説明

商標称呼検索プログラム、商標称呼検索装置及び商標称呼検索方法

【課題】専門知識のないユーザに、容易に商標調査を行わせる。
【解決手段】商標の検索対象物の称呼及び商品役務名が音声信号として入力されると、音声信号から称呼及び商品役務名の音韻に変換する音声認識部21と、商品役務名の音韻を文字コードに変換し、商品役務名に関連づけられた国際分類表の商品役務名の表記を抽出するとともに、抽出された国際分類表の商品役務名の表記に関連づけられた類似群コードを抽出する類似群検索処理部22と、商標称呼音声データベース13から、音声認識部21で変換された検索対象物の称呼の音韻と類似群検索処理部22で抽出された類似群コードが関連づけられたレコードを検索する商標称呼検索処理部23と、商標称呼検索処理部23における検索結果を出力する検索結果出力部25を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商標の検索対象物の称呼及び商品役務名から、検索対象物に関する商標出願を検索する商標称呼検索プログラム、商標称呼検索装置及び商標称呼検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ビジネスにおいて、会社名、製品名、サービス名などの独自のブランド名を高めるために、商標を出願し、商標権を得ることが頻繁に行われている。
【0003】
商標権を得るためには、商標調査をした後、特許庁に対して、商標、その商標を発音したときの音である称呼、その商標を使用する商品又はサービス(役務)及びその商品又はサービス(役務)が属する区分である類似群を指定して、商標が出願される。その後、特許庁審査官による審査を通過して商標登録され、商標権が付与される。特許庁審査官によって、識別力がない商標であるか否か、先願先登録商標と同一又は類似する商標で指定商品(役務)も同一又は類似する商標であるか否かなどが審査される。このとき、類否判断と呼ばれる商標が互いに類似していると判断される基準に基づいて、類似するか否かが判断される。
【0004】
この商標の出願においては、専門的な知識が要される。具体的には、商品又はサービスが属する類似群を調査するためには、予め国際分類表上の表記を把握している必要がある。更に、類否判断においては様々な基準が設けられている。このように専門的な知識が要されるため、専門知識を有さないユーザが容易に商標調査を行うことが困難であった。
【0005】
商標等の類否判断を容易にするためのニューラルネットワークを用いた類否判断方法がある(例えば、特許文献1)。この特許文献1に記載の方法においては、入力層に、対比する二つの対象物から抽出した特徴を与える一方、出力層に、その対比する二つの対象物の類似度を与える学習用パターン情報を複数学習させてニューラルネットワークを構築する。更に、構築されたニューラルネットワークの入力層に、類否判断しようとする二つの対象物から抽出した特徴に基づく入力層パターン情報を入力して、出力層の出力によってこの対比する二つの対象物の類似度を判断する。
【特許文献1】特開2002−334318号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載された方法においては、商標同士の称呼の類否判断が容易に行われるが、専門知識を有さないユーザが容易に商標調査を行えるものではない。
【0007】
又、一般的な商標調査は、ユーザが商標、称呼、類似コードなどをキーボードなどの文字で入力され、文字データベースで検索される。しかし、文字で入力する場合には、ユーザがキーボードに向かわなければならないなど、ある程度の制約が生じてしまう問題がある。
【0008】
このような状況に鑑み、専門知識を有さないユーザが容易に商標調査を行える方法の提案が要望されている。
【0009】
従って本発明の目的は、容易に商標調査を行える商標称呼検索プログラム、商標称呼検索装置及び商標称呼検索方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の特徴は、文字コードで表記された文言と、文言の分類表における商品役務名の表記とが関連づけられた商品役務名データベースを記憶装置に記憶する手段と、分類表の商品役務名と、類似群コードが関連づけられた国際分類データベースを記憶装置に記憶する手段と、商標出願された称呼の音韻と、類似群コードとが関連づけられた商標称呼音声データベースを記憶装置に記憶する手段と、商標の検索対象物の称呼及び商品役務名が音声信号として入力されると、音声信号から称呼及び商品役務名の音韻に変換する音声認識手段と、音声認識手段で変換された商品役務名の音韻を文字コードに変換し、記憶装置から商品役務名データベースを読み出して、商品役務名に関連づけられた分類表の商品役務名の表記を抽出するとともに、記憶装置から国際分類データベースを読み出して、抽出された分類表の商品役務名の表記に関連づけられた類似群コードを抽出する類似群検索処理手段と、記憶装置から商標称呼音声データベースを読み出して、商標称呼音声データベースから、音声認識手段で変換された検索対象物の称呼の音韻と類似群検索処理手段で抽出された類似群コードが関連づけられたレコードを検索する商標称呼検索処理手段と、商標称呼検索処理手段における検索結果を出力する検索結果出力手段とをコンピュータで実現させる。
【0011】
このような本発明によれば、区分、類似群コード、商標称呼などの商標称呼の検索に必要な入力項目を音声にて入力できる。更に、ユーザが区分、類似群コードを知らなくても、任意の商品名又は役務名が入力されることにより、本発明の特徴に係る商標称呼検索装置は、国際分類上の区分、類似群コードを検索することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、容易に商標調査を行える商標称呼検索プログラム、商標称呼検索装置及び商標称呼検索方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0014】
(最良の実施の形態)
本発明の最良の実施の形態に係る商標称呼検索装置1は、図1に示すように情報端末3から音声入力された商品や商品の分類に基づいて、容易に商標調査を行える装置である。
【0015】
情報端末3は、音声入力装置31と出力装置32を備える。音声入力装置は、検索対象物である商標を検索するための条件である称呼と、検索対象物が属する区分を音声で入力し、入力された音声を音声信号を変換し、音声信号を商標称呼検索装置1に送信する。このとき入力される検索対象物が属する区分は、国際分類である必要はなく、ユーザが思いついた名称で良い。出力装置32は、音声入力装置31によって入力された条件に従って、商標称呼検索装置1で検索された結果を表示し、具体的には、ディスプレイやプリンタなどである。商標称呼検索装置1と情報端末3は、インターネットやLANなどの通信ネットワークで接続されており、互いに通信可能である。
【0016】
図2に示すように、本発明の最良の実施の形態に係る商標称呼検索装置1は、中央処理制御装置101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103及び入出力インタフェース109が、バス110を介して接続されている。入出力インタフェース109には、入力装置104、表示装置105、通信制御装置106、記憶装置107及びリムーバブルディスク108が接続されている。
【0017】
中央処理制御装置101は、入力装置104からの入力信号に基づいてROM102から商標称呼検索装置1を起動するためのブートプログラムを読み出して実行し、更に記憶装置107に記憶されたオペレーティングシステムを読み出す。更に中央処理制御装置101は、入力装置104や通信制御装置106などの入力信号に基づいて、各種装置の制御を行ったり、RAM103や記憶装置107などに記憶されたプログラム及びデータを読み出してRAM103にロードするとともに、RAM103から読み出されたプログラムのコマンドに基づいて、データの計算又は加工など、後述する一連の処理を実現する処理装置である。
【0018】
入力装置104は、操作者が各種の操作を入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスにより構成されており、操作者の操作に基づいて入力信号を作成し、入出力インタフェース109及びバス110を介して中央処理制御装置101に送信される。表示装置105は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイなどであり、中央処理制御装置101からバス110及び入出力インタフェース109を介して表示装置105において表示させる出力信号を受信し、例えば中央処理制御装置101の処理結果などを表示する装置である。通信制御装置106は、LANカードやモデムなどの装置であり、商標称呼検索装置1をインターネットやLANなどの通信ネットワークに接続する装置である。通信制御装置106を介して通信ネットワークと送受信したデータは入力信号又は出力信号として、入出力インタフェース及びバス110を介して中央処理制御装置101に送受信される。
【0019】
記憶装置107は半導体記憶装置や磁気ディスク装置であって、中央処理制御装置101で実行されるプログラムやデータが記憶されている。リムーバブルディスク108は、光ディスクやフレキシブルディスクのことであり、ディスクドライブによって読み書きされた信号は、入出力インタフェース109及びバス110を介して中央処理制御装置101に送受信される。
【0020】
本発明の最良の実施の形態に係る商標称呼検索装置1の記憶装置107には、商標称呼検索プログラムが記憶されるとともに、商品役務名データベース11、国際分類データベース12、商標称呼音声データベース13、類否判断データベース14が記憶されている。又、商標称呼検索プログラムが商標称呼検索装置1の中央処理制御装置101に読み込まれ実行されることによって、音声認識部21、類似群検索処理部22、商標称呼検索処理部23、類否判断部24、検索結果出力部25が商標称呼検索装置1に実装される。
【0021】
商品役務名データベース11には、文字コードで表記された文言と、文言の国際分類表(分類表)における商品役務名の表記とが関連づけられて記憶装置107に記憶されている。商品役務名データベース11は、図3に示すようなデータ構造とデータの一例を備える。具体的には、一般的な文言である「お手伝い」が、国際分類表上の表記である「家政婦」と関連づけられている。
【0022】
国際分類データベース12は、国際分類表の商品役務名と、類似群コードが関連づけられて記憶装置107に記憶されている。国際分類データベース12は、図4に示すようなデータ構造とデータの一例を備える。具体的には、国際分類表上の商品役務名から商標出願における商品及び役務の区分、類似群コードが関連づけられている。具体的には、「医師・看護師・介護人・家政婦のあっせん」が、区分「35」及び類似群コード「35D01」に関連づけられている。この国際分類データベース12は、国際分類表上の商品/役務名から区分及び類似群コードが検索できればどのようなデータ構造を備えても良い。
【0023】
商標称呼音声データベース13は、既に商標出願された称呼の音韻と、類似群コードとが関連づけられて記憶装置107に記憶されている。商標称呼音声データベースは、図5に示すようなデータ構造とデータの一例を備える。具体的には、商標出願された出願番号と、その区分、類似群コード、商標称呼、商標称呼の音韻に基づく音声信号が関連づけられている。音声信号は、情報端末3の出力装置32によって再生可能なデータ形式で記憶されている。商標称呼音声データベース13は、音声信号が登録されているオブジェクトデータベースであっても良いし、単に音声信号が記憶されたファイルの識別子が関連づけられ、商標称呼検索装置1の所定のディレクトリに当該ファイルが記憶されていても良い。
【0024】
類否判断データベース14は、商標の称呼と、称呼と類否判断される文言とが関連づけられて記憶装置107に記憶されている。類否判断データベースは、図6に示すようなデータ構造とデータの一例を備える。図6に示す例では、入力された呼称と、商標の類否判断で類似と判断されるデータベース上の呼称とが関連づけられており、具体的には、「ア」という呼称は、「ヤ」や「ワ」であっても類似と判断される。
【0025】
この類否判断データベース14は、商標において類似と判断されるあらゆるパターンが登録されていることが好ましい。
【0026】
音声認識部21は、商標の検索対象物の称呼及び商品役務名が音声信号として入力されると、音声信号から称呼及び商品役務名の音韻に変換する。各音韻はひらがな一文字に相当する。本発明の最良の実施の形態に係る商標称呼検索装置1によれば、ユーザに音声で入力させることができるので、ユーザに容易に入力させることのできるインタフェースを提供することができる。音声信号は周波数等で示され、周波数変換によりスペクトルを求め、その時間変化のパターンから発声された音韻を識別する。
【0027】
類似群検索処理部22は、音声認識部21で変換された商品役務名の音韻を文字コードに変換し、記憶装置107から商品役務名データベース11を読み出して、商品役務名に関連づけられた国際分類表の商品役務名の表記を抽出する。更に、類似群検索処理部22は、記憶装置107から国際分類データベース12を読み出して、抽出された国際分類表の商品役務名の表記に関連づけられた区分や類似群コードを抽出する。例えば、ユーザが国際分類表上で登録されている表記を知らない場合でも、ユーザが相当しうる検索対象の商品役務名が入力されると、国際分類表上の表記に変換することができる。更に、国際分類表上の表記から国際分類における類似群コードを抽出することができるので、ユーザは、国際分類表上の表記や類似群コードを意識することなく、容易に商標を検索することができる。
【0028】
商標称呼検索処理部23は、記憶装置107から商標称呼音声データベース13を読み出して、商標称呼音声データベース13から、音声認識部21で変換された検索対象物の称呼の音韻と類似群検索処理部22で抽出された区分や類似群コードが関連づけられた出願番号を含むレコードを検索する。
【0029】
このとき、ユーザにより容易に商標検索をさせる場合、類否判断が行われても良い。具体的には、類否判断部24は、記憶装置107から類否判断データベース14を読み出して、音声認識部21で変換された検索対象物の称呼の音韻から類否判断される検索キーの音韻を出力する。このとき商標称呼検索処理部23は、記憶装置107から商標称呼音声データベース13を読み出して、商標称呼音声データベース13から、類否判断部24で出力された検索キーの音韻と類似群検索処理部22で抽出された類似群コードが関連づけられた出願番号を含むレコードを検索する。
【0030】
具体的には、例えば、類否判断部24は、検索対象物と同数音の称呼からなり、相違する1音が母音を共通にする文言、検索対象物と同数音の称呼からなり、相違する1音が音図の同行に属する文言、検索対象物と同数音の称呼からなり、相違する1音が清音、濁音、半濁音の差にすぎない文言、検索対象物と相違する1音がともに弱音であるか、又は弱音の有無の差にすぎない文言などは、類似していると判断する。具体的には、検索対象物が「スチッパー」である場合、類否判断部24は、同音数の称呼からなり、相違する一音が母音を共通にする「スキッパー」を検索キーとして出力する。このとき、類否判断データベース14には、「キ」と「チ」が関連づけられて登録されている。このように類否判断部24は、類否判断データベース14を検索して、検索対象物と類似している検索キーを出力する。
【0031】
検索結果出力部25は、商標称呼検索処理部23における検索結果を出力する。このとき、検索結果は、文字コードとして出力され、情報端末3の出力装置32によって印字される。検索結果はまた、音声信号として出力されても良い。この場合、情報端末3の出力装置32は、音声信号を再生可能な装置である。
【0032】
次に、図7を参照して、類似群検索処理部22の処理について説明する。
まず、ステップS101において、音声認識部21で入力された商品役務名の音声信号が文字コードに変換される。
次に、ステップS102において、ステップS101において文字コード化された商品役務名をキーとして国際分類データベース12を検索し、国際分類表での表記を抽出する。更に、ステップS103において、国際分類データベース12を検索して、ステップS102で抽出された国際分類表での表記から区分及び類似群コードを抽出する。
最後に、ステップS104において、ステップS103で出力された区分及び類似群コードを出力する。
【0033】
次に、図8を参照して、商標称呼検索処理部23の処理について説明する。
まず、ステップS201において、音声認識部21によって出力された商標称呼の音韻と、類似群検索処理部22で出力された区分及び類似コードとを入力する。ステップS202において、類否判断部24によって、ステップS201で入力された商標称呼から類否判断される検索キーを検索する。例えば、検索対象物が「スキッパー」であった場合、「スチッパー」などが検索キーとして検索される。
【0034】
次に、ステップS203において、ステップS202で検索された検索キー、ステップS201で入力された区分及び類似群コードを指定して、該当するレコードを検索する。このとき、検索キー、区分、類似群コードが複数ある場合、検索キー、区分、類似群コードの全ての組み合わせが検索される。
【0035】
このような本発明の最良の実施の形態に係る商標称呼検索装置1によれば、区分、類似群コード、商標称呼などの商標称呼の検索に必要な入力項目を音声にて入力できる。更に、ユーザが区分、類似群コードを知らなくても、任意の商品名又は役務名が入力されることにより、商標称呼検索装置1は、国際分類上の区分、類似群コードを検索することができる。更に、入力された商標称呼は商標称呼に特有の類否判断によって新たな検索キーが生成され、出願された商標が検索される。
【0036】
これにより、本発明の最良の実施の形態に係る商標称呼検索装置1によれば、ユーザが容易に商標を検索することができる。
【0037】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の最良の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0038】
例えば、本発明の最良の実施の形態に記載した商標称呼検索装置は、図1に示すように一つのハードウェア上に構成されても良いし、その機能や処理数に応じて複数のハードウェア上に構成されても良い。
【0039】
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の最良の実施の形態に係る商標称呼検索装置と情報端末の機能ブロック図である。
【図2】本発明の最良の実施の形態に係る商標称呼検索装置のハードウェア構成図である。
【図3】本発明の最良の実施の形態に係る商品役務名データベースのデータ構造とデータの一例を説明する図である。
【図4】本発明の最良の実施の形態に係る国際分類データベースのデータ構造とデータの一例を説明する図である。
【図5】本発明の最良の実施の形態に係る商標称呼音声データベースのデータ構造とデータの一例を説明する図である。
【図6】本発明の最良の実施の形態に係る類否判断データベースのデータ構造とデータの一例を説明する図である。
【図7】本発明の最良の実施の形態に係る類似群検索処理のフローチャートである。
【図8】本発明の最良の実施の形態に係る商標称呼検索処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
1…商標称呼検索装置
3…情報端末
11…商品役務データベース
11…商品役務名データベース
12…国際分類データベース
13…商標称呼音声データベース
14…類否判断データベース
21…音声認識部
22…類似群検索処理部
23…商標称呼検索処理部
24…類否判断部
25…検索結果出力部
31…音声入力装置
32…出力装置
101…中央処理制御装置
102…ROM
103…RAM
104…入力装置
105…表示装置
106…通信制御装置
107…記憶装置
108…リムーバブルディスク
109…入出力インタフェース
110…バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字コードで表記された文言と、前記文言の分類表における商品役務名の表記とが関連づけられた商品役務名データベースを記憶装置に記憶する手段と、
前記分類表の商品役務名と、類似群コードが関連づけられた国際分類データベースを前記記憶装置に記憶する手段と、
商標出願された称呼の音韻と、前記類似群コードとが関連づけられた商標称呼音声データベースを前記記憶装置に記憶する手段と、
商標の検索対象物の称呼及び商品役務名が音声信号として入力されると、前記音声信号から前記称呼及び前記商品役務名の音韻に変換する音声認識手段と、
前記音声認識手段で変換された前記商品役務名の音韻を文字コードに変換し、前記記憶装置から前記商品役務名データベースを読み出して、前記商品役務名に関連づけられた前記分類表の商品役務名の表記を抽出するとともに、前記記憶装置から前記国際分類データベースを読み出して、抽出された前記分類表の商品役務名の表記に関連づけられた類似群コードを抽出する類似群検索処理手段と、
前記記憶装置から前記商標称呼音声データベースを読み出して、前記商標称呼音声データベースから、前記音声認識手段で変換された前記検索対象物の称呼の音韻と前記類似群検索処理手段で抽出された前記類似群コードが関連づけられたレコードを検索する商標称呼検索処理手段と、
前記商標称呼検索処理手段における検索結果を出力する検索結果出力手段
とをコンピュータで実現させることを特徴とする商標称呼検索プログラム。
【請求項2】
前記商標の前記称呼と、前記称呼と類否判断される文言とが関連づけられた類否判断データベースを前記記憶装置に記憶する手段と、
前記記憶装置から前記類否判断データベースを読み出して、前記音声認識部で変換された前記検索対象物の称呼の音韻から類否判断される検索キーの音韻を出力する類否判断手段を備え、
前記商標称呼検索処理部は、前記記憶装置から前記商標称呼音声データベースを読み出して、前記商標称呼音声データベースから、前記類否判断部で出力された前記検索キーの音韻と前記類似群検索処理部で抽出された前記類似群コードが関連づけられたレコードを検索する
ことを特徴とする請求項1に記載の商標称呼検索プログラム。
【請求項3】
文字コードで表記された文言と、前記文言の分類表における商品役務名の表記とが関連づけられて記憶装置に記憶されている商品役務名データベースと、
前記分類表の商品役務名と、類似群コードが関連づけられて前記記憶装置に記憶されている国際分類データベースと、
商標出願された称呼の音韻と、前記類似群コードとが関連づけられて前記記憶装置に記憶されている商標称呼音声データベースと、
商標の検索対象物の称呼及び商品役務名が音声信号として入力されると、前記音声信号から前記称呼及び前記商品役務名の音韻に変換する音声認識部と、
前記音声認識部で変換された前記商品役務名の音韻を文字コードに変換し、前記記憶装置から前記商品役務名データベースを読み出して、前記商品役務名に関連づけられた前記分類表の商品役務名の表記を抽出するとともに、前記記憶装置から前記国際分類データベースを読み出して、抽出された前記分類表の商品役務名の表記に関連づけられた類似群コードを抽出する類似群検索処理部と、
前記記憶装置から前記商標称呼音声データベースを読み出して、前記商標称呼音声データベースから、前記音声認識部で変換された前記検索対象物の称呼の音韻と前記類似群検索処理部で抽出された前記類似群コードが関連づけられたレコードを検索する商標称呼検索処理部と、
前記商標称呼検索処理部における検索結果を出力する検索結果出力部
とを備えることを特徴とする商標称呼検索装置。
【請求項4】
前記商標の前記称呼と、前記称呼と類否判断される文言とが関連づけられて前記記憶装置に記憶された類否判断データベースと、
前記記憶装置から前記類否判断データベースを読み出して、前記音声認識部で変換された前記検索対象物の称呼の音韻から類否判断される検索キーの音韻を出力する類否判断部を備え、
前記商標称呼検索処理部は、前記記憶装置から前記商標称呼音声データベースを読み出して、前記商標称呼音声データベースから、前記類否判断部で出力された前記検索キーの音韻と前記類似群検索処理部で抽出された前記類似群コードが関連づけられたレコードを検索する
ことを特徴とする請求項3に記載の商標称呼検索装置。
【請求項5】
文字コードで表記された文言と、前記文言の分類表における商品役務名の表記とが関連づけられた商品役務名データベースを記憶装置に記憶する手段と、
前記分類表の商品役務名と、類似群コードが関連づけられた国際分類データベースを前記記憶装置に記憶するステップと、
商標出願された称呼の音韻と、前記類似群コードとが関連づけられた商標称呼音声データベースを前記記憶装置に記憶するステップと、
商標の検索対象物の称呼及び商品役務名が音声信号として入力されると、前記音声信号から前記称呼及び前記商品役務名の音韻に変換するステップと、
前記音韻に変換するステップで変換された前記商品役務名の音韻を文字コードに変換し、前記記憶装置から前記商品役務名データベースを読み出して、前記商品役務名に関連づけられた前記分類表の商品役務名の表記を抽出するとともに、前記記憶装置から前記国際分類データベースを読み出して、抽出された前記分類表の商品役務名の表記に関連づけられた類似群コードを抽出するステップと、
前記記憶装置から前記商標称呼音声データベースを読み出して、前記商標称呼音声データベースから、前記音韻に変換するステップで変換された前記検索対象物の称呼の音韻と前記類似群コードを抽出するステップで抽出された前記類似群コードが関連づけられたレコードを検索するステップと、
前記レコードを検索するステップにおける検索結果を出力するステップ
とを備えることを特徴とする商標称呼検索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−65651(P2006−65651A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−248642(P2004−248642)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】