説明

可動家具部を変位させる2体の作動装置を同期させる同期装置

【解決手段】本発明は、第1作動装置の動作を、少なくとも1体の第2作動装置の動作と同期させる同期装置に関する。第1作動装置と第2作動装置は、組立状態で可動家具部を変位させるために家具に取り付けられており、少なくとも2体の作動装置の同期動作を伝達する同期ロッドと、同期ロッドを少なくとも2体の作動装置の少なくとも1体に解除可能に接続する少なくとも1体の固定装置とを含んでおり、少なくとも1体のロック装置(12)がさらに利用されており、ロック装置は、ロック装置(12)がロック状態にあるとき同期ロッド(7)が少なくとも1体の固定装置(8)に接続されることを妨害し、ロック装置(12)は、ユーザによる事前の作動なくロック状態である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1作動装置と、少なくとも1体の第2作動装置とを同期動作させる同期装置に関する。
【0002】
組立状態であるこれら第1作動装置及び第2作動装置は、可動家具部を変位させるために家具に取り付けられる。この同期装置は、少なくとも2体の作動装置の同期動作を伝達する同期ロッドと、それら少なくとも2体の作動装置に同期ロッドを解除可能に接続させる少なくとも1体の固定装置とを含んでいる。
【0003】
本発明は、さらに、以下において説明するタイプの少なくとも1体の同期装置を備えた家具にも関する。
【背景技術】
【0004】
本出願人の特許文献1は、前記した一般的な同期装置を説明する。
【0005】
これら2体の作動装置の動作は、同期ロッドによって同期させることが可能である。このように可動家具部(特に上方に可動であるフラップ扉)を変位させるため、これら2体の作動装置の同期動作を可能にする。これら2体の作動装置は、第1の組立ステップにて家具枠体の両側壁に前もって取り付けられ、続く組立ステップにおいて同期ロッドは、固定装置を利用してそれぞれの作動装置の回転部に接続が可能である。同期ロッドと、それぞれの作動装置の回転部との接続は、掛止め接続またはネジ接続によって実現が可能である。実際には、ネジ接続を利用する場合に作業員の不注意によってネジは当初から全く締め付けられていないことが頻繁に発生していた。緩いネジは、同期ロッドと作動装置の回転部との間に問題を提起する“遊び”を残す。このような遊びは、大抵の場合に2体の作動装置間で互いに同期しない動作を発生させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2006/113953A1号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の1目的は、改良された固定装置を備えた前述の一般タイプの同期装置を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
達成される本発明による好適な形態においては、ロック状態にあるロック装置の少なくとも1体の固定装置に同期ロッドが接続されることを防止するために少なくとも1体の解除可能なロック装置が提供される。このロック装置は、ユーザによる事前の作動なくロック状態にある。
【0009】
換言すれば、ロック状態と解除状態との両方が可能な解除可能ロック装置が提案される。ロック装置がロック状態にあるとき、それぞれの作動装置への同期ロッドの組立は、不可能である。同期装置がそれぞれの作動装置に適正に組立可能になるのは、ロック装置がユーザによる意図的な移動によって解除状態になった後においてのみである。
【0010】
ロック装置は、例えば、手動用として設計されており、同期ロッドの組立によってロック装置がユーザによって解除状態となる位置にバネ装置のバネ力に抗して手動で移動が可能となり、同期ロッドの組立を可能とするハンドル要素を有することができる。一方、もしこのハンドル要素がユーザによって起動されなければ、ロック装置は、ロック位置に存在し、同期ロッドの組立は不可能である。
【0011】
この点で、同期ロッドは、締め付けが可能である固定装置を利用して作動装置の回転部または旋回部に組立が可能である。続いて、作動装置に対して遊びが存在しない同期ロッドの制動は、2つの作動装置の相互間における同期動作を可能にする。
【0012】
一つの好適実施態様では、ロック装置の部品は固定装置の部品をも構成する。これで同期ロッドは、2つの作動装置の少なくとも一方に対して固定される。換言すれば、ロック装置の部品は、同時的に固定装置の部品としても使用でき、それによって同期ロッドは、少なくとも1体の作動装置に対して制動できる。しかし、実際の固定装置とは、別なロック装置を利用することも可能である。
【0013】
ロック装置は、工具を利用せずに手動にて解除状態にまで移動させることが可能である。あるいは、工具、特にドライバの受領部を有することもできる。この場合には、解除状態は、工具の適した使用によってもたらされる。
【0014】
固定装置は、人によって作動されるハンドル要素と、解除可能であり、ハンドル要素によって制動可能な少なくとも1体の制動要素とを有することができ、配置ステップが終了した後に同期ロッドは、2体の作動装置の少なくとも一方に対して固定できる。この点で、制動要素が制動位置の方向にバネ装置によって付勢可能であるか、あるいは制動位置の方向にバネ装置によって継続的に付勢されることが望ましいであろう。構造的に単純な解決策では、少なくとも1体の制動要素とバネ装置は、同時的にロック装置の部分を構成することができる。第1の組立ステップで、予め付勢された制動要素は、まずバネ力に抗して解除状態にまでユーザによって意図的に移動が必要なロック装置として機能する。同期ロッドの1端が作動装置の対応部に接続可能となるのは、その解除状態においてのみである。この場合、同期ロッドの自動クランプ保持及び/又は掛け止めは、バネ付勢された制動要素によって実行できる。
【0015】
手動で作動されるハンドル要素は、少なくとも解除位置に制動要素を移動可能にするスライダの形態でよい。従って取り付け手順で、スライダは、制動要素を付勢するバネ装置のバネ力に抗する。駆動装置の対応部分に対する同期ロッドの配置が終了後、手による力は、スライダから取り除かれ、続いて制動要素の自動クランプ保持または掛け止めが実行される。
【0016】
あるいは、ハンドル要素は、旋回式に組立てられたレバーも有することができる。このレバーで制動要素は、2体の作動装置の少なくとも一方に対してクランプ固定できる。一つの好適実施態様においては、旋回式レバーをロック装置の一部材とすることもできる。この点に関して、固定装置にカバー手段を持たせ、そのカバー手段を、同期ロッドが2体の作動装置の少なくとも一方に適正に接続されたときにだけ固定装置の他の部分に被せることができる。よってカバー手段は、固定装置の一部を構成し、カバー手段は、同期ロッドに対して可動式、特にスライド式に組立でき、好適にはカバー手段は、同期ロッドに拘束的に固定される。
【0017】
本発明の家具は、少なくとも1体の前述タイプの同期装置を特徴とする。この場合、2体の作動装置は、家具枠体の両側壁に組立できる。この場合、これら2体の作動装置の動作は、同期ロッドを利用して同期させることができる。
【0018】
本発明の家具は、少なくとも1体の上述タイプの同期装置を特徴とする。
【0019】
本発明のさらなる詳細と利点は、添付図面を利用して以下で説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1a】図1aは、上方に可動であるフラップ扉を備えた家具の斜視図である。
【図1b】図1bは、フラップ扉を外した状態の家具の一部切欠き斜視図である。
【図2a】図2aは、ロック状態にあるロック装置を備えた2体の作動装置を同期させる同期ロッドを図示する。
【図2b】図2bは、作動装置に組立られた同期ロッドを図示する。
【図3a】図3aは、ロック状態にあるロック装置を図示する。
【図3b】図3bは、組立状態にあるロック装置を図示する。
【図3c】図3cは、固定装置の斜視図を図示する。
【図4a】図4aは、解除状態にあるロック装置の断面図である。
【図4b】図4bは、組立状態にあるロック装置の断面図である。
【図4c】図4cは、解除状態にあるロック装置の分解切欠き図である。
【図5a】図5aは、作動装置の回転部への同期ロッドの組立順序を示しており、ロック装置は別実施例のものである。
【図5b】図5bは、作動装置の回転部への同期ロッドの組立順序を示しており、ロック装置は別実施例のものである。
【図5c】図5cは、作動装置の回転部への同期ロッドの組立順序を示しており、ロック装置は別実施例のものである。
【図5d】図5dは、作動装置の回転部への同期ロッドの組立順序を示しており、ロック装置は別実施例のものである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1aは、家具枠体2と、家具枠体2に対して上方に可動であるフラップ扉2aとを備えた家具1の斜視図である。少なくとも1体の旋回式に組立られた作動アーム4を有した作動装置3aが図示されている。作動装置3aは、フラップ扉2aを変位するように提供される。
【0022】
図1bは、フラップ扉2aが外されている家具1の一部切欠き斜視図であり、反対側に組立てられている作動装置3bも図示している。2体の作動装置3aと3bは、基本的には同一であり、それぞれ駆動装置(ここでは詳細に図示せず)をバネ装置及び/又は電気モータの形態にて備えている。作動アーム4は、駆動装置によって回転軸Pの周囲を開扉方向に付勢される。2体の作動装置3aと3bは、それぞれ回転部5を有し、この回転部5は、回転軸Rの周囲でフラップ扉2aの限定された回転角の回転によっても回転する。2つの作動装置3aと3bの動作を同期させるため、固定装置8を利用してそれぞれの作動装置3aと3bの回転部5に解除可能に接続できる長形同期ロッド7を備えた同期装置6が存在する。好適には、その組立は、工具を利用せずとも可能であり、及び/又は工具を使用せずに取り外せる。同期ロッド7がそれぞれの作動装置3aと3bの回転部5に適正に接続されたとき、2体の作動装置3aと3bの所望される同期動作が実現する。
【0023】
図2aは、図1bで示す作動装置3aの回転部5の拡大図である。回転部5は、トルク防除形態で作動装置3aの中間レバー11に接続されており、家具フラップ扉2aの変位によって中間レバー11も回転部5と共に図1bで示す回転軸Rの周囲を制限された回転角で回転する。回転部5は、同期ロッド7を受領して固定するガイド9を有している。ガイド9は、前方に開いており、同期ロッド7は、回転部5を備えた作動装置3aが家具枠体2に既に組み込まれていたとしても回転部5に接続することができる。
【0024】
図2aの実施例では、同期ロッド7は、ロック装置12を有し、同期ロッド7がロック装置12のロック状態で接続されるのを妨害する。図2aでは、ロック装置12は、ロック状態である。すなわち、同期ロッド7は、ハンドル要素10の事前の起動なしでは作動装置3aの回転部5に接続できない。なぜなら、回転部5のガイド9内への同期ロッド7の導入は、ロック装置12がロック状態にあるときには不可能だからである。図示の実施例では、線状スライド式スライダの形態であるハンドル要素10が組立時にX方向に手動で変位したときだけ、ロック装置12は解除状態となる。ハンドル要素10が付勢された状態で、同期ロッド7は、回転部5のガイド9内に導入でき、作動装置3aの回転部5への自動で適正なロックがハンドル要素10の解除によって実行される。同期ロッド7の組立状態は、図2bにおいて図示する。従って同期ロッド7は、作動装置3aの回転部5に固定的に接続される。この接続は、圧締ロッキング及び/又は少なくとも部分的にポジティブである固定装置8のロッキングによって実行できる。この点では、スナップ式接続が特に有利に利用できる。好適には、同期ロッド7には、スリーブ形状のカバー手段13が組立てられる。カバー手段13は、同期ロッド7が所定の箇所に取り付けられた後に回転部5上に押し付けられ、固定装置8の残りの部材が実質的に完全に覆われ、同期ロッド7が回転部5から外れることが可能になる。
【0025】
図3aは、同期ロッド7を受領して固定するために利用されるガイド9を備えた回転部5の概略平面図である。同期ロッド7は、複数の部品で成り、同期ロッド7の残り部分に解除可能に接続できる差込部7aを含む。図示の実施例では、ロック状態にあるロック装置12が示されている。このロック状態は、制動要素14によって実現されている。制動要素14は、図3aで示す位置では、同期ロッド7を回転部5のガイド9内に導入させない。ハンドル要素10がユーザによって方向Xに付勢されているときにのみ同期ロッド7は、回転部5のガイド9内に導入できる。同期ロッド7がガイド9内に押し込まれた後、ハンドル要素10の手動解除により図3bで示すように制動要素14の拡張によって制動要素14は、ガイド9内で自動的にクランプ保持される。
【0026】
図3cは、回転部5に対して、好適には圧締ロック状態で接続が可能な差込部7aを備えた同期ロッド7の斜視図である
【0027】
図4aは、固定装置8の断面図である。同期ロッド7の差込部7aは、図3aで示す制動要素14を有する。これは、バネ装置15によって制動位置の方向に常時付勢されている。制動要素14は、スライダの形態であるハンドル要素10によってバネ装置15のバネ力に抗して加圧でき、ロック装置12は、解除状態にされ、同期ロッド7は、回転部5のガイド9内に導入できる。制動要素14は、楔形であり、差込部7aの対応する傾斜ガイド面16に沿ってスライドできるように組立てられる。制動要素14は、傾斜ガイド面16とバネ装置15のバネ力によって回転部5のガイド9内で拡張し、図4bで示すように回転部5へのクランプ接続が提供される。
【0028】
図4cは、使用される部品の分解図である。回転部5は、ガイド9を有する。制動要素14は、バネ装置15によって付勢され、同期ロッド7の差込部7aとそれぞれの作動装置3aと3bの回転部5との間をクランプ接続させる。制動要素14は、バネ力に抗したハンドル要素10の作動によって再び解除位置にまで移動でき、取り外しも容易に可能となる。
【0029】
図5aから図5dは、ロック装置12の別実施例である。ロック装置12は、ロック状態では、作動装置3aと3bの回転部5への同期ロッド7の適正な取り付けを妨害する。図示の実施例では、ロック装置12は、旋回式に取り付けられたレバー17を有する。レバー17は、同期ロッド7を回転部5に固定するための固定装置8の一部をも同時的に構成する。レバー17の旋回運動でそれぞれがY方向に拡張できる2つの制動要素14aと14bが図示されている。それらによって同期ロッド7と回転部5との間にクランプ接続が提供される。参照番号13は、カバー手段であり、同期ロッド7にスライド式に組立てられている。従って第1の組立ステップで、解除位置にある2体の制動要素14aと14bは、図5bで示すように回転部5のガイド9内に導入される。レバー17が起動されない限り、カバー手段13は、突起するレバー17によって固定装置8の残り部分を適正に覆うことができない。2体の制動要素14aと14bは、レバー17の傾斜によって回転部5のガイド9内で拡張され、レバー17は、図5cで示す位置となる。
【0030】
図5cのレバー17は、同期ロッド7の外面に接することになる。カバー手段13が図5dで示すように固定装置8の残り部分の上に適正に配置されるのは、レバー17のこの旋回位置においてのみである。
【0031】
本発明が図示の実施例に関して詳細に説明されていようとも、本発明は、それら実施例には限定されない。本発明の基本的概念は、ロック状態にある同期ロッド7の接続を妨害し、不適切な構造を最初から排除するようなロック装置の提供である。適正な構造が構築あるいは適切に終了できるのは、ロック装置が意図的に解除状態に移動された後のみである。
【0032】
同期ロッド7を長さ可変とすることもできる。特に長さ調節式とすることができる。提案した同期装置6は、家具枠体2内で移動する引出しの走行特性安定のためにも使用できる。この場合、引出しは、回転部5の機能を実行し、対応するラックと噛合する少なくとも1体の歯車を両側にそれぞれ有する。これら2体の歯車の望ましい同期動作は、本発明の同期装置6を利用することによって組立状態で実現する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1作動装置と、少なくとも1体の第2作動装置とを同期動作させる同期装置であって、組立状態の前記第1作動装置と前記第2作動装置は、可動家具部を変位させるために家具に取り付けられており、
少なくとも2体の前記作動装置の同期動作を伝達する同期ロッドと、
前記同期ロッドを前記少なくとも2体の作動装置の少なくとも1体に解除可能に接続する少なくとも1体の固定装置と、を含んでおり、
少なくとも1体のロック装置(12)がさらに利用されており、前記ロック装置は、該ロック装置(12)がロック状態にあるとき前記同期ロッド(7)が前記少なくとも1体の固定装置(8)に接続されることを妨害し、前記ロック装置(12)は、ユーザによる事前の作動なくロック状態であることを特徴とする同期装置。
【請求項2】
前記ロック装置(12)の部品は、前記固定装置(8)の部品をも構成し、それによって前記同期ロッド(7)は、前記2体の作動装置(3a、3b)の少なくとも1体に対して固定可能であることを特徴とする請求項1記載の同期装置。
【請求項3】
前記固定装置(8)は、人によって作動されるハンドル要素(10)と、該ハンドル要素(10)によって解除と制動が可能である少なくとも1体の制動要素(14)とを有しており、前記同期ロッド(7)は、前記2体の作動装置(3a、3b)の少なくとも1体に対する配置が完了した後に固定が可能であることを特徴とする請求項1または2記載の同期装置。
【請求項4】
前記制動要素(14)は、実質的に楔形であり、前記同期ロッド(7)に対して変位可能に組立てられていることを特徴とする請求項3記載の同期装置。
【請求項5】
前記制動要素(14)は、前記同期ロッド(7)の縦軸方向にスライド可能に組立てられていることを特徴とする請求項3または4記載の同期装置。
【請求項6】
前記制動装置(14)は、バネ装置(15)により制動位置の方向に付勢可能であり、あるいは前記バネ装置(15)によって制動位置の方向に継続的に付勢されていることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の同期装置。
【請求項7】
前記少なくとも1体の制動要素(14)とバネ装置(15)は、前記ロック装置(12)の一部であることを特徴とする請求項6記載の同期装置。
【請求項8】
前記ハンドル要素(10)は、スライダの形態であり、それによって制動要素(14)は、少なくとも解除位置に変位が可能であることを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の同期装置。
【請求項9】
前記ハンドル要素(10)は、旋回式に取り付けられたレバー(17)の形態であり、それによって少なくとも1体の制動要素(14)は、前記2体の作動装置(3a、3b)またはその1体にクランプ固定できることを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の同期装置。
【請求項10】
前記旋回式に取り付けられたレバー(17)は、前記ロック装置(12)の一部であることを特徴とする同期装置。
【請求項11】
前記ハンドル要素(10)の作動によってクランプ位置に変位される少なくとも2体の制動要素(14a、14b)が利用されることにより、前記同期ロッド(7)は、前記2体の作動装置(3a、3b)の一方に対して固定が可能であることを特徴とする請求項3から10のいずれかに記載の同期装置。
【請求項12】
組立状態の前記同期ロッド(7)は、前記作動装置(3a、3b)の回転部(5)に配置されることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の同期装置。
【請求項13】
前記固定装置(8)は、前記回転部(5)が家具枠体(2)の側壁に既に取り付けられていても前記同期ロッド(7)が作動装置(3a、3b)の前記回転部(5)に接続可能となるように構成されていることを特徴とする請求項12記載の同期装置。
【請求項14】
前記同期ロッド(7)は、作動装置(3a、3b)の好適にはU形状であるガイド(9)内に導入可能であることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の同期装置。
【請求項15】
前記固定装置(8)は、カバー手段(13)を有しており、前記同期ロッド(7)が前記2体の作動装置(3a、3b)の少なくとも1体に適正に接続されているときのみ、前記カバー手段(13)は、前記固定装置(8)を覆うように配置できることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の同期装置。
【請求項16】
前記カバー手段(13)は、前記同期ロッド(7)に対して変位可能に組立てられていることを特徴とする請求項15記載の同期装置。
【請求項17】
請求項1から16のいずれかに記載の少なくとも1体の同期装置を備えていることを特徴とする家具。
【請求項18】
前記2体の作動装置(3a、3b)は、家具枠体(2)の両側壁に組立られており、該2体の作動装置(3a、3b)の動作は、前記同期ロッド(7)によって同期させることが可能であることを特徴とする請求項17記載の家具。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【公表番号】特表2013−508576(P2013−508576A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534491(P2012−534491)
【出願日】平成22年10月11日(2010.10.11)
【国際出願番号】PCT/AT2010/000379
【国際公開番号】WO2011/047396
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(597140501)ユリウス ブルム ゲー エム ベー ハー (122)
【Fターム(参考)】