地球の地図模型兼天体模型組立シート
【課題】種々の商品の包装として使用することができ、しかも展示中のみならず内容物を取り出した後でも昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができるようにした地球の地図模型兼天体模型組立シートの提供を目的とする。
【解決手段】この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、6面を組み立てて箱とする印刷シートであって、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面が印刷され、また前記地球の地図模型面と同一面上には、夜間に星空が現出する夜光塗料で表記された天体模型面が印刷され、箱状に組み立てられて地球の地図模型兼天体模型として利用することができるようにしたことを特徴とするものである。
【解決手段】この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、6面を組み立てて箱とする印刷シートであって、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面が印刷され、また前記地球の地図模型面と同一面上には、夜間に星空が現出する夜光塗料で表記された天体模型面が印刷され、箱状に組み立てられて地球の地図模型兼天体模型として利用することができるようにしたことを特徴とするものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トイレットペーパーやティッシュペーパその他種々の商品の包装として使用することができ、しかも展示中のみならず内容物を取り出した後でも昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができるようにした地球の地図模型兼天体模型組立シートに関する。
【背景技術】
【0002】
地球の地図模型や天体模型そのものは一般に市販され、地理や星座、地球や夜空の運行の知識を得るために利用されていることはいうまでもない。
また、内部に照明を設置して夜間でも地理や星座、地球や夜空の運行の知識を得ることができるように工夫もされている。
【0003】
例えば、実開平6−15074号公報(特許文献1参照)には、透明のプラスチック等のシートに星または星座を蛍光シールを貼るあるいは蛍光インクにより印刷するなどして星空または星座を表したもので、複数枚に分割して構成するか1枚構成とするものであって、子供部屋の天井等に貼って夜電灯を消すことにより星空または星座が現れるようにした貼り付け用星空シートが提案されている。
同様に、登録実用新案第3053620公報(特許文献2参照)には、多数の星座を表してなる天体図を複数枚の壁紙または天井紙に夜光塗料を使用して分割表示してなり、これらの壁紙または天井紙を共に壁面または天井面に貼り付けることにより一つの天体図が完成するようになした、星座学習のための夜光塗料により天体を表示した壁紙または天井紙が提案されている。
【特許文献1】実開平6−15074号公報
【特許文献2】登録実用新案第3053620公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の貼り付け用星空シートや天体を表示した壁紙または天井紙は、透明のプラスチック等のシートに星または星座を蛍光シールを貼るあるいは蛍光インクにより印刷したり、また天体図を複数枚の壁紙または天井紙に夜光塗料を使用して分割表示し、これを天井等に貼付して電灯を消すことにより星空または星座が現れるようにしたものである。したがって、昼間においては何ら使用されるものではなかった。
【0005】
もちろんこの発明のように、トイレットペーパーやティッシュペーパその他種々の商品の包装として使用することができ、しかも展示中のみならず内容物を取り出した後でも昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができるようにしたものは存在しなかった。
【0006】
この発明は、種々の商品の包装として使用することができ、しかも展示中のみならず内容物を取り出した後でも昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができるようにした地球の地図模型兼天体模型組立シートの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、6面を組み立てて箱とする印刷シートであって、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面が印刷され、また前記地球の地図模型面と同一面上には、夜間に星空が現出する夜光塗料で表記された天体模型面が印刷され、箱状に組み立てられて地球の地図模型兼天体模型として利用することができるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
またこの発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、6面を組み立てて箱とする印刷シートであって、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面が印刷され、また前記地球の地図模型面と同一面上には、夜間に地球の地図模型における大陸の輪郭が現出する夜光塗料で表記された大陸線が印刷され、箱状に組み立てられて地球の地図模型として利用することができるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、前記地球の地図模型面が、北極および南極を天地とし、側面を太平洋および各大陸で構成するとともに、各側面に組み立てた後に赤道となる赤道線を連続するように印刷したことをも特徴とするものである。
【0010】
この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、前記地球の地図模型面が、各大陸における遺跡の場所、観光地に符号が印刷され、これと別途用意した遺跡、観光地の見所を表示した印刷物と照合できるようにしたことをも特徴とするものである。
【0011】
この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、前記天体模型面が、空の北極および南極を天地とし、側面を各星座で構成するとともに、各側面に組み立てた後に月の満ち欠けを示す月の運行表示が連続するように印刷したことをも特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
以上の説明から明らかなように、この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートでは、トイレットペーパーやティッシュペーパその他種々の商品の包装として使用することができ、しかも展示中のみならず内容物を取り出した後でも昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができるようになった。
また、地球の地図模型面や天体模型面として、古地図や神話上の星座、最新の世界地図や天球図を表示するだけでなく、立体的な凹凸を施した機能性の高い地球の地図模型兼天体模型組立シートとすることができる。
【0013】
さらに、前記地球の地図模型面に、各大陸における遺跡の場所、観光地に符号が印刷し、これを別途用意した遺跡、観光地の見所を表示した印刷物と照合できるようにしたので、より地理に対する知識が深まり、単なる商品の包装としてだけでなく、教育玩具としても充分に活用できる地球の地図模型兼天体模型組立シートを提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】(a)はこの発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートの実施の形態を示す現代版地球の地図模型兼天体模型の斜視図、また(b)はこの発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートの実施の形態を示す古代版地球の地図模型の斜視図である。
【図2】現代地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートの展開図である。
【図3】大陸線を表示した展開図である。
【図4】古地図版地球の地図模型組立シートの展開図である。
【図5】天体模型における組立シートの夜光塗料の印刷状態を示す展開図である。
【図6】地球の地図模型兼天体模型組立シートに組み込まれる天体模型の全体図を示すものである。
【図7】前記天体模型に組み込まれた夜光塗料の印刷状態を示すものである。
【図8】前記天体模型における夜光塗料の印刷状態を示すものである。
【図9】地球の地図模型および天体模型を収納する包装ケースの展開図である。
【図10】地球の地図模型および天体模型を収納する包装ケース組み立てた状態の斜視図である。
【図11】包装ケースの一対の持ち手部分を引き上げた状態を示す斜視図である。
【図12】包装ケースの一対の持ち手部分を連結した状態を示す斜視図である。
【図13】古地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートに組み込まれる遺跡、観光地等の見所を地図上に表示した印刷物である。
【図14】古地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートに組み込まれる遺跡、観光地等の見所を分解地図上に表示した印刷物である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートの実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
この発明の1実施例に係る現代版地球の地図模型兼天体模型組立シートは、図1(a)の組立状態の斜視図および図2の展開図に示すように、6面を組み立てて箱とする印刷シート11からなるものであり、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面12が印刷されている。
すなわち、天の位置には北極を表示した起点となる面12−1が、その4辺にはそれぞれ太平洋、アジア大陸、アフリカ大陸、南北アメリカ大陸を表示した面12−2,12−3,12−4,12−5が配置され、またアフリカ大陸を表示した面12−4には地の位置となるよう南極を表示した面12−6が延設されていて、各面12−1〜12−6の間には折り目13が形成されている。
【0016】
14,15はのり代で、のり代14は長さ方向に伸びる太平洋表示面12−2、アフリカ大陸表示面12−4、南極表示面12−6の両側に形成され、6面を折畳んでほぼ正方形の箱を組み立てることができる。のり代15は南極表示面12−6の先端に形成され、太平洋表示面12−2の先端にのり付けされる。
また、側面を構成する太平洋表示面12−2、アジア大陸表示面12−3、アフリカ大陸表示面12−4、南北アメリカ大陸表示面12−5には、各側面を組み立てた後に連続するよう印刷された赤道16が表示されている。
【0017】
次に、図3に示す展開図は、前記6面を組み立てて箱とする印刷シート11における地球の地図模型面12と同一面上に、夜間に地球の地図模型における大陸の輪郭が現出する夜光塗料で表記された大陸線18を印刷した例を示すもので、箱状に組み立てられて地球の地図模型として利用することができるようにしたものである。
【0018】
この発明の他の実施例に係る古地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートも、図1(b)の組立状態の斜視図および図4の展開図に示すように、6面を組み立てて箱とする印刷シート11からなるものであり、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面12が印刷されている。
前記地球の地図模型面の各面12−1〜12−6の所定の位置には、各大陸等における遺跡の場所、観光地に符号17が印刷されている。
そして、図13および図14に示すような、別途用意した遺跡、観光地の見所を表示した印刷物21の記述箇所22と前記符号17とが照合できるようになっている。
【0019】
この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートには、図5に示すように、前記地球の地図模型面12と同一面上に、夜間に星座32等を表現した星空が現出する天体模型面31が印刷してあり、そしてこの印刷を夜光塗料で表記しているのである。
すなわち、前記天体模型面31は、空の北極および南極を天地とし、側面を各星座で構成してある。前記空の北極表示面32−1が、その4辺にはそれぞれ東西南北の星座を表示した面32−2,32−3,32−4,32−5が配置され、また南の星座を表示した面32−4には地の位置となるよう空の南極表示面32−6が延設されていて、各面32−1〜32−6の間にも折り目33が形成されている。
また、前記地球の地図模型面12の各側面32−2〜32−5には、箱型に組み立てた後に月34の満ち欠けを示す月の運行表示35が連続するように印刷されている。36は星座32間に表示した星を示すものである。
【0020】
このような天体模型の全体図を図6に示す。図7は各星座を夜光塗料を印刷して表記し、夜間に星空が現出するようにした天体模型面を示し、図8は該夜光塗料の印刷部分のみを示すものである。
【0021】
以上の現代版地球の地図模型兼天体模型および古地図版地球の地図模型兼天体模型は、各1個を対にして図9〜図12に示すパッケージに収納して使用することが望ましい。
図9に示すように、パッケージ41は上面41−1から前後の側面41−2,41−3および底面41−4と、左右の側面41−5,41−6が延設され、前後の側面41−2,41−3の両側、左右の側面41−5,41−6および後部の側面41−3のそれぞれ先端にはのり代42が形成されている。43は上面41−1のほぼ中央に所定の間隔で配置した左右一対の持ち手、44は持ち手43の中央に形成した指穴である。
このようなパッケージ41は図10のようにボックス状に組み付けられる。
その上で図11のように左右一対の持ち手43を上面41−1から引き起こし、図12のように、左右一対の持ち手43の先端に形成した切込み45を互いにはめ込むことにより、持ち手43が連結されるのである。
【0022】
したがって、予め指穴44部分を抜いておき、一体化した左右一対の持ち手43を連結した上、指穴44に指を差し込んでパッケージ41を持ち運ぶことができる。
その際、左右一対の持ち手43の位置を、地球の地図模型兼天体模型のそれぞれの上面に形成したティッシュの取出し口(図示せず)の位置と合わせる事により、左右一対の持ち手43を上面41−1から引き起こせば、地球の地図模型兼天体模型のティッシュの取出し口をも簡単に開口することができ、無理なくティッシュを取り出すことができるようになる。
図において46は持ち手43の折曲げ部、47はその両端に形成した折曲げやすくするための膨らませたR部、48は指穴44に設けた鍵穴デザイン部である。
【0023】
図13は、古地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートに組み込まれる遺跡、観光地等の見所を地図上に表示した印刷物を示すものであり、また図14は古地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートに組み込まれる遺跡、観光地等の見所を分解地図上に表示した印刷物である。
この図13および図14に示す遺跡、観光地の見所を表示した印刷物21の記述箇所22は、前記地球の地図模型面の各面12−1〜12−6の所定位置に記載した各大陸等における遺跡の場所、観光地の符号17と照合することができる。
なお、これらの印刷物21は、封筒等に入れた上で前記パッケージ41内に収納しておくことが望ましい。
【0024】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0025】
以上の説明から明らかなように、この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、トイレットペーパーやティッシュペーパその他種々の商品の包装としてのみならず、昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができる教材としても使用することができる。
もちろん、この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートの製造、販売地等に応じた地図や星座等を印刷すれば、さまざまなバリエーションの地球の地図模型兼天体模型組立シートとすることが可能である。
【符号の説明】
【0026】
11 印刷シート
12 地球の地図模型面
12−1 北極表示面
12−2 太平洋表示面
12−3 アジア大陸表示面
12−4 アフリカ大陸表示面
12−5 南北アメリカ大陸表示面
12−6 南極表示面
13 折り目
14,15 のり代
16 赤道
17 符号
18 大陸線
21 印刷物
22 記述箇所
31 天体模型面
32 星座
32−1 空の北極表示面
32−2,32−3,32−4,32−5 東西南北の星座を表示した面
32−6 空の南極表示面
33 折り目
34 月
35 月の運行表示
36 星
41 パッケージ
41−1 上面
41−2,41−3 前後の側面
41−4 底面
41−5,41−6 左右の側面
42 のり代
43 持ち手
44 指穴
45 切込み
46 折曲げ部
47 R部
48 鍵穴デザイン部
【技術分野】
【0001】
この発明は、トイレットペーパーやティッシュペーパその他種々の商品の包装として使用することができ、しかも展示中のみならず内容物を取り出した後でも昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができるようにした地球の地図模型兼天体模型組立シートに関する。
【背景技術】
【0002】
地球の地図模型や天体模型そのものは一般に市販され、地理や星座、地球や夜空の運行の知識を得るために利用されていることはいうまでもない。
また、内部に照明を設置して夜間でも地理や星座、地球や夜空の運行の知識を得ることができるように工夫もされている。
【0003】
例えば、実開平6−15074号公報(特許文献1参照)には、透明のプラスチック等のシートに星または星座を蛍光シールを貼るあるいは蛍光インクにより印刷するなどして星空または星座を表したもので、複数枚に分割して構成するか1枚構成とするものであって、子供部屋の天井等に貼って夜電灯を消すことにより星空または星座が現れるようにした貼り付け用星空シートが提案されている。
同様に、登録実用新案第3053620公報(特許文献2参照)には、多数の星座を表してなる天体図を複数枚の壁紙または天井紙に夜光塗料を使用して分割表示してなり、これらの壁紙または天井紙を共に壁面または天井面に貼り付けることにより一つの天体図が完成するようになした、星座学習のための夜光塗料により天体を表示した壁紙または天井紙が提案されている。
【特許文献1】実開平6−15074号公報
【特許文献2】登録実用新案第3053620公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の貼り付け用星空シートや天体を表示した壁紙または天井紙は、透明のプラスチック等のシートに星または星座を蛍光シールを貼るあるいは蛍光インクにより印刷したり、また天体図を複数枚の壁紙または天井紙に夜光塗料を使用して分割表示し、これを天井等に貼付して電灯を消すことにより星空または星座が現れるようにしたものである。したがって、昼間においては何ら使用されるものではなかった。
【0005】
もちろんこの発明のように、トイレットペーパーやティッシュペーパその他種々の商品の包装として使用することができ、しかも展示中のみならず内容物を取り出した後でも昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができるようにしたものは存在しなかった。
【0006】
この発明は、種々の商品の包装として使用することができ、しかも展示中のみならず内容物を取り出した後でも昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができるようにした地球の地図模型兼天体模型組立シートの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、6面を組み立てて箱とする印刷シートであって、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面が印刷され、また前記地球の地図模型面と同一面上には、夜間に星空が現出する夜光塗料で表記された天体模型面が印刷され、箱状に組み立てられて地球の地図模型兼天体模型として利用することができるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
またこの発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、6面を組み立てて箱とする印刷シートであって、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面が印刷され、また前記地球の地図模型面と同一面上には、夜間に地球の地図模型における大陸の輪郭が現出する夜光塗料で表記された大陸線が印刷され、箱状に組み立てられて地球の地図模型として利用することができるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、前記地球の地図模型面が、北極および南極を天地とし、側面を太平洋および各大陸で構成するとともに、各側面に組み立てた後に赤道となる赤道線を連続するように印刷したことをも特徴とするものである。
【0010】
この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、前記地球の地図模型面が、各大陸における遺跡の場所、観光地に符号が印刷され、これと別途用意した遺跡、観光地の見所を表示した印刷物と照合できるようにしたことをも特徴とするものである。
【0011】
この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、前記天体模型面が、空の北極および南極を天地とし、側面を各星座で構成するとともに、各側面に組み立てた後に月の満ち欠けを示す月の運行表示が連続するように印刷したことをも特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
以上の説明から明らかなように、この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートでは、トイレットペーパーやティッシュペーパその他種々の商品の包装として使用することができ、しかも展示中のみならず内容物を取り出した後でも昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができるようになった。
また、地球の地図模型面や天体模型面として、古地図や神話上の星座、最新の世界地図や天球図を表示するだけでなく、立体的な凹凸を施した機能性の高い地球の地図模型兼天体模型組立シートとすることができる。
【0013】
さらに、前記地球の地図模型面に、各大陸における遺跡の場所、観光地に符号が印刷し、これを別途用意した遺跡、観光地の見所を表示した印刷物と照合できるようにしたので、より地理に対する知識が深まり、単なる商品の包装としてだけでなく、教育玩具としても充分に活用できる地球の地図模型兼天体模型組立シートを提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】(a)はこの発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートの実施の形態を示す現代版地球の地図模型兼天体模型の斜視図、また(b)はこの発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートの実施の形態を示す古代版地球の地図模型の斜視図である。
【図2】現代地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートの展開図である。
【図3】大陸線を表示した展開図である。
【図4】古地図版地球の地図模型組立シートの展開図である。
【図5】天体模型における組立シートの夜光塗料の印刷状態を示す展開図である。
【図6】地球の地図模型兼天体模型組立シートに組み込まれる天体模型の全体図を示すものである。
【図7】前記天体模型に組み込まれた夜光塗料の印刷状態を示すものである。
【図8】前記天体模型における夜光塗料の印刷状態を示すものである。
【図9】地球の地図模型および天体模型を収納する包装ケースの展開図である。
【図10】地球の地図模型および天体模型を収納する包装ケース組み立てた状態の斜視図である。
【図11】包装ケースの一対の持ち手部分を引き上げた状態を示す斜視図である。
【図12】包装ケースの一対の持ち手部分を連結した状態を示す斜視図である。
【図13】古地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートに組み込まれる遺跡、観光地等の見所を地図上に表示した印刷物である。
【図14】古地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートに組み込まれる遺跡、観光地等の見所を分解地図上に表示した印刷物である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートの実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
この発明の1実施例に係る現代版地球の地図模型兼天体模型組立シートは、図1(a)の組立状態の斜視図および図2の展開図に示すように、6面を組み立てて箱とする印刷シート11からなるものであり、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面12が印刷されている。
すなわち、天の位置には北極を表示した起点となる面12−1が、その4辺にはそれぞれ太平洋、アジア大陸、アフリカ大陸、南北アメリカ大陸を表示した面12−2,12−3,12−4,12−5が配置され、またアフリカ大陸を表示した面12−4には地の位置となるよう南極を表示した面12−6が延設されていて、各面12−1〜12−6の間には折り目13が形成されている。
【0016】
14,15はのり代で、のり代14は長さ方向に伸びる太平洋表示面12−2、アフリカ大陸表示面12−4、南極表示面12−6の両側に形成され、6面を折畳んでほぼ正方形の箱を組み立てることができる。のり代15は南極表示面12−6の先端に形成され、太平洋表示面12−2の先端にのり付けされる。
また、側面を構成する太平洋表示面12−2、アジア大陸表示面12−3、アフリカ大陸表示面12−4、南北アメリカ大陸表示面12−5には、各側面を組み立てた後に連続するよう印刷された赤道16が表示されている。
【0017】
次に、図3に示す展開図は、前記6面を組み立てて箱とする印刷シート11における地球の地図模型面12と同一面上に、夜間に地球の地図模型における大陸の輪郭が現出する夜光塗料で表記された大陸線18を印刷した例を示すもので、箱状に組み立てられて地球の地図模型として利用することができるようにしたものである。
【0018】
この発明の他の実施例に係る古地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートも、図1(b)の組立状態の斜視図および図4の展開図に示すように、6面を組み立てて箱とする印刷シート11からなるものであり、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面12が印刷されている。
前記地球の地図模型面の各面12−1〜12−6の所定の位置には、各大陸等における遺跡の場所、観光地に符号17が印刷されている。
そして、図13および図14に示すような、別途用意した遺跡、観光地の見所を表示した印刷物21の記述箇所22と前記符号17とが照合できるようになっている。
【0019】
この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートには、図5に示すように、前記地球の地図模型面12と同一面上に、夜間に星座32等を表現した星空が現出する天体模型面31が印刷してあり、そしてこの印刷を夜光塗料で表記しているのである。
すなわち、前記天体模型面31は、空の北極および南極を天地とし、側面を各星座で構成してある。前記空の北極表示面32−1が、その4辺にはそれぞれ東西南北の星座を表示した面32−2,32−3,32−4,32−5が配置され、また南の星座を表示した面32−4には地の位置となるよう空の南極表示面32−6が延設されていて、各面32−1〜32−6の間にも折り目33が形成されている。
また、前記地球の地図模型面12の各側面32−2〜32−5には、箱型に組み立てた後に月34の満ち欠けを示す月の運行表示35が連続するように印刷されている。36は星座32間に表示した星を示すものである。
【0020】
このような天体模型の全体図を図6に示す。図7は各星座を夜光塗料を印刷して表記し、夜間に星空が現出するようにした天体模型面を示し、図8は該夜光塗料の印刷部分のみを示すものである。
【0021】
以上の現代版地球の地図模型兼天体模型および古地図版地球の地図模型兼天体模型は、各1個を対にして図9〜図12に示すパッケージに収納して使用することが望ましい。
図9に示すように、パッケージ41は上面41−1から前後の側面41−2,41−3および底面41−4と、左右の側面41−5,41−6が延設され、前後の側面41−2,41−3の両側、左右の側面41−5,41−6および後部の側面41−3のそれぞれ先端にはのり代42が形成されている。43は上面41−1のほぼ中央に所定の間隔で配置した左右一対の持ち手、44は持ち手43の中央に形成した指穴である。
このようなパッケージ41は図10のようにボックス状に組み付けられる。
その上で図11のように左右一対の持ち手43を上面41−1から引き起こし、図12のように、左右一対の持ち手43の先端に形成した切込み45を互いにはめ込むことにより、持ち手43が連結されるのである。
【0022】
したがって、予め指穴44部分を抜いておき、一体化した左右一対の持ち手43を連結した上、指穴44に指を差し込んでパッケージ41を持ち運ぶことができる。
その際、左右一対の持ち手43の位置を、地球の地図模型兼天体模型のそれぞれの上面に形成したティッシュの取出し口(図示せず)の位置と合わせる事により、左右一対の持ち手43を上面41−1から引き起こせば、地球の地図模型兼天体模型のティッシュの取出し口をも簡単に開口することができ、無理なくティッシュを取り出すことができるようになる。
図において46は持ち手43の折曲げ部、47はその両端に形成した折曲げやすくするための膨らませたR部、48は指穴44に設けた鍵穴デザイン部である。
【0023】
図13は、古地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートに組み込まれる遺跡、観光地等の見所を地図上に表示した印刷物を示すものであり、また図14は古地図版地球の地図模型兼天体模型組立シートに組み込まれる遺跡、観光地等の見所を分解地図上に表示した印刷物である。
この図13および図14に示す遺跡、観光地の見所を表示した印刷物21の記述箇所22は、前記地球の地図模型面の各面12−1〜12−6の所定位置に記載した各大陸等における遺跡の場所、観光地の符号17と照合することができる。
なお、これらの印刷物21は、封筒等に入れた上で前記パッケージ41内に収納しておくことが望ましい。
【0024】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0025】
以上の説明から明らかなように、この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートは、トイレットペーパーやティッシュペーパその他種々の商品の包装としてのみならず、昼間は地球の地図模型として、また夜間は天体模型として世界や星空の知識を得ることができる教材としても使用することができる。
もちろん、この発明の地球の地図模型兼天体模型組立シートの製造、販売地等に応じた地図や星座等を印刷すれば、さまざまなバリエーションの地球の地図模型兼天体模型組立シートとすることが可能である。
【符号の説明】
【0026】
11 印刷シート
12 地球の地図模型面
12−1 北極表示面
12−2 太平洋表示面
12−3 アジア大陸表示面
12−4 アフリカ大陸表示面
12−5 南北アメリカ大陸表示面
12−6 南極表示面
13 折り目
14,15 のり代
16 赤道
17 符号
18 大陸線
21 印刷物
22 記述箇所
31 天体模型面
32 星座
32−1 空の北極表示面
32−2,32−3,32−4,32−5 東西南北の星座を表示した面
32−6 空の南極表示面
33 折り目
34 月
35 月の運行表示
36 星
41 パッケージ
41−1 上面
41−2,41−3 前後の側面
41−4 底面
41−5,41−6 左右の側面
42 のり代
43 持ち手
44 指穴
45 切込み
46 折曲げ部
47 R部
48 鍵穴デザイン部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
6面を組み立てて箱とする印刷シートであって、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面が印刷され、また前記地球の地図模型面と同一面上には、夜間に星空が現出する夜光塗料で表記された天体模型面が印刷され、箱状に組み立てられて地球の地図模型兼天体模型として利用することができるようにしたことを特徴とする地球の地図模型兼天体模型組立シート。
【請求項2】
6面を組み立てて箱とする印刷シートであって、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面が印刷され、また前記地球の地図模型面と同一面上には、夜間に地球の地図模型における大陸の輪郭が現出する夜光塗料で表記された大陸線が印刷され、箱状に組み立てられて地球の地図模型として利用することができるようにしたことを特徴とする地球の地図模型兼天体模型組立シート。
【請求項3】
前記地球の地図模型面が、北極および南極を天地とし、側面を太平洋および各大陸で構成するとともに、各側面に組み立てた後に赤道となる赤道線を連続するように印刷したことを特徴とする請求項1または2記載の地球の地図模型兼天体模型組立シート。
【請求項4】
前記地球の地図模型面が、各大陸における遺跡の場所、観光地に符号が印刷され、これと別途用意した遺跡、観光地の見所を表示した印刷物と照合できるようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の地球の地図模型兼天体模型組立シート。
【請求項5】
前記天体模型面が、空の北極および南極を天地とし、側面を各星座で構成するとともに、各側面に組み立てた後に月の満ち欠けを示す月の運行表示が連続するように印刷したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の地球の地図模型兼天体模型組立シート。
【請求項1】
6面を組み立てて箱とする印刷シートであって、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面が印刷され、また前記地球の地図模型面と同一面上には、夜間に星空が現出する夜光塗料で表記された天体模型面が印刷され、箱状に組み立てられて地球の地図模型兼天体模型として利用することができるようにしたことを特徴とする地球の地図模型兼天体模型組立シート。
【請求項2】
6面を組み立てて箱とする印刷シートであって、その表面には昼間において地図が可視状態に表記されている地球の地図模型面が印刷され、また前記地球の地図模型面と同一面上には、夜間に地球の地図模型における大陸の輪郭が現出する夜光塗料で表記された大陸線が印刷され、箱状に組み立てられて地球の地図模型として利用することができるようにしたことを特徴とする地球の地図模型兼天体模型組立シート。
【請求項3】
前記地球の地図模型面が、北極および南極を天地とし、側面を太平洋および各大陸で構成するとともに、各側面に組み立てた後に赤道となる赤道線を連続するように印刷したことを特徴とする請求項1または2記載の地球の地図模型兼天体模型組立シート。
【請求項4】
前記地球の地図模型面が、各大陸における遺跡の場所、観光地に符号が印刷され、これと別途用意した遺跡、観光地の見所を表示した印刷物と照合できるようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の地球の地図模型兼天体模型組立シート。
【請求項5】
前記天体模型面が、空の北極および南極を天地とし、側面を各星座で構成するとともに、各側面に組み立てた後に月の満ち欠けを示す月の運行表示が連続するように印刷したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の地球の地図模型兼天体模型組立シート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−28025(P2011−28025A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−174021(P2009−174021)
【出願日】平成21年7月27日(2009.7.27)
【出願人】(506323256)株式会社総合リサイクルセンター黒田 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月27日(2009.7.27)
【出願人】(506323256)株式会社総合リサイクルセンター黒田 (1)
【Fターム(参考)】
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