説明

呼吸器の警報音発生装置

【課題】 自己および他者の警報音を確実に識別することができる呼吸器の警報音発生装置を提供する。
【解決手段】 圧力容器31内には呼吸用気体が充填され、圧力容器31内の圧力が予め定める値P1以下に低下したとき、弁孔13を開放して呼吸用気体を放出し、警報音を発生する。筒状部材17には、呼吸用気体の放出位置に臨んで先細状のリード部16が形成され、リード部16に呼吸用気体が噴き付けられることによって警報音が発生する。この警報音は、音色調整手段20によって音色を変化させることができ、複数の警報音発生装置1毎に音色を予め変化させておくことによって、自己の警報音と他者の警報音とを確実に識別することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気などの呼吸用気体が充填される圧力容器内の圧力が低下したことを警報音によって報知する呼吸器の警報音発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
消防隊員などが火災、地震、テロなどの災害現場で活動する際には、呼吸のための安全な空気を確保するために、呼吸用気体が充填される圧力容器、この圧力容器に接続される圧力調整器、前記圧力調整器が接続された圧力容器が搭載される背負い具、および圧力容器内の呼吸用気体が圧力調整器を介して供給される面体から成る呼吸器を装着し、消火活動、救助活動などが行われる。
【0003】
このような呼吸器の圧力調整器には、圧力容器内の圧力が予め定める値以下に低下したとき、警報音を発生する警報音発生装置が設けられており、この警報音発生装置から警報音が発生することによって、呼吸器の使用者は自己が装備している圧力容器内の呼吸用気体の残量が少なくなったことを認識して活動を打ち切り、安全な場所へ退避する。
【0004】
このような呼吸器の警報音発生装置の従来技術は、たとえば特許文献1に記載されている。この先行技術では、前記警報音発生装置は、笛部材とも呼ばれる筒状部材に呼吸用気体が流れ込んだ際に、筒状部材に形成されているリード部で筒状部材内にカルマン渦が発生し、このカルマン渦によって疎密波が生じて鳴動することになるが、音色は筒状部材の長さに影響するため、長さが同じであれば、同じ音が発生する。このため、現場で自己が装備する呼吸器の警報音発生装置と同時に、周囲にいる他者の警報音が発生すると、自己の警報音か他者の警報音かを識別することが困難になる場合があり、自己の警報音であることを認識できずに活動を続けるおそれがあるため、安全性の向上された呼吸器の警報音発生装置が望まれている。
【0005】
【特許文献1】特開昭57−1352号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、自己および他者の警報音を確実に識別することができる呼吸器の警報音発生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、圧力容器内に充填される呼吸用気体が導かれ、圧力容器内の圧力が予め定める値以下に低下したとき、弁孔を開放して呼吸用気体を放出し、警報音を発生する呼吸器の警報音発生装置であって、
前記呼吸用気体の放出位置に臨んでエッジ状のリード部が形成される筒状部材と、
前記筒状部材に設けられ、リード部によって発生される音の音色を変化させる音色調整手段とを含むことを特徴とする呼吸器の警報音発生装置である。
【0008】
本発明に従えば、圧力容器内には空気などの呼吸用気体が充填され、この呼吸用気体は、前記圧力容器内の圧力が予め定める値以下に低下したとき、弁孔を開放して呼吸用気体を放出し、警報音を発生する。このような警報音発生装置は、筒状部材と音色調整手段とを有する。筒状部材には、呼吸用気体の放出位置に臨んでエッジ状のリード部が形成され、このリード部に前記放出された呼吸用気体が噴き付けられることによって警報音が発生する。この警報音は、音色調整手段によって音色を変化させることができるので、消火活動、救助活動などを行うに際して、前記音色調整手段によって各隊員が装備する呼吸器の警報音発生装置毎に音色を予め異ならせておくことによって、自己の警報音と他者の警報音とを確実に識別することができ、圧力容器内の呼吸用気体の残量が少なくなったことを、確実に認識することができ、隊員の安全性を向上することができる。
【0009】
また本発明は、前記音色調整手段が、筒状部材内で前記リード部に近接および離反する方向に移動自在なピストンと、前記ピストンに連結され、前記ピストンを前記筒状部材の軸線に沿って前記近接および離反する方向に移動させる操作部材とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明に従えば、音色調整手段は操作部材によって筒状部材内のピストンを移動させることができるように構成されるので、操作部材によって音色を容易に変化させて調整することができる。これによって、呼吸器の使用者毎に、あるいは複数の隊員から成るグループ毎に異なる音色に容易に調整することができ、音色の調整を容易化することができる。
【0011】
さらに本発明は、前記操作部材が、その軸線まわりに回動自在に設けられ、回動量に応じてピストンに移動量を変化させ、回動方向に応じてピストンの移動方向が変化することを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、操作部材をその軸線まわりに回動させることによって、ピストンは筒状部材内で移動量および移動方向が変化するので、操作部材の操作方向および操作量に応じて希望する音色に容易にかつ正確に調整することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、音色調整手段によって音色を変化させることができるので、自己の警報音と他者の警報音とを異ならせ、呼吸用気体が減少したときの警報音の誤認識を防止し、呼吸用気体が少なくなったことを、呼吸器の装着者毎に確実に報知することができる。
【0014】
また本発明によれば、筒状部材内のピストンを操作部材の操作によって移動させることができるので、音色を容易に変化させて調整することができ、音色の調整を容易化することができる。
【0015】
さらに本発明によれば、操作部材の回動量と回動方向とに応じて音色を変化させることができるので、音色を容易にかつ正確に調整することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は本発明の実施の一形態の呼吸器の警報音発生装置1を示す断面図である。本実施の形態の呼吸器の警報音発生装置1には、連結体2が気密に接続され、この連結体2には可撓性の導気管3と圧力指示計4とが接続される。連結体2には、導気管3の端部に接続されたプラグ6が気密にかつ着脱可能に嵌着される第1接続ポート7、圧力指示計4の接続管部8が螺着されて気密に接続される第2接続ポート9、警報音発生装置1が気密の接続される第3接続ポート10、第1接続ポート7と第2接続ポート9とを連通する第1流路11、および第1接続ポート7と第3接続ポート10とを連通する第2流路12が形成される。
【0017】
警報音発生装置1は、前記導気管3から連結体2を介して導かれる呼吸用気体の圧力Pが予め定める値P1以下に低下したとき、弁孔13を開放して呼吸用気体を放出する本体部15と、この本体部15に軸線方向一端部が装着され、前記呼吸用気体の放出位置に臨んで先細状のリード部16が形成される筒状部材17と、筒状部材17の軸線方向他端部に設けられ、リード部16によって発生される音の音色を変化させる音色調整手段20とを含む。
【0018】
前記呼吸用圧力Pは、たとえば29.4MPaであり、前記予め定める値P1は、たとえば3MPaであり、このような予め定める値P1は、後述する面体40内の圧力P3(たとえば、0.001MPa以下)を大気圧よりも高い正圧に維持するため、大気圧よりも僅かに高い値に選ばれる。
【0019】
音色調整手段20は、筒状部材17内で前記リード部16に近接および離反する方向に移動自在なピストン21と、ピストン21に連結され、ピストン21を筒状部材17の軸線に沿って前記近接および離反する方向に移動させる操作部材22とを有する。
【0020】
前記操作部材22は、操作者によって把持され、内周面に内ねじが刻設されるねじ孔23が形成される略円柱状の操作片24と、操作片24のねじ孔23に螺着される第1ねじ部25にこの第1ねじ部25よりも大径の第2ねじ部26が同軸に連なり、ピストン21が固定される連結軸27とを有する。第2軸部26は、筒状部材17の端壁28に形成されるねじ孔29に螺合した状態で、筒状部材17の軸線まわりに回動自在に設けられる。
【0021】
操作片24をその軸線まわりに一方向A1に回動させると、ピストン21をリード部16に近接する方向B1へ移動させて、警報音の音域を高音側へ変化させることができる。また、操作片24をその軸線まわりに他方向A2に回動させると、ピストン21をリード部16から離反する方向B2へ移動させて、警報音の音域を低音側へ変化させることができる。
【0022】
このように操作部材22が筒状部材17に回動自在に設けられることによって、操作片24の回動量に応じてピストン21の筒状部材17内における移動量を変化させ、回動方向A1,A2に応じてピストン21の移動方向B1,B2を変化させ、警報音の音域を回転量に応じて微調整することができるように構成されている。
【0023】
図2は図1に示す警報音発生装置1を備える呼吸器30の外観を示す図であり、図3は図2のセクションCで示す領域を図2の背後側から見た拡大正面図である。前記警報音発生装置1を具備する呼吸器30は、開方式呼吸器であって、呼吸用気体である空気を加圧充填した圧力容器31、圧力容器31が交換可能に搭載され、身体に背負った状態で装着するための装着具32、圧力容器31の呼吸用気体の吐出口に接続される容器弁33の開弁時に圧力容器31から供給される高圧力の空気を減圧する減圧弁34、容器弁33と減圧弁34とを着脱自在に連結する連結具35、減圧器34によって減圧された後の空気を導くための給気管36,37、給気管36,37に連結される肺力弁38、肺力弁38および呼気弁39が固定的に設けられ、人体頭部の前面を覆う面体40、減圧弁34によって減圧される前の高圧力の空気を導く導気管3、および導気管3に連結され、圧力容器31内に充填された空気量が消費によって減少し、残余の圧力が前述の予め定める値P1以下に低下したとき、警報音を発生して空気残量が少ないことを知らせる警報音発生装置12を含んで構成される。
【0024】
装着具32は、圧力容器31を容器弁33の接続部を下方にして搭載して、使用者の背中に背負う背負い具41と、背負い具41に圧力容器31を固定するための締付けバンド42と、背負い具41の上下両端部を連結して両肩にそれぞれ掛けられる一対の肩バンド43a,43bと、各肩バンド43a,43bの途中位置を胸前で締結する胸バンド44と、背負い具41の下部を腰に固定するための腰バンド45とを含む。
【0025】
図4は呼吸器30の簡略化した系統図である。なお、同図において、実線は圧力容器31内の高圧力が直接作用する高圧力ラインを示し、破線は減圧弁34によって減圧された後の低圧力ラインを示し、二重線は大気圧程度の圧力ラインを示す。前記容器弁33の開弁時において、圧力容器31内の空気は容器弁33から連結具35を経て減圧弁34に導かれ、減圧弁34によって、たとえば3MPaに減圧される。減圧後の空気は、給気管36,37を介して肺力弁38に導かれる。肺力弁38に導かれた空気は、面体40を介して吸気され、呼気は呼気弁39を介して外部へ排出される。
【0026】
減圧器34で減圧される前の高圧力の空気は、導気管3を介して圧力指示計4および警報音発生装置1へ導かれ、圧力容器31内の圧力Pが、前述したように、予め定める値P1以下に低下すると、警報音を発生する。
【0027】
図5は警報音発生装置1の簡略化した断面図であり、図5(1)は弁体64によって弁孔13が閉鎖された状態を示し、図5(2)は弁体64が弁孔13から離反して弁孔13が開放された状態を示す。図6は警報発生装置1の弁孔13付近の拡大断面図であり、図6(1)は弁体64によって弁孔13が閉鎖された状態を示し、図6(2)は弁体64が弁孔13から離反して弁孔13が開放された状態を示す。再び、図1および図2をも参照して、本体部15の構成について説明する。前記本体部15は、第1ケーシング50に第2ケーシング51が気密に螺着されて構成され、第2ケーシング51の開放端部には、蓋部材52が気密に螺着される。本体部15には、図1の左方から右方に向かって弁室53、小径の案内孔54、ばね室55がこの順序に形成される。第1ケーシング50には、連結体2の第2流路12に連通する第3流路56が形成される。
【0028】
第1ケーシング50は、ボルトなどのねじ部材57によって連結体2に着脱可能に固着され、第2流路12がOリング58、フィルタ59を介して第3流路56に連通する。第3流路56は、弁室53に臨んで同軸に形成された供給口60に連通する。
【0029】
プランジャ62には、弁室53に臨んで凹状の凹部61が形成され、凹部61に開口して弁孔13が形成される。弁体64において、プランジャ62の弁孔13と供給口60との間には、弁体64が介在される。弁体64は、供給口60における空気の圧力が予め定める圧力P1、たとえば3MPaを超えるときは、図1のように、プランジャ62側に湾曲して弁孔13を塞ぎ、逆に供給口60における空気の圧力が3MPa以下になったときには、供給口60側に湾曲して弁孔13を開放する。弁体64は、たとえば厚さ0.3mm〜0.7mm程度の薄い金属から成り、球面の一部を成すばね板の前記弁孔13に臨む表面の中央部に合成ゴムなどの可撓性および弾発性を有する材料から成るシート状のパッキンが貼り付けられた構成であってもよい。
【0030】
プランジャ62は、案内孔54を摺動自在に貫通し、ばね室55内に突出する。プランジャ62には、弁孔13に同軸に連通する第4流路63が形成され、第4流路63はばね室55に挿通する。ばね室55内において、プランジャ62の端部には、当接片65が当接し、当接片65と他のばね受け片66との間にばね67が介在される。ばね67のばね力によって、プランジャ62は供給口60側に向けて付勢される。前記ばね67は、圧縮コイルばねによって実現される。
【0031】
ばね受け片66は、ばね室55の内周に軸線方向の位置を調整自在に螺着され、空気の流通孔70が形成される。蓋部材52には、ばね室55に連通する流通孔71が形成される。蓋部材52には、一端部が閉塞された筒状部材17の他端部が嵌合されており、筒状部材17には切欠き72が形成される。この切欠き72は、筒状部材17の軸線に対して傾斜する仮想一平面に沿って外周部から前記軸線に近接する方向に切欠くことによって楔状の開口が形成され、この切欠き72に臨んで前記リード部16が形成される。
【0032】
蓋部材52の外周と筒状部材17の内周との間には、間隙73が形成される。この間隙73は、蓋部材52の外周の一部が軸線と平行に切削することによって形成され、この間隙73は筒状部材17の切欠き72に対応して形成される。流通孔71と間隙73とは、筒状部材17に一半径線上に厚み方向に貫通して形成される通気孔74によって連通する。
【0033】
蓋部材52には、筒状部材17を外囲する直円筒状のカバー75が螺着される。カバー75には、蓋部材52から離反する側の遊端部寄りの部位には、周方向に間隔をあけて複数の通気孔76が形成され、蓋部材53寄りの基端部寄りの部位には、水を抜くための水抜き孔77が周方向に間隔をあけて複数、形成される。
【0034】
前記連結体2、筒状部材17、ピストン21、操作部材22、蓋部材53、第1ケーシング60、第2ケーシング61、プランジャ62、ばね受け片66およびカバー75は、たとえばアルミニウム合金から成る。
【0035】
このように構成される警報音発生装置1によれば、呼吸器30を使用中に圧力容器31内の圧力が空気の消費によって減少し、3MPa以下に低下すると、供給口60における圧力に抗してばね67のばね力によって弁体64が供給口61側に押圧され、これによって弁体64が供給口60側に瞬間的に湾曲して弁孔13が開き、供給口60からの空気が、弁孔13、第4流路63、ばね室55、流通孔70、流通孔71および通気孔74を経て、間隙73からリード部16に向けて噴出する。これによって、警報音が発生し、圧力容器31内の空気残量が少なくなったことを知ることができる。
【0036】
前記プランジャ62を付勢するばね67は、本体部15に形成されたばね室55内で、前記プランジャ62と、一端部がばね室55内に突出されプランジャ62の移動方向に螺進および螺退自在のばね受け片66との間に介在されており、前記ばね受け片66を進退させることによって前記ばね67のばね力を調節することができる。
【0037】
以上のように本実施の形態によれば、圧力容器31内には空気などの呼吸用気体が充填され、この呼吸用気体は、前記圧力容器31内の圧力が予め定める値P1以下に低下したとき、弁孔13を開放して呼吸用気体を放出し、警報音を発生する。このような警報音発生装置1は、筒状部材17と音色調整手段20とを有し、筒状部材17には、呼吸用気体の放出位置に臨んでエッジ状のリード部16が形成され、このリード部16に前記放出された呼吸用気体が噴き付けられることによって警報音が発生する。この警報音は、音色調整手段20によって音色を変化させることができるので、消火活動、救助活動などを行うに際して、前記音色調整手段20によって各隊員が装備する呼吸器30の警報音発生装置1毎に音色を予め変化させておくことによって、自己の警報音と他者の警報音とを確実に識別することができ、圧力容器31内の呼吸用気体の残量が少なくなったことを、確実に認識することができ、隊員の安全性を向上することができる。
【0038】
また、音色調整手段20は操作部材24によって筒状部材17内のピストン21を移動させることができるように構成されるので、操作部材24によって音色を容易に変化させて調整することができる。これによって、呼吸器の使用者毎に、あるいは複数の隊員から成るグループ毎に異なる音色に容易に調整することができ、音色の調整を容易化することができる。
【0039】
さらに、操作部材17をその軸線まわりに回動させることによって、ピストン21は筒状部材17内で移動量および移動方向が変化するので、操作部材17の操作方向および操作量に応じて希望する音色に容易にかつ正確に調整することができる。
【0040】
本発明の実施の他の形態では、前記筒状部材17に外挿されるカバー75の通気孔76の形状、位置、長さ、個数などを異ならせることによって、音色を変化させることができる。このような形態の異なるカバー75を複数準備しておき、呼吸器の使用者数、使用状況などに応じて適宜選択して、用いることによってもまた、前述の実施形態と同様な効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の一形態の呼吸器の警報音発生装置1を示す断面図である。
【図2】図1に示す警報音発生装置1を備える呼吸器30の外観を示す図である。
【図3】図2のセクションCで示す領域を図2の背後側から見た拡大正面図である。
【図4】呼吸器30の簡略化した系統図である。
【図5】警報音発生装置1の簡略化した断面図であり、図5(1)は弁体64によって弁孔13が閉鎖された状態を示し、図5(2)は弁体64が弁孔13から離反して弁孔13が開放された状態を示す。
【図6】警報発生装置1の弁孔13付近の拡大断面図であり、図6(1)は弁体64によって弁孔13が閉鎖された状態を示し、図6(2)は弁体64が弁孔13から離反して弁孔13が開放された状態を示す。
【符号の説明】
【0042】
1 警報音発生装置
2 連結体
3 導気管
4 圧力指示計
6 プラグ
7 第1接続ポート
8 接続管部
9 第2接続ポート
10 第3接続ポート
11 第1流路
12 第2流路
13 弁孔
15 本体部
16 リード部
17 筒状部材
20 音色調整手段
21 ピストン
22 操作部材
24 操作片
27 連結軸
30 呼吸器
31 圧力容器
32 装着具
33 容器弁
34 減圧弁
35 連結具
36,37 給気管
38 肺力弁
39 呼気弁
40 面体
41 背負い具
50,51 ケーシング
52 蓋部材
55 ばね室
62 プランジャ
64 弁体
65 当接片
66 ばね受け片
67 ばね
72 切欠き
75 カバー
76 通気孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧力容器内に充填される呼吸用気体が導かれ、圧力容器内の圧力が予め定める値以下に低下したとき、弁孔を開放して呼吸用気体を放出し、警報音を発生する呼吸器の警報音発生装置であって、
前記呼吸用気体の放出位置に臨んでエッジ状のリード部が形成される筒状部材と、
前記筒状部材に設けられ、リード部によって発生される音の音色を変化させる音色調整手段とを含むことを特徴とする呼吸器の警報音発生装置。
【請求項2】
前記音色調整手段は、筒状部材内で前記リード部に近接および離反する方向に移動自在なピストンと、前記ピストンに連結され、前記ピストンを前記筒状部材の軸線に沿って前記近接および離反する方向に移動させる操作部材とを有することを特徴とする請求項1記載の呼吸器の警報音発生装置。
【請求項3】
前記操作部材は、その軸線まわりに回動自在に設けられ、回動量に応じてピストンに移動量を変化させ、回動方向に応じてピストンの移動方向が変化することを特徴とする請求項2記載の呼吸器の警報音発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−247496(P2009−247496A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−97358(P2008−97358)
【出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(390010342)エア・ウォーター防災株式会社 (56)
【Fターム(参考)】