可溶性チロシンキナーゼ受容体を使用する、癌療法のための複数の血管新生経路の標的化
複数の血管新生因子に結合する多価可溶性受容体タンパク質を記載する。多価可溶性受容体タンパク質をコードするヌクレオチド及びベクター配列、並びにそれらを含む宿主細胞、及びそれらを製造及び使用する方法も記載する。多価可溶性受容体タンパク質及びそれらをコードするベクターは、癌及び血管新生に関連するその他の疾患の処置に有用である。本発明は、FGF、VEGF、PDGF、EGF、アンジオポエチン、肝細胞増殖因子(HGF)、インシュリン様増殖因子(IGF)、エフリン、胎盤増殖因子、腫瘍増殖因子α(TGFa)、腫瘍増殖因子β(TGFb)、腫瘍壊死因子α(TNFa)又は腫瘍壊死因子β(TNFb)に関与する経路を阻害する、多価可溶性受容体タンパク質を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
多価可溶性受容体タンパク質をコードするヌクレオチド配列であって:
(a)PDGFR−α Ig様ドメイン、PDGFR−β Ig様ドメイン、線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)Ig様ドメイン、線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)Ig様ドメイン、肝細胞増殖因子受容体(HGFR)SEMAドメイン様ドメインからなる群から選択される少なくとも2つのドメインのコード配列;及び
(b)異種多量体化ドメインのコード配列
を含む、配列。
【請求項2】
前記多量体化ドメインがIgGFcドメインである、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項3】
少なくとも1つのPDGFR−α Ig様ドメイン及び少なくとも1つの線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)Ig様ドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項4】
前記PDGFR−α Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号16で表される配列を含む、請求項3に記載のヌクレオチド配列。
【請求項5】
前記FGFR1 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号22で表される配列を含む、請求項3に記載のヌクレオチド配列。
【請求項6】
少なくとも1つのPDGFR−α Ig様ドメイン及び少なくとも1つの線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)Ig様ドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項7】
前記PDGFR−α Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号16で表される配列を含む、請求項6に記載のヌクレオチド配列。
【請求項8】
前記FGFR2 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号25で表される配列を含む、請求項6に記載のヌクレオチド配列。
【請求項9】
少なくとも1つのPDGFR−α Ig様ドメイン及び肝細胞増殖因子受容体(HGFR)由来のSEMAドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項10】
前記PDGFR−α Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号16で表される配列を含む、請求項9に記載のヌクレオチド配列。
【請求項11】
前記FGFR2 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号25で表される配列を含む、請求項9に記載のヌクレオチド配列。
【請求項12】
少なくとも1つのPDGFR−β Ig様ドメイン及び少なくとも1つの線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)Ig様ドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項13】
前記PDGFR−β Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号19で表される配列を含む、請求項12に記載のヌクレオチド配列。
【請求項14】
前記FGFR1 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号22で表される配列を含む、請求項12に記載のヌクレオチド配列。
【請求項15】
少なくとも1つのPDGFR−β Ig様ドメイン及び少なくとも1つの線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)Ig様ドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項16】
前記PDGFR−β Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号19で表される配列を含む、請求項15に記載のヌクレオチド配列。
【請求項17】
前記FGFR2 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号25で表される配列を含む、請求項15に記載のヌクレオチド配列。
【請求項18】
少なくとも1つのPDGFR−β Ig様ドメイン及び肝細胞増殖因子受容体(HGFR)のSEMAドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項19】
前記PDGFR−β Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号19で表される配列を含む、請求項18に記載のヌクレオチド配列。
【請求項20】
前記HGFR SEMAドメインをコードする配列が、配列番号28で表される配列を含む、請求項18に記載のヌクレオチド配列。
【請求項21】
多価可溶性受容体タンパク質をコードするヌクレオチド配列であって、
(a)血管内皮増殖因子受容体1(VEGFR1)Ig様ドメイン2及び血管内皮増殖因子受容体2(VEGFR2)Ig様ドメイン3のコード配列;
(b)PDGFR−α Ig様ドメイン、PDGFR−β Ig様ドメイン、線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)Ig様ドメイン、線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)Ig様ドメイン、肝細胞増殖因子受容体(HGFR)SEMAドメインからなる群から選択される少なくとも2つの更なるドメインのコード配列;並びに
(c)多量体化ドメインのコード配列
を含む、配列。
【請求項22】
前記多量体化ドメインがIgGFcドメインである、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項23】
前記コード配列が少なくとも1つのPDGFR−α Ig様ドメインをコードする、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項24】
前記PDGFR−α Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号16で表される配列を含む、請求項23に記載のヌクレオチド配列。
【請求項25】
前記コード配列が少なくとも1つのPDGFR−β Ig様ドメインをコードする、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項26】
前記PDGFR−β Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号19で表される配列を含む、請求項25に記載のヌクレオチド配列。
【請求項27】
前記コード配列が少なくとも1つのFGFR1 Ig様ドメインをコードする、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項28】
前記FGFR1 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号22で表される配列を含む、請求項27に記載のヌクレオチド配列。
【請求項29】
前記コード配列が少なくとも1つのFGFR2 Ig様ドメインをコードする、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項30】
前記FGFR2 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号25で表される配列を含む、請求項29に記載のヌクレオチド配列。
【請求項31】
前記コード配列が少なくとも1つのHGFR SEMAドメインをコードする、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項32】
前記HGFR SEMAドメインをコードする配列が、配列番号28で表される配列を含む、請求項31に記載のヌクレオチド配列。
【請求項33】
請求項1に記載のヌクレオチド配列を含む、多価可溶性受容体タンパク質の発現のためのベクター。
【請求項34】
アデノ関連ウイルス(AAV)ベクター、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、アデノウイルス(Ad)ベクター、サルウイルス40(SV40)ベクター、ウシ乳頭腫ウイルスベクター、エプスタイン・バーウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、及びワクシニアウイルスベクターからなる群から選択される、請求項33に記載のベクター。
【請求項35】
前記ベクターがAAVベクターである、請求項34に記載のベクター。
【請求項36】
請求項33に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項37】
前記発現される多価可溶性受容体タンパク質が、複数の血管新生因子に結合する、請求項33に記載のベクターによりコードされる多価可溶性受容体タンパク質。
【請求項38】
多価可溶性受容体タンパク質が、請求項21に記載のヌクレオチド配列を含む、多価可溶性受容体タンパク質の発現のためのベクター。
【請求項39】
アデノ関連ウイルス(AAV)ベクター、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、アデノウイルス(Ad)ベクター、サルウイルス40(SV40)ベクター、ウシ乳頭腫ウイルスベクター、エプスタイン・バーウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、及びワクシニアウイルスベクターからなる群から選択される、請求項38に記載のベクター。
【請求項40】
前記ベクターがAAVベクターである、請求項39に記載のベクター。
【請求項41】
請求項38に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項42】
前記発現される多価可溶性受容体タンパク質が、複数の血管新生因子に結合する、請求項38に記載のベクターによりコードされる多価可溶性受容体タンパク質。
【請求項1】
多価可溶性受容体タンパク質をコードするヌクレオチド配列であって:
(a)PDGFR−α Ig様ドメイン、PDGFR−β Ig様ドメイン、線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)Ig様ドメイン、線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)Ig様ドメイン、肝細胞増殖因子受容体(HGFR)SEMAドメイン様ドメインからなる群から選択される少なくとも2つのドメインのコード配列;及び
(b)異種多量体化ドメインのコード配列
を含む、配列。
【請求項2】
前記多量体化ドメインがIgGFcドメインである、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項3】
少なくとも1つのPDGFR−α Ig様ドメイン及び少なくとも1つの線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)Ig様ドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項4】
前記PDGFR−α Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号16で表される配列を含む、請求項3に記載のヌクレオチド配列。
【請求項5】
前記FGFR1 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号22で表される配列を含む、請求項3に記載のヌクレオチド配列。
【請求項6】
少なくとも1つのPDGFR−α Ig様ドメイン及び少なくとも1つの線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)Ig様ドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項7】
前記PDGFR−α Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号16で表される配列を含む、請求項6に記載のヌクレオチド配列。
【請求項8】
前記FGFR2 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号25で表される配列を含む、請求項6に記載のヌクレオチド配列。
【請求項9】
少なくとも1つのPDGFR−α Ig様ドメイン及び肝細胞増殖因子受容体(HGFR)由来のSEMAドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項10】
前記PDGFR−α Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号16で表される配列を含む、請求項9に記載のヌクレオチド配列。
【請求項11】
前記FGFR2 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号25で表される配列を含む、請求項9に記載のヌクレオチド配列。
【請求項12】
少なくとも1つのPDGFR−β Ig様ドメイン及び少なくとも1つの線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)Ig様ドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項13】
前記PDGFR−β Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号19で表される配列を含む、請求項12に記載のヌクレオチド配列。
【請求項14】
前記FGFR1 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号22で表される配列を含む、請求項12に記載のヌクレオチド配列。
【請求項15】
少なくとも1つのPDGFR−β Ig様ドメイン及び少なくとも1つの線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)Ig様ドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項16】
前記PDGFR−β Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号19で表される配列を含む、請求項15に記載のヌクレオチド配列。
【請求項17】
前記FGFR2 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号25で表される配列を含む、請求項15に記載のヌクレオチド配列。
【請求項18】
少なくとも1つのPDGFR−β Ig様ドメイン及び肝細胞増殖因子受容体(HGFR)のSEMAドメインをコードする、請求項1に記載のヌクレオチド配列。
【請求項19】
前記PDGFR−β Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号19で表される配列を含む、請求項18に記載のヌクレオチド配列。
【請求項20】
前記HGFR SEMAドメインをコードする配列が、配列番号28で表される配列を含む、請求項18に記載のヌクレオチド配列。
【請求項21】
多価可溶性受容体タンパク質をコードするヌクレオチド配列であって、
(a)血管内皮増殖因子受容体1(VEGFR1)Ig様ドメイン2及び血管内皮増殖因子受容体2(VEGFR2)Ig様ドメイン3のコード配列;
(b)PDGFR−α Ig様ドメイン、PDGFR−β Ig様ドメイン、線維芽細胞増殖因子受容体1(FGFR1)Ig様ドメイン、線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)Ig様ドメイン、肝細胞増殖因子受容体(HGFR)SEMAドメインからなる群から選択される少なくとも2つの更なるドメインのコード配列;並びに
(c)多量体化ドメインのコード配列
を含む、配列。
【請求項22】
前記多量体化ドメインがIgGFcドメインである、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項23】
前記コード配列が少なくとも1つのPDGFR−α Ig様ドメインをコードする、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項24】
前記PDGFR−α Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号16で表される配列を含む、請求項23に記載のヌクレオチド配列。
【請求項25】
前記コード配列が少なくとも1つのPDGFR−β Ig様ドメインをコードする、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項26】
前記PDGFR−β Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号19で表される配列を含む、請求項25に記載のヌクレオチド配列。
【請求項27】
前記コード配列が少なくとも1つのFGFR1 Ig様ドメインをコードする、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項28】
前記FGFR1 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号22で表される配列を含む、請求項27に記載のヌクレオチド配列。
【請求項29】
前記コード配列が少なくとも1つのFGFR2 Ig様ドメインをコードする、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項30】
前記FGFR2 Ig様ドメインをコードする配列が、配列番号25で表される配列を含む、請求項29に記載のヌクレオチド配列。
【請求項31】
前記コード配列が少なくとも1つのHGFR SEMAドメインをコードする、請求項21に記載のヌクレオチド配列。
【請求項32】
前記HGFR SEMAドメインをコードする配列が、配列番号28で表される配列を含む、請求項31に記載のヌクレオチド配列。
【請求項33】
請求項1に記載のヌクレオチド配列を含む、多価可溶性受容体タンパク質の発現のためのベクター。
【請求項34】
アデノ関連ウイルス(AAV)ベクター、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、アデノウイルス(Ad)ベクター、サルウイルス40(SV40)ベクター、ウシ乳頭腫ウイルスベクター、エプスタイン・バーウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、及びワクシニアウイルスベクターからなる群から選択される、請求項33に記載のベクター。
【請求項35】
前記ベクターがAAVベクターである、請求項34に記載のベクター。
【請求項36】
請求項33に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項37】
前記発現される多価可溶性受容体タンパク質が、複数の血管新生因子に結合する、請求項33に記載のベクターによりコードされる多価可溶性受容体タンパク質。
【請求項38】
多価可溶性受容体タンパク質が、請求項21に記載のヌクレオチド配列を含む、多価可溶性受容体タンパク質の発現のためのベクター。
【請求項39】
アデノ関連ウイルス(AAV)ベクター、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、アデノウイルス(Ad)ベクター、サルウイルス40(SV40)ベクター、ウシ乳頭腫ウイルスベクター、エプスタイン・バーウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、及びワクシニアウイルスベクターからなる群から選択される、請求項38に記載のベクター。
【請求項40】
前記ベクターがAAVベクターである、請求項39に記載のベクター。
【請求項41】
請求項38に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項42】
前記発現される多価可溶性受容体タンパク質が、複数の血管新生因子に結合する、請求項38に記載のベクターによりコードされる多価可溶性受容体タンパク質。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図2G】
【図2H】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図2G】
【図2H】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2008−536498(P2008−536498A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−506643(P2008−506643)
【出願日】平成18年4月11日(2006.4.11)
【国際出願番号】PCT/US2006/013682
【国際公開番号】WO2006/113277
【国際公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(597078983)セル ジェネシス インコーポレイテッド (21)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月11日(2006.4.11)
【国際出願番号】PCT/US2006/013682
【国際公開番号】WO2006/113277
【国際公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(597078983)セル ジェネシス インコーポレイテッド (21)
【Fターム(参考)】
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