説明

回動式入浴リフト

【課題】 回動式入浴リフトの操作性を良くし安全に介助でき、楽な姿勢で入浴できる入浴リフトを提供すること。
【構成】 基板(4)と、基板(4)に立設されるシリンダー(5)と、シリンダー(5)の上端部に取着されるアーム(7)と、アーム(7)に取り付けられる椅子部(2)とからる回動式入浴リフト(1)において、基板(4)とシリンダー(5)の間にシリンダー(5)を回動自在に支持する回動機構(6)が設けられ、シリンダー(5)が特定位置に来るとシリンダー(5)の回動を止めるストッパー(27)が、回動機構(6)に設けられ、又は、シリンダー(5)と基板(4)に亘って設けられ、又は、回動機構(6)と基板(4)に亘って設けられることを特徴とする回動式入浴リフトである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入浴する身体障害者や養護老人等(以下入浴者という)を入浴用リフトを用いて入浴を介助する回動式入浴リフトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術の特開平10−230006号公報には、錘が設けられた入浴装置本体と、昇降シリンダーと、昇降シリンダーの上端部に回動可能に設けられたアームと、椅子と、回動機構と、支持部材とからなる入浴装置が開示されている。
【特許文献1】特開平10−230006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術に係る入浴装置は、既存の浴槽の周囲に極めて容易に設置することができるが、アームを洗い場と浴槽との間に回動させ該アームの回動範囲を規制する回動機構やストッパーを昇降シリンダーの上端部に設けているので、これら回動機構やストッパーの操作がし難いものであった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、操作性がよく安全に介助でき、楽な姿勢で入浴できる回動式入浴リフト1を提供するものである。
即ち本発明は、基板(4)と、基板(4)に立設されるシリンダー(5)と、シリンダー(5)の上端部に取着されるアーム(7)と、アーム(7)に取り付けられる椅子部(2)とからなる回動式入浴リフト(1)において、基板(4)とシリンダー(5)の間にシリンダー(5)を回動自在に支持する回動機構(6)が設けられ、シリンダー(5)が特定位置に来るとシリンダー(5)の回動を止めるストッパー(27)が、回動機構(6)に設けられ、又は、シリンダー(5)と基板(4)に亘って設けられ、又は、回動機構(6)と基板(4)に亘って設けられることを特徴とする回動式入浴リフトである。
又、ストッパー(27)を解除させる解除具が付加設置され、該解除具はペダル(30)である。
更に、回動機構(6)を、回動上部(19)と、回動下部(18)とで構成し、シリンダー(5)へ圧油を供給する油路(23)を、回動下部(18)に設ける。
更に又、アーム(7)を、アーム基部(57a)と、アーム基部(57a)の先端に設けられる軸部(58)と、軸部(58)に取着されアーム基部(57a)に対して回動可能なアーム先部(57b)とからなる曲折アーム(57)とし、前記アーム基部(57a)とアーム先部(57b)とに亘って、アーム基部(57a)に対するアーム先部(57b)の曲折を調節・固定する調節具(59)が設けられる。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、基板4とシリンダー5の間にシリンダー5を回動自在に支持する回動機構6が設けられ、シリンダー5が特定位置に来るとシリンダー5の回動を止めるストッパー27が、回動機構6に設けられ、又は、シリンダー5と基板4に亘って設けられ、又は、回動機構6と基板4に亘って設けられるから、回動機構6に係る構成部材が下方に有って安定した構成となり、介助者は回動機構6を操作するストッパー27が回動式入浴リフト1の低位置にあり、見易く解除操作を行ない易く、又、介助者は身長に関係無く操作をし易く、好都合である。
【0006】
本発明は、ストッパー27を解除させる解除具が付加設置され、該解除具はペダル30であるから、足でストッパー27を解除できるので、介助者は足でストッパー27の掛止作用を解除し、片手を解除操作にとられる事無く両手で確実でより安全に、椅子部2の回動に係る介助が出来、介助がし易く、好都合である。
【0007】
本発明は、回動機構6を、回動上部19と、回動下部18とで構成し、シリンダー5へ圧油を供給する油路23を、回動下部18に設けたものであるから、シリンダー5に圧油を供給する可動な給油ホースが不要であり、シリンダー5を回動させることによる給油ホースの疲労故障を全く心配しなくてよく、好都合である。
【0008】
本発明に係る前記アーム7を、アーム基部57aと、アーム基部57aの先端に設けられる軸部58と、軸部58に取着されるアーム先部57bとからなる曲折アーム57とし、前記アーム基部57aとアーム先部57bとに亘って、アーム基部57aに対するアーム先部57bの曲折を調節・固定する調節具59が設けられるから、椅子部2の傾斜角度を好適に変更して安楽な姿勢で入浴でき、又、異なる水深に対応でき、椅子部2を後傾姿勢にすれば浅い水深の浴槽3でも、十分入浴でき、好都合である。
【0009】
更に又、曲折アーム57を曲折し椅子部2を上昇させれば浴槽3の長手側壁上縁11aを越え易く、好都合である。
又、椅子部2は浴槽内壁3a面に当たりリクライニングできるものでは、リクライニングに係る特別な操作をしなくても、安楽な姿勢で入浴でき、好都合である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
回動式入浴リフト1の操作性を良くし安全に介助でき、楽な姿勢で入浴できる入浴リフトを提供するという目的を、回動機構6をシリンダー5と基板4の間に設け、諸操作具を回動式入浴リフト1の低位置に取着し、解除具をペダル30とし、回動機構6にシリンダー5へ通じる油路23を設け、シリンダー5の頂部に設けるアーム7を曲折アーム57として、実現した。
【実施例1】
【0011】
図1〜5に示す回動式入浴リフト1は、浴槽3に隣接設置される。前記回動式入浴リフト1に係る椅子部2に入浴者を乗せ、該椅子部2を、回動させて浴槽3上方に移送し、続いて椅子部2を下降させ、入浴者を浴槽3に浸け、入浴させるものである。
【0012】
回動式入浴リフト1は、基板4と、基板4に立設されるシリンダー5と、基板4とシリンダー5の間にシリンダー5を回動自在に支持する回動機構6と、シリンダー5の上端部に取着されるアーム7と、アーム7に取り付けられる椅子部2とからなる。
シリンダー5は伸縮するものであり、該シリンダー5に圧油を供給する油圧ポンプ8が基板4に設置される。
【0013】
基板4は浴槽3の短手側壁9に接近させて洗い場10に載置され、基板4の一端部にシリンダー5が立設される。
基板4の一端から浴槽3の長手側壁11に沿って長脚12が適宜長延設され洗い場10に置かれる。更に、基板4の一端から長脚12とは直角に短脚13が、適宜長延設され洗い場10に置かれる。
【0014】
シリンダー5は、昇降する昇降柱14と、該昇降柱14の外側にあって昇降柱14を収容する固定柱15とから構成される。固定柱15が、基板4に載設された回動機構6に立設固定され、昇降柱14が固定柱15の内に位置して昇降する。
固定柱15の内側壁には、昇降柱14の外側壁と摺動しつつ液密を図る柱シール16が設けられる。
【0015】
圧油が昇降柱14及び固定柱15の空洞17内に圧注されると、昇降柱14が上昇する。
上記上昇中に、昇降柱14はキー機構(図示省略)の作用により固定柱15に対して回動しない。
【0016】
回動機構6は、基板4に固定された基礎的支柱でなる回動下部18と、回動下部18に回動自在に被せられた筒状体でなる回動上部19と、回動上部19と回動下部18の間にあって両部材に密着して設けられ回動上部19を回動自在に支持する上部ベアリング20及び下部ベアリング21と、回動上部19と回動下部18の間にあって両部材間をシールする環状シール22とからなる。
回動上部19の上面にシリンダー5が立設され、該シリンダー5に圧油を供給する油路23を回動下部18の内部に設ける。
【0017】
制限機構24は、シリンダー5の垂直軸心を中心に回わる角度を所定範囲に制限するものである。
制限機構24は、基板4と回動機構6に亘って取着される。制限機構24は、基板4に設けられる受け具25と、回動上部19から側方向へ突起する制限具26とからなり、回動上部19と共に回動する制限具26の移動経路内に受け具25が有る。
【0018】
受け具25は、制限具26の移動を制限し、シリンダー5の垂直軸心を中心に回わる角度を所定範囲に制限するものである。
即ち、制限機構24は、シリンダー5で支持される椅子部2を、洗い場10上の乗降位置から浴槽3直上の入浴位置までの間の移動を許容し、乗降位置から入浴位置までの範囲を外れないように制限するものであり、回動上部19の回動を制限することにより行なう。
【0019】
ストッパー27はシリンダー5の回動を阻止するものである。ストッパー27は、基板4に設けた受け具25と、回動上部19に設けた複数の穴28(=乗降側穴28a、入浴側穴28b)と、受け具25に上下方向に移動可能に保持され下降した時前記穴28に嵌入可能なピン29と、ピン29を持ち上げるペダル30と、ピン29を下方へ付勢するバネ31とからなる。
ピン29が穴28に入っている時はストッパー作用が働き回動上部19は固定し、ピン29が穴28から出ている時はストッパー作用が解除され回動上部19は回動自在である。
【0020】
アーム7は、その上端は昇降柱14の頂部に取着され、その下部には回動自在な筒部36が外嵌され、該筒部36に椅子部2が回動自在に掛止される。
【0021】
椅子ストッパー32は、筒部36に設けられるアーム取付具33と、アーム取付具33に取付けられ上方へ進退可能な椅子ストッパーピン34と、椅子ストッパー32を上方向へ付勢するストッパーバネ35と、アーム7に設けられる椅子ストッパー板37と、椅子ストッパー板37に開設され前記椅子ストッパーピン34が嵌る二個の椅子ストッパー穴(図示省略)とからなる。
【0022】
前記椅子ストッパーピン34の下部にはハンドル47が延設される。
前記椅子ストッパー穴の内の一方には椅子部2を浴槽3側に停止している時に椅子ストッパーピン34が嵌り、前記椅子ストッパー穴の内の他方には椅子部2を洗い場10側に停止している時に椅子ストッパーピン34が嵌る。
【0023】
椅子部2は入浴者を載せるものであり、アーム7の先部に取着され、浴槽3内から洗い場10へ移動できるものである。
前記椅子部2は、背凭れ38と、折り畳むことが出来る座部46とからなる。背凭れ38を筒部36に取着して該筒部36により椅子部2は支持される。
背凭れ38には入浴者を背凭れ38に括るベルト39が設けられる。
【0024】
浴槽3は浴室の洗い場10に設けられる。該浴槽3に隣接して、回動式入浴リフト1が洗い場10に設置される。
【0025】
尚、図1中40は操作部、41は上昇スイッチ、42は下降スイッチ、43は入浴者が握る握り手、44は操作者が椅子部2を移動操作する時に掴む取っ手、図2中、45は浴槽接続金具である。
【0026】
本発明を使用する際は、先ず、洗い場10に置かれた回動式入浴リフト1の椅子部2を洗い場10側の乗降位置へセットする。略水平状に位置する座部46に入浴者を座らせる。入浴者の上体にベルト39を掛け背凭れ38に固定する。
【0027】
操作部40の上昇スイッチ41を押し、昇降柱14を上昇させる。即ち、上昇スイッチ41を押すと油圧ポンプ8が駆動し、圧油が、油路23を通って固定柱15の空洞17に入り、昇降柱14を上昇させる。
回動下部18と回動上部19の間に両部材に接触して設けられた環状シール22により、更に、昇降柱14と固定柱15の間に両部材に接触して設けられた柱シール16により、圧油は漏出しない。
【0028】
上昇中、昇降柱14は回動せず平行移動状に上昇する。昇降柱14を上限まで上昇させる。昇降柱14の上昇と共に、アーム7及び椅子部2が上昇する。
【0029】
次に、介助者は、足でペダル30を踏み、ストッパー27のストッパー機能を解除して、椅子部2を回動式入浴リフト1に並設された浴槽3側へ押す。
【0030】
回動上部19は上部ベアリング20及び下部ベアリング21を介して回動下部18に回動自在に支持されているので、介助者が椅子部2を浴槽3側へ押すと、回動上部19、シリンダー5及び椅子部2が容易に回動する。
シリンダー5と共に椅子部2を、回動させ浴槽3の長手側壁上縁11aを越え、浴槽3の上方へ位置させる。
【0031】
上述の椅子部2を回動させている時、ペダル30を放しておけば、椅子部2が入浴位置へ至った時、穴28が所定位置に至り、該穴28にピン29がバネ31力により嵌り、回動上部19が受け具25により固定され、ストッパー作用が現われる。
【0032】
万一、ストッパー27が作動しなかった場合は、回動上部19は過剰回動し、回動上部19に設けられた制限具26(=一方制限具26a)が受け具25にぶつかって回動を停止する。
【0033】
椅子ストッパー32のハンドル47を引き、ストッパー機能を解除し、アーム7に対して椅子部2を回動させ、椅子部2を浴槽3開口部形状に添わせ、続いて、ハンドル47を放すとストッパーバネ35の付勢力により椅子ストッパー32が掛かる。
【0034】
下降スイッチ42を押し、昇降柱14内の油を排出し油タンク48側へ移し、昇降柱14を下限位置まで下降させ、入浴者を浴槽3内の湯に浸け入浴を行なう。
【0035】
退浴の際介助者は、上昇スイッチ41を押し、椅子部2及び入浴者を上昇させる。
【0036】
上限へ至ると、ペダル30を踏んでストッパー27を解除し、入浴者を浴槽3側から洗い場10側へ回動させる。アーム7と共に回動上部19が所定位置に来ると、ピン29が穴28にバネ31力により自動的に嵌り、回動上部19と基板4の間にストッパー作用が生じる。
万一、ストッパー27が作動しなかったら、他方制限具26bが受け具25にぶつかって、回動上部19は停止する。下降スイッチ42を押し、洗い場10側の位置に戻った入浴者を下降させる。
【0037】
椅子ストッパー32を解除し椅子部2を適宜な乗降位置に戻し、再度椅子ストッパー32を掛け、ベルト39を外し、入浴者を座部46から降ろし、入浴を終わる。
【0038】
回動式入浴リフト1を使用しない時には、座部46の先部を持ち上げ該座部46を折り畳み、ベルト39で座部46を背凭れ38に括り止める。
【実施例2】
【0039】
図6に示す実施例2は、実施例1において回動機構6と基板4とに亘って設けられたストッパー27を、筐体49とシリンダー5に亘って設けたものに代える。
即ち、筐体49にピン29及びバネ31を設け、シリンダー5にストッパー片50を設ける。ストッパー片50にピン29が嵌入できる二個のストッパー片穴51が設けられる。ストッパー片穴51にピン29が嵌ると、シリンダー5の回動は掛止される。
又、筐体49から二個の垂下制限具52が設けられ、該垂下制限具52がストッパー片50の回動を所定の回動範囲に制限する。
【実施例3】
【0040】
図7に示す実施例3は、実施例1において回動機構6と基板4とに亘って設けられたストッパー27を、回動機構6に設けたものに代える。
即ち、筐体49の上に、シリンダー5を回動自在に支持する回動機構6を設ける。回動上部19とシリンダー5を固定し、回動下部18は筐体49に固定される。
【0041】
回動上部19にピン29及びバネ31を設け、回動下部18にはピン29が嵌る回動下部穴65が二個設けられる。
椅子部2が所定位置に至るとピン29が前記回動下部穴65に嵌り、シリンダー5の垂直軸心を中心した回動が止まる。
回動下部18の窪み部53の中に、回動上部19の下面に設けられた突部54が有り、窪み部53と突部54で制限機構24が構成される。
図7中、55はカバーである。
【実施例4】
【0042】
図8に示す実施例4は、実施例1のアーム7を、曲折アーム57に代えたものである。
実施例4の曲折アーム57は、アーム基部57aと、アーム基部57aの先端に設けられる軸部58と、軸部58に取着されアーム基部57aに対して回動可能なアーム先部57bとからなる。
【0043】
前記アーム基部57aとアーム先部57bとに亘って、アーム基部57aに対するアーム先部57bの曲折を調節・固定する調節具59が設けられる。
調節具59は具体的には、電動アクチュエーター56である。
アーム基部57aに基止具60が取着され、アーム先部57bに長穴63が開けられた先止具61が取着される。
【0044】
調節具59の基側は基止具60に軸支される。調節具59の先側には先止軸62が取着され、先止軸62が先止具61の長穴63に摺動可能に嵌められる。
【0045】
入浴に際し椅子部2が浴槽3内に進入する時、椅子部2の後背部及び下面部に取着されたローラー64が浴槽内壁3aに当たり、椅子部2は、前方へ押し動かされつつ下降しリクライニング姿勢となる。
調節具59を伸長させれば椅子部2はリクライニング姿勢に変更出来る。伸長した調節具59を収縮し元に長さに戻せば、椅子部2のリクライニング姿勢は解消し元の通常姿勢に戻る。
【0046】
水深の浅い浴槽3に対応する時、調節具59を伸長させ椅子部2を後傾姿勢に変更する。又、入浴者の要望に応じて後傾角度を適宜調節し、好適な入浴姿勢を形成する。
【産業上の利用可能性】
【0047】
浴室の洗い場10に置くだけの入浴リフトにおいて、シリンダー5の下部を回動させて操作し易くした回動式入浴リフト1に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明実施例1の左側面図である。
【図2】本発明実施例1の平面図である。
【図3】本発明実施例1の正面図である。
【図4】本発明実施例1の回動式入浴リフトの断面図である。
【図5】本発明実施例1の回動機構を示す図である。
【図6】本発明実施例2の回動機構を示す図である。
【図7】本発明実施例3の回動機構を示す図である。
【図8】本発明実施例4の左側面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 回動式入浴リフト
2 椅子部
4 基板
5 シリンダー
6 回動機構
7 アーム
18 回動下部
19 回動上部
20 上部ベアリング
21 下部ベアリング
22 環状シール
23 油路
24 制限機構
27 ストッパー
30 ぺダル
57aアーム基部
57bアーム先部
58 軸部
59 調節具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板(4)と、基板(4)に立設されるシリンダー(5)と、シリンダー(5)の上端部に取着されるアーム(7)と、アーム(7)に取り付けられる椅子部(2)とからなる回動式入浴リフト(1)において、
基板(4)とシリンダー(5)の間にシリンダー(5)を回動自在に支持する回動機構(6)が設けられ、
シリンダー(5)が特定位置に来るとシリンダー(5)の回動を止めるストッパー(27)が、回動機構(6)に設けられ、又は、シリンダー(5)と基板(4)に亘って設けられ、又は、回動機構(6)と基板(4)に亘って設けられることを特徴とする回動式入浴リフト。
【請求項2】
ストッパー(27)を解除させる解除具が付加設置され、該解除具はペダル(30)であることを特徴とする請求項1記載の回動式入浴リフト。
【請求項3】
回動機構(6)を、回動上部(19)と、回動下部(18)とで構成し、シリンダー(5)へ圧油を供給する油路(23)を、回動下部(18)に設けたことを特徴とする請求項1記載の回動式入浴リフト。
【請求項4】
基板(4)と、基板(4)に立設されるシリンダー(5)と、シリンダー(5)の上端部に取着されるアーム(7)と、アーム(7)に取り付けられる椅子部(2)とからなる回動式入浴リフト(1)において、
前記アーム(7)を、アーム基部(57a)と、アーム基部(57a)の先端に設けられる軸部(58)と、軸部(58)に取着されアーム基部(57a)に対して回動可能なアーム先部(57b)とからなる曲折アーム(57)とし、
前記アーム基部(57a)とアーム先部(57b)とに亘って、アーム基部(57a)に対するアーム先部(57b)の曲折を調節・固定する調節具(59)が設けられることを特徴とする回動式入浴リフト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−204689(P2006−204689A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−23047(P2005−23047)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(000103471)オージー技研株式会社 (109)
【Fターム(参考)】