合成グルコピラノシル脂質アジュバント
下記の構造(I)を有する化合物、特にグルコピラノシル脂質アジュバント(GLA)化合物、またはその医薬的に許容し得る塩が提供される(式中、L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、Y1、Y2、Y3、Y4、R1、R2、R3、R4、R5、R6は本明細書で定義する通りである)。免疫反応を誘導または増強するための医薬組成物、ワクチン組成物および関連する方法も提供される。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の構造(I):
【化1】
[式中、
L1、L2、L3、L4、L5およびL6は、同一であるかまたは異なり、独立して、−O−、−NH−または−(CH2)−であり;
L7、L8、L9およびL10は、同一であるかまたは異なり、独立して、存在しないか、または、−C(=O)−であり;
Y1は酸の官能基であり;
Y2およびY3は、同一であるかまたは異なり、独立して、−OH、−SHまたは酸の官能基であり;
Y4は、−OHまたは−SHであり;
R1、R3、R5およびR6は、同一であるかまたは異なり、独立して、C8−13アルキルであり;そして、
R2およびR4は、同一であるかまたは異なり、独立して、C6−11アルキルである]
を有するGLA化合物、または、その医薬的に許容し得る塩。
【請求項2】
L5およびL6が両方とも−O−であり、L7、L8、L9およびL10が各々−C(=O)−であり、GLA化合物が下記の式(II):
【化2】
を有する、請求項1に記載のGLA化合物。
【請求項3】
R1、R3、R5およびR6が各々Cxアルキルであり、xが一定であり、8−13の整数から選択され、R2およびR4が両方ともCx−2アルキルであり、GLA化合物が下記の式(III):
【化3】
を有する、請求項2に記載のGLA化合物。
【請求項4】
xが10−12の整数から選択される、請求項3に記載のGLA化合物。
【請求項5】
xが11であり、GLA化合物が下記の構造(IV):
【化4】
を有する、請求項4に記載のGLA化合物。
【請求項6】
Y1が−OP(=O)(OH)2であり、Y2、Y3およびY4が各々−OHであり、GLA化合物が下記の式(V):
【化5】
を有する、請求項2に記載のGLA化合物。
【請求項7】
L1およびL3が両方とも−O−であり、L2およびL4が両方とも−NH−であり、GLA化合物が下記の式(VI):
【化6】
を有する、請求項2に記載のGLA化合物。
【請求項8】
Y1が−OP(O)(OH)2であり、Y2、Y3およびY4が各々−OHであり、L1およびL3が両方とも−O−であり、L2およびL4が両方とも−NH−であり、GLA化合物が下記の式(VII):
【化7】
を有する、請求項2に記載のGLA化合物。
【請求項9】
Y1が−OP(O)(OH)2であり、Y2、Y3およびY4が各々−OHであり、L1およびL3が両方とも−O−であり、L2およびL4が両方とも−NH−であり、R1、R3、R5およびR6が各々Cxアルキルであり、xが一定であり、8−13の整数から選択され、R2およびR4が両方ともCx−2アルキルであり、GLA化合物が以下の式(VIII):
【化8】
を有する、請求項2に記載のGLA化合物。
【請求項10】
xが11であり、GLA化合物が以下の構造(IX):
【化9】
を有する、請求項9に記載のGLA化合物。
【請求項11】
抗原または抗原をコードする組換え発現ベクターと共に請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の化合物を含むワクチン組成物。
【請求項12】
組換え発現コンストラクトがウイルスベクターである、請求項11に記載のワクチン組成物。
【請求項13】
ウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、レンチウイルスベクター、ポックスウイルスベクターおよびレトロウイルスベクターからなる群から選択される、請求項12に記載のワクチン組成物。
【請求項14】
対象において抗原特異的免疫反応を誘起または増強する方法であって、対象に請求項11に記載のワクチン組成物を投与することを含む方法。
【請求項15】
請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の化合物および医薬的に許容し得る担体または補助剤を含む医薬組成物。
【請求項16】
対象において非特異的免疫反応を刺激する方法であって、対象に請求項15に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項1】
下記の構造(I):
【化1】
[式中、
L1、L2、L3、L4、L5およびL6は、同一であるかまたは異なり、独立して、−O−、−NH−または−(CH2)−であり;
L7、L8、L9およびL10は、同一であるかまたは異なり、独立して、存在しないか、または、−C(=O)−であり;
Y1は酸の官能基であり;
Y2およびY3は、同一であるかまたは異なり、独立して、−OH、−SHまたは酸の官能基であり;
Y4は、−OHまたは−SHであり;
R1、R3、R5およびR6は、同一であるかまたは異なり、独立して、C8−13アルキルであり;そして、
R2およびR4は、同一であるかまたは異なり、独立して、C6−11アルキルである]
を有するGLA化合物、または、その医薬的に許容し得る塩。
【請求項2】
L5およびL6が両方とも−O−であり、L7、L8、L9およびL10が各々−C(=O)−であり、GLA化合物が下記の式(II):
【化2】
を有する、請求項1に記載のGLA化合物。
【請求項3】
R1、R3、R5およびR6が各々Cxアルキルであり、xが一定であり、8−13の整数から選択され、R2およびR4が両方ともCx−2アルキルであり、GLA化合物が下記の式(III):
【化3】
を有する、請求項2に記載のGLA化合物。
【請求項4】
xが10−12の整数から選択される、請求項3に記載のGLA化合物。
【請求項5】
xが11であり、GLA化合物が下記の構造(IV):
【化4】
を有する、請求項4に記載のGLA化合物。
【請求項6】
Y1が−OP(=O)(OH)2であり、Y2、Y3およびY4が各々−OHであり、GLA化合物が下記の式(V):
【化5】
を有する、請求項2に記載のGLA化合物。
【請求項7】
L1およびL3が両方とも−O−であり、L2およびL4が両方とも−NH−であり、GLA化合物が下記の式(VI):
【化6】
を有する、請求項2に記載のGLA化合物。
【請求項8】
Y1が−OP(O)(OH)2であり、Y2、Y3およびY4が各々−OHであり、L1およびL3が両方とも−O−であり、L2およびL4が両方とも−NH−であり、GLA化合物が下記の式(VII):
【化7】
を有する、請求項2に記載のGLA化合物。
【請求項9】
Y1が−OP(O)(OH)2であり、Y2、Y3およびY4が各々−OHであり、L1およびL3が両方とも−O−であり、L2およびL4が両方とも−NH−であり、R1、R3、R5およびR6が各々Cxアルキルであり、xが一定であり、8−13の整数から選択され、R2およびR4が両方ともCx−2アルキルであり、GLA化合物が以下の式(VIII):
【化8】
を有する、請求項2に記載のGLA化合物。
【請求項10】
xが11であり、GLA化合物が以下の構造(IX):
【化9】
を有する、請求項9に記載のGLA化合物。
【請求項11】
抗原または抗原をコードする組換え発現ベクターと共に請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の化合物を含むワクチン組成物。
【請求項12】
組換え発現コンストラクトがウイルスベクターである、請求項11に記載のワクチン組成物。
【請求項13】
ウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、レンチウイルスベクター、ポックスウイルスベクターおよびレトロウイルスベクターからなる群から選択される、請求項12に記載のワクチン組成物。
【請求項14】
対象において抗原特異的免疫反応を誘起または増強する方法であって、対象に請求項11に記載のワクチン組成物を投与することを含む方法。
【請求項15】
請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の化合物および医薬的に許容し得る担体または補助剤を含む医薬組成物。
【請求項16】
対象において非特異的免疫反応を刺激する方法であって、対象に請求項15に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図3】
【図4AB】
【図4CD】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図3】
【図4AB】
【図4CD】
【公表番号】特表2012−528892(P2012−528892A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514187(P2012−514187)
【出願日】平成22年6月4日(2010.6.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/037466
【国際公開番号】WO2010/141861
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(508296509)インフェクシャス ディズィーズ リサーチ インスティチュート (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月4日(2010.6.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/037466
【国際公開番号】WO2010/141861
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(508296509)インフェクシャス ディズィーズ リサーチ インスティチュート (2)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]