説明

回転式灰化炉

【課題】高含水率の廃棄物を効率的に灰化することにより、残渣を減らし、残渣の処理に要する埋め立て面積、運送費、人件費を削減する。
【解決手段】回転炉1の一端にバーナー4を設けると共に、バーナー4に対向して有機物を投入する。燃焼用空気を供給するエアパイプ19の周囲へ磁石20を設け燃焼用空気をイオン化する。バーナ4の先にセラミックボール9を設ける。回転炉1を回転させることと赤熱したセラミックボールにより、炉内を均一に且つ高温に維持でき、イオン化空気により有機物を完全燃焼させ灰化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【001】
有機物を灰化さすには、焼却では残渣の多いのには手を焼いているところである、その原因は酸素が多すぎることである、あるいは低温になりすぎているからである、その為焼却物の約30%が残渣となって二次処分せねばならない、これらは、処分場までの運送費、人件費、ひいては、広大な処分場の確保、CO2排気ガスの排出、又、処分場においては30年以上もすれば必ず、地下水に支障をきたし負の遺産を後世の人々に受け継がせることになり、とんだ見当違いを現在も進行しております。
【002】
焼却炉の場合の酸素濃度は、処理物の500倍の量が必要と言われておりますが、空気量が多いために残渣が増えることがわかりました、そこで採用する吹付式空気送入を採用しました。ある意味では酸欠状態に見えますが此の事が、灰化につながります。
【003】
バーナーに使用されます、燃料は、灯油、軽油、廃油、重油、ガス類にも及びます、少量で最大の効果を図ります、すなわち炉内にバーナーの火力のみではなく、バーナーの炎の先に特殊セラミックボールを配置することで、炎はセラミックに当たりセラミックは赤く燃えるように、二次燃焼の形となり、炉内を温めます、従いまして火力は倍以上となり炉内の温度は想像以上の脳熱となり、イオン化空気でさらに温度は上昇いたします、此の事からも燃料の削減になりまた、CO2の削減にもつながります、あらゆる燃料は完全燃焼いたしますと、空気を汚さず、灰も綺麗な灰となり炉も長持ち致します、ひとえに温度の上昇を考える前に完全燃焼の工夫が大事であることがわかります。
【004】
バーナーの先の特殊セラミックについての考察は、きわめて実技的なところが多いため、一般的には見逃されてきたのではないか、所がここに大きな落とし穴というべきノウハウがあるように思われてなりません。即ち空気の量が多くても可燃物との割合がうまくいかなかっ多場合には、不完全燃焼いたします、不完全燃焼を可能にすれば、O2が排出されることになり極めて危険なことになるわけであります、処理物の可燃状態すなわちカロリーと時間と排出温度等のバランスにより、公害にもなり、無公害にもなる非常に微妙なバランスの上になりたっておるわけであります。
【005】
燃料とする素材にもよるところが大きいことは言うまでもありません、しかし、その事が致命傷になることも有り得ることであります、此処で考えられる事は、空気の量と質といえましょう、空気は多いほどよいかと言えばそうではありません、多ければ消えることにもなります、また不完全燃焼の基ともなります、せっかくバーナーで熱を加えているにもかかわらず冷えてしまうことも有ります、冷えてしまうことで不完全燃焼にもなり有毒ガスの排出にもつながります。
【006】
空気についてですが、送風のやり方方法としては主に送風機を用いて大量の空気を炉内に吹き込むかとにより、可燃物の効果を上げようとしておることが今日のあるがままの状態です、これでは進歩がなさすぎます、空気ほど怖いものは有りません、空気により我々は生きられますが,空気により殺されることが有る事を知らなければなりません、一言で空気と言っても炉の中に吹き込む量と質が問題となるわけであります、酸素のみを吹き込むことも可能でしょうが、コストアップにつながり採算ベースに合わないことは言うまでもありません。
【007】
ここで考えたのが、空気をイオン化させれば数倍のとなり得ると確信できたものである、即ちイオン化とは、永久磁石の間を空気が通過することにより電子をもつことが出来、それと同時に空気のクラスターが小さくなることから、極細な空気となり可燃物の隙間に入り込むことから完全燃焼に拍車がかかり、火力が増大することが分かった、此の事からも磁石の効用が著しく効果のあることが判明され、ひいては、熱効率の向上にも役立つことが分かった、そこで考えられる事は、処理物の状態に応じて空気圧と送風量を調整することで、処理物の早期灰化が促せることとなる。
【008】
少量の燃料で、数倍の効率を図るには、幾つかの条件をクリアーせねばならない、そこで考えたものが、特殊セラミックの効果である、バーナーの炎の先より300ミリ程度のところへセットし、バーナーの炎で赤くなりその熱が筒に移管されますといつまでも赤い状態を保つため、バーナーの炎のみの温度より上昇し、いつまでも温度を維持することが出来ます、又この時の状態をイオン化空気がより一層保つことになります、即ちバーナーの炎とセラミックの熱とがあいまって相乗効果として、熱の上昇が得られるとともに、イオン化空気が勢いよく炉の隅々まで熱風がいきわたることにより、熱効率が上がるのと同等の効果を生み出すことが出来た。
【009】
炉全体を回転させなければ成らない事は、処理物を完全に灰化させなければならない為に考え出された手段である、炉内に投入された処理物が回転炉の中でまんべんなくイオン化熱風にさらされることで、水分が減少し灰化現象が起こります、処理物が離壁に当たるころには水分は約50%以上が水蒸気となり、炉外に搬出されます、煙状の物も混ざっておりますが、全て、ガス類と共に排気処理装置に運び込まれていきます。
【010】
回転と同時に炉内に張り付けられた、セラミックやシリカに当たることで処理物は回転状態となり余すことなく、熱風にさらされます、水分を皆無にさせる手段は、熱が4割熱風が6割との配分が灰化状況を良好に導いてくれることが判明致しました。
【011】
炉内に張り付けられたシリカはペーハーが10,5と非常にアルカリ度の高い製品であるため、処理物の塩素化合物は軽減されるように、触媒の役目をしております、原子から電子を取り去るためにはエネルギーが必要になります原子1個の電子を取り去るのに必要なエネルギーを第一イオン化エネルギーと言われております。イオン化エネルギーは周期的に変化しイオン化エネルギーがちいさいことは電子が取りやすいことを意味します、従ってイオン化エネルギーの小さい原子ほど陽イオンに成りやすくイオン化エネルギーの大きい原子は、原子が取りやすいため、陽イオンにはならない逆に電子を取り入れて陰イオンになる傾向がある。
【012】
未分解の有機物は特殊セラミックに接触し回転撹拌されることにより、空気との接触が大きくイオン化された空気との接触が、大きくなることによる有機物を乾燥と灰化の促進を大きくするものである、未分解の炭化物は灰化に伴い水蒸気は外の有機物は灰化されることにより、分解と呼ぶにふさわしい灰化を促進させられます、酸化分解する中、不完全燃焼の未分解有機物は分子ガスが、回転の下部に来て炭化された処理物は、分解熱で温められた回転上部に達したとき炉内の上部から、下方に落下し炉内に吹き込まれたマイナスイオンと接触し完全酸化燃焼します、それらを繰り返すことにより投入された処理物は、徐々に灰化されていきます。
【013】
わずかな燃料による完全燃焼を目指し工夫をした、その特徴はマイナスイオン化させた空気を炉内に送り込むことにあります、燃焼を考えず分解させることに専念した事が大きく前進させた。
【背景技術】
【014】
【非特許文献】特願 2009−255488
【発明の開示】
【015】
有機汚泥全般、一般廃棄物の減容及び減容
【016】
有機物は全般的に分類不要
【017】
水分100%以上でも投入可能とし、1/10以上の減容・減量し、あえて埋め立てずに二次商品を化加工することを可能とした。
【018】
24時間連続運転がかのうとなった。
【019】
少量のエネルギーで、含水率の高いものでも灰化さすことが出来た
【発明が解決しようとする課題】
【020】
一般廃棄物の減容は1/100〜1/1,000以上の姿が確認できました
【021】
下水汚泥では、1/10〜1/100以上の原料が確認できた
【022】
一般焼却炉では出来にくい灰化が可能になった。
【023】
埋め立ては避けねばなりません、液状化現象の根本は埋め立て土の質が問われております、有機汚泥を完全に乾燥させることが出来ても、有機物は水分により再び汚泥が蘇ることは、周知の事実です。
【024】
超水分の多いものでも、浄化槽を併設することで解決できた。
【課題を解決するための手段】
【025】
一般廃棄物を減容・減量し、埋め立てをせずに済むようにする。
【026】
家畜の糞尿処理・人畜の糞尿処理を速やかにするとともに、環境に即した処理方法を考えた。
【発明の効果】
【027】
CO2の削減、酸素量の削減で環境に良いものが誕生した
【028】
消化燃料が1/10に出来た
【029】
焼却炉の1/100の残渣とした。
【030】
処理物の灰化は1/100〜1/1,000とした。
【031】
処理費用が1/100になった。
【032】
消耗品が限りなく少額となった。
【033】
環境にも優れたところが多い事である。
【発明を実施するための最良の形態】
【034】
設備、施設は従来の1/100で事足ります。
【035】
経費は、従来の1/100で可能です。
【036】
消耗品が少なく従って、維持管理費はかからない。
【037】
全自動、365日連続運転も可能である。
【実施例】
【038】
1, 1、000×8,000の回転式、灰化炉と
2, 1,500×15,000の回転式、灰化炉
が、台湾にて稼働中である。
【産業上の使用可能性】
【039】
下水汚泥を灰化することで、埋め立てに使用した場合、二次公害が皆無となる。
【040】
一般廃棄物では、限りなく灰化出来るため、無害化と共に埋め立てに使用出来る。
【041】
小型軽量のため、移動も簡単にできる。
【042】
離島、離村、大型住居に、病院に、養老院に、公園に
【043】
施設費が軽減できる、公害の問題も解決できる。
【図面の簡単な説明】
【044】
【図1】回転式・灰化炉の概要
【符号の説明】
1、炉本体、2、イオン化空気パイプ、3、中筒、4、バーナー
5、灰出し口、6、架台、7、回転ローラー、8、回転用チエン
9、セラミック・シリカ、10、排気筒、11、ホッパー
12、投入用スクリュウ、13、振動機、14、排煙リターンパイプ、
15、離壁版、16、カバー、17、外部、磁石、18、ブロアー、
19、エアーパイプ、20、磁気誘導用磁石、21、断熱材、
22、内がま、23、中筒、24、ヘッター、25、支持金具
26、二次燃焼装置、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
灰化のプロセス
【請求項2】
燃料削減の方法
【請求項3】
回転さすことで効率を図った
【請求項4】
触媒を考えた
【請求項5】
省エネを考えた

【図1】
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【公開番号】特開2013−40753(P2013−40753A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189860(P2011−189860)
【出願日】平成23年8月15日(2011.8.15)
【出願人】(508348381)
【Fターム(参考)】