説明

取り出し可能な半導体メモリーを搭載したカメラ一体型映像記録装置

【課題】従来、防犯カメラを設置する場合は天井や壁などにカメラを直接取付け、配線または無線などで映像記録装置に映像を配信していたため、設置費用が発生し、移設も容易ではなかった。
【解決手段】取り出し可能半導体記録媒体を使った超小型画像記録装置と超小型カメラをケースの中に収納し一体型にして、電源さえあればどこにでも据え置き又は壁掛けできるようにした。また、装飾を併用することで、インテリアとしても違和感無く受け入れることができるようにしたことを特徴とする。
犯罪、事故、誤謬などの証拠取りとして簡単に設置・移動できることを特徴とするカメラ一体型自動記録装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視カメラと記録装置を一体型にして小型の筒または半球状または箱に収納させた据え置き型または壁面取付け型の防犯装置である。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体メモリーの集積度が上がり、高容量化したため、従来高画質の動画が長時間保存できなかったが、それが可能になり、小型のデジタルビデオレコーダーが出現するに至った。半導体メモリーは耐環境性や耐振動性に優れ、安価であることから様々な分野で活用することができるが、それを使った防犯用映像録画装置としてコンパクトにし、高性能小型カメラと一体にすることで、簡単に設置できる防犯装置および装飾装置としてアセンブルすることが可能となった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、防犯カメラの設置には、設置場所を選定し、記録装置まで電源とケーブルを引き回す必要があり、また、移設も容易ではなかった。また、移動する車などの画像記録としてはバッテリー容量から高容量ストレージなどでは不可能であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
超小型半導体メモリーデジタルレコーダーと小型カメラを筒状・半球状または箱状のケースに収納することにより、電源さえあれば、据え置くだけでケーブルの引き回しも無く、防犯カメラとして機能させることができる。また、長時間録画および自動上書き機能を付加して事件事故発生時に即座に検索できる装置とした。
【発明の効果】
【0005】
据え置き型または壁面取付けなので、設置場所を選ばずどこへでも置くことができ、上下左右に自在に画角を決めることができる。また、配線工事もまったく不要なので、設置費用は一切不要。録画時間も長時間録画が可能となり自動上書き機能付加で放置したままでも、威力を発揮する。スケジュール録画・アラーム録画・モーション録画の設定ができ、必要な場面だけの録画も可能とした。
従来の防犯装置に比較して画期的に安価に効果を得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】筒状のアクリルケースに装填した場合の解説図
【図2】筒状のアクリルケースに装填して製作した装置の図面
【図3】パッケージ装飾印刷(展開図)の例
【発明を実施するための形態】
【0007】
一例として、透明のプラスチック筐体(筒または箱)の中に機器を固定する骨組みを構築し、そこに超小型レコーダーと小型カメラを装填し、レコーダーの受光部・メモリー挿入口およびカメラのレンズ部を露出させる。
また、カメラを赤外線LED搭載にすれば夜間でも効果を発揮し、レンズも広角・望遠などが選定可能。
透明筐体の内側に「防犯カメラ作動中」の文字を記入した独自の装飾図柄を入れ、美観も兼ねた防犯装置とする。図3は装飾図柄の例である。
名称は「防犯缶」「監察缶」「監視缶」などの商標を用いると効果的である
【実施例】
【0008】
効果的な設置場所としては、店舗の商品棚・ショーケースの中・レジスターの周り・銀行の窓口・会社や店舗の受付・タクシーやバスの内部・エレベーター内など事件・事故または誤解の発生しやすい場所が適所である。
【符号の説明】
【0009】
〔図1〕
a 筐体
b 小型カメラ
c 集音マイク(カメラに内蔵の場合もある)
d 映像記録装置
e 半導体メディア
f AC−DC変換電源アダプター
g 赤外線制御受光部
h モニター(オプション)
〔図2〕
i カメラ
j マイク
k 出力端子
l 入力端子
m 電源端子
n 映像記録装置
〔図3〕
o カメラ開口部
p 受光部操作開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円柱状の筒または半球状または箱型の中(図1のa)に取り出し可能な半導体メモリー(図1のe)で画像・音声を記録する小型録画装置(図1のd、図2のn)を入れ、さらに音声マイク内蔵の小型カメラ(または集音マイク別収納)(図1のbc、図2のij)を同じ筒または箱の中に収納した据え置き型あるいは壁面取付け型であることを特徴とする自動上書き録画装置。
【請求項2】
請求項1における装置において、円柱状の筒または半球状または箱型の表面は「防犯カメラ作動中」の文字を入れ(図3)、撮像中である旨を警告するとともに、図柄は設置場所に即した独自の装飾図柄を設定でき、置物としての美観と宣伝効果を狙えるものであり、非常口・立ち入り禁止・禁煙などの警告表示装置としても機能させることができることを特徴とする録画装置。
【請求項3】
請求項1における装置の設置場所は、店舗の棚・ショーケース・レジ周り・金庫周り・受付・営業車の車内・立ち入り禁止ゾーン・エレベーター内など電源が取れる場所であればどこにでも設置でき、工事や設定もまったく必要としない構造を持つことを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項1における装置において、その操作はリモコン(図1のg)でスケジュール録画・アラーム録画・モーション録画も設定ができ、必要な場面だけの録画も可能な構造を持つことを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項1における装置において、出力端子(図2のl)からはモニターテレビに接続してライブ映像・再生映像を見ることもできる構造を持つ装置。
【請求項6】
請求項1における装置では、取り出し可能な半導体(図1のe)を取り出して専用ビュアソフトをインストールしたパソコンに接続すると、全録画画像が再生されるがインストールされていないパソコンでは独自拡張子のため見ることはできない構造であり、また、変換機能があり変換した画像はフリーソフトで見ることができる構造を持つことを特徴とする装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2010−206763(P2010−206763A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−70896(P2009−70896)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(509080901)NSKタスク株式会社 (2)
【Fターム(参考)】