【課題】有害節足動物に対して優れた防除効力を有する化合物を提供すること。
【解決手段】式（Ｉ）〔式中、ｍは０または１を表し、ｎは０、１または２を表し、Ａは置換されていてもよい芳香族６員へテロ環基を表し、Ｒ¹及びＲ³は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４鎖式炭化水素基、ハロゲン原子、水素原子等を表し、Ｒ²及びＲ⁴は同一または相異なり、水素原子等を表し、Ｑは少なくとも１つのフッ素原子を含むＣ１〜Ｃ５ハロアルキル基またはフッ素原子を表す。〕で示される含フッ素有機硫黄化合物。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
式（Ｉ）

〔式中、ｍは０または１を表し、ｎは０、１または２を表し、
Ａは群Ｅ１〜２より選ばれる基で置換されていてもよい芳香族６員へテロ環基を表し、
Ｒ¹及びＲ³は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４鎖式炭化水素基、-Ｃ(=Ｇ)Ｒ⁵、シアノ基、ハロゲン原子または水素原子を表し；
Ｒ²及びＲ⁴は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４鎖式炭化水素基、ハロゲン原子または水素原子を表し、
Ｑは少なくとも１つのフッ素原子を含むＣ１〜Ｃ５ハロアルキル基またはフッ素原子を表し、
Ｇは酸素原子または硫黄原子を表し、
Ｒ⁵はハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４アルキル基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ３〜Ｃ６アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ３〜Ｃ６アルキニルオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ（Ｃ１〜Ｃ４アルキル）アミノ基、Ｃ２〜Ｃ５環状アミノ基または水素原子を表し、

群Ｅ１は、群Ｌから選ばれる基で置換されていてもよいＣ１−Ｃ６鎖式炭化水素基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ３〜Ｃ６シクロアルキル基、-ＯＲ⁶、-ＳＲ⁶、-Ｓ(=Ｏ)Ｒ⁶、-Ｓ(=Ｏ)₂Ｒ⁶、-Ｃ(=Ｏ)Ｒ⁷、-ＯＣ(=Ｏ)Ｒ⁸、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基及びヒドロキシル基からなる一価基の群を表し、
群Ｅ２は、群Ｌから選ばれる基で置換されていてもよいＣ２−Ｃ６アルカンジイル基、群Ｌから選ばれる基で置換されていてもよい１，３−ブタジエン−１，４−ジイル基、-Ｇ-Ｔ-Ｇ-及び-Ｔ-Ｇ-Ｔ-からなる二価基の群を表し、
Ｔはメチレン基またはエチレン基を表し、
Ｒ⁶はハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１−Ｃ４鎖式炭化水素基またはハロゲン原子で置換されていてもよいＣ３〜Ｃ６シクロアルキル基を表し、
Ｒ⁷はヒドロキシル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ３〜Ｃ６アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ３〜Ｃ６アルキニルオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ（Ｃ１〜Ｃ４アルキル）アミノ基、Ｃ２〜Ｃ５環状アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４アルキル基または水素原子を表し、
Ｒ⁸はハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ３〜Ｃ６アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ３〜Ｃ６アルキニルオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ（Ｃ１〜Ｃ４アルキル）アミノ基、Ｃ２〜Ｃ５環状アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいＣ１〜Ｃ４アルキル基、または水素原子を表し、
群Ｌは、ヒドロキシル基、-ＯＲ⁶、-ＳＲ⁶、-Ｓ(=Ｏ)Ｒ⁶、-Ｓ(=Ｏ)₂Ｒ⁶、-Ｃ(=Ｏ)Ｒ⁷、-ＯＣ(=Ｏ)Ｒ⁸、シアノ基、ニトロ基及びハロゲン原子からなる一価基の群を表す。〕
で示される含フッ素有機硫黄化合物。
【請求項２】
ｍが０である請求項１記載の含フッ素有機硫黄化合物。
【請求項３】
ｍが１である請求項１記載の含フッ素有機硫黄化合物。
【請求項４】
ｎが０である請求項１〜３のいずれか記載の含フッ素有機硫黄化合物。
【請求項５】
ｎが１または２である請求項１〜３のいずれか記載の含フッ素有機硫黄化合物。
【請求項６】
Ａがピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基またはピラジニル基（但し、該ピリジル基、該ピリダジニル基、該ピリミジニル基および該ピラジニル基は群Ｅ１〜２より選ばれる基で置換されていてもよい。）である請求項１〜５のいずれか記載の含フッ素有機硫黄化合物。
【請求項７】
Ａが群Ｅ３より選ばれる基で置換されていてもよいピリジル基、群Ｅ３より選ばれる基で置換されていてもよいピリダジニル基、群Ｅ３より選ばれる基で置換されていてもよいピリミジニル基または群Ｅ３より選ばれる基で置換されていてもよいピラジニル基であり、
群Ｅ３が、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、エチニル基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメタンスルファニル基、トリフルオロメタンスルホニル基、メチルチオ基、メタンスルファニル基およびメタンスルホニル基からなる一価基の群である請求項１〜５のいずれか記載の含フッ素有機硫黄化合物。
【請求項８】
請求項１〜７いずれか記載の含フッ素有機硫黄化合物を有効成分として含有する有害節足動物防除剤。
【請求項９】
請求項１〜７いずれか記載の含フッ素有機硫黄化合物の有効量を有害節足動物又は有害節足動物の生育場所に施用する有害節足動物の防除方法。

【公開番号】特開２００９−６７７８８（Ｐ２００９−６７７８８Ａ）
【公開日】平成２１年４月２日（２００９．４．２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２１２６４８（Ｐ２００８−２１２６４８）
【出願日】平成２０年８月２１日（２００８．８．２１）
【出願人】（０００００２０９３）住友化学株式会社 (8,981)
【Ｆターム（参考）】