説明

商品販売管理システム

【課題】販売業者側で商品単位の税率設定等を行なう必要なく、税制上の優遇措置にも容易に対応して販売を促進する。
【解決手段】商品の税率を設定し、購入者の登録を伴う税制優遇措置商品を管理する行政機関が運営する行政機関サーバ11とネットワーク10で接続した、メーカが運営するメーカサーバ12、及び流通側企業が運営する流通サーバ13を有する商品販売管理システムで、メーカサーバ12は、製造商品毎にメーカ名、税率情報、機種形式情報及び商品個体の識別情報を記録した媒体を付加し、優遇措置商品に関する各種情報を行政機関サーバ11に通知し、流通サーバ13は、商品販売時に該商品の媒体から税率情報を読出して課金処理を行なう端末機21,21,…を複数接続し、特に優遇措置商品であった際には媒体から読出した情報と購入者情報とを端末機21から入手し、行政機関サーバ11に通知して登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、POSシステムを利用した、消費税率が異なる商品の取り扱いに好適な商品販売管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に多くの商店では、商品に貼付あるいは印刷されたバーコードをレジスタ機に備える専用の読取り装置で読取ることで、当該商品を販売したものとして認識し、その課金処理を行なっている。
【0003】
その場合、バーコードはその商品を特定する情報を示すものであり、バーコードから読取った情報に対し、レジスタ機側では予め設定されている単価とその商品ジャンルの税率を示す情報とにより課金を行なう仕組みとなっている。
【0004】
この種のレジスタ機において、現在のように小売価格をすべて税込みで表示するように統一する以前には、表示されている本体価格に対し、外税、内税、非課税の商品が混在していた。そのため、同じ商品を売り上げた場合は商品の登録順序に関係なく、常に同じ額の消費税を請求できるように開発された技術があった。
【0005】
例えば、POS端末のRAM上に、商品コードに対応させて消費税の種類を示す税種別コードを保持する商品マスターと、税種別コード別に税の内容と値引き優先順位を保持できる税金マスターとを設定し、また、売上毎にデータ入力手段で入力された商品の価格を税種別コード別に集計する取引集計ファイルを作成し、データ入力手段により全商品の売上情報の入力が終了した後、前記取引集計ファイルに集計された税種別コード別の集計額から、データ入力手段により入力された値引金額を前記税金マスター中の値引優先順位の順に差し引き、該値引金額が差し引かれた後の値引き後価格に基づいて、税種別コード別に税金額を算出する技術である。(例えば、特許文献1)
【特許文献1】特開平10−283570号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した如くバーコードは、その商品を特定するための情報のみを示すものであり、バーコードを読取ることでレジスタ機への売上商品の入力を行なう店舗では、予めその商品に対応する単価と税率とを登録しておかなければならない。
【0007】
上記特許文献に記載された技術でも、POS端末であるレジスタ内のRAMに商品マスターと税金マスターとを予め記憶させておくことが必要となる。
【0008】
このように、従来より広く用いられているバーコードを用いた商品管理システムでは、税率の設定を含む事前の登録処理が必要であり、小売業者にとってはその手間が甚だ煩雑なものとなっていた。
【0009】
そのため、特に税率の改変期などにはシステム上の大幅な設定変更が必要となるなど、負担が運用するための負担が増大する。
【0010】
また、例えば家電製品の1つである生ゴミ処理機などのように、税制上の優遇措置が設定されている製品に対しても、商品に付加されているバーコードは商品を特定するのみで、その商品の個体を示すものではないため、購入時に自動的に当該優遇措置を考慮した課金処理を行なう、といった手続きをとることができない。
【0011】
したがって、購入者は、上記優遇措置を受けるために、購入後に機器の機種形式やシリアル番号等を記入した所定の書面を行政機関に提出することで、さらにその後に購入金額の一部を返還してもらう、といった手間と時間とを手続きをとらなければならず、本来その商品に優遇措置を設定した目的の促進を阻害する一因となっている。
【0012】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、小売り業者側で商品単位の税率の設定等を行なう必要がなく、また税制上の優遇措置にも容易に対応して販売を促進することが可能な商品販売管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1記載の発明は、メーカが製造した商品に対する税率設定を行ない、購入者の登録を伴うことで税制上の優遇措置を受けることができる商品に対する管理を行なう行政機関が運営する行政機関サーバ装置とそれぞれネットワークを介して接続した、商品を製造するメーカが運営するメーカサーバ装置、及び上記メーカから仕入れた商品を流通して消費者に販売する流通側企業が運営する流通サーバ装置を有する商品販売管理システムであって、上記メーカサーバ装置は、製造する商品毎に、少なくともメーカ名、商品の税率を示す税率情報、商品の機種形式を示す情報、及び商品個体の識別情報を記録した媒体を付加し、上記税制上の優遇措置を受けることができる製造商品に関する、少なくともメーカ名、商品の機種形式を示す情報、及び商品個体の識別情報を上記行政機関サーバ装置に通知し、上記流通サーバ装置は、商品の販売時に当該商品に付加された媒体から税率を示す情報を読出して課金処理を行なう端末機を接続し、販売される商品が上記優遇措置を受けることができる商品であった場合に、当該商品に付加された媒体から読出される情報と購入者を示す情報とを端末機から入手し、上記行政機関サーバ装置に通知して登録する
ことを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記メーカサーバ装置が、製造する商品毎に付加する媒体に記録した税率情報は、期間を限定した税率情報及び当該期間以外の税率情報を含むことを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記流通サーバ装置に接続された端末機はPOS(Point Of Sales)端末機であることを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記メーカが商品毎に付加する媒体は、RFID(Radio Frequency IDentification)技術を用いたIC(Integrated Circuit)タグであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1記載の発明によれば、小売り業者側で商品単位の税率の設定等を行なう必要がなく、また商品の売上時に税制上の優遇措置が設定されている商品に対してはその措置に対応した課金処理を行なうことができるため、商品の販売を促進することが可能となる。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、期間を限定した一時的な税制上の優遇措置や税率の改変期にもそのまま対応することができる。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、税制上の優遇措置が設定されている商品の購入に対する行政機関への登録処理等を即時実行でき、購入者の負担をより軽減できる一方、すでにPOSシステムを導入している比較的規模の大きな小売り業者側では商品管理をより効率化することができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、小売り業者を含む流通側で商品に付加された媒体に記録されている情報を非接触で容易に書換えることができるため、税率の改変期などに対応できるだけでなく、例えば電化製品のファームウエアのバージョンアップなど、流通側で製品に何らかの特徴を持たせるような事態にも容易に対処することができ、より多彩なサービスに利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下本発明の実施の一形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、POSシステムを採用した流通側を含む商品販売管理システム全体の構成を示すものである。同図で、10はWAN(Wide Area Network)としてのインターネットであり、このインターネット10を介して、行政機関サーバ11、メーカサーバ12、及び流通サーバ13が相互接続され、例えばWWW(World Wide Web)のウェブサイトを利用して相互にデータの送受を行なう。
【0023】
行政機関サーバ11は、行政機関データベース(DB)11Dを接続し、多くのメーカが製造した商品それぞれに対する税率設定を行なう一方で、特に購入者の登録を伴う税制上の優遇措置を受けることができる商品についての管理を行なう行政機関が運営するものである。
【0024】
行政機関データベース11Dには、商品のメーカ名と形式情報に対する税率情報が多数記憶設定されると共に、税制上の優遇措置が与えられる商品に関してはその購入者と対応する商品の登録情報も記憶する。
【0025】
メーカサーバ12は、メーカデータベース(DB)12Dを接続し、商品を製造するメーカが運営するものであり、製造した商品毎に後述するICタグを付加して出荷する一方で、特に上記税制上の優遇措置を受けることができる製造商品に関しては、少なくともメーカ名、商品の機種形式を示す情報、及び商品個体の識別情報を上記行政機関サーバ11に通知し、行政機関データベース11Dに登録させる。
【0026】
流通サーバ13は、売上管理や在庫管理を行なうための仕入れ・販売データベース13Dを接続し、チェーン展開された複数の店舗の本社社屋内に設置されるもので、独自のPOS(Point Of Sales)システム網20を介して上記各店舗に設置されたPOS端末21,21,‥‥と常時接続されてPOSシステムを構成する。
【0027】
各POS端末21,21,‥‥は、商品に付加されているRFID(Radio Frequency IDentification)技術を用いたIC(Integrated Circuit)タグを読取り、また必要に応じてその内容を書き換えるための非接触のICタグリーダ/ライタ(図示せず)を接続している。
【0028】
なお、上記各サーバ11〜13やそれらに接続されたデータベース11D〜13D、POSシステムを構成する個々のPOS端末21,21,‥‥等のハードウェア上の構成については、基本的に一般のものと同様であるので、ここではそれらの構成の図示と説明とを共に省略するものとする。
【0029】
次に、上記実施の形態の動作について説明する。
【0030】
図2は、POS端末21,21,‥‥のうちの1つで商品が販売された場合に、当該POS端末21のICタグリーダ/ライタで商品のICタグ内の情報を読出して実施される販売処理の流れを示すものである。
【0031】
その当初には、該ICタグに記憶されている情報を読取る(ステップS01)。このICタグに記憶された情報は原則としてその商品のメーカでの製造時に上記メーカサーバ12より付与される。
【0032】
読取られる具体的な情報としては、例えば商品のメーカ名、機種形式(モデルナンバー)、個体を識別するためのシリアルナンバー、優遇情報、期間情報を伴う税率情報、期間外の税率情報、及び製造期情報を有するものとする。
【0033】
このうち、優遇情報は、その商品が特に購入者の登録を行なうことと引き替えに税制上で優遇措置を受けるものである場合に設定されるものとする。
【0034】
期間情報を伴う税率情報は、上記優遇情報が設定されている場合に併せて設定されるもので、特に優遇措置の期間が限定されている場合にはその期間の開始と終了の各日付の情報が、また限定されていない場合には特定の日付を指定しない情報が付加された上で、優遇措置の税率の具体的な内容、例えば「−20(%)」(あるいは一律の減額値「−5000(円)」のような情報からなるものとする。
【0035】
期間外の税率情報は、上記優遇情報が設定されていない商品の通常時の税率情報、及び上記優遇情報が設定されている商品でも行政機関サーバ11の行政機関データベース11Dへの登録が認められない場合、例えば限定期間を外れている場合や同一の商品を複数購入した場合の税率の情報からなるものとする。
【0036】
このようにして当該商品に付加されたICタグから各種情報を読取ったPOS端末21では、次いで読取った上記期間外税率情報に基づいて本体価格に消費税を上乗せした販売価格を設定する(ステップS02)。
【0037】
次いで、上記ICタグから読取った情報中に優遇情報が設定されて否か否かを判断する(ステップS03)。
【0038】
ここで優遇情報が設定されていたと判断した場合には、さらに併せて設定されている筈の期間情報を伴う税率情報によりその優遇措置に該当する期間内であるか否かを判断する(ステップS04)。
【0039】
優遇措置の期間が限定されており、且つその期間内であると判断した場合、並びに期間が限定されていないために特定の日付を指定しない情報が付加されていた場合には、優遇措置に該当する期間内であるものと判断し、流通サーバ13からインターネット10を介して行政機関サーバ11に当該商品の販売を行なうことを通知し(ステップS05)、以後行政機関サーバ11との間で予め設定されている販売登録処理を行なう(ステップS06)。
【0040】
この場合、特にこの商品の購入者が当該店舗に会員登録したメンバーである場合にはメンバーカードを提示してもらい、そのメンバーカードのID情報により仕入れ・販売データベース13Dをサーチして購入者の氏名、住所等を読出すなど、必要に応じて購入者の登録に係る作業を簡易化するもので、行政機関サーバ11には購入者の情報と商品のICタグから読出した情報、具体的には商品のメーカ名、機種形式(モデルナンバー)、個体を識別するためのシリアルナンバーが少なくとも送られ、行政機関サーバ11側で登録の是非が判断される。
【0041】
この行政機関サーバ11からの応答に応じて登録が可能であったか否かを判断する(ステップS07)。
【0042】
登録可であると判断された場合、登録可の情報と共に行政機関サーバ11側から送られてくる登録認証番号に基づいて、POS端末21側では図示しないプリンタにより登録証をこの商品の購入者に対して発行した上で(ステップS08)、上記期間情報を伴う税率情報に基づいた商品価格の低減設定処理を行なう(ステップS09)。
【0043】
こうして、税制上の優遇措置が設けられた商品を購入し、その期間が限定されている場合にはその限定期間内で且つ購入者が行政機関サーバ11側に設定されている条件を阻害しない場合には、自動的に当該優遇措置に基づく購入価格の低減設定がなされることとなる。
【0044】
その後、この商品の購入者とPOS端末21を取扱っている店舗側の店員との間により現金の支払い、あるいはクレジットカードによる決済等、所定の課金処理が行なわれると(ステップS11)、以上で一連の主としてPOS端末21での処理を終了する。
【0045】
なお、上記ステップS03で、購入した商品のICタグから読出した情報中に優遇情報が設定されていないと判断した場合、及び上記ステップS04で優遇情報は設定されていたものの、該当する期間を外れていると判断した場合には、その優遇措置を利用することができないために、上記ステップS05〜S09の処理は行なわず、結果として始めにステップS02で設定した期間外の税率情報に基づく設定価格を用いてステップS11に進み、課金処理が実行される。
【0046】
また、上記ステップS07で当該商品が優遇措置に該当する商品であり、且つその措置に該当する期間内であると判断しながらも、行政機関サーバ11側から登録が認められなかった場合、例えば購入個数が1個に限定されているのに2個目の購入であった場合や、購入者の住所が当該優遇措置が設定されている地方自治体ではない場合などには、優遇措置を適用することができない旨をその理由と共にPOS端末21の表示部で表示して通知した上で(ステップS10)、上記ステップS08,S09の処理は行なわず、結果として始めにステップS02で設定した期間外の税率情報に基づく設定価格を用いてステップS11に進み、課金処理が実行される。
【0047】
このように、商品を販売する流通側(小売り業者側)で商品単位の税率の設定等を行なう必要がなく、また商品の売上時に税制上の優遇措置が設定されている商品に対してはその措置を適用した課金処理を自動的に行なうことができるため、特に購入者側の負担を軽減して気軽に商品を購入することができ、結果として当該商品の販売を促進することが可能となる。
【0048】
また、上記実施の形態にあっては、製造する商品毎に付加する媒体(ICタグ)に記録した税率情報は、期間を限定した税率情報及び当該期間以外の税率情報を含むものとし、期間を限定した一時的な税制上の優遇措置や税率の改変期にも柔軟に対応することができるものとした。
【0049】
加えて、流通サーバ13はPOSシステム網20を介してPOS端末21,21,‥‥とPOSシステムを構成するものとしたので、税制上の優遇措置が設定されている商品の購入に対する行政機関サーバ11への登録処理等を購入と同時に実行でき、購入者の負担をより軽減できる一方、すでにPOSシステムを導入している比較的規模の大きな小売り業者側では商品管理をより効率化することができる。
【0050】
さらに、商品毎に付加する媒体は、RFID技術を用いたICタグを用いるものとし、小売り業者を含む流通側で商品に付加された媒体に記録されている情報を非接触で容易に書換えることができるものとした。
【0051】
これにより、税率の改変期などに対応できるだけでなく、例えばコンピュータを内蔵した電化製品のファームウエアやアプリケーションソフトウェアのバージョンアップ、追加など、メーカ側ではなく流通側で製品に何らかの特徴を持たせるような事態にも容易に対処することができ、より多彩なサービスに利用できる。
【0052】
なお、上記実施の形態では、説明を容易にするために、インターネット10に接続される行政機関サーバ11、メーカサーバ12及び流通サーバ13がそれぞれ1つずつであるものとして説明したが、本発明はこれに限定するものではない。
【0053】
すなわち、行政機関サーバ11は、メーカが製造した商品に対する税率設定を行なう第1の行政機関が運営する第1のサーバと、購入者の登録を伴うことで税制上の優遇措置を受けることができる商品に対する管理を行なう第2の行政機関が運営する第2のサーバとを別個に設けるもものとしてはよい。
【0054】
同様に、メーカサーバ12は商品を製造する多数のメーカがそれぞれ個別に運営するきわめて多数のサーバが並列して設けられるものであり、一方の流通サーバ13も、各種流通業者が個別に運営するきわめて多数のサーバが並列して設けられる。
【0055】
また、流通サーバ13は、必ずしもPOSシステムに対応したものでなくとも良く、例えば比較的規模の小さい個人経営の商店などでは、端末機としてパーソナルコンピュータを用い、メーカ系列の販売会社が運営する流通サーバ13に対して、インターネットによるWWWのウェブサイトを経由して商品の販売、発注等を行なうような構成としても良い。
【0056】
また、上記実施の形態では、商品毎に付加する媒体としてICタグを用いるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、特に内容を書換える必要がない場合には、QRコード(登録商標)に代表される2次元コードのシール等を商品に貼付し、あるいは直接商品にプリントするものとしてもよい。
【0057】
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0058】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施の一形態に係る商品販売管理システム全体の構成を示すブロック図。
【図2】同システムに係るPOS端末での売上処理の内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0060】
10…インターネット、11…行政機関サーバ、11D…行政機関データベース(DB)、12…メーカサーバ、12D…メーカデータベース(DB)、13…流通サーバ、13D…仕入れ・販売データベース、20…POSシステム網、21…POS端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メーカが製造した商品に対する税率設定を行ない、購入者の登録を伴うことで税制上の優遇措置を受けることができる商品に対する管理を行なう行政機関が運営する行政機関サーバ装置とそれぞれネットワークを介して接続した、商品を製造するメーカが運営するメーカサーバ装置、及び上記メーカから仕入れた商品を流通して消費者に販売する流通側企業が運営する流通サーバ装置を有する商品販売管理システムであって、
上記メーカサーバ装置は、
製造する商品毎に、少なくともメーカ名、商品の税率を示す税率情報、商品の機種形式を示す情報、及び商品個体の識別情報を記録した媒体を付加し、
上記税制上の優遇措置を受けることができる製造商品に関する、少なくともメーカ名、商品の機種形式を示す情報、及び商品個体の識別情報を上記行政機関サーバ装置に通知し、
上記流通サーバ装置は、
商品の販売時に当該商品に付加された媒体から税率を示す情報を読出して課金処理を行なう端末機を複数接続し、
販売される商品が上記優遇措置を受けることができる商品であった場合に、当該商品に付加された媒体から読出される情報と購入者を示す情報とを端末機から入手し、上記行政機関サーバ装置に通知して登録する
ことを特徴とする商品販売管理システム。
【請求項2】
上記メーカサーバ装置が、製造する商品毎に付加する媒体に記録した税率情報は、期間を限定した税率情報及び当該期間以外の税率情報を含むことを特徴とする請求項1記載の商品管理システム。
【請求項3】
上記流通サーバ装置に接続された端末機はPOS(Point Of Sales)端末機であることを特徴とする請求項1記載の商品販売管理システム。
【請求項4】
上記メーカが商品毎に付加する媒体は、RFID(Radio Frequency IDentification)技術を用いたIC(Integrated Circuit)タグであることを特徴とする請求項1記載の商品販売管理システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−293436(P2007−293436A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−118148(P2006−118148)
【出願日】平成18年4月21日(2006.4.21)
【出願人】(597050853)株式会社コジマ (9)
【Fターム(参考)】