説明

固形培地

【課題】自動給水手段を備えていない植物栽培容器とともに使用することができる固形培地を提供する。
【解決手段】固形培地1は、植物栽培容器11の内底面12a及び内周面13aが形成する貯水可能な内部空間内に収容され、植物20の栽培に使用されるものであり、内底面12aとの間に貯水可能な貯水用空間S1を形成するための貯水用凹部6が底面2に設けられている。また、所定形状に形成された内周面13aに対して嵌合可能な形状に周面3が形成されてなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物栽培容器の内底面及び内周面が形成する貯水可能な内部空間内に収容され、植物の栽培に使用される固形培地に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の固形培地としては、特許文献1に記載された植物栽培容器100に収容されて使用されるものを例示する。図8に示すように、この植物栽培容器100は、底壁111および周壁112を備えた上面開口の容器本体110と、前記容器本体110の内部空間に底壁111あるいは/および周壁112の内面から突出させて底壁111との間に貯水用空間140をあけて、固形培地113を載置可能とする支持部114と、前記支持部114の固形培地載置面上に、一部を乗せると共に他部を底壁まで垂らして前記貯水用空間140に供給される貯水116に浸漬されるように配置する給水材118とを備えている。この構成により、毎日給水できない場合、給水忘れ対策、給水量を所定量とすること等を目的として、固形培地113に対して自動的に給水するようにしている。そして、固形培地113は、直方体形状(あるいは立方体形状)に形成されており、給水材118との接触面から吸水する機能と吸水された水を保水する機能を有する空隙を備えるとともに、植え付けられる植物120を支持する機能と、型崩れを発生させない保形性を有する多孔質体からなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−6729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の固形培地113は、自動的に給水する手段を備えた専用の植物栽培容器100とともに使用することが好ましいが、この植物栽培容器100は、底壁111に設けられた支持部114と、該支持部114に配置される給水材118とを備えているため、コストが掛かるという課題がある。仮に、図9に示すように、底壁151の内底面151aが平面に形成された単なる受け箱状の栽培容器150の内部空間に従来の固形培地113を載置し、植物120を育成することも考えられるが、固形培地113に供給する水116の分量が多すぎると、固形培地113全体が多量の水116を含浸してしまい、植物120の根121が病気になったり腐ったりしてしまうという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の固形培地は、
植物栽培容器の内底面及び内周面が形成する貯水可能な内部空間内に収容され、植物の栽培に使用される固形培地であって、
前記内底面との間に貯水可能な貯水用空間を形成するための貯水用凹部又は貯水用凸部が底面に設けられている。
【0006】
前記固形培地の基本的な形状としては、上面及び底面を有するとともに高さ(厚さ)を有する形状であれば特に限定されないが、立方体形状、直方体形状、円柱体形状、角柱体形状等とすることを例示する。
【0007】
前記貯水用凹部としては、特に限定されないが、前記底面に対し、円柱、角柱、円錐柱形状に凹設することを例示する。前記貯水用凸部としては、特に限定されないが、前記底面に対し、円柱、角柱、円錐柱形状に凸設することを例示する。また、前記貯水用凹部又は前記貯水用凸部は、前記底面に2以上設けることもできる。
【0008】
前記固形培地は、貯水用空間内の水との接触部分から吸水する機能と該吸水された水を保水する機能を有する空隙を備えるととも、植え付けられる植物を支持する機能と、型崩を発生させない保形性を有する多孔質体からなる態様を例示する。前記固形培地を構成する前記多孔質体としては、培土基材に熱融着性繊維が配合され、該熱融着繊維同士が熱融着されて所要形状に保形されたもの、あるいは、スポンジやロックウール等から構成している態様を例示する。
【0009】
この構成によれば、前記貯水用凹部又は前記貯水用凸部が前記底面に設けられているので、固形培地の下方に貯水用空間を形成可能に構成された専用の植物栽培容器を用いることなく、前記内底面の上側に前記貯水用空間を形成することができる。即ち、従来とは異なり、容器の内底面から支持部を立設したり、容器の周壁の内面から支持部を突設したり、容器を内外二重壁としたり、上下に容器を積層したりする構成とする必要がない。また、前記貯水用凹部に対しその周囲に相対的に形成された凸部や、前記貯水用凸部は、給水用の水に浸かり、吸水するように作用するので、従来とは異なり、給水材を設ける必要がない。このように、固形培地自体が自動給水機能を備えているので、自動給水手段を備えていない植物栽培容器とともに使用することができ、これにより容器の構造を極めて簡単とすることができ、かつ容器の小型化および軽量化を図ることができ、容器のデザインの自由度を高めることができる。
そして、本発明の固形培地の上面に植えられた植物は、その生長に従って根が前記貯水用空間内に抜け出して下方へ垂れ下がるので、仮に飽和状態に吸水した固形培地でも、該貯水用空間内に空気層があれば、この空気層内にある根の表面が乾燥することにより根が腐りにくくなる。
【0010】
前記固形培地としては、
所定形状に形成された前記内周面に対して嵌合可能な形状に周面が形成されてなる態様を例示する。
【0011】
この構成によれば、植物栽培容器の前記内周面に固形培地の周面が支持されるので、該固形培地が倒れたり、型崩れし難い。
【0012】
前記固形培地としては、
予め種子、苗、植木を植え付けている育苗用培地が、又は、種子、苗、植木とともに覆土が充填可能な充填用空間を形成するための充填用凹部が上面に設けられた態様を例示する。
【0013】
ここで、前記貯水用凹部の天井部、又は、前記貯水用凸部に対しその周囲に相対的に形成された凹部の天井部と、前記充填用凹部における奥底部とが互いに連通していてもよい。この場合、前記充填用凹部はその奥底部側になるほどテーパー状に狭まった形(例えばすり鉢状)に形成されており、前記育苗用培地は該充填用凹部に嵌合する形状に形成されていることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、前記充填用凹部に、例えば、予め所要の植物を植え付けた状態として育苗用培地を充填したり、ユーザーが任意に所要の植物の種子を植え付けた育苗用培地を充填したり、種子、苗、植木とともに覆土を充填したりできるようにすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る固形培地によれば、自動給水手段を備えていない植物栽培容器とともに使用することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明を具体化した第一実施形態に係る固形培地の図であり、(a)は一部破断側面図、(b)は底面図である。
【図2】同固形培地の容器への挿入方法を示す斜視図である。
【図3】同固形培地の使用方法を段階的に示す図である。
【図4】同固形培地の使用状態を示す側断面図である。
【図5】同固形培地の変更例を示す一部破断側面図である。
【図6】本発明を具体化した第二実施形態に係る固形培地の図であり、(a)は一部破断側面図、(b)は使用状態を示す側断面図である。
【図7】本発明を具体化した第三実施形態に係る固形培地の図であり、(a)は一部破断側面図、(b)は使用状態を示す側断面図である。
【図8】従来の固形培地の使用状態を示す側断面図である。
【図9】従来の固形培地の別の使用状態を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜図4は本発明を具体化した第一実施形態の固形培地1を示している。この固形培地1は、植物栽培容器11に収容され、植物20の栽培に使用されるものである。
【0018】
本例の植物栽培容器11は、図2〜図4に示すように、底壁12及び周壁13を備えた受け箱形状に形成されており、その内底面12a及び内周面13aが貯水可能な直方体形状(あるいは立方体形状)の内部空間を形成しており、該内部空間に固形培地1が載置されるようになっている。周壁13の内周面13aには、使用に際して最初に水を注ぐときの水面の目印を示す目印線13bが設けられている。
【0019】
本例の固形培地1は、図1〜図4に示すように、基本的な形状が直方体形状(あるいは立方体形状)に形成されており、底面2には、内底面12aとの間に貯水可能な貯水用空間S1を形成するための貯水用凹部6が設けられている。本例の貯水用凹部6は固形培地1の底面2のほぼ中央に配設されている。固形培地1の周面3は、植物栽培容器11における所定形状に形成された内周面13aに対して嵌合可能な形状に形成されるとともに、植物栽培容器11の内部空間に載置された状態で、上面4が周壁13の上端面より若干下方に位置し、かつ、周面3が通気用の隙間Gをあけることが可能な形状となっている。この隙間Gを介して植物栽培容器11の内部空間を大気に開放している。この隙間Gは固形培地1が容器11内で倒れたり傾いたりしない程度の僅かなものとしている。この隙間Gを保持するために、周壁13の内周面13aにリブを突設してもよい。
【0020】
また、本例の固形培地1は、貯水用空間S1内の水30との接触部分から吸水する機能と吸水された水30を保水する機能を有する空隙を備えると共に、植え付けられる植物20を支持する機能と、型崩れを発生させない保形性を有する多孔質体からなる。本実施形態では、固形培地1として、培土基材に熱融着繊維を配合して加熱処理し、熱融着繊維同士が熱融着されて直方体形状に保形されたもの(例えば、特開2002−58340号で開示された固形培地が好適である。)を用いている。
【0021】
前記熱融着繊維としては、芯成分がポリエチレンテレフタレートおよび鞘成分がイソフタル酸45モル%共重合ポリエチレンテレフタレートよりなる芯鞘型複合繊維[芯成分:鞘成分の質量比=1:1、鞘成分の融点=110℃、芯成分の融点=260℃、単繊維繊度=2.2dtex;繊維長=5mm、アスペクト比=340、水分率=0%、捲縮数=0個/cm(非捲縮)]を用い、培土基材としては、土(赤玉土)100質量部にビートモス20質量部およびバーミキュライト10質量部を混合して得た混合物100質量部に対して、湿潤剤(ポリエチレングリコール)を0.01質量部および肥料を0.5質量部の割合で配合している。前記培土基材90質量部と前記熱融着繊維10質量部をミキサー容器に入れて攪拌し、これを所望の固形培地113の形状と同一サイズの容器に充填して灌水した後、100℃で15分間加熱処理することにより固形培地1を形成している。
【0022】
本例の固形培地1としては、次のサイズに形成することを例示する。
(1)高さH(図1(a)参照):30〜100mmの範囲内
(2)貯水用凹部6の深さD(図1(a)参照):高さHの50〜97%の範囲内(但し、H−D:最低で3mm、最高で20mmの範囲内であること。これは、薄すぎると貯水用凹部6の天井部分が崩れ落ち易くなるからであり、厚すぎると同天井部分を植物20の根21が貫通し難くなるからである。)
(3)底面2における貯水用凹部6の開口面積B(図1(b)参照):底面2の面積A(図1(b)中、貯水用凹部6の周囲における環状部分の面積)の5〜40%の範囲内
(4)植物栽培容器11の内周面13aとの隙間G(図4参照):3mm程度
【0023】
次に、図3を参照しながら本例の固形培地1及び植物栽培容器11による植物20の栽培方法の一例を説明する。まず、同図(a)に示すように、容器11の内部に目印線13bまで水30を供給する。次いで、同図(b)に示すように、貯水用凹部6がある方を下に向けて固形培地1を水30の中に沈める。このとき、固形培地1の中央は薄くなっているので、上面の端を押さえて沈める。この状態で、容器11の上側部には周壁13との間に通気用の隙間Gをあけて固形培地1が収容されるとともに、該固形培地1の貯水用凹部6の天井面と貯水された水30の水面との間に空気層S1aが設けられるようにしている。次いで、同図(c)に示すように、固形培地1の上面(上面の端の方は避けることが好ましい。)に種子22を播くとともに、播いた種子22の上に覆土23をかける。この状態で、容器11内の貯水用空間S1に貯水された水30を貯水用凹部6の周囲に相対的に形成された凸部7により効率的に吸水させ、固形培地1に適量の水30を給水させることができる。よって、図4に示すように、固形培地1に植え付けられた植物20には、常に適量の水30が自動的に給水され、植物20を健やかに成育させることができる。その後、貯水された水30の残量が微量となると(例えば、固形培地1の表面が乾いていると、又は固形培地1を持ち上げて軽くなっていると)、固形培地1の上方から水30(例えば、15cc程度の水)を供給すると、水30が固形培地1自体の空隙を通して下方の貯水用空間S1に溜まる。なお、固形培地1に植えられた植物20の寿命が終わると、あるいは涸れてしまっても、固形培地1を取り除いて、新たな固形培地1を収容して容器11を再使用することもできる。
【0024】
図5は、第一実施形態の変更例として、底面2に複数の貯水用凹部6が設けられた態様を示している。この態様によれば、固形培地1の上面の面積を大型に形成するときに、該上面の面積に応じた大型の貯水用凹部6を1つだけ設ける場合よりも、複数の貯水用凹部6の周囲に相対的に形成される凸部7により、該上面が広範囲に支持されるので、強度を向上させることができる。
【0025】
以上のように構成された本例の固形培地1によれば、貯水用凹部6が底面2に設けられているので、固形培地1の下方に貯水用空間S1を形成可能に構成された専用の植物栽培容器11を用いることなく、内底面12aの上側に貯水用空間S1を形成することができる。即ち、従来とは異なり、容器11の内底面12aから支持部を立設したり、容器11の周壁13の内周面13aから支持部を突設したり、容器11を内外二重壁としたり、上下に容器11を積層したりする構成とする必要がない。また、貯水用凹部6に対しその周囲に相対的に形成された凸部7は、給水用の水30に浸かり、吸水するように作用するので、従来とは異なり、給水材を設ける必要がない。このように、固形培地1自体が自動給水機能を備えているので、自動給水手段を備えていない植物栽培容器11とともに使用することができ、これにより容器11の構造を極めて簡単とすることができ、かつ容器11の小型化および軽量化を図ることができ、容器11のデザインの自由度を高めることができる。
そして、本発明の固形培地1の上面に植えられた植物20は、その生長に従って根21が貯水用空間S1内に抜け出して下方へ垂れ下がるので、仮に飽和状態に吸水した固形培地1でも、該貯水用空間S1内に空気層S1aがあれば、この空気層S1a内にある根21の表面が乾燥することにより根21が腐りにくくなる。
【0026】
また、本例の固形培地1は、所定形状に形成された内周面13aに対して嵌合可能な形状に周面3が形成されてなっており、植物栽培容器11の内周面13aに固形培地1の周面3が支持されるので、倒れたり、型崩れしたり難い。
【0027】
次に、図6は本発明を具体化した第二実施形態を示している。この固形培地1は、以下に示す点において、主に第一実施形態と相違している。従って、同実施形態と共通する部分については、同一符号を付することにより重複説明を省く(以下、他の実施形態についても同様とする。)。
【0028】
本例の固形培地1は、種子22とともに覆土23が充填可能な充填用空間S2を形成するための充填用凹部8が上面に設けられている。
【0029】
本例の固形培地1によれば、第一実施形態と同様の効果に加え、充填用凹部8に種子22とともに覆土23を充填することができる。
【0030】
また、この充填用凹部8は、予め種子、苗、植木を植え付けている育苗用培地が充填可能なものとして形成してもよい。この構成によれば、充填用凹部8に対し、例えば、予め所要の植物20を植え付けた状態として育苗用培地を充填したり、ユーザーが任意に所要の植物の種子22を植え付けた育苗用培地を充填したりすることができる。
【0031】
次に、図7は本発明を具体化した第三実施形態を示している。この固形培地1は、以下に示す点において、主に第二実施形態と相違している。
【0032】
本例の固形培地1は、貯水用凹部6の天井部と、充填用凹部8における奥底部とが互いに連通している。本例の充填用凹部8は、その奥底部側になるほどテーパー状に狭まった形(例えばすり鉢状)に形成されているとともに、育苗用培地25は、該充填用凹部8に嵌合する形状に形成されている。この育苗用培地25には予め育てた植木が植え付けられており、育苗用培地25を固形培地1内に充填することにより植物20の根21は二点鎖線で示すように固形培地1側及び貯水用空間S1側へと張り出して行く。
【0033】
本例の固形培地1によっても、第二実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0034】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)貯水用凹部6に代えて(又は貯水用凹部6とともに)、貯水用凸部を底面2に設けること。
(2)植物栽培容器11の形状を変更するとともに、該形状に応じて固形培地1の基本的な形状を適宜変更すること。
(3)貯水用凹部6の形状、サイズ、配設数等を適宜変更すること。
【符号の説明】
【0035】
1 固形培地
2 底面
3 周面
4 上面
6 貯水用凹部
7 凸部
8 充填用凹部
11 植物栽培容器
12 底壁
12a 内底面
13 周壁
13a 内周面
13b 目印線
20 植物
21 根
22 種子
23 覆土
25 育苗用培地
30 水
A 固形培地の底面の面積
B 貯水用凹部の開口面積
D 貯水用凹部の深さ
G 固形培地の周面と植物栽培容器の内周面の隙間
H 固形培地の高さ
S1 貯水用空間
S1a 空気層
S2 充填用空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物栽培容器の内底面及び内周面が形成する貯水可能な内部空間内に収容され、植物の栽培に使用される固形培地であって、
前記内底面との間に貯水可能な貯水用空間を形成するための貯水用凹部又は貯水用凸部が底面に設けられた固形培地。
【請求項2】
所定形状に形成された前記内周面に対して嵌合可能な形状に周面が形成されてなる請求項1記載の固形培地。
【請求項3】
予め種子、苗、植木を植え付けている育苗用培地が、又は、種子、苗、植木とともに覆土が充填可能な充填用空間を形成するための充填用凹部が上面に設けられた請求項1又は2記載の固形培地。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−160669(P2011−160669A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−23400(P2010−23400)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【出願人】(390040958)みのる化成株式会社 (36)
【Fターム(参考)】