説明

土壌汚染状況管理システム

【課題】土壌汚染の測定結果を効率的に管理し、詳細な汚染状況を把握する。
【解決手段】土壌汚染状況管理システム1は、データ処理システムであり、管理対象となる土壌の領域であるヤードの形状、そのヤードにおける汚染データや土質データをキーボード等から取り込み、データ処理を経て、汚染状況図や、掘削状況図、埋戻状況図に図化し、その図面をディスプレイに表示し、表示された図面をプリンタに印刷する。汚染状況図は、ヤードにおける土壌の汚染状況を示す図である。掘削状況図は、ヤードから汚染土壌を掘って取り除いた状況を示す図である。埋戻状況図は、ヤードから汚染土壌を取り除いた後に、健全土を埋め戻した状況を示す図である。なお、汚染状況図、掘削状況図及び埋戻状況図は、立体図を含む。立体図の表示においては、線分によって特定される断面データを表示することができ、また、カーソルを用いて360度回転させて表示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌の汚染状況を管理し、表示する土壌汚染状況管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、産業廃棄物処分場の跡地等において、汚染土を健全土に入れ替えることを目的として、土壌の汚染の度合いを測定することが行われている。なお、特許文献1には、少数の離散的な実測データから連続的な汚染土壌分布を推測する土壌汚染分布推定システムが開示されている。
【特許文献1】特開2006−349468号公報
【特許文献2】特開2005−309725号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来、土壌の汚染度を測定した結果を帳票に書き写す等、人手による帳票管理が行われていたので、非常に煩雑であった。また、その帳票から土壌の汚染状況を把握するのは現実的に困難なので、実際の掘削作業の計画や浄化費用の見積を目的にして、きめ細かに帳票を活用することはできなかった。
【0004】
なお、特許文献2には、調査対象地に対し土壌汚染対策を施す一又は複数の領域を設定し、表示する土壌汚染調査支援システムが開示されているが、浄化対象物質に応じた汚染対策範囲が二次元で表示されるため、視覚的に把握することに非常に時間を要するとともに、場合によってはデータの見落とし等のミスが生じることもある。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、土壌汚染の測定結果を効率的に管理し、詳細な汚染状況を把握することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、土壌汚染状況管理システムであって、土壌の汚染状況を管理する対象となる空間領域を、汚染物質の濃度を測定する単位である三次元領域に分割した場合の、各三次元領域の形状及び位置を示す領域情報を記憶する領域情報記憶部と、前記汚染物質ごとに土壌が汚染されていると判定するための基準濃度を記憶する基準濃度記憶部と、前記三次元領域ごとに測定された、土壌における前記汚染物質の濃度を取得する汚染物質濃度取得部と、前記汚染物質濃度取得部により取得された汚染物質の濃度が前記基準濃度を超える場合に、当該三次元領域の範囲にある土壌が汚染されていることを示す汚染フラグを当該領域情報に設定する汚染フラグ設定部と、前記空間領域における土壌の汚染状況として、前記領域情報記憶部に記憶された領域情報の、各三次元領域の形状及び位置と、前記設定された汚染フラグとに基づいて前記三次元領域を画面上に表示する汚染状況表示部とを備えることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、調査対象の空間領域を三次元領域に分割し、各三次元領域に関する領域情報を作成し、その三次元領域ごとに測定された、土壌における汚染物質の濃度を取得し、記憶する。そして、各三次元領域の土壌が汚染されているか否かを判定し、その判定結果(汚染フラグ)を領域情報に付加し、領域情報に基づいて各三次元領域を表示する。従って、土壌の汚染状況を立体的に詳細に表示することができる。これによれば、土壌汚染の測定結果を効率的に管理し、詳細な汚染状況を把握することができる。特に、視覚的に見やすいので、見落としがなくなる。また、工事費や処分費の見積作業、土壌の掘削作業を適切に支援することができる。特に、深度によっては架設工事が必要になるので、所定の深度を超えた箇所のチェックができるのは有用である。
【0008】
また、本発明は、土壌汚染状況管理システムであって、前記三次元領域の形状が、前記空間領域の上面を格子状に区分けした個々の矩形と、垂直方向の深さの範囲とによって特定されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、土壌汚染状況管理システムであって、前記矩形が、土壌を掘削する単位であり、前記三次元領域の深さの範囲ごとに当該範囲であることを示す深度識別情報を当該領域情報に付加する深度識別情報付加部と、前記空間領域における土壌の掘削状況に応じて、前記三次元領域の範囲にある土壌が掘削されたことを示す情報を取得し、当該領域情報に掘削済フラグを設定する掘削済フラグ設定部と、前記空間領域における土壌の掘削状況として、前記深度識別情報及び前記掘削済フラグに基づいて前記三次元領域を画面上に表示する掘削状況表示部とをさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、土壌の掘削状況を立体的に詳細に表示することができる。これによれば、掘削作業を適切に支援することができる。
【0010】
また、本発明は、土壌汚染状況管理システムであって、前記矩形が、土壌を埋め戻す単位であり、前記空間領域における土壌の埋戻し状況に応じて、前記三次元領域の範囲に土壌が埋め戻されたことを示す情報を取得し、当該領域情報に埋戻し済フラグを設定する埋戻し済フラグ設定部と、前記空間領域における土壌の埋戻し状況として、前記深度識別情報及び前記埋戻し済フラグに基づいて前記三次元領域を画面上に表示する埋戻し状況表示部とをさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、土壌の埋戻し状況を立体的に詳細に表示することができる。
【0011】
また、本発明は、土壌汚染状況管理システムであって、前記三次元領域が画面上に表示されている際に、前記空間領域を水平又は垂直に切り取る断面を、当該空間領域の手前に表示した線分によって特定する断面特定部と、前記断面特定部に特定された断面が貫通する三次元領域ごとの前記領域情報に基づいて、前記断面を画面上に表示する断面表示部とをさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、空間領域の断面について、土壌の汚染状況、掘削状況又は埋戻し状況を詳細に表示することができる。これによれば、実際の作業において、きめ細かい対応を行うことができる。
【0012】
また、本発明は、土壌汚染状況管理システムであって、前記三次元領域が画面上に表示されている際に、前記画面に表示されたカーソルが水平方向又は垂直方向に移動した距離に応じた角度だけ、前記空間領域全体の向きを水平方向又は垂直方向に変えて表示する空間領域表示変更部をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、立体の向きを任意の角度だけ変えて表示することができる。これによれば、実際の作業において、きめ細かい対応を行うことができる。
【0013】
その他、本願が開示する課題及びその解決方法は、発明を実施するための最良の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、土壌汚染の測定結果を効率的に管理し、詳細な汚染状況を把握することができる。これによれば、測定結果を掘削作業の計画や浄化費用の見積に有効活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を説明する。本発明の実施の形態に係る土壌汚染状況管理システムは、土質データ等の土壌の汚染状況を取得し、記憶し、立体的に表示するものである。そして、その汚染を浄化するために行われる掘削及び埋戻しの状況を管理し、立体的に表示するようにしてもよい。
【0016】
これによれば、土壌汚染状況管理システムは、土壌汚染の対策工事(掘削、浄化)や不法投棄廃棄物対策工事に適用できる。次に、掘削や埋戻し等の作業を効率的、視覚的に管理ができる。そして、掘削ヤードの掘削進捗状況、埋戻し状況、汚染物質とその濃度及び土質の状況を視覚的に管理することができる。
【0017】
≪システムの概要と構成≫
図1は、土壌汚染状況管理システム1の概要を示す図である。土壌汚染状況管理システム1は、PC(Personal Computer)やサーバ等によって実現されるものであり、管理対象となる土壌の領域であるヤードの形状、そのヤードにおける汚染データや土質データをオペレータによる操作やネットワーク等を介して取り込み、所定のデータ処理を行うことによって、汚染状況図や、掘削状況図、埋戻状況図に図化し、記憶し、それらの図面をディスプレイに表示し、表示された図面をプリンタに印刷する。汚染状況図は、ヤードにおける土壌の汚染状況を示す図である。掘削状況図は、ヤードから汚染土壌を掘って取り除いた状況を示す図である。埋戻状況図は、ヤードから汚染土壌を取り除いた後に、健全土を埋め戻した状況を示す図である。なお、汚染状況図、掘削状況図及び埋戻状況図は、平面図、断面図及び立体図を含む。また、土壌汚染状況管理システム1へのデータ入力は、当該システムのマウスやキーボードだけでなく、ネットワークを介して通信可能な携帯端末(例えば、携帯電話等)によっても可能である。なお、汚染土壌を場外搬出する場合には、汚染土壌の移動先又は処分先を含む場外搬出データを別途出力する。
【0018】
図2は、土壌汚染状況管理システム1の構成を示す図である。土壌汚染状況管理システム1は、通信部11、表示部12、入力部13、処理部14、記憶部15及び印刷部16を備える。通信部11は、ネットワークを介して他の装置(例えば、携帯端末等)とIP(Internet Protocol)通信を行う部分であり、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。表示部12は、処理部14からの指示によりデータを表示する部分であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等によって実現される。入力部13は、オペレータがデータ(例えば、ヤードの形状や土質のデータ)を入力する部分であり、例えば、キーボードやマウス等によって実現される。処理部14は、各部間のデータの受け渡しを行うととともに、土壌汚染状況管理システム1全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部15は、処理部14からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、例えば、フラッシュメモリやハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって実現される。印刷部16は、処理部14から指示されたデータを用紙に印刷するものであり、例えば、LBP(Laser Beam Printer)等の印刷装置によって実現される。
【0019】
なお、土壌汚染状況管理システム1は、スタンドアロンの装置(PC等)であってもよいし、複数の端末とネットワークを介して通信可能となっている装置(サーバ等)であってもよい。
【0020】
記憶部15は、掘削ヤード全体(空間領域)を、汚染物質の濃度を測定する単位であるキューブ(三次元領域)で分割した場合の、キューブごとの形状や位置を含む立体情報を記憶する。この立体情報には、当該キューブにおける土壌の汚染状況、その土壌の掘削や埋戻しの状況を示す情報も含まれる。
【0021】
図3以降は、土壌汚染状況管理システム1の表示部12に表示される画面の例を示す。これは、土壌汚染状況管理システム1において、入力部13がオペレータによる操作を通じて取得した情報を処理部14に受け渡し、処理部14が入力部13から渡されたデータや記憶部15に記憶されたデータに基づいてデータ処理を行い、その処理結果を表示部12に受け渡し、表示部12が処理部14から渡されたデータを表示するものである。なお、表示部12が表示したデータを、処理部14からの指示に応じて、印刷部16に印刷したり、別の形態に変えて再表示したりすることもできる。
【0022】
図3は、掘削ヤードの形状の画面を示す図である。オペレータが掘削ヤードの形状を土壌汚染状況管理システム1に入力する場合、掘削ヤードの形状を示すデータ及び掘削ヤード追加ボックスを用いる。掘削ヤードの形状を示すデータは、同じ大きさの最小単位の矩形で区分けされた各ブロックにおける土壌の外観を示す平面図であり、例えば、表計算ソフトのExcel(登録商標)を用いて作成する。ブロックのうち、土壌がないものは空白になり、土壌がブロックを埋め尽くした完全な矩形のものは○が示され、図示しないが、土壌がブロックの矩形に満たない不定形(不規則な形状)のものは△が示される。その結果、○と△によって掘削ヤード全体の平面的な形状が特定される。
【0023】
また、掘削ヤード追加ボックスは、当該掘削ヤードにおけるブロック(平面)及びブロックに深度を持たせたキューブ(立体)を定義するための入力ボックスであり、掘削エリアヤード、掘削深度単位、ブロック幅及びブロック奥の入力欄を備える。掘削エリアヤードは、掘削対象となるヤードの名称である。掘削深度単位は、土壌を掘削する際の最小深度であり、換言すれば、キューブの高さであり、例えば、0.5m、1m、3m等が定義される。ブロック幅は、当該ブロックの横幅を示し、ブロック奥は、当該ブロックの奥行きを示す。この場合、1つのキューブは、ブロック幅×ブロック奥×掘削深度単位の大きさになる。
【0024】
オペレータが掘削ヤードの形状を示すデータの作成及び掘削ヤード追加ボックスによる定義を行うと、土壌汚染状況管理システム1が土壌のあるブロックを特定する行番号と列番号が示された画面を表示する。
【0025】
図4は、汚染データの入力及び処理結果を示す図である。図4(a)は、土壌汚染に関して調査した結果(汚染データ)及びそのデータを処理した結果の表を示す。土壌汚染状況管理システム1において、通信部11又は入力部13が汚染データを取得し、処理部14に受け渡し、処理部14が通信部11又は入力部13から受けた汚染データを処理し、その処理結果を記憶部15に記憶し、表示部12に表示し、印刷部16に印刷する。
【0026】
土壌汚染に関する調査結果の項目には、番号、ブロック、層、面積、土質及び汚染物質濃度がある。番号は、表の行番号であり、各キューブに固有の番号である。ブロックは、行と列からなり、行番号と列番号によって特定される。層は、深度単位ごとの番号であり、1つのブロックを共有するが、深度の異なる各キューブに固有の番号である。従って、ブロックは異なるが、深度の同じ層は、同じ層番号になる。面積は、当該ブロックの面積である。土質は、当該キューブの主たる土質であり、例えば、図4(b)に示すように、SF(表土)、FI(埋土)及びG(礫)のいずれかの種類に特定される。汚染物質濃度は、第二種特定有害物質の溶出量(mg/L)及び含有量(mg/kg)を示す。第二種特定有害物質は、カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、水銀及びその化合物、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、砒素及びその化合物、フッ素及びその化合物に分けられる。なお、キューブごとに土質や汚染物質濃度を特定する場合、代表点をキューブ内の1箇所に決める必要があるが、通常はブロックの中心にある土を測定対象とし、深さ方向の位置は任意である。建造物等によってブロックの中心に土がない場合には、キューブ内の他の箇所の土を測定対象にする。
【0027】
図4(c)は、汚染物質の土壌汚染対策法に基づく指定基準を示す。カドミウムについての、土壌溶出量基準は0.01mg/L以下であり、第二溶出量基準は0.3mg/L以下である。これは、カドミウム及びその化合物が0.01mg/Lを超えた場合は当該土壌が汚染範囲にあるとみなされ、その汚染範囲は、さらに0.3mg/L以下の場合(土壌溶出量基準)と、0.3mg/Lを超えた場合(第二溶出量基準)とに区別して判定されることを意味する。そして、あるキューブの土壌について7つの有害物質のうち、1つでも指定基準を超えたものがあれば、その土壌は汚染されているとみなされる。カドミウム及びその化合物の指定基準によると、番号2、3、5、6、7のキューブの土壌が汚染されていることになる。また、セレン及びその化合物の指定基準によると、番号6のキューブの土壌が汚染されていることになる。
【0028】
次に、図4(a)のデータ処理結果の項目には、掘削深度の設定、最終掘削深度、汚染程度の判定、キューブ毎の土量、汚染土量及び非汚染土量がある。汚染程度の判定は、各キューブにおける汚染物質濃度と、図4(c)の指定基準との間の大小関係に応じて行われ、その判定結果が、図4(d)の判定基準によって色分けして表示される。例えば、番号1のキューブについては、汚染範囲の物資がないので、「土壌溶出量基準適合」の色(無色)になっている。番号2のキューブについては、カドミウム及びその化合物の溶出量により、「土壌溶出量基準を超え、第二溶出量基準適合」の色になっている。番号6のキューブについては、カドミウム及びその化合物の溶出量、並びに、セレン及びその化合物の溶出量により、「土壌溶出量基準を超え、第二溶出量基準適合」の色になっている。なお、汚染程度は、段階的な表示でなく、単に汚染されているか否かだけを示す汚染フラグによって表示されるようにしてもよい。そして、ブロック毎の土量は、汚染程度の判定に応じて、汚染土量又は非汚染土量に複写される。すなわち、「土壌溶出量基準適合」の場合には、土壌が汚染されていないので、非汚染土量に複写される(例えば、番号1)。一方、「土壌溶出量基準を超え、第二溶出量基準適合」又は「第二溶出量基準を超える」の場合には、土壌が汚染されているので、汚染土量に複写される(例えば、番号2)。これによれば、個々の汚染土量及び非汚染土量が分かるので、当該ヤードにおける汚染土量の合計及び非汚染土量の合計を容易に算出することができる。
【0029】
なお、図4(d)の判定基準によって特定される汚染程度(3段階)は、当該キューブの土壌をどの処分場に持っていくか、又は、どう活用するかを決める要素にもなる。例えば、「土壌溶出量基準適合」であれば、当該土壌を一旦掘削して健全土として仮置することになる。
【0030】
図5A〜5Dは、掘削ヤードの土質の画面を示す図である。図5Aは、任意の深度における土質分類の表示画面を示す。オペレータが画面の左下側にある土質ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が画面の左上側にあるプルダウンメニューで選択された深度(図5Aでは、3.0m)における土質分類を表示する。画面の右下側には、土質分類を示す色の凡例を表示する。
【0031】
図5Bは、土質色設定のボックスを示す。オペレータが画面の右下側にある凡例設定ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が画面の中央に土質色設定ボックスを表示する。土質色設定ボックスには、土質名称、土質記号及び土質色が表示され、土質を示す色を任意に設定することができる。例えば、色を変更したい土質名称の土質色の欄をクリックすると、各色を矩形で示した格子状のパネルが表示され(図示せず)、所望する色の矩形をクリックすることにより、土質色を選択することができる。
【0032】
図5Cは、掘削ヤードの土質を三次元表示したボックスを示す。オペレータが画面の右下側にある3次元表示ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が画面の中央に三次元表示ボックスを表示する。これにより、掘削ヤードの土質を立体的に表示することができる。ボックスの左上側には、(ボックスを)閉じる、(表示された立体図形の操作として)切り取り、ズームイン、ズームアウト、左移動、右移動、上移動、下移動及び復元の各ボタンが表示される。復元ボタンをクリックすると、直近のオペレータ操作が行われる前の表示状態に戻る。初期化全体図をチェックして、復元ボタンをクリックすると、最初に表示されていた状態に戻る。透明度は、矢印を上下に移動させることによって、立体図形の表示における各層の見える度合いを変更する。矢印を上に位置付けると、透明度が最低になり、図5Cに示すように立体図形の表面しか見えない。次に、矢印を中間に位置付けると、各層の色が重なって見える。そして、矢印を下に位置付けると、透明度が最高になり、各層の立体の各辺(フレーム)が見える。
【0033】
また、カーソルを用いることによって、表示された立体図形を画面上の水平方向及び垂直方向に360度回転させることが可能である。例えば、画面上にカーソルを位置付け、ワンクリックした(マウスボタンを押した)ままの状態でカーソルを左側から右側へ画面上水平方向に移動すると、そのカーソルが移動した距離に応じた角度だけ、立体図形の向きが右側へ変わる。これにより、カーソル移動前に表示されている立体図形の左側が、よりよく見えるようになる。一方、同様にカーソルを上側から下側へ画面上垂直方向に移動すると、そのカーソルが移動した距離に応じた角度だけ、立体図形の向きが下側へ変わる。これにより、カーソル移動前に表示されている立体図形の上側が、よりよく見えるようになる。右側から左側へ、及び、下側から上側へのカーソル移動にも同様に対応している。なお、ボックスの左下側には、土質色の凡例が表示される。
【0034】
図5Dは、掘削ヤードの切り取られた断面を表示したボックスを示す。オペレータがボックス内左上側の切り取りボタン(図5C参照)をクリックすると、土壌汚染状況管理システム1は、三次元表示ボックスの上側に、掘削ヤードの土質を示す立体図形の上面図を表示し、その手前に、立体図形の切り取り面を規定する線分及び矢印を表示する。図5Dでは、水平な線分になっているが、垂直な線分を示すことも可能である。水平な線分の場合、その線分を含む水平な平面が、立体図形の断面として規定される。垂直な線分の場合、その線分を含む垂直な平面が、立体図形の断面として規定される。そして、三次元表示ボックスの下側には、切り取られた断面における土質の分布を表示する。土質分布は、線分に従って規定された断面が貫通する立体ごとの土質色によって表示される。
【0035】
オペレータによる操作として、上側の立体図形の手前に示された線をカーソルで移動し、その線の位置(すなわち、立体図形の切り取り位置)が確定したところでクリックすると、土壌汚染状況管理システム1は、上側に当該確定を意味する矢印を表示するとともに、下側に断面データを表示する。なお、立体図形の手前の線を水平又は垂直に切り替えるには、例えば、その線の中央付近をダブルクリックする等の操作方法が考えられる。
【0036】
図6A〜6Dは、汚染状況の画面を示す図である。図6Aは、任意の深度における汚染状況の表示画面を示す。オペレータが画面の左下側にある汚染状況ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が、画面の左上側にあるプルダウンメニューで選択された汚染物質(図6Aでは、すべての物質)及び深度(図6Aでは、1.0m)における汚染状況を表示する。画面の右下側には、汚染物質を示す色の凡例を表示する。この凡例に従って、汚染の程度を色分けして表示する。なお、無色に表示されたところは、掘削が完了した箇所(ブロック)を示す。
【0037】
図6Bは、掘削ヤードの汚染状況を三次元表示したボックスを示す。オペレータが画面の右下側にある3次元表示ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が画面の中央に三次元表示ボックスを表示する。これにより、掘削ヤードの汚染状況を立体的に表示することができる。ボックスの左上側には、(ボックスを)閉じる、(表示された立体図形の操作として)切り取り、ズームイン、ズームアウト、左移動、右移動、上移動、下移動及び復元の各ボタンが表示される。オペレータが復元ボタンをクリックすると、直近の操作が行われる前の表示状態に戻る。次に、オペレータが初期化全体図をチェックして、復元ボタンをクリックすると、最初に表示されていた状態に戻る。透明度は、矢印を上下に移動させることによって、立体図形の表示における各層の見える度合いを変更する。また、カーソルを用いることによって、表示された立体図形を360度回転させることが可能である。なお、ボックスの左下側には、汚染物質の色の凡例が表示される。なお、表示や操作の詳細は、図5Cの説明と同様である。
【0038】
図6Cは、掘削ヤードの切り取られた断面を表示したボックスを示す。オペレータがボックスの上側の立体図形の手前に示された線をクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が、その線を含む水平な平面によって切り取られた立体図形の断面データをボックスの下側に表示する。断面データのうち、破線部分は、掘削が完了した箇所を示す。なお、表示や操作の詳細は、図5Dの説明と同様である。
【0039】
図6Dは、断面データのうち、特定の箇所における汚染状況のポップアップ表示を示す。これは、画面の下側に表示された断面データのうち、所望の箇所の汚染状況を把握するために、例えば、その箇所をダブルクリックすると、当該箇所の汚染状況の詳細がポップアップ表示されるものである。図6Dでは、ブロックがNi49で、深度(GL:Ground Level)が0.5〜1.0mのキューブの汚染状況が表示され、セレンが土壌溶出量基準の0.01mg/Lを超過していることが分かる。
【0040】
図7A〜7Eは、掘削状況を管理する画面を示す図である。図7Aは、掘削ヤードにおける各ブロックの掘削状況を示す。オペレータが画面の左下側にある掘削状況ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が、画面の左上側にある掘削日の欄で選択した日(図7Aでは、2008年2月15日)の掘削状況を表示する。掘削状況は、画面の右側にある、深度の各範囲(各層)を異なる色(深度識別情報)で示した掘削深度凡例に従って、掘削した深度が色分けして表示される。例えば、ブロックNi49では深度−2.0mまで掘削が完了している。また、ブロックNk51では深度−3.0mまで掘削が完了している。
【0041】
ここで、記憶部15に記憶されたキューブごとの立体情報は、当該立体の範囲にある土壌が掘削されたことを示す掘削済フラグを備え、その初期値はオフである。土壌汚染状況管理システム1は、土壌が掘削された範囲としてブロック番号及び掘削深度を含む掘削データを取得し、その掘削データに基づいて、当該掘削範囲に該当するキューブに係る立体情報の掘削済フラグをオンにする。そして、各キューブに係る立体情報に基づいて掘削ヤード全体を表示する際に、掘削済フラグがオンになっているキューブは表示しない。これにより、掘削された範囲には何も表示されないので、掘削ヤード全体としてどこが掘削されたのかが容易に分かる。なお、図示しないが、必要に応じて、オペレータが土壌の掘削範囲(掘削データ)を入力するためのボックスが表示部12に表示されるものとする。
【0042】
図7Bは、掘削深度の凡例を設定するボックスを示す。オペレータが画面の右下側にある凡例設定ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が画面の中央に凡例設定ボックスを表示し、掘削深度の凡例の設定が可能になる。凡例設定ボックスには、掘削深度単位(図7Bでは、0.5m)が表示され、それに従って層ごとに開始深度、終了深度及び色が表示され、かつ、その設定変更が可能になっている。例えば、色を変更したい層の「色」をダブルクリックすると、各色を矩形で示した格子状のパネルが表示され(図示せず)、所望する色の矩形をクリックすることにより、色を選択することができる。なお、掘削深度単位は、任意に設定できるものとする。
【0043】
図7Cは、掘削ヤードの掘削状況を3次元表示したボックスを示す。オペレータが画面の右下側にある3次元表示ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が、画面の中央に三次元表示ボックスを表示する。これにより、掘削ヤードの掘削状況を立体的に表示することができる。ボックスの左上側には、(ボックスを)閉じる、(表示された立体図形の操作として)切り取り、ズームイン、ズームアウト、左移動、右移動、上移動、下移動及び復元の各ボタンが表示される。そして、土量計算が可能であり、各ボタンの下側にヤード全体土量、掘削土量累計及び残土量が表示される。ここで、「ヤード全体土量=掘削土量累計+残土量」が成り立つ。なお、ボタンの表示や操作の詳細は、図5Cの説明と同様である。
【0044】
図7Dは、掘削ヤードの切り取られた断面を表示したボックスを示す。オペレータがボックスの上側の立体図形の手前に示された線をクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が、その線を含む水平な平面によって切り取られた立体図形の断面データをボックスの下側に表示する。なお、表示や操作の詳細は、図5Dの説明と同様である。
【0045】
また、図7Eに示すように、三次元表示ボックスに表示された立体図形は、カーソルを用いることによって360度回転可能とする。
【0046】
図8A〜8Dは、埋戻し状況の画面を示す図である。図8Aは、掘削ヤードにおける各ブロックの埋戻し状況を示す。埋戻しは、掘削ヤードから土壌を一旦掘削した後、現況に復帰させるために、掘削した箇所に土壌を埋め戻すことである。オペレータが画面の左下側にある埋戻し状況ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が画面の左上側にある埋戻し日の欄で選択した日(図8Aでは、2008年2月17日)の埋戻し状況を表示する。埋戻し状況は、画面の右側にある、深度の各範囲(各層)を異なる色で示した埋戻し深度凡例に従って、埋め戻した深度が色分けして表示される。例えば、ブロックNk50では深度−2.0mまで埋戻しが完了している。また、ブロックNk51では深度−4.0mまで埋戻しが完了している。画面の右側には、埋戻し深度の凡例が表示されている。
【0047】
ここで、記憶部15に記憶されたキューブごとの立体情報は、当該立体の範囲に土壌が埋め戻されたことを示す埋戻し済フラグを備え、その初期値はオフである。土壌汚染状況管理システム1は、土壌が埋め戻された範囲としてブロック番号及び埋戻し深度を含む埋戻しデータを取得し、その埋戻しデータに基づいて、当該埋戻し範囲に該当するキューブに係る立体情報の埋戻し済フラグをオンにする。従って、元々掘削されていない土壌のキューブについては、埋戻し済フラグはオフのままである。そして、各キューブに係る立体情報に基づいて掘削ヤード全体を表示する際に、埋戻し済フラグがオフになっているキューブは表示しない。これにより、埋め戻された範囲だけが表示されるので、掘削ヤード全体としてどこが埋め戻されたのかが容易に分かる。なお、図示しないが、必要に応じて、オペレータが土壌の埋戻し範囲(埋戻しデータ)を入力するためのボックスが表示部12に表示されるものとする。
【0048】
図8Bは、埋戻し状況を三次元表示したボックスを示す。オペレータが画面の右下側にある3次元表示ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が画面の中央に三次元表示ボックスを表示する。これにより、掘削ヤードの各ブロックにおける埋戻し状況を立体的に表示することができる。ボックスの左上側には、(ボックスを)閉じる、(表示された立体図形の操作として)切り取り、ズームイン、ズームアウト、左移動、右移動、上移動、下移動及び復元の各ボタンが表示される。2箇所のブロックでは、深度±0.0mまで埋戻しが完了している。なお、ボタンの表示や操作の詳細は、図5Cの説明と同様である。
【0049】
図8Cは、埋戻しのあったキューブの切り取られた断面を表示したボックスを示す。オペレータがボックスの上側の立体図形の手前に示された線をクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が、その線を含む水平な平面によって切り取られた立体図形の断面データをボックスの下側に表示する。なお、表示や操作の詳細は、図5Dの説明と同様である。なお、画面の上側に表示された立体図形は、カーソルを用いて360度回転させることも可能である。
【0050】
図8Dは、埋戻しが完了したブロックを示す。オペレータが画面の右下側にある埋戻し分類ボタンをクリックすると、土壌汚染状況管理システム1が、画面の右上側にあるプルダウンメニューで選択された土砂の種類(図8Dでは、購入土砂)で埋戻しが完了したブロック(図8Dでは、Nk51)を表示する。画面の右下側には埋戻し分類の凡例が表示される。そして、画面の右下側にある凡例設定ボタンをクリックすると、画面の中央に埋戻し分類設定ボックスが表示される。埋戻し分類設定ボックスには、土砂の種類ごとに埋戻し分類コード、埋戻し分類名称及び色が表示され、かつ、その設定変更が可能である。例えば、土砂の種類に対応した色をクリックすると、色の設定ボックスが表示され、任意の色が設定できる。
【0051】
以上本発明の実施の形態について説明したが、図2に示す土壌汚染状況管理システム1内の各部を機能させるために、処理部14で実行されるプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録し、その記録したプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させることにより、本発明の実施の形態に係る土壌汚染状況管理システムが実現されるものとする。なお、プログラムをインターネット等のネットワーク経由でコンピュータに提供してもよいし、プログラムが書き込まれた半導体チップ等をコンピュータに組み込んでもよい。
【0052】
以上説明した本発明の実施の形態によれば、浄化対象物質に応じた対策範囲が3次元で表示できるため、視覚的に理解しやすく、対策範囲の見落とし等のミスが少なくなり、改善される。次に、顧客等から汚染土の調査結果及び施工管理状況の開示を求められた場合、PCの表示や用紙の印刷等の出力により、即時性を持った対応が可能になる。そして、施工中の打合せ資料や竣工時の出来形検査書類を作成する労力を削減できる。また、ネットワーク等を利用して、現場及び顧客、技術支援部門と情報の共有化を図ることができる。さらに、汚染土対策だけでなく、不法投棄廃棄物対策等にも展開、適用が可能である。
【0053】
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】土壌汚染状況管理システム1の概要を示す図である。
【図2】土壌汚染状況管理システム1の構成を示す図である。
【図3】掘削ヤードの形状の画面を示す図である。
【図4】汚染データの入力及び処理結果を示す図であり、(a)は土壌汚染に関して調査した結果(汚染データ)及びそのデータを処理した結果の表を示し、(b)は土質分類を示し、(c)は汚染物質の土壌汚染対策法に規定された指定基準を示し、(d)は色分けされた判定基準を示す。
【図5A】掘削ヤードの土質の画面を示す図である。
【図5B】掘削ヤードの土質の画面を示す図である。
【図5C】掘削ヤードの土質の画面を示す図である。
【図5D】掘削ヤードの土質の画面を示す図である。
【図6A】汚染状況の画面を示す図である。
【図6B】汚染状況の画面を示す図である。
【図6C】汚染状況の画面を示す図である。
【図6D】汚染状況の画面を示す図である。
【図7A】掘削管理の画面を示す図である。
【図7B】掘削管理の画面を示す図である。
【図7C】掘削管理の画面を示す図である。
【図7D】掘削管理の画面を示す図である。
【図7E】掘削管理の画面を示す図である。
【図8A】埋戻し状況の画面を示す図である。
【図8B】埋戻し状況の画面を示す図である。
【図8C】埋戻し状況の画面を示す図である。
【図8D】埋戻し状況の画面を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
1 土壌汚染状況管理システム
12 表示部
14 処理部
15 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
土壌の汚染状況を管理する対象となる空間領域を、汚染物質の濃度を測定する単位である三次元領域に分割した場合の、各三次元領域の形状及び位置を示す領域情報を記憶する領域情報記憶部と、
前記汚染物質ごとに土壌が汚染されていると判定するための基準濃度を記憶する基準濃度記憶部と、
前記三次元領域ごとに測定された、土壌における前記汚染物質の濃度を取得する汚染物質濃度取得部と、
前記汚染物質濃度取得部により取得された汚染物質の濃度が前記基準濃度を超える場合に、当該三次元領域の範囲にある土壌が汚染されていることを示す汚染フラグを当該領域情報に設定する汚染フラグ設定部と、
前記空間領域における土壌の汚染状況として、前記領域情報記憶部に記憶された領域情報の、各三次元領域の形状及び位置と、前記設定された汚染フラグとに基づいて前記三次元領域を画面上に表示する汚染状況表示部と、
を備えることを特徴とする土壌汚染状況管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の土壌汚染状況管理システムであって、
前記三次元領域の形状は、
前記空間領域の上面を格子状に区分けした個々の矩形と、
垂直方向の深さの範囲と、
によって特定されることを特徴とする土壌汚染状況管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の土壌汚染状況管理システムであって、
前記矩形は、土壌を掘削する単位であり、
前記三次元領域の深さの範囲ごとに当該範囲であることを示す深度識別情報を当該領域情報に付加する深度識別情報付加部と、
前記空間領域における土壌の掘削状況に応じて、前記三次元領域の範囲にある土壌が掘削されたことを示す情報を取得し、当該領域情報に掘削済フラグを設定する掘削済フラグ設定部と、
前記空間領域における土壌の掘削状況として、前記深度識別情報及び前記掘削済フラグに基づいて前記三次元領域を画面上に表示する掘削状況表示部と、
をさらに備えることを特徴とする土壌汚染状況管理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の土壌汚染状況管理システムであって、
前記矩形は、土壌を埋め戻す単位であり、
前記空間領域における土壌の埋戻し状況に応じて、前記三次元領域の範囲に土壌が埋め戻されたことを示す情報を取得し、当該領域情報に埋戻し済フラグを設定する埋戻し済フラグ設定部と、
前記空間領域における土壌の埋戻し状況として、前記深度識別情報及び前記埋戻し済フラグに基づいて前記三次元領域を画面上に表示する埋戻し状況表示部と、
をさらに備えることを特徴とする土壌汚染状況管理システム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の土壌汚染状況管理システムであって、
前記三次元領域が画面上に表示されている際に、
前記空間領域を水平又は垂直に切り取る断面を、当該空間領域の手前に表示した線分によって特定する断面特定部と、
前記断面特定部に特定された断面が貫通する三次元領域ごとの前記領域情報に基づいて、前記断面を画面上に表示する断面表示部と、
をさらに備えることを特徴とする土壌汚染状況管理システム。
【請求項6】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の土壌汚染状況管理システムであって、
前記三次元領域が画面上に表示されている際に、
前記画面に表示されたカーソルが水平方向又は垂直方向に移動した距離に応じた角度だけ、前記空間領域全体の向きを水平方向又は垂直方向に変えて表示する空間領域表示変更部
をさらに備えることを特徴とする土壌汚染状況管理システム。

【図2】
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【図4】
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【図1】
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【図3】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【公開番号】特開2010−8102(P2010−8102A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−164920(P2008−164920)
【出願日】平成20年6月24日(2008.6.24)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【Fターム(参考)】