳み陳列台の使用方法。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項の収納箱兼用折り畳み陳列台を3個以上を用意し、該大側板が前後位置となる姿勢において前後2列または前後3列の階段状陳列台であって、前後2列の階段状陳列台における最上段及び前後3列の階段状陳列台における2列目及び3列目の最上段は、該収納箱兼用折り畳み陳列台を逆さにして、該天板を底板としたものであり、一対の大側板のひとつを内側に折り畳み、折り畳み側を前方開口として使用するものであることを特徴とする収納箱兼用折り畳み陳列台の使用方法。
【請求項8】
最前列の1台の収納箱兼用折り畳み陳列台における前方側の大側板を内側に折り畳んで使用するものであることを特徴とする請求項7記載の収納箱兼用折り畳み陳列台の使用方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−31547(P2013−31547A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−169078(P2011−169078)
【出願日】平成23年8月2日(2011.8.2)
【出願人】(394016874)河淳株式会社 (61)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月2日(2011.8.2)
【出願人】(394016874)河淳株式会社 (61)
【Fターム(参考)】
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