説明

回転直線運動変換機構の製造方法及びその実施に使用する治具

【課題】作業効率の向上を図ることのできる回転直線運動変換機構の製造方法及びその実施に使用する治具を提供する。
【解決手段】この製造方法では、サンシャフト本体31のまわりに各プラネタリシャフト本体41が等間隔に配置された状態において太陽ねじ34と各遊星ねじ44とが噛み合わされる状態を正規組付状態とし、同正規組付状態でのサンシャフト本体31と各プラネタリシャフト本体41との組み合わせにより構成される集合体を第1アッセンブリとする。そして、サンシャフト本体31に対するプラネタリシャフト本体41の関係を正規組付状態でのサンシャフト本体31に対するプラネタリシャフト本体41の関係と対応させた状態で第1アッセンブリの組み立てを行う。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向へ延びる空間を内部に有する円環軸と該円環軸の内部に配置される太陽軸と該太陽軸の周囲に配置される複数の遊星軸とを備えること、
前記円環軸が雌ねじを有する円環軸本体を含めて構成されること、
前記太陽軸が雄ねじを有する太陽軸本体を含めて構成されること、
前記遊星軸が雄ねじを有する遊星軸本体を含めて構成されること、
前記円環軸の雌ねじを円環ねじとし、前記太陽軸の雄ねじを太陽ねじとし、前記遊星軸の雄ねじを遊星ねじとして、前記円環ねじ及び前記太陽ねじと前記遊星ねじとが噛み合うこと、
並びに、前記円環軸及び前記太陽軸の一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸及び前記太陽軸の他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記太陽軸本体のまわりに前記各遊星軸本体が等間隔に配置された状態において前記太陽ねじと前記各遊星ねじとが噛み合わされる状態を正規組付状態とし、該正規組付状態での前記太陽軸本体と前記各遊星軸本体との組み合わせにより構成される集合体を基礎集合体として、前記太陽軸本体及び前記各遊星軸本体を各別に配置した状態において前記太陽軸本体に対する前記遊星軸本体の関係を前記正規組付状態における関係と対応させた後に前記各遊星軸本体の移動を通じて前記基礎集合体を組み立てる工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて前記基礎集合体の組み立てを行う
「前記太陽軸本体に対する前記遊星軸本体の周方向の相対位置を周方向相対位置とし、前記正規組付状態における該周方向相対位置を周方向正規位置として、前記太陽軸本体と前記遊星軸本体とを組み合わせる前に前記周方向相対位置を前記周方向正規位置に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の各工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記太陽軸本体に標識を形成する工程」
「前記太陽軸本体の標識を太陽標識として、該太陽標識を基準として前記太陽軸本体に前記太陽ねじを形成する工程」
「前記太陽標識の回転位相に基づいて前記周方向相対位置を前記周方向正規位置に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて前記基礎集合体の組み立てを行う
「前記太陽軸本体の回転位相に対する前記遊星軸本体の回転位相を遊星軸相対位相とし、前記正規組付状態における該遊星軸相対位相を遊星軸正規位相として、前記太陽軸本体と前記遊星軸本体とを組み合わせる前に前記遊星軸相対位相を前記遊星軸正規位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の各工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記遊星軸本体に標識を形成する工程」
「前記遊星軸本体の標識を遊星標識として、該遊星標識を基準として前記遊星軸本体に前記遊星ねじを形成する工程」
「前記太陽軸本体の回転位相と前記遊星標識の回転位相とに基づいて前記遊星軸相対位相を前記遊星軸正規位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項6】
請求項4に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の各工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記遊星ねじと噛み合う雌ねじが形成された治具をねじ治具とし、前記遊星軸本体を該ねじ治具に取り付けた状態における前記遊星軸相対位相を遊星軸基準位相として、前記各遊星軸本体を前記ねじ治具に取り付けることにより前記遊星軸相対位相を前記遊星軸基準位相に設定する工程」
「前記太陽軸本体の回転位相と前記遊星軸基準位相とに基づいて前記各遊星軸本体の遊星軸相対位相を前記遊星軸正規位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項7】
請求項4に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記遊星ねじと噛み合う雌ねじが形成された治具をねじ治具として、前記各遊星軸本体を前記ねじ治具にねじ込むことにより前記遊星軸相対位相を前記遊星軸正規位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて前記基礎集合体の組み立てを行う
「前記太陽軸本体に対する前記遊星軸本体の軸方向の相対位置を軸方向相対位置とし、前記正規組付状態における該軸方向相対位置を軸方向正規位置として、前記太陽軸本体と前記遊星軸本体とを組み合わせる前に前記軸方向相対位置を前記軸方向正規位置に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項9】
請求項8に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて前記基礎集合体の組み立てを行う
「前記太陽軸本体を保持する治具を基本治具として、前記遊星軸本体の先端部を該基本治具に突き当てることにより前記軸方向相対位置を前記軸方向正規位置に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて前記基礎集合体の組み立てを行う
「前記太陽軸本体に対する前記遊星軸本体の径方向の相対位置を径方向相対位置とし、前記正規組付状態における該径方向相対位置を径方向正規位置として、前記太陽軸本体の中心線と前記遊星軸本体の中心線とが平行となる状態で前記径方向相対位置を前記径方向正規位置に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項11】
軸方向へ延びる空間を内部に有する円環軸と該円環軸の内部に配置される太陽軸と該太陽軸の周囲に配置される複数の遊星軸とを備えること、
前記円環軸が雌ねじを有する円環軸本体を含めて構成されること、
前記太陽軸が雄ねじを有する太陽軸本体を含めて構成されること、
前記遊星軸が雄ねじを有する遊星軸本体を含めて構成されること、
前記円環軸の雌ねじを円環ねじとし、前記太陽軸の雄ねじを太陽ねじとし、前記遊星軸の雄ねじを遊星ねじとして、前記円環ねじ及び前記太陽ねじと前記遊星ねじとが噛み合うこと、
並びに、前記円環軸及び前記太陽軸の一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸及び前記太陽軸の他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記太陽軸本体と前記各遊星軸本体との組み合わせにより構成される集合体を基礎集合体とし、該基礎集合体と前記円環軸本体との組み合わせにより構成される集合体を軸集合体とし、前記各遊星軸本体の遊星ねじにより形成されて前記円環軸本体の円環ねじと噛み合わされる1つのねじを対円環ねじとし、該対円環ねじと前記円環ねじとが噛み合いはじめるときにおける前記対円環ねじの回転位相に対する前記円環ねじの回転位相を円環ねじ基準位相として、前記軸集合体を組み立てる前に前記円環ねじの回転位相を該円環ねじ基準位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項12】
請求項11に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の各工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記太陽軸本体に標識を形成する工程」
「前記太陽軸本体の標識を太陽標識として、該太陽標識を基準として前記太陽軸本体に前記太陽ねじを形成する工程」
「前記太陽標識を基準として前記基礎集合体を組み立てる工程」
「前記円環軸本体に標識を形成する工程」
「前記円環軸本体の標識を円環標識として、該円環標識を基準として前記円環軸本体に前記円環ねじを形成する工程」
「前記太陽標識の回転位相と前記円環標識の回転位相とに基づいて前記円環ねじの回転位相を前記円環ねじ基準位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項13】
軸方向へ延びる空間を内部に有する円環軸と該円環軸の内部に配置される太陽軸と該太陽軸の周囲に配置される複数の遊星軸とを備えること、
前記円環軸が雌ねじを有する円環軸本体を含めて構成されること、
前記太陽軸が雄ねじを有する太陽軸本体を含めて構成されること、
前記遊星軸が雄ねじを有する遊星軸本体を含めて構成されること、
前記円環軸の雌ねじを円環ねじとし、前記太陽軸の雄ねじを太陽ねじとし、前記遊星軸の雄ねじを遊星ねじとして、前記円環ねじ及び前記太陽ねじと前記遊星ねじとが噛み合うこと、
並びに、前記円環軸及び前記太陽軸の一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸及び前記太陽軸の他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記円環軸本体の中心線まわりに前記各遊星軸本体が等間隔に配置された状態において前記円環ねじと前記各遊星ねじとが噛み合わされる状態を正規組付状態とし、該正規組付状態での前記円環軸本体と前記各遊星軸本体との組み合わせにより構成される集合体を基礎集合体として、前記円環軸本体に対する前記遊星軸本体の関係を前記正規組付状態での前記円環軸本体に対する前記遊星軸本体の関係と対応させた状態で前記基礎集合体を組み立てる工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項14】
請求項13に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて前記基礎集合体の組み立てを行う
「前記円環軸本体に対する前記遊星軸本体の周方向の相対位置を周方向相対位置とし、前記正規組付状態における該周方向相対位置を周方向正規位置として、前記円環軸本体と前記遊星軸本体とを組み合わせる前に前記周方向相対位置を前記周方向正規位置に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項15】
請求項14に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の各工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記円環軸本体に標識を形成する工程」
「前記円環軸本体の標識を円環標識として、該円環標識を基準として前記円環軸本体に前記円環ねじを形成する工程」
「前記円環標識の回転位相に基づいて前記周方向相対位置を前記周方向正規位置に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項16】
請求項13〜15のいずれか一項に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて前記基礎集合体の組み立てを行う
「前記円環軸本体の回転位相に対する前記遊星軸本体の回転位相を遊星軸相対位相とし、前記正規組付状態における該遊星軸相対位相を遊星軸正規位相として、前記円環軸本体と前記遊星軸本体とを組み合わせる前に前記遊星軸相対位相を前記遊星軸正規位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項17】
請求項16に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の各工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記遊星軸本体に標識を形成する工程」
「前記遊星軸本体の標識を遊星標識として、該遊星標識を基準として前記遊星軸本体に前記遊星ねじを形成する工程」
「前記円環軸本体の回転位相と前記遊星標識の回転位相とに基づいて前記遊星軸相対位相を前記遊星軸正規位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項18】
請求項16に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の各工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記遊星ねじと噛み合う雌ねじが形成された治具をねじ治具とし、前記遊星軸本体を該ねじ治具に取り付けた状態における前記遊星軸相対位相を遊星軸基準位相として、前記各遊星軸本体を前記ねじ治具に取り付けることにより前記遊星軸相対位相を前記遊星軸基準位相に設定する工程」
「前記円環軸本体の回転位相と前記遊星軸基準位相とに基づいて前記各遊星軸本体の遊星軸相対位相を前記遊星軸正規位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項19】
請求項16に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記遊星ねじと噛み合う雌ねじが形成された治具をねじ治具として、前記遊星軸本体を前記ねじ治具にねじ込むことにより前記遊星軸相対位相を前記遊星軸正規位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項20】
請求項13〜19のいずれか一項に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて前記基礎集合体の組み立てを行う
「前記円環軸本体に対する前記遊星軸本体の軸方向の相対位置を軸方向相対位置とし、前記正規組付状態における該軸方向相対位置を軸方向正規位置として、前記円環軸本体と前記遊星軸本体とを組み合わせる前に前記軸方向相対位置を前記軸方向正規位置に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項21】
請求項20に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて前記基礎集合体の組み立てを行う
「前記円環軸本体を保持する治具を基本治具として、前記遊星軸本体の先端部を該基本治具に突き当てることにより前記軸方向相対位置を前記軸方向正規位置に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項22】
請求項13〜21のいずれか一項に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて前記基礎集合体の組み立てを行う
「前記円環軸本体に対する前記遊星軸本体の径方向の相対位置を径方向相対位置とし、前記正規組付状態における該径方向相対位置を径方向正規位置として、前記円環軸本体の中心線と前記遊星軸本体の中心線とが平行となる状態で前記径方向相対位置を前記径方向正規位置に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項23】
軸方向へ延びる空間を内部に有する円環軸と該円環軸の内部に配置される太陽軸と該太陽軸の周囲に配置される複数の遊星軸とを備えること、
前記円環軸が雌ねじを有する円環軸本体を含めて構成されること、
前記太陽軸が雄ねじを有する太陽軸本体を含めて構成されること、
前記遊星軸が雄ねじを有する遊星軸本体を含めて構成されること、
前記円環軸の雌ねじを円環ねじとし、前記太陽軸の雄ねじを太陽ねじとし、前記遊星軸の雄ねじを遊星ねじとして、前記円環ねじ及び前記太陽ねじと前記遊星ねじとが噛み合うこと、
並びに、前記円環軸及び前記太陽軸の一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸及び前記太陽軸の他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記円環軸本体と前記各遊星軸本体との組み合わせにより構成される集合体を基礎集合体とし、該基礎集合体と前記太陽軸本体との組み合わせにより構成される集合体を軸集合体とし、前記各遊星軸本体の遊星ねじにより形成されて前記太陽軸本体の太陽ねじと噛み合わされる1つのねじを対太陽ねじとし、該対太陽ねじと前記太陽ねじとが噛み合いはじめるときにおける前記対太陽ねじの回転位相に対する前記太陽ねじの回転位相を太陽ねじ基準位相として、前記軸集合体を組み立てる前に前記太陽ねじの回転位相を該太陽ねじ基準位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項24】
請求項23に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の各工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記円環軸本体に標識を形成する工程」
「前記円環軸本体の標識を円環標識として、該円環標識を基準として前記円環軸本体に前記円環ねじを形成する工程」
「前記円環標識を基準として前記基礎集合体を組み立てる工程」
「前記太陽軸本体に標識を形成する工程」
「前記太陽軸本体の標識を太陽標識として、該太陽標識を基準として前記太陽軸本体に前記太陽ねじを形成する工程」
「前記円環標識の回転位相と前記太陽標識の回転位相とに基づいて前記太陽ねじの回転位相を前記太陽ねじ基準位相に設定する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項25】
軸方向へ延びる空間を内部に有する円環軸と該円環軸の内部に配置される太陽軸と該太陽軸の周囲に配置される複数の遊星軸とを備えること、
前記円環軸が雌ねじとして形成された円環ねじを有する円環軸本体と内歯車として形成された円環歯車とを含めて構成されること、
前記太陽軸が雄ねじとして形成された太陽ねじを有する太陽軸本体と外歯車として形成された太陽歯車とを含めて構成されること、
前記遊星軸が雄ねじとして形成された遊星ねじを有する遊星軸本体と外歯車として形成された遊星歯車とを含めて構成されること、
前記円環歯車が前記円環軸本体とは各別に形成されること、
前記太陽歯車が前記太陽軸本体とは各別に形成されること、
前記遊星歯車が前記遊星軸本体とは各別に形成されること、
前記円環ねじ及び前記太陽ねじと前記遊星ねじとが噛み合うこと、
前記円環歯車及び前記太陽歯車と前記遊星歯車とが噛み合うこと、
並びに、前記円環軸及び前記太陽軸の一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸及び前記太陽軸の他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の各工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記太陽歯車のまわりに前記各遊星歯車が等間隔に配置された状態において前記円環歯車及び前記太陽歯車と前記各遊星歯車とが噛み合わされる状態を基準組付状態とし、該基準組付状態での前記円環歯車及び前記太陽歯車と前記各遊星歯車との組み合わせにより構成される集合体を歯車集合体とし、前記円環歯車に噛み合う対円環歯車と前記太陽歯車に噛み合う対太陽歯車とを含めて構成される治具を歯車治具として、該歯車治具に前記円環歯車と前記太陽歯車と前記各遊星歯車とを取り付けることにより前記歯車集合体を組み立てる工程」
「前記円環軸本体と前記太陽軸本体と前記各遊星軸本体と前記歯車集合体との組み合わせにより構成される集合体を歯車付き集合体として、該歯車付き集合体を組み立てる工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項26】
請求項25に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記歯車治具が次の(A)〜(E)及び(F)を要件として構成される
(A)「周方向に一定の間隔をおいて配置された複数の支柱を備えること」
(B)「隣り合う支柱の間に前記各遊星歯車の1つを配置するための空間が形成されること」
(C)「前記円環歯車と噛み合う歯を対円環外歯として、前記各支柱の外周に該対円環外歯が形成されること」
(D)「前記各支柱の対円環外歯により前記対円環歯車が形成されること」
(E)「前記太陽歯車と噛み合う歯を対太陽内歯として、前記各支柱の内周に該対太陽内歯が形成されること」
(F)「前記各支柱の対太陽内歯により前記対太陽歯車が形成されること」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項27】
軸方向へ延びる空間を内部に有する円環軸と該円環軸の内部に配置される太陽軸と該太陽軸の周囲に配置される複数の遊星軸とを備えること、並びに前記円環軸及び前記太陽軸の一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸及び前記太陽軸の他方が直線運動することを要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記円環軸に形成した標識を基準として前記円環軸に雌ねじを形成する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項28】
請求項27に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記円環軸が内歯の円環歯車を含めて構成されることを要件として当該回転直線運動変換機構が構成されるとき、次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記標識を基準として前記円環軸に前記円環歯車を形成する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項29】
軸方向へ延びる空間を内部に有する円環軸と該円環軸の内部に配置される太陽軸と該太陽軸の周囲に配置される複数の遊星軸とを備えること、並びに前記円環軸及び前記太陽軸の一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸及び前記太陽軸の他方が直線運動することを要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記太陽軸に形成した標識を基準として前記太陽軸に雄ねじを形成する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項30】
請求項29に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記太陽軸が外歯の太陽歯車を含めて構成されることを要件として当該回転直線運動変換機構が構成されるとき、次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記標識を基準として前記太陽軸に前記太陽歯車を形成する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項31】
軸方向へ延びる空間を内部に有する円環軸と該円環軸の内部に配置される太陽軸と該太陽軸の周囲に配置される複数の遊星軸とを備えること、並びに前記円環軸及び前記太陽軸の一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸及び前記太陽軸の他方が直線運動することを要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記遊星軸に形成した標識を基準として前記遊星軸に雄ねじを形成する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項32】
請求項31に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記遊星軸が外歯の遊星歯車を含めて構成されることを要件として当該回転直線運動変換機構が構成されるとき、次の工程を含めて当該回転直線運動変換機構の製造を行う
「前記標識を基準として前記遊星軸に前記遊星歯車を形成する工程」
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項33】
軸方向へ延びる空間を内部に有する円環軸と該円環軸の内部に配置される太陽軸と該太陽軸の周囲に配置される複数の遊星軸とを備えること、
前記円環軸が雌ねじを有する円環軸本体と内歯の円環歯車とを含めて構成されること、
前記太陽軸が雄ねじを有する太陽軸本体と外歯の太陽歯車とを含めて構成されること、
前記遊星軸が雄ねじを有する遊星軸本体と外歯の遊星歯車とを含めて構成されること、
前記円環歯車が前記円環軸本体とは各別に形成されること、
前記太陽歯車が前記太陽軸本体とは各別に形成されること、
前記遊星歯車が前記遊星軸本体とは各別に形成されること、
前記円環軸本体の雌ねじと前記遊星軸本体の雄ねじとが噛み合うこと、
前記太陽軸本体の雄ねじと前記遊星軸本体の雄ねじとが噛み合うこと、
前記円環歯車及び前記太陽歯車と前記遊星歯車とが噛み合うこと、
並びに、前記円環軸及び前記太陽軸の一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸及び前記太陽軸の他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法の実施に使用される治具において、
前記太陽歯車のまわりに前記各遊星歯車が等間隔に配置された状態において前記円環歯車及び前記太陽歯車と前記各遊星歯車とが噛み合わされる状態を基準組付状態とし、該基準組付状態での前記円環歯車及び前記太陽歯車と前記各遊星歯車との組み合わせにより構成される集合体を歯車集合体として、当該製造方法に該歯車集合体を組み立てる工程が含まれることを条件として、
前記円環歯車に噛み合う対円環歯車を含めて構成されること、
前記太陽歯車に噛み合う対太陽歯車を含めて構成されること、
周方向に一定の間隔をおいて配置された複数の支柱を備えること、
隣り合う支柱の間に前記各遊星歯車の1つを配置するための空間が形成されること、
前記円環歯車と噛み合う歯を対円環外歯として、前記各支柱の外周に該対円環外歯が形成されること、
前記各支柱の対円環外歯により前記対円環歯車が形成されること、
前記太陽歯車と噛み合う歯を対太陽内歯として、前記各支柱の内周に該対太陽内歯が形成されること、
及び、前記各支柱の対太陽内歯により前記対太陽歯車が形成されること
を特徴とする治具。
【請求項34】
内部に空間を有する円環軸と、同円環軸内の空間に配置される太陽軸と、前記円環軸内の空間において同太陽軸の周囲に配置される遊星軸とを備えること、及び
外歯車である第1太陽歯車及び第2太陽歯車が設けられる太陽軸本体と、同太陽軸本体と一体に形成される前記第1太陽歯車と、前記太陽軸本体とは各別に形成される前記第2太陽歯車とを含めて前記太陽軸が構成されること、及び
前記第1太陽歯車に噛み合わされる外歯車である第1遊星歯車と、前記第2太陽歯車に噛み合わされる外歯車である第2遊星歯車とを含めて前記遊星軸が構成されること、及び
前記円環軸と前記太陽軸との一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸と前記太陽軸との他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記第1太陽歯車と前記第2太陽歯車との相対的な回転が不能となる状態、且つこれら歯車の相対的な回転位相が実質的に一致する状態で前記太陽軸本体及び前記第2太陽歯車を保持する保持工程と、
同工程の後に、前記太陽軸本体と前記第2太陽歯車との軸方向についての相対的な移動を通じて前記太陽軸本体に前記第2太陽歯車を組み付ける第2太陽歯車組付工程とを含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項35】
内部に空間を有する円環軸と、同円環軸内の空間に配置される太陽軸と、前記円環軸内の空間において同太陽軸の周囲に配置される遊星軸とを備えること、及び
外歯車である第1太陽歯車及び第2太陽歯車が設けられる太陽軸本体と、同太陽軸本体とは各別に形成される前記第1太陽歯車と、同じく前記太陽軸本体とは各別に形成される前記第2太陽歯車とを含めて前記太陽軸が構成されること、及び
前記第1太陽歯車に噛み合わされる外歯車である第1遊星歯車と、前記第2太陽歯車に噛み合わされる外歯車である第2遊星歯車とを含めて前記遊星軸が構成されること、及び
前記円環軸と前記太陽軸との一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸と前記太陽軸との他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記太陽軸本体に前記第1太陽歯車を組み付ける第1太陽歯車組付工程と、
同工程の後に、前記第1太陽歯車と前記第2太陽歯車との相対的な回転が不能となる状態、且つこれら歯車の相対的な回転位相が実質的に一致する状態で前記太陽軸本体及び前記第2太陽歯車を保持する保持工程と、
同工程の後に、前記太陽軸本体と前記第2太陽歯車との軸方向についての相対的な移動を通じて前記太陽軸本体に前記第2太陽歯車を組み付ける第2太陽歯車組付工程とを含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項36】
請求項34または35に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記保持工程では、前記太陽軸本体及び前記第2太陽歯車が取り付けられたときに、自身に対する前記太陽軸本体及び前記第2太陽歯車の回転が不能となる状態、及び前記第1太陽歯車と前記第2太陽歯車との相対的な回転位相が実質的に一致した状態を保持する位相調整治具を準備し、同治具に対する前記太陽軸本体及び前記第2太陽歯車の取り付けを通じて、前記第1太陽歯車と前記第2太陽歯車との相対的な回転が不能となる状態、且つこれら歯車の相対的な回転位相が実質的に一致する状態を確保する
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項37】
請求項36に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記位相調整治具は、相対的な回転が不能とされる第1規制部及び第2規制部を備え、前記第1規制部を通じて当該治具に対する前記第1太陽歯車の回転を不能とし、前記第2規制部を通じて当該治具に対する前記第2太陽歯車の回転を不能とするとともに、これら規制部による前記第1太陽歯車及び前記第2太陽歯車の回転の規制を通じて、前記第1太陽歯車と前記第2太陽歯車との相対的な回転が不能となる状態、且つこれら歯車の相対的な回転位相が実質的に一致する状態を確保する
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項38】
請求項37に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記第1規制部は、前記第1太陽歯車の歯の間に配置されて隣り合う歯面のそれぞれに接触する支持体と、同支持体を前記第1太陽歯車の中心に向けて押す押付体とを含めて構成される
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項39】
請求項37または38に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記第2規制部は、前記第2太陽歯車の歯の間に配置されて隣り合う歯面のそれぞれに接触する支持体と、同支持体を前記第2太陽歯車の中心に向けて押す押付体とを含めて構成される
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項40】
請求項38または39に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記支持体として、前記太陽歯車のピッチ円上またはその付近にて歯面と接触する球体を備える
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項41】
請求項34〜40のいずれかに記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記第2太陽歯車組付工程の後に、前記第1太陽歯車と前記第1遊星歯車とを噛み合わせる作業及び前記第2太陽歯車と前記第2遊星歯車とを噛み合わせる作業の少なくとも一方を通じて、前記太陽軸及び前記遊星軸を含めて構成される遊星付き集合体を完成させる集合体組立工程を含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項42】
請求項41に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記遊星軸は、前記第1遊星歯車及び前記第2遊星歯車が設けられる遊星軸本体と前記第2遊星歯車とが各別に形成されるものであり、
前記集合体組立工程では、前記第1太陽歯車と前記第1遊星歯車との噛み合わせが得られた状態の前記太陽軸本体及び前記遊星軸本体を含めて構成される軸本体集合体について、同集合体の前記遊星軸本体に対して前記第2遊星歯車を組み付けることにより前記遊星付き集合体を組み立てる
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項43】
請求項42に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記集合体組立工程では、前記遊星軸本体を前記太陽軸本体に対して直立する状態に保持する遊星支持治具を準備し、前記位相調整治具に代えて同治具に前記軸本体集合体を取り付けた後に同集合体の前記遊星軸本体に対して前記第2遊星歯車を組み付ける
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項44】
請求項36〜43のいずれかに記載の回転直線運動変換機構の製造方法において使用される位相調整治具。
【請求項45】
請求項43に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において使用される遊星支持治具。
【請求項46】
内部に空間を有する円環軸と、同円環軸内の空間に配置される太陽軸と、前記円環軸内の空間において同太陽軸の周囲に配置される遊星軸とを備えること、及び
内歯車である第1円環歯車及び第2円環歯車が設けられる円環軸本体と、同円環軸本体と一体に形成される前記第1円環歯車と、前記円環軸本体とは各別に形成される前記第2円環歯車とを含めて前記円環軸が構成されること、及び
前記第1円環歯車に噛み合わされる外歯車である第1遊星歯車と、前記第2円環歯車に噛み合わされる外歯車である第2遊星歯車とを含めて前記遊星軸が構成されること、及び
前記円環軸と前記太陽軸との一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸と前記太陽軸との他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記第1円環歯車と前記第2円環歯車との相対的な回転が不能となる状態、且つこれら歯車の相対的な回転位相が実質的に一致する状態で前記円環軸本体及び前記第2円環歯車を保持する保持工程と、
同工程の後に、前記円環軸本体と前記第2円環歯車との軸方向についての相対的な移動を通じて前記円環軸本体に前記第2円環歯車を組み付ける第2円環歯車組付工程とを含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項47】
内部に空間を有する円環軸と、同円環軸内の空間に配置される太陽軸と、前記円環軸内の空間において同太陽軸の周囲に配置される遊星軸とを備えること、及び
内歯車である第1円環歯車及び第2円環歯車が設けられる円環軸本体と、同円環軸本体とは各別に形成される前記第1円環歯車と、同じく前記円環軸本体とは各別に形成される前記第2円環歯車とを含めて前記円環軸が構成されること、及び
前記第1円環歯車に噛み合わされる外歯車である第1遊星歯車と、前記第2円環歯車に噛み合わされる外歯車である第2遊星歯車とを含めて前記遊星軸が構成されること、及び
前記円環軸と前記太陽軸との一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸と前記太陽軸との他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記円環軸本体に前記第1円環歯車を組み付ける第1円環歯車組付工程と、
同工程の後に、前記第1円環歯車と前記第2円環歯車との相対的な回転が不能となる状態、且つこれら歯車の相対的な回転位相が実質的に一致する状態で前記円環軸本体及び前記第2円環歯車を保持する保持工程と、
同工程の後に、前記円環軸本体と前記第2円環歯車との軸方向についての相対的な移動を通じて前記円環軸本体に前記第2円環歯車を組み付ける第2円環歯車組付工程とを含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項48】
請求項46または47に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記保持工程では、前記円環軸本体及び前記第2円環歯車が取り付けられたときに、自身に対する前記円環軸本体及び前記第2円環歯車の回転が不能となる状態、及び前記第1円環歯車と前記第2円環歯車との相対的な回転位相が実質的に一致した状態を保持する位相調整治具を準備し、同治具に対する前記円環軸本体及び前記第2円環歯車の取り付けを通じて、前記第1円環歯車と前記第2円環歯車との相対的な回転が不能となる状態、且つこれら歯車の相対的な回転位相が実質的に一致する状態を確保する
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項49】
請求項48に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記位相調整治具は、相対的な回転が不能とされる第1規制部及び第2規制部を備え、前記第1規制部を通じて当該治具に対する前記第1円環歯車の回転を不能とし、前記第2規制部を通じて当該治具に対する前記第2円環歯車の回転を不能とするとともに、これら規制部による前記第1円環歯車及び前記第2円環歯車の回転の規制を通じて、前記第1円環歯車と前記第2円環歯車との相対的な回転が不能となる状態、且つこれら歯車の相対的な回転位相が実質的に一致する状態を確保する
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項50】
請求項49に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記第1規制部は、前記第1円環歯車の歯の間に配置されて隣り合う歯面のそれぞれに接触する支持体と、同支持体を前記第1円環歯車の中心に向けて押す押付体とを含めて構成される
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項51】
請求項49または50に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記第2規制部は、前記第2円環歯車の歯の間に配置されて隣り合う歯面のそれぞれに接触する支持体と、同支持体を前記第2円環歯車の中心に向けて押す押付体とを含めて構成される
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項52】
請求項50または51に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記支持体として、前記円環歯車のピッチ円上またはその付近にて歯面と接触する球体を備える
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項53】
請求項46〜52のいずれかに記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記第2円環歯車組付工程の後に、前記第1円環歯車と前記第1遊星歯車とを噛み合わせる作業及び前記第2円環歯車と前記第2遊星歯車とを噛み合わせる作業の少なくとも一方を通じて、前記円環軸及び前記遊星軸を含めて構成される遊星付き集合体を完成させる集合体組立工程を含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項54】
請求項53に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記遊星軸は、前記第1遊星歯車及び前記第2遊星歯車が設けられる遊星軸本体と前記第2遊星歯車とが各別に形成されるものであり、
前記集合体組立工程では、前記第1円環歯車と前記第1遊星歯車との噛み合わせが得られた状態の前記円環軸本体及び前記遊星軸本体を含めて構成される軸本体集合体について、同集合体の前記遊星軸本体に対して前記第2遊星歯車を組み付けることにより前記遊星付き集合体を組み立てる
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項55】
請求項54に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記集合体組立工程では、前記遊星軸本体を前記円環軸本体に対して直立する状態に保持する遊星支持治具を準備し、前記位相調整治具に代えて同治具に前記軸本体集合体を取り付けた後に同集合体の前記遊星軸本体に対して前記第2遊星歯車を組み付ける
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項56】
請求項48〜55のいずれかに記載の回転直線運動変換機構の製造方法において使用される位相調整治具。
【請求項57】
請求項55に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において使用される遊星支持治具。
【請求項58】
内部に空間を有する円環軸と、同円環軸内の空間に配置される太陽軸と、前記円環軸内の空間において同太陽軸の周囲に配置される遊星軸とを備えること、及び
外歯車である太陽歯車と、同歯車が設けられる太陽軸本体とを含めて前記太陽軸が構成されること、及び
前記太陽歯車に噛み合わされる外歯車である遊星歯車と、同歯車が設けられる遊星軸本体とを含めて前記遊星軸が構成されること、及び
前記遊星軸本体と前記遊星歯車とが各別に形成されること、及び
前記円環軸と前記太陽軸との一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸と前記太陽軸との他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記遊星歯車が組み付けられる前の前記遊星軸本体及び前記太陽軸本体を含めて構成される太陽軸集合体を組み立てる太陽軸集合体組立工程と、
同工程の後に、前記太陽軸集合体において前記遊星軸本体を前記太陽軸本体に対して実質的に直立させた状態に保持する遊星支持治具を準備し、同治具に前記太陽軸集合体を取り付けた状態で同集合体の前記遊星軸本体に前記遊星歯車を組み付ける遊星歯車組付工程とを含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項59】
請求項58に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において使用される遊星支持治具。
【請求項60】
内部に空間を有する円環軸と、同円環軸内の空間に配置される太陽軸と、前記円環軸内の空間において同太陽軸の周囲に配置される遊星軸とを備えること、及び
内歯車である円環歯車と、同歯車が設けられる円環軸本体とを含めて前記円環軸が構成されること、及び
前記内歯車に噛み合わされる外歯車である遊星歯車と、同歯車が設けられる遊星軸本体とを含めて前記遊星軸が構成されること、及び
前記遊星軸本体と前記遊星歯車とが各別に形成されること、及び
前記円環軸と前記太陽軸との一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸と前記太陽軸との他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記遊星歯車が組み付けられる前の前記遊星軸本体及び前記円環軸本体を含めて構成される円環軸集合体を組み立てる円環軸集合体組立工程と、
同工程の後に、前記円環軸集合体において前記遊星軸本体を前記円環軸本体に対して実質的に直立させた状態に保持する治具を遊星支持治具を準備し、同治具に前記円環軸集合体を取り付けた状態で同集合体の前記遊星軸本体に前記遊星歯車を組み付ける遊星歯車組付工程とを含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項61】
請求項60に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において使用される遊星支持治具。
【請求項62】
内部に空間を有する円環軸と、同円環軸内の空間に配置される太陽軸と、前記円環軸内の空間において同太陽軸の周囲に配置される遊星軸とを備えること、及び
前記太陽軸に設けられる太陽歯車と前記遊星軸に設けられる遊星歯車とが噛み合わされること、及び
前記円環軸と前記太陽軸との一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸と前記太陽軸との他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
組み立て後の当該回転直線運動変換機構についての前記太陽軸に対する前記遊星軸の傾き度合いを遊星傾き度合いとし、前記円環軸の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記太陽軸が直線運動する際においての前記円環軸の仕事に対する前記太陽軸の仕事の割合、または前記太陽軸の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸が直線運動する際においての前記太陽軸の仕事に対する前記円環軸の仕事の割合を仕事の変換効率とし、当該回転直線運動変換機構に対して要求される仕事の変換効率を要求変換効率とし、前記遊星傾き度合いと前記仕事の変換効率との関係において前記要求変換効率に対応する遊星傾き度合いを基準傾き度合いとして、前記遊星傾き度合いを同基準傾き度合いよりも小さくすべく前記太陽歯車の回転位相を管理しつつ各構成要素を組み合わせる
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項63】
請求項62に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記太陽軸は、前記太陽歯車である第1太陽歯車及び第2太陽歯車が設けられる太陽軸本体と、同太陽軸本体と一体に形成される前記第1太陽歯車と、前記太陽軸本体とは各別に形成される前記第2太陽歯車とを含めて構成されるものであり、
前記遊星軸は、前記第1太陽歯車に噛み合わされる第1遊星歯車と、前記第2太陽歯車に噛み合わされる第2遊星歯車とを含めて構成されるものであり、
前記遊星傾き度合いを前記基準傾き度合いよりも小さくするための工程として、前記第1太陽歯車と前記第2太陽歯車との相対的な回転位相が実質的に一致する状態に保持しつつ前記太陽軸本体と前記第2太陽歯車とを組み合わせる工程を含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項64】
請求項62に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記太陽軸は、前記太陽歯車である第1太陽歯車及び第2太陽歯車が設けられる太陽軸本体と、同太陽軸本体とは各別に形成される前記第1太陽歯車と、同じく前記太陽軸本体とは各別に形成される前記第2太陽歯車とを含めて構成されるものであり、
前記遊星軸は、前記第1太陽歯車に噛み合わされる第1遊星歯車と、前記第2太陽歯車に噛み合わされる第2遊星歯車とを含めて構成されるものであり、
前記遊星傾き度合いを前記基準傾き度合いよりも小さくするための工程として、前記第1太陽歯車と前記第2太陽歯車との相対的な回転位相が実質的に一致する状態に保持しつつ前記第1太陽歯車が組み付けられた状態の前記太陽軸本体と前記第2太陽歯車とを組み合わせる工程を含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項65】
請求項63または64に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記遊星軸は、前記第1遊星歯車及び前記第2遊星歯車が設けられる遊星軸本体と前記第2遊星歯車とが各別に形成されるものであり、
前記遊星傾き度合いを前記基準傾き度合いよりも小さくするための工程として、前記第1太陽歯車と前記第1遊星歯車との噛み合わせが得られた状態の前記太陽軸本体及び前記遊星軸本体を含めて構成される軸本体集合体について、同集合体の前記遊星軸本体を前記太陽軸本体に対して実質的に直立させた状態に保持しつつ同遊星軸本体に対して前記第2遊星歯車を組み付けることにより前記太陽軸本体の前記第2太陽歯車と同第2遊星歯車とを噛み合わせる工程を含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項66】
内部に空間を有する円環軸と、同円環軸内の空間に配置される太陽軸と、前記円環軸内の空間において同太陽軸の周囲に配置される遊星軸とを備えること、及び
前記円環軸に設けられる円環歯車と前記遊星軸に設けられる遊星歯車とが噛み合わされること、及び
前記円環軸と前記太陽軸との一方の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸と前記太陽軸との他方が直線運動すること
を要件として構成される回転直線運動変換機構の製造方法において、
組み立て後の当該回転直線運動変換機構についての前記円環軸に対する前記遊星軸の傾き度合いを遊星傾き度合いとし、前記円環軸の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記太陽軸が直線運動する際においての前記円環軸の仕事に対する前記太陽軸の仕事の割合、または前記太陽軸の回転運動にともなう前記遊星軸の遊星運動を通じて前記円環軸が直線運動する際においての前記太陽軸の仕事に対する前記円環軸の仕事の割合を仕事の変換効率とし、当該回転直線運動変換機構に対して要求される仕事の変換効率を要求変換効率とし、前記遊星傾き度合いと前記仕事の変換効率との関係において前記要求変換効率に対応する遊星傾き度合いを基準傾き度合いとして、前記遊星傾き度合いを同基準傾き度合いよりも小さくすべく前記円環歯車の回転位相を管理しつつ各構成要素を組み合わせる
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項67】
請求項66に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記円環軸は、前記円環歯車である第1円環歯車及び第2円環歯車が設けられる円環軸本体と、同円環軸本体と一体に形成される前記第1円環歯車と、前記円環軸本体とは各別に形成される前記第2円環歯車とを含めて構成されるものであり、
前記遊星軸は、前記第1円環歯車に噛み合わされる第1遊星歯車と、前記第2円環歯車に噛み合わされる第2遊星歯車とを含めて構成されるものであり、
前記遊星傾き度合いを前記基準傾き度合いよりも小さくするための工程として、前記第1円環歯車と前記第2円環歯車との相対的な回転位相が実質的に一致する状態に保持しつつ前記円環軸本体と前記第2円環歯車とを組み合わせる工程を含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項68】
請求項66に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記円環軸は、前記円環歯車である第1円環歯車及び第2円環歯車が設けられる円環軸本体と、同円環軸本体とは各別に形成される前記第1円環歯車と、同じく前記円環軸本体とは各別に形成される前記第2円環歯車とを含めて構成されるものであり、
前記遊星軸は、前記第1円環歯車に噛み合わされる第1遊星歯車と、前記第2円環歯車に噛み合わされる第2遊星歯車とを含めて構成されるものであり、
前記遊星傾き度合いを前記基準傾き度合いよりも小さくするための工程として、前記第1円環歯車と前記第2円環歯車との相対的な回転位相が実質的に一致する状態に保持しつつ前記第1円環歯車が組み付けられた状態の前記円環軸本体と前記第2円環歯車とを組み合わせる工程を含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。
【請求項69】
請求項67または68に記載の回転直線運動変換機構の製造方法において、
前記遊星軸は、前記第1遊星歯車及び前記第2遊星歯車が設けられる遊星軸本体と前記第2遊星歯車とが各別に形成されるものであり、
前記遊星傾き度合いを前記基準傾き度合いよりも小さくするための工程として、前記第1円環歯車と前記第1遊星歯車との噛み合わせが得られた状態の前記円環軸本体及び前記遊星軸本体を含めて構成される軸本体集合体について、同集合体の前記遊星軸本体を前記円環軸本体に対して実質的に直立させた状態に保持しつつ同遊星軸本体に対して前記第2遊星歯車を組み付けることにより前記円環軸本体の前記第2円環歯車と同第2遊星歯車とを噛み合わせる工程を含む
ことを特徴とする回転直線運動変換機構の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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