説明

口腔内環境改善剤

【課題】ドライマウスを訴える人に対し、口腔内に局所的な負荷や不快感を与えることなく、身体全体に緩和な作用を及ぼして唾液分泌を促進させることにより、口腔内環境を改善するための剤を提供する。
【解決手段】(A)有機酸及び(B)炭酸塩を含有する浴用剤からなり、(B)炭酸塩中に炭酸ジアルカリ金属塩を75質量%〜100質量%含有する微細発泡性の口腔内環境改善剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔内環境改善剤に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ドライマウス(口腔乾燥症)の人口が増加しつつあると言われている。ドライマウスは、唾液量が減少することによって発症するものであり、口の中の渇きやネバツキの他に、食物が飲み込みにくくなる等の症状を伴う。その上、唾液には抗菌成分が含まれているため、ドライマウスによって唾液量が減少すると抗菌作用も低下することとなり、食物残渣を栄養源とする細菌が増殖して口腔内環境が悪化し、虫歯や歯周病等の口腔内疾患の発症や口臭の発生を引き起こすと言われている。したがって、ドライマウスの発症は、クオリティ・オブ・ライフの低下にもつながる。唾液量が減少するのには、唾液腺の疾患や全身の疾患の影響だけでなく、加齢や服薬の副作用等、様々な原因が考えられるため、これらの原因を払拭するのは難しい場合も多く、ドライマウスを治療するにあたっては、対処療法に頼らざるを得ない状況下にある。
【0003】
こうした状況において、ドライマウスに対する従来の対処療法としては、唾液分泌を直接的に促進させる方法や、口腔内を保湿する方法が挙げられる。前者の方法として、唾液腺マッサージや咀嚼により唾液腺を物理的に刺激する方法のほか、酸や植物エキス等からなる唾液分泌促進剤やそれらを含有する食品等を口腔内で作用させて唾液分泌を促進させる方法(例えば、特許文献1〜2参照)が知られている。一方、後者の方法として、高分子量の成分を含有する人工唾液や保湿成分を含有する組成物を口腔内に適用する方法が知られている(例えば、特許文献3〜4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2005−049050号
【特許文献2】特開平11−71253号公報
【特許文献3】特開2007−269805号公報
【特許文献4】特開2007−84501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のような唾液分泌を直接的に促進させる方法であると、常に口腔内へ刺激を直接与え続ける必要があるため、口腔内に負荷がかかり過ぎたり、逆に刺激に慣れてしまう傾向にある。また、口腔内を保湿する方法であると、高分子量の成分を含有することにより比較的粘ちょうとなる人工唾液等を口腔内へ直接適用するため、口腔内でべたつきを感じ、不快感を伴うおそれがある。このように、従来の方法は、いずれも口腔内で直接的に作用を及ぼす対処療法であるため、一時的な効果しか得られないおそれがあるとともに、口腔のような身体の極一部の部位に対して局所的な負荷や不快感を与えるおそれもある。そのため、唾液量の減少を効果的に長期に亘って抑制しづらくなることで、口腔内環境が一向に改善されないおそれがあり、充分なクオリティ・オブ・ライフの向上を図るのは困難である。
【0006】
したがって、本発明の課題は、ドライマウスを訴える人に対し、口腔内に局所的な負荷や不快感を与えることなく、身体全体に緩和な作用を及ぼして唾液分泌を促進させることにより、口腔内環境を改善するための剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明者らは、日常生活における様々な場面での唾液分泌状況を解析しつつ唾液分泌促進の方法を検討してきたところ、有機酸、及び炭酸塩を含有する微細発泡性の浴用剤を用いて入浴すれば、炭酸ガスが身体全体に亘って緩和的に作用し、皮膚の内部へ高濃度に浸透して唾液分泌機能の改善された体質へと変化させることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、(A)有機酸及び(B)炭酸塩を含有する浴用剤からなり、(B)炭酸塩中に炭酸ジアルカリ金属塩を75質量%〜100質量%含有する微細発泡性の口腔内環境改善剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の口腔内環境改善剤を用いて入浴すれば、口腔内に局所的な負荷や不快感を与えることなく、身体全体に緩和な作用を及ぼして唾液分泌を促進させることができる。そして、単回入浴した場合には一時的な唾液量の増加を充分に図ることができるだけでなく、連続入浴した場合には出浴後の長期に亘る唾液量の増加をも図ることができ、ドライマウスの発症を効果的に抑制して、口腔内環境の改善を図ることが可能である。したがって、本発明の口腔内環境改善剤は、唾液分泌促進剤としても非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の口腔内環境改善剤による、単回入浴における入浴前、入浴中及び入浴20分後の唾液量の変化率(%)を示す図である。
【図2】本発明の口腔内環境改善剤による、連続入浴における試験開始前、試験開始から2週間経過後及び4週間経過後の唾液の変化量(g/min)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の口腔内環境改善剤は、(A)有機酸及び(B)炭酸塩を含有する浴用剤からなり、(B)炭酸塩中に炭酸ジアルカリ金属塩を75質量%〜100質量%含有し、微細発泡性を発揮する。本発明の口腔内環境改善剤は、炭酸ガスを微細な泡として発生させることで炭酸ガスの皮膚への吸収が高まることにより、口腔内の唾液分泌機能が間接的に促進されるので、口腔内に直接負荷をかけることなく、口腔内環境の改善を図ることができる。このような点から、炭酸塩として、炭酸ジアルカリ金属塩を75質量%〜100質量%含有することが重要である。本発明の口腔内環境改善剤は、上述のように炭酸ガスの皮膚への吸収を高めることによって口腔内の唾液分泌機能を効果的に促進する点で、唾液分泌促進剤であるのが好ましい。
【0012】
本発明において、微細な泡とは、浴水180リットル中に40〜60gの本発明の口腔内環境改善剤を溶解した際に、発生した炭酸ガスの泡により、浴水が速やかに白濁し、後述する方法にて測定した濁度が30未満程度を意味し、発生する泡の粒子径は、泡が動くので正確な測定は困難であるが、ビデオ撮影により解析したところ、概ね20〜100μmであることを意味する。なお、泡の大きさは、発生した泡を含む溶液を、対流のない大きさのガラスセル(1mm×5mm×10mm)に閉じ込め、目盛りの付いたスライドガラスと共にビデオ顕微鏡を用いて撮影を行い、得られた画像から測定できる。
【0013】
従って、本発明で用いる成分(B)の炭酸塩は(B)炭酸ジアルカリ金属塩を75質量%〜100質量%含有するものである。炭酸ジアルカリ金属塩としては、炭酸ナトリウムや炭酸カリウム等が挙げられ、その他の炭酸塩としては、炭酸水素塩である炭酸水素ナトリウム等;二価以上の金属の炭酸塩である炭酸カルシウム等が挙げられる。唾液分泌機能の促進効果の点で、炭酸ジアルカリ金属塩としては、炭酸ナトリウムが最も好ましく、炭酸水素塩としては、炭酸水素ナトリウムが最も好ましい。
【0014】
唾液分泌機能の改善効果を促進させる点で、成分(B)の炭酸塩中の炭酸ジアルカリ金属塩の含有量は、75〜100質量%であり、さらに80〜100質量%が好ましく、85〜100質量%であることが最も好ましい。
【0015】
成分(B)の炭酸塩の粒径は、泡の微細化、泡の持続時間、沈降性、唾液分泌機能の改善効果等の点から、100〜750μmが好ましく、さらに200〜500μmが好ましく、250〜400μmであるのが最も好ましい。なお、成分(B)の炭酸塩の粒径は実施例に記載の測定方法により決定される。
【0016】
本発明の口腔内環境改善剤中の成分(B)である炭酸塩の含有量は、唾液分泌機能の促進効果を発揮させる点から、20〜70質量%が好ましく、さらに25〜60質量%が好ましく、30〜50質量%が最も好ましい。
【0017】
本発明の口腔内環境改善剤に用いられる(A)有機酸としては、唾液分泌機能の促進効果を発揮させる点から、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、フマル酸、グルタル酸、アジピン酸、安息香酸、サリチル酸及びシュウ酸等の室温(25℃)で固体の有機酸が好ましい。これらの有機酸のうち、フマル酸、リンゴ酸及び酒石酸が好ましく、これらを1種又は2種以上組み合せてもよい。
これらの(A)有機酸の口腔内環境改善剤中の含有量は、炭酸ガス発生量及び唾液分泌機能の改善効果の点から、30〜80質量%が好ましく、さらに40〜70質量%が好ましく、45〜65質量%が最も好ましい。
【0018】
本発明の口腔内環境改善剤には、さらに成分(C)の油性成分を含有させると良い。なかでも、成分(C)の油性成分として、分子量が100以上でありClogP値が4〜18である脂肪酸エステルを用いると、微細な炭酸ガスの泡とともに成分(C)が皮膚に接触することにより、皮膚への吸着量及び浸透量が顕著に増加するため、炭酸ガスの皮膚からの吸収が増加して間接的に唾液分泌促進機能の改善効果が促進されるとともに、入浴後の皮膚に対してしっとり感を著しく持続させ、優れたスキンケア効果をも発揮するため好ましい。
【0019】
ここで、ClogP値は.A.Leo Comprehensive Medicinal Chemistry,Vol.4 C.Hansch、P.G.Sammens,J.B Taylor and C.A.Ramsden,Eds.,P.295,Pergamon Press,1990に記載の方法で計算した"計算logP(ClogP)"であり、プログラムCLOGP v4.01により計算したClogP値である。
【0020】
好ましい分子量が100以上でありClogP値が4〜18である脂肪酸エステルとしては、総炭素数8〜40の脂肪酸エステルが挙げられ、炭素数6〜20の脂肪酸基と炭素数2〜18のアルキル基を有するエステルが好ましく、炭素数6〜20の脂肪酸基と炭素数2〜16のアルキル基を有するエステルがより好ましい。具体的にはオクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸イソアミル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、リノール酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル等が挙げられる。また、分子内に脂肪酸エステル構造を有するトリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、トリカプリル酸グリセリル等の脂肪酸グリセリド類;イソステアリン酸ポリグリセリル−2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2等の脂肪酸ポリグリセリド類;大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸グリセリル等のグリセリド類等も挙げられる。これらの油性成分は1種単独で、又は2種以上を組み合せて使用できる。
【0021】
分子量が100以上でありClogP値が4〜18である脂肪酸エステル以外の油性成分としては、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、スクアレン、ジオクチルシクロヘキサン、ブリスタン等の炭化水素油;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸類;
ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等の高級アルコール類;ハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レモン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、セージ油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラーオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化合物等の精油;シリコーン油類等が挙げられる。これらも適宜1種又は2種以上用いても良い。
【0022】
本発明の口腔内環境改善剤中の成分(C)油性成分の含有量は、浴水に添加した際の油浮き防止、ぬるつき防止、また粒子固着防止及び唾液分泌促進機能の改善効果等の点から、0.01〜10質量%が好ましく、0.2〜5質量%がより好ましい。
【0023】
本発明の口腔内環境改善剤には、さらに成分(D)の非イオン界面活性剤を含有させると良い。成分(D)としては、例えばショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルケニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が挙げられる。非イオン界面活性剤は1種でも良いが、2種以上用いることにより下記効果をさらに向上させることができるため好ましい。
【0024】
さらに、唾液分泌機能の促進効果を発揮させる点から、少なくともHLB10〜20の非イオン界面活性剤を用いるのが好ましく、HLB12〜18の非イオン界面活性剤を用いるのがより好ましい。本発明の口腔内環境改善剤中の非イオン界面活性剤全量100質量部に対するHLB10〜20の非イオン界面活性剤の含有量は、30〜100質量部が好ましく、50〜100質量部がより好ましく、50〜90質量部がさらに好ましい。
ここで、HLBは、界面活性剤の親水性と疎水性のバランスを表すのに通常使用される値であり、当分野において慣用される川上式等の幾つかの計算式により求めることができる。本発明においては、下記の川上式を採用する。
HLB=7+11.7log(Mw/M0)
Mw:親水基の分子量
M0:疎水基の分子量
【0025】
これらの非イオン界面活性剤のなかでも、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が好ましい。さらに、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンアルケニルエーテルから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤と、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤を組み合わせることがより好ましい。こうすることで、特に、唾液分泌機能の改善効果にとって非常に好ましい。
【0026】
本発明の口腔内環境改善剤中の成分(D)の非イオン界面活性剤の含有量は、浴水に添加した際の油浮き防止、ぬるつき防止及び唾液分泌機能の改善効果等の点から、0.001〜5質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.5〜5質量%がさらに好ましい。
【0027】
本発明の口腔内環境改善剤には、上記成分の他、成分(E)水溶性高分子を含有させることができる。
【0028】
成分(E)の水溶性高分子の具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフェノールエーテル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、ゼラチン、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、デキストリン、デンプン、寒天、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等が挙げられ、なかでも水中で膨潤して高粘度の膜を形成するという観点から、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが好ましい。これらは1種又は2種以上用いても良い。また、口腔内環境改善剤中にこれら水溶性高分子を含有する場合、その含有量は、浴水のぬるつき防止、浴槽の滑り抑制、浴水の増粘防止及び唾液分泌機能の改善効果促進の点で、0.001〜15質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。
【0029】
本発明においては、本発明の効果を阻害しない範囲で、通常浴用剤に用いられている成分を添加することができる。このような成分としては、ブドウ糖、果糖、乳糖、麦芽糖、蔗糖、マルトース、フルクトース、トレハロース等の糖類;
塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、ポリリン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄、燐酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硼酸、メタ珪酸、無水珪酸、珪酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、酸化マグネシウム、ポリ燐酸ナトリウム等の無機塩類;
ソウジュツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキュウ、橙皮、トウキ、ショウキョウ末、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ葉、オウゴン、サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、リュウノウ、サフラン、オウバクエキス、チンピ、ウイキョウ、チンピ末、カミツレ、メリッサ、ローズマリー、マロニエ、西洋ノコギリ草、アルニカ等の生薬類;
エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;
グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール;
ビタミンA等のビタミン類;
ペプシン等の蛋白分解酵素;
酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、イオウ、鉱砂、湯の花、カゼイン、中性白土、サリチル酸ナトリウム、卵黄末、イリ糠、雲母末、脱脂粉乳、殺菌防腐剤、金属封鎖剤、香料、色素、生薬類その他製剤上必要な成分等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0030】
本発明の口腔内環境改善剤の形態は、固形浴用剤であることが好ましく、粉体、粒状等の浴用剤が特に好ましい。粉体、粒状の場合、炭酸塩の粒子がそのまま混在しているのが好ましい。
【0031】
なお、(A)有機酸は、口腔内環境改善剤中にそのまま配合してもよいし、必要に応じて(C)油性成分、(D)非イオン界面活性剤、(E)水溶性高分子によりコーティングしてもよいし、造粒して用いてもよい。
【0032】
特に、唾液分泌機能の促進効果を充分発揮させるには、(A)有機酸を含む造粒物(a)と(B)炭酸塩とを含有する粒状の浴用剤を用いるのが好ましく、(A)有機酸、(C)油性成分、(D)非イオン界面活性剤及び(E)水溶性高分子を含む造粒物(a)としたものと、(B)炭酸塩とを含有する粒状の浴用剤を用いるのがより好ましい。
【0033】
ここで、造粒物(a)に用いられる(a1)有機酸は、前記と同様、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、フマル酸、グルタル酸、アジピン酸、安息香酸、サリチル酸及びシュウ酸等の室温(25℃)で固体の有機酸が好ましい。これらの有機酸のうち、特にフマル酸が上記機能改善の点で特に好ましい。これら有機酸は、単独又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0034】
造粒物(a)中の(a1)有機酸の含有量は、40〜95質量%が好ましく、70〜90質量%がより好ましい。この範囲内であると、泡の微細化や発泡性や唾液分泌機能の促進効果が良好であるため好ましい。
【0035】
造粒物(a)には、造粒物(a)の浴水中への溶解性を制御し、泡の微細化や発泡性や唾液分泌機能の促進効果に有効に作用する点で、さらに(a2)油性成分を用いるのが良い。ここで、(a2)油性成分は、前記と同様のものを用いると良いが、造粒物(a)中の(a2)油性成分の含有量は、0.1〜30質量%が好ましく、0.3〜15質量%がより好ましく、0.5〜10質量%がさらに好ましく、0.5〜8質量%が最も好ましい。この範囲内であると、泡の微細化や発泡性や唾液分泌機能の促進効果に有効に作用すると共に、造粒物の保形性も良好である。
【0036】
造粒物(a)には、(a2)油性成分と共に造粒物中に含有させることにより、本発明の口腔内環境改善剤を浴水に投入した場合に、(a2)油性成分を浴水中に均一に乳化させ、泡の微細化や発泡性や唾液分泌機能の促進効果に有効に作用するとともにその(a2)油性成分又は(a3)非イオン界面活性剤ミセル中に炭酸ガスを充分量溶解させることができる点から、さらに(a3)非イオン界面活性剤を用いるのが良い。
【0037】
造粒物(a)に用いられる(a3)非イオン界面活性剤としては、前記と同様のものを用いると良く、造粒物(a)中の(a3)非イオン界面活性剤の含有量は、油性成分と非イオン界面活性剤の合計量中、10〜70質量%が好ましく、20〜60質量%がより好ましい。この範囲内であると、造粒物の保形性を保つという観点や、油性成分を浴水中に均一に乳化させると共に炭酸ガスの泡の微細化や発泡性や唾液分泌機能の促進効果に有効に作用する点から好ましい。
【0038】
尚、本発明における造粒物(a)には、上記以外の成分であっても、本発明の課題を解決できる範囲内において、適宜配合することができる。そのような成分としては、水溶性バインダー、崩壊助剤、肌感触向上剤、消泡剤、酸化防止剤、分散剤、香料、防菌・防黴剤、色素、生薬類等が挙げられるが、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、前述の通常浴用剤に用いられている成分を、上記成分を混合する際に添加することができるとして列挙したものも適宜造粒物(a)中に配合しても良い。
【0039】
すなわち、造粒物(a)中に、さらに、(a4)水溶性バインダーを配合して、上記油性成分や非イオン界面活性剤と共に用いられることで、造粒物の溶解性を制御して泡のよりいっそうの微細化や発泡性や唾液分泌機能の促進効果に有効に作用すると共に、造粒物の強度を高める。また、(a1)有機酸が(a4)水溶性バインダーによって被覆されることで、保存中に造粒物(a)中の(a1)有機酸と主に造粒物外に存在する(B)炭酸塩が接触して、反応することが抑制され、炭酸ガスの発生により包装容器が膨張することを防止し、保存安定性を向上させることができる。
【0040】
ここで、造粒物(a)に用いられる(a4)水溶性バインダーは前述の、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフェノールエーテル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、ゼラチン、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、デキストリン、デンプン、寒天、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の水溶性高分子のうち、熱可塑性のものが好ましい。そのような水溶性バインダーとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフェノールエーテルが好ましく、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールがさらに好ましい。
【0041】
また、(a4)水溶性バインダーの数平均分子量は、粉末化を行う際の粘度調整とハンドリング性の観点から、ポリスチレンを標準としたGPC法で、4,000〜20,000が好ましく、6,000〜13,000がより好ましく、7,000〜9,000がさらに好ましい。水溶性バインダーとして、ポリエチレングリコールの分子量を測定する場合には、溶媒として水/エタノールを用いた。
【0042】
また、これら(a4)水溶性バインダーを用いる場合には、数平均分子量の異なる水溶性バインダーを2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0043】
造粒物(a)中の(a4)水溶性バインダーの含有量は、2〜30質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましい。前記下限値以上であると、造粒したときの粒子強度が高くなり、製造時の輸送過程で造粒物が壊れ難くなる。前記上限値以下であると、湯水中での造粒物の溶解性が向上し、微細発泡性が高められ、唾液分泌機能の改善効果にとって好ましい。
【0044】
造粒物(a)中に、さらに、崩壊助剤を配合することにより、造粒物(a)の崩壊性を向上させ、湯水中での溶解性を向上させることができる。崩壊助剤としては、常温(20℃)で固体の糖類や無機塩が好ましい。
【0045】
糖類としては、ブドウ糖、果糖、乳糖、麦芽糖、蔗糖、マルトース、フルクトース、トレハロースが挙げられる。
【0046】
無機塩としては、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、酸化マグネシウム、ポリ燐酸ナトリウム、燐酸ナトリウムが挙げられるが、無機塩として炭酸塩を含んでいても良いが、その場合は、造粒物(a)全体の15質量%未満、好ましくは、保存安定性の点から10質量%未満、特に好適には5質量%未満、さらに好適には3質量%未満であることが好ましい。さらに、炭酸塩は造粒物(a)中に含有しないことが保存安定性の観点から最も好ましい。
【0047】
造粒物(a)中の崩壊助剤の含有量は、溶解性の観点から、0.1質量%〜15量%が好ましく、1質量%〜10質量%がより好ましい。
【0048】
さらに、造粒物(a)の粒径は、粉立ち、溶解性、沈降性及び唾液分泌機能の促進効果の観点から、100〜1500μmが好ましく、400〜1200μmが好ましく、600〜900μmが好ましい。なお、造粒物(a)の粒径は実施例に記載の測定方法により決定される。
【0049】
本発明の口腔内環境改善剤中の造粒物(a)の含有量は、炭酸ガスの浴水への溶解量、炭酸ガスの発生量及び微細な炭酸ガスの泡が得られ唾液分泌機能の促進効果が発揮される点から、30〜80質量%が好ましく、35〜75質量%がより好ましく、40〜70質量%がさらに好ましい。
【0050】
本発明においては、通常の造粒手段、すなわち、造粒物(a)に用いる各成分を適宜混合した後に押出造粒機や転動造粒機にて造粒することにより造粒物(a)を製造し、さらに、粒状の(B)炭酸塩及びその他の浴用剤組成物原料を混合することにより製造することができる。
【0051】
本発明においては、造粒物(a)及び成分(B)がそれぞれ独立の粒子状態で存在するものである。ここで「独立の粒子状態で存在する」とは、それぞれ独立した別個の粒子状態の造粒物(a)及び成分(B)が混在した状態で存在することを意味するものであり、粒状の浴用剤中では、造粒物(a)及び成分(B)が混在しており、一般的に粉状や顆粒状と呼ばれるものである。
【0052】
本発明においては、その0.01質量%水溶液の25℃におけるpHが5〜7、特に5.5〜6.5であることが好ましい。pHが5〜7であれば、発生した炭酸ガスが浴水中に溶け込み易く、唾液分泌機能の改善効果が高まり、口腔内環境の改善が図られる。
【0053】
本発明においては、浴水中に溶解した際に微細な炭酸ガスの泡が大量に発生する。微細な泡の発生は、浴水180リットル中に40〜60gの本発明の口腔内環境改善剤を溶解した際に、発生した炭酸ガスの泡により、浴水が速やかに白濁することから確認できる。ここで発生する泡の粒子径は、泡が動くので正確な測定は困難であるが、ビデオ撮影により解析したところ概ね20〜100μmであった。泡の大きさは、発生した泡を含む溶液を、対流のない大きさのガラスセル(1mm×5mm×10mm)に閉じ込め、目盛りの付いたスライドガラスと共にビデオ顕微鏡を用いて撮影を行い、得られた画像から測定できる。
【0054】
本発明の口腔内環境改善剤は、浴水に溶解し、炭酸ガスの泡を発生させて使用する。さらに、炭酸ガスの泡が生じているうちに入浴するのが好ましい。すなわち、口腔内環境改善剤を浴水に投入して発泡を開始せしめ、発泡中又は発泡後浴水中に泡が残存している浴水に、好ましくは、浴水が微細な泡で白濁している状態にて、身体の少なくとも一部、好ましくは少なくとも膝から下、さらに好ましくは少なくとも腰から下の身体全体、なかでも肩から下の身体全体を浸漬すると、本発明の効果が特に顕著に奏される。
【0055】
さらに本発明の口腔内環境改善剤は、連続使用することによりいっそう効果が得られる。特に、4日以上連続して入浴することにより、例えば、1日1回以上、1週間のうちの5日間以上連続して入浴することにより、充分な効果が得られる。好ましい入浴回数は、7日以上、より好ましくは10日以上、さらに好ましくは14日以上連続する。このような連続入浴により、本発明の効果、すなわち、炭酸ガスが身体全体に亘って緩和的に作用し、唾液分泌機能が改善してドライマウスが発症しにくい体質に変化するとともに良好な口腔内環境を長期間に亘り保持することができる。
【0056】
また、本発明の口腔内環境改善剤の唾液分泌機能の改善効果、口腔内環境の改善効果をさらに向上させるためには、入浴温度は38〜41℃、1回の入浴時間は3分〜18分、好ましくは5分〜15分、特に好ましくは8分〜12分の全身浴とするのが好ましい。
【実施例】
【0057】
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0058】
《粒径》
粒径については、以下の方法により測定した。
(1)造粒物(a)及び炭酸塩の粒径は、JIS K 8801の標準篩(目開き2000〜125μm)を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる重量分率からメジアン径を算出した。
より詳細には、目開き125μm、180μm、250μm、355μm、500μm、710μm、1000μm、1400μm、2000μmの9段の篩と受け皿を用いて、受け皿上に目開きの小さな篩から順に積み重ね、最上部の2000μmの篩の上から100gの粒子を添加し、蓋をしてロータップ型ふるい振とう機(HEIKO製作所製、タッピング156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、5分間振動させたあと、それぞれの篩及び受け皿上に残留した該粒子の質量を測定し、各篩上の該粒子の質量割合(%)を算出した。
【0059】
《微細発泡の程度(濁度)》
浴槽に40℃180Lのお湯を入れ、浴用剤を投入し、充分に攪拌して、直径5cmの円形の黒色ゴム板を浴水に沈め、肉眼で完全に見えなくなる深度をにごり度(濁度)として測定した。深度の数値(cm)が小さいほど、より微細な泡が生じていることを示す。
【0060】
[処方例1]
表1に示す処方に従い、押出造粒にて造粒物(a)を製造し、次いで表2に示す処方に従って造粒物(a)とその他の成分と混合することで粒状の浴用剤を調製した。
【0061】
【表1】

【0062】
【表2】

【0063】
[試験例1]
4名の被験者に、一日の決められた時間帯で、40〜42℃の浴水に10分間全身浴させることを2日間続けて実施させた。うち1日は、浴水に処方例1の浴用剤50gを180リットルの浴水に投入し、炭酸ガスの泡を発生させた白濁した浴水(発生した泡を含む溶液を対流のない大きさのガラスセル(1mm×5mm×10mm)に閉じ込め、目盛りの付いたスライドガラスと共にビデオ顕微鏡を用いて撮影を行い、得られた画像から測定した結果20〜100μm、濁度30未満)に入浴させ、入浴前、入浴から5分経過時点(入浴中)、及び入浴から20分経過時点で唾液を採取した。唾液を採取する際、3分間の安静時間内に、口腔内に分泌された唾液を一定時間ごとにチューブに吐出させて、その重量を測定した。入浴前の唾液量を100として、その変化率(%)を求めた。結果を図1に示す。
【0064】
[比較試験例1]
一方、もう1日の入浴では、処方例1の浴用剤50gを投入した浴水の代わりに、一切浴用剤を投入しないさら湯を用いた以外、試験例1と同様にして、入浴前の唾液量を100とした、入浴から5分経過時点(入浴中)、及び入浴から20分経過時点の唾液量の変化率(%)を求めた。結果を図1に示す。
【0065】
図1によれば、本発明の口腔内環境改善剤を用いて入浴すると、単回入浴であっても効果的に唾液量が増加し、入浴後もその状態を保持することがわかる。
【0066】
[試験例2]
6名の被験者に、処方例1の浴用剤50gを投入した40〜42℃の浴水に、一日の決められた時間帯の10分間で、1週間のうちの5日間以上の入浴を4週間継続させた。試験開始前、試験開始から2週間経過時点、及び試験開始から4週間経過時点の、定常時における唾液量を測定した。
なお、前日の就寝以降の飲食、口腔内清掃及び喫煙を禁止した条件下で、次の日の午前8〜9時台において、3分間の安静時間内に、口腔内に分泌された唾液を一定時間ごとにチューブに吐出させて測定したその重量を定常時の唾液量とした。試験開始前の唾液量を100として、試験開始から2週間経過時点、及び試験開始から4週間経過時点における唾液の変化量(g/min)を求めた。結果を図2に示す。
【0067】
[比較試験例2]
5名の被験者に対し、処方例1の浴用剤50gを投入した浴水の代わりに、一切浴用剤を投入しないさら湯を用いた以外、試験例2と同様にして、試験開始前の唾液量を100とした、試験開始から2週間経過時点、及び試験開始から4週間経過時点における唾液の変化量(g/min)を求めた。結果を図2に示す。
【0068】
図2によれば、本発明の口腔内環境改善剤を用いて連続入浴すると、長期に亘って効果的に唾液量が増加することがわかり、入浴という日常的な行為を繰り返すことにより、口腔内に局所的な負荷や不快感を与えることなく、身体全体に緩和な作用を及ぼして唾液分泌を促進させ、口腔内の環境を改善することができることがわかる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)有機酸及び(B)炭酸塩を含有する浴用剤からなり、(B)炭酸塩中に炭酸ジアルカリ金属塩を75質量%〜100質量%含有する微細発泡性の口腔内環境改善剤。
【請求項2】
口腔内環境改善剤が、連続使用するものである請求項1記載の口腔内環境改善剤。
【請求項3】
口腔内環境改善剤が、1日1回以上、1週間のうちの5日間以上連続して入浴して使用するものである請求項2記載の口腔内環境改善剤。
【請求項4】
成分(B)の炭酸塩の粒径が、100〜750μmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の口腔内環境改善剤。
【請求項5】
さらに、(D)非イオン界面活性剤を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の口腔内環境改善剤。
【請求項6】
さらに、(C)油性成分を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の口腔内環境改善剤。
【請求項7】
さらに、(E)水溶性高分子を含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の口腔内環境改善剤。
【請求項8】
(A)有機酸を含む造粒物(a)と、(B)炭酸塩とを含有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の口腔内環境改善剤。
【請求項9】
(A)有機酸、(C)油性成分、(D)非イオン界面活性剤及び(E)水溶性高分子を含む造粒物(a)としたものと、(B)炭酸塩とを含有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の口腔内環境改善剤。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−14565(P2013−14565A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−150391(P2011−150391)
【出願日】平成23年7月6日(2011.7.6)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】