説明

可撓性材料で形成された取外し可能な上側部分を含む容器

側壁部分及び底壁部分により画定される支持構造体(11)が含まれる容器(10)。上側部分(119)が、支持構造体に一体的に取り付けられており、可撓性材料で形成されて対向部分を画定している。可撓性材料は、側壁部分の硬さより弱い硬さを有しており、対向部分が、相互に係合に置かれる閉止姿勢と、対向部分が相互から分離されて容器(10)の内部領域への開口部を画定する開放姿勢との間を動くことができる。上側部分(119)の少なくとも一部を支持構造体(11)から分離するために、壊れやすい部分が、予め画定された分離線を形成する該上側部分上に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵容器に関するものであり、より具体的には、容器内部へのアクセスを容易にする取外し可能な部分を含む容器の類に関する。
【背景技術】
【0002】
食品目など腐敗し易い物品の保存を含めて、物品を収容して保護するために貯蔵バッグを使用することは、当該技術分野において一般的に知られている。そのような貯蔵バッグには、対向するフィルム材料のシートで形成されたバッグが含まれ、該シートが周辺縁部に沿って共に接合されて、封止された又は折り曲げられた3つの縁部と開放された1つの縁部を有する半密閉型容器を形成する。開放縁部には、通常は閉止部が、例えば、一体的に形成された噛み合い封止部により提供されることがあるように、一体的に形成された再閉止可能又は再利用可能な封止部などが設けられる。そのような貯蔵バッグは、容易に開放及び再封止でき、且つ、そのようなバッグを実用的に廃棄可能にするための低コスト材で形成できる。
【0003】
剛性又は半剛性の容器に関して、こうした容器も、広範な内容物の貯蔵手段を提供することに関し、かなりの程度の商業的成功を収めていることが広く認められている。こうした容器は通常、内容物を充填及び/又は取り出すために開放状態を維持すると共に、取外し可能な上蓋により再封止可能に閉止できる開口部を有する。そのような容器は又、積み上げが可能なように、平らな底部及び上面を有して提供されることが多い。しかしながら、そのような容器は通常、バッグより多くの材料を使用するので、廃棄の可能性が制限されることがある。同時に、そのような容器の耐用年数は、損傷、汚れ、又は使用中に自然に生じるその他の劣化によって制限されることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それ故に、可撓性バッグと剛性又は半剛性の貯蔵容器との両方の所望の品質が組み合わされた容器を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの態様に従って、側壁部分及び底壁部分を含む構造体を備える容器が提供される。シート材料を含む上側部分が構造体に一体的に取り付けられ、該上側部分が該容器用の閉止可能な開口部を画定する。シート材料の少なくとも一部を構造体から分離するために、壊れやすい部分が上側部分と構造体との間に画定されて予め画定された部分を形成する。
【0006】
本発明の別の態様に従って、側壁部分及び底壁部分を含む構造体を含む容器が提供される。シート材料を含む上側部分が、構造体に一体的に取り付けられ、該上側部分が容器用の閉止可能な開口部を画定する。シート材料の隣接部分を分離するために、壊れやすい部分が、上側部分に沿って配置されて開口部から構造体に向かって延びると共に予め画定された部分を形成する。
【0007】
本発明の更なる態様に従って、側壁部分及び底壁部分を含む構造体を備える容器が提供され、該側壁部分が該底壁部分から遠位の縁部を含む。対向パネルを画定するシート材料を含む上側部分が、構造体に一体的に取り付けられて、容器用の閉止可能な開口部を画定する。シート材料の少なくとも一部を構造体から分離するために、壊れやすい部分が、上側部分と構造体との間に画定されて予め画定された部分を形成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1〜3を参照すると、本発明の教示に従う容器10が示されている。容器10には一般に、可撓−弾力的構造を画定する形状と、剛性又は半剛性の構造を画定する形状との間を動ける支持構造体11が含まれる。支持構造体11は、第一及び第二の容器側面13、15を画定する対向する第一及び第二の長手方向側壁12、14と、第三の容器側面17を画定する第一及び第二の端部側壁16、18を含む第一の対の端部側壁と、第四の容器側面19を画定する第一及び第二の端部側壁20、22を含む第二の対の端部側壁と、を含む。第一の対の端部側壁16、18は、中間壁ヒンジ24にて相互に接続されると共に壁ヒンジ26、28にてそれぞれの長手方向側壁12、14に接続される。同様に、第二の対の端部側壁20、22は、中間壁ヒンジ30にて相互に接続されると共に壁ヒンジ32、34にてそれぞれの長手方向側壁12、14にも接続される。
【0009】
図3及び4を参照すると、第一の対の端部側壁16、18は、壁ヒンジ24、26、28のそれぞれにおいて、相互に関連すると共に長手方向側壁12、14に対して関節構造を呈してもよく、並びに第二の対の端部側壁20、22は、壁ヒンジ30、32、34のそれぞれにおいて相互に関連すると共に長手方向側壁12、14に対して関節構造を呈してもよい。側壁12、14、16、18、20、22は、支持構造体11が可撓−弾力的構造体を含む概ね平らな折り畳み構成から、支持構造体11が実質的に剛性又は半剛性の構造を含む組み立てられた三次元構成まで動くように、関節動作が可能である。容器10の平らな折り畳み構成では、長手方向側壁12、14の内面36、38が、相互に向かい合って位置し、第一の対の端部側壁16、18の内面40、42が、相互に向かい合って位置し、第二の対の端部側壁20、22の内面44、46が、相互に向かい合って位置する(図4参照)。容器10の組立て構成では、長手方向側壁12、14の内面36、38は、相互に向かい合って間隔をおいて位置し、第一の対の端部側壁16、18は、相互に実質的に平行に整列すると共に長手方向側壁12、14に対して実質的に垂直に整列し、並びに第二の対の端部側壁20、22は、相互に実質的に平行に整列すると共に長手方向側壁12、14に対して実質的に垂直に整列して、側壁12、14、16、18、20、22により囲まれた概ね方形領域を画定する(図1)。
【0010】
容器10には更に、長手方向側壁12、14の縁部50、52の間を延びる底壁48が含まれる。図示される実施形態では、底壁48は、第一及び第二の底区分54、56で形成されてもよく、これらは、縁ヒンジ58、60にて縁部50、52に接続され(図8をも参照)ると共に縁ヒンジ58、60に平行に延びる中間底ヒンジ62にて相互に接続されている。中間底ヒンジ62とそれぞれの縁ヒンジ58、60との間の底区分54、56のそれぞれの幅寸法は、好ましくは、中間壁ヒンジ24、30とそれぞれの壁ヒンジ26、30及び32、34との間で測定される時、端部側壁16、18、20、22の幅に実質的に等しい。中間底ヒンジ62は、一般に、折り畳み構成及び組立て構成の両方における中間壁ヒンジ24及び30により画定される想像上の平面I内に有る(図5)。折り畳み構成では、第一及び第二の底区分54、56は、長手方向側壁12、14の間に有って、第一の底区分54の表面64(図8)が、長手方向側壁12の内面36に向かって位置し、第二の底区分56の表面66が、長手方向側壁14の内面38に向かって位置する。組立て構成では、第一及び第二の底区分54、56は、相互に概ね平行に整列すると共に長手方向側壁12、14に対して概ね垂直に整列してもよい。容器10の構成要素間の好ましい寸法関係を本明細書に記述したが、構成要素の相対寸法、並びに構成要素の相互に対する変位の程度、壁を構成する要素の数、構成要素の寸法の相互に対する一貫性又は非一貫性は変化してもよく、本発明の範囲内で機能し続けると当業者には理解されるであろうことに留意されたい。
【0011】
図3〜7に見られるように、第一のガセット構造部68が、底壁48から第一の対の端部側壁16、18まで延び、第二のガセット構造部70が、底壁48から第二の対の端部側壁20、22まで延びる。容器10の1つの構造では、側壁12、14、16、18、20、22、底壁48の内面と第一及び第二のガセット構造部68、70は、可撓性材料130の実質的に連続したシートを含む。可撓性材料130は、一対の対向する概ね平らな部分130a及び130bを含む(図6及び7)。可撓性材料130の部分130aが、側壁12、16、20に沿って延び、可撓性材料130の部分130bが、側壁14、18、22に沿って延びる。可撓性材料130の更なる部分130cが、側壁12、16、20の縁部から延びると共に部分130aに隣接して延び、並びに可撓性材料130の更なる部分130dが、側壁14、18、22の縁部から延びると共に部分130bに隣接して延びる。更に延びる部分130c及び130dは、対向する縁部69、71に沿って相互に接続されており(図4A、4B、6、及び7)、縁部69、71が、中間壁ヒンジ24、30でそれぞれ付着されている。加えて、部分130c及び130dは、第一及び第二のガセットヒンジ80、100(図4、4A、4B、6、及び7参照)に沿って接合されている。第一のガセットヒンジ80は、第一のガセット構造部68上に画定されて、中間壁ヒンジ24の端部84に隣接する位置から中間底ヒンジ62まで延び、第二のガセットヒンジ100は、第二のガセット構造部70上に画定されて、中間壁ヒンジ30の端部104に隣接する位置から中間底ヒンジ62まで延びる。
【0012】
図3、4、及び4Aを参照して、第一のガセット構造部68は、第一及び第二の移動可能なガセット部分72、74と、第一及び第二の実質的に静止したガセット部分73、75と、を含む。第一のガセット部分72、73は、内面40において折り曲げ線82に沿って分かれている。好ましくは、折り曲げ線82は、中間壁ヒンジ24の端部84に隣接する位置から、縁部ヒンジ58の端部側壁16との交点86まで延びる。第二のガセット部分74、75は、内面42において折り曲げ線88に沿って分かれている。好ましくは、折り曲げ線88は、中間壁ヒンジ24の端部84に隣接する位置から、縁部ヒンジ60の端部側壁18との交点90まで延びる。移動可能なガセット部分72、74は、底区分54、56の第一の端部におけるそれぞれのヒンジ76、78から、それぞれの折り曲げ線82、88まで延びる。移動可能なガセット部分72、74は、関節動作のために、相互に向かい合って第一のガセットヒンジ80に沿って接続されている。
【0013】
同様に、図3、4、及び4Bを参照して、第二のガセット構造部70は、第一及び第二の移動可能なガセット部分92、94と、第一及び第二の実質的に静止したガセット部分93、95と、を含む。第一のガセット部分92、93は、内面44において折り曲げ線102に沿って分かれている。好ましくは、折り曲げ線102は、中間壁ヒンジ30の端部104に隣接する位置から、縁部ヒンジ58の端部側壁20との交点106まで延びる。第二のガセット部分94、95は、内面46において折り曲げ線108に沿って分かれている。好ましくは、折り曲げ線108は、中間壁ヒンジ30の端部104に隣接する位置から、縁部ヒンジ60の端部側壁22との交点110まで延びる。移動可能なガセット部分92、94は、底区分54、56の第二の端部におけるそれぞれのヒンジ96、98から、それぞれのヒンジ102、108まで延びる。移動可能な部分92、94は、関節動作のために、相互に向かい合って第二のガセットヒンジ100に沿って接続されている。
【0014】
実質的に静止したそれぞれのガセット部分73、75、93、95により画定される三角形の一辺を折り曲げ線82、88、102、108のそれぞれが形成し、残りの2辺がそれぞれの側壁16、18、20、22に付着されているので、折り曲げ線82、88、102、108は、実質的に静止している。折り曲げ線82、88、102、108は、隣接する側壁16、18、20、22の材料への接合部又は付着部によって、別の方法として又は追加的に画定されてもよいことに留意すべきである。
【0015】
図6を参照すると、第一のガセット構造部68の第一及び第二の移動可能なガセット部分72及び74はそれぞれ、第一及び第二の表面72a、72b及び74a、74bをそれぞれ含む。容器10がその折り畳み構成にある時、第一のガセット構造部68は、端部側壁16、18の間に位置して、第一のガセットヒンジ80の周囲に折り曲げられ、第一及び第二のガセット部分72、74が底区分54、56に概ね平行に延び、並びに第一の表面72a、74aが端部側壁16、18のそれぞれの内面40、42に向かって面する。図5を参照すると、容器10がその組立て構成にある時、第一のガセット構造部68の移動可能なガセット部分72、74は、折り曲げ線82及び88の周りで折り曲げられて、折り曲げられたガセット構造部が端部側壁16、18に概ね平行に且つ隣接して位置し、折り曲げられた第一及び第二の移動可能なガセット部分72、74が底区分54、56に対して概ね垂直に延び、並びに第二の表面72b、74bが端部側壁16、18のそれぞれの内面40、42に向かって面する。
【0016】
図7を参照すると、第二のガセット構造部70の第一及び第二の移動可能なガセット部分92及び94はそれぞれ、第一及び第二の表面92a、92b及び94a、94bをそれぞれ含む。容器10がその折り畳み構成にある時、第二のガセット構造部70は、端部側壁20、22の間に位置して、第二のガセットヒンジ100の周りに折り曲げられ、第一及び第二のガセット部分92、94が底区分54、56に概ね平行に延びると共に第一の表面92a、94aが端部側壁20、22のそれぞれの内面44、46に向かって面する。図5を参照すると、容器10がその組立て構成にある時、第二のガセット構造部70の移動可能なガセット部分92、94は、折り曲げ線102及び108の周りで折り曲げられて、折り曲げられたガセット構造部が端部側壁20、22に概ね平行且つ隣接して位置し、折り曲げられた第一及び第二の移動可能なガセット部分92、94が底区分54、56に対して垂直に延びると共に、第二の表面92b、94bが端部側壁20、22のそれぞれの内面44、46に向かって面する。
【0017】
第一及び第二のガセットヒンジ80、100はそれぞれ、底区分54、56の幅に好ましくは実質的に等しい長さを画定する。しかしながら、上記のように、構成要素の相対的な寸法は、本発明の範囲内で変化してもよく、尚、機能的な容器が提供されることを当業者は理解されるであろう。容器10が折り畳み構成から組立て構成まで動く時、第一及び第二のガセットヒンジ80、100は、中間底ヒンジ62に実質的に同一線上にある向きから、中間底ヒンジ62に対して実質的に垂直であり、中間壁ヒンジ24、30のそれぞれに実質的に平行且つ隣接する向きへ向かって移動する。第一及び第二のガセット構造部68、70は、第一及び第二の対の端部側壁16、18及び20、22と底壁48との間の支持構造を提供する。第一及び第二のガセット構造部68、70は、底区分54、56が予め定められた位置を過ぎて旋回移動することに抵抗できる構造を提供する。非限定的な例として、第一及び第二のガセット構造部68、70は、容器が組立て構成にある時、側壁12、14、16、18、20、22の縁部により画定される平面を過ぎた底区分54、56が旋回移動することに抵抗できる。
【0018】
一実施形態では、ガセット構造部68、70は、可撓性の材料で、例えば、以下で更に説明されるような、容器10を構成するための可撓性フィルム材で形成される。可撓性のガセット構造材料は、容易に関節動作をする又は曲がることができる、すなわち、容器10が折り畳み構成と組立て構成の間を動く最中の中間壁ヒンジ24、30の端部84、104と中間底ヒンジ62の端部との間の距離の変化に適応するために、座屈する又は部分的に重なることができる。ガセット構造部68、70は、容器10の中に置かれた内容物の保持を助長するために、容器側面13、15、17、19と底壁48との間で連続的な可撓性膜を画定することが可能である。
【0019】
容器10には、容器10をその組立て構成に保持するための構造が設けられてもよい。図示される実施形態では、端部側壁16及び20にはそれぞれ、隣接する端部側壁18及び22に対して重なり合う関係に伸びる、それぞれの延長部112、114が設けられる(図2参照)。延長部112、114は、隣接する端部側壁18、22に付着又は粘着して、第一及び第二の対の端部側壁16と18及び20と22との間の旋回移動を実質的に阻止して、容器10をその組立て構成に保持することも可能である。延長部112、114には、隣接端部側壁18、22に粘着するために、接着剤取付け手段が設けられてもよい。接着剤取付け手段として、剥離カバーストリップ付き又は無しの感圧性接着剤、凝集剤すなわちそれ自体だけに粘着する接着剤などが挙げられるが、これらに限定されない。別の方法として又は加えて、延長部112、114を隣接端部側壁18、22に取り付けるために、機械的手段が設けられてもよく、スロット中へのタブ、ストラップ、クリップ、接着剤ストリップ、クランプ要素、並びに相互係合するディンプルと窪み要素のようなスナップないしは別の方法で相互嵌合する部品などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0020】
別の方法として又は加えて、容器10を組立て構成に保持するための構造は、底区分のヒンジ位置76、78、96、98の1つ以上を過ぎて延びる延長部(図示せず)などの、底区分54、56に設けられた延長部(単数又は複数)(図示せず)が含まれる固定機構を備えてもよい。そのような延長部は、それぞれのヒンジ位置76、78、96、98を過ぎて延びてもよいが、好ましくは、ヒンジ構造部68、70の可撓性材料130に封着、粘着、又は他の方法で接続されない。底区分54、56の延長部(単数又は複数)(図示せず)は、好ましくは、延長部(単数又は複数)が長手方向に過ぎて延びるような寸法にされてもよく、それぞれの端部壁16、18、20、22の1つ以上に対して係合する表面が含まれてもよい。組立て構成では、底区分54、56の延長部(単数又は複数)の端部壁16、18、20、22の縁部に対する係合が、底区分54、56の折り畳み構成に向けた旋回動作を実質的に阻止して、これにより、容器を組立て構成に固定することができる。底区分54、56の延長部(単数又は複数)を組み入れた固定機構が、延長部112、114を利用する固定機構の代わりに設けられてもよい。
【0021】
本発明の構造及び操作は、本明細書に記述される4辺型の容器に限定されるものではなく、本発明の原理は、5つ又はより多くの辺の多角形容器構成にも適用可能な場合があることに注意するべきである。そのような変形の非限定的な例として、本発明の容器は、3辺型の容器を含んでもよく、その2つの長手方向側壁が壁ヒンジにより一端で結合され、対向端部にて対の端部側壁に接続され、対の端部側壁の動作が、上記実施形態の対の端部側壁の関節動作に類似の方法でもたらされて、3辺型容器を概ね平らな構成から組立て構成まで動かすことが可能である。
【0022】
本発明の更なる態様に従って、容器10には、側壁12、14、16、18、20、22から延びる2つの概ね平面状の対向するサイドパネル116、118が含まれて、容器10のための可撓性のバッグ状の上側部分119を画定する。サイドパネル116は、側壁12、16、及び20から延び、サイドパネル118は、側壁14、18、及び22から延びる。サイドパネル116、118は、細長い縁部シーム120、122に沿って共に付着されており、縁部シーム120、122が、超音波溶接、熱封着、接着剤、又は突合せ継手、重ねシーム、フィン封止、若しくは他の形体で接合される他の従来型取付け手段により形成されてもよい。縁部シーム120、122は、中間壁ヒンジ24、30と実質的に同一線上に配置されてもよい。
【0023】
支持構造体11から遠位のサイドパネル116、118の端部が、内容物を容器10の中へ入れる及び/又はこれから出すための、容器10の開放口部123を画定する。任意選択の再利用可能な閉止部124が、容器の口部123に配置されて示されており、容器10の口部123を再閉止可能に封止するために、サイドパネル116、118の内側に取り付けられた相補型噛合い要素126、128として例示される。例えば、再利用可能な閉止部124は、相互に噛合って封止するタイプの閉止部を含んでもよく、これには、容器10の開閉を操作するためのスライダが含まれても、含まれなくてもよい。本発明は、例示された再利用可能な閉止部に限定されるものではなく、採用の可能性がある再利用可能な閉止部の非限定的な例及びその製造についての情報が、米国特許第4,186,786号、第4,285,105号、第4,363,345号、第4,561,109号、第5,804,265号、及び第5,851,070号に記載されている。容器10の口部123を閉止するために、追加の閉止構造が組み込まれてもよく、フック・ループ式ファスナ、スナップ型閉止部、グリップ、クリップ、及びクランプのような機械的ファスナ、フラップ閉止部、結びフラップ、引き締め紐閉止部、ねじり結び閉止部、並びに、感圧性接着剤のテープ又はストリップ、組合せ凝集剤、エポキシ樹脂反応性接着剤、及び感圧性接着剤埋め込み活性フィルムのような接着剤閉止部などが挙げられるが、これらに限定されない。利用され得る、ある感圧性接着剤埋め込み活性フィルムの非限定的な例及びその製造についての情報は、米国特許第5,662,758号及び第6,489,022号に見出すことができる。再利用可能な閉止部を好ましい閉止部として述べてきたが、本発明のある種の用途では、より永久的な閉止部が好ましいことがある。本明細書で具体的に述べたもの以外の、完全又は部分的な閉止部、又は閉止部の無いものも、記述された発明の範囲内で提供可能である。
【0024】
容器10の例示された実施形態は、可撓性材料130のシート(単数又は複数)から構成されており、用語「可撓性」が、外部から付加された力に応じて柔軟に順応し得るように、特に繰り返して、撓み又は曲がることが可能な材料を指すために用いられている。それ故に、「可撓性」は、不撓性、剛直な、又は順応性がないという用語と実質的に意味が反対である。従って、可撓性である材料及び構造体は、形状及び構造を変化させて外力に適合し、その一体性を失うことなく、接触させられた物体の形状に順応することができる。容器10を形成するシート材料130は、ポリプロピレン又は同等材料などのポリマーフィルムを包含する可撓性フィルム材を含んでもよく、ポリプロピレン材料は、例えば0.013mm(0.5ミル)〜0.13mm(5ミル)の厚さで供給され得る。
【0025】
容器10を形成する可撓性材料130のシート(単数又は複数)は、側壁12、14、16、18、20、22、底壁48、第一及び第二のガセット構造部68、70、並びにサイドパネル116、118を、連続的な可撓性容器材料として形成してもよい。別の方法として、可撓性材料130は、袋状又は管状構造を含むことができる。更に、側壁12、14、16、18、20、22、及び底区分54、56は、それぞれのヒンジにて相互に向かって旋回可能である容器10の表面を画定しており、ヒンジが可撓性材料130により形成されてもよい。容器10の例示される実施形態では、例えば図6〜8に示されるように、側壁12、14、16、18、20、22、及び底区分54、56のそれぞれが、可撓性材料130と可撓性材料130の外面に付着された構造材料132のパネルとを含む、層状構造により画定される。本発明の非限定的な例では、構造材料132のパネルが、1172.1MPa〜1723.7MPaの間の曲げ弾性率と、0.013mm〜0.25mmの間の厚さとを有する可撓性材料130と比較する時、1172.1MPa〜1723.7MPaの間の曲げ弾性率と、0.25mm〜12.7mmの間の厚さとを有する材料を含んでもよい。構造材料132は、好ましくは、可撓性材料130より硬く、好ましくは、概ね平面形状などの予め定められた当初の形状から弾力的に撓むと共にこれに戻ることが可能である。本明細書で使用する時、用語「曲げ弾性率」は、ASTM試験方法D790により決定されるような曲げ弾性率を意味する。一実施形態では、構造材料132は、好ましくは、ポリプロピレン材を含んでもよい。しかしながら、追加又は他の材料が、構造材料132用に使用されてもよく、押し出された波形高分子材料、カード加工された繊維材料、及び微細波形コルゲートが含まれる、いずれか既知の高分子材料が挙げられるがこれらに限定されない。可撓性材料130又は構造材料132のいずれかの特定の硬さは、容器10の所望の最終用途又は適用先に合わせて調節できることを当業者は理解されるであろう。
【0026】
構造材料132は、超音波溶接又は熱接着、例えば熱封着などによる、構造材料132と可撓性材料130との間に分子レベルの結合を形成する機械的な連結手段によって、可撓性材料130に付着されてもよい。別の方法として、構造材料132と可撓性材料130は、コンタクト接着剤が挙げられるがこれに限定されない接着剤又は粘着剤によって、あるいはスナップ嵌め、クリップ、ゴムバンド、機械的ファスナ、グリップ、ステイプル、クランプ、及び/又は2つの材料の間の締まり嵌め連結すなわち構造材料132を可撓性材料130の中に堅く嵌め込むなどの公差嵌め、又は材料を共に機械的パンチングするなどの機械的連結によって、接合されてもよい。そのような付着は、連続であってもよく、又は2つ以上の接着点の連なりのような不連続であってもよい。
【0027】
底区分54、56を構成する構造材料132は、任意に、可撓性材料130に付着されなくてもよいことに留意するべきである。そのような場合、底区分54、56の構造材料132は、他の構造体に、例えば側壁12、14、16、18、20、22の1つ以上に付着されてもよい。更に、例示される構造では構造材料132が可撓性材料130の外面上に配置されているが、構造材料132の一部又は全てが、可撓性材料130の内面上に配置されてもよい。任意に、底区分54、56は、構造材料132無しで形成されてもよく、底壁48が、可撓性材料130により画定される比較的可撓性の領域を含んでもよい。
【0028】
あるいは、側壁12、14、16、18、20、22、及び/又は底区分54、56は、側壁12、14、16、18、20、22、及び/又は底区分54、56によって、その全面積未満が構造材料132で覆われて形成されてもよい。例えば、折り畳み構成と組立て構成との間を移動中に、及び/又は容器10の使用中に、側壁12、14、16、18、20、22、及び/又は底区分54、56の構造的一体性又は形状を保持するように配置された、フレーム部材(図示せず)が、側壁12、14、16、18、20、22、及び/又は底区分54、56に含まれてもよい。可撓性材料130の剛性より大きい剛性を側壁12、14、16、18、20、22、及び/又は底区分54、56に提供可能ないかなる構造が用いられてもよく、中実若しくは穿孔されたシート又はフレーム又は他の構造要素が利用されようと、その構造は、側壁12、14、16、18、20、22、及び/又は底区分54、56に別個又は付着の剛化構造を必ずしも含む必要がないことを理解すべきである。例えば、側壁12、14、16、18、20、22、及び/又は底区分54、56は、サイドパネル116、118を構成する材料と同一のシートで、しかし材料の硬さに影響を与える異なる材料特性を有して形成されてもよく、例えば異なる材料の厚さによって、又は側壁12、14、16、18、20、22、及び/若しくは底区分54、56の材料の架橋又は結晶化の増加などによってもたらされてもよく、あるいは材料中に折り曲げ、ひだ、又は波形を形成するなどの機械的手段によって材料の硬さが変化又は制御されてもよい。
【0029】
可撓性材料130は可撓性のポリプロピレンフィルム材であると説明したが、可撓特性を呈する他の材料が、可撓性材料130として組み込まれてもよく、それらには、本来的に二次元性が顕著か又は三次元構造に形成されたかいずれにせよ、実質的に不透過性の高分子材料、セルロース系材料、アルミニウム箔、コーティングされた(ワックスがけなど)及びコーティング無しの紙、コーティングされた不織布などと、スクリム、メッシュ、織布、不織布、開放又は閉塞気泡発泡体、又は穿孔若しくは多孔質フィルムのような実質的に透過性の材料などが挙げられるが、これらに限定されない。そのような材料は、単一の組成物又は層を含んでもよく、あるいは、物質の支持材料として利用される基材材料が含まれる、複数材料の合成物又は積層体であってもよい。更に、可撓性材料130に所望の硬さ特性をもたらすいかなる材料も、本発明の範囲内で組み込みできることを当業者は理解されるであろう。
【0030】
可撓性材料130は、シート材料から形成される構造に限定されるものではなく、容器10の可撓性材料部分は、バッグ又は貯蔵容器を商業的に利用可能な形体で製造するための当該技術分野において既知の方法など、いかなる既知で好適な方法にて構成されてもよい。可撓性材料130の様々な構成要素又は要素をそれ自体又は相互に接合するために、熱又は接着剤の封着技法を利用することも可能である。加えて、容器10の可撓性材料部分は、材料のウェブ又はシートから可撓性材料部分を組み立てるため、折り曲げ及び接合技法に依存する替わりに、熱成形、吹き込み、又は他の方法で形成若しくは成形されてもよい。
【0031】
可撓性材料130及び構造材料132のいずれか又は両方用に選択される材料は、内容物を所望の程度に視覚識別できるように選定されてもよいなど、いかなる程度の透明性、半透明性、及び/又は不透明性を呈してもよく、並びに色付きの透明、半透明、及び/又は不透明材料が含まれてもよい。透明性、半透明性、及び/又は不透明性の程度は、追加的に、文字メッセージすなわち容器内容物及び/又は指示を容器10上に書き込む及び/又は読み取ることが容易になるように選定されてもよい。
【0032】
可撓性材料130及び構造材料132を形成するのに受容可能な材料の中にやはり含まれるのは、電子レンジ可能な材料である。更に、可撓性材料130及び構造材料132は、容器10の外面と内面との間の熱流れを制限するための断熱特性をもたらす材料及び構成又は構造を含んでもよく、例えば、ユーザーの手又は支持表面への熱伝達を制限するために底壁48又は他の接触表面へ設けられることも可能である。 そのような材料には、より低い熱伝導率、より低い熱/冷熱容量、熱伝導率及び/又は熱容量に影響を及ぼすより少ない質量及び/又は材料構造を一般に有する材料が、例えば材料内に空気などの流体を部分的か完全にか包み込む又は封入する空隙空間を有する材料などが、含まれてもよい。容器10に所望の熱特性をもたらす材料の例には、開放又は閉塞気泡発泡材料、可撓性材料130及び/又は構造材料132中に、これらの上に、又はこれらの間に分散された微小空気を閉じ込めた材料、例えば繊維、綿毛、間隔のある粒子など、可撓性材料130及び/又は構造材料132中に画定された低質量部分、例えば可撓性材料130及び/又は構造材料132の薄い部分、並びに/あるいは可撓性材料130と構造材料132との間の低熱伝達断熱層又はコーティングの配設などが挙げられるが、これらに限定されない。そのような材料は、オフセット領域を有する1つ又は2つ以上の層で形成された波形紙又はポリマー材料構造の形体であってもよく、熱成形、エンボス加工、折り畳みなどにより形成されてもよい。例えば、容器の外面と内面との間に大量の断熱空気を提供するために、2つの層で形成された多層構造であって、その少なくとも1つに他層の平面からオフセットされた領域が含まれるか、又は単一層の材料であって、その材料の選定された領域がその材料の他の領域からオフセットされているものなど。別の方法としては、可撓性ポリマー材料の2枚以上の層が選択的に共に封着又は接合されて閉じ込め空気の領域を作り出すことによって、熱バリアが形成されてもよい。
【0033】
容器10の折り畳み構成では、図2に示されるように、容器10は、実質的に平らであって、側壁12、16、20が相互に概ね一直線上の関係に位置し、残る側壁14、18、22が相互に概ね一直線上の関係に位置して、側壁12、16、20それぞれに平行及び隣接して位置する。底区分54、56は、相互に隣接すると共に対向する側壁12と14との間に位置し、第一及び第二のガセット構造部68、70は、対向する対の端部側壁16と18及び20と22それぞれの間に位置する。加えて、対向するサイドパネル116、118は、概ね平行及び相互に隣接して位置し、並びに、側壁12、14、16、18、20、22との接続部すなわち支持構造体11とバッグ状部分119の接続部などにおいて折り曲げ返されてもされなくてもよいが、容器10のコンパクトで比較的平らな折り畳み構成を形成する。支持構造体11は、容器を組み立てるプロセスが完了する前は可撓的で弾力的な構造を含んでいて、側壁12、14、16、18、20、22、及び底区分54、56が一般に相互に向かって関節動作可能及び可動であることに留意するべきである。
【0034】
容器10を組み立てる1つの方法に従って、力が、容器10の概ね対向する位置の部分に付加されてもよい。付加された力は、結果として、容器10を貫いて延びる概ね反対方向に向いていてもよい。非限定的な好ましい例として、図3の矢印134、136により表されるように、力が、中間壁ヒンジ24、30に隣接して容器10に付加されて、中間壁ヒンジ24、30を相互に向かって内向きに押してもよい。中間壁ヒンジ24、30の内向き移動とほぼ同時に、対の隣接端部側壁16、18及び20、22が、概ね同一平面上の配置に向かって相互に相対的に旋回し、一方また、それぞれの隣接する側壁12、14に向かって概ね内向きに旋回して、側壁12、14、16、18、20、22が、容器に対して実質的に剛性又は半剛性のベース構造を画定するようになる。側壁12、14、16、18、20、22の旋回移動とほぼ同時に、底区分54、56が、それぞれの側壁12,14から離れて旋回し、中間底ヒンジ62が、図3の矢印137により概ね表される方向へ移動して、組み立てられた容器10の底壁48を形成するようになる。加えて、ガセット構造部68、70が、底区分54、56の移動及び対の端部側壁16、18及び20、22の相対旋回移動に応じて旋回し、ガセットヒンジ80、100が、中間底ヒンジ62に実質的に平行な方向から中間底ヒンジ62に対して実質的に垂直な方向へ旋回するにつれて、ガセット部分72、74、92、94がそれぞれ、各折り曲げ線82、88、102、108の周りで概ね旋回する。
【0035】
容器10を折り畳み構成から組立て構成に変形させるためには、代わりの力が付加されてもよく、端部側壁16、18、20、22の1つ以上に力(単数又は複数)を付加して、1つ以上の端部側壁16、18、20、22を隣接する長手方向側壁12、14に相対的に旋回させることが挙げられるが、これに限定されない。更なる代替として、力が、長手方向側壁12、14に付加されて、長手方向側壁を相対から遠くへ外向きに動かしてもよい。更なる代替では、力が、底壁48上の1つ以上の場所に付加されて、底壁48又は底壁48の区分54、56をそれぞれの隣接する側壁12、14に対して旋回させてもよい。容器10の1以上の壁を隣接壁などの少なくとも1つの他の壁に相対的に移動させるために付加される力は一般に、残る壁を組立て構成に向かって動かすことができると理解すべきである。
【0036】
容器10を折り畳み構成と組立て構成との間で動かすための力(単数又は複数)の付加は、掴み表面の形成及び/又はてこ力の付加を容易にできる構造などの、容器10の1つ以上の壁12、14、16、18、20、22、48に関連付けられた追加構造によって、助長されてもよい。そのような追加構造として、容器10を折り畳み構成から組立て構成に向かって又は組立て構成から折り畳み構成に向かっていずれかに動かすための、あるいは容器10の組立て中に底壁位置を制御するなどの拘束固定力を付加するための、ユーザーから容器10の一部へ直接的又は間接的に力を伝達するタブ、ループ、又はてこが挙げられてもよいが、これらに限定されない。非限定的な例として、ユーザーは、端部側壁16、20に関連付けられた延長部112、114を掴んで、延長部112、114を旋回させる及び/又は延長部112、114を相互に向かって押して、容器10の壁12、14、16、18、20、22、48を組立て構成に向かって動かしてもよい。
【0037】
上で述べたように、端部側壁16、20の延長部112、114は、延長部112、114を隣接端部側壁18、22に付着させることによって、容器10を組立て構成に保持するのに使用されてもよい。延長部のそのような付着は、容器10を自己支持構造として提供するために、支持構造体11を実質的に剛性又は半剛性の構成に維持する。
【0038】
側壁12、14、16、18、20、22の概ね平らな折り畳み構成から組立て構成に向かう動作が、対向するサイドパネル116、118の下側部分を相互から離し、同時に、サイドパネル116、118の上側部分も離されて容器10用の開放口領域が画定され、これを通して物品又は内容物を容器10へ供給又はこれから取出すことが可能になる。組立て構成において、曲り領域138、140、142、144(図1及び9)が、壁ヒンジ26、28、32、34で画定される隅部に隣接してサイドパネル116、118内に画定され、曲り領域138、140、142、144の湾曲が、サイドパネル116、118を構造的に剛化させる傾向となり、これにより、サイドパネル116、118を隣接側壁12、14、16、18、20、22に更に整列した向きに片寄らせて、より開いた通路を容器10に提供する。
【0039】
追加的な構造体が、サイドパネル116、118に設けられて、サイドパネル116、118をより開いた状態に維持することを助長してもよい。そのような追加的な構造体として、サイドパネル116、118の片方又は両方の支持構造体11から遠位の縁部に隣接してスパン中央部に配置された、又はサイドパネル116、118の他の場所に沿って配置されたステーが挙げられてもよいが、これに限定されない。ステー(単数又は複数)は、サイドパネル116、118の少なくとも一部を所望の姿勢に保持するための、幾分かの、折り曲げられると元に戻らない(dead-fold)又は位置の固定が可能な機能を一般に呈する、可撓性又は剛性の部材を含んでもよい。そのような機能を呈するステーは、金属ワイヤ又は薄いシート材料を含んでもよく、繊維性の紙及び厚紙、折り曲げられると元に戻らない性質のポリマーシート、及び固定可能なヒンジ様の機構が付いた成型、成形、打抜き、又は切取りの剛性部品などが挙げられる。類似機能を呈する他のステー材料も、使用することが可能である。
【0040】
別の方法として又は追加的に、可撓性パネル116、118をより開いた姿勢に片寄らせる又は保持するための構造は、サイドパネル116、118を隣接側壁12、14、16、18、20、22に更に整列して保持することを助長するための構造を含んでもよい。例えば、サイドパネル116、118の材料特性を変化させる手段が設けられてもよく、側壁12、14、16、18、20、22とサイドパネル116、118との間で力を伝達するための力伝達要素又は剛化要素などが挙げられるが、これに限定されない。
【0041】
図9〜12を参照して、容器10には更に、サイドパネル116、118を操作することによって、容器内に置かれた内容物へのアクセスを容易にする手段が含まれてもよい。特に、容器10の図示される実施形態において、サイドパネル116、118を相互から及び/又は側壁12、14、16、18、20、22から分離するための領域が設けられてもよく、これには、例えばシーム縁部120、122の少なくとも1つに沿って延びる壊れやすい部分146(図1も参照)が含まれ、また、側壁12、14、16、18、20、22の縁部に隣接して延びる壊れやすい部分148が含まれてもよい。容器10へのアクセスを提供する1つの方法に従って、サイドパネル116、118は、少なくとも1つの壊れやすい部分146に沿って完全に又は部分的に分離されてもよく(図11)、並びにサイドパネル116、118は、それ自体の上に及び/又は側壁12、14、16、18、20、22に隣接する場所に折り曲げられ及び/又は丸め上げられてもよい(図10)。所望により、更なる壊れやすい部分が、シーム縁部120、122のもう1つ又は別の場所などに設けられて、サイドパネル116、118の複数区分を折り曲げ及び/又は丸め上げ可能にして、サイドパネル116、118の分離を容易にしてもよい。好ましくは、分離される材料は、一片に分離されるが、別の方法としては、二片以上に分離される。分離される材料は、容器10から完全に取外し可能であってもよく、又は1点以上で依然付着していて、その点の周りで材料が旋回可能であってもよい。
【0042】
容器10へのアクセスを提供する代替方法によれば、サイドパネル116、118は、図11に見られるように、少なくとも1つの壊れやすい部分146に沿って分離されてもよく、更に、図12に見られるように、壊れやすい部分148に沿って側壁12、14、16、18、20、22から分離されて、サイドパネル116、118が側壁12、14、16、18、20、22から実質的に完全に取外し可能であってもよい(図13)。
【0043】
壊れやすい部分146、148は、予め画定された脆弱部分若しくは線、及び/又は引裂き指向の材料特性により形成されてもよい。予め画定された脆弱部分又は脆弱線の例として、穿孔、機械的又はレーザーの刻線、断続的若しくは間隔の開いた刻線又は脆弱なエンボス領域又はエンボス点、材料の薄化、及び/又は所望の分離場所に或いは所望の分離場所に隣接して置かれた引裂きテープなどが挙げられるが、これらに限定されない。別の方法としては、接合が、接着剤、凝集剤、熱封着、溶接、又は他の手段によりなされようと、分離は、重なり(lap)、フィン、突合せシーム、又は封止部などの解放可能に付着された線、部分、又は領域に沿って生じる得る。更なる代替として、スパニング材(spanning material)が、例えば感圧性接着剤のテープが、引き裂かれる又は取り外されて、パネル(単数又は複数)の分離を引き起こしてもよい。追加的に、引裂き又は分離プロセスを容易にするための手段が設けられてもよく、ユーザーが壊れやすい部分を認識するのを容易にする及び/又は容器10を掴むことを容易にする及び/又は容器10への力の付加を容易にする、固定/引張りタグ、ループ、又は他の触知手段などが挙げられるが、これらに限定されない。壊れやすい部分(単数又は複数)の認識は更に、視覚表示(単数又は複数)によって容易にされてもよく、これには、塗られた又は印刷された色ストリップ(単数又は複数)などの色部分、並びに/あるいは視覚的に認識可能な材料特性などが挙げられる。これらは、壊れやすい部分に又はこれに隣接して配置されてもよく、壊れやすい部分のいずれかの側に沿って延びる視覚表示を含んでもよい。そのような例としては、隣接領域(単数又は複数)に比較して不透明度又は半透明度の差を示す、視覚的に認識可能なレーザー刻線又は領域(単数又は複数)などが挙げられる。更に、壊れやすい部分を越えて引裂きが伝播するのを防ぐために、引裂き阻止構造を、壊れやすい部分に隣接して設けることも可能である。
【0044】
容器10へのアクセスを容易にするための構造は、サイドパネル116、118の操作に限定されない。容器10の内部へのアクセスを改善するように容器10の一部(単数又は複数)を取り外す、変形する、又は他の方法で操作することを可能にする構造が、側壁12、14、16、18、20、22により画定される支持構造体11の領域に設けられてもよく、側壁12、14、16、18、20、22の1つ以上に関連付けられた取外し可能又は置き換え可能な追加的な、構造が含まれてもよい。
【0045】
容器10の1つの使用では、容器10は、容器10に入れられたいずれかの内容物を貯蔵するために、封止されると共に使用されてもよい。そのような使用においては、サイドパネル116、118の縁部が、上述の再利用可能な閉止部124の手段などによって、共に接合され得る。サイドパネル116、118を共に接合又は係合することにより、サイドパネル116、118が支持構造体11に向かうある大きさの移動が付随して生じて、容器10の上を横切って対の端部サイドパネル16、18及び20、22の位置を過ぎて延びるサイドパネル116、118の概ね真直ぐな接合部にサイドパネル116、118の頂部が実質的に順応するように折り曲げられる時、結果的にパネルガセット150、152を形成し得る(図14)。サイドパネル116、118の折り曲げられた状態は、側壁12、14、16、18、20、22の縁部に実質的に一致する平面に沿う、概ね平らな容器上面を画定する。それ故に、既知の剛性又は半剛性の貯蔵容器によって積み上げが可能になるのと類似の方法で、容器10の上に他の容器が積み上げ可能である。
【0046】
容器の積み上げ可能性は、追加的な構造体を設けることによって強めることが出来、サイドパネル12、14、16、18、20、22の上縁部又は下縁部に隣接する追加的な構造体が挙げられるがこれらに限定されない。そのような構造体として、支持される容器の底部が上に静置され得る支持部を提供する上部リム、上縁部又は下縁部で外向きに角度が付いた側壁12、14、16、18、20、22の幾つか又は全てを含んで、支持された又は支持されている容器の係合された下縁部又は上縁部と積極的な係合をもたらすフレア付き構造、あるいは側壁の幾つか又は全ての上縁部又は下縁部に隣接して外向きに延びるフランジから横方向に延びて、支持された又は支持されている容器の下縁部又は上縁部に係合するための出っ張り部を提供するリムなどが挙げられる。容器10の積み上げを容易にする構造は、可撓性材料130の外部に配置されても又は内部に配置されてもよく、積み上げられる容器に直接接触して機能するか、又は可撓性フィルムを通して間接的に接触して、積み上げ係合を容易にする。積み上げられる容器の整列及び係合を助長する他の構造も、設けられてもよい。
【0047】
一般に、側壁及び/又は底壁は、可撓性材料130の完全に外部、又は完全に内部、又は内部位置と外部位置の組合せのいずれで配置されてもよい。
【0048】
本容器10が、容器10を持ち上げる及び/又は運ぶなどの容器10の取扱いを容易にしていることを理解すべきである。特に、少なくとも側壁12、14、16、18、20、22により形成される支持構造体11が、容器10に十分な剛性をもたらすことができ、その結果、ユーザーは、対向する縁部及び/又は側壁を、例えば対向する長手方向壁12、14を掴んで、容器10を持ち上げる及び/又は運ぶことができる。容器10には、容器10の取扱いを容易にする追加的な構造体が設けられてもよく、側壁12、14、16、18、20、22、又は底壁48の一部として形成された又はこれに取り付けられた、タブ(単数又は複数)、ハンドル、又はストラップなどが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、容器10の片手持ち及び/又は片手運びを容易にするために、ユーザーの1以上の指を受け入れて、底壁48の支持により容器の運搬を容易にする、底壁48に設けられたストラップなどの、ハンドストラップを含むことが可能である。
【0049】
容器10の取扱いは又、サイドパネル116、118上に設けられた構造により容易にされ得る。容器10は、すべり抵抗又は他の掴み強化表面によって容易になり得るように、サイドパネル116、118の組合せをユーザの指の間で掴んで持ち上げ及び/又は運ぶことが可能である。ユーザがサイドパネル116、118を掴むことを容易にするための追加的な構造体として、取付け又は一体型のタブ(単数又は複数)、ループ(単数又は複数)、ハンドル穴(単数又は複数)、及び/又はストラップ(単数又は複数)などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0050】
説明された容器10の使用に際して、容器は、貯蔵中又は使用前の折り畳み構成で提供されてもよい。折り畳み構成の2つ以上の容器10が、複数の容器10を便利に貯蔵、流通、販売、及び輸送するための外パッケージ付きで提供されてもよい。該パッケージは、容器10を部分的又は完全に取り囲んでも又は包んでもよい。該パッケージは、いかなる既知のパッケージにもすることができ、袋、紙又はプラスチックのバンド、シュリンクパッケージ、シュリンクスリーブ、ストレッチスリーブ又はバンド、厚紙パッケージ、フローラップ(flow wrap)パッケージ、熱成形パッケージなどが挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、パッケージは、組立て方法(単数又は複数)を含めた容器10の使用についての説明を同封するか、又はそれ自体が展示するか、図示するか、又は保有する。好ましい小売店用パッケージでは、パッケージそのものが、消費者の使用可能な半剛性若しくは剛性の容器か、又は拡張された組立て可能な容器10ででさえあるかのいずれかである。
【0051】
使用の間に、容器10は、上で説明されたように折り畳み構成から組立て構成へ変形されてもよく、支持構造体12が、剛性又は半剛性の構造を画定し、上側部分119が、内容物を通すために開放可能な可撓性のバッグ状構造を画定する。内容物が、開口部123を通って容器10内に置かれて、開口部123が、再利用可能な閉止部124を使用して封止され得る。容器10と内容物は、適切であれば、貯蔵のために冷蔵庫又は冷凍庫の中に置かれてもよく、望む場合、類似構造の他の容器10と積み重ねられてもよい。更に、容器10が電子レンジ可能な材料で形成されている場合、容器10と封入された内容物は、電子レンジ内に直接置かれて、内容物が容器10内で直接再加熱されてもよい。
【0052】
図15〜19を参照すると、本発明に従う更なる実施形態の容器210が示されており、容器10について説明された要素にほぼ相当する要素は、同じ参照番号に200を加えて付番されている。容器210には、全体的に、支持構造体211と、支持構造体211に一体的に取り付けられたバッグ状上側部分319とが含まれる。図示される支持構造体211は、4つの側面213、215、217、219及び底壁248を含んでおり、側面213、215、217、219及び底壁248が、実質的に移動不能に共に接続されて実質的に剛構造を提供し得る。
【0053】
上側部分319は、可撓性材料で形成された対のサイドパネル316、318を含んでもよく、容器10について上で説明されたような相互噛合い要素326、328又はいずれか他の閉止要素を含む閉止部などの、再利用可能な閉止部324を有してもよい。サイドパネル316、318は、縁部シーム320、322に沿って接続されていてもよい。更に、上側部分319及び支持構造体211を形成する材料は、容器10の相当する要素について上で説明された材料に実質的に類似する材料を含んでもよく、側面213、215、217、219及び底面248の材料が、上側部分319を形成する材料の硬さより一般に強い硬さを有してもよい。容器10を参照して説明された実施形態でのように、閉止部324が閉止姿勢にある時、上側部分319は、概ね平らな形体に折り曲げられて、側面213、215、217、219の上縁部の平面すなわち底壁248から遠位の平面に実質的に平行に延びてもよい。
【0054】
特に図16〜19を参照して、容器210には更に、サイドパネル316、318を操作することによって、容器内に置かれた内容物へのアクセスを容易にする手を含むことも可能である。特に、容器210の図示される実施形態では、サイドパネル316、318を相互から及び/又は側面213、215、217、219から分離するための部分が設けられてもよく、これに例えば縁部シーム320、322の少なくとも1つに沿って延びる壊れやすい部分(単数又は複数)346が含まれ、また側面213、215、217、219の上縁部に隣接して延びる更なる壊れやすい部分348が含まれてもよい。壊れやすい部分(単数又は複数)346は、必ずしも縁部シーム320、322の位置に限定されるものではなく、及び支持構造体211に向かってある角度で又はサイドパネル316、318の一方若しくは両方に沿い曲線経路に沿って延び得ると記述することが可能である。
【0055】
容器210へのアクセスを提供する1つの方法に従って、サイドパネル316、318は、少なくとも1つの壊れやすい部分346に沿って完全に又は部分的に分離されてもよく、サイドパネル316、318は、図16に示されるように、側面213、215、217、219に沿い底壁248に向かって折り曲げられ及び/又は巻かれてもよい。加えて、サイドパネル316、318の、再利用可能な閉止部324が含まれる縁部分は、容器210の開放端部に向かって折り曲げ返されて留め構造により適所に保持され、サイドパネル316、318の内側表面により画定される上側部分319の外向きに面する表面360が、サイドパネル316、318の折り曲げ部分(単数又は複数)により重ね合わされる又は覆われるようになっていてもよい。任意に、シーム縁部320、322のもう1つ又は別の場所などに更なる壊れやすい部分が設けられて、サイドパネル316、318の複数区分を折り曲げ及び/又は丸め上げ可能にして、サイドパネル316、318の分離を容易にしてもよい。
【0056】
図16及び17に示されるように、サイドパネル316、318の折り曲げられた縁部分を保持するための留め構造が、再利用可能な閉止部324の要素326,328の少なくとも1つと協働すると共に、噛合うために上側部分319の表面360上に配置された噛合い閉止要素362の区分(単数又は複数)を含んでもよい。例えば、上側部分319が底壁248に向かって支持構造体211の外側に沿って折り曲げられた後で、サイドパネル316、318の再利用可能な閉止部324が含まれる縁部分は、容器210の開放端部に向かって折り曲げ返されて、再利用可能な閉止部324を表面360上に配置された相互噛合い閉止要素362との相互噛合い係合に置くことが可能である。
【0057】
図18、19は、サイドパネル316、318の折り曲げられた縁部分を折り曲げ姿勢に保持するための、代わりの留め構造を示す。該留め構造は、支持構造体211上に位置するポケット(単数又は複数)を画定するポケット構造部364を含んでもよい。ポケット構造部364は、三角形構造として示されており、例えば側面213、215、217、219の1つ以上の上に配置されてもよく、上側部分319が底壁248に向かって支持構造体211の外側に沿って折り曲げられた後でサイドパネル316、318の縁部分を容器210の開放端部に向かって折り曲げることにより形成される隅部368を受け入れるための、スリット(単数又は複数)366又は類似構造を画定する。説明された折り曲げ形状への上側部分319の保持は、上記機構に限定されるものではなく、他の機構を含んでもよく、材料を保持するディンプル(単数又は複数)若しくは開孔(単数又は複数)、フック・ループ式ファスナ、感圧性接着剤が含まれる接着剤、スナップ嵌め連結部、クリップ、ゴムバンド、機械的締結具、グリップ、及び/又はクランプなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0058】
図16〜19に示される容器へのアクセスを提供するに際して、両方のサイドパネル316、318により形成される上側部分319の全体が底壁248に向かって折り曲げられることは必要でない。例えば、サイドパネル316、318の1つにより画定されるような上側部分319の半分が折り曲げられて、上側部分319の片側を通るアクセスを提供してもよい。あるいは、サイドパネル316、318が、追加の場所に沿って切り離され又は引き裂かれて、サイドパネル316、318の1つにより画定される面積より少ない領域又はその面積を超過する領域を通るアクセスを提供してもよい。
【0059】
容器210へのアクセスを提供する代替方法に従って、サイドパネル316、318が、壊れやすい部分346の1つ以上に沿って分離されてもよく、及びサイドパネル316、318は更に、更なる壊れやすい部分348に沿って側面213、215、217、219から分離されて、サイドパネル316、318の実質的に完全な取去りを可能にし得る。
【0060】
図20を参照すると、本発明に従う更なる実施形体の容器410が示されており、容器10について説明された要素にほぼ相当する要素は、同じ参照番号に400を加えて付番されている。容器410には、全体的に、支持構造体411と、支持構造体411に一体的に取り付けられたバッグ状上側部分519とが含まれる。図示される支持構造体411は、成形プラスチック構造などの成形構造を含んで、一体的に形成された側壁部分421及び底壁部分448を有する、実質的に剛構造を画定してもよい。
【0061】
上側部分519は、可撓性材料で形成された対のサイドパネル516、518を含んで、容器10について上述されたような相互噛合い要素526、528又はいずれか他の閉止要素を含む閉止部などの、再利用可能な閉止部524を有してもよい。サイドパネル516、518は、縁部シーム520、522に沿って接続されてもよい。更に、上側部分519及び支持構造体411を形成する材料は、容器10の相当する要素について上述された材料に実質的に類似する材料を含んでもよく、側部分421及び底部分448の材料が、上側部分519を形成する材料の硬さより一般に強い硬さを有してもよい。容器10を参照して説明された実施形態でのように、閉止部524が閉止姿勢にある時、上側部分519は、概ね平らな形体に折り曲げられて、側部分421の上縁部570の平面に実質的に平行に延びてもよい。
【0062】
壊れやすい部分546及び548が、上述の容器10及び210により例示された実施形態に類似の方法で容器410に設けられて、壊れやすい部分546、548の1つ以上に沿って上側部分519を分離することにより、改善されたアクセスを提供することも可能である。
【0063】
容器410の開放端部に隣接する側部分421の底部分448から縁部570までの側部分421の寸法は、容器410に設計された用途に従って、よりボウルのような支持構造体411又はよりトレーのような支持構造体411を提供するように選定されてもよい。更に、側部分421の特定の形状は、多角形である必要はなく、円形、長円形、楕円形、及び他の形状を含んでもよい。
【0064】
ある種の状況では、複数区画を有する容器などの代替構造が有用である。例えば、任意にそれ自体が組立て可能である仕切りが、側壁及び/又は底壁から延びて、存在する場合、容器を2つ以上の区画に分割してもよい。別の例は、複数の開口部を有する容器である。
【0065】
限定するものではないが、本発明品は、液体、固体、粒子、及びこれら内容物の組合せを収容してもよい。前記内容物は、制限のないパレットの(unlimited pallet of)材料であっても、例えば、個人、家庭、産業、自動車、衛生、農業、又はペットケア目的のために使用される物品であってもよい。人間及び動物用などの食物の貯蔵が具体的な例である。更に、その容器は、使用前に部分的又は完全に折り畳まれることも可能であるが、内容物は予め詰められている。そのような内容物として、例えば非限定的な例に、はじく前の油とポプコーン穀粒、スープを作るために熱水を加える前の乾燥インスタントヌードルと野菜、水を加える前の乾燥ペットフード、及び他の食物成分(単数又は複数)を加える前の調味料などがある。
【0066】
「発明を実施するための最良の形態」で引用した全ての文献は、本明細書に参考として組み込まれるが、いかなる文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。
【0067】
本発明の特定の実施形態が例示および説明されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。従って、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【0068】
本明細書の結論は、本発明を特定して指摘し明確に請求する請求項に示すが、添付図面と関連させた以下の説明により、本発明はさらに良く理解されると考えており、図面では、類似参照番号は類似要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の組立て構成を示す容器の斜視図。
【図2】本発明の折り畳み構成を示す容器の側面図。
【図3】本発明の部分的に組み立てられた構成を示す容器の斜視図。
【図4】サイドパネルを外した図3の容器の平面図。
【図4A】容器の第一の対のエンドパネルを含む、容器端部の底斜視図。
【図4B】容器の第二の対のエンドパネルを含む、容器端部の底斜視図。
【図5】サイドパネルを外した図1に類似の斜視図。
【図6】図4の線6−6に沿って見た断面図。
【図7】図4の線7−7に沿って見た断面図。
【図8】図4の線8−8に沿って見た断面図。
【図9】図1の容器の平面図。
【図10】サイドパネルを折り下げた、図1の容器の斜視図。
【図11】サイドパネルの縁部に沿って延びる分離線に沿ってサイドパネルを分離する段階の斜視図。
【図12】サイドパネルと支持構造体の間の接続部に沿って延びる分離線に沿ってサイドパネルを分離する更なる段階の斜視図。
【図13】サイドパネルを分離した後の容器の構造部分の斜視図。
【図14】サイドパネルが共に接合されて封止構成にある、図1の容器の斜視図。
【図15】本発明の別の実施形態を示す容器の斜視図。
【図16】サイドパネルを折り曲げる段階を示す、図15の実施形態の斜視図。
【図17】相互噛合い構造がサイドパネルを折り曲げ姿勢に保持する段階とを示す、図15の実施形態の斜視図。
【図18】サイドパネルを折り曲げる段階を示す、図15の実施形態の斜視図。
【図19】ポケット構造部がサイドパネルを折り曲げ姿勢に保持する段階とを示す、図15の実施形態の斜視図。
【図20】本発明の更なる実施形態を示す容器の斜視図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器であって、
側壁部分及び底壁部分を含む構造体と、
前記構造体に一体的に取り付けられたシート材料を含む上側部分と、前記上側部分が、前記容器用の閉止可能な開口部を画定し、
前記シート材料の少なくとも一部を前記構造体から分離するために、前記上側部分と前記構造体との間に画定されて予め画定された部分を形成する壊れやすい部分と、
を備える容器。
【請求項2】
前記壊れやすい部分が、前記シート材料中の予め定められた脆弱部分を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記壊れやすい部分が、刻線を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記シート材料の隣接部分を分離するために、前記上側部分に沿って配置されて前記開口部から前記構造体へ向かって延びると共に予め画定された部分を形成する更なる壊れやすい部分を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
前記シート材料が、前記側壁部分に沿って折り曲げ可能である、請求項1に記載の容器。
【請求項6】
前記シート材料が、1172.1MPaから1723.7MPaの間の曲げ弾性率と、0.013mmから0.25mmの間の厚さとを有する、請求項1に記載の容器。
【請求項7】
前記構造体が、1172.1MPaから1723.7MPaの間の曲げ弾性率と、0.25mmから12.7mmの間の厚さとを有する、請求項6に記載の容器。
【請求項8】
前記シート材料が、可撓性材料を含む、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記シート材料が、前記開口部を閉止するための閉止手段を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項10】
前記上側部分が、対向するパネルを含み、前記閉止手段が、前記対向するパネル上に配置された相互噛合い要素を含む、請求項9に記載の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2008−529908(P2008−529908A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−555391(P2007−555391)
【出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/006927
【国際公開番号】WO2006/093904
【国際公開日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】