説明

収納部付リース

【課題】クリスマスリース又はハロウィーンリースを構成するリング部を中空胴体とすることにより、前記リング部の内部を被収納物を収納する環状の収納部とした収納部付リースにおいて、環状の収納部に被収納物を納めた状態で、更にそれを略円環状の正面部分を手前にして垂直に立てた状態で背面側を壁やドア等に沿って吊るしたり掛けたりして使用する場合、被収納物が収納部の下方向に偏ってしまい、或は運搬途中においても一方向に偏りが生じてしまうことがある。
【解決手段】収納部を構成するリング部内側の面121aより延びた任意形状の突起部111〜115を、適宜箇所にリング部内側の面と一体に成形、或は着脱もしくは取付可能に設けたことにより、収納部内に被収納物181を収めた状態で被収納物の偏りを防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リング部内に収納部を設けたクリスマスリースやハロウィーンリースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の装飾用クリスマスリースを構成するリング部を中空胴体とし、前記リング部の内部を被収納物を収納する収納部であって前記リング部の周方向に沿った略円環状の収納部を設けたものがある。(特許文献1参照)
又、ガーデニング用に、ドーナツリング状の壁掛け型の収容体内に、着脱自在に収容するように設けられた複数の植物収容ボックスを備えたものでクリスマスシーズンには、クリスマスリースとしても飾られたりするものがある。
(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】

【特許文献1】特許第3976175号公報
【特許文献2】特開2000−325199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上に述べた、従来のクリスマスリースのリング部内に収納部を設けて成る特許文献1における収納部付クリスマスリースについては、リング部内の収納部に被収納物を収納し、更にそれを略円環状の正面部分を手前にして垂直に立てた状態で背面側を壁やドア等に沿って吊るしたり掛けたりして使用する場合、よほど隙間なく詰めない限りは被収納物が全体的にみて収納部の下方向に偏ってしまい、或は運搬途中においても一方向に偏りが生じてしまうことがあった。
特許文献2におけるドーナツリング状の壁掛け型の収容体には、着脱自在に収容するように設けられた複数の植物収容ボックスにより、収容物であるところの植物を収容可能な形態となっており、特許文献2におけるリング部については、ドーナツリング状の壁掛け型の収容体に、着脱自在に収容するように設けられた複数の植物収容ボックスを設けることにより構成されているが、この場合ドーナツリング状の収容体と収納ボックスのどちらかが欠けていては利用できず、この二つを別々に作成する必要があり、ドーナツリング状の収容体と植物収容ボックスを別々に作成するその製造工程には手間とコストがかかった。又、植物収容ボックスに収容する収容物は植物に限定されており、収容物が長尺状のものをボックスに収容するのは不可能であり、収容物の内容や大きさや形状は限定されたものであった。
【0005】
本発明は、クリスマスリースやハロウィーンリースを構成するリング部を中空胴体とすることにより、前記リング部の内部を、被収納物を収納する収納部であって前記リング部の周方向に沿った環状の収納部とした収納部付リースにおいて、環状の収納部に被収納物を納めた状態で壁やドア等に吊るしたり掛けた場合や運搬途中においても、収納部が環状であるという特徴を利用し、被収納物が一方向に偏らないようにして、しかも製造が容易で安価に、且つ被収納物の大きさや形状に合わせて効率よく、環状の収納部内にバランスよく被収納物を収納することを可能とする。更に、クリスマスリースやハロウィーンリースとしての美観を損なうことなく見かけを悪くすることのないものであって被収納物をバランスよく収納するという目的以外にも、新たな機能や要素を備えたものを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(請求項1)
クリスマスリース又はハロウィーンリースを構成するリング部を中空胴体とすることにより、前記リング部の内部を、被収納物を収納する収納部であって前記リング部の周方向に沿った環状の収納部とした収納部付リースにおいて、収納部を構成するリング部内側の面より延びた任意形状の突起部を、リング部内側の面の適宜箇所に、リング部内側の面と一体に成形又は着脱もしくは取付可能に設けたことにより、収納部内に被収納物を収めた状態で壁やドアに掛けたり吊るした場合において重力作用による被収納物の収納部内における下方向への偏りや運搬途中においても一方向に偏るのを防ぎバランスよく収納することを特徴とした、突起部を設けて成る収納部付リースを作成する。リング部とリング部内の収納部の形状は環状であれば、たとえば全体が五画形や星型等の環状としてもよいこととする。
また、リング部を、一方の端部と他方の端部との間が曲げ伸ばし可能な蛇腹状でいずれか一方端又は両端が開口部とされた筒型の蛇腹体をリング状に曲げて、前記蛇腹体の一方端と他方端とを着脱可能に接続することにより形成し、前記蛇腹体の内部を、被収納物を収納する収納部とし、前記開口部から前記収納部に被収納部を出し入れする収納部付リースにおいても同様に、収納部が周方向に環状であることから、リング部内側の面より延びた突起部を適宜箇所に設けることにより、環状の形状とリング部内側の面より突出した突起部により、収納部内の被収納物が突起部に引っかかりやすくなり、この作用で、リング部内側の面と被収納物との接触点が多くなることによって生ずる摩擦による抵抗により、環状の収納部の下方向や一方向に被収納物が偏ることを防ぎ、収納部全体にほぼバランスよく納められる。
突起部の大きさ及び形状においては、収納部付リースの収納部内に被収納物を収納した状態で、壁やドアに掛けた場合において、最低限、被収納物が重力の作用により、環状の収納部下方向に偏ることを防ぎ、また運搬途中においても一方向への偏りを防ぎ収納部全体にほぼバランスよく納められることを目的とした突起部の大きさ及び形状とする。
当然のことながら、被収納物の大きさや形状、或は被収納物をあらかじめ内袋や内箱に入った状態であるか否か等の条件が異なれば、突起部に求められる大きさや形状と配置する箇所もそれに応じて異なるものであるが、収納部が環状であるという形状的特徴を生かし、被収納物の大きさや形状に合わせて適宜箇所に突起部を1箇所以上設けることにより被収納物をバランスよく収納部に収納し、一方向に偏るのを防ぐことが可能であればよい。突起部の一部には、被収納物の一部を引っかけたり通したりして係止する為の係止部分を設けてもよい。また、突起部は、硬質の合成樹脂等の材質により成形された非変形性の突起部としても、或いは、突起部の少なくとも一部に弾性又は伸縮性又は湾曲性等の変形性を有する材質や部材を用いて構成されていてもよく、例えば、スプリングコイルやスポンジ等の弾性や伸縮性や湾曲性を持つ部材により構成されているものも含む。つまり突起部そのものの形状や大きさや向きにある程度融通がきき、変えられることが出来る、変形性を有する材質でもって構成されていてもよく、その弾性や伸縮性や湾曲性といった変形性を利用し被収納物をバランスよく或いは形よく収納することが出来る。ここでいう非変形性の突起部とは、ある一定以上の力を加えて破壊しない限り、一定の形状を保つ材質で構成したり成形された突起部であり、変形性の突起部とは、突起部を指で圧したり被収納物を収納部に入れて、突起部に多少の力が加わることによって容易に形や大きさが変わる材質で構成したり成形した突起部とする。
突起部は、初めからリング部内側の面と一体成形された状態で設けられていても、或は着脱もしくは取り付け可能な手段を用いることにより着脱もしくは取り付け可能な突起部としてもよいこととする。突起部をリング部内側の面に着脱可能な手段としては、面ファスナー等の使用により着脱可能としてもよく、突起部を後から必要な箇所に取付け可能な手段としては、接着剤や両面テープの使用により、突起部を後から取り付けてもよい。
また、この他、通常考えられる手段であればその手段を用いて、突起部をリング部内側の面に着脱もしくは取付可能に設けることとする。
【0007】
(請求項2)
前記突起部を着脱可能もしくは取付可能な手段として、突起部をはめ込み又は挟み込み可能な凹部又は溝部又は切れ込み部等の嵌め込み部(嵌合部)をリング部内側の面に形成したことを特徴とする収納部付リースを作成する。
収納部付リースの収納部に被収納物を収めた状態で壁やドア等に掛けたり吊るした場合、リング部内側の面が例えばゆるやかな曲線で形成されている場合等においては突起部を安定した状態で取り付けにくい形状であることと、そこに被収納物の重みが加わると、よほど突起部自体をリング部内側の面にしっかり取り付けておかないと、突起部が外れ、結果、被収納物が下方向に偏ってしまう恐れがある。また、被収納物に応じて、突起部を設ける位置や個数について変更が必要な場合もある。
そこで、収納部付リースの環状の収納部を構成するリング部内側の面に突起部を取り付ける為の嵌め込み部としての凹部や溝部や切れ込み部等をあらかじめ適宜箇所にできれば複数形成しておくことにより、前記凹部や溝部や切れ込み部等を利用し、収納部付リースの被収納物に応じて、突起部の一部分を前記凹部や溝部や切れ込み部のうち必要と思われる箇所にはめ込み又は、はさみ込む、ねじ込む等の方法によりリング部内側の面に、突起部をその都度容易にしかも安定した状態でしっかりと取り付けることが可能である。
凹部や溝部や切れ込み部を設ける位置や個数については、前記凹部や溝部や切れ込み部は環状の収納部を構成するリング部内側の面のどの位置にいくつ形成したとしても、基本的には凹部や溝部や切れ込み部はリング部を構成する内側の面より外側の面に向かって切欠いたり切れ込みを入れるなどして凹んだ形状である故、収納部自体は環状の収納部としての形状をほぼ保ち、特別でっぱったりして収納のじゃまになったりするものではないという特徴や利点を活かし、比較的自由に設けることができる。凹部や溝部や切れ込み部の形状や大きさは、突起部を嵌めこんだ際に大きさや形状がかみ合っていればよく、又、凹部や溝部や切れ込み部はそれぞれを自由に組み合わせて一つのリング部内側の面に設けてよいこととし、例えば、凹部と溝部をそれぞれ数個ずつリング部内側の面に設けても、凹部の一部に溝部や切れ込み部を形成して設けてもよい。この凹部や溝部や切れ込み部については、収納部付リースのリング部の型(鋳型、金型)を成形する段階において、同時にリング部内側の面に形成しておくのが望ましい。
ここでいう凹部と溝部の違いについては、リング部内側の面を円形や方形等の形状にへこませたり切り欠くなどして、そのへこんだ部分や切欠き部を凹部として、比較的細い線状のへこんだ部分や切欠き部分を溝部として定義することとし、形状の違いがあっても両方共突起部をしっかり嵌め込み取り付ける目的で形成するものである。切れ込み部においては、リング部内側の面より切れ込みを入れ、必要であれば、切れ込みをいれた部分をリング部内側方向に若干起こすことにより、突起部を着脱もしくは取付け可能とする。
【0008】
(請求項3)
前記突起部を分離や延設が可能な二つ以上の突起部材により構成したことを特徴とする、突起部を設けて成る収納部付リースを作成する。
突起部材とは、突起部を構成する部材であって、その形状や材質には特に制限はなく、被収納物の大きさや形状等の条件により、必要に応じて突起部を構成する突起部材を延設したり分離することとする。更に、前記突起部を構成する突起部材を延設したり分離することを可能とする為に、分離可能な手段や延設可能な手段として例えば凹凸による嵌合部や、凹部又は溝部又は切れ込み部等の嵌め込み部を、あらかじめ突起部や突起部を構成する突起部材の一部に形成しておくことにより、突起部を構成する部材を互いに延設や分離が可能な嵌脱可能にしておいてもよいこととする。突起部や突起部を構成する突起部材の一部に設けた凹凸による嵌合部とは、例えば、二つの突起部材から成る突起部であれば一方の突起部材の一部に穴状の凹部を形成し、前記凹部に噛み合う形状の凸部を他方の突起部材に形成し、凹凸による嵌合部により一方の突起部材の一部に他方の突起部材の一部を嵌めこみ且つ抜き取りが出来ることで突起部材どうし延設や分離を可能とする。溝部とはまっすぐな線状溝であっても、その溝が曲がっていたりカーブしていてもよい。切れ込み部とは、溝部と作用を同じくするものであって、切れ込み部を突起部や突起部材の一部に設け、その切れ込みに別の突起部材を嵌め込んだり差込み延設したり、外して分離する。
このように、突起部を構成する突起部材どうしを嵌脱自在とし、突起部材に設けた凹部や溝部や切れ込み部等の嵌合部を必要に応じて利用し、突起部を構成する突起部材を着脱可能としたり、前記突起部を構成する部材とは別体の突起部材をあとから容易に取り付け可能としたことで、一旦取り付けた突起部材を利用者が比較的容易に外したり、逆に他の突起部材を延設することが出来る。突起部を構成する突起部材のうち例えば台座部としての突起部材は、初めからリング部内側の面に一体成形しておき、必要に応じてこの台座部としての突起部材に形成された嵌合部としての凹部や溝部や切れ込み部等の取付手段を利用し、上位部としての突起部材をあとから取り付け取り外し出来る、つまり分離や延設可能としてもよい。或は、突起部を第一突起部材、第二突起部材、第三突起部材といった具合に複数の突起部材からなるものであってこれらの突起部材を並列に延設して全体として一つの突起部として構成したものであってもよい。
この他、突起部を構成する部材には必要に応じて一般的に考えられる様な分離や延設が可能な手段を設けてもよく、接着材や、両面テープ等の使用により直接、突起部材同士を接続したり、面ファスナー等を利用する形で延設や分離可能としてもよい。
突起部を分離や延設可能な二つ以上の突起部材により構成することにより、例えば被収納物が比較的細かいものであったり、2種類以上の被収納物をきちんと区分けして収納したい場合においては、突起部に、前記突起部とは別体の突起部材を延設し、全体として一つの突起部として収納部を画設したり仕切ることが可能な形状や大きさの突起部とすることができる。突起部は元々、被収納物を収納部にバランスよく収納する為のものであるが、突起部を構成する部材を複数個延設することによって収納部をきちんと画設することが可能であり、仕切り部と同じ作用をすることもできる。逆に突起部の大きさをもう少し小さくしたい場合には、突起部を構成する突起部材のうち少なくとも一つを取り外すことにより突起部全体の大きさを小さく変更することもできる。この様に、突起部及び突起部を構成する突起部材は、はじめからその個数や大きさ、形状は決まったものではなく、必要に応じてその都度自由に、突起部を構成する突起部材を分離して突起部の大きさをもとの大きさより小さくしたり、突起部に前記突起部を構成する突起部材とは別体の突起部材を追加して延設しもとの大きさより大きくしたり形を変えたりすることが出来る。
【0009】
(請求項4)
前記突起部又は前記突起部を構成する突起部材のうち少なくとも一部を、クリスマスリース又はハロウィーンリースに適したものでクリスマスリースやハロウィーンリースのオーナメントとしても利用や使用が可能な任意の形状に具象化し成形したことを特徴とする、突起部を設けて成る収納部付リースを作成する。
環状の収納部に被収納物をバランスよく収納する為に設けられた突起部又は突起部を構成する突起部材の一部において、その形状を単なる方形や円形の平板状や、球形や円柱形といった単純形状とするのではなく、クリスマスリースやハロウィーンリースのオーナメントとしても利用したり使用可能な、クリスマスリースやハロウィーンリースに適した任意の形状に具象化し成形することとする。
例えばクリスマスリースの場合であれば、突起部の形状を単なる円柱形の突起部として成形するのではなく、例として、雪だるまの形状やサンタクロースの人形の形に模した平板状や球形状の人形として成形しオーナメントとしての機能を持つ突起部とする。
もう少し詳しく説明すれば、突起部が基本的には例えば平板状であっても厚みの有する球形状等の立体的な形状であってもよいが、その突起部の形状を具体的に雪だるまやサンタクロース、柊の葉や花の形、もみの木、雪の結晶等、望むらくは、クリスマスシーズンに適した物品や風景を模した意匠に具象化し、クリスマスリースという物品と違和感を生じさせることのないものであって、かつ、クリスマスリースのオーナメントとしても利用可能なクリスマスリースに適した任意の形状に具象化し成形し、更に必要に応じて図柄や着色等を施し仕上げてもよい。着色等とは、シールを貼り付けることによって仕上げてもよい。ハロウィーンリースの場合においても同様に、ハロウィーンリースに適したかぼちゃや帽子や魔女等の形状に模した意匠に具象化し成形したものでオーナメントとしての役割も併せ持つ突起部や突起部材とする。
突起部が少なくとも二つ以上からなる突起部材により構成されている場合においては、その二つ以上の突起部材のうち少なくとも一つをクリスマスリース又はハロウィーンリースに適した任意の形状に具象化しても、或は突起部を構成する突起部材の全てをクリスマスリース又はハロウィーンリースに適した任意の形状に具象化し成形してもよいこととする。
【0010】
(請求項5)
前記突起部又は突起部材の外側部分で被収納物に接する部分の角部を丸みを帯びたものに成形したことを特徴とする、突起部を設けて成る収納部付リースを作成する。
収納部付リースの環状の収納部に突起部を設ける場合、突起部の成形にあたって、それがどのような形状の突起部だとしてもその外側部分で被収納物に接する部分の角部を丸みを帯びたものに成形することとし、例えば角状や枝状に鋭く尖った角部や尖端部がある場合においては、その角状や枝状に鋭く尖った先端部を丸く削るなどして丸みを帯びた形状に成形した角部や先端部とする。
つまり、被収納物に鋭く引っかかる角部ではなく、角ばった形状部分があったとしても、丸みを帯びた角部に成形した突起部とする。
突起部の外側部分で被収納物に接する部分の角部を丸みを帯びたものに成形するとは、ここでは被収納物が突起部に引っかかった時、破損しない程度に角部の形状を丸みを帯びたものに成形するといった意味である。
突起部が少なくとも二つ以上の突起部材により構成されている場合においても、それぞれの突起部材の外側部分で被収納物に接する部分の角部を丸みを帯びたものに成形することとするが、ほとんど被収納物に引っかかる恐れがない角部であったり、丸みを帯びた角部とする必要性があまりない部分であれば、突起部材のうち少なくとも一つを、角部を丸みを帯びたものに成形しておけばよいこととする。
【0011】
(請求項6)
前記突起部又は前記突起部の一部を構成する突起部材のうち少なくとも一つ以上をリング部内側の面より取り外し、取り外した前記突起部又は前記突起部の一部を構成する突起部材を収納部付クリスマスリース又は収納部付ハロウィーンリースの意匠として、リング部外側表面に装着しオーナメントとして使用することを特徴とした、突起部を設けて成る収納部付リースを作成する。
突起部や突起部を構成する突起部材をリング部内側の面より取り外しが可能なものについては、これをまず取り外すこととする。取り外す方法として、突起部や突起部材がリング部内側の面より、なんらかの手段により取り外し可能なものであれば、その取り外し可能としてある手段を利用することにより、突起部や突起部を構成する突起部材をリング部内側の面より取り外すこととする。例えば、突起部や突起部材を面ファスナーにより着脱可能としたものであれば、面ファスナーを利用し取り外し、リング部内側の面に凹部又は溝部又は切れ込み部等の嵌め込み部を設けたことにより突起部や突起部材を着脱や取り外しが可能としたものであれば、前記凹部又は溝部又は切れ込み部より突起部や突起部材を取り外す。取り外しの手段として、この他、例えば突起部をリング部内側と一体に成形して成る場合や接着剤等により突起部を取り付けてある場合においては、可能であればその付け根部分より捻じり回してちぎることにより取り外しや分離を可能とする他、ハサミ等の道具を利用し突起部をリング部内側より取り外してもよい。
以上のような方法により、突起部又は前記突起部の一部を構成する突起部材をリング部内側の面より取り外し、リング部内の収納部からいったん取り出した突起部や突起部材を、例えば接着剤等の使用によりリング部外側表面に装着しオーナメントとして使用する。
リング部外側表面には、突起部や突起部材をオーナメントとして装着する為の取付手段を設けておいてもよい。例えば、先の請求項2に記載されたリング部内側の面に設けた凹部や溝部や切れ込み部等の嵌め込み部を、リング部外側表面にも同様に形成し突起部や突起部材をオーナメントとして装着するための取付手段として設けておく。リング部内側の面と同様に突起部や突起部材を嵌め込み可能な凹部や溝部や切れ込み部等の嵌め込み部を、リング部外側の面にも形成しておくことで突起部や突起部材をそのまま容易にリング部外側表面に装着出来、収納部付リースのオーナメントとして使用することができる。
【0012】
(請求項7)
前記突起部または前記突起部の一部を構成する突起部材に、リング部外側表面に装着する為の取付手段を設けたことを特徴とした、突起部を設けて成る収納部付リースを作成する。
リング部内側の収納部より取り外した突起部又は突起部を構成する突起部材を、今度はリング部外側表面にオーナメントとして装着する為に、あらかじめ何らかの取付手段もしくは前記取付手段を設ける為に必要な取付部材を、前記突起部や突起部材の一部に設けることとし、例えば、取付部材として突起部又は突起部材の一部にあらかじめ紐体を設け、この紐体をループ状にして取付手段として利用し、収納部付リースの外側表面の装飾用モールに引っかける等の方法により装着し、オーナメントとして使用可能とする。
又、突起部や突起部材の一部に紐通し孔を前もって開けておくと共に前記紐通し孔には紐体を通してループ状にしたものを取付手段として使用し、リング部外側表面に装着するなどの方法が考えられ、取付手段は、このように、突起部や突起部材の一部に形成した紐通し孔と紐体との組み合わせによるもの等、二つ以上の要素を組み合わせたものであってもよいこととする。
突起部や突起部材に取付手段を設ける場合、収納部付リースのリング部外側表面を構成する材質や形状等の条件を利用することにより取付可能としてもよく、例えば、リング部外側表面の全体又はその一部が硬質のメッシュ材により構成されている場合においては、突起部や突起部材には、フックによる取付手段を設け、メッシュ材の穴に挿し込んだり、引っかけるなどして、リング部外側表面にオーナメントとして取り付けが可能である。この他、リング部外側表面に装飾用針金モールを具備した収納部付リースであれば、突起部や突起部材に取付手段として紐体を設け、装飾用針金モールに紐体を結び装着できる。
突起部や突起部材を初めからリング部外側表面にオーナメントとして利用するという前提であれば、上記の様に収納部付リースのリング部を構成する材質や形状を考慮した上で、それに合わせてオーナメントとしての取付手段について検討し、突起部や突起部材を作成する段階において同時に取付手段を設け、リング部外側表面に装着可能としておくことが望ましい。この他、両面接着テープや洗濯挟み状に挟んで止める係止具や安全ピン等による取付手段を、あらかじめ突起部又は突起部を構成する突起部材の一部に設け、これらの取付手段を使用してリング部外側表面に突起部や突起部材を装着してもよい。
取付手段としてこの他には、通常考えられるものであれば、特に限定せず、一番よいと思われる取付手段により、リング部外側表面に装着する。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、クリスマスリース又はハロウィーンリースを構成するリング部を中空胴体とすることにより、前記リング部の内部を、被収納物を収納する収納部であって前記リング部の周方向に沿った環状の収納部とした収納部付リースにおいて、環状の収納部に被収納物を納めた状態で壁やドア等に吊るしたり掛けた場合や運搬途中において、収納部が環状であるという特徴を活かし、突起部を収納部内に設けることにより、製造が容易でコストも安く、且つ被収納物の大きさや形状に応じて効率よく、環状の収納部内の一定方向に偏らないようにバランスよく被収納物を納めることを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1−1】本発明の突起部を設けた収納部付クリスマスリースの実施形態を示す斜視図である。
【図1−2】図1−1に示した突起部の拡大斜視図である。
【図1−3】図1−1に示した収納部付クリスマスリース及び突起部の断面図である。
【図1−4】本発明の突起部を設けた収納部付クリスマスリースの別の実施形態を示す斜視図と突起部を拡大した斜視図及び断面図である。
【図1−5】図1−3に示した突起部の他の実施形態を示す断面図である。
【図1−6】突起部の他の形態を表わす斜視図である。
【図2−1】本発明の突起部を設けた収納部付クリスマスリースの、突起部と、突起部を着脱もしくは取付可能な凹部や溝部や切れ込み部との、分解斜視図である。
【図2−2】図2−1に示した突起部を、リング部内側の面に設けた凹部や溝部や切れ込み部にはめ込んだ様子を示す斜視図である。
【図2−3】図2−2に示した様に突起部をリング部内側に設けた凹部や溝部や切れ込み部に取り付けた状態で一部を透視した、突起部の拡大斜視図である。
【図2−4】図2−2に示したリング部内側に設けた凹部や溝部や切れ込み部を示す断面図である。
【図2−5】リング部内側に設けた凹部や溝部や切れ込み部の別の例を示す断面図である。
【図2−6】本発明のリング部内側に設けた凹部や溝部や切れ込み部の他の実施形態を概念的に示した断面図である。
【図2−7】本発明のリング部内側の凹部や溝部や切れ込み部の形状を概念的に示した平面図である。
【図3−1】本発明の突起部を設けた収納部付クリスマスリースにおいて、突起部を構成する突起部材を分離した様子を示す分解斜視図である。
【図3−2】図3−1に示した突起部を構成する突起部材とリング部内側の部分拡大斜視図である。
【図3−3】図3−1に示した突起部を構成する突起部材とリング部内側の部分拡大斜視図である。
【図3−4】図3−1に示した収納部付クリスマスリースに突起部を構成する突起部材をはめ込んだ様子を示す斜視図である。
【図3−5】突起部313の別の形態を示した分解斜視図である。
【図4−1】突起部や突起部を構成する突起部材を、クリスマスリースに適しオーナメントとしても利用可能な任意形状に具象化し成形した例を示す斜視図である。
【図4−2】図4−1に示した突起部や突起部材を収納部付クリスマスリースのリング部内側にはめ込んだ様子を示す斜視図である。
【図4−3】図4−2に示した本発明の突起部を設けた収納部付クリスマスリースのリング部の開口部を閉じた状態で、リング部外側から全体の様子を見た斜視図である。
【図4−4】図4−3のA−A’線で切ったリング部断面図である。
【図4−5】収納部付ハロウィーンリースの斜視図である。
【図5−1】先の図4−1に示した突起部及び突起部材の角部を丸みを帯びたものに形成した様子を示す突起部及び突起部材の斜視図である。
【図5−2】図5−1に示した突起部及び突起部材を収納部付クリスマスリースのリング部内側にはめ込んだ様子を示す斜視図である。
【図6−1】先の図5−2で示した収納部付クリスマスリース521の開口部を閉じてリング部外側521bの様子を示した正面図である。
【図6−2】図5−1に示した突起部及び突起部材を図6−1に示した収納部付クリスマスリース521のリング部外側表面に装着した様子を示す正面図である。
【図6−3】ハロウィーンリースに適した形状に成形した突起部を示す正面図である。
【図6−4】収納部付ハロウィーンリースの正面図である。
【図6−5】図6−3に示した突起部と、前記突起部を装着する為の取付手段を形成したリング部の断面図である。
【図7−1】先の図5−1に示した突起部及び突起部材に取付手段を設けた様子を示した斜視図である。
【図7−2】図7−1に示した突起部及び突起部材を取り付けた収納部付クリスマスリースの外側表面の様子を示す斜視図である。
【図7−3】図7−2の一部を拡大した部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は収納部付リースであればクリスマスリースでもハロウィーンリースでもよいが、実施形態についてはクリスマスリースで説明する。
(第一実施形態)
本発明を実施する為の形態を図1−1に基づいて説明する。
収納部付クリスマスリース121の構造については、背景技術の欄ですでに説明したとおりである。
図1−1は、収納部付クリスマスリースの一例として、リング部側面より貝のように前後半割れ可能に開閉する構成の収納部付クリスマスリース121であって、その開いた状態で、リング部内側の面121aより延びた突起部111aや突起部111b、突起部112等を設けた状態を表す斜視図である。
図1−2は、図1−1に示した突起部111a等の拡大斜視図である。
図1−1及び図1−2において説明すれば、突起部111aと突起部111bは同じきのこ形の突起部111aと突起部111bとして図1−1においてはリング部内側の面121aの側面に対に設けてあり、突起部112は五角柱の突起部112として、突起部113は上面からみてひょうたんに近い形状であって円柱を二つ並べてくっつけたような形の突起部113として、突起部114は上面からみた形状がアルファベットのXの字の形をした突起部114であり、突起部115は円柱形の突起部115としてそれぞれリング部内側の面121aの底面に一体成形したものである。
図1−3は、図1−1に示したリング部をそれぞれA−A’、B−B’における径方向に切った断面図であり、リング部内側の面121aに突起部111aや突起部111b、突起部115を一体成形した様子を示した図である。
図1−3に示したような突起部111aや突起部115等は、リング部を形成する段階において一体成形することにより、コスト安となる。被収納物181の大きさや形状が定まったものをある程度大量生産する場合においては突起部111a等をリング部内側の面121aに一体成形することにより、粉状の被収納物や液体状のものやよほど細かい被収納物をそのまま入れた場合を除き、突起部111a等に被収納物181が引っかかり被収納物181が収納部の一方向に偏るのを防ぐことができる。
図1−1においては、リング部の半割れ部分の背面側121dに相当するリング部内側の面121aにきのこ形状の突起部111aや五角柱の突起部112等を設けてあるが、例えば、リング部前面側121cに相当する位置のリング部内側の面121aに突起部111aや突起部112を設けリング部背面側121dに相当する位置のリング部内側の面121aには何も設けないものとしても、或はリング部前面側121cやリング部背面側121dに相当するリング部内側の面121a全体に例えば同じ形状の突起部111aや111bのみを多数設けてもよいこととする。基本的に、突起部111a等は、収納部を構成するリング内側の面121aより延びた突起部111a等とし、リング部内側の面121aで、リング部の開閉においてじゃまにならない箇所であれば、図1−1に示した例以外にもリング部内側の面121aのどの位置にでも何箇所でも適宜箇所に設けてよい。 以上、図1−1から図1−3において説明した、本発明の収納部に突起部111a等を設けて成る収納部付クリスマスリース121は、収納部を構成するリング部内側の面121aより延びた突起部111a等を複数個、適宜箇所に設けることにより、収納部付クリスマスリース121を壁やドアに掛けた状態や運搬途中において、収納部が環状であるという形状的特徴が、突起部111a等と相俟って、被収納物181が突起部111a等にうまく引っかかり、被収納物をバランスよく収納部に納めることが可能となった。クリスマスリースの中に収納部を設けたもので、かつ、その収納部を構成するリング部内側の面121aに突起部111a等を設けたものは従来品としてなかったうえ、突起部111a等を設けるという発想に基づき、環状の収納部を構成するリング部内側の面121aより延びた突起部111a等を適宜箇所に設けることにより、被収納物181とリング部内側の面121aとの間にも摩擦による抵抗が生じ、被収納物が収納部内で偏るのを防ぐことが出来、結果、収納部内に被収納物をバランスよく納めることが出来る訳である。
【0016】
図1−4(a)は、全体の形状が正面からみて外周縁が八角形をした環状の収納部付クリスマスリース122において、そのリング部前面側に相当する半割れ部122cとリング部背面側に相当する半割れ部122dを分離した状態にあって、前記リング部背面側に相当する半割れ部122dにおけるリング部内側の面122aには、突起部116を設け、被収納物としてネックレス182を収納した様子を示す斜視図である。図1−4(b)は突起部116の拡大斜視図であり、図1−4(c)は図1−4(a)のC−C’線で切った断面図である。
突起部116は、図1−4(b)及び1−4(c)に示すようにリング部内側の面122aより延びた円柱とそれに続くO字形をした一部に切り欠き部を形成したもので、被収納物としてネックレス182を挟み込みながら、形をととのえ収納部に収納するものであるが、突起部116は、弾性材製の突起部116として、被収納物のネックレス182を切り欠き部より着脱が容易なものとしてもよい。突起部116の例に示すように、突起部の少なくとも一部に被収納物を引っかけたり通したり挟んだりして係止する為の係止部分を形成しておくことにより、被収納物の一部を係止しながら形よく収納することが出来、図1−4(a)に示した様な、被収納物がネックレス182の他、ブレスレット・時計等の場合においても同様に、細くてからまりやすく繊細な被収納物である、或は精密機械である場合、腕時計等を収納部内で、あちこち振動させて揺らすことによる破損を防ぎきちんと形よく環状としたリング部内側の収納部に安定した状態での収納を可能とした。図1−4(b)に示した形状の突起部116は、アルファベットのOの字の形をした一部に切り欠き部を形成したものであるが、O字形の他、U字形やカタカナのコの字形として形成した突起部やこれ以外の形状のものであってもよく、切り欠き部は必要がなければ必ずしも設けなくてもよい。又、突起部116のO字形を、マフラーやスカーフ等がO字形の突起部116の穴を通る大きめの突起部116として成形してもよい。
先の図1−2で示した突起部111a等は、面ファスナー等を使用し着脱可能としてもよく、又、リング部内側の面121aに直接、接着剤等の使用により突起部111a等を取付けてもよい。図1−5(a)は、突起部111aと突起部111bをリング部内側の面121aに一体成形せず、後から取り付けた例として、接着面191を設けた様子を示す断面図である。図1−5(b)は、突起部115をリング部内側の面121aにやはり一体成形せずに、面ファスナー(オス)192aと面ファスナー(メス)192bを取付手段として設け着脱可能とした様子を示す断面図である。図1−5(a)及び1−5(b)に示すように、初めから突起部111a等をリング部内側の面121aに一体成形せずに、後から取付たり着脱可能としてもよいこととする。突起部111a等を後から取り付け、又は着脱可能としたことにより、既成の収納部付クリスマスリースに収納する被収納物の大きさや形状に変更がある場合においても、被収納物の大きさや形状に応じて、突起部111a等の取付箇所や個数を自由に変更することができる。よって、被収納物の条件や状態が変わっても、既成の収納部付クリスマスリースを使用出来る為、毎年既成の収納部付クリスマスリースを使用でき、型から改めて作り直す必要がなく、かなりのコスト削減となる。図1−6(a)は、突起部117の一部にスプリングコイル117aを設けたものであり、図1−6(b)は、突起部118をスポンジ体118aにより構成した例を示す斜視図である。図1−6(a)及び図1−6(b)に示すように、突起部の少なくとも一部或は全体に弾性や伸縮性や湾曲性を持つ材質を用いて突起部それ自体の形状を変えることが可能な変形性を有する材質を用いて構成したり成形することにより、スプリングコイル117aやスポンジ体118aの特徴である弾性や伸縮性や湾曲性により、突起部の大きさや向きや形状を変化させられることから、先の図1−2に示した硬質の合成樹脂等による非変形性の材質を用いて構成し成形された突起部111a等に比べ、被収納物に合わせてある程度融通が利かせられる。
【0017】
( 第二実施形態 )
図2−1は、従来の収納部付クリスマスリース221のリング部内側の面221aに、突起部212a等を、被収納物の種類や大きさや形状等に合わせてその都度容易に着脱もしくは取付可能な手段として、突起部212a等をはめ込み又は挟み込み可能な凹部又は溝部又は切れ込み部等の嵌め込み部のうち少なくともどれかひとつをあらかじめリング部内側の面221aの適宜箇所に形成したことにより、収納部を構成するリング部内側の面221aに突起部212a等を容易にかつしっかりと取り付けることを可能としたものであり、図2−1に示すものは、突起部212a等と、突起部212a等をリング部内側の面221aに着脱もしくは取付け可能な手段として形成した凹部212b等の嵌め込み部を設けた収納部付クリスマスリース221との、分解斜視図である。図2−2は、先の図2−1に示した収納部付クリスマスリース221のリング部内側の面221aに設けた凹部212b等の嵌め込み部に、突起部212a等の一部をそれぞれ嵌め込んだり挟み込んで取り付けた様子を表わした斜視図である。
図2−3は、図2−1に示したリング部内側の面221aに形成した凹部212b等に、突起部212a等をそれぞれはめ込んだり挟み込んだりして、図2−2に示すように取り付けた状態で突起部212a等の一部を透視した拡大斜視図であり、図2−4は、先の図2−1に示したリング部内側の面221aに設けた凹部212b等の断面図である。
以上示した、図2−1、図2−2、図2−3、図2−4に基づきもう少し詳しく説明すれば、五角柱の形状をした突起部212aはリング部背面側221dにおけるリング部内側の面221aに形成した五画形の凹部212bに、薄い方形状の突起部213aはリング部内側の面221aに形成した溝部213bに嵌め込んで取付け、X字形の突起部215aはやはりリング部内側の面221aに形成したX字形の凹部215bに、きのこのようなかさ部分とそれに続く差込み部からなる突起部216aはリング部の前面側221cに相当する部分のリング部内側の面221aに設けた切れ込み部216bに、それぞれはめ込み或は挟み込み、着脱や取付け可能に具備したもので、図2−3及び図2−4に示した様に、突起部212a等の一部と凹部212b等との凹凸による嵌合部の形状は、互いに適合した形状や大きさ、嵌め込み方法を有している。基本的には、リング部内側の面221aに形成する凹部212b等は、対応する突起部を嵌め込んだり挟み込んで着脱や取付けが可能であれば、どのような形状や形態でもよい。又、よりしっかりと突起部を固着したい場合においては接着剤等を凹部212b等に注入し、突起部212a等を接着してもよい。残りの突起部211、突起部214、突起部217はリング部内側の面221aと一体成形して成る。尚、図2−3及び図2−4においては、リング部内側の面221aとリング部外側の面221bとの間にある程度の厚みがある場合を想定し、リング部内側の面221aを切り欠いたり切れ込みをいれて凹部212bや溝部213bや切れ込み部216b等を設けて成るが、そうではない場合として、図2−5はリング部内側の面212aに設けた凹部212bや溝部213b等の別の実施形態の例を示す断面図である。凹部212bや溝部213bや切れ込み部216bは、リング部を構成する材質や厚さ等の条件により、先の図2−4の他、図2−5に示した様に、リング部内側の面221aよりリング部外側の面221bに向かって凹ませた形態の凹部212b’や凹部215b’や溝部213b’や、リング部内側の面221aよりリング部外側の面221bに向かって完全に貫通した切れ込み部216b’として形成してもよい。
図2−6は、本発明のリング部内側の面221aに設けた凹部や溝部や切れ込み部の他の実施形態を概念的に示した断面図であり、図2−7は、本発明のリング部内側の面221aに設けた凹部や溝部や切れ込み部の形状を概念的に示した平面図である。図2−6及び図2−7に示すように、突起部の着脱や取り付けが可能であれば凹部や溝部や切れ込み部の形状は、どのようなものとしてもよい。図2−6に示す断面図のうち、切れ込み部238bについては、矢印の方向に手前に起こした状態を示しものであるが、切れ込み部238bはこのように必要に応じて手前に引き起こしてもよく、又、この切れ込み部238bに直接被収納物を引っかけて収納してもよく、切れ込み部238bを手前に引き起こし突起部として利用することもできる。又、リング部内側の面221aには、図2−7に示す様な、凹部242b、凹部245bや、溝部241b、溝部243b、溝部246bや切れ込み部247b等をあらかじめ形成しておくとよい。凹部や溝部や切れ込み部は、リング部内側の面212aにおいてなるべく等間隔にまんべんなく多数箇所設けておくことで、適合する突起部を、被収納物の大きさや形状に応じて必要と思われる箇所に容易に取付けが可能である。
【0018】
収納部付クリスマスリース221のリング部内側の面221aに、突起部212a等をはめ込んだり或は着脱可能な凹部又は溝部又は切れ込み部等の嵌め込み部を複数個適宜箇所にあらかじめ形成したことで、収納部を構成するリング部内側の面221aに突起部212a等を、必要に応じてその都度、容易にかつしっかりと取り付けることを可能とした。もしリング部内側の面221aに凹部212b等が形成されていないとなれば、接着剤や両面接着テープ等なんらかの接着部材を用意しそれを使用して突起部212a等を取付けなければならず、特に収納部付クリスマスリース221の収納部に被収納物を収めた状態で正面側を手前にして壁やドア等に掛けたり吊るした場合、リング部内側の面221aがゆるやかな曲線である場合においては突起部212a等を安定した状態で取り付けにくい形状であることと、そこに被収納物の重みが加わると、よほど突起部212a等を接着剤等を用いてリング部内側の面221aにしっかり取り付けておかないと、突起部自体が外れ、結果、被収納物が下方向に偏ってしまう恐れがある。
そこで、図2−1に示す収納部付クリスマスリース221の様に環状の収納部を構成するリング部内側の面221aにあらかじめ凹部212bや溝部213bや切れ込み部216b等を適宜箇所に形成しておくことにより、例えばその年の収納部付クリスマスリースの被収納物に応じて、必要であれば突起部212aを凹部212bを利用しはめ込むことで、接着剤や面ファスナー等の接着部材を用意してそれを使用し取り付けるわずわらしさや手間を省いて、より容易にしかも安定した状態でしっかりと取り付けることを可能とした。
凹部212bや溝部213bや切れ込み部216b等については、収納部付クリスマスリース221のリング部を成形する段階において、同時にリング部内側の面221aに形成しておくのが望ましく、この凹部212bや溝部213bや切れ込み部216b等の存在により、突起部212a等を簡便にかつしっかりと取り付けられる上、被収納物の大きさや形の変更に伴い、突起部212aや突起部213aや突起部216a等は、必要な場合のみ凹部212bや溝部213bや切れ込み部216bの位置に合わせて取付け必要でない場合取り外し、変更することができるため、被収納物の大きさや形の変更に伴い、収納部付クリスマスリース221の型(鋳型や金型)から作成し直す必要もなく、収納部付クリスマスリース221やそのもととなる型(鋳型や金型)も何度も使いまわしができ製作に伴うコストを削減できるというメリットもある為、突起部212a等を、接着剤等を使用しなくとも必要に応じて簡単に且つしっかりと着脱もしくは取付ける為の凹部又は溝部又は切れ込み部等の嵌め込み部の役割は重要である。
【0019】
(第三実施形態)
第三実施形態を図3−1及び図3−2及び図3−3及び図3−4に基づいて説明する。
図3−1は、透明部材によりリング部を構成した収納部付クリスマスリース321において、そのリング部前面側に相当する半割れ部321cとリング部背面側に相当する半割れ部321dを分離した状態にあって、前記リング部背面側に相当する半割れ部321dにおけるリング部内側の面321aには、分離や延設可能な二つ以上の突起部材により構成した突起部311等を設けてなるものであって、前記突起部311等を構成する突起部材311a等を分離した様子を示す分解斜視図である。突起部311は突起部材311a、突起部材311bにより構成される。突起部312は突起部材312aと突起部材312b及び突起部材312cから構成され、突起部313は突起部材313aと突起部材313b及び突起部材313cから成る。突起部314は突起部材314aと突起部材314bにより構成される。残りの突起部315及び突起部316は単一の突起部としてリング部内側の面321aにそれぞれはめ込まれている。
図3−2及び図3−3は、先の図3−1に示した突起部311等を構成する突起部材を分解した様子を示す、リング部内側の面321aの部分拡大斜視図である。
図3−2に示すように、突起部311は、台座部としての突起部材311aと上位部としての突起部材311bから構成され、リング部内側の面321aに設けた凹部331に、台座部としての突起部材311aの一部をはめ込み、更に突起部材311aに設けた凹部332に突起部材311bの凸部をはめ込み凹凸による嵌合部により延設や分離が可能とした。突起部312は台座部としてリング部内側の面321aに一体成形した突起部材312aと突起部材312bの一部に、それぞれ切れ込み部351aと切れ込み部351bが設けられており、この切れ込み351aと切れ込み部351bに、上位部としてのプレート状の突起部材312cの一部を差し込むことにより、前記突起部材312cを延設し全体としてひとつの突起部312を構成するものであり、分離する場合は台座部としての突起部材312a及び突起部材312bに設けた切れ込み部351aと切れ込み部351bより、上位部としての突起部材312cを引き抜いて分離可能とした。
図3−3に示した突起部313は第一突起部材313aと第二突起部材313b及び第三突起部材313cから成り、リング部内側の面321aに一体形成した台座部としての第一突起部材313aに設けた凹部335に、上位部としての第二突起部材313bと第三突起部材313cをそれぞれ図3−3に示すようにはめ込み突起部313とする。突起部314は、台座部としての突起部材314aと上位部としての突起部材314bからなるもので、リング部内側の面321aに一体形成した仕切り部344に設けられた溝部347に、台座部としての突起部材314aを嵌め込み、延設や分離が可能としたものである。更に台形の形をした上位部としての突起部材314bの底面にはあらかじめ両面接着テープ361を具備し突起部材314aに取り付け可能とした。このように突起部材を分離や延設する手段として両面接着テープや面ファスナー等の使用により、取付或は着脱可能としてもよい。又、仕切り部344には、溝部347が形成されて成るが、溝部347を設ける代わりに両面接着テープや面ファスナーを利用し取付や着脱可能としてもよい。 この様に、突起部や突起部材は、もとから存在する仕切り部に取り付けてもよく、その取付手段や着脱手段は両面接着テープや面ファスナーや接着剤によるものでもよい。
図3−4は、図3−1に示した収納部付クリスマスリース321において、分離や延接可能な突起部材311a、突起部材311b等を、以上述べた様な方法により、延設して全体として一つのまとまった突起部311等として構成しリング部内の面321aにはめ込んだ様子を示す斜視図である。
【0020】
図3−2や図3−3に示した様に、例えば突起部材311aの一部に凹部332をあらかじめ設けておくことにより、突起部材311bの凸部を嵌め込み、凹凸による嵌合部により容易に取り付けや取り外しが可能とした。又、この様な延設や分離が可能な手段を、突起部や突起部材の一部に形成し、嵌脱自在としたことにより、突起部312の例に示すような突起部材312a、突起部材312bに、必要であれば、突起部材312cを延設して一つのまとまった突起部312とする他、必要でない場合においては突起部312を構成する部材のうち突起部材312cを分離し、被収納物の状態に応じて突起部312を望ましい大きさや形状に変化させることも容易に可能である。
更に、突起部313や突起部314の例に示す様に突起部313や突起部314を構成する各突起部材どうし延設し、全体として一つのまとまった突起部314や突起部314とすることで、収納部を径方向にしっかりと仕切って画設することを可能とした。被収納物が比較的細かいものであったり、2種類以上の被収納物をきちんと区分けして収納したい場合においては、このように突起部材どうし延設し、収納部をきちんと仕切ることが可能な形状や大きさの突起部313や突起部314とすることができる。
突起部や突起部材は元々、被収納物を収納部にバランスよく収納する為のものであるが、突起部材どうしを延設することによって、収納部をきちんと画設することが出来、突起部313や突起部314が収納部を画設する為の仕切り部材と同じ作用を有する。
又、単一の突起部315や突起部316をリング部内側の面321aに設けた場合と、突起部312や突起部313の様に分離や延設可能な二つ以上の突起部材により構成した場合とを比較すれば、分離や延設が可能な突起部312や突起部313は、上位部の突起部材312cや同じく上位部の突起部材313bや突起部材313cを必要としない場合においては、台座部の突起部材312aと突起部材312bや、同じく台座部の突起部材313aのみが存在しても収納部がほぼ環状を保つ利点もある。
収納部付クリスマスリース321に収納する被収納物は毎年異なっていたり、或は使用目的によっても、様々な大きさや形状のものを被収納物として収納する可能性が大きいことを鑑みて、また収納部付クリスマスリース321をギフトボックスとして使用する場合においても、被収納物の形状や大きさによって例えば突起部312等の形態を突起部材312aと突起部材312b及び312cによって変更できるのは、便利であり、使用勝手がよい。被収納物に合わせて例えば突起部312を構成する突起部材312cを延設したり分離することで変化できるようにしたことで、被収納物の大きさや形状に応じて、突起部312や収納部付クリスマスリース321そのものを初めから作り直すことなく、毎年或は、毎回使いまわしが可能となりコスト安となる。突起部312等は、収納部付クリスマスリース321を壁やドア等に掛けたり吊るして使用する場合においては、必要とされる割合は大きくその突起部312等自体の大きさや形状を都合により変更できるメリットは大きいものであるといえる。又、図3−5に示すような例えば突起部313において、突起部材313aに嵌め込み可能であって突起部材313bや突起部材313cとは別体の、大きさや形態の異なる突起部材313dを別に用意しておき、必要に応じて突起部材313aに突起部材313dを嵌め込み、全体として別の形態の突起部313として構成してもよい。
【0021】
(第四実施形態)
図4−1は、従来の収納部付クリスマスリースに設ける突起部や突起部を構成する突起部材をクリスマスリースに適し、クリスマスリースのオーナメントとしても利用や使用が可能な任意の意匠に具象化し成形した一例である。
図4−1に示すように、例えば、ツリーの形状の突起部材411aと植木箱の形状に模した突起部材411bからなる突起部411、サンタクロースの顔に模した形状で平板状の突起部材412aと手袋の形状に模した平板状の突起部材412bと同じく手袋の形状に模した平板状の突起部材412cにより構成した突起部412、星型の突起部413、雪だるまの形状に模した球形状の突起部材414aとブーツの形状の突起部材414bからなる突起部414、クリスマスプレゼントに模した箱型形状の突起部材415aとX字形の突起部材415bにより構成した突起部415、もみの木と土手の風景の形状を模した平板状の突起部材416bと家の形状に模した平板状の突起部材416aからなる突起部416等の例に示すように各突起部や突起部材をクリスマスリースに適した、クリスマスリースのオーナメントとしても利用可能な任意の形状に具象化し成形したものである。クリスマスリースのオーナメントとしても利用や使用可能な任意の形状に具象化し成形するとは、その形状に模した成形はもとより必要に応じて図柄や着色を施したり或はシールを貼りつけるなどしてそれとわかるように仕上げたものである。
図4−1に示した突起部のうち例えば分離や延設可能な二つ以上の突起部材411a、突起部材411bからなる突起部411等において、この例では突起部材411aと突起部材411bの各突起部材をクリスマスリースに適しクリスマスリースのオーナメントとしても利用可能とした形状に具象化し成形して成るが、例えば突起部411の台座部としての突起部材411bの形状を単なる円柱形等の単純形状とし、上位部としての突起部材411aのみをクリスマリースに適した任意の形状に具象化し成形してもよいこととし、突起部411等を構成する突起部材のうち少なくともどれか一つ以上の突起部材をクリスマスリースのオーナメントとしても利用や使用が可能な任意の形状に具象化し成形してよいこととする。
図4−2は、透明部材によりリング部を構成した収納部付クリスマスリース421において、そのリング部前面側に相当する半割れ部421cとリング部背面側に相当する半割れ部421dを分離した状態にあって、前記リング部背面側に相当する半割れ部421dにおけるリング部内側の面421aには、先の図4−1に示したようなクリスマスリースに適したオーナメントとしても利用可能な任意の形状に具象化し成形した突起部411等を設けてなる収納部付クリスマスリース421の斜視図である。
【0022】
図4−1及び図4−2に基づいて説明すれば、突起部411は、収納部付クリスマスリース421のリング部内側の面421aに先の図4−1に示した突起部411を構成する台座部としての植木箱の形状に模した突起部材411bを一体成形したものに、上位部としてのツリーの形状を模した突起部材411aを着脱可能に延設して成り、同様にして、突起部414はリング部内側の面421aに一体成形した台座部としてのブーツを表わす形状の突起部材414bに上位部としての雪だるまの形状を模した突起部材414aをはめ込み着脱可能に延設し全体として一つの突起部414を構成している。突起部415は、やはりリング部内側の面421aに一体成形した台座部としてのX字形の突起部材415bに上位部としてのクリスマスプレゼントに模した形状の突起部材415aを着脱可能にはめ込み延設したものである。突起部412はリング部内側の面421aに一体成形した台座部としての手袋の形状に模した突起部材412bに設けた切れ込み部442bと、同じくリング部内側の面421aに一体形成した手袋の形状に模した突起部材412cに設けた切れ込み部442cに、上位部としてのサンタクロースの顔の形状に模した突起部材412aの一部を挟み込んで着脱可能に延設し、全体としてサンタクロースが手袋を顔に当てて頬を暖めている様子を示す突起部412としたものである。残りの突起部413と突起部416においても、突起部413はリング部内側の面421aに設けた星型の凹部433に星形の形状に模した突起部413を着脱可能にはめ込み、突起部416はもみの木と土手の形状に模した突起部材416bをリング部内側の面421aに一体成形しこの突起部材416bの一部には溝部446が設けられており、この溝部446に上位部としての突起部材416aを着脱自在に挟み込んで延設したものである。
図4−2に示したように例えば突起部411は、リング部内側の面421aに、上位部としての突起部材411aのみを着脱可能としてなるが、突起部411を構成する突起部材411aと突起部材411bの両方を着脱可能としても、或は突起部411を分離や延設可能な二つ以上の突起部材からなるものとするのではなく突起部411全体を単一に成形してもよく、又、単一成形した突起部411とリング部内側の面421aを一体成形してもよく、収納部付クリスマスリース421のリング部も透明部材に限られるものではない。
【0023】
図4−3は、以上のようにして、先の図4−2に示した、リング部を透明部材により構成した従来の収納部付クリスマスリース421のリング部内側の面421aにクリスマスリースに適した任意の形状に具象化し成形した突起部411等を設けた全体の様子を、被収納物が入っていない状態で、リング部前面側に相当する半割れ部421cとリング部背面側に相当する半割れ部421dの開口部を閉じてリング部外側421bからみた、収納部付クリスマスリース421全体の斜視図である。
図4−4は図4−3のA−A’線で切った収納部付クリスマスリース421のリング部と突起部413と突起部415の断面図である。
図4−3に示すように、突起部411等をクリスマスリースに適した任意の意匠として成形した場合、特に収納部付クリスマスリース421のようにリング部が透明部材により構成されている場合においては、収納部付クリスマスリース421を外側から見ると、突起部411等が収納部付クリスマスリース421のリング部外側から透けて見えることで、突起部411等が、単に被収納物をバランスよく収める作用のみならず、オーナメントとしての役割も有しており、意匠としての効果を有することができる。
クリスマスリースのように全体のデザインが大変重要な要素をしめる物品において、突起部411等を意匠として活かすことはとても意義のあることである。特に図4−3に示す様な収納部付クリスマスリース421のリング部を透明部材とした場合においては、突起部411等を仮に単なる円柱状や平板状の単純形状とした場合、突起部411等が収納部付クリスマスリース421の外側から透けて見えることでリング部外側の面421bからリング部内の突起部411等が視認出来るため、あまり見栄えがよくないという欠点となり、被収納物をリング部内の収納部より取り出した後はクリスマスリースとしての美観を損なう恐れもあるが、突起部411等のようにクリスマスリースに適したオーナメントとしても利用可能な任意の意匠として成形したことによりこの問題点が解決された。リング部を透明部材で構成した収納部付クリスマスリース421の突起部411等を、クリスマスリースのオーナメントとしても機能する為にクリスマスリースにふさわしい様々な形状に具象化し成形したことで、リング部外側421bから突起部411等が視認出来、そのままクリスマスリースの意匠として活かすことにより、突起部411等が、被収納物をバランスよく納めるための機能と共に、クリスマスリースの意匠の一部としてもその役割を果たすこととなる。つまり、突起部411等を適宜箇所に設けることにより、突起部411等が単にリング部内の被収納物をバランスよく納める為だけに存在するのみならず、クリスマスリースという物品としてリング部外側の面421bからみた場合において、突起部411等それ自体がオーナメントとして機能しそのまま意匠として効果的に生きてくることで、突起部411自体の存在に違和感を感じさせることがないという効果もある。
【0024】
突起部411等のようにクリスマスリースのオーナメントとしても利用可能な形状に具象化し成形しておくことにより、突起部411が意匠として活かされ、被収納物をリング部内の収納部より取り出した後もそのまま、クリスマスリースとして充分利用できるだけでなく、従来はリング部外側に飾り付けられていたクリスマスリースのオーナメントがリング部内側に存在することで、オーナメントが埃等により汚れる心配もなく手入れも簡単で、何より見た目に斬新なデザインのものとなった。従来のクリスマスリースや収納部付クリスマスリースは主にリング部外側にオーナメントを飾り付けることにより作成されるものであったが、この概念を破り、リング部内に収納部を設け、その収納部を構成するリング部内側にオーナメントを設けることにより新しいタイプのクリスマスリースの提供が可能となった。
尚、図4−3に示す様な、リング部を透明部材により構成し、リング部内を環状の収納部とした収納部付クリスマスリースにおいては、リング部内の収納部としての空間にオーナメントを設けたものであって、その他の被収納物は収納するか否かは特に限定されず、被収納物を出し入れする開口部も開閉可能とする必要性は必ずしもないものであって、オーナメントをリング部内に存在する空間に設けたことを特徴とした、装飾用のみの機能を持つ従来型のクリスマスリースとしても、製作や使用が可能である。
又、オーナメントとしては、クリスマスリースにふさわしい任意の形状に具象化し成形したものの他、子供に人気の流行キャラクター等を模したものを使用しても、全体としてクリスマスリースであることが分かればよいこととする。
以上述べたように、第四実施形態においては突起部や突起部材の形状をクリスマスリースに適したクリスマスリースのオーナメントとしても利用可能な形状に模した収納部付クリスマスリースとして説明したが、突起部又は突起部材の少なくとも一部を、ハロウィーンリースに適した任意の形状に具象化し成形したことを特徴とした収納部付ハロウィーンリースとすることもできる。図4−5は突起部をハロウィーンに適した任意の形状に具象化し成形したものであって、ハロウィーンリースのオーナメントとしても利用可能な任意の形状に具象化し成形した突起部を設けた収納部付ハロウィーンリース422の全体の様子を表わした斜視図である。図4−5における収納部付ハロウィーンリースは、リング部をプラスチック等の合成樹脂による透明部材により構成し、突起部はリング部に一体成形して成るものである。突起部がリング部外側より視認出来、突起部それ自体がハロウィーンリースのオーナメントとして機能することで、オーナメントとしての役割も併せ持つものである。
【0025】
(第五実施形態)
図5−1に示す突起部511等は、先に第四実施例の図4−1に示した、突起部411等の外側部分で被収納物に接する部分の角部を削り、なめらかな丸みをおびたものに成形した様子を示す分解斜視図である。
例えば先に示した図4−1(a)のツリーの形状に模した突起部411の外側部分で被収納物に接する部分の角部の先端部を少しだけ丸く削る等の方法によりなめらかな丸みを帯びたものに成形した図5−1(a)の突起部511のように、同様にして、図4−1(b)や図4−1(c)に示した他の形状の突起部412や突起部413等においても、突起部412や突起部413等の外側部分で、被収納物に接する部分の角部を、丸みを帯びた形状に成形し図5−1(b)に示す突起部512や図5−1(c)に示す突起部513とした。
もう少し具体的にその違いを図4−1及び図5−1に基づいて説明すれば、突起部材511aは突起部材411aと比較して分かるようにツリーを模った形状のほぼ直角とした角部を丸みを帯びたものに成形し、突起部材511bは突起部材411bの四角形の植木箱を丸い形状として成形したことにより角部を丸みを帯びた形状とし、突起部材512aは突起部材412aのサンタクロースの帽子の角張った部分を丸みを帯びたものに成形し、突起部513は突起部413の星の形の尖った角部を丸みを帯びたものに成形し、突起部材514aは突起部材414aの雪だるまの帽子や手の尖端部の形状を丸みを帯びたものに成形し、突起部材515aは突起部材415aのクリスマスプレゼントの箱の角部を丸みを帯びたものに成形し、突起部材516aは突起部材416aの家の煙突と屋根の形状の角部を丸みを帯びたものに成形し、突起部材516bは突起部材416bのもみの木の形状の角部を丸みを帯びたものに成形したものである。
収納部内に被収納物を入れた状態で、従来の収納部付クリスマスリースを壁やドア等に掛けたり吊るしたりした場合、先の図4−1に示した突起部411等のように少しでも鋭い角部が存在した場合、重力の働きによって被収納部物がこの鋭い角部に引っかかり、更に被収納物の重みが加わって、被収納物が破損する恐れがある。
突起部411等に被収納物の荷重が加わる状態であることを考えると、突起部411等の外側で被収納物に接する部分の角部を丸みを帯びたものに成形することは、被収納物の破損を防ぐ為にはとても重要である。特に突起部411等のようにクリスマスリースに適しオーナメントとしても利用可能な任意の意匠に具象化し成形した場合、先の図1−2(e)に示した突起部115等の様に単なる円柱形等のものに比べ全体の形状が複雑になる為、鋭く尖った角部も多くなり被収納物がこの鋭い角部に引っかかり破れたりする確率も多くなる。従って突起部411等のようにクリスマスリースに適した任意の形状に具象化し成形する場合、同時に角部を滑らかな丸みを帯びたものに成形しておくことが望ましい。突起部115のような単純な形状のものであっても突起部411のようなクリスマスリースに適した任意形状の場合においても、その角部を削り、丸みを帯びた形状に成形し被収納物を滑らかな面で受けることにより被収納物自体の破損や被収納物を入れた小袋等の破れを防ぐことが出来る。仮に突起部511等が角部として鋭く尖った部分を有していたならば、たとえそれが突起部511等の一部であれ存在した場合においては、その角部に被収納物が引っかかり、例えば被収納物が内袋に納められている状態においては、内袋が破れたり、被収納物自体が傷ついたりする可能性が大きいことを考えると、図5−1に示した突起部511等に示すように、その全体の形状を角部を丸みを帯びたものに成形しておくことで、被収納物の破損を防ぐといった効果は大きいものである。
また、図5−1に示した突起部材511aや突起部513等のように角部を丸みを帯びたものに成形することにより、突起部材511aや突起部513等が全体にやわらかな印象のものになると同時に、特に乳幼児が突起部材511aや513等の角部を触っても安全なものとした。この様に鋭い角部ではなく丸みを帯びた角部としたことで角部に触れたり当たったことによって怪我を負うといった事を防ぐ効果もある。
【0026】
図5−2は、図5−1に示した突起部材511aや突起部材512aを収納部付クリスマスリース521のリング部内側の面521aに着脱可能に設けた収納部内の様子を示した斜視図である。
図5−1及び図5−2に基づいて説明すれば、突起部511は、リング部内側の面521aに突起部511を構成する台座部としての突起部材511bを一体成形したものに上位部としての突起部材511aを着脱可能に延設して成り、同様にして、突起部514はリング部内側の面521aに一体成形した台座部としての突起部材514bに上位部としての突起部材514aをはめ込み着脱可能に延設し、突起部515はやはりリング部内側の面521aに一体成形した台座部としての突起部材515bに上位部としての突起部材515aを着脱可能にはめ込み延設したものである。突起部512はリング部内側の面521aに一体成形した台座部としての突起部材512bに設けた切れ込み部542bと、同じくリング部内側の面521aに一体成形した突起部材512cに設けた切れ込み部542cに、上位部としての突起部材512aの一部を挟み込んで着脱可能に延設したものである。残りの突起部513と突起部516においても、突起部513はリング部内側の面521aに設けた凹部533に突起部513を着脱可能にはめ込み、突起部516はもみの木と土手の形状に模した突起部材516bをリング部内側の面521aに一体成形しこの突起部材516bの一部には溝部546が設けられており、この溝部546に上位部としての突起部材516aを着脱自在に挟み込んで延設したものである。
【0027】
(第六実施形態)
図6−1は、先の第五実施形態における図5−1に示した突起部511等のうち、図5−2に示すようにリング部内側の面521aに着脱可能に設けてなる突起部材511aや突起部513等を、収納部付クリスマスリース521のリング部内側の面521aより取り外して、開口部をそのまま閉じた状態のリング部外側521b全体の様子を表わした正面図である。
図6−2は、先の第五実施形態における図5−1に示した突起部511等のうち、図5−2に示すようにリング部内側の面521aに着脱可能に設けてなる突起部材511aや突起部513等を、収納部付クリスマスリース521のリング部内側の面521aより取り外して、収納部よりいったん取り出した突起部材511aや突起部513等を、今度は先の図6−1に示したリング部外側表面521bに装着し、オーナメントとして使用し、飾り付けた状態を表わした、収納部付クリスマスリース521全体の正面図である。先の図5−2に示した、リング部内側の面521aに設けたクリスマスリースのオーナメントとしても利用可能なクリスマスリースに適した任意の形状に具象化し形成した突起部511等のうち突起部材511aや突起部材512aは先の第五実施形態において説明したように、リング部内側の面521aより着脱可能としてある為、取り外した突起部材511aや突起部材512a等は、図6−1に示す収納部付クリスマスリースの外側表面521bの装飾用モール555に接着剤を使用し装着することにより、図6−2に示すようにオーナメントとして使用したものである。
先の図5−1に示した突起部511や突起部514のように二つ以上の突起部材より構成したものにおいては、例えば突起部511を構成する突起部材のうち突起部材511aと、突起部514を構成する突起部材514aのみを図6−2に示す様に収納部付クリスマスリースの外側表面521bに装着しオーナメントとして使用してなるが、この例に限らず、例えば突起部511のうち上位部としての突起部材511aのみを装着しても、或は突起部511等を構成する突起部材511aと突起部材511bの両方を取り外し出来るようにはじめから着脱可能に形成しておくことにより突起部511を構成するすべての突起部材511aと突起部材511bをオーナメントとして装着してもよいこととする。
【0028】
クリスマスリースのオーナメントとしても利用可能なクリスマスリースに適した任意の意匠として成形したことを特徴とした突起部511等は、元々、被収納物をリング部内の収納部にバランスよく納める為に設けられたものであるからして、被収納物を収納部より取り出した後は、元の箇所に存在する必要性は、先の第四実施形態において図4−3に示したようなリング部の少なくとも一部を透明部材により構成した収納部付クリスマスリース以外、ほとんどなくなることに着目し、本発明の第六実施形態においては先の図5−1に示した突起部511等を構成する突起部材511a等を、図5−2に示したリング部内側の面521aより取り外し、更に図6−1に示すリング部外側の表面部分521bにこの突起部材511a等を接着剤を使用し取り付けることにより図6−2の様に、突起部材511a等をクリスマスリース外側表面521bに装飾可能なオーナメントとして使用した。以上のように、突起部材511aや突起部513等は、被収納物を納めた状態においては、被収納物をバランスよく納める役目を果たし、被収納物を取り出した後、今度は、収納部付クリスマスリース521のオーナメントとしての役割をすることにより、突起部材511aや突起部513等を上手く別の目的に活用することに成功した。
収納部付クリスマスリースの突起部材511aや突起部513を、収納部より取り外し可能とし、収納部付クリスマスリースの外側表面521bにオーナメントとして使用したことにより、被収納物をバランスよく収納するための突起部材511aや突起部513等と、収納部付クリスマスリース521に飾り付けるオーナメントを、それぞれ別々に製造するコストと手間が省けるうえに、突起部材511aや突起部513等がオーナメントとしての役割を有しそれを利用することにより、容易にクリスマスリースのリング部外側の装飾が自分の手により行えるといった楽しみがある。当初の目的として、被収納物をバランスよく納める目的で設けられた様々な形状に模した突起部材511aや突起部513等を、被収納物を取り出した後、今度は、リング部外側表面521bに取り付けオーナメントとして機能させることによって、クリスマスリースの装飾を仕上げるという楽しみ方ができると共に、人によって取り付ける箇所や配置が異なる為、自分だけのオリジナル収納部付クリスマスリースの作成が可能である。又、突起部の形状や組み合わせが異なる収納部付クスマスリースを数種類用意すれば、どのようなリースになって仕上がるかは、収納部内の突起部511等の種類によって違ってくる為、作成時の楽しみがあり、出来上がってみて初めてその外観がわかるという楽しみ方が出来る。
【0029】
尚、先の実施の形態5及び実施の形態6においては、突起部513や突起部材511a等の意匠をクリスマスリースに適したものであってクリスマスリースのオーナメントとしても利用可能な意匠に形成してあるが、突起部や突起部材は、図6−3に示すようにハロウィーンの季節にはハロウィーンに適した意匠としてかぼちゃやおばけの人形や帽子といった形状に形成し、図6−4に示すように収納部付リースのリング部外側621bに装着しオーナメントとして使用することで、収納部付ハロウィーンリース621としてもよい。その場合、リング部表面側621bにも、突起部611等をオーナメントとして取り付ける為の取付手段をあらかじめ設けておくと合理的であり、装着する段階においてはその取付手段を用いて、容易に且つ効率よく取り付けることが可能である。
その一例として、先の実施の形態2において図2−6に示した様な凹部や溝部や切れ込み部等の突起部や突起部材を嵌め込む為の嵌め込み部を、リング部内側621aと外側621bの両方に同様に形成しておくことし、図6−5(a)に示す様に、リング部内側の面621aに形成した凹部631aを、リング部外側の面621bにも凹部631bとして形成し、リング部内側の面621aの凹部631aより取り外した突起部611をそのままリング部外側の面621bに嵌め込み部として設けた凹部631bを利用し取付けることができる。図6−5(a)は、図6−3に示した突起部611を、リング部内側の面621aの凹部631aより取り外し、リング部外側表面621bに形成した凹部631bを利用し先の図6−4に示した様に取り付ける様子を、突起部611と、リング部621の断面図により表わした、取付状態を示す分解図である。
同様にして、図6−5(b)及び図6−5(c)は、それぞれリング部内側の面621aより取り外した突起部612及び突起部613を、リング部外側の面621bに嵌め込む様子をリング部621断面図と突起部により示した取付状態を示す一例である。
この様にリング部内側の面621aに設けた凹部631a等の嵌め込み部を取付手段としてリング部外側の面621bにも同様に設けておくことで、リング部内側の面621aとリング部外側の面621bに突起部や突起部材の着脱が容易にできる上、突起部や突起部材自体の形状や差込部分の形状等もそのまま兼用でき取付手段として利用できる。その場合リング部外側のデザインや雰囲気を壊さないよう自然に設けることが望ましい。
【0030】
(第七実施形態)
図7−1は、先の第五実施形態における図5−1に示した突起部材511a等に取付手段を設けたものの一例であり、各突起部又は突起部の一部を構成する突起部材に、リング部外側表面に装着するための取付手段をそれぞれ設けてある。例えば、突起部材711a、突起部材712a、突起部材716aは、先の図5−1に示した突起部材511aや突起部材512aや突起部材516aの一部に図7−1に示すように紐体を通す通し穴781や通し孔782や通し孔786を設けるとともに前記通し穴781や通し孔782や通し孔786にループ状にした紐体771や紐体772、紐体776を取付部材として設けることにより、リング部外側表面に装着する為の取付手段を設けた突起部材711aや突起部材712a、突起部材716aとした。また、図7−1(e)に示す突起部材715aのように、先の図5−1に示した突起部材515aに、直接紐体775を設けることにより、取付手段を設けた突起部715aとしてもよい。この他、図7−1(c)及び図7−1(c’)に示す突起部713は、先の図5−1に示した突起部513の背面側に、図7−1(c’)に示すように剥離紙の付いた両面接着テープ773を具備したことにより取付手段を設けた突起部713として、同じく図7−1(d)及び図7−1(d’)に示す突起部材714aは、先の図5−1に示した突起部材514の背面側に、図7−1(d’)に示す様に取付手段として剥離紙の付いた両面接着テープ774を設けることにより、取付手段を設けた突起部材714aとした。オーナメントとしてリング部外側の面に装着する場合においては、両面接着テープ773や両面接着テープ774の剥離紙を剥がし、貼り付けることにより装着可能とする。図7−1には、他にステッキの形状に模した突起部717に取付部材として設けたハリガネモール777、ブーツの形状に模した突起部718に取付部材として設けたフック778等が取付手段として設けてあり、この他にも、図7−1に示した例に限らず、面ファスナーや安全ピンやピンフック、洗濯挟み状に挟んで止める係止具等を、突起部や突起部を構成する突起部材の一部に取付手段として設けてもよく、取付手段として通常考えられるものであれば、特に図7−1に示した例に限定されるものではない。また、図7−1の突起部材711aに示した様に、突起部材711aの一部に紐通し孔781を前もって開けておき紐通し孔に通す紐体771も必要であれば具備しておき、取付手段は、この様に、突起部材711aの一部に形成した紐通し孔781と紐体771とを具備するものから成り立っているなど二つ以上の部材や要素を備えたものであってもよい。
図7−2は、先の第六実施形態の図6−1に示した収納部付クリスマスリース521と同じ構造の収納部付クリスマスリース721のリング部内側の面721aに図7−1に示した取付手段を設けた突起部材711a等を取付てなる状態より取り外し、各取付手段を利用しリング部外側の面721bに取り付けオーナメントとして使用した様子を示す斜視図である。
図7−3は、図7−2に示したようにリング部外側の面721bに装着しオーナメントとして使用した各突起部や突起部材のうち、突起部材712aを拡大したもので、クリスマスリースに適した形状の意匠としてサンタクロースの顔の形状に模して形成しオーナメントとしての役割も併せ持つ突起部材712aの一部に、取付手段として設けた紐通し孔782と紐体772を利用し、リング部外側表面721bの装飾用ハリガネモール755の一部に紐体772を引っかけてオーナメントとして飾り付けた様子を示した部分拡大斜視図である。又、紐通し孔782に直接、リング部外側表面721bの装飾用ハリガネモール755を通して突起部材712aの取り付けが可能であれば、その場合紐体772は必ずしも必要ではなく、紐通し孔782のみを取付手段として設けたものであってもよいこととする。
【0031】
以上、図7−1、図7−2、図7−3に示した様に例えば突起部材711aや突起部材712aに示す様に、収納部付クリスマスリース721のリング部外側表面721bに装着する為の取付手段として紐通し孔781とループ状にした紐体771や、同じく紐通し孔782とループ状にした紐体772等の取付手段を設けたことにより、リング部内側の面721aから突起部材711a等を取り外して収納部より取り出した後、リング部外側表面721bの装飾用ハリガネモール755に、紐通し孔781に具備したループ状の紐体771を通して引っかけるだけで簡単に取付けが出来、オーナメントとして装着する際の取付けを容易なものとした。
図7−1に示す様にあらかじめ突起部や突起部材に取付手段が設けてあれば、その取付手段を利用し、容易に取り付けが可能であり、この取付手段については、突起部711等を作成する際に、前もって、収納部付クリスマスリースの外側表面の材質や特徴と突起部の材質や形状を考慮したうえで、どのような取付手段や取付方法が望ましいか決定することとする。例えば、リング部外側表面がメッシュ材により構成されているものであれば図7−1(g)に示したハリガネモール777や図7−1(h)に示したフック778等の取付手段が有効であり、リング部外側に装飾用のモールを設けたものであれば、紐体771やモールを挟み込んで係止する止め具等の取付手段が有効であり、リング部表面が例えば合成樹脂やアルミ材等を使用し、接着しやすい形状や状態のものであれば、両面接着テープ773等が取付手段として有効である。この他、取付手段として通常考えられるものであれば、図7−1に示した以外のものであってもよいこととする。
【0032】
以上、実施の形態において説明したように、本発明は収納部付リースの収納部に突起部を設けたものについて、その形態及び取付手段と、前記突起部に新たな要素や機能を設けたものについてその利用方法や役割について述べたものである。
【符号の説明】
【0033】
111a 突起部
111b 突起部
112 突起部
113 突起部
114 突起部
115 突起部
121 収納部付クリスマスリース
121a 収納部付クリスマスリースのリング部内側の面
121b 収納部付クリスマスリースのリング部外側の面
122 収納部付クリスマスリース
116 突起部
117 突起部
118 突起部
221 収納部付クリスマスリース
212b 凹部
213b 溝部
215b 凹部
216b 切れ込み部
321 収納部付クリスマスリース
311 突起部
311a 突起部材
311b 突起部材
312 突起部
312a 突起部材
312b 突起部材
312c 突起部材
421 収納部付クリスマスリース
411a ツリーの形状の突起部材
411b 植木箱の形状の突起部材
412a サンタクロースに模した形状の突起部材
412b 手袋の形状に模した突起部材
412c 手袋の形状に模した突起部材
413 星型の突起部
414a 雪だるまの形状の突起部材
414b ブーツの形状の突起部材
415a クリスマスプレゼントに模した形状の突起部材
415b 十字形の突起部材
416a 土手ともみの木に模した形状の突起部材
416b 家の形状の突起部
521 収納部付クリスマスリース
511 角部を丸みを帯びた形状に成形したツリーの形状の突起部
621 収納部付ハロウィーンリース
611 ハロウィーンリースに適した形状に成形した突起部
621a ハロウィーンリースのリング部内側の面
621b ハロウィーンリースのリング部外側の面
631a 凹部
631b 凹部
721 収納部付クリスマスリース
721b リング部外側の面
711a 取付手段を設けた突起部材
713 取付手段を設けた突起部
771 紐体
781 通し孔
777 ハリガネモール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリスマスリース又はハロウィーンリースを構成するリング部を中空胴体とすることにより、前記リング部の内部を、被収納物を収納する収納部であって前記リング部の周方向に沿った環状の収納部とした収納部付リースにおいて、収納部を構成するリング部内側の面より延びた任意形状の突起部を、リング部内側の面の適宜箇所にリング部内側の面と一体に成形又は着脱もしくは取付可能に設けたことを特徴とした、突起部を設けて成る収納部付リース。
【請求項2】
前記突起部をリング部内側の面に着脱もしくは取付可能な手段として、突起部をはめ込み又は挟み込み可能な凹部又は溝部又は切れ込み部等の嵌め込み部をリング部内側の面に形成したことを特徴とした、請求項1に記載の突起部を設けて成る収納部付リース。
【請求項3】
前記突起部を分離又は延設が可能な二つ以上の突起部材により構成したことを特徴とした、請求項1又は請求項2に記載の、突起部を設けて成る収納部付リース。
【請求項4】
前記突起部又は前記突起部を構成する突起部材のうち少なくとも一部をクリスマスリース又はハロウィーンリースに適した任意の形状に具象化し成形したことを特徴とする、請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の、突起部を設けて成る収納部付リース。
【請求項5】
前記突起部又は突起部材の外側部分で被収納物に接する部分の角部を、丸みを帯びたものに成形したことを特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の、突起部を設けて成る収納部付リース。
【請求項6】
前記突起部又は前記突起部の一部を構成する突起部材のうち少なくとも一つ以上をリング部内側の面より取り外し、取り外した前記突起部または前記突起部の一部を構成する突起部材を、リング部外側表面に装着しオーナメントとして使用することを特徴とした、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の、突起部を設けて成る収納部付リース。
【請求項7】
前記突起部又は前記突起部の一部を構成する突起部材に、リング部外側表面に装着する為の取付手段を設けたことを特徴とした、請求項6に記載の、突起部を設けて成る収納部付リース。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図1−5】
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【図1−6】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図2−4】
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【図2−5】
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【図2−6】
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【図2−7】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図3−4】
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【図3−5】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4−3】
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【図4−4】
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【図4−5】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図6−3】
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【図6−4】
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【図6−5】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図7−3】
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【公開番号】特開2012−29751(P2012−29751A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−170124(P2010−170124)
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(591252703)
【Fターム(参考)】