説明

同期型データ転送システム、この同期型データ転送システムに用いられるSDIO規格に準拠したモジュール、SDIOホストコントローラ及びこのSDIOホストコントローラを用いた電子機器

【課題】本発明は、SDIOインターフェースを備えたシステムにおいて、システム外から入力される音声データをリアルタイムに再生できる同期型データ転送システム、この同期型データ転送システムに用いられるSDIO規格に準拠したモジュール、SDIOホストコントローラ及びこのSDIOホストコントローラを用いた電子機器を提供することを目的としている。
【解決手段】同期型データ受信部1に入力された音声データを第1、第2のクロック生成部6,13からそれぞれ発せられる第1、第2のクロックの一致した周期に従ってインターフェース7,10を介して音声CODEC部11に同期転送する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SDIOインターフェースを備えたシステムにおいて、システム外から入力される音声データをリアルタイムに再生できる同期型データ転送システム、この同期型データ転送システムに用いられるSDIO規格に準拠したモジュール、SDIOホストコントローラ及びこのSDIOホストコントローラを用いた電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から携帯情報端末(PDA)やノートパソコン等の電子機器には、小型大容量、かつ、可搬性を有する特徴を活かしたメモリカードともスロットが共用できるSDIOインターフェースが設けられたものが知られている。例えば、このSDIOインターフェースを有したスロットにSDIOカードを挿入することでSDIOカード内に予め格納された画像データ等を上記のような電子機器で再生することができる。
【0003】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2003−30127号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のようなSDIOインターフェースを備えたシステムでは、同期型のデータ転送の規定がないために、SDIOカード外から随時入力されてくる音声データをリアルタイムで再生できないといった課題を有していた。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するもので、SDIOインターフェースを備えたシステムにおいて、システム外から入力される音声データをリアルタイムに再生できる同期型データ転送システム、この同期型データ転送システムに用いられるSDIO規格に準拠したモジュール、SDIOホストコントローラ及びこのSDIOホストコントローラを用いた電子機器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、第1のクロック生成部と少なくとも音声データが入力される同期型データ受信部が設けられたファンクション部とこのファンクション部に接続されたデータバッファとこのデータバッファに接続されたバッファ制御部と第1のインターフェースとを有したSDIO規格に準拠したモジュールと、第2のクロック生成部と第2のインターフェースとこの第2のインターフェースに接続された音声CODEC部とを有したSDIOホストコントローラと、前記音声CODEC部に接続された増幅器と、この増幅器に接続されたスピーカと、前記SDIOホストコントローラに接続されたプロセッサとを備え、前記第1のインターフェース内のレジスタには同期型データ転送を行うための所定の値と前記第1、第2のクロック生成部からそれぞれ発せられる第1、第2のクロックの周期を前記プロセッサからの所定の指示値に従って一致させるための所定の値が設定され、前記同期型データ受信部に入力された前記音声データは前記データバッファに格納され、前記第1のクロックの周期に従って前記第1のインターフェースから前記第2のインターフェースに割り込み信号が送られた後に、前記第2のクロックの周期に従って前記第2のインターフェースから前記第1のインターフェースにSDコマンドが発行され、このSDコマンドを前記第1のインターフェースが受信した場合は、前記バッファ制御部は前記第1のクロックの周期に従って前記データバッファに格納された前記音声データを前記第1のインターフェースに転送すると同時に前記第2のクロックの周期に従って前記第1、第2のインターフェースを介して前記音声CODEC部に前記音声データを転送し、前記音声CODEC部から前記増幅器に出力信号が送られ、前記増幅器により前記スピーカが駆動され、前記SDコマンドを前記第1のインターフェースが受信しなかった場合は、前記バッファ制御部からの指示により前記第1のインターフェースの割り込みを解除し、該当する周期に転送すべき前記データバッファに格納された前記音声データを破棄する機能を有した同期型データ転送システムであり、SDIOインターフェースを備えたシステムにおいて、システム外から入力される音声データをリアルタイムに再生することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、第1のクロック生成部と、少なくとも音声データが入力される同期型データ受信部が設けられたファンクション部と、このファンクション部に接続されたデータバッファと、このデータバッファに接続されたバッファ制御部とSDIOホストコントローラとのインターフェースとを備え、このインターフェース内のレジスタには同期型データ転送を行うための所定の値と前記第1のクロック生成部と前記SDIOホストコントローラ内に設けられた第2のクロック生成部からそれぞれ発せられる第1、第2のクロックの周期を一致させるための所定の値が設定され、前記同期型データ受信部に入力された前記音声データは前記データバッファに格納されると同時に、前記バッファ制御部が前記第1のクロックの周期に従って前記データバッファに格納された前記音声データを前記インターフェースに同期転送する機能を有したSDIO規格に準拠したモジュールであり、本モジュール外から随時入力されてくる音声データをSDIOホストコントローラとのインターフェースに同期転送することができる。
【0008】
請求項6に記載の発明は、第2のクロック生成部と、SDIO規格に準拠したモジュールとのインターフェースと、このインターフェースに接続された音声CODEC部とを備え、前記第2のクロック生成部から発せられる第2のクロックの周期に従って前記SDIO規格に準拠したモジュールから前記インターフェースに伝達された音声データを前記音声CODEC部に同期転送する機能を有したSDIOホストコントローラであり、SDIO規格に準拠したモジュールからインターフェースまで伝達された音声データを音声CODEC部に同期転送することができる。
【0009】
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載のSDIOホストコントローラと、このSDIOホストコントローラに接続されたプロセッサと、前記SDIOホストコントローラ内の音声CODEC部に接続された増幅器と、この増幅器に接続されたスピーカとを備えた電子機器であり、音声CODEC部に同期転送された音声データに従って増幅器を介してスピーカからリアルタイムに再生することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の同期型データ転送システムは、第1のクロック生成部と少なくとも音声データが入力される同期型データ受信部が設けられたファンクション部とこのファンクション部に接続されたデータバッファとこのデータバッファに接続されたバッファ制御部と第1のインターフェースとを有したSDIO規格に準拠したモジュールと、第2のクロック生成部と第2のインターフェースとこの第2のインターフェースに接続された音声CODEC部とを有したSDIOホストコントローラと、前記音声CODEC部に接続された増幅器と、この増幅器に接続されたスピーカと、前記SDIOホストコントローラに接続されたプロセッサとを備え、前記第1のインターフェース内のレジスタには同期型データ転送を行うための所定の値と前記第1、第2のクロック生成部からそれぞれ発せられる第1、第2のクロックの周期を前記プロセッサからの所定の指示値に従って一致させるための所定の値が設定され、前記同期型データ受信部に入力された前記音声データは前記データバッファに格納され、前記第1のクロックの周期に従って前記第1のインターフェースから前記第2のインターフェースに割り込み信号が送られた後に、前記第2のクロックの周期に従って前記第2のインターフェースから前記第1のインターフェースにSDコマンドが発行され、このSDコマンドを前記第1のインターフェースが受信した場合は、前記バッファ制御部は前記第1のクロックの周期に従って前記データバッファに格納された前記音声データを前記第1のインターフェースに転送すると同時に前記第2のクロックの周期に従って前記第1、第2のインターフェースを介して前記音声CODEC部に前記音声データを転送し、前記音声CODEC部から前記増幅器に出力信号が送られ、前記増幅器により前記スピーカが駆動され、前記SDコマンドを前記第1のインターフェースが受信しなかった場合は、前記バッファ制御部からの指示により前記第1のインターフェースの割り込みを解除し、該当する周期に転送すべき前記データバッファに格納された前記音声データを破棄する機能を有しているため、SDIOインターフェースを備えたシステムにおいて、システム外から入力される音声データをリアルタイムに再生することができる。
【0011】
また、本発明のSDIO規格に準拠したモジュールは、第1のクロック生成部と、少なくとも音声データが入力される同期型データ受信部が設けられたファンクション部と、このファンクション部に接続されたデータバッファと、このデータバッファに接続されたバッファ制御部とSDIOホストコントローラとのインターフェースとを備え、このインターフェース内のレジスタには同期型データ転送を行うための所定の値と前記第1のクロック生成部と前記SDIOホストコントローラ内に設けられた第2のクロック生成部からそれぞれ発せられる第1、第2のクロックの周期を一致させるための所定の値が設定され、前記同期型データ受信部に入力された前記音声データは前記データバッファに格納されると同時に、前記バッファ制御部が前記第1のクロックの周期に従って前記データバッファに格納された前記音声データを前記インターフェースに同期転送する機能を有しているため、本モジュール外から随時入力されてくる音声データをSDIOホストコントローラとのインターフェースに同期転送することができる。
【0012】
また、本発明のSDIOホストコントローラは、第2のクロック生成部と、SDIO規格に準拠したモジュールとのインターフェースと、このインターフェースに接続された音声CODEC部とを備え、前記第2のクロック生成部から発せられる第2のクロックの周期に従って前記SDIO規格に準拠したモジュールから前記インターフェースに伝達された音声データを前記音声CODEC部に同期転送する機能を有しているため、SDIO規格に準拠したモジュールからインターフェースまで伝達された音声データを音声CODEC部に同期転送することができる。
【0013】
また本発明の電子機器は、請求項6に記載のSDIOホストコントローラと、このSDIOホストコントローラに接続されたプロセッサと、前記SDIOホストコントローラ内の音声CODEC部に接続された増幅器と、この増幅器に接続されたスピーカとを備えているため、音声CODEC部に同期転送された音声データに従って増幅器を介してスピーカからリアルタイムに再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における同期型データ転送システムのブロック図である。
【0016】
図1において、1はBluetooth規格に準拠した同期型データ送受信部、2は非同期型データ送受信部、3は同期型データ送受信部1と非同期型データ送受信部2からなるファンクション部である。4はデータバッファ、5はバッファ制御部、6は第1のクロック生成部、7は第1のインターフェースとしてのSDIOホストコントローラとのインターフェース、8はSDIOカードコントロール部である。9はSDIO規格に準拠したモジュールとしてのSDIOカードである。10は第2のインターフェースとしてのSDIOカード9とのインターフェース、11は音声CODEC部、12はバッファ制御部、13は第2のクロック生成部、14はプロセッサインターフェース、15はSDIOホストコントローラである。16はプロセッサ、17はメモリ、18はシステムバス、19は電子機器としての携帯情報端末、20はSDバス、21は同期型データ転送システムである。
【0017】
第1のクロック生成部6から発せられるクロックは、第1のクロック生成部6内に内蔵された発振部(図示せず)の出力周波数とSDIOホストコントローラ15とのインターフェース7内のレジスタに記憶された値によって決定される。第2のクロック生成部13から発せられるクロックは、第2のクロック生成部13に内蔵された発振部(図示せず)の出力周波数とプロセッサインターフェース14を介してプロセッサ16からの所定の指示値によって決定される。
【0018】
SDIOカードコントロール部8は、データバッファ4、バッファ制御部5、第1のクロック生成部6とインターフェース7とから構成されている。
【0019】
SDIOカード9はSDIOカードコントロール部8とファンクション部3から構成されている。SDIOホストコントローラ15はインターフェース10、音声CODEC部11、バッファ制御部12、第2のクロック生成部13とプロセッサインターフェース14とから構成されている。
【0020】
携帯情報端末19はSDIOホストコントローラ15、プロセッサ16とメモリ17から構成されている。
【0021】
同期型データ転送システム21はSDIOカード9と携帯情報端末19から構成されている。
【0022】
次に、同期型データ転送システム21の動作について以下に述べる。
【0023】
同期型データ転送を行うために、SDIOホストコントローラ15からインターフェース7内のレジスタに所定の値を設定する。次に、プロセッサ16からの所定の指示値に従って、第1のクロック生成部6から発せられたクロックの周期と第2のクロック生成部13から発せられたクロックの周期を一致させるために、SDIOホストコントローラ15からインターフェース7内のレジスタに、所定の値を設定する。
【0024】
次に、音声データが同期型データ送受信部1に入力された後、同期型データ送受信部1から前記音声データがデータバッファ4に格納される。次に、SDIOカードコントロール部8のインターフェース7は第1のクロック生成部6から発せられたクロックの周期に従ってインターフェース10に割り込み信号を発生する。
【0025】
次に、第2のクロック生成部13から発せられたクロックの周期に従って、インターフェース10からインターフェース7に同期型データ受信のためのSDコマンドを発行する。
【0026】
このとき、一定期間インターフェース7に同期型データ受信のためのSDコマンドを受信しなかった場合、バッファ制御部5からの指示に従い、インターフェース7の割り込みを解除して、その周期に転送すべき音声データは破棄する。そして、次の周期でインターフェース7から割り込み信号を発生し、再び同期型データ受信のためのSDコマンドをインターフェース10からインターフェース7に同期型データ受信のためのSDコマンドを発行する。
【0027】
バッファ制御部5は第1のクロック生成部6から発せられたクロックの周期に従って、インターフェース7へデータバッファ4に格納された音声データを転送する。
【0028】
次に、SDIOホストコントローラ15は、第2のクロック生成部13から発せられたクロックの周期に従って、インターフェース7から音声データをSDバス20とインターフェース10を介して音声CODEC部11に転送し、この音声CODEC部11から増幅器(図示せず)を介してスピーカ(図示せず)を駆動することにより、リアルタイムな音声の再生が可能となる。
【0029】
本実施の形態においては、音声データが入力される部分として同期型データ送受信部1を用いた例について説明したが、これに特定されるものではなく少なくとも音声データが入力できる同期型データ受信部であればよい。
【0030】
本実施の形態においては、第1のクロック生成部6から発せられるクロックの周期の基となる基準発振周波数は、第1のクロック生成部6内に内蔵された発振部を用いる例について説明してきたが、これに特定されるものではなく、例えば外部に発振部としての発振器を設けてそこからの出力信号が第1のクロック生成部6に入るように構成されていてもよい。同様に、第2のクロック生成部13から発せられるクロックの周期の基となる基準発振周波数は、第2のクロック生成部13内に内蔵された発振部を用いる例について説明してきたが、これに特定されるものではなく、例えば外部に発振部としての発振器を設けてそこからの出力信号が第2のクロック生成部13に入るように構成されていてもよい。
【0031】
本実施の形態においては、同期型データ送受信部1はBluetooth規格に準拠したものについて説明してきたが、これに特定されるものではなくマイクロフォン、チューナー部等であってもかまわない。
【0032】
また、本実施の形態においては、SDIO規格に準拠したモジュールとしてのSDIOカード9内に、1つのファンクション部3を設けた例について説明したが、ファンクション部としてはこれ以外にも例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11gまたはIEEE802.11e規格のいずれか1つに準拠した通信機能部をさらに備えた構成であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、SDIOインターフェースを備えたシステムにおいて、システム外から入力される音声データをリアルタイムに再生できる同期型データ転送システム、この同期型データ転送システムに用いられるSDIO規格に準拠したモジュール、SDIOホストコントローラ及びこのSDIOホストコントローラを用いた電子機器として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態1における同期型データ転送システムのブロック図
【符号の説明】
【0035】
1 同期型データ送受信部
2 非同期型データ送受信部
3 ファンクション部
4 データバッファ
5,12 バッファ制御部
6 第1のクロック生成部
7,10 インターフェース
8 SDIOカードコントロール部
9 SDIOカード
11 音声CODEC部
13 第2のクロック生成部
14 プロセッサインターフェース
15 SDIOホストコントローラ
16 プロセッサ
17 メモリ
18 システムバス
19 携帯情報端末
20 SDバス
21 同期型データ転送システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のクロック生成部と少なくとも音声データが入力される同期型データ受信部が設けられたファンクション部とこのファンクション部に接続されたデータバッファとこのデータバッファに接続されたバッファ制御部と第1のインターフェースとを有したSDIO規格に準拠したモジュールと、第2のクロック生成部と第2のインターフェースとこの第2のインターフェースに接続された音声CODEC部とを有したSDIOホストコントローラと、前記音声CODEC部に接続された増幅器と、この増幅器に接続されたスピーカと、前記SDIOホストコントローラに接続されたプロセッサとを備え、前記第1のインターフェース内のレジスタには同期型データ転送を行うための所定の値と前記第1、第2のクロック生成部からそれぞれ発せられる第1、第2のクロックの周期を前記プロセッサからの所定の指示値に従って一致させるための所定の値が設定され、前記同期型データ受信部に入力された前記音声データは前記データバッファに格納され、前記第1のクロックの周期に従って前記第1のインターフェースから前記第2のインターフェースに割り込み信号が送られた後に、前記第2のクロックの周期に従って前記第2のインターフェースから前記第1のインターフェースにSDコマンドが発行され、このSDコマンドを前記第1のインターフェースが受信した場合は、前記バッファ制御部は前記第1のクロックの周期に従って前記データバッファに格納された前記音声データを前記第1のインターフェースに転送すると同時に前記第2のクロックの周期に従って前記第1、第2のインターフェースを介して前記音声CODEC部に前記音声データを転送し、前記音声CODEC部から前記増幅器に出力信号が送られ、前記増幅器により前記スピーカが駆動され、前記SDコマンドを前記第1のインターフェースが受信しなかった場合は、前記バッファ制御部からの指示により前記第1のインターフェースの割り込みを解除し、該当する周期に転送すべき前記データバッファに格納された前記音声データを破棄する機能を有した同期型データ転送システム。
【請求項2】
第1のクロック生成部と、少なくとも音声データが入力される同期型データ受信部が設けられたファンクション部と、このファンクション部に接続されたデータバッファと、このデータバッファに接続されたバッファ制御部とSDIOホストコントローラとのインターフェースとを備え、このインターフェース内のレジスタには同期型データ転送を行うための所定の値と前記第1のクロック生成部と前記SDIOホストコントローラ内に設けられた第2のクロック生成部からそれぞれ発せられる第1、第2のクロックの周期を一致させるための所定の値が設定され、前記同期型データ受信部に入力された前記音声データは前記データバッファに格納されると同時に、前記バッファ制御部が前記第1のクロックの周期に従って前記データバッファに格納された前記音声データを前記インターフェースに同期転送する機能を有したSDIO規格に準拠したモジュール。
【請求項3】
第1のクロック生成部から発せられる第1のクロックの周期は、第1のクロック生成部の外部に設けられた発振器の出力周波数とSDIOホストコントローラとのインターフェース内のレジスタに記憶された値に応じて設定される請求項2に記載のSDIO規格に準拠したモジュール。
【請求項4】
同期型データ受信部は、Bluetooth規格に準拠したものである請求項2に記載のSDIO規格に準拠したモジュール。
【請求項5】
SDIO規格に準拠したモジュールには、少なくともIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11gまたはIEEE802.11e規格のいずれか1つに準拠した通信機能部を備えた請求項2に記載のSDIO規格に準拠したモジュール。
【請求項6】
第2のクロック生成部と、SDIO規格に準拠したモジュールとのインターフェースと、このインターフェースに接続された音声CODEC部とを備え、前記第2のクロック生成部から発せられる第2のクロックの周期に従って前記SDIO規格に準拠したモジュールから前記インターフェースに伝達された音声データを前記音声CODEC部に同期転送する機能を有したSDIOホストコントローラ。
【請求項7】
第2のクロック生成部から発せられる第2のクロックの周期は、第2のクロック生成部の外部に設けられた発振器の出力周波数とプロセッサからの所定の指示値に応じて設定される請求項6に記載のSDIOホストコントローラ。
【請求項8】
請求項6に記載のSDIOホストコントローラと、このSDIOホストコントローラに接続されたプロセッサと、前記SDIOホストコントローラ内の音声CODEC部に接続された増幅器と、この増幅器に接続されたスピーカとを備えた電子機器。

【図1】
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【公開番号】特開2006−65029(P2006−65029A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−248045(P2004−248045)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】