説明

固定装置

【課題】昇降コード巻取り装置、操作装置及びサイドキャップを容易に固定するための固定装置を提供する。
【解決手段】フレーム1に嵌挿可能とした嵌合部15に固定金具19を回動可能に支持し、該固定金具19の回動により嵌合部15をフレーム1の天井面17との間で挟着固定可能としたカム部22を固定金具19に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、たくし上げカーテンのフレームに対し、昇降コード巻取り装置、操作装置、サイドキャップを固定する固定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
たくし上げカーテンは、フレームからカーテン生地が吊下支持され、そのカーテン生地の下端部を昇降コードで引き上げることによりカーテン生地をたくし上げ、あるいは下降させて採光量を調節可能としたものである。
【0003】
フレーム内には昇降コード巻取り装置が配設され、フレームの一端部には操作チェーンを垂下した操作装置が取着され、フレームの他端はサイドキャップが取着される。そして、操作チェーンの操作により操作装置を介して駆動軸を回転させ、その駆動軸の回転に基づいてカーテン生地を昇降可能となっている。
【0004】
上記のような昇降コード巻取り装置、操作装置及びサイドキャップは、フレームの下方から固定ネジを螺入することによりフレームに固定される。特に、カーテン生地が設置現場でフレームに取着されるたくし上げカーテンでは、カーテン生地の裏面に取着される案内リングに昇降コードを挿通するために、昇降コード巻取り装置の固定位置をフレームの長手方向に調整する必要がある。従って、昇降コード巻取り装置をフレームの任意位置に固定するために、フレーム外から固定ネジを螺入して昇降コード巻取り装置の軸受け部材を固定するようになっている。
【特許文献1】特開平11−56593公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなたくし上げカーテンでは、昇降コード巻取り装置、操作装置及びサイドキャップを固定ネジで固定するために、ドライバ等の工具が必要となるとともに、フレームの下方から固定ネジを螺入する作業が煩雑である。
【0006】
特許文献1には、ノブの回転操作により、ヘッドレール内装ケースをヘッドレールに固定可能とした固定機構が開示されている。しかし、ヘッドレールの開口溝両側部との摩擦力を増大させてケースを固定する構成であるので、摩擦力を十分に確保して確実に固定するためには、ノブを回転操作するための操作力が増大する。
【0007】
また、操作装置及びサイドキャップを固定するための構成は開示されていない。
この発明の目的は、昇降コード巻取り装置、操作装置及びサイドキャップを容易に固定するための固定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1では、フレームに嵌挿可能とした嵌合部に固定金具を回動可能に支持し、該固定金具の回動により前記嵌合部を前記フレームの天井面との間で挟着固定可能としたカム部を前記固定金具に設けた。
【0009】
請求項2では、フレームに嵌挿可能とした嵌合部に固定金具を回動可能に支持し、該固定金具の回動により前記嵌合部を前記フレームに固定可能としたカム部を前記固定金具に設け、前記固定金具に係止孔を設け、前記嵌合部には先端が楔状に形成された係止片を設け、前記係止片を前記係止孔に係合させて、前記嵌合部を前記フレームに固定する位置に前記固定金具を保持する。
【0010】
請求項3では、フレームからカーテン生地を吊下支持し、前記カーテン生地を昇降するための昇降コード巻取り装置を前記フレーム内に備え、前記フレームの一端に前記昇降コード巻取り装置を駆動する操作装置を設け、前記フレームの他端にサイドキャップを取着したたくし上げカーテンにおいて、前記昇降コード巻取り装置と、前記操作装置と、前記サイドキャップに、前記フレームに嵌挿可能とした嵌合部を設け、前記嵌合部には固定金具を回動可能に支持し、該固定金具の回動により、前記嵌合部を前記フレームの天井面との間で挟着固定可能としたカム部を前記固定金具に設けた。
【0011】
請求項4では、前記昇降コード巻取り装置の軸受け部材を前記嵌合部とし、該軸受け部材に前記固定金具を回動可能に支持した。
請求項5では、前記操作装置のケース及び前記サイドキャップに取着可能とした固定部材を前記嵌合部とし、前記固定部材に前記固定金具を回動可能に支持した。
【0012】
請求項6では、前記固定金具には、該固定金具の水平方向の回動に基づいて、前記フレームのリブを支点として前記嵌合部を前記天井面に向かって押し上げるカム部を備えた。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、昇降コード巻取り装置、操作装置及びサイドキャップを容易に固定するための固定装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。図1及び図2に示すたくし上げカーテンは、フレーム1からカーテン生地2a,2bが吊下支持され、各カーテン生地2a,2bの背面側では前記フレーム1から垂下される複数本の昇降コード3が各カーテン生地2a,2bに取着された複数の案内リング4に挿通されている。そして、前記昇降コード3の下端に取着されたフック5がカーテン生地2a,2bの下端部に取着されている。前記フレーム1はアルミの押し出し形材で形成される。
【0015】
前記カーテン生地2a,2bは、例えば室内側のカーテン生地2aが遮光性を備えた生地で形成され、室外側のカーテン生地2bが透光性を備えたレース生地等で形成される。
前記フレーム1は、図3に示すように、下方を開口した四角筒状の2本の収容部6a,6bが一体に形成される形材で構成され、各収容部6a,6bには、図1に示すように、昇降コード巻取り装置7、速度調整装置8、ストッパ9が収容され、それらに駆動軸10a,10bが挿通されている。
【0016】
前記フレーム1の一端には操作装置11が取着され、その操作装置11に設けられるプーリー12(図10参照)に操作チェーン13が掛装されている。そして、操作チェーン13の操作により操作装置11内の駆動力伝達装置14を介して駆動軸10a,10bのいずれかが回転され、その駆動軸10a,10bの回転に基づく昇降コード巻取り装置7の動作により、各カーテン生地2a,2bを独立して引き上げ操作可能となっている。
【0017】
すなわち、前記駆動力伝達装置14は前記プーリー12から室内側に垂下される操作チェーン13を下方へ引くと、プーリー12の回転を駆動軸10aに伝達し、前記プーリー12から室外側に垂下される操作チェーン13を下方へ引くと、プーリー12の回転を駆動軸10bに伝達する。従って、操作チェーン13の操作方向に基づいて、カーテン生地2a,2bを独立して引き上げ操作となっている。
【0018】
前記ストッパ9は、操作チェーン13を手放した状態でのカーテン生地2a,2bの自重降下を防止する。また、室内側の操作チェーン13をわずかに下方へ引けば、ストッパ9の作動を解除して、カーテン生地2aを自重により下降させることができるとともに、室外側の操作チェーン13をわずかに下方へ引けば、ストッパ9の作動を解除して、カーテン生地2bを自重により下降させることができる。
【0019】
前記速度調整装置8は、カーテン生地2a,2bの駆動軸10a,10bの回転速度すなわちカーテン生地2a,2bの昇降速度、特にカーテン生地2a,2bを自重降下させる際のカーテン生地の下降速度を所定速度以下に制限するように動作する。
【0020】
前記昇降コード巻取り装置7には、該昇降コード巻取り装置7を前記収容部6a,6b内に固定するための固定装置が設けられている。その固定装置の具体的構成を以下に説明する。
【0021】
図3及び図4に示すように、前記昇降コード巻取り装置7の軸受け部材15は、収容部6a,6bに挿通可能とする形状に合成樹脂で形成され、軸受け部材15の前後方向の両側下部は収容部6a,6bの両側下部に水平方向に延びるリブ16に支持されている。また、軸受け部材15の上縁は、収容部6a,6bの天井面17に近接している。そして、この軸受け部材15に前記昇降コード3を巻き取るための巻取軸18が回転可能に支持され、その巻取軸18に前記駆動軸10aあるいは同10bが相対回転不能にかつ軸方向に相対移動可能に挿通されている。
【0022】
前記軸受け部材15の一端部には、アルミより硬い金属で形成された板状の固定金具19の基端部が回動可能に支持されている。すなわち、図8に示すように、固定金具19の基端部には両側に突出する支軸部20が形成され、その支軸部20が前記軸受け部材15の軸受け孔21に回転可能に支持されて、固定金具19がフレーム1の長手方向に沿って回動可能に支持されている。
【0023】
前記支軸部20の内側には板状のカム部22が形成されている。そして、図4に示すように、固定金具19が軸受け部材15から下方へ垂下されている状態では、カム部22は水平方向に位置している。この状態では、カム部22とその上方の軸受け部材15との間に所定の間隙が確保されている。
【0024】
また、図5及び図6に示すように、固定金具19の先端部を軸受け部材15の長手方向中央部に向かって水平方向に回動させると、カム部22が垂直方向に回動される。すると、カム部22の上縁は軸受け部材15に当接し、図7に示すように、下縁は前記リブ16の先端部に設けられる上方への返し部に食い込みながら垂直方向に回動される。
【0025】
この結果、軸受け部材15はカム部22によりフレーム1のリブ16を支点として上方へ押し上げられ、軸受け部材15がカム部22と収容部6aあるいは同6bの天井面17との間で挟着固定される。この結果、軸受け部材15がフレーム1に固定される。
【0026】
前記固定金具19の先端部近傍には係止孔23が形成され、前記軸受け部材15の一端部近傍には下方に突出する係止片24が形成されている。前記係止片24の先端部は、楔状に形成されている。
【0027】
そして、図5及び図6に示すように、固定金具19を水平方向に回動すると、係止片24が係止孔23の端縁に係合して、固定金具19が水平方向に保持される。また、係止片24の先端部を軸受け部材15の長手方向中央部に向かって撓ませれば、固定金具19を垂直方向に回動させて、軸受け部材15のフレーム1への固定状態を解除することができる。
【0028】
図10に示すように、前記操作装置11はケース25の基端部25aに前記プーリー12が回転可能に支持され、その基端部25a内には前記駆動力伝達装置14を構成する伝達ギヤが回転可能に支持されている。
【0029】
前記ケース25は基端部25aから前記フレーム1の収容部6a,6bに嵌挿可能としたほぼ四角筒状のクラッチケース25b,25cが延接され、そのクラッチケース25b,25c内にクラッチ装置26a,26bが収容されている。そして、各クラッチ装置26a,26bの出力軸27a,27bに前記駆動軸10a,10bが嵌合されている。
【0030】
図10に示すように、前記クラッチケース25b,25cのうち、室内側のクラッチケース25bの開口部には、固定部材28が取着される。この固定部材28は、図9(a)(b)に示すように、ホルダー29に前記軸受け部材15に取着された固定金具19と同様な固定金具19が回動可能に支持されている。
【0031】
前記ホルダー29の外形は、前記固定金具19を取着した軸受け部材15の端部と同様な形状に形成され、係止片24が形成されるとともに、その側面に取付溝30が形成されている。そして、その取付溝30にクラッチケース25bの先端部の内側面に上下方向に形成された突条31が挿通されている。この状態では、固定部材28がクラッチケース25bの長手方向、すなわちクラッチケース25b,25cをフレーム1に嵌挿した状態では同フレーム1の長手方向に位置決めされる。
【0032】
このような固定部材28をクラッチケース25bの先端部に取着した状態でクラッチケース25b,25cをフレーム1の側方から収容部6a,6bに挿入し、この状態で固定金具19を水平方向に回動し、係止片24に係合させると、軸受け部材15をフレーム1に固定する場合と同様な動作により、固定部材28がフレーム1に固定される。従って、操作装置11がフレーム1の一端に固定される。
【0033】
前記フレーム1の他端には合成樹脂で形成されたサイドキャップ32が取着される。図11に示すように、サイドキャップ32の内側の側面には、前記フレーム1の収容部6a,6bに挿入可能とした支持片33a〜33dが一体に形成されている。すなわち、支持片33a,33bは収容部6aに挿入可能であり、支持片33c,33dは収容部6bに挿入可能である。
【0034】
前記支持片33a,33bには、前記固定部材28の取付溝30に挿入可能とした突条34が形成されている。そして、室内側に位置する支持片33a,33bの突条34を前記固定部材28の取付溝30に挿入すると、固定部材28がサイドキャップ32に取着される。
【0035】
また、前記固定部材28の取付溝30の上下方向中央部には、その取付溝30を幅を狭くするように突出する突部35が形成され、前記支持片33a〜33dの上下方向中央部には、前記突部35に係合する突起36が形成されている。
【0036】
そして、突起36が突部35を乗り越えるまで支持片33a〜33dの突条34を取付溝30内に挿入すると、固定部材28がサイドキャップ32に保持されようになっている。
【0037】
サイドキャップ32をフレーム1の左端部に取着するには、固定部材28を室内側に位置する支持片(第一の支持片)33a,33bに取着して各支持片33a〜33dをフレーム1の左端部に挿入する。そして、この状態で固定部材28の固定金具19を水平方向に回動すると、上記と同様な動作により固定部材28がフレーム1に固定される。従って、サイドキャップ32がフレーム1に固定される。
【0038】
一方、サイドキャップ32をフレーム1の右端部に取着するには、固定部材28を室内側に位置する支持片(第二の支持片)33c,33dに取着して各支持片33a〜33dをフレーム1の右端部に挿入する。そして、この状態で固定部材28の固定金具19を水平方向に回動すると、サイドキャップ32がフレーム1に固定される。
【0039】
上記のように構成されたたくし上げカーテンでは、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)昇降コード巻取り装置7の軸受け部材15に取着した固定金具19を水平方向に回動することにより、昇降コード巻取り装置7をフレーム1に固定することができる。従って、工具を必要とすることなく、昇降コード巻取り装置7をフレーム1に容易に固定することができる。
(2)軸受け部材15に取着した固定金具19を水平方向に回動していない状態では、昇降コード巻取り装置7をフレーム1の長手方向に移動可能である。従って、昇降コード巻取り装置7の固定位置を所望位置に移動させた状態でフレーム1に容易に固定することができる。
(3)操作装置11のクラッチケース25bに固定部材28を取着してそのクラッチケース25b,25cをフレーム1の収容部6a,6bに挿入し、この状態で固定部材28の固定金具19を水平方向に回動すると、操作装置11をフレーム1に固定することができる。従って、工具を必要とすることなく、操作装置11をフレーム1に容易に固定することができる。
(4)サイドキャップ32の支持片33a,33bに固定部材28を取着し、その支持片33a,33bをフレーム1の収容部6a,6bに挿入し、この状態で固定部材28の固定金具19を水平方向に回動すると、サイドキャップ32をフレーム1に固定することができる。従って、工具を必要とすることなく、サイドキャップ32をフレーム1に容易に固定することができる。
(5)昇降コード巻取り装置7と、操作装置11と、サイドキャップ32を共通の固定金具19を使用した固定装置でフレーム1に固定することができる。
(6)固定金具19の係止孔23をホルダー29の係止片24に係合させると、固定金具19を水平方向に保持することができる。従って、固定部材28で操作装置11及びサイドキャップ32をフレーム1に安定して固定することができる。
(7)操作装置11がフレーム1の右端に取着されるとき、クラッチケース25b,25cのうち、室内側に位置するクラッチケース(第一の支持片)25bに固定部材28を取着したので、固定部材28の固定金具19の回動操作が行い易い。操作装置11がフレーム1の左端に取着される場合には、室内側に位置するクラッチケース(第二の支持片)25cに固定部材28を取着すればよい。従って、フレーム1の左端あるいは右端に取着される操作装置11を共通化することができるとともに、操作装置11をフレーム1に固定するための固定部材28も共通化することができる。
(8)サイドキャップ32がフレーム1の左端に取着されるとき、支持片33a〜33dのうち、室内側に位置する支持片33a,33bに固定部材28を取着したので、固定部材28の固定金具19の回動操作が行い易い。サイドキャップ32がフレーム1の右端に取着される場合には、室内側に位置する支持片33c,33dに固定部材28を取着すればよい。従って、フレーム1の左端あるいは右端に取着されるサイドキャップ32を共通化することができるとともに、サイドキャップ32をフレーム1に固定するための固定部材28も共通化することができる。
(9)固定金具19のカム部22を、固定金具19の回動支点の近傍で回動させることができるので、固定金具19を回動操作するための操作力を軽減することができる。
【0040】
上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・固定金具19にはカム部22を一対設けたが、いずれかひとつとしてもよい。
・軸受け部材15に固定部材28を取着可能とすれば、共通の固定部材28を使用して軸受け部材15をフレーム1に固定することができる。
・昇降コードをフレームの端部から引き出してカーテン生地を引き上げ可能としたコード式たくし上げカーテンにおいても、昇降コードをフレームの端部に案内するコード取り回し装置に固定部材28を取着可能とすれば、共通の固定部材28を使用して、コード取り回し装置をフレームに固定することができる。
【0041】
上記実施形態から把握できる技術思想を以下に記載する。
(付記1)複数の遮蔽材をフレームから吊下支持し、前記フレームのいずれか一端に前記遮蔽材を昇降操作する操作装置を取着した日射遮蔽装置において、
前記操作装置のケースには、該操作装置を前記フレームに固定する固定部材を取着するための支持片を設け、前記支持片は、前記操作装置を前記フレームの右端に取着するとき前記固定部材を取着するための第一の支持片と、前記操作装置を前記フレームの左端に取着するとき前記固定部材を取着するための第二の支持片とを備えたことを特徴とする日射遮蔽装置。
(付記2)複数の遮蔽材をフレームから吊下支持し、前記フレームのいずれか一端にサイドキャップを取着した日射遮蔽装置において、
前記サイドキャップには、該サイドキャップを前記フレームに固定する固定部材を取着するための支持片を設け、前記支持片は、前記サイドキャップを前記フレームの左端に取着するとき前記固定部材を取着するための第一の支持片と、前記サイドキャップを前記フレームの右端に取着するとき前記固定部材を取着するための第二の支持片とを備えたことを特徴とする日射遮蔽装置。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】二重タイプのたくし上げカーテンを示す斜視図である。
【図2】二重タイプのたくし上げカーテンを示す側面図である。
【図3】昇降コード巻取り装置の軸受け部材を示す正面図である。
【図4】昇降コード巻取り装置の軸受け部材を示す側面図である。
【図5】軸受け部材の固定金具の動作を示す正面図である。
【図6】軸受け部材の固定金具の動作を示す側面図である。
【図7】軸受け部材の固定金具の動作を示す断面図である。
【図8】固定金具を示す斜視図である。
【図9】(a)(b)は固定部材を示す正面図及び側面図である。
【図10】操作装置を示す断面図である。
【図11】サイドキャップを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
1…フレーム、2a,2b…カーテン生地、6a,6b…収容部、7…昇降コード巻取り装置、10a,10b…駆動軸、11…操作装置、13…操作チェーン、15,28…嵌合部(軸受け部材、固定部材)、17…天井面、19…固定金具、22…カム部、32…サイドキャップ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームに嵌挿可能とした嵌合部に固定金具を回動可能に支持し、該固定金具の回動により前記嵌合部を前記フレームの天井面との間で挟着固定可能としたカム部を前記固定金具に設けたことを特徴とする固定装置。
【請求項2】
フレームに嵌挿可能とした嵌合部に固定金具を回動可能に支持し、該固定金具の回動により前記嵌合部を前記フレームに固定可能としたカム部を前記固定金具に設け、前記固定金具に係止孔を設け、前記嵌合部には先端が楔状に形成された係止片を設け、前記係止片を前記係止孔に係合させて、前記嵌合部を前記フレームに固定する位置に前記固定金具を保持することを特徴とする固定装置。
【請求項3】
フレームからカーテン生地を吊下支持し、前記カーテン生地を昇降するための昇降コード巻取り装置を前記フレーム内に備え、前記フレームの一端に前記昇降コード巻取り装置を駆動する操作装置を設け、前記フレームの他端にサイドキャップを取着したたくし上げカーテンにおいて、
前記昇降コード巻取り装置と、前記操作装置と、前記サイドキャップに、前記フレームに嵌挿可能とした嵌合部を設け、前記嵌合部には固定金具を回動可能に支持し、該固定金具の回動により、前記嵌合部を前記フレームの天井面との間で挟着固定可能としたカム部を前記固定金具に設けたことを特徴とする固定装置。
【請求項4】
前記昇降コード巻取り装置の軸受け部材を前記嵌合部とし、該軸受け部材に前記固定金具を回動可能に支持したことを特徴とする請求項3記載の固定装置。
【請求項5】
前記操作装置のケース及び前記サイドキャップに取着可能とした固定部材を前記嵌合部とし、前記固定部材に前記固定金具を回動可能に支持したことを特徴とする請求項3記載の固定装置。
【請求項6】
前記固定金具には、該固定金具の水平方向の回動に基づいて、前記フレームのリブを支点として前記嵌合部を前記天井面に向かって押し上げるカム部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の固定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−5314(P2010−5314A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−171128(P2008−171128)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)
【Fターム(参考)】