説明

取引処理システム

【課題】取引伝票の内容と取引データとを容易に照合することが可能な取引処理システムを提供する。
【解決手段】ディスプレイ12、キーボード13およびマウス14と、一件の取引毎の取引伝票に認証印字を行う認証プリンター15と、認証印字が行われた取引伝票を撮像する撮像手段Sと、一件の取引毎の取引ジャーナルを記憶すると共に、撮像された取引伝票の画像を記憶する記憶手段22と、照会操作に基づいて記憶手段22に記憶された取引ジャーナルと記憶手段22に記憶された取引伝票の画像とを一件の取引毎に互いに関連付けて併せて照会結果として表示させる照会手段27とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、金融機関等の伝票管理を行う取引処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、銀行等の金融機関にあっては、窓口で貨幣の取引が行われるとこの取引の内容を記録するとともに顧客が記入した所定の取引伝票に認証印字を行う取引処理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、複数の自動取引装置で行われた取引内容を電子化し一括して取引ジャーナル(取引データ)として記憶するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−12550号公報
【特許文献2】特開平6−68339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した従来の取引処理システムにあっては、一日の締め上げ精査を行った際に、操作者のオペミスに起因する違算が発覚すると、原因を究明するために取引データ(取引ジャーナル)の絞り込み作業を実施する。この際、操作者の記憶違い等もあるため、金融機関の担当者または取引処理システムのメーカ担当者が原因究明作業にあたるが、その一日の全ての取引に係る取引伝票と取引データとを取引番号毎に1件ずつ突き合わせていく必要があり、多大な時間と労力を費やしてしまうという課題がある。
ここで、上述した取引伝票と取引データとの照合が必要とされるのは、取引データについては電子化されて取引番号順で操作卓内に記憶されているものの、認証印字がなされた取引伝票については紙のまま保管されているからである。また取引伝票に関しては、一件の取引に対して複数枚の取引伝票が利用されるいわゆる複合取引が行われる場合があり、さらに取引伝票に記入された金額等が手書き訂正されているものも存在するため、取引番号順の照合作業であっても作業が複雑化して作業者の負担が増加してしまう。
【0005】
そこで、この発明は、取引伝票の内容と取引データとを容易に照合することが可能な取引処理システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、貨幣の取引操作を行うとともに画面表示を行う操作表示手段(例えば、実施形態におけるディスプレイ12、キーボード13およびマウス14)と、一件の取引毎の取引伝票(例えば、実施形態における取引伝票D)に認証印字を行う認証手段(例えば、実施形態における認証プリンター15)と、該認証手段によって認証印字が行われた前記取引伝票を撮像する撮像手段(例えば、実施形態における撮像手段S)と、一件の取引毎の取引データ(例えば、実施形態における取引ジャーナル)を記憶すると共に、前記撮像手段により撮像された前記取引伝票の画像を記憶する記憶手段(例えば、実施形態における記憶手段22)と、前記操作表示手段による照会操作に基づいて前記記憶手段に記憶された取引データと前記記憶手段に記憶された取引伝票の画像とを一件の取引毎に互いに関連付けて併せて照会結果として前記操作表示手段に表示させる照会手段(例えば、実施形態における照会手段27)とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、前記記憶手段にそれぞれ記憶された前記取引データと前記取引伝票の画像とは、一件の取引毎に付与される取引番号によって互いに関連付けられて前記記憶手段に記憶され、前記照会手段は、前記取引番号により互いに関連付けられた前記取引データと前記取引伝票の画像とを併せて照会結果として前記操作表示手段に表示させることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記取引データはテキストデータであって、前記取引データのテキストデータから要因別のテキストを検索するテキスト検索手段(例えば、実施形態におけるテキスト検索手段23)を備え、前記照会手段は、前記テキスト検索手段により検索された要因別のテキストを含む前記取引データと、該取引データに関連付けられた前記取引伝票の画像とを併せて一件の取引毎に照会結果として前記操作表示手段に表示させることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載した発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記取引伝票の画像に基づき前記取引伝票の種別を特定する伝票種別特定手段(例えば、実施形態における伝票種別特定手段24)と、照会する前記取引伝票の種別を指定する照会種別指定手段(例えば、実施形態における照会種別指定手段25)とを備え、前記照会手段は、前記照会種別指定手段によって指定された種別の前記取引伝票の画像と、該取引伝票の画像に関連付けられた前記取引データとを併せて一件毎に照会結果として前記操作表示手段に表示させることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載した発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の発明において、操作者を認証して該認証結果に応じて前記照会手段による照会方法を選択する照会方法選択手段(例えば、実施形態における照会方法選択手段26)を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載した発明は、請求項5に記載の発明において、前記記憶手段には前記取引伝票の種別毎に設定されたマスクデータが記憶され、前記照会方法選択手段により選択された照会方法に応じて、前記取引伝票の種別毎の前記マスクデータを前記操作表示手段に表示される前記取引伝票の画像に重ねてマスク表示する画像修正手段(例えば、実施形態における画像修正手段28)を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載した発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の発明において、前記記憶手段にそれぞれ記憶された前記取引データおよび前記取引伝票の画像のうち、少なくとも何れか一方を外部へ出力する外部出力手段(例えば、実施形態における外部出力手段29)を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載した発明は、請求項7に記載の発明において、前記外部出力手段は、互いに関連付けられて併せて前記操作表示手段に表示される前記取引データと前記取引伝票の画像との表示画像データを外部へ出力することを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載した発明は、請求項3に記載の発明において、自動的に照会を行う自動照会モードを設定する自動照会モード設定手段(例えば、実施形態における自動照会モード設定手段30)を備え、該自動照会モード設定手段により自動照会モードが設定された場合に、前記テキスト検索手段で検索された一の取引データに関連付けられた一の取引伝票の画像に基づき該取引伝票の種別を特定する伝票種別特定手段と、該伝票種別特定手段により特定された種別に応じて、前記一の取引伝票の画像の取引金額欄に記入されている金額を読み取る伝票金額読取手段(例えば、実施形態における伝票金額読取手段31)と、該伝票金額読取手段により読み取った金額と、前記一の取引データに含まれる取引金額との一致を確認する金額一致確認手段(例えば、実施形態における金額一致確認手段32)とを備え、前記照会手段は、前記金額一致確認手段によって一致が確認されない場合、前記一の取引データと前記一の取引伝票の画像とを併せて照会結果として前記操作表示手段へ表示させることを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載した発明は、請求項4に記載の発明において、自動的に照会を行う自動照会モードを設定する自動照会モード設定手段(例えば、実施形態における自動照会モード設定手段30)を備え、該自動照会モード設定手段により自動照会モードが設定された場合に、前記伝票種別特定手段により特定される一の取引伝票の画像の伝票種別に応じて、該一の取引伝票の画像の取引金額欄に記入された金額を読み取る伝票金額読取手段(例えば、実施形態における伝票金額読取手段31)と、該伝票金額読取手段により読み取った金額と、前記一の取引伝票の画像に関連付けられた一の取引データに含まれる取引金額との一致を確認する金額一致確認手段(例えば、実施形態における金額一致確認手段32)とを備え、前記照会手段は、前記金額一致確認手段により一致が確認されない場合に、前記一の取引データと前記一の取引伝票の画像とを併せて照会結果として前記操作表示手段へ表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載した発明によれば、一件の取引毎の取引データとこの取引に使用されて認証印字された取引伝票の画像とが記憶手段に記憶されており、作業者が照会操作することで、照会手段により取引データと取引伝票の画像とが取引毎に関連付けて併せて操作表示手段に表示され、取引伝票の内容と取引データとを操作表示手段の画面上で容易に照合することができるため、照合作業にあたる作業者の負担を軽減することができる効果がある。
【0017】
請求項2に記載した発明によれば、一件の取引毎に付与される通し番号である取引番号を用いて取引データと取引伝票の画像とを関連付けて記憶手段へ記憶することで、取引データおよび取引伝票の画像の管理が容易になると共に、一の取引データ又は一の取引伝票の画像に基づく迅速な照会作業が可能となる。
【0018】
請求項3に記載した発明によれば、要因として取引操作担当者を指定した場合には、テキスト検索手段により、例えば、取引操作担当者ナンバーや取引経験の少ない取引操作担当者をテキストで検索することができる。また要因として取引内容を指定した場合には、テキスト検索手段により、例えば、資金の回金(装填、回収)、入金、出金などをテキストで検索することができる。要因として貨幣金額データを手入力した箇所を指定した場合には、入力ミスを起こしやすい手入力した箇所だけをテキストで検索することができる。したがって、取引番号の順番通りに照会作業を行う場合と比較して、検索により要因別に絞込みを行うことができるので、作業効率を向上することができる効果がある。
【0019】
請求項4に記載した発明によれば、取引伝票の画像から、例えば、取引伝票に記載された種別を表す文字である、入金、出金、両替、振込み等や、A,B,C等や、数字1,2,3等、あるいは、種別を表す記号などを読み取ることで取引伝票の種別として入金、出金、両替、振込み等を特定し、指定された種別と同じ種別であると特定された取引伝票の画像だけを絞り込み、この取引伝票の画像と、この画像に関連付けられた取引データとを併せて一件毎に照会結果として、照会手段により操作表示手段に表示するので、取引番号の順番通りに照会作業を行う場合と比較して、取引伝票の種別毎に絞込みを行うことができる分だけ作業効率を向上させることができる効果がある。
【0020】
請求項5に記載した発明によれば、操作者を認証した認証結果に基づき、例えば、取引担当者、管理担当者、取引処理システムメーカ担当者等の操作者の身分に応じた照会方法を選択することができるため、セキュリティの向上を図れるとともに、操作者に適切な照会方法で照会を行うことができる効果がある。
【0021】
請求項6に記載した発明によれば、照会方法選択手段により選択される照会方法に応じて、つまり操作者の身分に応じて取引伝票の画像をマスク表示することができるため、例えば、金融機関外の担当者である取引処理システムのメーカ担当者が操作者である場合には、取引伝票の種別に応じて顧客の個人情報の記載欄などを確実にマスクして個人情報の漏洩を防止することができる効果がある。
【0022】
請求項7に記載した発明によれば、外部に管理サーバなど多量のデータを長期保管可能な装置が設けられている場合に、取引伝票の画像データと取引データとを外部出力手段を介して外部へ出力することができるので、取引伝票の画像と取引データとの長期保管が可能になる効果がある。
【0023】
請求項8に記載した発明によれば、操作表示手段に併せて表示されている取引伝票の画像と取引データとの表示画面をいわゆるハードコピーとして持ち出しが可能となるため、マスク表示がなされる操作者の場合にはそのままマスクされた状態の表示画面のみが持ち出し可能となり、したがって、セキュリティを確保しつつ利便性の向上を図ることができる効果がある。
【0024】
請求項9に記載した発明によれば、テキスト検索手段で検索された一の取引伝票の画像から取引伝票の種別を特定し、この特定された種別に基づき一の取引伝票の画像から取引金額欄の位置などを特定して、この取引金額欄に記入されている金額を、例えばOCRなど文字認識により読み出し、この金額と、一の取引データに含まれる取引金額との一致を確認し、不一致である場合に、この不一致であった一の取引データと一の取引伝票の画像とを併せて照会結果として表示することで、取引担当者がオペミスした取引を自動的に照会できるため、作業者の更なる負担軽減を図ることができる効果がある。
【0025】
請求項10に記載した発明によれば、伝票種別特定手段により特定された伝票種別に基づき、一の取引伝票の画像から取引金額欄の位置などを特定して、この取引金額欄に記入されている金額を、例えばOCRなど文字認識により読み出し、この金額と、関連付けられた取引データに含まれる取引金額との一致を確認し、不一致である場合に、この不一致であった一の取引データと一の取引伝票の画像とを併せて照会結果として表示することで、取引担当者がオペミスした取引を自動的に照会できるため、作業者の更なる負担軽減を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施形態における取引処理システムの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態における取引処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態における認証プリンターを図1のA方向から見た矢視図である。
【図4】本発明の実施形態における認証プリンターを図1のB方向から見た矢視図である。
【図5】本発明の実施形態における取引伝票の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、この発明の実施形態の取引処理システムについて図面を参照しながら説明する。
図1,2は、この実施形態における取引処理システム1を示している。この取引処理システム1は、銀行等の金融機関の各窓口に設置されて、取引担当者が、顧客が記入した取引伝票Dに基づき入金や出金などの出納処理に関する取引データを登録する取引処理機10と、取引伝票Dへの印字を行う認証プリンター15とを備えて構成される。この取引処理機10は、処理機本体11と、ディスプレイ12と、キーボード13と、マウス14とを備える情報端末である。ディスプレイ12、キーボード13、マウス14、および、認証プリンター15はそれぞれ処理機本体11に接続されている。
【0028】
ディスプレイ12は、処理機本体11により表示制御され、取引に係る各種情報を画面表示する。
キーボード13およびマウス14は、取引担当者などの操作者が預かり現金を手入力するなどの取引データの入力、および、取引データの照会操作などの各種入力操作を行うユーザインターフェースである。なお、ディスプレイ12とキーボード13とマウス14とにより操作表示手段が構成される。
【0029】
認証プリンター15は、処理機本体11の制御指令に基づき取引伝票Dに認証印字を行うプリンターである。図3,4に示すように、認証プリンター15には、取引伝票Dの紙面方向に沿って取引伝票Dを挿入および排出可能な挿入排出口17および取引伝票通路18が設けられ、取引伝票通路18の紙面の挿入方向における手前側上方に印字部19が配置され、その奥側上方に撮像手段Sが並んで配置されている。
【0030】
印字部19は、処理機本体11より入力された現在の取引に係る取引データ、より具体的には、取引日時、金種毎の枚数、入出金の種別、口座の種類などのテキストデータ(以下、取引ジャーナルと称す)を、挿入排出口17から挿入された取引伝票Dの所定の認証印字スペースに印字する。
撮像手段Sは、認証印字が行われた取引伝票Dを撮像し、その画像データ(以下、単に取引伝票Dの画像と称す)を処理機本体11へ出力する。ここで、撮像手段Sとしては、取引伝票D全体を一度で撮影可能なタイプや、取引伝票Dのフィードに応じて連続して撮像を行ったものを合成して取引伝票D全体の画像を得るタイプの何れを用いてもよい。
【0031】
処理機本体11は、記憶手段22と、テキスト検索手段23と、伝票種別特定手段24と、照会種別指定手段25と、照会方法選択手段26と、照会手段27と、画像修正手段28と、外部出力手段29と、自動照会モード設定手段30、伝票金額読取手段31と、金額一致確認手段32とを備えて構成される。
【0032】
記憶手段22は、キーボード13やマウス14を介して入力された取引ジャーナルと、撮像手段Sで撮像された取引伝票Dの画像とを、一件の取引毎に付与される通し番号である取引番号によってお互いに関連付けて記憶する。また記憶手段22には、取引伝票Dの種別毎に予め設定されたマスクデータと、窓口業務を行う取引担当者の識別ナンバーや取引経験などの情報とが記憶されている。
【0033】
テキスト検索手段23は、キーボード13やマウス14を介して入力された要因別のテキスト検索により記憶手段22に記憶された取引ジャーナルの絞り込み検索を行う。ここで、要因としては「取引担当者」や「取引内容」があり、例えば、要因が取引担当者の場合には、取引ジャーナルに含まれる情報として「取引担当者ナンバー」や、「取引経験の少ない取引操作担当者」などのテキストがキーボード13やマウス14から指定することができる一方、要因が取引内容の場合には、例えば、「資金の回金(装填、回収)」、「入金」、「出金」などのテキストがキーボード13やマウス14から指定することができる。
【0034】
伝票種別特定手段24は、取引伝票Dの画像に基づき、取引伝票Dに予め記載されている種別に関する文字や記号などを読み取り、種別を特定する。ここで、取引伝票Dに記入される種別に関する文字や記号は、例えば、「入金」、「出金」、「両替」、「振込み」等の文字や、「A」、「B」、「C」や「1」、「2」、「3」等の記号である。また、種別に関する記号は予め取引伝票Dの種別ごとに各々異なったものが設定される。
照会種別指定手段25は、照会を行う際にキーボード13やマウス14から入力された取引伝票Dの種別を、照会する種別として指定し、この指定された種別情報を照会手段27へ出力する。
【0035】
照会方法選択手段26は、操作者を認証して照会手段27による照会方法を選択する。操作者の認証は、例えば、キーボード13を介して識別ナンバーの入力などにより行われる。操作者としては、例えば、取引担当者、管理担当者、および、取引処理システムのメーカ担当者などの区分があり、これら担当者の区分に応じて予め設定されたセキュリティレベルが設定されている。そして、セキュリティレベルに対応してそれぞれ適切な照会方法が予め設定されており、照会方法選択手段26は、その担当者のセキュリティレベルに対応した照会方法を選択する。
【0036】
画像修正手段28は、取引伝票Dの画像がディスプレイ12に表示される際に、照会方法選択手段26により選択された照会方法に応じて、取引伝票Dの種別毎のマスクデータをディスプレイ12に表示される取引伝票Dの画像に重ねてマスク表示する。例えば、取引処理システムのメーカ担当者などの金融機関外の担当者が取引処理機10を操作して照合作業などを行う際、このメーカ担当者に顧客の住所や氏名等の個人情報を見せないように、ディスプレイ12に表示される取引伝票Dの画像の顧客の個人情報の記載欄のみをマスクデータを重ねることでマスク表示する。なお、ディスプレイ12に表示される取引伝票Dの画像だけではなく、取引ジャーナルの画面の個人情報部分にもマスク表示するようにしてもよい。
【0037】
外部出力手段29は、通信回線に接続され、例えば、外部の管理サーバなどに接続される。この外部出力手段29を介して記憶手段22にそれぞれ記憶された取引ジャーナルおよび取引伝票Dの画像のうち少なくともいずれか一方が外部へ出力可能となっている。また、外部出力手段29は、ディスプレイ12へ表示される画面、より具体的には照会手段27により互いに関連付けられて併せてディスプレイ12へ表示される取引ジャーナルと取引伝票Dの画像との画面のハードコピーを表示画像データとして外部へ出力する。
【0038】
自動照会モード設定手段30は、キーボード13又はマウス14による操作入力に基づき自動的に記憶手段22に記憶された取引ジャーナルおよび取引伝票Dの画像の照会処理を行う自動照会モードを設定する。
【0039】
伝票金額読取手段31は、自動照会モード設定手段30により自動照会モードが設定された場合に、伝票種別特定手段24により特定される一の取引伝票Dの画像の伝票種別に応じて、この取引伝票Dの画像と関連付けられている一の取引伝票Dの画像の取引金額欄に記入された金額をOCR等により読み取る。ここで、伝票種別を表す文字や記号が記載されている位置は伝票種別に関わらず略同一に設定される。一方、取引金額欄の位置については伝票種別に応じて異なる場合があるため、特定された伝票種別に基づき取引金額欄の位置を特定して取引金額の読み取りを行っている。
【0040】
金額一致確認手段32は、伝票金額読取手段31により読み取った金額と、一の取引ジャーナルに含まれる取引金額、より具体的にはキーボード13、マウス14により手入力された取引金額との一致を確認する。
【0041】
照会手段27は、キーボード13やマウス14を介して入力される照会操作に基づいて記憶手段22に記憶された取引ジャーナルと取引伝票Dの画像とを互いに関連付けて併せて照会結果としてディスプレイ12に表示させる。また照会手段27は、テキスト検索手段23により検索が実施された場合に、検索された要因別のテキストを含む取引ジャーナルと、この取引ジャーナルに関連付けられて記憶された取引伝票Dの画像とを併せて一件の取引毎に照会結果としてディスプレイ12に表示させる。
【0042】
さらに照会手段27は、照会種別指定手段25によって指定された種別と一致する種別であると伝票種別特定手段24により特定された取引伝票Dの画像と、この取引伝票Dの画像に関連付けられた取引ジャーナルとを併せて一件毎に照会結果としてディスプレイ12に表示させる。また照会手段27は、金額一致確認手段32によって一致が確認されない場合、この一致が確認されなかった一の取引ジャーナルと一の取引伝票Dの画像とを併せて照会結果としてディスプレイ12へ表示させる。
【0043】
この実施形態の取引処理システムは上記構成を備えており、次に、上述した取引処理システムの動作ついて説明する。
初めに顧客と窓口の取引担当者との間で行われる取引の流れと共に、取引ジャーナルの登録までの操作について簡単に説明する。
まず取引担当者は、窓口業務を開始する際に認証用の入力を行う。認証用の入力は、取引処理機10のキーボード13、マウス14を介したオペレータ番号の手入力やカードリーダ(不図示)へのオペレータカードの挿通などにより行う。
【0044】
一方、銀行等の金融機関の店舗に入店した顧客は、所定のカウンターで取引の種類に応じた取引伝票Dに取引情報を記入する。顧客は取引伝票Dの記入が一通り終わると、窓口への呼び出しを待つ。なお、窓口への顧客呼び出しは所定の受付順に行われる。
【0045】
図5は、出金(払い戻し)用の取引伝票Dの一例を示しており、取引伝票Dには顧客が記入する欄として、それぞれ預金種目記入欄40、金額記入欄41、店番号記入欄42、口座番号記入欄43、氏名(おなまえ)記入欄44、および、押印欄45とが設けてある。また取引伝票Dには、認証プリンター15により認証印字が行われる認証印字欄46が設けてある。また、取引伝票Dの上部には、取引種別の文字「お引出し」と、この取引種別を示す数字「3」が予め印字されている。取引伝票Dは、顧客による記入内容および認証プリンター15による印字内容が裏写りにより複数枚の控え伝票に亘って複写されるようになっている。
【0046】
取引担当者は、順次顧客を窓口へ呼び出し、取引情報が記入された取引伝票Dを受け取る。この際、取引の種別が入金や振込みの場合には同時に貨幣を受け取る。そして、入金処理を行うべく貨幣の計数を行いキーボード13およびマウス14を用いて処理金額を手入力する。さらに取引担当者は、取引伝票Dに記載された取引種別、金額、顧客住所、口座番号、口座種別などから必要な取引情報を目視で読み取りキーボード13およびマウス14を用いて手入力する。
【0047】
処理機本体11は、取引情報が手入力されると、一の取引毎に付与される取引番号に関連付けて、上述した必要な取引情報に含めて取引日時、オペレータ番号、および、手入力された取引情報等をテキストデータの取引ジャーナルとして記憶手段22に記憶する。
【0048】
取引担当者は一の取引を完了させる直前に取引伝票Dを認証プリンター15の所定位置にセットして、キーボード13の決定キー(不図示)を押下する。
すると処理機本体11は、認証プリンター15により取引伝票Dへの認証印字として上述した取引ジャーナルの情報等を取引伝票Dへ印字させる。このとき処理機本体11は、認証印字を行った取引伝票Dを撮像手段Sにより撮像してその取引伝票Dの画像を、取引番号に関連付けて記憶手段22に記憶させる。
【0049】
取引担当者は、認証印字が行われた取引伝票Dの顧客用控えを顧客に手渡すと共に、店舗用の控えを所定の保管場所へ収納保管して、一の取引を終了する。
【0050】
次に、上述した取引処理システムの動作として照会操作時の動作について説明する。この取引ジャーナルの検索は、主に一日の締め上げ精査を行った際に違算が発覚し、その原因を究明するべく違算が生じる原因となっている取引の取引ジャーナルを検索する処理である。
まず、上述した取引担当者の認証と同様に操作者の認証を行い、ディスプレイ12の表示項目からキーボード13やマウス14により「照会」を選択し、さらに「取引ジャーナル検索」を選択する。
【0051】
次いで照会方法の入力画面がディスプレイ12に表示される。
この照会方法の入力画面には条件を選択する複数の選択スイッチ(不図示)が配置され、それぞれ「取引担当者」、「取引内容」などの要因別の照会、取引番号による照会、および、取引伝票Dの種別による照会など多様な組み合わせによる照会が選択可能になっている。これらの照会方法は、認証した操作者のセキュリティレベルに応じて照会方法選択手段26により選択される適切なもののみが表示される。
【0052】
操作者は、照会方法の入力画面上で要因別の取引担当者を選択した場合には、キーボード13およびマウス14により取引担当者ナンバーのテキスト入力や、取引経験の少ない取引操作担当者を指定するテキスト入力を行う一方、要因別の取引内容を選択した場合には、「資金の回金(装填、回収)」、「入金」、「出金」などのテキスト入力をする。
【0053】
また操作者は、照会方法の入力画面上で取引番号が選択された場合には、キーボード13およびマウス14により、取引番号を個別にテキスト入力するか、又は、取引番号の範囲、より具体的には通し番号であるので始まりと終わりの取引番号をテキスト入力する。
また操作者は、照会方法の入力画面上で取引伝票Dの種別が選択された場合には、キーボード13およびマウス14により、種別「入金」、「出金」、「両替」、「振込み」などをテキスト入力する。
【0054】
操作者が照会方法の選択およびテキスト入力を終了し、キーボード13の完了ボタンを押下すると、上記照会方法にある条件に合致する取引ジャーナルのうち、取引番号順に一件だけディスプレイ12に表示される。さらに操作者がキーボード13の矢印キーなどを操作することで、次の取引ジャーナルがディスプレイ12に表示される。この取引ジャーナルが表示される際に、同じ取引番号によって取引ジャーナルと関連付けられている取引伝票Dの画像が併せてディスプレイ12上に表示される。
【0055】
そして、取引ジャーナルと取引伝票Dの画像とが併せてディスプレイ12に表示された状態で、キーボード13のハードコピーキーが押下されると、ディスプレイ12の表示をハードコピーする。このハードコピーした表示画面データは、外部出力手段29を介して予め設定された取引処理機10の外部へ出力され保存される。なお、表示画面データの保存先をハードコピーの都度入力するようにしてもよい。
【0056】
次に、上述した照会操作時に自動照会モードが設定された場合の動作について説明する。
まず、操作者は認証を行い、ディスプレイ12の表示項目からキーボード13やマウス14により「照会」を選択し、さらに、「自動照会モード」を選択する。
すると、記憶手段22に記憶されている複数の取引伝票Dの画像が順次読み出され、各画像の取引伝票Dの種別が伝票種別特定手段24により特定され、さらに、取引金額欄の金額が伝票金額読取手段31により読み出される。
そして金額が読み取られた一の取引伝票Dの画像に関連付けられた一の取引ジャーナルに含まれる取引金額のデータを記憶手段22より呼び出して、上述の画像から特定した金額との一致を金額一致確認手段32によって確認する。そして、一致が確認されなかった取引ジャーナルと取引伝票Dの画像との組み合わせを、併せてディスプレイ12へ表示する。
【0057】
したがって、上述の実施形態の取引処理システムによれば、記憶手段22に、一件の取引毎の取引ジャーナルとこの取引に使用されて認証印字された取引伝票Dの画像とが記憶され、作業者が照会操作することで、照会手段27により取引ジャーナルと取引伝票Dの画像とが取引毎に関連付けて併せてディスプレイ12に表示され、取引伝票Dの内容と取引ジャーナルとをディスプレイ12の画面上で容易に照合することができるため、照合作業にあたる作業者の負担を軽減することができる。
【0058】
一件の取引毎に付与される通し番号である取引番号を用いて取引ジャーナルと取引伝票Dの画像とを関連付けて記憶手段22へ記憶することで、取引ジャーナルおよび取引伝票Dの画像の管理が容易になると共に、一の取引ジャーナル又は一の取引伝票Dの画像に基づく迅速な照会作業が可能となる。
【0059】
要因として取引操作担当者を指定した場合には、テキスト検索手段23により、例えば、取引操作担当者ナンバーや取引経験の少ない取引操作担当者をテキストで検索することができる。また要因として取引内容を指定した場合には、テキスト検索手段23により、例えば、資金の回金(装填、回収)、入金、出金などをテキストで検索することができる。要因として貨幣金額データを手入力した箇所を指定した場合には、入力ミスを起こしやすい手入力した箇所だけをテキストで検索することができる。したがって、取引番号の順番通りに照会作業を行う場合と比較して、検索により要因別に絞込みを行うことができるので、作業効率を向上することができる。
【0060】
取引伝票Dの画像から、例えば、取引伝票Dに記載された種別を表す文字である、入金、出金、両替、振込み等や、A,B,C等や、数字1,2,3等、あるいは、種別を表す記号などを読み取ることで取引伝票Dの種別として入金、出金、両替、振込み等を特定し、指定された種別と同じ種別であると特定された取引伝票Dの画像だけを絞り込み、この取引伝票Dの画像と、この画像に関連付けられた取引ジャーナルとを併せて一件毎に照会結果として、照会手段27によりディスプレイ12に表示するので、取引番号の順番通りに照会作業を行う場合と比較して、取引伝票Dの種別毎に絞込みを行うことができる分だけ作業効率を向上させることができる。
【0061】
操作者を認証した認証結果に基づき、例えば、取引担当者、管理担当者、取引処理システムメーカ担当者等の操作者の身分に応じた照会方法を選択することができるため、セキュリティの向上を図れるとともに、操作者に適切な照会方法で照会を行うことができる。
【0062】
照会方法選択手段26により選択される照会方法に応じて、つまり操作者の身分に応じて取引伝票Dの画像をマスク表示することができるため、例えば、金融機関外の担当者である取引処理システムのメーカ担当者が操作者である場合には、取引伝票Dの種別に応じて顧客の個人情報の記載欄などを確実にマスクして個人情報の漏洩を防止することができる。
【0063】
外部に管理サーバなど多量のデータを長期保管可能な装置が設けられている場合に、取引伝票Dの画像データと取引ジャーナルとを外部出力手段29を介して外部へ出力することができるので、取引伝票Dの画像と取引ジャーナルとの長期保管が可能になる。
【0064】
ディスプレイ12に併せて表示されている取引伝票Dの画像と取引ジャーナルとの表示画面をいわゆるハードコピーとして持ち出しが可能となるため、マスク表示がなされる操作者の場合にはそのままマスクされた状態の表示画面のみが持ち出し可能となり、したがって、セキュリティを確保しつつ利便性の向上を図ることができる。
【0065】
テキスト検索手段23で検索された一の取引伝票Dの画像から取引伝票Dの種別を特定し、この特定された種別に基づき一の取引伝票Dの画像から取引金額欄の位置などを特定して、この取引金額欄に記入されている金額を、例えばOCRなど文字認識により読み出し、この金額と、一の取引ジャーナルに含まれる取引金額との一致を確認し、不一致である場合に、この不一致であった一の取引ジャーナルと一の取引伝票Dの画像とを併せて照会結果として表示することで、取引担当者がオペミスした取引を自動的に照会できるため、作業者の更なる負担軽減を図ることができる。
【0066】
伝票種別特定手段24により特定された伝票種別に基づき、一の取引伝票Dの画像から取引金額欄の位置などを特定して、この取引金額欄に記入されている金額を、例えばOCRなど文字認識により読み出し、この金額と、関連付けられた取引ジャーナルに含まれる取引金額との一致を確認し、不一致である場合に、この不一致であった一の取引ジャーナルと一の取引伝票Dの画像とを併せて照会結果として表示することで、取引担当者がオペミスした取引を自動的に照会できるため、作業者の更なる負担軽減を図ることができる。
【0067】
なお、上述した実施形態では取引番号を用いて取引ジャーナルと取引伝票Dの画像とを関連付ける場合について説明したが、これ限られず、取引番号以外の識別子を用いて関連付けを行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態の取引処理システム1では、キーボード13およびマウス14により操作者が入力操作を行う場合について説明したが、これらキーボード13およびマウス14に替えてタッチパネルを用いるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
12 ディスプレイ(操作表示手段)
13 キーボード(操作表示手段)
14 マウス(操作表示手段)
15 認証プリンター(認証手段)
22 記憶手段
23 テキスト検索手段
24 伝票種別特定手段
25 照会種別指定手段
26 照会方法選択手段
27 照会手段
28 画像修正手段
29 外部出力手段
30 自動照会モード設定手段
31 伝票金額読取手段
32 金額一致確認手段
D 取引伝票
S 撮像手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨幣の取引操作を行うとともに画面表示を行う操作表示手段と、
一件の取引毎の取引伝票に認証印字を行う認証手段と、
該認証手段によって認証印字が行われた前記取引伝票を撮像する撮像手段と、
一件の取引毎の取引データを記憶すると共に、前記撮像手段により撮像された前記取引伝票の画像を記憶する記憶手段と、
前記操作表示手段による照会操作に基づいて前記記憶手段に記憶された取引データと前記記憶手段に記憶された取引伝票の画像とを一件の取引毎に互いに関連付けて併せて照会結果として前記操作表示手段に表示させる照会手段とを備えることを特徴とする取引処理システム。
【請求項2】
前記記憶手段にそれぞれ記憶された前記取引データと前記取引伝票の画像とは、一件の取引毎に付与される取引番号によって互いに関連付けられて前記記憶手段に記憶され、前記照会手段は、前記取引番号により互いに関連付けられた前記取引データと前記取引伝票の画像とを併せて照会結果として前記操作表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の取引処理システム。
【請求項3】
前記取引データはテキストデータであって、
前記取引データのテキストデータから要因別のテキストを検索するテキスト検索手段を備え、
前記照会手段は、
前記テキスト検索手段により検索された要因別のテキストを含む前記取引データと、該取引データに関連付けられた前記取引伝票の画像とを併せて一件の取引毎に照会結果として前記操作表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の取引処理システム。
【請求項4】
前記取引伝票の画像に基づき前記取引伝票の種別を特定する伝票種別特定手段と、
照会する前記取引伝票の種別を指定する照会種別指定手段とを備え、
前記照会手段は、
前記照会種別指定手段によって指定された種別の前記取引伝票の画像と、該取引伝票の画像に関連付けられた前記取引データとを併せて一件毎に照会結果として前記操作表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の取引処理システム。
【請求項5】
操作者を認証して該認証結果に応じて前記照会手段による照会方法を選択する照会方法選択手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の取引処理システム。
【請求項6】
前記記憶手段には前記取引伝票の種別毎に設定されたマスクデータが記憶され、
前記照会方法選択手段により選択された照会方法に応じて、前記取引伝票の種別毎の前記マスクデータを前記操作表示手段に表示される前記取引伝票の画像に重ねてマスク表示する画像修正手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の取引処理システム。
【請求項7】
前記記憶手段にそれぞれ記憶された前記取引データおよび前記取引伝票の画像のうち、少なくとも何れか一方を外部へ出力する外部出力手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の取引処理システム。
【請求項8】
前記外部出力手段は、互いに関連付けられて併せて前記操作表示手段に表示される前記取引データと前記取引伝票の画像との表示画像データを外部へ出力することを特徴とする請求項7に記載の取引処理システム。
【請求項9】
自動的に照会を行う自動照会モードを設定する自動照会モード設定手段を備え、
該自動照会モード設定手段により自動照会モードが設定された場合に、
前記テキスト検索手段で検索された一の取引データに関連付けられた一の取引伝票の画像に基づき該取引伝票の種別を特定する伝票種別特定手段と、
該伝票種別特定手段により特定された種別に応じて、前記一の取引伝票の画像の取引金額欄に記入されている金額を読み取る伝票金額読取手段と、
該伝票金額読取手段により読み取った金額と、前記一の取引データに含まれる取引金額との一致を確認する金額一致確認手段とを備え、
前記照会手段は、
前記金額一致確認手段によって一致が確認されない場合、前記一の取引データと前記一の取引伝票の画像とを併せて照会結果として前記操作表示手段へ表示させることを特徴とする請求項3に記載の取引処理システム。
【請求項10】
自動的に照会を行う自動照会モードを設定する自動照会モード設定手段を備え、
該自動照会モード設定手段により自動照会モードが設定された場合に、前記伝票種別特定手段により特定される一の取引伝票の画像の伝票種別に応じて、該一の取引伝票の画像の取引金額欄に記入された金額を読み取る伝票金額読取手段と、
該伝票金額読取手段により読み取った金額と、前記一の取引伝票の画像に関連付けられた一の取引データに含まれる取引金額との一致を確認する金額一致確認手段とを備え、
前記照会手段は、
前記金額一致確認手段により一致が確認されない場合に、前記一の取引データと前記一の取引伝票の画像とを併せて照会結果として前記操作表示手段へ表示させることを特徴とする請求項4に記載の取引処理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate