説明

固定設置物の取付架台及び取付架台セット

【課題】電気温水器等の貯水タンクユニット、自動販売機、蓄電ユニットといった固定設置物に設けられた取付脚の位置に合わせて、取付位置を容易に調節することができ、作業性に優れた固定設置物の取付架台、及び、上記取付架台と関連部材から構成される取付架台セットを提供すること。
【解決手段】複数の支持部材及び隣り合う支持部材同士を接続する接続部材を備えた固定設置物の取付架台であって、前記複数の支持部材の各々は、隣り合う少なくとも2つの支持部材と前記接続部材により接続されており、前記接続部材は、長さ調節機構を有することを特徴とする固定設置物の取付架台。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気温水器等の貯水タンクユニット、自動販売機、蓄電ユニット等の固定設置物の取り付けに用いられる取付架台、及び、上記取付架台と関連部材から構成される取付架台セットに関する。
【背景技術】
【0002】
自然冷媒COヒートポンプ給湯器(エコキュート(登録商標))のような電気温水器の貯水タンクユニット等の固定設置物を設置する方法として、地面にコンクリートを打設し、アンカーボルトを立設させて基礎を作り、このアンカーボルトに固定設置物の取付脚を固定する方法が知られている。この方法では、コンクリートの打設に手間がかかるだけでなく、打設したコンクリートの乾燥固化を待って固定設置物の取り付け作業を開始する必要があるため、より簡単な方法で短時間に固定設置物を設置する方法が求められていた。
【0003】
近年、貯水タンクユニット用の架台として、上面にボルト・ナットが摺動可能に係合されたレールを設けたコンクリートブロックからなるものが提案されている(特許文献1参照。)。この架台には、ボルト・ナットを係合させるレールが2又は3本並設されており、貯水タンクユニットの取付脚のピッチに応じて適切なレールを選択してボルト・ナットを係合させることにより、取付脚のピッチの異なる様々な種類の貯水タンクユニットに対応することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3153763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の架台は、コンクリートブロックからなるものであるために重く、持ち運びに不便で、据付作業が重労働であった。また、コンクリートブロックを水平に設置する必要があるために、架台を設置する面を平坦に作っておく必要がある。
【0006】
さらに、貯水タンクユニットの取付脚を固定するためのボルト・ナットの位置調節を行うためには、貯水タンクユニットの脚のピッチを測定したり、定規を当てたりする煩わしい作業が必要であった。しかもボルト・ナットの位置が固定されていない状態で架台の上に貯水タンクユニットを載せて設置するために、貯水タンクユニットの脚にボルトを挿入する際に、取付脚等がボルトに触れるとボルトの位置がずれて再調整が必要となることもあり、設置作業が全般的に煩わしいものとなっていた。
【0007】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、電気温水器等の貯水タンクユニット、自動販売機、蓄電ユニットといった固定設置物に設けられた取付脚の位置に合わせて、取付位置を容易に調節することができ、作業性に優れた固定設置物の取付架台、及び、上記取付架台と関連部材から構成される取付架台セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 複数の支持部材及び隣り合う支持部材同士を接続する接続部材を備えた固定設置物の取付架台であって、
前記複数の支持部材の各々は、隣り合う少なくとも2つの支持部材と前記接続部材により接続されており、
前記接続部材は、長さ調節機構を有することを特徴とする固定設置物の取付架台。
【0009】
(1)の発明によれば、各支持部材が接続部材により隣り合う少なくとも2つの支持部材と接続されることにより全支持部材が一体化されているので、強固な架台とすることができ、固定設置物を安定して設置できる。また、環状に配置した複数の支持部材の中心部に形成される空間に配管(給水管、排水管等)を通すことができるので、省スペース化を図ることができる。更に、本発明の取付架台は、打設したコンクリートの乾燥固化を待って固定設置物の取り付け作業を開始する必要がなく、また、金属等の材質にすれば、特許文献1に記載されたような従来のコンクリートブロックに比して格段に軽量とし得るので、持ち運び、設置作業が楽であり、使い勝手が良い。軽量化することで、支持部材の位置決めを設置される固定設置物の取付脚に当てながら行うことも可能である。そして、長さ調節機構を有する接続部材により各支持部材を接続するので、接続部材の長さを調節することにより、固定設置物の取付脚のピッチに応じて各支持部材の配置を適宜調節できる。加えて、支点となる支持部材の数を容易に増減させることができる。したがって、接続部材を繋ぎ合わせて形成する多角形の形状及びサイズを多様に変化させることができ、固定設置物の取付脚の数やピッチの異なる様々な機種の固定設置物への取付に対応できる。
【0010】
更に、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)の固定設置物の取付架台であって、
前記長さ調節機構は、前記接続部材の軸回りの回転操作により伸縮可能なターンバックル機構であることを特徴とする。
【0011】
(2)の発明によれば、ターンバックル機構を利用しているので、支持部材間のピッチの調整が特に容易である。
【0012】
更に、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)又は(2)の固定設置物の取付架台であって、
前記支持部材は、前記固定設置物の取付部の高さを調節するための高さ調節機構を有することを特徴とする。
【0013】
(3)の発明によれば、設置面の高さに応じて各支持部材により固定設置物の取付位置の高さを調節することができるので、設置面の高さにバラツキがあったとしても固定設置物を垂直に設置することができる。
【0014】
更に、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) 上記(3)の固定設置物の取付架台であって、
前記支持部材は、前記固定設置物の設置面に載置される台板、該台板から立設されるネジ棒及び該ネジ棒に螺着され前記固定設置物を支持する受け板を備え、
前記高さ調整機構は、前記受け板の前記ネジ棒回りの回転操作により前記受け板の高さを変える機構であることを特徴とする。
【0015】
(4)の発明によれば、固定設置物の取付位置の高さ調整が特に容易であり、支持部材の台板を設置面に固着した後であっても受け板の高さ調整が可能である。
【0016】
更に、本発明は、以下のようなものを提供する。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかの固定設置物の取付架台であって、
前記接続部材に装着され、固定杭によって前記固定設置物の設置面に固定される固定部材を備えることを特徴とする。
【0017】
(5)の発明によれば、接続部材を固定部材で設置面に固定することにより、本発明の取付架台をより強固に安定して設置面に設置することができる。
【0018】
更に、本発明は、以下のようなものを提供する。
(6) 上記(5)の固定設置物の取付架台であって、
前記固定部材は、前記接続部材の長手方向に対して摺動自在とされていることを特徴とする。
【0019】
(6)の発明によれば、固定部材を接続部材に対してスライド自在とすることによって、より適切な状態の設置面の箇所を選んで固定部材を固定することができる。
【0020】
更に、本発明は、以下のようなものを提供する。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかの固定設置物の取付架台と、前記固定設置物の下に設置された該取付架台を隠すために当該取付架台の周囲に配置される化粧枠とを備えた固定設置物の取付架台セット。
【0021】
(7)の発明によれば、本発明の取付架台は化粧枠により隠されるので、本発明の取付架台により外観が損なわれることがない。また、化粧枠により本発明の取付架台を防護できる。固定設置物の下に配管(給水管、排水管等)が通される場合には、化粧枠により配管を防護することもできる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の固定設置物の取付架台及び取付架台セットによれば、電気温水器等の貯水タンクユニット、自動販売機、蓄電ユニットといった固定設置物に設けられた取付脚の位置に合わせて、取付位置を容易に調節することができる。
また、従来の固定設置物の設置面にコンクリートを打設する方式と比べると、乾燥固化を待つ必要がないため、短時間で設置作業を完了することができる。更に、従来のコンクリートブロックを用いる方式と比べると、格段に軽量化できるため、持ち運び、設置作業の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施形態1に係る取付架台及び化粧枠から構成される取付架台セットの設置状態を示す側面図である。
【図2】実施形態1に係る取付架台の設置状態を示す上面図である。
【図3】実施形態1に係る取付架台により電気温水器の貯水タンクユニットが設置された、化粧枠取り付け前の状態を示す側面図である。
【図4】実施形態1に係る支持部材を示す側面図である。
【図5】図4に示した支持部材の構造を示す分解側面図である。
【図6】図4に示した支持部材の台板(設置面に接する部分)を示す下面図である。
【図7】図4に示した支持部材の受け板を示す図であり、(a)は、上面図であり、(b)は、下面図である。
【図8】実施形態1に係る接続部材を示す側面図である。
【図9】図8に示した接続部材において、胴筒を取り外した状態を示す側面図である。
【図10】接続部材の他の例を示す側面図である。
【図11】実施形態1に係る固定部材を示す上面図である。
【図12】図11に示した固定部材の側面図である。
【図13】実施形態に係る固定杭を示す側面図である。
【図14】実施形態に係る化粧枠を示す上面図である。
【図15】実施形態に係る複数の化粧枠を連結するためのジョイントを内側(取付架台を設置する側)から見たときの正面図である。
【図16】実施形態に係る複数の化粧枠をジョイントで連結したときの連結部分近傍の断面図である。
【図17】実施形態2に係る取付架台及び化粧枠から構成される取付架台セットの設置状態を示す側面図である。
【図18】実施形態2に係る取付架台の設置状態を示す上面図である。
【図19】実施形態2に係る取付架台で用いられる筒状スペーサーを示す斜視図である。
【図20】実施形態2に係る支持部材の台板(設置面に接する部分)を示す下面図である。
【図21】実施形態2に係る接続部材を示す側面図である。
【図22】実施形態2に係る取付部の高さ調節機能を有する固定部材を示す側面図である。
【図23】実施形態2に係る取付部の高さ調節機能を有しない固定部材を示す上面図である。
【図24】図23に示した固定部材を示す側面図である。
【図25】(a)〜(f)は、支持部材及び接続部材の配置の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
【0025】
実施形態1
まず、実施形態1に係る取付架台及び化粧枠から構成される取付架台セットの概要を図1〜3を参照しながら説明する。図1は、実施形態1に係る取付架台及び化粧枠から構成される取付架台セットの設置状態を示す側面図であり、図2は、実施形態1に係る取付架台の設置状態を示す上面図である。
【0026】
図1及び2に示すように、取付架台は、3つの支持部材10と、隣接する一組の支持部材10を互いに接続する3本の接続部材20と、各接続部材20に取り付けられた3つの固定部材30とから構成されている。上方から見て、3つの支持部材10は、正三角形の各頂点に対応するように配置され、3つの接続部材20は、正三角形の各辺に対応するように配置され、3つの固定部材30は、正三角形の各辺の中間点あたりに配置されている。なお、支持部材10の配置は、固定設置物の取付脚の配置に応じて適宜変更されてよく、接続部材20は、後述する長さ調節機構によって、支持部材10の配置に応じて長さが調整される。すなわち、接続部材20を繋ぎ合わせて形成される三角形の形状は、正三角形に限定されず、二等辺三角形、直角三角形等の多様な形状に調節することができる。
【0027】
支持部材10は、固定設置物の設置面に載置される平板状の台板(ベースプレート)、台板の中央から垂直に立設するネジ棒、ネジ棒に螺着可能なナット、ネジ棒に螺着可能な受け板等から構成されるものである。受け板上に固定設置物を載置して固定することにより、固定設置物を設置面に設置することができる。なお、支持部材10を載置する面としては、平坦かつ強固であることが望ましいので、例えば、軒下の犬走り等のコンクリート打設済みの面を利用することが望ましく、コンクリート打設済みの面が利用できない現場では、支持部材の下に予めコンクリートブロック70を配置することが望ましい。
【0028】
接続部材20は、支持部材10のネジ棒を挿通可能にした接続筒部を両端に有する棒状体であり、長さ調節機構を有するものである。長さ調節機構によって、隣接する支持部材同士の距離を調節することができる。本実施形態では、3本の接続部材20によって、すべての支持部材10を環状に接続して一体化していることにより、組立て後の取付架台の強度を向上させており、大きな重量の固定設置物であっても安定した設置状態を実現することができる。
【0029】
図1に示すように、各接続部材20は、設置面に対して傾斜している。これは、各接続部材20の一端が、ネジ棒の下部に取り付けられ、接続部材20の他端が、ネジ棒の上部に取り付けられているためである。このように接続部材20を取り付けることで、両端がネジ棒の下部に取り付けられた接続部材20と、両端がネジ棒の上部に取り付けられた接続部材20とが混在することなく、各接続部材20をバランスよく取り付けることができる。また、各接続部材20と設置面との間に形成される隙間は、接続部材20の長さ調節の際にスパナ等の工具を差し込むために利用できる。
【0030】
固定部材30は、接続部材20を挿通可能なリング状の取付部と、固定杭により設置面に押さえつけて固定させる固定板部とが一体化された構造を有する。
【0031】
また、図1に示すように、取付架台の周囲には、化粧枠50が環状に設けられている。化粧枠50に囲まれる領域には、コンクリートを打設してもよいし、打設しなくてもよい。コンクリートを打設する場合(湿式工法)においては、取付架台を防護し、補強することができる。湿式工法であっても、取付架台セットの組立後にコンクリートを流し込むので、コンクリートの乾燥固化を待つことなく、固定設置物の取り付け作業を行うことができる。また、固定設置物の取り付け作業後にコンクリートを流し込んでもよく、この場合も作業中にコンクリートの乾燥固化を待つ必要がない。したがって、コンクリートの乾燥固化を待つことによる作業効率の低下を防止できる。一方、コンクリートを打設しない場合(乾式工法)においては、固定設置物の設置後であっても容易に取付架台を撤去することができるので、固定設置物が不要となった場合や設置位置を変更したいときに、設置前の状態に設置場所を回復させることが容易である。
【0032】
図3は、実施形態1に係る取付架台により電気温水器の貯水タンクユニットが設置された、化粧枠取り付け前の状態を示す側面図である。
貯水タンクユニット80は、下端に取付脚81を有しており、取付脚81の中央には、支持部材10のネジ棒を挿通可能な大きさの開口部が設けられている。図3に示すように、開口部にネジ棒を挿通させ、貯水タンクユニット80側からナットで締め付けることにより、貯水タンクユニット80を支持部材10に固定することができる。
【0033】
なお、環状に配置した支持部材10と接続部材20とに囲まれる空間には貯水タンクユニット80の配管(給水管、排水管等)82を通すことができるので、実施形態に係る取付架台によれば省スペース化を図ることができる。
【0034】
次に、実施形態1に係る取付架台セットの主要部材である取付架台を構成する各部材について、より詳細に説明する。
(1)支持部材
図4は、実施形態1に係る支持部材を示す側面図である。図5は、図4に示した支持部材の構造を示す分解側面図である。図6は、図4に示した支持部材の台板(設置面に接する部分)を示す下面図である。図7は、図4に示した支持部材の受け板(貯水タンクユニットの取付脚が載せられる部分)を示す図であり、(a)は、上面図であり、(b)は、下面図である。
【0035】
支持部材の台板11は、矩形状であり、複数の貫通孔11aが形成されている。台板11の形状は、矩形状に限定されない。台板11は、設置面に対して固定されることが望ましい。台板11を設置面に固定する方法としてアンカー杭が用いられる場合、貫通孔11aは、アンカー杭を挿通させるために用いられる。台板11を設置面に固定する方法として接着剤が用いられる場合、貫通孔11aは、台板11と接着剤との接合強度を高める役割を有する。なお、台板11の設置面への固定方法としては、アンカー杭のみを用いてもよいし、接着剤のみを用いてもよいし、アンカー杭と接着剤とを併用してもよい。
【0036】
支持部材10のネジ棒12は、ネジ切りされた棒状体であるが、必ずしも全長に亘ってネジ溝が形成されていなくてもよい。ネジ棒12には、接続部材20の端部を構成する接続筒部が2つ嵌められた後、ナット14が取り付けられる。ナット14を締め付けることにより、2本の接続部材20の端部を支持部材10に固定することができる。
【0037】
接続筒部を固定するためのナット14の取付部よりも先端側のネジ棒12には、下面にナット15が溶接されており、かつ中央にネジ穴が形成されている円盤状の受け板16が差し込まれ、螺着される。受け板16の形状は、円盤状に限定されるものではなく、矩形等であってもよい。受け板16をネジ棒12回りに回転させることにより、受け板16の高さを調節できるようになっている。受け板16の外周には、把持しやすいように、切れ込みが形成されている。
【0038】
受け板16の平坦な上面には、貯水タンクユニット80の取付脚81が載置される。取付脚81の開口部から上方に突き出たネジ棒12にナットを取り付けて締め付けることにより、取付脚81がナットと受け板16とにより挟持され、固定される。
【0039】
接続筒部とそれを固定するナット14との間、及び、取付脚81とそれを固定するナットとの間には、必要に応じて座金13が配置される。図5では、接続筒部とそれを固定するナット14との間にばね座金を配置している。座金13の種類は特に限定されず、ばね座金以外に、平座金、波形座金等を用いることができる。
【0040】
支持部材10の材質としては、金属が好適である。
【0041】
(2)接続部材
図8は、実施形態1に係る接続部材を示す側面図である。図9は、図8に示した接続部材において、胴筒を取り外した状態を示す側面図である。
本実施形態において、接続部材20の長さ調節機構は、ターンバックル機構により構成されており、具体的には、内周面にネジ切りが施された構造の胴筒25に対して、一対のネジ棒21,23を両側から螺着して一体化したものであり、ネジ棒21,23の胴筒25への挿入長さを変えることにより接続部材20の長さを変えることができる。すなわち、胴筒25をネジ棒21,23に対して回転させることで、ネジ棒21,23は両端から胴筒25中へと螺着されながら引き込まれ、逆に回転させることで、ネジ棒21,23は胴筒25中から両端へと押し出されるので、ネジ棒21,23の胴筒25から出る長さを自在に変化させることができ、接続部材20全体の長さを適宜調節できる。
【0042】
一対のネジ棒21,23はそれぞれ、胴筒25に挿入されない側の端部に接続筒部22,24が接続されている。接続筒部22,24は、支持部材10のネジ棒12に挿通するための挿通孔が設けられた円筒形状を有する。この接続筒部22,24の中央外周部から略垂直方向へネジ棒21,23が延びている。本実施形態の取付架台は、支持部材10を3つ用いて3点支持するものであり、上述したように、接続部材20は設置面に対して傾斜させるので、接続筒部22,24とネジ棒12とは垂直から僅かに傾いて接続されている。
【0043】
胴筒25は、両端部を除きほぼ同径の筒状であるが、胴筒25を回転させるための工具を装着させやすいように、中央に径を小さくした部分等が設けられている。また、胴筒25とネジ棒21,23との間には、必要に応じて、ナット26、ばね座金27等が設けられる。接続部材20の材質としては、金属が好適である。
【0044】
図10は、接続部材の他の例を示す側面図である。図8に示す胴筒25は全体が筒状にされているが、図10に示すように、側面に開口を設けて両端部のみを筒状にした胴筒25aを用いてもよい。
【0045】
(3)固定部材
図11は、実施形態1に係る固定部材を示す上面図である。図12は、図11に示した固定部材の側面図である。
固定部材30の取付部31は、接続部材20の胴筒25への取り付けに用いられる部分であり、該胴筒25を挿通する嵌合孔を有する円筒形状とされている。嵌合孔の中心軸は、接続部材20の設置面に対する傾斜に対応して僅かに傾いている。したがって、固定部材30は、接続部材20の胴筒25に対して取付部31をスライドさせることにより移動可能であり、固定部材30を固定するのに最適な面に固定板部32を当接させて固定部材30の固定を行える。また、固定部材30を固定するのに最適な面を選ぶ際には、図2のように、固定部材30を接続部材20よりも外側(化粧枠側)に配置してもよいし、固定部材30を接続部材20よりも内側に配置してもよい。
【0046】
固定部材30の固定板部32は、取付部31の外周面から下方に延伸された板状の部分であり、2箇所で屈曲している。固定板部32には、取付部側から1箇所目の屈曲部と2箇所目の屈曲部との間の領域である第1の固定面、及び、2箇所目の屈曲部から先の領域である第2の固定面に、それぞれアンカー挿通孔33が1つずつ設けられている。接続部材20の胴筒25に対して取付部31をスライドさせると、取付部31の設置面からの高さが変化するが、固定板部32に第1及び第2の固定面を設けているので、より水平に近い状態となったいずれかの固定面を用いることができる。いずれかの固定面に設けられたアンカー挿通孔33を通して固定杭を設置面に打ち込むことで、固定部材30は設置面に固定される。
【0047】
固定板部32には、アンカー挿通孔33に対応して杭回り止めピン34が垂直方向へ突出して形成されている。固定杭を打ち込んだ後に、杭回り止めピン34を根元から折り曲げ、固定杭の頭部に引っかけることにより、固定杭の回転及び抜けを防止することができる。固定部材30の材質としては、金属、樹脂が好適である。
【0048】
(4)固定杭(アンカー杭)
図13は、実施形態に係る固定杭を示す側面図である。
固定杭40は、細長い平板を捻って形成した螺旋杭であり、上面が矩形状の頭部41と、螺旋部42とを備える。固定部材30の固定板部32のアンカー挿通孔33を通して固定杭40を設置面へと打ち込むと螺旋部42が回転しながら設置面下に埋没していき、頭部41により固定板部32が設置面に対して固定される。
【0049】
なお、固定杭40としては、螺旋杭以外のものを用いてもよく、例えば直線状の打ち込み部を有するよく知られた構造のペグであってもよい。固定杭40の材質としては、金属が好適である。
【0050】
以上のように、実施形態に係る取付架台は、支持部材10の受け板16の高さを変えることにより、貯水タンクユニット80の取付脚81の高さを調整可能であり、かつ接続部材20の長さを変えることにより、支持部材10間の距離を調整可能であることから、貯水タンクユニット80の設置面の平坦性や取付脚81の配置間隔に関わらず、適用可能であり、汎用性に優れている。また、取付架台の組立ては、固定設置物の設置現場で行う必要はなく、別の場所において所定の寸法で組立てた取付架台を設置現場に持ってきて設置面に固定してもよい。取付架台の寸法調整は、組立後に、いつでもどこでも可能であるので、必要に応じて寸法を再調整してもよい。例えば、貯水タンクユニット80の外箱に取付脚81の位置を印しておけば、物差し等の道具を使わずとも、外箱に印された取付脚81の位置と実際の取付架台とを照らし合わせることにより、組立て及び寸法調整が可能である。このように実施形態に係る取付架台は、作業性においても優れている。
【0051】
続いて、実施形態に係る取付架台セットを構成する取付架台以外の部材について、詳細に説明する。
(5)化粧枠
図14は、実施形態に係る化粧枠を示す上面図である。
化粧枠50は、貯水タンクユニット80を設置した状態において支持部材10の下部、接続部材20、固定部材30及び固定杭40の頭部41が露出しないようにするための枠であって、設置面に載置される底板部51と、底板部51に対して垂直に立設される壁部52とを備える。底板部51には、ペグにより設置面に固定するためのペグ挿通孔53が設けられた固定部が所定間隔で外側に突出して設けられている。壁部52の上端は内側に折り曲がっている。また、化粧枠50の最上部及び最下部の内側には、補強用のリブ54が形成されている。化粧枠50の材質としては、樹脂が好適である。
【0052】
複数の化粧枠50は、必要に応じてジョイント60により互いに接続されてもよい。図15は、実施形態に係る複数の化粧枠を連結するためのジョイントを内側(取付架台を設置する側)から見たときの正面図である。図16は、実施形態に係る複数の化粧枠をジョイントで連結したときの連結部分近傍の断面図である。
【0053】
図15及び図16に示すように、ジョイント60は、化粧枠50の壁部52の外周面全体を覆う外側支持部61と、化粧枠50の壁部52の内周面の一部に接する内側支持部63と、外側支持部61と内側支持部63とをつなぐリブ62とを有している。化粧枠50を連結する際には、例えば、図15の左側から、化粧枠50の端部を外側支持部61と内側支持部63との間に差し込み、リブ62と接するまで押し込んだ後、図15の右側から同様に、別の化粧枠50の端部を外側支持部61と内側支持部63との間に差し込み、リブ62と接するまで押し込む。ジョイント60の材質としては、樹脂、金属が好適である。
【0054】
実施形態2
実施形態2に係る取付架台及び化粧枠から構成される取付架台セットの概要を図17〜19を参照しながら説明する。図17は、実施形態2に係る取付架台及び化粧枠から構成される取付架台セットの設置状態を示す側面図であり、図18は、実施形態2に係る取付架台の設置状態を示す上面図である。図19は、実施形態2に係る取付架台で用いられる筒状スペーサーを示す斜視図である。
【0055】
実施形態1では、図1に示したように接続部材20を設置面に対して傾斜させていたが、実施形態2では、図17に示すように、筒状スペーサー100を支持部材110のネジ棒に嵌め込むことにより、接続部材120を水平に配置するようにした点に主な特徴がある。以下、実施形態2に係る取付架台について、実施形態1に係る取付架台との相違点を中心に説明する。
【0056】
図17及び18に示すように、実施形態2に係る取付架台は、3つの支持部材110と、隣接する一組の支持部材110を互いに接続する3本の接続部材120と、各接続部材20に取り付けられた3つの固定部材130,230とから構成されている。図17に示すように、各接続部材120は、平坦な固定設置物の設置面に対して平行に設けられており、2つの支持部材110のネジ棒に対して、接続部材120の両端を同じ高さで取り付けている。1本のネジ棒に対して2本の接続部材120の端部が異なる位置に取り付けられることになるので、3本の接続部材120は、互いに平行に、かつ3段階の異なる高さに設けられることになる。本実施形態では、図19に示す筒状スペーサー100を用いて接続部材120の端部の高さを調整している。筒状スペーサー100は、接続部材120の端部と同じ高さを有する円筒体である。図17では、すべてのネジ棒に対してそれぞれ、接続部材120の端部が2つ、筒状スペーサー100が1つずつ取り付けられているが、図17の右端に図示されたネジ棒については、接続部材120の端部2つが筒状スペーサー100よりも下方に位置することから、筒状スペーサー100を取り付けることなく、ナットの締め付け位置を筒状スペーサー100の高さ分だけ下に移動させることによっても、接続部材120を所望の高さに固定することができる。
【0057】
また、本実施形態では、3本の接続部材120が3段階の異なる高さに設けられることから、3つの固定部材130,230についても設置面から接続部材120への取付部までの高さが3段階に異なっているが、2種類の固定部材130,230により対応している。固定部材130は、後述するように、2つの固定面を使い分けることができるので、接続部材120への取付部の高さを2段階で調節可能であり、2つ用いられている。一方、固定部材230は、固定面から接続部材120への取付部までの長さが固定部材130よりも長いので、固定部材130よりも高い位置で接続部材120への取り付けが可能なものであり、1つ用いられている。なお、取付部の高さ調節機能を有しない固定部材を接続部材の高さに応じて3種類使い分ける形態としてもよいし、取付部の高さを3段階に調節可能な1種類の固定部材を3つ用いる形態としてもよい。
【0058】
次に、実施形態2に係る取付架台を構成する各部材について、実施形態1との相違点を補足説明する。
(1)支持部材
図20は、実施形態2に係る支持部材の台板(設置面に接する部分)を示す下面図である。図20に示すように、支持部材110の台板111は、円形状にされており、実施形態1同様に、複数の貫通孔111aが形成されている。台板111の形状は、円形状に限定されるものではない。
【0059】
(2)接続部材
図21は、実施形態2に係る接続部材を示す側面図である。
本実施形態においても、接続部材120の長さ調節機構は、ターンバックル機構により構成されており、ネジ棒121,123の胴筒から出る長さを自在に変化させることができ、接続部材120全体の長さを適宜調節できる。
【0060】
一対のネジ棒121,123はそれぞれ、胴筒に挿入されない側の端部に接続筒部122,124が接続されている。接続筒部122,124は、支持部材110のネジ棒に挿通するための挿通孔が設けられた円筒形状を有する。この接続筒部122,124の中央外周部から垂直方向へネジ棒121,123が延びている。本実施形態では、上述したように、接続部材120は水平に設けられるので、接続筒部122,124と支持部材110のネジ棒とを傾けて接続する必要はなく、垂直に接続している。
【0061】
(3)固定部材
図22は、実施形態2に係る取付部の高さ調節機能を有する固定部材を示す側面図である。図22に示すように、取付部の高さ調節機能を有する固定部材130は、実施形態1の固定部材30とほぼ同様の構成を有しているが、接続部材120が水平に設けられることに対応して、取付部131の嵌合孔の中心軸は傾けられる必要がなく、水平にされている。
【0062】
固定部材130の固定板部132は、取付部131の外周面から下方に延伸された板状の部分であり、2箇所で屈曲している。固定板部132には、取付部側から1箇所目の屈曲部と2箇所目の屈曲部との間の領域である第1の固定面、及び、2箇所目の屈曲部から先の領域である第2の固定面に、それぞれアンカー挿通孔が1つずつ設けられている。固定部材130は、接続部材120への取付部の高さを2段階で調節可能であり、3段階の異なる高さに配置された3本の接続部材120のうち、最も低い高さに配置された接続部材120の固定には第1の固定面が用いられ、2番目に低い高さに配置された接続部材120の固定には第2の固定面が用いられる。
【0063】
図23は、実施形態2に係る取付部の高さ調整機能を有しない固定部材を示す上面図である。図24は、図23に示した固定部材を示す側面図である。図23に示すように、取付部の高さ調節機能を有しない固定部材230は、固定面を1つしか有していない。また、図24に示すように、固定部材230は、接続部材120が水平に設けられることに対応して、取付部231の嵌合孔の中心軸は傾いている必要がなく、水平にされている。
【0064】
固定部材230の固定板部232は、取付部231の外周面から下方に延伸された板状の部分であり、1箇所で屈曲している。屈曲部から先の領域は、固定面として用いられ、アンカー挿通孔233が1つ設けられている。アンカー挿通孔233を通して固定杭を設置面に打ち込むことで、固定部材230は設置面に固定される。固定板部232には、アンカー挿通孔233に対応して杭回り止めピン234が垂直方向へ突出して形成されている。固定杭を打ち込んだ後に、杭回り止めピン234を根元から折り曲げ、固定杭の頭部に引っかけることにより、固定杭の回転及び抜けを防止することができる。固定部材230は、固定面から接続部材120への取付部までの長さが固定部材130よりも長いので、3段階の異なる高さに配置された3本の接続部材120のうち、最も高い高さに配置された接続部材120の固定に用いられる。
【0065】
なお、固定部材130,230は、いずれも接続部材120の胴筒に対して取付部131,231をスライドさせることにより移動可能であり、固定部材130,230を固定するのに最適な面に固定板部132,232を当接させて固定部材130,230の固定を行える。また、固定部材130,230を固定するのに最適な面を選ぶ際には、固定部材130,230を接続部材120よりも外側(化粧枠側)に配置してもよいし、固定部材130,230を接続部材120よりも内側に配置してもよい。
【0066】
実施形態2に係る固定杭(アンカー杭)及び化粧枠は、実施形態1と同様のものが用いられる。
【0067】
実施形態2に係る取付架台もまた、実施形態1に係る取付架台と同様に、支持部材110の受け板の高さを変えることにより、貯水タンクユニットの取付脚の高さを調整可能であり、かつ接続部材120の長さを変えることにより、支持部材110間の距離を調整可能であることから、貯水タンクユニットの設置面の平坦性や取付脚の配置間隔に関わらず、適用可能であり、汎用性に優れている。また、実施形態1に係る取付架台と同様に、作業性においても優れている。
【0068】
実施形態1、2に係る取付架台を比較すると、接続部材20を斜めに配置する実施形態1では、筒状スペーサー100等の部品を用いることなく、組み上げることができるので、部品点数を少なくすることができる点で有利である。一方、筒状スペーサー100を用いて接続部材120を水平に配置する実施形態2では、接続部材120の接続筒部122,124と支持部材110のネジ棒とを垂直に接続できるために、各支持部材110を垂直にした状態で容易に組み上げることができる点で有利である。
【0069】
以上、実施形態に係る取付架台セットの説明を行ったが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内であれば、上記実施形態を適宜変更してもよい。
例えば、上記実施形態では、固定設置物として、電気温水器の貯水タンクユニットを例示したが、固定設置物の種類は特に限定されるものではなく、自動販売機、蓄電ユニット等であってもよい。また、固定設置物は、屋外に設置される屋外設置物が好適であるが、地下等の屋内に設置されるものであってもよい。
【0070】
上記実施形態では、長さ調節機構として、ターンバックル構造を例示したが、長さ調整機構の種類は特に限定されない。例えば、一定間隔でネジ穴が形成された小径パイプを、一定間隔で穴が形成された大径パイプ中に挿入し、外側から蝶ボルトにより2つのパイプを固定する機構であっても、蝶ボルトを差し込む穴を変えることにより接続部材の長さを変えることが可能であり、長さ調節機構として機能し得る。
【0071】
上記実施形態では、3つの支持部材と3本の接続部材とを用いた取付架台セットのみを例示したが、取付架台に用いられる支持部材及び接続部材の数は特に限定されない。図25(a)〜(f)は、支持部材及び接続部材の配置の変形例を示す説明図である。図25(a)は、4つの支持部材10を長方形の各頂点に配置し、4本の接続部材20を長方形の各辺に配置した形態を示している。図25(b)は、5つの支持部材10を正五角形の各頂点に配置し、5本の接続部材20を正五角形の各辺に配置した形態を示している。図25(c)は、6つの支持部材10を正六角形の各頂点に配置し、6本の接続部材20を正六角形の各辺に配置した形態を示している。図25(d)は、6つの支持部材10のうち、5つの支持部材10を正五角形の各頂点に配置し、残り1つの支持部材10を正五角形の中心に配置し、10本の接続部材20のうち、5本の接続部材20を正五角形の各辺に配置し、残り5本の接続部材20で正五角形の中心と各頂点とを接続した形態を示している。図25(e)は、7つの支持部材10のうち、6つの支持部材10を正六角形の各頂点に配置し、残り1つの支持部材10を正六角形の中心に配置し、9本の接続部材20のうち、6本の接続部材20を正六角形の各辺に配置し、残り3本の接続部材20で正六角形の中心と頂点のうちの3つとを接続した形態を示している。図25(f)は、7つの支持部材10のうち、4つの支持部材10を長方形の各頂点に配置し、2つの支持部材10を長方形の長辺の中間点に配置し、残り1つの支持部材10を長方形の中心に配置し、10本の接続部材20のうち、6本の接続部材20を長方形の各辺に配置(各長辺に2本の接続部材20を配置)し、残り4本の接続部材20で長方形の中心と頂点とを接続した形態を示している。なお、図25(a)及び(c)に示した形態では、両端がネジ棒の下部に取り付けられた接続部材20と、両端がネジ棒の上部に取り付けられた接続部材20とを交互に配置することによって、筒状スペーサー100を用いることなく、接続部材20を水平に配置することができる。
【0072】
なお、支持部材の数は、3つ以上が望ましく、必要最低限の支持部材によって固定設置物を安定的に支持する点では、3つ又は4つが好適である。同様に、接続部材の数は、3本以上が望ましく、必要最低限の接続部材によって固定設置物を安定的に支持する点では、3本又は4本が好適である。
【符号の説明】
【0073】
10、110 支持部材
11、111 台板
11a、111a 貫通孔
12 ネジ棒
13 座金
14、15 ナット
16 受け板
20、120 接続部材
21、23、121、123 ネジ棒
22、24、122、124 接続筒部
25、25a 胴筒
26 ナット
27 ばね座金
30、130、230 固定部材
31、131、231 取付部
32、132、232 固定板部
33、233 アンカー挿通孔
34、234 杭回り止めピン
40 固定杭
41 頭部
42 螺旋部
50 化粧枠
51 底板部
52 壁部
53 ペグ挿通孔
54 リブ
60 ジョイント
61 壁部
62 挟持部
63 裏面支え部
70 コンクリートブロック
80 貯水タンクユニット(固定設置物)
81 取付脚
82 配管
100 筒状スペーサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の支持部材及び隣り合う支持部材同士を接続する接続部材を備えた固定設置物の取付架台であって、
前記複数の支持部材の各々は、隣り合う少なくとも2つの支持部材と前記接続部材により接続されており、
前記接続部材は、長さ調節機構を有することを特徴とする固定設置物の取付架台。
【請求項2】
前記長さ調節機構は、前記接続部材の軸回りの回転操作により伸縮可能なターンバックル機構であることを特徴とする請求項1記載の固定設置物の取付架台。
【請求項3】
前記支持部材は、前記固定設置物の取付部の高さを調節するための高さ調節機構を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の固定設置物の取付架台。
【請求項4】
前記支持部材は、前記固定設置物の設置面に載置される台板、該台板から立設されるネジ棒及び該ネジ棒に螺着され前記固定設置物を支持する受け板を備え、
前記高さ調整機構は、前記受け板の前記ネジ棒回りの回転操作により前記受け板の高さを変える機構であることを特徴とする請求項3記載の固定設置物の取付架台。
【請求項5】
前記接続部材に装着され、固定杭によって前記固定設置物の設置面に固定される固定部材を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の固定設置物の取付架台。
【請求項6】
前記固定部材は、前記接続部材の長手方向に対して摺動自在とされていることを特徴とする請求項5記載の固定設置物の取付架台。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載された固定設置物の取付架台と、前記固定設置物の下に設置された該取付架台を隠すために当該取付架台の周囲に配置される化粧枠とを備えた固定設置物の取付架台セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2012−36663(P2012−36663A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−178820(P2010−178820)
【出願日】平成22年8月9日(2010.8.9)
【出願人】(390004145)城東テクノ株式会社 (53)
【Fターム(参考)】