説明

吸着装置

【課題】吸着体を移動自在に支持すると共に、吸着体から被吸着物への吸着力を確保することのできる吸着装置を提供する。
【解決手段】本吸着装置1は、直線的に延びる筒状の吸引ノズル25と、該吸引ノズル25の上壁に設けた長手方向に延びる溝部27と、吸引ノズル25の溝部27を塞ぐように張設される薄板状バネ鋼27と、吸引ノズル25内と連通し薄板状バネ鋼27に沿って移動自在の吸着体2と、を備えているので、吸着体2を吸引ノズル25により移動自在に支持できると共に、吸着体2から被吸着物への吸着力を確保することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、包装用の袋の端部を開口する際に、該端部を吸着する吸着装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に係る自動包装機の開袋装置には、袋の上側に左右一対の上吸い口が上下動するように設けられ、袋の下側に下吸い口が設けられており、コンベヤにて搬入されてきた扁平状の袋の下側を下吸い口で吸着すると共に袋の上側を各上吸い口で吸着して、各上吸い口を上昇させることにより袋の開口部が開かれ、しかも、各上吸い口の間隔が、袋の大きさによって変えられる吸着装置が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3622092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に係る開袋装置に採用された吸着装置では、各上吸い口に、吸引用ホースがそれぞれ連結されているために、各吸引用ホースの取り扱いが煩雑であり改善する余地がある。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、吸着体を移動自在に支持すると共に、吸着体から被吸着物への吸着力を確保することのできる吸着装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、直線的に延びる筒状の吸引ノズルと、該吸引ノズルの周壁に設けた長手方向に延びる溝部と、前記吸引ノズルの前記溝部を塞ぐように張設される板状バネ鋼と、前記吸引ノズル内と連通し前記板状バネ鋼に沿って移動自在の吸着体と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項1の発明では、吸着体は吸引ノズルの溝部を塞ぐ板状バネ鋼に沿って案内されるので、吸着体は吸引ノズルにより移動自在に支持されると共に、吸引ノズルから吸着体への吸引力を確保することができる。
【0007】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記吸引ノズル内には、前記吸着体が螺合され、一端にサーボモータの回転軸が連結されるシャフトが設けられることを特徴とするものである。
請求項2の発明では、シャフトを回転駆動させることで、吸着体を吸引ノズルの長手方向に延びる溝部に沿って移動させることができる。
【0008】
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明において、前記吸着体は、前記吸引ノズル内にスライド可能に配置され、前記シャフトのねじ部に螺合される筒状の螺合本体部と、該螺合本体部と前記板状バネ鋼を介して連結されると共に前記吸引ノズル外に配置され、前記螺合本体部内と連通される複数の吸口を有する吸口部とからなることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、吸着体をシャフトの回転駆動によって移動自在にすると共に、吸引ノズルからの吸引力を低下させることなく吸着体の吸口部の吸口に伝達することができる。
【0009】
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した発明において、前記各吸口は、前記吸口部に設けた隆起部の上面に設けられ、該隆起部には、該隆起部の高さより高いゴム輪が嵌合されることを特徴とするものである。
請求項4の発明では、各吸口による被吸着物への吸着力を高めることができる。
【0010】
請求項5に記載した発明は、請求項2〜4のいずれかに記載した発明において、前記吸引ノズルには、その一端に前記サーボモータの本体部が連結され、その他端に吸引用ホースが連結されることを特徴とするものである。
請求項5の発明では、吸着体を移動自在に支持する吸引ノズルの端部に吸引用ホースを連結するので、構造が複雑化しない。
【0011】
請求項6に記載した発明は、請求項1〜5のいずれかに記載した発明において、前記吸着体は、前記板状バネ鋼に沿って、互いに接離自在に左右一対設けられることを特徴とするものである。
請求項6の発明では、包装機の開袋装置に採用される吸着装置として最適となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の吸着装置では、吸着体を吸引ノズルにより移動自在に支持できると共に、吸着体から被吸着物への吸着力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る吸着装置の分解斜視図である。
【図2】図2は、吸着体の螺合本体部の斜視図である。
【図3】図3は、図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図4は、吸着体の吸口部の斜視図である。
【図5】図5は、図4の吸口部の上面図である。
【図6】図6は、図5のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図7は、図5のC−C線に沿う断面図である。
【図8】図8は、吸着体が板状バネ鋼に沿って配置された状態を示す斜視図である。
【図9】図9は、本吸着装置が採用された開袋装置の斜視図である。
【図10】図10は、本吸着装置により袋の端部が吸着されて開口される様子を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図10に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る吸着装置1は、図1に示すように、直線的に延びる筒状の吸引ノズル25と、該吸引ノズル25の周壁に設けた長手方向に延びる溝部26と、吸引ノズル25の溝部26を塞ぐように張設される薄板状バネ鋼27と、吸引ノズル25内と連通し薄板状バネ鋼27に沿って移動自在の吸着体2とを備えており、本実施の形態では、例えば、吸引ノズル25の溝部26に張設される薄板状バネ鋼27に沿って左右一対の吸着体2、2が互いに接離自在に移動されるように構成される。
なお、本発明の実施の形態に係る吸着装置1では、必要に応じて、1個、または3個以上の吸着体2を吸引ノズル25の溝部26に張設された薄板状バネ鋼27に沿って任意の位置に移動自在にする構成を採用することも勿論可能である。
【0015】
吸引ノズル25は、図1に示すように、断面矩形の筒状で直線的に延び、その上壁の長手方向全域にスリット状の溝部26が形成される。吸引ノズル25の溝部26には、該溝部26を塞ぐように薄板状バネ鋼27が配設される。吸引ノズル25の内部にはシャフト30が延びる。該シャフト30には、螺旋方向が互いに反対方向である雄ねじ部(図示略)がそれぞれ形成される。シャフト30の一端には連結部材32を介して吸着体移動用サーボモータ33の回転軸33aが連結される。また、吸引ノズル25の両端には蓋部材35a、35bがそれぞれ嵌合される。一方の蓋部材35aに吸着体移動用サーボモータ33の本体部が固定され、その回転軸33aが蓋部材35aの開口部36aに挿入されて連結部材32を介してシャフト30の一端に連結される。他方の蓋部材35bには吸引用の開口部36bが備えられ、該開口部36bに吸引用ホース64が連結される。
【0016】
吸着体2は、図1に示すように、合成樹脂製で形成され、吸引ノズル25内にスライド可能に配置され、シャフト30の雄ねじ部に螺合される筒状の螺合本体部37と、該螺合本体部37に薄板状バネ鋼27を介して連結されると共に吸引ノズル25外に配置され、螺合本体部37内と連通される複数の吸口60を有する吸口部38とを連結して構成される。
【0017】
螺合本体部37は、図1〜図3に示すように、所定長さの筒状に形成され、一端の内部にシャフト30の雄ねじ部に螺合される雌ねじ部40を有する円板状の螺合部41が回転不能に、且つ軸方向に移動不能に嵌合される。該螺合部41はその中央に雌ねじ部40が形成され、該雌ねじ部40の周りに通気のための湾曲状の開口部42、42が2箇所設けられる。なお、円形状の開口部42を複数設けてもよい。該螺合部41の外周面には回り止めのための平面部43、43が対向して設けられる。一方、螺合本体部37の、螺合部41の嵌合部位にも螺合部41の各平面部43、43が当接する平面部44、44が対向して形成される。螺合本体部37の上部には所定幅で軸方向に沿ってなだらかな山状に突起する突起部45が形成される。該突起部45の幅は、吸引ノズル25の溝部26の幅よりも狭く薄板状バネ鋼27の幅と略同一に設定される。該突起部45の内部は螺合本体部37の内壁面から凹設48されている。該突起部45には、凹設部分48を横切り幅方向に向かって貫通する貫通孔46、46が支柱47、47を境に前後に2箇所設けられている。このようにして、突起部45の各貫通孔46、46が螺合本体部37の内部と連通するようになる。
【0018】
吸口部38は、図1、図4〜図7に示すように、所定厚の板状に形成される。吸口部38の水平面50上には平面視矩形状の隆起部55が隆起される。該隆起部55の内部には空間56が形成され、該空間56は吸口部38本体に至るまで連続される。吸口部38の下面には、螺合本体部37の突起部45を収容する軸方向になだらかな山状を呈する凹部57が形成される。該山状の凹部57の両壁面にはそれぞれ開口部58が形成され、図6から解るように、各開口部58が前記空間56に連通される。隆起部55の上壁部59には内部の空間56に連通する複数の吸口60が形成される。このようにして、螺合本体部37の凹部57の両壁面に設けた開口部58、58と、隆起部55の各吸口60とが空間56を介して連通するようになる。また、吸口部38には、長手方向に間隔を置いて2箇所幅方向に向かって貫通する貫通孔51、51が形成される。該貫通孔51、51は各開口部58及び凹部57を横切るように貫通される。隆起部55の外周面には全周に亘って延びる環状突起61が上下方向に間隔を置いて複数形成される。該隆起部55にはゴム輪62が嵌合される。ゴム輪62の高さは隆起部55の高さよりも高く形成される。なお、隆起部55の外周面に設けた複数の環状突起61によりゴム輪62を強固に隆起部55に嵌合することが可能になる。
【0019】
そして、図1に示すように、吸引ノズル25の内部にシャフト30の各雄ねじ部に螺合された螺合本体部37をそれぞれスライド自在に配置して、各螺合本体部37の突起部45を吸引ノズル25の溝部26から外部に露出させる。このとき、各吸着体2、2を、その吸口部38に設けた隆起部55が互いに近接するように配置する。
また、薄板状バネ鋼27は、各螺合本体部37の突起部45に沿い、且つ吸引ノズル25の溝部26を覆うように配置され、薄板状バネ鋼27の両端部が吸引ノズル25の両端部に嵌合された各蓋部材35a、35bと抑え部材63、63との間に固定される。そして、各螺合本体部37と各吸口部38とを、螺合本体部37の突起部45と吸口部38の凹部57との間に薄板状バネ鋼27を介装して連結する。詳しくは、図8に示すように、適宜図2及び図4も参照しながら、吸口部38の一側面に開口した貫通孔51、51から取付ネジ65、65をそれぞれ挿入し、螺合本体部37の突起部45に設けた貫通孔46、46を挿通して吸口部38の他側面に開口した貫通孔51、51から各取付ネジ65、65の先端ねじ部を突出させる。続いて、各取付ネジ65、65の先端ねじ部を、吸口部38の他側面に当接された矩形状の取付プレート66の両端部に設けたねじ孔にそれぞれ螺合すると共に、さらに各取付ネジ65、65の先端ねじ部にナット68、68をそれぞれ螺合することで、螺合本体部37と吸口部38とを連結する。その結果、各螺合本体部37の突起部45に設けた各貫通孔46、46と、各吸口部38の凹部57の両壁面に設けた各開口部58、58とが連通することで、各螺合本体部37内、ひいては吸引ノズル25内と各吸口部38の各吸口60とが連通する。
【0020】
これにより、吸着体移動用サーボモータ33が回転駆動されると、シャフト30が回転され、左右一対の吸着体2、2が薄板状バネ鋼27に沿って接離自在に移動する。この時、吸引ノズル25の溝部26は、薄板状バネ鋼27により閉塞されるので、吸引ノズル25から各吸着体2への吸引力を確保することができる。
【0021】
上述した本発明の実施の形態に係る吸着装置1は、例えば、図9に示すように、搬入されてきた袋100(図10参照)を開口する包装機の開袋装置に採用される。以下に詳細を説明するが、説明の便宜上、図9において、図視右方を後方、図視左方を前方として説明する。
【0022】
例えば、開袋装置は、図9に示すように、前後方向にそれぞれ延びる左右一対の長手側棒材4、4と、左右方向にそれぞれ延びる前後一対の短手側棒材5、5とからなる上面視長方形の枠体6を備えている。該各長手側棒材4、4の上面にそれぞれ設けたレール4a、4a上に上部板7が掛け渡されている。上部板7の両端部には支柱10、10がそれぞれ垂設される。また、一方の長手側棒材4の前方寄りには上部板7と共に各支柱10、10を前後方向に移動させる前後移動用サーボモータ11が配置される。該前後移動用サーボモータ11の回転力は、複数の従動プーリ12a及び伝達ベルト13aに伝達される。該伝達ベルト13aの途中部位が上部板7の両端に設けた係合部15、15に係合される。これにより、前後移動用サーボモータ11が回転駆動すると、複数の従動プーリ12a及び伝達ベルト13aが回転して上部板7が各レール4a、4a上を前後方向に沿って移動する共に各支柱10、10が前後方向に移動する。
【0023】
上部板7の両端部からそれぞれ垂設させた支柱10、10の前面に、本発明の実施形態に係る吸着装置1、1が上下一対掛け渡されている。上部板7上で、前後移動用サーボモータ11が配置される一端側に、上下一対の吸着装置1、1を互いに接離自在に移動させる上下移動用サーボモータ16が配置される。該上下移動用サーボモータ16の回転力は、複数の従動プーリ12b及び伝達ベルト13bに伝達される。なお、各吸着装置1、1が伝達ベルト13bの支柱10の前面側にそれぞれ係合されるが、その係合機構は、伝達ベルト13bの移動に対して上下一対の吸着装置1、1が接離自在となるように構成される。これにより、上下移動用サーボモータ16が回転駆動すると、複数の従動プーリ12b及び伝達ベルト13bが回転して上下一対の吸着装置1、1が接離自在に移動する。
【0024】
前側の短手側棒材5には、搬入されて来た袋100(図10参照)を支持する支持部材17が固定されている。該支持部材17は、前側の短手側棒材5に上端が固定される左右一対の棒材18、18と、各棒材18、18の下端を連結する第1連結棒材19と、各棒材18、18の下端から前後方向にそれぞれ延びる各第2連結棒材20、20と、第1連結部材19及び各第2連結部材20、20上に固定される支持板材21とからなる。なお、支持板材21上には、前後方向に延びるL字状ガイド部材21aが左右方向に間隔を置いて2箇所固定されている。
【0025】
そして、開袋装置では、まず、袋100の大きさに合せて、本発明の実施の形態に係る吸着装置1、1の左右一対の吸着体2、2の間隔を調整する。調整する際には、吸着体移動用サーボモータ33を駆動させて、左右一対の吸着体2、2をそれぞれ任意の位置にスライドさせる。
【0026】
次に、上下移動用サーボモータ16及び前後移動用サーボモータ11が駆動されると共に吸引ノズル25内への吸引が開始される。そして、図10に示すように、支持部材17の支持板材21上に袋100が搬入されるが、袋100はその端部101が支持板材21の後端から若干突出する状態で搬入される。その後、上下一対の吸着装置1、1が前方に向かって移動しながら互いに接近して、上下一対の吸着装置1、1の各吸着体2、2(吸口部38、38)の隆起部55、55が袋100の端部101を上下から挟み込み、袋100の端部101を各吸口部38、38(隆起部55、55)の各吸口60から吸引することで、袋100の端部101が各吸着体2、2に吸着される。なお、各吸着体2、2の吸口部38、38の隆起部55には該隆起部55の高さよりも高いゴム輪62が嵌合されているために、各吸口60への袋100の吸着力を高めることができる。
【0027】
ところで、吸引ノズル25内からの吸引力は、各吸着体2の螺合本体部37内から螺合本体部37の突起部45に設けた各貫通孔46及び吸口部38内の空間56を経由して隆起部55の上壁部59に設けた各吸口60まで伝達される。
【0028】
次に、図10に示すように、各吸口60からの吸引を維持しながら、上下一対の吸着装置1、1が後方に向かって移動しながら互いに遠退させると、袋100の端部101が開口する。その後、次の工程で袋100の中に製品の詰め込みが行われる。
【0029】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る吸着装置1によれば、各吸着体2、2は、吸引ノズル25と連通し該吸引ノズル25により移動自在(接離自在)に支持されると共に、吸引ノズル25の溝部26を塞ぐように張設された薄板状バネ鋼27に沿って案内されるので、各吸着体2、2にそれぞれ吸引用ホースを連結する必要がなく、各吸着体2、2から被吸着物、ここでは袋100への吸着力を確保することができる。また、各吸着体2、2の吸口部38には上面に複数の吸口60を有する隆起部55が設けられ、該隆起部55に、該隆起部55の高さより高いゴム輪62が嵌合されるので、各吸口60への袋100の吸着力を高めることができる。
【0030】
さらに、本発明の実施の形態に係る吸着装置1を包装機の開袋装置に採用して、互いに接離自在の左右一対の吸着体2、2を備えた本吸着装置1、1を、互い接離自在に上下一対設ければ、袋100の大きさが異なった場合でも容易に対応することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 吸着装置,2 吸着体,25 吸引ノズル,27 薄板状バネ鋼,30 シャフト,33 吸着体移動用サーボモータ,37 螺合本体部,38 吸口部,40 雌ねじ部,41 螺合部,55 隆起部,60 吸口,62 ゴム輪,64 吸引用ホース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線的に延びる筒状の吸引ノズルと、
該吸引ノズルの周壁に設けた長手方向に延びる溝部と、
前記吸引ノズルの前記溝部を塞ぐように張設される板状バネ鋼と、
前記吸引ノズル内と連通し前記板状バネ鋼に沿って移動自在の吸着体と、
を備えたことを特徴とする吸着装置。
【請求項2】
前記吸引ノズル内には、前記吸着体が螺合され、一端にサーボモータの回転軸が連結されるシャフトが設けられることを特徴とする請求項1に記載の吸着装置。
【請求項3】
前記吸着体は、前記吸引ノズル内にスライド可能に配置され、前記シャフトのねじ部に螺合される筒状の螺合本体部と、該螺合本体部と前記板状バネ鋼を介して連結されると共に前記吸引ノズル外に配置され、前記螺合本体部内と連通される複数の吸口を有する吸口部とからなることを特徴とする請求項2に記載の吸着装置。
【請求項4】
前記各吸口は、前記吸口部に設けた隆起部の上面に設けられ、該隆起部には、該隆起部の高さより高いゴム輪が嵌合されることを特徴とする請求項3に記載の吸着装置。
【請求項5】
前記吸引ノズルには、その一端に前記サーボモータの本体部が連結され、その他端に吸引用ホースが連結されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の吸着装置。
【請求項6】
前記吸着体は、前記板状バネ鋼に沿って、互いに接離自在に左右一対設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の吸着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−126426(P2012−126426A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−279221(P2010−279221)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(000103932)オリオン機械工業株式会社 (4)
【Fターム(参考)】