説明

吸熱剤を含有するチューインガムおよび菓子組成物

吸熱剤を生理学上許容されるキャリアと組み合わせて含む、可食性フィルム、チューインガムまたは菓子製品のような食用組成物であって、その吸熱剤が消費者の口腔に対し温度冷却効果を与えながらキャリアから放出されるように吸熱剤が存在している食用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に消費者の口中で、リフレッシュする温度冷却感を与えるのに役立つ食用吸熱もしくは温度低下剤を用いたチューインガムおよび菓子組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
口の悪臭は多くの人々を苦しめる不快なものである。悪臭呼気または臭い息としても知られている口腔の悪臭は、アメリカで約2〜9千万人を悩ませていると推測されている。
【0003】
口腔の中で生成された揮発性の硫黄化合物、主としてH2SおよびCH3SH、は口の悪臭の主な原因であると知られている。一般に、これらの化合物の存在は、長期間の減少された唾液フローおよび食物や液体の不摂取の後に特に顕著であり、「午前呼吸」として知られている状態となる。 呼気悪臭は、ニンニク、キャベツおよび玉ねぎのような様々な臭い誘発食物を摂取した後に発生することがある。 口腔は湿った暖かい環境を維持しており、そこでは臭いを引き起こす微生物が繁殖している。 口腔の温度は、揮発性の臭い起因物質の揮散を促進する効果があり、特にホットな食品や液体を摂取した後には、ごく微量のそのような化合物でも人に気付かせる。
【0004】
口腔悪臭を無くすために、呼気フレッシュニングガム、トローチ(lozenge)およびミントを含む様々な製品が開発されてきた。 そのような呼気フレッシュニング製品は、臭い発生微生物の殺滅、唾液流れの刺激および/または臭い原因物質の中和もしくはマスキングのための化合物が含まれる。 しかしながら、熱エネルギーを吸収し、口腔の温度を下げるためのそのような製品は知られていない。
【0005】
食品にポリオール(例えば糖アルコール)を入れることは知られているが、そのような化合物はシュガーレス甘味料、水可溶性賦形剤、食味改変剤および可塑剤として主に使われてきた。食品および特に糖アルコールが口腔の温度を低下することを可能にするような方法で、これらの化合物が食品に組み入れられてはこなかった。 例えば米国特許2002/0131990は、適当な可塑剤としてソルビトールのようなポリオールの使用を開示している。WO2001048751は、増量剤としてのソルビトールの使用を開示している。 WO20000078292は、砂糖成分の代替物としての糖アルコールの使用を開示している。JO2000139401は、グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびプロピレングリコールから選ばれた食用可塑剤を含んでいる緩衝層を有するフィルムを開示している。W02000009095は、より大きな均質性およびより均一な溶解を増強するため、砂糖または糖アルコール増量剤を塩化カリウムと組み合わせて含む延長リリース・タブレットを開示している。
【0006】
消費者の口腔の温度を低下させることができる吸熱性もしくは温度低下剤を含有する食用組成物を開発し、かつ口腔にリフレッシュする冷却効果を与えることは、呼気フレッシュニング製品を製造する分野の進歩となるであろう。そのような温度冷却効果は口当たりを改善し、口の悪臭を助長する臭いを引き起こす化合物の揮発性を緩和する。さらに食用組成物を有効に用いることのできるという、例えば可食性フィルム、チューインガム、菓子製品のような消費物資に対するニーズもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、消費者が食用組成物を口腔内に入れた場合に、温度冷却効果を与えるのに十分な量で吸熱もしくは温度低下剤を含有する食用組成物に関する。温度冷却効果は消費者にリフレッシュ感覚と望ましい口当たりを提供する。さらに、本発明の食用組成物によって与えられた温度冷却効果は、呼吸新鮮性を増強するための臭いを引き起こす化合物の揮発性を緩和する。食用組成物は、さらに例えば呼気フレッシング剤、抗微生物剤、唾液分泌促進剤、硫黄中和剤など呼気の新鮮さを増すための所望の有効成分を含むことができる。本発明の食用組成物は、それに限定されるものではないが、典型的には可食性フィルム、チューインガムおよび菓子組成物の形のものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの特徴において、吸熱剤を生理学上許容されるキャリアと組み合わせて含む食用組成物が提供され、吸熱剤は消費者の口腔中において温度冷却効果を与えながら放出される。
【0009】
本発明の他の特徴において、消費者の口に付着しかつ溶けるように適応された可食性フィルムが提供され、そのフィルムは吸熱剤をフィルム形成剤と組み合わせて含んでいる。
【0010】
吸熱剤は、消費者の口腔に温度冷却効果を与えながら可食性フィルムから放出される。可食性フィルムは柔軟で非付着性であり、消費者の口中で急速に溶けるように特によく適応される。そのようなフィルムは吸熱剤と組み合わせて、広範囲の他の有効成分、特に制限されるものではないが、例えば薬学的活性剤、マウスケア剤、抗微生物剤、唾液分泌促進剤、呼気フレッシュニング剤などを放出するために使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明は、摂取したときに消費者の口腔に対する温度低下降下をもたらすために有効な食用組成物に関する。この食用組成物は、比較的高い負の溶解熱によって特徴づけられ、口腔への温度冷却効果を与えるために十分な量で熱エネルギーを吸収することができる吸熱もしくは温度低下剤を含有する。この食用組成物の適切な形は可食性フィルム、チューインガムおよび、制限されるものではないが、例えばトローチ、タブレット、圧縮されたミント、ヌガーなどを含む他の菓子を含んでいる。本発明の食用組成物は少なくとも1つの活性成分、制限されるものではないが、例えば呼気フレッシュニング剤、抗微生物剤、唾液分泌促進剤、汚れ除去剤、硫黄中和剤およびそれの組み合わせをさらに含有することができ、これらは口の悪臭処理に有効である。
【0012】
本発明においては、吸熱剤は比較的高い負の溶解熱によって特徴づけられた生理学上許容される化合物から選ばれ、それによってその化合物が溶解する際に周辺領域における温度冷却効果を与えるために十分な量で熱エネルギーが吸収される。本発明の吸熱剤は、好ましくは吸熱剤が比較的高い負の溶解熱を維持し、キャリアとの相互作用を最小限とするような方法で食用組成物に組み入れられる。 本発明における負の溶解熱の値は、一般に少なくとも約−5cal/gであり、典型的には約−5cal/gから−43cal/gである。
【0013】
本発明の好ましい態様では、この吸熱剤は一般に食品グレードの吸熱剤であり、典型的には多価アルコールもしくはポリオールおよびふくらし粉と重炭酸ナトリウムを含む他の例から選ばれる。
【0014】
本発明のより好ましい態様では、この吸熱剤は、糖アルコール、特に結晶形の糖アルコールである。好ましくは、糖アルコールは、小さく分かれた粒子形で存在するものである。適切な糖アルコールの典型的な例は、キシリトール、エリトリトール、ガラクチトール、マンニトール、マルチトール、ソルビトールおよびその他同様のものを含んでいる。使用されるキャリアによって、糖アルコールは組成物の表面に存在しコーティング層を形成していてもよいし、あるいは組成物のキャリアの全体にわたって小さく分かれて内部分散されていてもよい。吸熱剤(例えば糖アルコール)は、温度冷却効果を最適化し、かつ組成物の中に存在するかもしれない水分子との相互作用による結晶性糖アルコールの相変態を最小限にするため、コーティング層の形として存在していることが望ましい。着色剤は所望により結晶性糖アルコールに組み入れられ得る。
【0015】
結晶形の糖アルコールは、糖アルコール溶液を作成するため、糖アルコールを水と混合することにより容易に調製される。水は、限定されるものではないが、噴霧乾燥もしくはローラー乾燥を含む従来の乾燥技術により除去される。生じる結晶性糖アルコールは、消費者の口中での溶解に際して温度冷却効果を発揮するために十分な粒子サイズを持っている。結晶性糖アルコールは、好ましくは食用組成物の表面上で食用組成物に塗布されるか、または糖アルコールが結晶形で維持される、例えば乾燥した錠剤キャリアのような適当なキャリアに混合され得る。
【0016】
好ましくは、結晶性糖アルコールは、それが口中で溶解する時に消費者によって知覚可能な温度低下降下を与えるのに十分な大きさの粒子サイズを持っている。本発明の食用組成物については、糖アルコールの粒子サイズは約150μmから1,000μmの範囲にあることができ、好ましくは250μmから350μmである。
【0017】
本発明の食用組成物については、食用組成物中にある本発明の吸熱剤の有効量は、消費者の口中で温度冷却感を与えるために十分な程度に人間を含む温血動物の口腔の温度を低下させる量である。本発明の吸熱剤の温度低下有効量は、食用組成物の種類(例えばチューインガム、トローチ、ミント、菓子、可食性フィルムなど)、食用組成物中の吸熱剤の位置、所望される冷却度、用いられる吸熱剤のタイプおよび吸熱剤と共に使用される特定のキャリアに応じて変わり得る。
【0018】
特記しない限り、本発明による食用組成物に組み込まれる成分の量は、最終組成物の全質量に基づいた質量%として表される。
【0019】
本発明の食用組成物については、吸熱剤は典型的には組成物の全質量に基づき約0.1質量%から70質量%までの量において存在し、好ましくは約1質量%から60質量%、さらに好ましくは約5質量%から50質量%である。
【0020】
本発明の食用組成物は、さらに生理学上許容されるキャリアを処方物の他の成分を収容するのに適切な量で含んでいる。用語「生理学上許容されるキャリア」は、組成物の活性成分を支持しもしくは担持し得る口に許容される担体を指し、人間を含む温血動物への投与に際して、過度の不適切な副作用を引き起こすことなく適切に許容される化合物を包含する。キャリアは、さらに本発明の組成物および方法に従って、人間を含む温血動物中の口腔への投与における組成物の安定性および/または有効性を実質的に減少する相互作用なく混合され得る組成物の成分を含むことができる。
【0021】
本発明の本組成物に含まれ得る、添加物あるいは成分のタイプは、例えばフッ素イオン放出化合物、増粘剤、湿潤剤、香料、汚れ除去剤、甘味料、抗歯石剤、アルカリ金属重炭酸塩類、溶剤、レミネラライザー(remineralizer)、および抗炎症剤のような他の様々な添加物を含んでいる。適切なレミネラライザーには、例えば、α−リン酸三カルシウム、リン酸モノカルシウム一水和物、無水リン酸二カルシウム、リン酸二カルシウム二水和物、リン酸オクタカルシウムあるいはリン酸テトラカルシウムのようなリン酸カルシウム塩類、およびカルシウムグリセロホスフェート、およびその組み合わせを含んでいる。
【0022】
本発明の食用組成物は、消費者の口の中で食用組成物が保持される間に、噛んだり、吸ったり、溶かしたりすることによって全てあるいは部分的に消費され得る。適当な有効期間は5秒から5分まで変動し得る。
【0023】
本発明の食用組成物は、さらに例えばチモール、サリチル酸メチル、ユーカリプトールおよびメントールから選択された精油を含む1もしくはそれ以上の抗微生物剤を含むことができる。リステリン(LISTERINE)(登録商標)ブランドの口内洗浄液は、口臭の原因である口腔中の微生物を殺すのに有効であることが立証された殺菌口中組成物の最も有名な例であろう。リステリン(登録商標)ブランドの口内洗浄液は、微生物に浸透し微生物を殺滅する精油の組み合わせによってその抗微生物効果を達成する。これらの精油は水性アルコール溶液中に、正確にバランスのとれた量のチモール、サリチル酸メチル、メントールおよびユーカリプトール(以下「精油」という)を含んでいる。
【0024】
多くの口臭バクテリアが、舌の表面上の窪みあるいは割れ目に生存する。リステリン(登録商標)ブランドの口内洗浄液は、これらの窪みと割れ目に容易に入り込むことができる液体媒体中における高濃度の抗微生物剤によって口臭を減少させる。本発明の食用組成物はリステリン(登録商標)ブランドの口内洗浄液の衛生上の利点および消費者アッピールの重要な部分を捕えるため、持ち運びに便利でかつ消費され過ぎない形で製剤化され得る。
【0025】
本発明の1つの態様において、この食用組成物は、消費者の口中に付着しかつ口中で溶解するように特によく適応された可食性フィルムの形をしている。この食用組成物は、当該技術において既知の従来技術によって製造される、他に典型的な可食性フィルム組成物にも組み込まれる。本発明の可食性フィルムは、消費者の口腔に吸熱剤を効率的に解放して直ちに温度冷却効果を与える。好ましくは、吸熱剤は、一般にコーティング層を形成するように可食性フィルムの表面に配置される。
【0026】
本発明の可食性フィルムについては、吸熱剤の量は可食性フィルムの全質量に基づき好ましくは約0.1質量%から70質量%であり、さらに好ましくは約10質量%から40質量%であり、最も好ましくは可食性フィルムの約20質量%から30質量%である。
【0027】
本発明の可食性フィルムは、一般にフィルム形成剤、および所望により1つもしくはそれ以上の可塑剤、安定化剤、汚れ除去剤(例えばステアリン酸ナトリウム)、甘味料、着色剤および香料を含んでいる。望まれる可食性フィルムのタイプによりいくつかの製剤化が可能である。
【0028】
フィルム形成剤は、当技術において既知の任意の水可溶のポリマーから選択され得る。本発明による可食性フィルムにおいて使用される適切なフィルム形成剤の具体例として、天然および合成高分子の両方を含んでいる。特に、適切なフィルム形成剤は、プルラン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、キサンタンガム、トラガカントガム、グアーガム、アカシアガム、アラビアゴム、ポリアクリル酸、メチルメタクリル酸共重合体、カルボキシビニルポリマー、アミロース、高アミロース澱粉、ヒドロキシプロピル化された高アミロース澱粉、デキストリン、ペクチン、キチン、キトサン、レバン(levan)、エルシナン(elsinan)、コラーゲン、ゼラチン、ゼイン、グルテン、大豆蛋白分離物、乳清蛋白分離物、カゼインおよびその組み合わせから選択され得る。好ましいフィルム形成剤はプルランである。
【0029】
実施例において、他に記載しなければ、可食性フィルム中の成分量は、フィルム製剤が乾燥された後の、可食性フィルムの全質量に基づいた質量%で表わされる。
【0030】
一般に、使用されるフィルム形成剤の量は、使用されるフィルム形成剤のタイプ、望まれるコンシステンシー、および最終製品を作るために使用される他のコンポーネントのような様々な要因に依存して変化する。可食性フィルム形成剤の量は、可食性フィルムの質量の約0.01質量%から99質量%、好ましくは約30質量%から80質量%、より好ましくは約40質量%から70質量%までで変化し得る。
【0031】
本発明の可食性フィルムは、好ましくはフィルム形成剤としてプルランを含み、さらに追加的なフィルム形成剤、抗微生物剤、可塑剤、香料、硫黄中和あるいは沈殿剤、唾液分泌刺激剤、界面活性剤、安定化剤、汚れ除去剤、乳化剤、増粘剤、結合剤、着色剤、甘味料、芳香剤などを含むことができる。
【0032】
好ましい可塑剤は、トリアセチン、レシチン、リカシン(lycasin)、グリセリンモノステアリン酸エステル、水素化された植物性油脂などであり、可食性フィルムの質量の約20質量%まで、好ましくは約2質量%まで含んでいる。他の適切な可塑剤はモノアセチン(monoacetin)とジアセチン(diacetin)である。
【0033】
好ましい安定化剤は、例えば加工デンプン、ペクチン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、ローカストビーンガム(locust bean gum)、およびカラゲニンのようなハイドロコロイドであり、可食性フィルムの約10質量%まで、好ましくは約0.1質量%から5質量%の量で含んでいる。他の適切な安定化剤はグアーゴムなどである。
【0034】
好ましい乳化剤は、ステアリン酸トリエタノールアミン、第四級アンモニウム化合物、アカシア、ゼラチン、レシチン、ベントナイト、ベーガム(veegum)などであり、可食性フィルムの約5質量%まで、好ましくは約0.01質量%から0.7質量%の量で含んでいる。
【0035】
好ましい結合剤は、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどであり、可食性フィルムの約20質量%まで、好ましくは約0.01質量%から5質量%の量で含んでいる。
【0036】
好ましい結合剤は澱粉であり、可食性フィルムの約10質量%まで、好ましくは約0.01質量%から2質量%の量で含んでいる。
【0037】
本発明の可食性フィルムの中で使用される特定の精油の量は、それらが抗微生物効果を発揮する十分な量である限り変えることができる。一般に、チモール、サリチル酸メチルおよびオイカリプトールの量は、可食性フィルムの約0.01質量%から約4質量%であり、好ましくは約0.50質量%から3.0質量%、さらに好ましくは可食性フィルムの約0.70質量%から2.0質量%である。メントールは可食性フィルムの約0.01質量%から約15質量%、好ましくは約2.0質量%から10質量%、さらに好ましくは可食性フィルムの約3質量%から9質量%の量で加えることができる。添加量は当業者により容易に決定され、可食性フィルムが口腔内で容易に溶解され、仕様に従って製造することができる限り、上に述べた量を超過することができる。一例として、油の全含有量は、可食性フィルム組成物を粘着性としそれによって組成物を可食性フィルムに加工することを困難にしない量でなければならない。ある具体的態様では、精油は口臭を引き起こす臭いの原因となる微生物の殺滅に相乗的に有効な量で組み合わせられる。
【0038】
本発明によれば、抗微生物効果を発揮するためにリステリン(登録商標)ブランドの口内洗浄液で使用される精油を含んでいる可食性フィルムは、成形され口腔に置かれるサイズとされる。フィルムは、口中の表面、通常は口内上部または舌に付着し、速かに溶解する。口に置くための好ましいサイズであるフィルムの1つの投与ユニット中の精油の量は、1回の口内洗浄に推薦されたリステリン(登録商標)ブランドの口内洗浄液 (つまり20mL)の量より可なり少なくてよい。
【0039】
本発明の別の態様では、食用組成物は、当該分野で公知の従来技術によって製造される、その他には典型的なチューインガム組成物に組み込むことができる。吸熱剤はチューインガムの表面に配置されコーティング層を形成するか、および/またはチューインガムのガム基剤内に分散することができる。
【0040】
本発明のチューインガム組成物については、吸熱剤の量は、チューインガム組成物の全質量を基に好ましくは約0.1質量%から70質量%、さらに好ましくは約1質量%から60質量%、最も好ましくはチューインガムの全質量の約40質量%から50質量%である。
【0041】
チューインガムは一般にガム基剤、および所望により1つまたはそれ以上の溶剤、可塑剤、甘味料、香料および/または着色剤を含んでいる。 望まれるガムのタイプ、例えば砂糖含有ガム、アスパルテームやネオテーム(neotame)のような高強度甘味料を含むシュガーレスガム、従来のチューインガム、センターフィルチューインガムあるいはバブルガムかにより、いくつかの処方が可能である。
【0042】
本発明のチューインガム組成物は被覆されていてもいなくてもよく、スラブ、スティック、ペレット、ボールなどの形態とすることができる。チューインガム組成物の異なる形態の組成は類似しているが、成分の比率に関して異なってもよい。例えば、被覆したガム組成物は、柔軟剤をより低い割合で含有してもよい。ペレットとボールは小さなチューインガム芯を持ち、それがその後コーティングシェルを作るための砂糖溶液あるいはシュガーレス溶液のいずれかで被覆される。スラブとスティックは、通常チューインガムコアよりテキスチャーが柔軟なものとして処方される。
【0043】
使用されるガム基剤の量は、使用される基剤のタイプ、所望されるコンシステンシーおよび最終製品を作るために用いられる他の成分のような様々な要因により大きく変化する。一般に、ガム基剤は最終のチューインガム組成物の質量に基づき約5質量%から95質量%、好ましくは約10質量%から50質量%、さらに好ましくはチューインガム組成物の質量に基づき約15質量%から35質量%であることができる。
【0044】
ガム基剤は当分野で既知の任意の水不溶性ガム基剤であることができる。ガム基剤に適切なポリマーの実例には、天然および合成エラストマーおよびゴムの両方が含まれる。例えば、適切なポリマーは、制限されるものではないが、天然ゴム、チクル、ジェルトン(jelutong)、グッタパーチャ(gutta percha)、レチカプシ(lechi caspi)、クラウンガム、ペリロ(perillo)、マサランドババラタ(massaranduba batata)、チクル、グッタハンカン(gutta hang kang)あるいはその組み合わせような植物起源の物質、およびブタジエン−スチレン共重合体、ポリブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体、ポリエチレン、ポリイソブチレン、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニルの共重合体のような合成エラストマー、コマロン(comarone)樹脂、ポンチアナク(pontianak)樹脂、コパル(copal)ガム、カウリ(kauri)ガム、ダンマル(dammer)ガム、スイートベイ(sweet bay)ガム、スプルース(spruce)ガム、バルサム類およびその組み合わせのようなロジンが含まれる。
【0045】
本発明は、商業サプライヤから入手可能な従来のチューインガム基剤に適用することができる。
【0046】
チューインガム組成物は、完成したガムの堅さを調整するためにさらにエラストマー可塑剤を含むことができる。そのようなエラストマー可塑剤は、例えば、ロジンのメチル、グリセリンあるいはペンタエリトリトールエステル、または変成ロジン例えば水素化、二量化または重合化ロジンもしくはその組み合わせを含んでいる。本発明において使用に適したエラストマー可塑剤の例は、部分的に水素化したウッドロジンのペンタエリトリトールエステル、ウッドロジンのペンタエリトリトールエステル、部分的に二量化したロジンのグリセリンエステル、重合されたロジンのグリセリンエステル、トール油ロジンのグリセリンエステル、ウッドロジンおよび部分的に水素化したウッドロジンのグリセリンエステル、およびロジンの部分水素化メチルエステル例えばアルファ・ピネンあるいはベータ・ピネンのポリマー;ポリテルペンを含むテルペン樹脂;およびそれらの組み合わせを含んでいる。可塑剤は、チューインガム組成物の約10質量%から75質量%の範囲の量で用いられ、好ましくは約45質量%から70質量%である。
【0047】
チューインガム組成物は、さらに最終生産物の柔軟性およびテキスチャーを修正するためにラノリン、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、グリセリルトリアセテート、プロピレングリコール、グリセロール、アセチル化されたモノグリセリド、グリセリルジアセテート、レシチン、脂肪酸、グリセリンなど、および/またはワックス、例えば天然ワックス、ポリエチレン、ビーワックス(bees wax)、石油ワックス例えばパラフィン蝋および微晶質ワックスのような様々な追加成分を含むことができる。これらの個々の追加の材料は、一般的にチューインガム組成物の約30質量%以下、好ましくは約3質量%から約20質量%で用いられる。
【0048】
チューインガム組成物は、さらに追加的に従来の添加物、例えばレシチンおよびグリセリルモノステアレートのような乳化剤;およびガム基剤のテキスチャーを調整しチューインガム組成物の処理を助ける追加的な賦形剤、例えば燐酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化チタン、セルロースポリマー、アルミナ、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、クレー、タルクおよびその組み合わせを含むことができる。これらの増量剤は様々な量でガム基剤中に使用され得る。好ましくは、増量剤が使用される場合の量は、チューインガム組成物の約1質量%から60質量%で変わる。
【0049】
本発明の別の態様では、食用組成物は菓子に処方され得る。吸熱剤はコーティング層を形成するために菓子の表面に配置され、および/または菓子内に分散され得る。好ましくは、吸熱剤は菓子の表面に配置される。本発明の菓子については、吸熱剤の量は、好ましくは菓子組成物の全質量に基づき約0.1質量%から70質量%、さらに好ましくは約1質量%から60質量%、最も好ましくは菓子製品の約40質量%から50質量%である。
【0050】
ここに使用される用語「菓子あるいは菓子製品」は、ヌガー、キャンディー、パンニング製品(panning goods)、ゲル糖菓(gel confections)、フォンダン、ロゼンジ、ミント、トローチ、パステーユ(pastilles)、マイクロカプセル、および凍結乾燥形を含む他の固体型のもの(ケーキ、ウエハおよびタブレット)、および圧縮タブレットを含む急速溶解固体型のもの、および菓子組成物の一般に受け入れられている定義に入る他の組成物を含むものであるが、これらに限定するものではない。
【0051】
ここに使用される用語「急速溶解固体形式」は、固体の投与形式が、口腔の中で約60秒以下で、好ましくは約15秒以下で、さらに好ましくは約5秒以下で溶解することを意味する。トローチは、風味をつけた基剤の中に治療薬を含む円盤形の固体を含んでいる。基剤は、グリセリン化ゼラチン、砂糖とそれに形を与えるに十分な粘液の組み合わせでもよい。トローチ組成物(圧縮タブレットタイプ)は典型的には1つまたはそれ以上の増量剤(圧縮可能な砂糖)、香料よび潤滑剤を含んでいる。
【0052】
固体のキャリアは、主要成分としては、砂糖、水素化澱粉加水分解物(例えば「リカシン(Lycasin)」)、水素化グルコース、水素化二糖類および/または水素化ポリサッカライドであることができ、キャリアの合計質量の約85質量%から98質量%である。重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、重炭酸カリウムあるいは塩化カリウムのような固体の塩類もまた固体のキャリアとなりうる。
【0053】
錠剤化の潤滑剤を、タブレットおよびトローチの両者の調製を容易にするために、約0.1質量%から5質量%の少量において組み込むことができる。適切な潤滑剤は、ココナッツ油のような植物油、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、タルク、澱粉およびカーボワックスを含んでいる。
【0054】
滑らかな仕上げのタブレットに対し、トローチ製剤は光沢のある表面を提供するためのバリアー剤としてハイドロコロイドを含むことができる。
【0055】
トローチもしくはタブレットは、口中で溶解する時間を増加させるために、ワックス、シェラック、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレン/無水マレイン酸共重合体あるいはカッパ−カラゲーニンのようなコーティング剤で所望により被覆することができる。被覆を施したタブレットかトローチは緩やかに溶け、活性成分の持続された放出速度を約3から5分とする。
【0056】
ミントのような圧縮されたタブレットの形をしている菓子組成物は、細かい篩にかけられた砂糖あるいは砂糖代替物、香料(例えばペパーミント風味)、アラビアゴムのような増量剤および所望の着色剤を組み合わせることにより一般に作ることができる。香料と増量剤が組み合わせられ、次に砂糖か砂糖代替物が、必要に応じ着色剤と共に徐々に加えられる。
【0057】
その後、生じる製品は、所望のメッシュ・サイズ(例えば12メッシュ)の篩を通すことにより粒状化され、次に、典型的には約55℃から60℃の温度で乾燥される。生じるパウダは、大型パンチ付きのタブレット成形機に供給され、また、生じるペレットは顆粒に破壊されついで圧縮される。
【0058】
ヌガー組成物は典型的には2つの主成分、ハイボイルドキャンディーおよびフラッペを含んでいる。例えば、卵アルブミンあるいはその代替品を水と混ぜ、軽い泡を形成するように泡立てる。砂糖とグルコースを水に加え、典型的には約130℃から140℃の温度で煮て、生じたボイルされた製品を混合機に入れクリーム状となるまで強くかき混ぜる。
【0059】
かき混ぜられたアルブミンと香料を、そのクリーム状の製品と組み合わせ、その組み合わせ物をその後完全に混合する。
【0060】
菓子組成物の製造に関するその他の詳細は、Skuse's Complete Confectionary (13版)(1957)、41−71、133−144および255−262頁; またE.B.ジャクソン編のSugar Confectionery Manufacture (2版)(1995)129−168、169−188、189−216、218−234および236−256頁に見出され、これらは参照によってここに組み込まれる。
【0061】
口の悪臭を減少させる硫黄凝結剤も、本発明による食用組成物に加えることができる。これらの剤は、口の悪臭の大きな割合を引き起こす揮発性の硫黄化合物を結合するか不活性化する。本発明に役立つ硫黄凝結剤は、銅塩類および亜鉛塩類のような金属塩類を含んでいる。好ましい塩類はグルコン酸銅、クエン酸亜鉛およびグルコン酸亜鉛を含んでいる。硫黄凝結剤の量は、食用組成物の約0.01質量%から2質量%、好ましくは約0.15質量%から1.5質量%、さらに好ましくは約0.25質量%から1.0質量%である。
【0062】
唾液分泌促進剤も、本発明による食用組成物に加えることができる。有用な唾液分泌促進剤は米国特許4,820,506に開示されたものであり、その内容は、参照によってその全体がここに組み入れられる。唾液分泌促進剤は、例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸、琥珀酸、アスコルビン酸、アジピン酸、フマル酸、酒石酸のような食用酸を含んでいる。好ましい食用酸はクエン酸、リンゴ酸およびアスコルビン酸である。食用組成物中の唾液分泌刺激剤の量は、食用組成物の約0.01質量%から12質量%、好ましく約1質量%から10質量%、更に好ましくは約2.5質量%から6質量%である。
【0063】
適切な香料は、天然および人工の香料およびミントの両方を含み、例えばハッカ油、メントール、スペアミント油、バニラ、シナモン油、ウィンターグリーン油(サリチル酸メチル)および様々な果物フレーバー、限定されるものではないが、レモン油、オレンジ油、ブドウフレーバー、ライム油、グレープフルーツ油、りんご、アンズエッセンスおよびその組み合わせを含んでいる。香料は、一般に各フレーバー毎に異なる量で用いられ、例えば、食用組成物の約0.5質量%から3質量%の範囲で変動する。
【0064】
着色剤は、本発明のチューインガム、タブレットあるいはトローチ中に存在することができる。例えば、二酸化チタンのような顔料、ベータカロテン、ベタニン、ウコンのような自然食品着色剤、およびF.D.&C.染料として知られている食物、医薬および化粧用の適用にふさわしい他の染料などを含んでいる。この素材は、食用組成物の約1質量%まで、好ましくは約6質量%までの量で組み入れることができる。
【0065】
含有させうる適切な甘味料は、当該分野でよく知られたものを含むことができ、天然および人工甘味料の両方を含んでいる。適切な甘味料の例を挙げれば次のようである。
【0066】
A. 水溶性甘味料、例えば単糖類、二糖類、および多糖類、例えばキシロース、リボース、グルコース(デキストロース)、マンノース、ガラクトース、果糖(レブロース)、蔗糖(砂糖)、マルトース、転化糖(蔗糖に由来した果糖とグルコースの混合物)、部分的に加水分解された澱粉、コーンシロップ固体、ジヒドロカルコン、モネリン、ステビオシド、グリシルレチンなど、およびそれらの組み合わせ;
B.水溶性人口甘味料、例えば可溶性のサッカリン塩類(サッカリンのナトリウムまたはカルシウム塩類)、シクラミン酸塩類、3,4−ジヒドロ−6−メチルメチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイドのナトリウム、アンモニウムまたはカルシウム塩、3,4-ジヒドロ−6-メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイドのカリウム塩(アセスルファーム−K)、サッカリンの遊離酸形など、およびその組み合わせ;
C.L−アスパラギン酸由来の甘味料のようなジペプチド系甘味料、例えばL−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(例えば、アスパルテームおよびネオテーム(neotame))および米国特許3,492,131に記載された物質、L−アルファ−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリンおよびL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン、L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニンなど、およびその組み合わせ;
D.天然に生じる水溶性の甘味料に由来した水溶性の甘味料、例えば通常の砂糖(蔗糖)の塩素化誘導体、例えばスクラロース(sucralose)の製品記述で知られたもの:そして
E.蛋白質系の甘味料、例えばタウマトコッカスダニエリ(thaumatoccous danielli)(タウマチンIおよびII)。
【0067】
一般に、甘味料の有効量が特定の食用組成物のために所望される甘味と容積のレベルを提供するために利用され、この量は選択された甘味料に応じて変わる。この量は、容易に抽出可能な甘味料を使用する時には、通常組成物の0.01質量%から10質量%である。上記のカテゴリAに記述された水溶性の甘味料は、通常約0.01質量%から10質量%で、好ましくは約2質量%から5質量%である。カテゴリAの甘味料のいくつか(例えばグリシルレチン)は、甘味料の既知の甘味料能力により下記のカテゴリB−Eに述べられた量の中で使用することができる。 対照的に、カテゴリB−Eに記述された甘味料は、一般的に約0.01%質量%から10質量%、好ましくは約2質量%から8質量%、最も好ましくは約3質量%から6質量%である。これらの量は、使用される任意のフレーバーオイルから達成されたフレーバーレベルとは独立に、所望の甘味レベルを達成するために使用されることができる。
【0068】
使用することができる香料は、当業者に知られたものを含み、例えば天然および人工香料である。これらの香料は、合成香料油および着香芳香剤、および/または油、含油樹脂および植物、葉、花、果物などからの抽出物、およびその組み合わせから選ぶことができる。代表的な香料油は次のものを含む: スペアミント油、桂皮油、ハッカ油、丁子油、ベイ油、タイム油、杉葉油、 ナツメグ油、セージ油、および苦扁桃油。さらに有用な人工、天然または合成果実香料として、例えばバニラ、チョコレート、コーヒー、ココアおよび柑橘油、これはレモン、オレンジ、グレープ、ライムおよびグレープフルーツを含み、さらに果実エッセンス、これはりんご、西洋ナシ、桃、イチゴ、ラズベリー、チェリー、プラム、パイナップル、アンズなどを含んでいる。これらの香料は、単独であるいは混合物として用いることができる。よく使われる香料には、パーミント、人工バニラ、シナモン誘導体および各種の果物香料のようなミントが含まれ、単独であるいは混合して使用される。酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラール、ジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、蟻酸オイゲニル、p−メチルアニソールなどを含むアルデヒドおよびエステルのような香料も用い得られる。
【0069】
一般に、National Academy of Sciencesから出版されたChemicals Used in Food Processing、出版1274、63−258頁に記述されたような、どんな香料あるいは食品添加物も使用することができる。アルデヒド香料の例にはさらに、制限されるものではないが、アセトアルデヒド(りんご);ベンズアルデヒド(チェリー、アーモンド);桂皮アルデヒド(シナモン);シトラール、つまりアルファ・シトラール(レモン、ライム);ネラール、つまりベータシトラール(レモン、ライム);デカナール(オレンジ、レモン); エチルバニリン(バニラ、クリーム);ヘリオトロピン、つまりピペロナール(バニラ、クリーム);バニリン(バニラ、クリーム);アルファ−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーな果実フレーバ);ブチルアルデヒド(バター、チーズ);バレルアルデヒド(バター、チーズ);シトロネラール;(誘導物、多くのタイプ);デカナール(柑橘果実);アルデヒドC−8(柑橘果実);アルデヒドC−9(柑橘果実);アルデヒドC−12(柑橘果実); 2−エチルブチルアルデヒド(ベリー果物);ヘキサナール、つまりトランス−2(ベリー果実);トリルアルデヒド(チェリー、アーモンド);ベラトロアルデヒド(veratraldehyde)(バニラ);2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、つまりメロナール(メロン);2−6−ジメチルオクタナール(グリーンフルーツ);および2−ドデセナール(柑橘、マンダリン);チェリー;ブドウ;その混合物;および同種のものを含んでいる。
【0070】
使用される香料の量は、通常、香料タイプ、個々の香料および所望の強さのような要因による好みによる。したがって、量は最終生産物において所望される結果を得るために変えることができる。そのような変更は、当業者が過度の実験を行わずして行い得る範囲内である。一般に、その量は約0.1質量%から30質量%が使用可能であり、好ましくは約2質量%から25質量%、さらに好ましくは約8質量%から10質量%である。
【0071】
この発明の組成物はさらに着色剤または着色料を含むことができる。着色剤は所望の色を生産するのに有効な量で使用される。本発明で有用な着色剤は、二酸化チタンのような顔料を含み、約5質量%以下の量で組み込むことができ、約1質量%以下が好ましい。着色剤はさらに食物、医薬および化粧品に適当な天然の食品着色剤および染料を含むことができる。これらの着色剤はFD&C染料およびレーキとして知られている。前述の使用領域に許容される物質は、好ましくは水溶性で、FD&CブルーNo.2を含み、これは5,5−インジゴチンジスルフォン酸二ナトリウムである。同様に、グリーンNo.3として知られている染料はトリフェニルメタン色素を含み、4−[4−N−エチル−p-スルフォベンジルアミノ)ジフェニル−メチレン]−[1−N−エチル−N−p−スルホニウムベンジル)−2,5−シクロ−ヘキサジエンイミン]のモノナトリウム塩である。すべてのFD&CおよびD&C染料の詳細およびそれらの対応する化学構造は、Kirk-OthmerのEncyclopedia of Chemical Technology、第5巻、857−884頁にあり、このテキストは参照によってここに組込まれる。
【0072】
前述の記載は、本発明の典型的な実施態様のみを記述したにすぎない。当業者ならば上記の記述、付随する特許請求の範囲から、様々な変更、修正および変化が、付随する特許請求の範囲で定義される発明の精神および範囲から外れることなく行うことができることを直ちに認識するであろう。
【実施例1】
【0073】
可食性フィルム組成物
表1に記載された成分から構成される可食性フィルムを次の方法で調製した。
〔表1〕
成分 量 (%w/w)乾燥
フィルム形成剤 40.0〜70.0
ハイドロコロイド 1.0〜5.0
可塑剤 5.0〜15.0
香料 15.0〜25.0
吸熱剤(例えばキシリトール) 5.0〜25.0
合計 100.00
【0074】
フィルム形成剤(例えばプルラン、カルボキシメチルセルロース、変性食物澱粉あるいはその組み合わせ)および親水コロイド(例えばカラゲーニン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、ペクチンあるいはその組み合わせ)を、スラリーを形成するために十分な量の水の中で分散した。得られるスラリーは、連続的にかき混ぜそして約50℃の温度に加熱した。香料および可塑剤(例えばグリセリン、プロピレングリコールまたはポリエチレングリコール)を、別の容器中で混合し、その後スラリーに加えた。スラリーを均質化するまで十分に混合した。スラリーを、フィルムを形成するため成形し乾燥させた。スラリーが乾燥する際、吸熱剤(つまりキシリトール)を、パウダ散布機または振りかけ装置により、可食性フィルムの半乾きの表面に均一に配置した。フィルムを完全に乾燥させ、乾燥フィルムをストリップに裁断した。
【実施例2】
【0075】
チューインガム組成物
表2に記載された成分から構成されるチューインガムを次の方法で調製した。
〔表2〕
成分 量 (%w/w)
ガム基剤 15〜40
吸熱剤(例えば、結晶性キシリトール) 55〜80
増量剤 5〜30
香料 0.1〜5
強力甘味料(例えばネオターム) 0.01〜0.1
可塑剤 2〜10
着色剤 0〜0.5
合計 100.00
【0076】
ガム基剤を約80℃から90℃の温度で完全に溶融するまで加熱した。可塑剤(例えばレシチン、リカシン(lycasin)あるいはトリアセチンおよび増量剤(例えばタルクまたは炭酸カルシウム)を、別の容器中で混合した。溶融されたガム基剤および可塑剤と増量剤を含んでいる混合物を、ガム混合槽に加え混合した。混合プロセスの全体に亘って温度を約45℃から60℃に維持した。その後、吸熱剤(つまり結晶性キシリトール)を混合槽に加え、混合物と混ぜ合わせた。強力甘味料、着色剤および香料を混合槽に加え、生じた混合物を混ぜ合わせた。チューインガムが均一な生地様のコンシステンシーとなるまで混合し続けた。その後、チューインガムは、シート化装置、次いでローリングおよびスコアリング装置に移し、チューインガムを例えばスラブ、スティック、ペレットのような個別の細片とした。そのチューインガム細片を結晶性キシリトールでダスティングして被覆した。
【実施例3】
【0077】
菓子組成物
表3に記載された成分から構成される菓子組成物を次の方法で調製した。
〔表3〕
成分 量(%w/w)
吸熱剤(例えば、結晶性キシリトール) 25〜50
ポリオールシロップ 25〜50
(例えばマルチトールシロップ、ソルビトールシロップ)
ハイドロコロイド 2〜6
可塑剤 2〜10
強力甘味料(例えばネオターム) 0.01〜0.05
香料 0.1〜5
着色剤 0〜0.5
水 1〜5
合計 100.00
【0078】
ハイドロコロイドを水に溶解し、次に、ハイドロコロイド溶液を作るために60℃までの温度に加熱した。少量のキシリトールを溶融された可塑剤、強力甘味料、香料および着色剤と混合し、可塑剤混合物を作った。別の温度調節された容器中で、ポリオールシロップを泡立てそして少量のキシリトールおよび水と混合し、約110℃の温度に加熱しシュガーレスフォンダンを作った。その後、ハイドロコロイド混合物を、温度調節された容器中のシュガーレスフォンダンに加え混合した。生じる混合物を、80℃に冷却した。その後、残りのキシリトールおよび可塑剤混合物を、冷却された混合物に加え混合して溶融したキャンディー塊とした。このキャンディー塊を冷却しついで結晶性キシリトールで被覆した。冷却されたキャンディー塊を成形し所望の形状もしくはサイズにカットした。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸熱剤を生理学上許容されるキャリアと組み合わせて含み、その吸熱剤が消費者の口腔に温度冷却効果を与えながらキャリアから放出されるように吸熱剤が存在している食用組成物。
【請求項2】
吸熱剤が少なくとも−5cal/gの溶解熱を有する請求項1に記載の食用組成物。
【請求項3】
吸熱剤が約−5cal/gから−43cal/gまでの溶解熱を有する請求項2に記載の食用組成物。
【請求項4】
吸熱剤が多価アルコールである請求項1に記載の食用組成物。
【請求項5】
吸熱剤が糖アルコールである請求項1に記載の食用組成物。
【請求項6】
吸熱剤が糖アルコールの結晶形である請求項5に記載の食用組成物。
【請求項7】
糖アルコールが、キシリトール、エリトリトール、ガラクチトール、マンニトール、マルチトール、ソルビトールおよびそれらの組み合わせから成る群から選ばれる請求項5に記載の食用組成物。
【請求項8】
吸熱剤が、食用組成物の全質量に基づき約0.1質量%から70質量%までの量で存在する請求項1に記載の食用組成物。
【請求項9】
吸熱剤が、食用組成物の全質量に基づき約1質量%から60質量%までの量で存在する請求項8に記載の食用組成物。
【請求項10】
吸熱剤が、食用組成物の全質量に基づき約5質量%から50質量%までの量で存在する請求項9に記載の食用組成物。
【請求項11】
吸熱剤が食用組成物の表面に存在している請求項1に記載の食用組成物。
【請求項12】
吸熱剤が食用組成物内に分散されている請求項1に記載の食用組成物。
【請求項13】
吸熱剤が約150μmから1000μmの粒子サイズからなる請求項1に記載の食用組成物。
【請求項14】
吸熱剤が250μmから350μmの粒子サイズからなる請求項13に記載の食用組成物。
【請求項15】
可食性フィルムの形をしている請求項1に記載の食用組成物。
【請求項16】
吸熱剤が、可食性フィルムの全質量に基づき約0.1質量%から70質量%までの量で存在する請求項15に記載の食用組成物。
【請求項17】
吸熱剤が、可食性フィルムの全質量に基づき約10質量%から40質量%までの量で存在する請求項16に記載の食用組成物。
【請求項18】
吸熱剤が、可食性フィルムの全質量に基づき約20質量%から30質量%までの量で存在する請求項17に記載の食用組成物。
【請求項19】
チューインガムの形をしている請求項1に記載の食用組成物。
【請求項20】
吸熱剤が、チューインガムの全質量に基づき約0.1質量%から70質量%の量で存在する請求項19に記載の食用組成物。
【請求項21】
吸熱剤が、チューインガムの全質量に基づき約1質量%から60質量%の量で存在する請求項20に記載の食用組成物。
【請求項22】
吸熱剤が、チューインガムの全質量に基づき約40質量%から50質量%の量で存在する請求項21に記載の食用組成物。
【請求項23】
菓子の形をしている請求項1に記載の食用組成物。
【請求項24】
吸熱剤が、菓子の全質量に基づき約0.1質量%から70質量%の量で存在する請求項23に記載の食用組成物。
【請求項25】
吸熱剤が、菓子の全質量に基づき約1質量%から60質量%の量で存在する請求項24に記載の食用組成物。
【請求項26】
吸熱剤が、菓子の全質量に基づき約40質量%から50質量%の量で存在する請求項25に記載の食用組成物。
【請求項27】
フィルム形成剤を吸熱剤と組み合わせて含み、その吸熱剤が消費者の口腔に温度冷却効果を与えながらフィルム形成剤から放出されるように吸熱剤が存在している、消費者の口腔に付着し溶解するように適応された可食性フィルム。
【請求項28】
吸熱剤が少なくとも−5cal/gの溶解熱を有する請求項27に記載の可食性フィルム。
【請求項29】
吸熱剤が約−5cal/gから−43cal/gまでの溶解熱を有する請求項28に記載の可食性フィルム。
【請求項30】
吸熱剤が多価アルコールである請求項27に記載の可食性フィルム。
【請求項31】
吸熱剤が糖アルコールである請求項27に記載の可食性フィルム。
【請求項32】
吸熱剤が糖アルコールの結晶形である請求項31に記載の可食性フィルム。
【請求項33】
吸熱剤が可食性フィルムの表面に存在している請求項27に記載の可食性フィルム。
【請求項34】
糖アルコールが、キシリトール、エリトリトール、ガラクチトール、マンニトール、マルチトール、ソルビトールおよびそれらの組み合わせから成る群から選ばれる請求項31に記載の可食性フィルム。
【請求項35】
吸熱剤が、可食性フィルムの全質量に基づき約0.1質量%から70質量%までの量で存在する請求項27に記載の可食性フィルム。
【請求項36】
吸熱剤が、可食性フィルムの全質量に基づき約10質量%から40質量%までの量で存在する請求項35に記載の可食性フィルム。
【請求項37】
吸熱剤が、可食性フィルムの全質量に基づき約20質量%から30質量%までの量で存在する請求項36に記載の可食性フィルム。
【請求項38】
吸熱剤が可食性フィルムの表面に存在している請求項27に記載の可食性フィルム。
【請求項39】
吸熱剤が約150μmから1000μmまでの粒子サイズを有する請求項27に記載の可食性フィルム。
【請求項40】
吸熱剤が約250μmから350μmまでの粒子サイズを有する請求項39に記載の可食性フィルム。
【請求項41】
フィルム形成剤が水可溶性のポリマーである請求項27に記載の可食性フィルム。
【請求項42】
フィルム形成剤が、プルラン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、トラガカントガム、グアーガム、アカシアガム、アラビアゴム、ポリアクリル酸、メタクリル酸メチル共重合体、カルボキシビニルポリマー、アミロース、高アミロース澱粉、ヒドロキシプロピル化された高アミロース澱粉、デキストリン、ペクチン、キチン、キトサン、レバン、エルシナン、コラーゲン、ゼラチン、ゼイン、グルテン、大豆蛋白分離物、乳清蛋白分離物、カゼインおよびそれらの組み合わせから成る群から選ばれる請求項41に記載の可食性フィルム。
【請求項43】
フィルム形成剤がプルランである請求項42に記載の可食性フィルム。
【請求項44】
フィルム形成剤が、可食性フィルムの全質量に基づき約40質量%から80質量%の量で存在する請求項27に記載の可食性フィルム。
【請求項45】
さらに少なくとも1つの精油を含む請求項27に記載の可食性フィルム。
【請求項46】
少なくとも1つの精油が、チモール、サリチル酸メチル、ユーカリプトール、メントールおよびそれらの組み合わせから成る群から選ばれる請求項45に記載の可食性フィルム。
【請求項47】
それぞれが可食性フィルムの全質量に基づき、チモールが約0.01質量%から4質量%の量で存在し、サリチル酸メチルが約0.01質量%から4質量%の量で存在し、ユーカリプトールが約0.01質量%から4質量%の量で存在し、そしてメントールが約0.01質量%から15質量%の量で存在する、請求項46に記載の可食性フィルム。
【請求項48】
プルランおよび可食性フィルムの表面に吸熱剤を含み消費者の口中で溶けるように適応された可食性フィルム。
【請求項49】
吸熱剤が少なくとも−5cal/gの溶解熱を有する請求項48に記載の可食性フィルム。
【請求項50】
吸熱剤が約−5cal/gから−43cal/gまでの溶解熱を有する請求項49に記載の可食性フィルム。
【請求項51】
吸熱剤が多価アルコールである請求項48に記載の可食性フィルム。
【請求項52】
吸熱剤が糖アルコールである請求項48に記載の可食性フィルム。
【請求項53】
吸熱剤が糖アルコールの結晶形である請求項52に記載の可食性フィルム。
【請求項54】
糖アルコールが、キシリトール、エリトリトール、ガラクチトール、マンニトール、マルチトール、ソルビトールおよびそれらの組み合わせから成る群から選ばれる請求項52に記載の可食性フィルム。
【請求項55】
吸熱剤が可食性フィルムの全質量に基づき約0.1質量%から70質量%までの量で存在する請求項48に記載の可食性フィルム。
【請求項56】
吸熱剤が可食性フィルムの全質量に基づき約10質量%から40質量%までの量で存在する請求項55に記載の可食性フィルム。
【請求項57】
吸熱剤が可食性フィルムの全質量に基づき約20質量%から30質量%までの量で存在する請求項56に記載の可食性フィルム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸熱剤を生理学上許容されるキャリアと組み合わせて含み、その吸熱剤が消費者の口腔に温度冷却効果を与えながらキャリアから放出されるように吸熱剤が存在している食用組成物。
【請求項2】
吸熱剤が少なくとも−5cal/gの溶解熱を有する請求項1に記載の食用組成物。
【請求項3】
吸熱剤が−5cal/gから−43cal/gまでの溶解熱を有する請求項2に記載の食用組成物。
【請求項4】
吸熱剤が多価アルコールである請求項1に記載の食用組成物。
【請求項5】
吸熱剤が糖アルコールである請求項1に記載の食用組成物。
【請求項6】
吸熱剤が糖アルコールの結晶形である請求項5に記載の食用組成物。
【請求項7】
糖アルコールが、キシリトール、エリトリトール、ガラクチトール、マンニトール、マルチトール、ソルビトールおよびそれらの組み合わせから成る群から選ばれる請求項5に記載の食用組成物。
【請求項8】
吸熱剤が、食用組成物の全質量に基づき0.1質量%から70質量%までの量で存在
する請求項1に記載の食用組成物。
【請求項9】
吸熱剤が食用組成物の表面に存在している請求項1に記載の食用組成物。
【請求項10】
吸熱剤が食用組成物内に分散されている請求項1に記載の食用組成物。
【請求項11】
吸熱剤が150μmから1000μmの粒子サイズからなる請求項1に記載の食用組成物。
【請求項12】
可食性フィルムの形をしている請求項1に記載の食用組成物。
【請求項13】
チューインガムの形をしている請求項1に記載の食用組成物。
【請求項14】
菓子の形をしている請求項1に記載の食用組成物。
【請求項15】
フィルム形成剤を吸熱剤と組み合わせて含み、その吸熱剤が消費者の口腔に温度冷却効果を与えながらフィルム形成剤から放出されるように吸熱剤が存在している、消費者の口腔に付着し溶解するように適応された可食性フィルム。
【請求項16】
フィルム形成剤が水可溶性のポリマーである請求項15に記載の可食性フィルム。
【請求項17】
フィルム形成剤が、プルラン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、トラガカントガム、グアーガム、アカシアガム、アラビアゴム、ポリアクリル酸、メタクリル酸メチル共重合体、カルボキシビニルポリマー、アミロース、高アミロース澱粉、ヒドロキシプロピル化された高アミロース澱粉、デキストリン、ペクチン、キチン、キトサン、レバン、エルシナン、コラーゲン、ゼラチン、ゼイン、グルテン、大豆蛋白分離物、乳清蛋白分離物、カゼインおよびそれらの組み合わせから成る群から選ばれる請求項16に記載の可食性フィルム。
【請求項18】
フィルム形成剤が、可食性フィルムの全質量に基づき40質量%から80質量%の量で存在する請求項15に記載の可食性フィルム。
【請求項19】
さらに少なくとも1つの精油を含む請求項15に記載の可食性フィルム。
【請求項20】
少なくとも1つの精油が、チモール、サリチル酸メチル、ユーカリプトール、メントールおよびそれらの組み合わせから成る群から選ばれる請求項19に記載の可食性フィルム。
【請求項21】
それぞれが可食性フィルムの全質量に基づき、チモールが0.01質量%から4質量
%の量で存在し、サリチル酸メチルが0.01質量%から4質量%の量で存在し、ユー
カリプトールが0.01質量%から4質量%の量で存在し、そしてメントールが0.01質量%から15質量%の量で存在する、請求項20に記載の可食性フィルム。
【請求項22】
プルランおよび可食性フィルムの表面に吸熱剤を含み消費者の口中で溶けるように適応された可食性フィルム。

【公表番号】特表2006−520208(P2006−520208A)
【公表日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−508962(P2006−508962)
【出願日】平成16年3月1日(2004.3.1)
【国際出願番号】PCT/US2004/006233
【国際公開番号】WO2004/082392
【国際公開日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(503267283)キャドバリー・アダムズ・ユーエスエイ・エルエルシー (21)
【Fターム(参考)】