説明

固定剤及び基材上に物品を固定する方法

本発明は、2つの物品を固定するための固定剤(2)に関する。この固定剤(2)は、好気性接着剤(4)と親水性材料との混合物からなる。更に、本発明は、この固定剤(2)を用いて基材に物品を固定する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定剤及び基材上に物品を固定する方法に関する。
【0002】
上記の方法又は上記の固定剤の特別な適用範囲は、建物などの壁部への物品の固定である。特に、衛生領域及びキッチン領域で、この壁部は化粧タイル、タイル、石材プレート又は大理石プレートからなる壁化粧仕上げ材が取り付けられている。一般的に、この方法は、飛行機製造、造船及び鉄骨建築のような多様な適用分野に関連している。
【0003】
この種の壁部に、装備品、例えば家具、照明、衛生器具、例えばハンドタオル掛け等を固定するために、特に公知のようにネジ式の固定手段を用いることができる。しかしながら、このためにはまず壁部中に穿孔を設けなければならず、この場合、この穿孔中にだぼが導入される。化粧タイル等のような高価値な壁化粧仕上げ材の損傷を避けるために、この種の穿孔は通常では化粧タイルの間の目地内に設けられ、このことがこの固定手段の取り付け位置を不都合に制限している。更なる欠点は、装備品の取り付け位置をしばらくして変更する際に、元の取り付け位置には穿孔が目に見えて露出し、このことが、この穿孔を後から充填材料で充填する場合に壁部の全体の視覚的印象を更に著しく損なうことにある。
【0004】
この種の欠点を避けるために、ネジ式の固定手段を接着剤に置き換える試みがなされている。
【0005】
最も簡単な場合には、このために接着テープ、最も簡単な場合には両面接着テープを使用することができる。この場合、一方で、この種の固定手段が時間の経過で剥がれることが欠点である。他の欠点は、この接着テープを用いて重い装備品を壁部に固定することができない点である。
【0006】
原則として、建物の部屋の壁部のような基材に物品を固定するための固定手段として好気性接着剤の使用も考慮できる。しかしながら問題は、この種の好気性接着剤は数時間硬化させなければならず、その際、このためにこの好気性接着剤に湿分を供給することが必要である点である。しかしながら、好気性接着剤の層を物品上に塗布し、次いでこの物品を好気性接着剤の層とともに基材に押し付ける場合に、この基材と物品との間にある層は周囲空気から遮断され、好気性接着剤の硬化はもはや不可能である。
【0007】
この種の好気性接着剤の使用を可能にする取り付けシステムはWO 03/036106から公知である。
【0008】
この取り付けシステムは、ハンドタオル掛け、棚、照明又はこの種の装備品のような物品を、化粧タイル、大理石プレート又はこの種の壁化粧仕上げ材が備え付けられた室内の壁部、天井又はこの種の平面に定置に取り付けるために用いられる。この取り付けシステムは、多様な固定エレメントと、好気性接着剤により形成することができる付着剤及び結合剤とからなる。この固定エレメントは燒結金属からなり、この金属は使用目的に応じてその形状に合わせられている。この種のシステムの場合に、12時間までになることがある接着剤の極めて長い硬化時間が欠点であり、それにより、このシステムの取り付け易さは著しく損なわれる。
【0009】
この固定エレメントは、物品を保持するためのエレメントの収容のために利用され、かつ基体を有し、前記基体は壁部に向かう背面に凹所と、その凹所内に開口する充填開口部とを有し、前記充填開口部を介して固定エレメントと壁部との間に付着剤又は結合剤が導入される。
【0010】
この固定エレメントは、前記凹所中に導入される付着剤又は結合剤により追い出される空気の漏出のために、少なくとも1つの液体透過性及びガス透過性の開口部を有し、この液体透過性及びガス透過性の開口部は凹所からこの固体エレメントの他の表面にまで到達し、過剰の付着剤又は結合剤を収容する。
【0011】
この基体の、壁部に向かう背面は、少なくとも部分領域で液体透過性及びガス透過性であり、凹所中に存在する付着剤及び結合剤の硬化の際に生じるガスを漏出させるか、又は揮発性結合剤を発散させることができ、同時に周囲空気はこの付着剤及び結合剤に到達し、それによりこの付着剤及び結合剤は硬化することができ、かつ壁部にこの固定手段の安定でかつ負荷に耐える固定が提供される。
【0012】
しかしながらこの基体の形成はかなりの構造上の付加的費用を生じさせ、特に固定手段の自由な造形も損なわれるという欠点がある。
【0013】
本発明の根底をなす課題は、物品自体の中への構造的な介入を必要とせずに、2つの物品について安定で、フレキシブルに使用可能な固定を提供することである。
【0014】
前記課題の解決のために、請求項1及び10の特徴が定められている。本発明の有利な実施態様及び適切な実施形態は従属請求項に記載されている。
【0015】
本発明による固定剤は、好気性接着剤と親水性材料とからの混合物からなる。
【0016】
本発明の基本思想は、好気性接着剤に親水性材料を添加することにより固定剤を形成する混合物を生じ、この混合物はもはや湿った周囲空気と表面接触する必要がなく、その表面から硬化することにある。むしろ、この混合物中に存在する好気性接着剤に混ぜられた親水性材料は、この混合物中に含まれる好気性接着剤が、水分を含有する多くの周囲空気との外部接触がなされない場合であっても、内部からも硬化することができることが考慮される。硬化のために必要な水分又は必要な酸素は、この親水性材料自体中に存在する、それというのもこの材料はその親水性特性に基づき、固定剤を形成する混合物中の好気性接着剤の硬化のために必要な十分な水分を含有するためである。
【0017】
この親水性材料は、その水分を周囲条件に応じて周囲に放出するか又は水分を周囲から吸収するため、親水性材料の水分含有量は使用の際に十分ではないことがあり、好気性接着剤との混合後にこの混合物の完全な硬化を保証しない。
【0018】
親水性材料中の又は親水性材料と好気性接着剤との混合物中の水分の量は、しかしながら高い重要性が負わされている。多すぎる水分は接着を破壊し、少なすぎる水分は特にポリマーにより形成されている好気性接着剤中の反応を引き起こさず、硬化が生じない。
【0019】
本発明による固定剤中の適切な水分含有量を得るために、好気性接着剤と親水性材料とからなる混合物に水分が配量されて供給される。特に有利に、親水性材料を好気性接着剤と混合する前に、水分を親水性材料に配量されて添加することが行われる。
【0020】
配量された液体供給のために特に適しているのは、成分を混合するために使用されかつ予め水又は一般に液体量中に浸漬された木材からなるへらである。このへらが吸収できる水量又は一般的な液体量は、好気性接着剤と親水性材料との混合物に供給される配量された水分量を形成する。この場合、親水性材料は水分緩衝剤として作用することができ、この水分緩衝剤は過剰な水分を吸収し、必要な場合には水分を放出することができる。混合過程によって、この水分は混合物の全体の容量に到達し、それにより前記混合物を完全に硬化することができる。へらとは別に、液体供給のために他の配量手段を使用することもできる。原則として、液体を含有するカプセル化されたエレメントを使用することも可能である。このエレメントは混合過程で壊れ、液体は混合物中に放出される。親水性材料の添加によるのと同様に、このカプセルの添加により、本発明による固定剤の引張強さ及び剪断強さを改善することができる。原則として、この親水性材料に、貯蔵顆粒を液体貯蔵体として添加することもできる。
【0021】
この硬化は、親水性材料との混合のために、他の全ての方法の場合よりも本質的に速く行われる。
【0022】
従って、本発明による固定剤を用いて、固定剤の層を両方の物品の間に導入することによりこれらの物品を簡単に固定することができる。
【0023】
この場合、固定剤の層を物品の1つ又は複数の任意の凹所内に導入することができ、この物品を合わせる際に、完全に、閉鎖した、つまり不拡散性の面により規定されかつ周囲空気から絶縁された内部空間中にあることができ、その際、それにもかかわらず、好気性接着剤の確実な硬化を、ひいては物品を高い力の負荷に耐える結合を生じさせる。更に、この固定剤は平坦な平面に取り付けることもできる。この場合でも、本発明による固定剤は2つの不拡散性の面の間に使用でき、これらの面は結合される。
【0024】
本発明の特に有利な実施態様の場合には、好気性接着剤はシランMSポリマーにより形成されている。
【0025】
この親水性材料は、原則として塩によって形成することができる。特に親水性材料を親水性支持繊維により形成するのが有利であり、この支持繊維は天然繊維又は化学繊維により形成されていてもよく、ことに綿から形成されている。原則として、親水性材料として、チョーク、穀粉、膨張粘土、ガラクトース、綿、亜麻、麻、ビスコース、セルロース、アマモ、フェルト又は木材繊維、通気フィルタ、又は一般的な通気性材料が適している。
【0026】
本発明による固定剤の本質的な利点は、本発明による固定剤の機能を保証するために、好気性接着剤と親水性材料との正確な混合比を維持する必要がない点にある。この好気性接着剤のできる限り良好な硬化を保証するために、親水性材料をできる限り均質に好気性接着剤と混ぜ合わせる場合にただ有利なだけである。
【0027】
更に、固定剤の適用のために、この固定剤の成分をこの固定剤の使用の直前に合わせることが重要である。
【0028】
このために、好気性接着剤と親水性材料、特に親水性支持繊維との別個の貯蔵のために2つの収容部を有する取り付けキットを提供することが有利である。この収容部から、これらの成分の所望の量を固定剤の調合のために取り出すことができる。
【0029】
好気性接着剤と親水性材料の正確な混合比を守る必要がないため、これらの成分からなる固定剤を慣れない人でも迅速にかつ簡単に調合できる。
【0030】
本発明による固定剤の更なる利点は、この固定剤を用いて2つの物品の可逆的な結合を製造することができる点である。これは、この固定剤によって製造された、物品の結合が、作用する引っ張り力に対して極端に安定であるが、作用する剪断力に対してあまり安定ではないことに基づく。従って、一方の物品をねじることによりこの固定剤により製造された結合は切り離すことができる。次いで、この結合箇所はへら等でこの固定剤の残りを取り除いてきれいにすることができる。
【0031】
本発明による方法により、次の方法工程によって基材上に物品を固定される:
まず、親水性材料、特に親水性の支持繊維を好気性接着剤と混ぜ合わせることにより固定剤の調合を行う。その後で、この固定剤の層を物品に塗布し、引き続きこの固定剤の層を基材に押し付けることによりこの物品を基材に固定する。この層中で、好気性接着剤は親水性材料中に含まれる水分によって硬化する。
【0032】
特に、好気性接着剤を親水性材料と混ぜ合わせる前に、この親水性材料に配量された液体供給を行うのが有利である。
【0033】
特に有利に、基材が壁部から形成され、かつ物品が固定エレメントから形成されていてもよく、この固定エレメントに装備品を取り付けることができる。
【0034】
この場合、この固定剤の層が壁部と固定剤との間で硬化された後に、この装備品はこの固定エレメントに取り付けられる。一般に、装備品は、固定剤で壁部に直接取り付けることもできる。
【0035】
この固定剤の壁部での固定は、本発明の場合に、ネジを使用せずにかつ同時に壁部中に穿孔を設けることはない。
【0036】
従って、この固定は壁部の損傷又は損なうことなしに行うことができる。
【0037】
このことは、壁部が化粧タイル、タイル、石材プレート又は大理石プレートからなる壁化粧仕上げ材を有し、前記壁化粧仕上げ材上に固定エレメントが固定される場合に特に有利である。
【0038】
傷つきやすくかつ典型的に高価な壁化粧仕上げ材のために、固定プロセスの際に損傷又は損なう危険性はない。
【0039】
本発明は、次に図面により詳説する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明による固定剤の構成要素を有する取り付けキットの略図を示す。
【図2】容器中で調合された固定剤を表す。
【図3】図1による固定剤を用いて壁部に物品を固定することを示す。
【0041】
図1は、固定剤2を作成するための個々の構成要素を有する取り付けキット1を示し、この固定剤は図2中に混合した状態で示されている。
【0042】
取り付けキットは、好気性接着剤4を貯蔵しているチューブ3を有する。この好気性接着剤4は、この場合にはシランのMSポリマーから形成されている。更に、この取り付けキット1は多量の親水性材料を有し、この親水性材料は、この場合に親水性支持繊維5から形成されていて、この支持繊維は袋6又は同等のものの中に貯蔵されている。この場合に、親水性支持繊維5として乾燥されていない綿が使用される。この取り付けキット1は、へら7並びに場合により図示されていない取扱説明書により完成される。
【0043】
固定剤2の製造のために、この固定剤は、使用の直前に、構成要素、つまり好気性接着剤及び親水性支持繊維5から物品の固定のために調合される。このために、好気性接着剤4及び親水性支持繊維5を、図2に示されているように、容器8又は同等のもの中に出し、次いでへら7で均質に混合する。
【0044】
このへら7は、有利に木材からなる。完全な硬化のために適した水分含有量をこの混合物に与えるために、このへら7をまず水に浸す。こうしてこのへら7中に含まれた水分は次に親水性材料に移し、その後で、この親水性材料をこのへら7を使用しながら好気性接着剤4と混合する。
【0045】
有利に、この混合物中の親水性支持繊維5の容量割合は約30〜40%であり、その際、この混合物中の親水性支持繊維5の質量割合は10%のオーダーにある。
【0046】
この固定剤2の調合の直後に、この固定剤は2つの物品の固定のために使用される。
【0047】
このための実施例は、図3に示されている。図3中には、建物、特に住宅用建物の部屋の壁部9の断面図が示され、この壁部に壁化粧仕上げ材10が化粧タイルの形で取り付けられている。
【0048】
この壁部9の壁化粧仕上げ材10上に固定剤2が固定され、この固定剤に装備品、特に衛生器具、例えばハンドタオル掛け、棚、シャワー器具等が固定される。一般に、複数のこの種の固定エレメント11を、装備品の固定のために設けることができる。
【0049】
図3中に、この装備品の構成要素としてキャップエレメント12が図示されていて、このキャップエレメント12を固定エレメント11上に固定することができる。
【0050】
この固定エレメント11は主に円盤状の形状を有する。この壁部9に向かう下側には凹所13が存在し、この凹所は固定エレメント11の全体の範囲を取り囲む縁部セグメント14により境界付けられている。
【0051】
図2中に示された、調合した直後の固定剤2を、例えば、壁部9に取り付けられる固定エレメント11の場合に、へら7でこの固定エレメント11の凹所13中に充填し、それにより、この固定エレメント11の定義された成形可能な層が形成される。
【0052】
次いで、この固定剤2を固定エレメント11の層と一緒に壁部9の壁化粧仕上げ材10に取り付ける。この固定剤2中の好気性接着剤4はすぐに所定の接着力を有することにより、数センチメートルの直径を有しかつわずかな自重を有する固定エレメント11は確実に壁化粧仕上げ材10に留まる。
【0053】
この壁化粧仕上げ材10上に取り付ける際に、固定エレメント11に固定剤2が横側からはみ出すことを避けるために、固定剤11中に軸方向に延びる、凹所13に開口する穿孔が設けられていてもよく、この穿孔中に過剰な固定剤2がこの壁化粧仕上げ材10上に取り付ける際に進入することができる。
【0054】
この固定エレメント11を壁化粧仕上げ材10上に取り付けた後に、この固定剤2は完全に閉鎖された空間内にあり、周囲空気と接触しないにもかかわらず、固定剤2中のこの好気性接着剤4は親水性支持繊維5の添加により完全に内側から硬化する、それというのもこの親水性支持繊維5はこのために必要な水分又はこのために必要な酸素を貯蔵するためである。
【0055】
この固定剤2は硬化すると同時に、壁部9に固定エレメント11の負荷可能な固定が生じ、この固定エレメントに装備品を取り付けることができる。このために、この場合に、キャップエレメント12がネジ式結合又は差し込み式結合により前記固定エレメント11上に固定される。このキャップエレメント12は、収容エレメント16を有し、この収容エレメントに次に装備品、例えばハンドタオル掛けを固定することができる。
【符号の説明】
【0056】
(1) 取り付けキット
(2) 固定剤
(3) チューブ
(4) 好気性接着剤
(5) 親水性支持繊維
(6) 袋
(7) へら
(8) 容器
(9) 壁部
(10) 化粧仕上げ材
(11) 固定エレメント
(12) キャップエレメント
(13) 凹所
(14) 縁部セグメント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの物品を固定するための、好気性接着剤(4)と親水性材料との混合物からなる固定剤(2)。
【請求項2】
前記親水性材料に水分が配量されて添加されていることを特徴とする、請求項1記載の固定剤。
【請求項3】
前記好気性接着剤(4)はシランMSポリマーにより形成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の固定剤。
【請求項4】
この親水性材料は親水性支持繊維(5)により形成されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の固定剤。
【請求項5】
前記親水性繊維(5)が、特に乾燥されていない綿からなることを特徴とする、請求項4記載の固定剤。
【請求項6】
好気性接着剤(4)と親水性材料との混合比の規定によって固定剤の特性を決定することができることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の固定剤。
【請求項7】
好気性接着剤(4)と親水性材料との混合比によって規定破断箇所を決定することができることを特徴とする、請求項6記載の固定剤。
【請求項8】
好気性接着剤(4)と親水性材料との混合比によって基礎接着力及び/又は硬化速度を決定することができることを特徴とする、請求項7記載の固定剤。
【請求項9】
前記固定剤は取り付けキット(1)として形成されていて、前記好気性接着剤(4)と親水性材料との別個の貯蔵のために2つの収容部を有し、前記収容部から前記好気性接着剤(4)と親水性材料とを、固定剤(2)の調合のために取り出し可能である、請求項1から8までのいずれか1項記載の固定剤。
【請求項10】
基材に物品を固定する方法において、次の方法工程:
親水性材料と好気性接着剤(4)とを混ぜ合わせることにより請求項1から9までのいずれか1項記載の固定剤(2)を調合し、その後で前記物品に前記固定剤(2)の層を塗布する工程
引き続き、前記基材に前記固定剤(2)の層を押し付けることにより、前記基材に前記物品を固定し、前記層中で前記好気性接着剤(4)は前記親水性材料中に含まれる水分により硬化させる工程
を有する、固定方法。
【請求項11】
前記好気性接着剤(4)と混ぜ合わせる前に、前記親水性材料に水分を配量されて供給されることを特徴とする、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記物品は、機械的固定、特にパイプクランプ又は適合部材であることを特徴とする、請求項10又は11記載の方法。
【請求項13】
前記基材は壁部(9)から形成され、かつ前記物品は固定エレメント(11)により形成されていて、前記固定エレメントに装備品を取り付けることができることを特徴とする、請求項10又は11記載の方法。
【請求項14】
前記壁部(9)は、化粧タイル、タイル、石材プレート又は大理石プレートからなる壁化粧仕上げ材(10)を有し、前記壁化粧仕上げ材上に固定エレメント(11)を固定することを特徴とする、請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記壁部(9)と前記固定剤(2)との間で前記固定剤(2)の層が硬化した後に、前記装備品を、前記固定エレメント(11)に取り付けることを特徴とする、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記装備品は、照明、家具又は衛生器具により成形されていることを特徴とする、請求項13から15までのいずれか1項記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2011−525551(P2011−525551A)
【公表日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−515136(P2011−515136)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【国際出願番号】PCT/EP2009/001623
【国際公開番号】WO2009/156013
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(511000153)グラベーテ アクチエンゲゼルシャフト (2)
【氏名又は名称原語表記】GLABETE AG
【住所又は居所原語表記】Schweizerhofstrasse 14, CH−8750 Glarus, Switzerland
【Fターム(参考)】