説明

垂直モードおよび水平モード形状を有する光導波路終端装置

第1領域内に第1光モードと、第2領域内に第2光モードとをサポートるシングル・モード導波路(700)を有する光通信デバイスを開示する。この導波路は、ガイド・レイヤー(730)を有し、このレイヤーは、該レイヤー(730)から外側に延びる、少なくとも一つのウィング(750)を有する。このガイド・レイヤー(703)は、該ウィングで断面形状で横切ったリブ導波路(706,707)を所望で有してもよい。ウィング(750)は、ガイド・レイヤーの長さに沿って幅が減少し、該ウィングにおけるリブ導波路モードをチャネル導波路モードに変換する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に光集積回路(OIC)に関し、特に、光導波路を結合する構造に関する。
【背景技術】
【0002】
光通信は、データおよび音声通信用に選ばれた技術として発展しつつある。現在、光通信ネットワークにおける、ほとんどのOICは、個々にパッケージ化されるパッシブ・コンポーネントであり、幾つかの信号(1XN)への光信号の電力分割、光信号用の(NxM)スイッチの製作、信号の等化または減衰化、アレイ式導波路格子経由での波長デマルチプレクシング、または、オプティカル・パスへの選択された波長の追加、脱落(オプティカル追加・脱落マルチプレクシング)など単一の機能を有する。より高い集積レベルは、単一OICチップ上に、これらの機能のうちの幾つかを組み合わせることができる。また、レーザー、モジュレータ、および光検出器など、アクティブなダイのハイブリッド集積が達成されてきており、より成熟した製造方法が開発されるにつれて、より知名度を得つつある。
【0003】
この技術は、急速に成熟しつつあるが、光通信用集積回路は、大きな曲げ半径、大きなコア・サイズ、電流、「低デルタn」(低屈折率差)平面状光回路の形状封入に限界があるため、その電気的な対応物よりも1オーダー、規模が大きいままである。例えば、電流遠隔通信ファイバーの同じモード・フィールド径を有する平面状の導波路コアにより、電力等化装置を有する8×8光スイッチに、100mmウェハー全体を消費させる可能性がある。大きなコアサイズ、およびこのコアと、クラッド部との間の低いインデックス・コントラストが、現在、OICの電流生成に使用される理由は、ネットワークにおいて使用される現在のシングル・モード光ファイバーと、OICとの間の形状整合性を得るためである。このような形状整合性により、OICと、それをネットワークの残りに接続する光ファイバーとの間の結合損失を低く抑える。しかし、このようなOICで達成できるウェハーあたりの密度は、非常に限られてしまう。その結果、インデックス・コントラストを増加させて、ウェハー表面リアルエステートのより良い利用を可能にすること、およびこれにより、より高いレベルの機能性を達成することを可能にするという需要がある。このような高いインデックス・コントラストOICは、OIC平面状導波路におけるコアと、クラッド部の間の屈折率の間の差が大きいこと(例えば、2%〜10%)に因んで、「高デルタ−n」導波路と呼ばれることが多い。
【0004】
光通信回路における高いパッキング密度を達成するため、コアと、クラッド部との間の屈折率の差が増加するべきであり、その結果、コア・サイズは低減され得る。従って、高デルタ−n導波路は、等しいエネルギーロスにおいて、低減されたコアサイズ、およびよりタイトに曲がった半径を可能にし、さらにコア内のよりよい形状封入のために、より近接したスペースを有する導波路について、クロストーク(雑音)をより少なくすることができる。また、高デルタ−n導波路内のコアは、厚さをより薄くすることができ、かつこの形態は、より高密度に封入されるため、OICの平面状導波路を製作するのに使用されるコアおよびクラッド・レイヤーの厚さは、より薄くなる。このため、高デルタ−nOIC、特にエッチングされたコアを利用する従来の無機ガラスを使用して作成されたものを製作する場合、コストおよび困難性を低減させることができる。
このような潜在的な利便性があるにも拘らず、高デルタ−n導波路は、数々の困難性のため採用が見送られたままである。高デルタ−n導波路の市場化を阻んでいる最大の困難のうちの一つは、高デルタ−n導波路が、通常モードフィールド径7ミクロン〜9ミクロンを有する一般的に使用されるシングル・モード光ファイバーへの直接結合にあまり向いていないことである。このようなコンポーネント間の互換性の欠如は、光モード理論の点で理解される。
【0005】
高デルタ−n導波路を含む、平面状光導波路と、高速および長ハウリングの光送信システムに有用な光ファイバー導波路は、シングル・モードをサポートする設計になることが多い。別の言い方をすると、この導波路は、無限の連続解(伝搬定数)を有しうるが、波動方程式が、1つの不連続解を有するようなものとして設計される。この不連続解は封入モードのものである一方、連続解は放射モードのものである。
【0006】
各導波路は、その封入モードについて異なった不連続の(固有値)解を有するため、光ファイバーおよび平面状導波路など二つの異なる導波路が、単一の封入モードについて同一の解を有さないというのはもっともである。また、光結合の有効性を改善するため、OICの平面状導波路と、光ファイバーとの間の導波路遷移領域を有する必要がある。この遷移領域は、理想的には、1つのタイプの導波路からほかのものへのモードの効率的な結合を行うことができるように、そのモードの断熱圧縮または膨張を可能にする。
【0007】
上述した通り、光ファイバーは、通常、平面状導波路など、高デルタ−n導波路構造によってサポートされるモードよりも、水平方向および垂直方向の両方向において、より大きなモード・サイズ(電磁場空間分布)をサポートする。従って、一つの挑戦としては、光ファイバーによってサポートされるように、モードの断熱膨張を可能にする導波路遷移領域を設けることが挙げられる。しかも、水平方向および垂直方向の両方向で、モードの断熱膨張を達成するのが有用である。垂直方向におけるモードの断熱膨張を行う導波路は、従来の製造技術を使用した場合の困難性を証明している。例えば、導波路の厚さを先細りにして、モードの垂直断熱膨張を行うことは、従来の技術では、非常に困難である。
【0008】
その結果、高デルタ−n導波路(例えば、リッジ・レーザーおよびシリコン・オン・インシュレーター(SOI)リブ導波路)と、非対称モード・デバイスと、一般的な(低)デルタ−n導波路(例えば、シングル・モード・ファイバー)との間のモード不整合など、異なった特性モードを有する導波路同士の効果的な結合を行うデバイスの分野における需要は、依然として残っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の実施態様によれば、第1領域に第1光モードと、第2領域に第2光モードをサポートするシングル・モード導波路を備え、該導波路は、ガイド・レイヤーから外側に延びる、少なくとも一つのウィングを有するガイド・レイヤーを有することを特徴とする光デバイスを開示する。望ましくは、この導波路は、リブ導波路デバイスに、本発明の光デバイスを結合させるための、リブ導波路の断面形状を有することができるように、二つのウィングを有してもよい。このウィングは、リブ導波路モードからチャネル導波路モードにモードを変換すべく、ガイド・レイヤーの長さに沿って幅を減少させてもよい。また、この導波路は、第1テーパーを有する下部と、第2テーパーを有する上部とを有するガイド・レイヤーを備えてもよい。このガイド・レイヤーの下部は、第1の幅から第2の幅にかけて先細になっていてもよく、その上部は、第1の幅から先端にかけて先細になっていてもよい。この製作されたガイド・レイヤーは、単一の材料のレイヤーとして設けられるのが望ましい。
【0010】
本発明の前記説明および以下の好ましい実施態様の詳細な説明は、以下の添付図面に関して読まれるときに最適に理解される。
【0011】
用語の定義
1.明細書中に使用される、「オン」なる用語は、「すぐ上」または、間に一つ以上のレイヤーを有することを意味する。
2.明細書中に使用される「単一材料」なる用語は、実質的に均一な化学量論量を有する材料を含む。これら材料は、ドープされていても、いなくてもよい。実施態様の材料には、シリコン、SiO、SiO、Si、およびInPを含むが、これらに限定されない。また、明細書中に使用される「単一材料」なる用語は、ナノコンポジット材料、有機ガラス材料を含む。
3.本明細書で使用される「二分する」なる用語は、2つの均等な部分に分割することを意味しうる。また、「二分する」なる用語は、2つの不均等な部分に分割することも意味しうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下の詳細な説明において、説明および非限定の目的のため、本発明の完全な理解のために、特定の詳細事項を開示した実施態様が記載される。しかし、本発明は、本明細書に開示される特定の詳細事項からはずれる、ほかの実施態様においても実施可能であることは、本発明の利益を有する分野の当業者に明らかである。その上、本発明の説明の障害とならないように、周知のデバイス、方法および材料の説明を省略してもよい。
【0013】
簡単に言うと、本発明は、断熱モード膨張/圧縮を行うことにより、第1光モードをサポートする第1導波路と、第2光モードをサポートする第2導波路との間の光結合を可能にする光導波路に関する。一実施態様によれば、導波路は、第1領域における第1光モードと、第2領域における第2光モードとをサポートする。本発明の導波路は、光通信システムの光ファイバーまたは、ほかの導波路に対して、OICのチャネル導波路またはリブ導波路など、平面状の導波路を結合する様子を図示している。この導波路は、第1テーパーを有する下部と、第2テーパーを有する上部とを有する単一材料のガイド・レイヤーを有してもよい。本発明の別の実施態様によれば、単一材料のガイド・レイヤーを有する導波路を有する光通信デバイスを開示する。この単一材料のガイド・レイヤーは、第1の幅から第2の幅にかけて先細りする下部と、該第1の幅から先端まで先細りする上部とを有する。
【0014】
この単一材料は、応力導入による偏光モード分散と、温度導入による偏光モード分散とを低減させるのに使用される応力補償レイヤー上に配置してもよい。この応力補償レイヤーは、導波路の光学的な特性に実質的に影響はない。本発明の更にもう一つの実施態様によれば、ガイド・レイヤーから外側に延びる二つのウィングを有するガイド・レイヤーを有する導波路を有する光デバイスを開示する。このウィングは、導波路の、選択された端部に設けられ、OICのリブ導波路への結合によく適合した導波路の端面を付与する。
【0015】
本明細書に記載される実施態様による導波路は、OICの製造時に形成されるOICの統合部品であってもよい。もちろん、OICの各位置での複数の光ファイバーを結合するのに複数の導波路を使用してもよい。例えば、8チャネル・ファイバー・アレイは、本発明の複数の導波路を内蔵したデバイスを利用することにより、8チャネルSOI導波路に効果的に結合させることができる。このような構成により、本発明のひとつのインターポーザーチップ内でのモード整合の困難性を解決することによって、SOI導波路内の高価なアッパーテーパーの必要性を無くしている。
【0016】
ここで図面について説明すると、図1(a)および1(b)は、本発明の一実施態様による導波路100を示す。ガイド・レイヤー101は、下部クラッド・レイヤー102上に配置される。このガイド・レイヤー101は、図示の通り、単一の材料である。上部クラッド・レイヤー(図示せず)は、ガイド・レイヤー101を覆う。上部および下部クラッド・レイヤーの屈折率は、同じであっても、同じでなくてもよい。全ての場合において、上部および下部クラッド・レイヤーの屈折率は、ガイド・レイヤー101の屈折率(n)未満となる。導波路100は、第1領域103と、第2領域104とを有する。ガイド・レイヤー101は、上部105と、下部106とを更に有する。上部105は、ガイド・レイヤー101のエッジ107に対して角度θで先細る。下部106は、ガイド・レイヤー101のエッジ107に対して角度θで先細る。
【0017】
ガイド・レイヤー101の厚さおよび幅を低減することにより、導波路を走行する光モードの実質的に断熱膨張/圧縮が行える。(当業者には容易に明らかなように、モードの断熱膨張は、該モードが+z方向に走行するときに発生する一方、光の反復理論から、このモードが−z方向に走行するときは断熱圧縮が発生する)。ガイド・レイヤー101の幅が、第1テーパー108に沿って幅wから、事実上ゼロの幅、すなはち終端ポイント109まで低減するにつれて、有効屈折率も低減する。その上、ガイド・レイヤー101は、第2テーパー111に沿って、幅wから幅w、すなわち、端面110における有限幅まで低減する。繰り返しになるが、ガイド・レイヤー101の幅が減少するにつれて、有効屈折率が減少する。有効屈折率における減少により、モードが+z方向に導波路を横切るにつれて、光モードの水平部分が膨張する(ガイド・レイヤー101における封入度が少なくなる)。ガイド・レイヤー101の第1テーパー108および第2テーパー111の製造は、以下に更に詳細に説明される通り、周知の技法で実行してもよい。
【0018】
もちろん、光モードの垂直部分を断熱的に膨張/圧縮するのも有用である。光モードの垂直部分が、実質的に断熱膨張/圧縮を行うためには、ガイド・レイヤーの厚さは低減する。
【0019】
図1(c)について説明すると、図1(a)の実施態様の横立面図を示す。この実施態様では、図示の通り、ガイド・レイヤー101の厚さは、+z方向に厚さtから厚さtまで低減する。 上部クラッド・レイヤー(図示せず)は、ガイド・レイヤー101を覆うことができる。ガイド・レイヤー101に使用される単一材料が、屈折率nを有する一方、ガイド・レイヤー101の厚さが厚さtから厚さtまで低減するにつれて、屈折の有効厚さが低減する。従って、ガイド・レイヤー101への封入度が少なくなるにつれて、+z軸方向でガイド・レイヤー101を走行する光モードの垂直部分が膨張する。最終的には、図1(a)および1(b)に示す本発明の実施態様によれば、ガイド・レイヤー101の端面110は、光ファイバーの光モードに十分整合する光モードを生成する幅w、厚さt、および屈折率を有する。従って、端面110で導波路100によってサポートされる単一光モードは、光ファイバーによってサポートされるものでもある。また、導波路100のガイド・レイヤー101と、光ファイバー(図示せず)のガイド・レイヤ−との間の良好な光結合が得られる結果となる。
【0020】
本発明の各実施態様による導波路100は、ガイド・レイヤー101の上部および下部が、ガイド・レイヤー101を垂直方向に二分する平面について対称となるように製造してもよい。また、本発明の各実施態様による導波路100は、ガイド・レイヤー101の上部、または上部および下部が、導波路100を二分する軸について対称となるように製造してもよい。また、本発明の実施態様による導波路は、ガイド・レイヤーから外側に延びる一つ以上のウィングを有するように製造してもよい。このウィングは、その端面が、リブ導波路に結合するのに特に適合するように導波路の端面に配置してもよい。本発明の上記および、ほかの実施態様は、以下に記載する実施例において説明する。
【実施例】
【0021】
実施例1
図2(a)について説明すると、本発明の一実施態様による導波路200の斜視図を示す。基板201上には下部クラッド・レイヤー202が配置される。下部クラッド・レイヤー202上には、ガイド・レイヤー203が配置される。導波路200は、第1領域204と、第2領域205とを有する。このガイド・レイヤー203は、下部206と、上部207とを有する。光モードは、端面209から光ファイバー208に結合される。説明を容易にするため、上部クラッド・レイヤーは、図2(a)には図示されない。この上部クラッド・レイヤーは、ガイド・レイヤー203を覆う。上部クラッド・レイヤーと、ガイド・レイヤー203と、下部クラッド・レイヤー202とは、本発明の一実施態様による導波路200を形成する。この上部クラッド・レイヤーは、下部クラッド・レイヤー202と同一の屈折率を有してもよい。別法では、上部クラッド・レイヤーは、下部クラッド・レイヤー202より高い(または低い)屈折率を有してもよい。ガイド・レイヤー203は、屈折率、nを有し、この屈折率は、上部クラッド・レイヤーおよび下部クラッド・レイヤー202の両者の屈折率より大きくなる。最終的には、本発明の実施例の実施態様によれば、上部207および下部206は、図2(b)に示すように、ガイド・レイヤー200を二分する軸210について対称となる。
【0022】
上述した通り、OIC(図示せず)に光ファイバー208を結合するのが望ましい場合がある。この結合は、該OICの平面状の導波路(図示せず)に光ファイバーを結合させることによって達成されうる。しかし、この平面状導波路は、第1光モードをサポートし、光ファイバー208は、第2光モードをサポートする。また、平面状導波路の第1光モードは、有効なやり方では光ファイバーによってはサポートされず、平面状導波路の第1光モードのエネルギーのかなりの部分は、光ファイバー208における放射モードに変換することができる。
【0023】
OICの平面状の導波路と、光ファイバー208との間での有効な光結合を容易にすべく、その間に導波路200を配置してもよい。最終的には、上記に詳述される通り、平面状の導波路の第1光モードは、第2光モードが光ファイバーのガイド・レイヤー内にある場合よりも平面状導波路のガイド・レイヤーに物理的に封入される度合いが大きくなる。すなわち、平面状光導波路の封入モードは、光ファイバーの封入モードよりも小さくなる。従って、導波路200は、実質的にモードの断熱膨張により、光ファイバー208に平面状導波路の第1光モードのエネルギーを効率的に伝達することにおいて有用である。別の言い方をすれば、平面状導波路についての波動方程式についての解は、第1光モードである。平面状導波路の、サポートされたモードが導波路200横切るにつれて、導波路200は、円筒状の光導波路(光ファイバー208)によってサポートされる第2光モードへの変換が行われる。
【0024】
利点としては、平面状導波路によってサポートされるモードの、導波路200によってサポートされるモード、究極的には光ファイバー208によってサポートされるモードへの変換は、実質的に断熱変換である。よって、平面状導波路からの光ファイバー208への遷移損失が最小限になる。図示の通り、遷移損失は、約0.1%以下となる。その上、導波路200の第2領域205は、モードの水平および垂直変換を行う。最終的に、上記論述は、導波路200におけるモードの断熱膨張を引き出す。もちろん、光の反復原理から、光ファイバー208(−z方向)から平面状導波路へのモード走行により、同一の物理理論によって断熱圧縮が行われる。
【0025】
図2(b)は、図2(a)の導波路200の上面図を示す。導波路200のガイド・レイヤー203は、平面状導波路(図示せず)など、ほかの導波路(またはその一部)に結合される第1領域204を有する。第2領域205は、ほかの導波路(例えば、光ファイバー208)によってサポートされるものに、平面状導波路によってサポートされるモードの変換が発生する領域である。この第2領域205は、下部206と、上部207とを有する。端面209に達すると、単一封入モードは、光ファイバー208によってサポートされるものとなる。従って、このモードのエネルギーの重要部分は、光ファイバー内の放射モードに対する損失とはならない。要約すると、図2(a)および図2(b)の実施態様の構造により、光モードの水平方向部分および垂直方向部分両者の効率的な結合が得られる結果となる。この構造は、標準的な半導体製造技術によって容易に製造可能である。
【0026】
図2(b)に示す通り、ガイド・レイヤー203が先細りするにつれ、下部206は、導波路203のエッジに対して第1角度θとなり、上部207は、繰り返しになるが、導波路203のエッジに対して、第2角度θとなる。図示の通り、この角度は、約0度から約0.5度の範囲となる。場合によって、この角度は、0度より大きい角度から約0.5度までの範囲となるのが好ましい。当業者によって容易に理解できる通り、テーパー角度が大きくなるにつれ、テーパー長さは短くなる。対称的に、テーパー角度が小さくなるにつれ、テーパー長さは長くなる。本明細書で、より詳細に記載される通り、テーパー長さが増えるにつれて、必要なチップ・エリアも増えるので、集積度の面からは不利である可能性があるが、モードの断熱変換(膨張/圧縮)により効果的になる結果となりうる。究極的には、これにより、導波路および光ファイバー208の第2領域205における遷移損失および放射モードが、それぞれ低減する場合がある。最終的には、角度θおよび角度θは、必ずしも同じでないので注意が必要である。図示の通り、角度θは、角度θより大きくなってもよい。
【0027】
(図2(b)にLとして示す)下部206のテーパー長さは、約100ミクロンから1,500ミクロンのオーダーとなる。もちろん、図2(b)では、導波路の幅(wとして図示)は、テーパー部の長さL(例えば、1〜10ミクロンの幅)よりも数百倍小さいようなスケールで描かれていない。(Lで示される)導波路の上部207のテーパー長さは、約100ミクロンから約1,500ミクロンの規模となる。上記の通り、テーパー角度がより小さいと、テーパー長さ(L)がより長くなる結果となり、結果的には、より広いチップ表面エリアを必要とする場合があり、集積度の高い構造においては望ましくない可能性がある。しかし、テーパー長さ(L)は、モード形状の有効性を左右する。最終的には、テーパーがより長くなると、モード変換が、より断熱性となるため、より効果的なモード形状が得られる。
【0028】
図2(a)および2(b)の実施態様において、ガイド・レイヤー203の上部207および下部206は、ガイド・レイヤー203を二分する軸210について実質的に対称となる。そういうものとして、下部の第1角度θは、軸210の両側で同一となる。同様に、上部の第2角度θは、軸210の両側で同一となる。上部207および下部206が軸210について対称となる本実施態様において、長さLおよびLは、軸210の両側で同一となる。
【0029】
最終的には、下記の通り、導波路のテーパー処理により、ガイド・レイヤー203の幅(w)は低減され、モードの水平部分の実質的な断熱膨張/圧縮が可能になる。端面、209では、図示の通り、幅は、幅wに低減される。図示の通り、この幅wは、約0.5ミクロンから約2.0ミクロンまでの範囲となる。本実施態様では、ガイド・レイヤー203が、むしろ突然、この幅で終端することを示しているが、もちろん、図1(a)および1(b)の実施態様の通り、最終的には端面で終端する有限の長さについては、低減された幅、wでガイド・レイヤー203を継続させることが可能である。
【0030】
導波路200の製造は、相対的に標準的な半導体製造プロセス技術によって行ってもよい。特に有利なのは、ガイド・レイヤー203が、単一レイヤー、図示の通り、単一材料の単一レイヤーで製造できるという事実である。図1に図示されるデバイスを製造すべく、単一の配置ステップにおいて適切な材料が配置される。その後、従来のフォトリソグラフィー・ステップが行われ、反応性イオン・エッチング(RIE)などの従来型のエッチング技術が行われ、導波路203の形成および下部206の画定を行うことができる。上部207は、第2の従来型のフォトリソグラフィー/エッチング・シーケンスによって製造できる。
【0031】
また、レイヤー202上ではモノリシック材料を配置してもよく、配置ステップにおいて、第2領域205の下部206におけるテーパーを形成してもよい。配置ステップ後、最上部207内のテーパーを形成すべく、ガイド・レイヤー203を部分的にエッチングしてもよい。この最上部207は、同方性および異方性の両方で、標準的なドライ・エッチングまたはウェット・エッチング技術によってエッチングすることができる。このように記載された実施態様が、単一レイヤーで形成されるガイド・レイヤー203に描かれる一方、この導波路は、単一材料の複数のレイヤーでも形成してもよいことは明らかである。最終的には、ガイド・レイヤー203は、下部206を有する下部レイヤーと、上部207を有する上部レイヤー(図示せず)とで構成してもよい。二つの連続レイヤーが配置される技法において、その後、上部レイヤーは、標準技法によってエッチングして、ガイド・レイヤー203の第2領域205の最上部207内にテーパーを形成する。
【0032】
非限定な例示の目的のため、本実施態様において、下部クラッド・レイヤー202は、約1.46のオーダーの屈折率を有する二酸化ケイ素(SiO)である。ガイド・レイヤー203は、図示によれば、ケイ素酸窒化物(SiO)であり、上部クラッド・レイヤー(図示せず)もSiOとなる。この材料の実施態様において、第1領域204において、ガイド・レイヤー203は、約2.0ミクロンから約4.0ミクロンのオーダーの厚さ(図2(a)ではtで示される)を有する。図2(a)において判るように、ガイド・レイヤー203の厚さは、tからtに低減する。その上、図2(a)において判るように、213では、ガイド・レイヤー203は、厚さtを有し、この厚さは、上部207の厚さtと、下部206の厚さtの合計である。セクション211では、ガイド・レイヤー203の厚さは、下部206の厚さであるtまで低減される。
【0033】
上部207および下部206のテーパー(幅wの低減)により、結果として、封入モードの水平部分の断熱膨張を生じさせるが、tからtまでの厚さの低減は、結果として、封入モードの垂直部分の断熱膨張を生じさせる。上述の通り、ガイド・レイヤー203の厚さの低減により、該モードの垂直部分についての有効屈折率(neff)における低減の結果となる。また、このモードは、ガイド・レイヤー203における垂直方向の封入度が小さく、+z方向における導波路200を走行するように次第に伸びる、端面209において、モードは有効に、光ファイバー208でのガイド・レイヤー特性に適合する。この下部206は、約1.0ミクロンから約2.0ミクロンの範囲で図示される厚さ(t)を有する。最終的には、上部207は、約1.0ミクロンから約2.0ミクロンの範囲の厚さ(t)を図示によれば有する。
【0034】
図3(a)および3(b)は、それぞれ、ポイントzでのx軸およびポイントzでのy軸に沿った導波路200の第1部分204における封入モードの電場分布を示す。別の言い方をすれば、図3(a)は、第1領域204における封入モードの電場の水平部分を示す一方、図3(b)は、該モードの電場の垂直部分を示す。この図で判るように、モード・エネルギーは、導波路200の第1領域204内に特に封入される。特性としては、これは、平面状導波路(図示せず)の、サポートされた固有値のエネルギー分布であり、平面状導波路と実質的に同一の物理特性を有する導波路200の第1領域204に容易に結合される。
【0035】
図3(c)および3(d)は、導波路200、特にポイント212付近の第2領域内の封入モードの電場を示す。図3(c)および3(d)は、導波路200の第2領域205において、封入モードの電場分布の水平部分および垂直部分を、それぞれ示す。図から判るように、導波路200のこの部分におけるサポートされたモードは、第1部分204におけるサポートされたモードに比べて、僅かに膨張する(ガイド・レイヤー203に対する封入度が小さくなる)。
【0036】
図3(e)および3(f)は、導波路200の第2領域205のほぼ端面209における封入モードの電場分布の水平部分と垂直部分を、それぞれ示す。この時点では、封入モードの電場分布は、水平方向(図3(e))と、垂直方向(図3(f))の両方向において、より大きくなることが顕著である。端面209において、第1領域204の相対的に封入されたモードから、相対的に膨張したモードの断熱変換は、相対的に断熱によるものであり、結果的に遷移損失は実質上僅かとなる。
【0037】
図3(a)〜3(f)の様子は、+z方向におけるガイド・レイヤー203を横切る封入モードの断熱膨張を示す。上記に参照される通り、下部206および上部207のテーパーは、結果的にガイド・レイヤー203の幅wの低減につながる。この結果、該モードの水平部分についての有効屈折率(neff)の低減につながる。そういうものとして、モードの水平部分はガイド・レイヤー203への封入がより少なくなる。従って、このモードは、導波路200を横切るにつれて膨張する。また、tからtまでのガイド・レイヤー203の厚さの低減の結果、該モードの垂直部分についての有効屈折率(neff)の低減につながる。従って、このモードは、ガイド・レイヤー203における封入度が小さくなる。また、図3(d)および3(f)に示されるようなモードは、光ファイバーによってサポートされる。
【0038】
実施例II
上述した通り、実施例Iにおけるガイド・レイヤー203の上部207および下部206は、ガイド・レイヤー203を二分する軸210について実質的に対称となっていた。実施例IIの実施態様では、ガイド・レイヤー401の上部407は、ガイド・レイヤー401を二分する軸413について非対称となってもよい。下部402は、ガイド・レイヤー401を二分する軸413について対称となってもよい。また、上部407および下部402両方とも、ガイド・レイヤー401を二分する軸413について非対称となってもよい。ガイド・レイヤー401を二分する軸413について、ガイド・レイヤー410の上部407だけ、またはガイド・レイヤー401の上部および下部407、の何れかの非対称性は、製造および製作の視点から利点がある場合がある。
【0039】
この実施例に記載される実施態様では、ガイド・レイヤー401の上部407、または上部407および下部401のテーパーの非対称性は、製作時に許容誤差を提供する。最終的には、非対称性のあるテーパーを製作する場合、マスク位置決め許容度はより大きくなる。実施例1における実施態様に関連して記載される標準的なマスキングおよびエッチング・ステップは、本実施例の実施態様の導波路の製作に使用してもよいので注意が必要である。その上、実施例1の実施態様に関連して記載される通り、該実施例による導波路は、光モードを断熱的に膨張/圧縮させることにより、二つの導波路同士の有効な光結合を容易にする。また、実施例IIの実施態様による導波路により、図示によれば、OICの平面状導波路に光通信システムの光ファイバーを結合させる。
【0040】
図4(a)について説明すると、導波路のガイド・レイヤー401の上面図が示される。繰り返しになるが、下部クラッド・レイヤー(図示せず)および上部クラッド・レイヤー(図示せず)は、ガイド・レイヤー401より、それぞれ、下および上にも配置してもよく、それによって導波路を形成する。この上部および下部クラッド・レイヤーは、上記ですべて記載した実施態様に関連して記載したものと実質的に同じである。ガイド・レイヤー401の下部402は、下部第1テーパー403と、下部第2テーパー404とを有する。下部第1テーパー403は、角度θおよび長さ405によって定義される。下部第1テーパー403の長さ405は、第1テーパー403の終端点に対して垂線を引くことによって容易に決定される。下部第2テーパー404は、上記終端点に対する垂線を引くことによって再び定義された角度θ、長さ406によって定義される。ガイド・レイヤー401の上部407は、下部402の上に配置される。ガイド・レイヤー401の上部407は、下部402の上に配置される。上部407は、角度θおよび長さ407によって定義される上部第1テーパー408を有し、上部第1テーパー408の終端点からの垂線を引くことによって見出しうる。同様に、上部407の上部第2テーパー409は、図示の通り、テーパーの終端点からガイド・レイヤー401のエッジまでの垂線を引くことによって決定される角度θおよび長さ411によって定義される。ガイド・レイヤー401は、端面410において幅wまで減少する図示上の長さwを有する。セクション412は、図示の通りであるが、低減した幅wを有する端面は、下部402の終端部に配置してもよい。
【0041】
図4(a)の実施態様では、軸413は、ガイド・レイヤー401を二分する。上部407は、軸413について非対称である。これに対し、下部402は、軸413について実質的に対称となる。図4(a)の実施態様では、角度θおよびθは、実質的に同じである。下部第1および第2テーパー403および404の長さ405および406も、それぞれ、実質的に同じである。利点としては、ガイド・レイヤー401の上部407の形成におけるマスク位置の許容誤差に関する制限が、ガイド・レイヤー401を二分する軸について上部が対称となるような、上述した実施態様と比較して少なくなる。
【0042】
上記から容易に判る通り、上部第1テーパー403の角度θと、下部第1テーパー40の長さ405を変更し、下部第2テーパー404の角度θと、下部第2テーパー404の長さ406を変更し、上部第1テーパー408の角度θと、上部第1テーパー408の長さ410を変更し、上部第2テーパー409の角度θと、上部第2テーパー409の長さ411を変更することにより、ガイド・レイヤー401の様々な構造が実現できる。この結果、上部407は、軸413について非対称となる一方、下部402は、軸413について対称となる場合がある。別法においては、ガイド・レイヤー401の上部407および下部402の両者共、軸400について非対称でありうる。幾つかの実施態様を以下に記載する。もちろん、この実施態様は一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0043】
図4(b)について説明すると、本発明の一実施態様の上面図を示す。図4(b)の実施態様では、ガイド・レイヤー401の下部402は、軸413について実質的に対称となる。すなわち、角度θは、角度θと実質的に同じになり、長さ405は、第2長さ406と実質的に同じになる。しかし、角度θおよび長さ411は、実質上ゼロとなる。また、上部407の第2テーパーは無い。上部407は、θおよび長さ410によって実質的に定義される。この実施態様は、上部407を定義するのに使用されるマスクが、半自己アラインメントであることだけを必要とする点で特に利点がある。すなわち、上部407のテーパーは、一方側で、下部402のエッジにおけるポイントで終端するため、下部402を交差することだけが必要である。第2テーパーの不存在は、結果としてマスクアライメントにおける精度の必要性を低下させる。
【0044】
図4(c)について説明すると、本発明の、ほかの実施態様が示される。ガイド・レイヤー401は、下部402および上部407を有する。この実施態様では、角度θおよびθは、実質上0となる。上部407は、テーパー長さ411を有する上部第2テーパー409を有する。下部402は、テーパー長さ405を有する第1テーパー403を有する。
【0045】
この実施例によれば、上部407および下部402は両者共、ガイド・レイヤー401を二分する軸413について非対称となる。
【0046】
図4(d)について説明すると、本発明の、ほかの実施態様が示される。ガイド・レイヤー401は、下部402と、上部407とを有する。この実施態様では、角度θおよびθは、実質上ゼロとなる。上部407は、テーパー長さ411を有する上部第2テーパー409を有する。下部402は、テーパー長さ405を有する第1テーパー403を有する。
【0047】
この実施態様によれば、上部407および下部402両者共、ガイド・レイヤー401を二分する軸413について非対称となる。
【0048】
図4(d)について説明すると、本発明の、ほかの実施態様が示される。この実施態様では、ガイド・レイヤー401の下部402および上部407両者共、ガイド・レイヤー401を二分する軸413について非対称となる。繰り返しになるが、長さ410および411に準拠した角度θおよびθは、上部407のテーパーを画定すべく使用してもよい。同様に、角度θおよび長さ405は、ガイド・レイヤー401の下部402のテーパーを画定すべく使用してもよい。
【0049】
実施例IIの実施態様の様子から容易に理解できるように、ガイド・レイヤーは、様々な構造としてもよい。記載された実施態様は、本発明の導波路の一例に過ぎない。また、これらの実施態様は、一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0050】
実施例III
本実施例では、本発明の、ほかの実施態様を記載する。これらの実施態様は、上述したようなガイド・レイヤーの対称性および非対称性の原理を組み込んでもよい。その上、実施例IおよびIIの実施態様に関連して記載される製作技術の多くを使用してもよい。
【0051】
図5は、本発明の、ほかの実施態様による斜視図を示す。導波路500は、下部クラッド・レイヤー502を有する。下部クラッド・レイヤー502は、基板502の上に配置してもよい。ガイド・レイヤー503は、下部クラッド・レイヤー502の上に配置される。上部クラッド・レイヤー(図示せず)は、ガイド・レイヤー503の上に配置してもよい。図5に示す実施態様では、ガイド・レイヤー503の下部507は、分散したガイド・レイヤーである。図5に示す特別な実施態様では、下部507は、図示の通りTiLiNbO導波路である。導波路503の最上部506は、下部507(分散した導波路)の屈折率と実質的に同じ屈折率を有する材料である。利点としては、図5に示す実施態様は、分散したガイド・レイヤーが、(y軸に沿って)深いよりも(z軸に沿って)幅広な場合が多いため、有用である。最上部506の第2領域505は、前の実施態様に示されるのと同様のやり方、例えば、図1のやり方でテーパー処理される。第2領域505の最上部506は、垂直モードおよび水平モード変換両方を設ける場合に有用である。
【0052】
図6について説明すると、本発明の、ほかの実施態様が示される。この実施態様では、導波路600は、三つのレイヤーを図示上で有する第2領域605を有する。もちろん、これは、一例に過ぎず、より多くのレイヤーを設けることも可能である。基板601は、その上に配置される下部クラッド・レイヤー602を有する。ガイド・レイヤー603は、第1領域604と、第2領域605とを有する。第2領域605は、下部606と、中間部607と、最上部610とを有する。上部クラッド・レイヤー611(図示せず)は、ガイド・レイヤー603より上に配置してもよい。繰り返しになるが、導波路は、端面608に結合し、図面上では、導波路は、光ファイバー(図示せず)となる。図6に示す実施態様では、第2領域605は、下部606を二分する軸609について対称となる。製作手順および材料は、図6に示す実施態様において実質的に同じである。もちろん、第3のフォトリソグラフィーおよび/またはエッチング・ステップは、ガイド・レイヤー603を形成すべく材料の一レイヤーが配置される実施態様において実施する必要がある。もちろん、同じ材料の複数配備も、図1に関連して記載されるやり方に一致したやり方で実行することができる。その後、一連のフォトリソグラフィーおよびエッチング・ステップは、第2領域605の下部606、中間部607、および最上部610を実現すべく実行される。
【0053】
実施例IV
これまで説明した実施態様は、チャネル導波路への結合に特に適合した構成を有していた。しかし、また、この実施例の実施態様に提供される通り、本発明は、リブ導波路への結合にも同じく、十分適合している。これに関し、本実施例の実施態様は、例えば、図7(b)に示す通り、リブ導波路の断面形状と互換性のある断面形状を有する導波路端部を有する。
【0054】
図7(a)〜(c)について更に詳しく説明すると、導波路700は、導波路700の端面710においてガイド・レイヤー703から外側に延びる二つのウィング750を有するガイド・レイヤー703を有するものとして示される。この導波路700は、下部クラッド・レイヤー702を有し、その上にはガイド・レイヤー703が配置される。上部クラッド・レイヤー(図示せず)は、上記の実施態様について記載されるのと同様のやり方で、ガイド・レイヤー703上に配置してもよい。この上部クラッド・レイヤーは、下部クラッド・レイヤー702と同一の屈折率を有してもよい。別法では、上部クラッド・レイヤーは、下部クラッド・レイヤー702の屈折率よりも高い(または低い)屈折率を有してもよい。ガイド・レイヤー703は、屈折率nを有し、この屈折率は、上部クラッド・レイヤーおよび下部クラッド・レイヤー702両者の屈折率よりも大きくなる。ガイド・レイヤー703は、上部707と、下部706とを有し、上記実施態様のものと同一の構成を有してもよい。例えば、上部および下部707、706は、例えば、前の実施態様に示すやり方、例えば、図1のやり方と同様なやり方でテーパー処理してもよい。別法では、ガイド・レイヤー703は、テーパーなしで設けてもよい。
【0055】
各ウィング750は、図7(b)の末端図に図示する通り、単一材料構造を付与すべく、上部707同様、下部706と同じ材料で形成してもよい。別法では、ウィング750の一方またはその両方は、下部706および/または上部707のものとは異なった材料を備えてもよい。各ウィング750は、端面710において、幅wおよび厚さtを有しているため、ガイド・レイヤー703と、ウィング750とを組み合わされた構造は、リブ導波路の断面形状を有する。また、リブ端部710における導波路710の部分は、OIC上に設けられたものなど、リブ導波路への結合に十分適合する。ウィング750の厚さtは、下部706の厚さと同じであっても、違っていてもよい。
【0056】
図7(a)および7(c)において判る通り、ウィング750は、ガイド・レイヤー703の長さに沿って幅が減少し、端面710におけるリブ導波路モードから導波路700の反対側の端面709におけるチャネル導波路モードへの導波路700におけるモードを変換する(導波路700の伝搬方向によっては、この変換は、逆になる)。すなわち、ウィング750の幅が減少するにつれて、ウィング750に含まれる光モードのエネルギーは、ガイド・レイヤー703内に移され、その形状としては、チャネル導波路の断面形状を有する。ガイド・レイヤー703と、ウィング750との間のエネルギーの移動を支援すべく、ウィング750の厚さtは、図7(d)に図示する通り、端面710における最大値からガイド・レイヤー703の長さに沿って減少してもよい。
【0057】
ウィング幅wが減少する率は、図7(c)に示すウィング角度θの選択によって制御され、このモード変換がどの程度断熱であるかを左右する。特に、1度以下のウィング角度θは、リブ・モードからチャネル・モードへの断熱モード変換を行うのに十分小さい場合がある。図示の通り、各ウィング750は、同じウィング角度θを有してもよい。別法では、各ウィング750は、異なったウィング角度θを有してもよい。また、ウィング角度θは、下部706のテーパ角度θの値よりも小さい値でも大きい値でもよい。別法では、ウィング角度θは、図8(a)の実施態様に図示する通り、下部806のテーパー角度θと同等な値を有してもよい。
【0058】
図8(a)の導波路800は、図7(a)〜(d)の実施態様に対して多くの点で同様なウィング付き導波路の、ほかの実施態様の上面図を図示する。導波路800は、該導波路800の端面810においてガイド・レイヤー803から外側に延びる二つのウィング850を有するガイド・レイヤー803を有する。この導波路800は、下部クラッド・レイヤー802を有し、その上にガイド・レイヤー803が配置される。上部クラッド・レイヤー(図示せず)は、導波路700に関して記載されたのと同様のやり方でガイド・レイヤー803上に配置してもよい。ガイド・レイヤー803は、上部807と、下部806とを有し、前記実施態様に示す対応する構造と同様であってもよい。しかし、図8(a)の実施態様では、ウィング角度θは、テーパー角度θと同じ値を有する。また、ウィング850は、端面810から下部テーパーが始まるテーパー・ポイント852まで延びる長さlを任意に有する。従って、ウィング850および下部806の、このような構成については、ウィング側壁851と、下部テーパーのテーパー側壁817とは、共通の平面状になる。また、導波路800の、このような構成により、リブ導波路モードと、チャネル導波路モードとの間のモード変換が行える。
【0059】
図8(a)のものと同様の更なる実施態様では、ウィング角度θは、図8(b)の導波路860において図示する通り、下部テーパー角度θよりも大きくてもよい。導波路800と同様、導波路860は、該導波路860の端面870においてガイド・レイヤー863から外側に延びる二つのウィング880を有するガイド・レイヤー863を有する。この導波路860は、下部クラッド・レイヤー862を有し、その上にガイド・レイヤー863が配置される。上部クラッド・レイヤー(図示せず)は、導波路800に関して記載したのと同様のやり方で、ガイド・レイヤー863上に配置してもよい。ガイド・レイヤー863は、上部867と、下部866とを有し、上記実施態様に示す対応構造と同様であってもよい。図8(b)の実施態様では、ウィング角度θは、テーパー角度θよりも大きな値を有する。また、ウィング880は、端面810から、下部テーパが始まるテーパー・ポイント854まで延びる長さlを任意に有する。図8(a)の実施態様同様、導波路860は、リブ導波路モードと、チャネル導波路モードとの間のモード変換も行う。
【0060】
ここで図9の実施態様について説明すると、本発明による導波路900の更にもう一つの構成を図示する。導波路900は、図8(a)の導波路800に幾つかの点で同様である。導波路800同様、導波路900は、該導波路900の端面910においてガイド・レイヤー903から外側に延びる二つのウィング950を有するガイド・レイヤー903を有する。この導波路900は、下部クラッド・レイヤー902を有し、その上にガイド・レイヤー903が配置される。上部クラッド・レイヤー(図示せず)は、導波路800に関して記載したのと同様のやり方でガイド・レイヤー903上に配置してもよい。ガイド・レイヤー903は、図8(a)に示す対応構造と同様、上部907と、下部906とを有する。特に、ウィング角度は、テーパー角度と同じ値を有するので、ウィング側壁と、下部テーパーのテーパー側壁とは、共通の平面状となる。しかし、導波路800と異なり、導波路900の上部907は、幅wを有し、該幅は、導波路900の長さに沿った全てのポイントで、下部906およびウィング950を横切る幅より小さくなる。
【0061】
導波路の製作に関しては、実施例I〜IIIにおける実施態様に関連して記載されるような標準的なマスキングおよびエッチング・ステップは、本実施例の導波路を製作するのに使用してもよい。また、一連のフォトリソグラフィーおよびエッチング・ステップは、下部706、806、906、ウィング750、850、950、および上部707、807、907を実現すべく実行される。
【0062】
前記実施例において、導波路は、水平方向の幅、すなわち導波路がその上に製作される基板の平面の方向において変化する幅において変化するテーパーを有して製作されるものとして記載した。これは、垂直方向のテーパーを有する導波路が、本発明の一実施態様としても製作できるが、その製造が、より困難になる場合があるので、本発明の利点である。また、テーパー処理した部分は、平面状の壁として図示したが、このテーパー処理した部分は、曲線状のテーパーを付与すべくアーチ状の壁を有することもできる。
【0063】
本発明の上記および、ほかの利点は、前記明細書から当業者に明らかである。従って、本発明の広範な発明の概念から逸脱しない限り、上述した実施態様に対する変更または改良が成される可能性があることは当業者によって理解される。従って、本発明は、ここに記載される特定の実施態様に限定されず、特許請求の範囲に記載される発明の範囲および意図の範囲内の変更および改良をすべて含むものと理解される。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1a】本発明の一実施態様による導波路の上面図である。
【図1b】は、図1(a)に示す導波路の斜視図である。
【図1c】本発明の一実施態様による導波路の図1(a)の導波路の横立面図である。
【図2a】本発明の一実施態様による光ファイバーに結合された導波路の斜視図である。
【図2b】本発明の一実施態様による導波路の上面図である。
【図3a】本発明の一実施態様による導波路の各種領域での光モードの電場分布のグラフ図である。
【図3b】本発明の一実施態様による導波路の各種領域での光モードの電場分布のグラフ図である。
【図3c】本発明の一実施態様による導波路の各種領域での光モードの電場分布のグラフ図である。
【図3d】本発明の一実施態様による導波路の各種領域での光モードの電場分布のグラフ図である。
【図3e】本発明の一実施態様による導波路の各種領域での光モードの電場分布のグラフ図である。
【図3f】本発明の一実施態様による導波路の各種領域での光モードの電場分布のグラフ図である。
【図4a】本発明の一実施態様による導波路のガイド・レイヤーの上面図である。
【図4b】本発明の一実施態様による導波路のガイド・レイヤーの上面図である。
【図4c】本発明の一実施態様による導波路のガイド・レイヤーの上面図である。
【図4d】本発明の一実施態様による導波路のガイド・レイヤーの上面図である。
【図5】本発明の実施態様の斜視図である。
【図6】本発明の実施態様の斜視図である。
【図7a】本発明の一実施態様による導波路の斜視図であって、図中、当該導波路は、リブ導波路への結合用のウィングを有する。
【図7b】前記ウィングを有する導波路の端部を示す図7(a)の導波路の端部立面図である。
【図7c】図7(a)の導波路の上面図である。
【図7d】図7(a)に示すものと構成的に同様であるが、テーパー厚のウィングを有する導波路の斜視図である。
【図8a】更なる実施態様のウィング構成を有する本発明による導波路の上面図である。
【図8b】更なる実施態様のウィング構成を有する本発明による導波路の上面図である。
【図9】図8(a)のものと同様であるが、幅を狭めた上部導波路部分を有する、本発明の一実施態様による導波路の上面図である。
【符号の説明】
【0065】
100 導波路
101 ガイド・レイヤー
102 下部クラッド・レイヤー
103 第1領域
104 第2領域
105 上部
106 下部
107 エッジ
108 第1テーパー
109 終端ポイント
110 端面
111 第2テーパー
200 導波路
201 基板
202 下部クラッド・レイヤー
203 ガイド・レイヤー
204 第1領域
205 第2領域
206 下部
207 上部
208 光ファイバー
209 端面
210 軸
401 ガイド・レイヤー
402 下部
403 下部第1テーパー
404 下部第2テーパー
405 長さ
406 長さ
407 上部
408 上部第1テーパー
409 上部第2テーパー
410 端面
411 長さ
412 セクション
413 軸
500 導波路
502 下部クラッド・レイヤー
503 ガイド・レイヤー5
505 第2領域
506 最上部
507 下部
600 導波路
601 基板
602 下部クラッド・レイヤー
603 ガイド・レイヤー
604 第1領域
605 第2領域
606 下部
607 中間部
608 端面
609 軸
610 最上部
611 上部クラッド・レイヤー
700 導波路
702 下部クラッド・レイヤー
703 ガイド・レイヤー
706 下部
707 上部
709 反対側の端面
710 端面
750 ウィング
800 導波路
802 下部クラッド・レイヤー
803 ガイド・レイヤー
806 下部
807 上部
810 端面
817 テーパー側壁
850 ウイング
851 ウイング側壁
854 テーパー・ポイント
860 導波路
862 下部クラッド・レイヤー
863 ガイド・レイヤー
866 下部
867 上部
870 端面
900 導波路
902 下部クラッド・レイヤー
903 ガイド・レイヤー
906 下部
907 上部
910 端面
950 ウイング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1領域に第1光モードと、第2領域に第2光モードをサポートするシングル・モード導波路を含み、該導波路がガイド・レイヤーから外側に延びる、少なくとも一つのウィングを含む、光デバイス。
【請求項2】
前記ガイド・レイヤーが単一の材料を含む請求項1記載の光デバイス。
【請求項3】
前記ガイド・レイヤーおよびウィングが、単一の材料を含む請求項1記載の光デバイス。
【請求項4】
前記ウィングが、ガイド・レイヤーとは異なる材料を含む請求項1記載の光デバイス。
【請求項5】
前記少なくとも一つのウィングが、前記ガイド・レイヤーの反対側に配置される二つのウィングを含む請求項1記載の光デバイス。
【請求項6】
前記各ウィングが、ガイド・レイヤーの反対側に対称的に配置される請求項5記載の光デバイス。
【請求項7】
前記導波路が、上記ウィングにおいてリブ導波路の断面形状を有する請求項5記載の光デバイス。
【請求項8】
前記ウィングが、前記導波路の一端部に配置される請求項5記載の光デバイス。
【請求項9】
前記ウィングが、導波路の一端部に配置される請求項1記載の光デバイス。
【請求項10】
前記ウィングが、前記ガイド・レイヤーの長さに沿って幅が減少する請求項1記載の光デバイス。
【請求項11】
前記ガイド・レイヤーが、第1テーパーを有する下部を含む請求項1記載の光デバイス。
【請求項12】
前記ウィングが、下部の厚さと同等な厚さを有する請求項11記載の光デバイス。
【請求項13】
前記ウィングが、下部の厚さよりも大きい厚さを有する請求項11記載の光デバイス。
【請求項14】
前記ウィングが、下部の厚さよりも小さい厚さを有する請求項11記載の光デバイス。
【請求項15】
前記ガイド・レイヤーが、第2テーパーを有する上部を含む請求項11記載の光デバイス。
【請求項16】
前記第2テーパーが、ポイントに向かって先細る請求項15記載の光デバイス。
【請求項17】
前記第1テーパーが第1角度であり、前記第2テーパーが第2角度である請求項15記載の光デバイス。
【請求項18】
前記第1角度が約0度から約0.5度の範囲である請求項17記載の光デバイス。
【請求項19】
前記第2角度が約0度から約0.5度の範囲である請求項17記載の光デバイス。
【請求項20】
前記ガイド・レイヤーが第3テーパーを有する中間部を含み、該中間部は前期上部と前記下部の間に配置される請求項15記載の光デバイス。
【請求項21】
前記上部が、前記第1光モードの垂直部分を断熱的に変形させる請求項15記載の光デバイス。
【請求項22】
前記上部が、前記下部を二分する軸について対称である請求項15記載の光デバイス。
【請求項23】
前記上部が、前記下部を二分する軸について非対称である請求項15記載の光デバイス。
【請求項24】
前記ガイド・レイヤーが単一のレイヤーである請求項1記載の光デバイス。
【請求項25】
前記第2領域が端面で終端し、前記ガイド・レイヤーが前記第1領域に第1の幅と、前記端面に第2の幅とを有する請求項1記載の光デバイス。
【請求項26】
前記第2領域が端面で終端し、前記ガイド・レイヤーが前記第1領域に第1の厚さと、前記端面に第2の厚さとを有する請求項1記載の光デバイス。
【請求項27】
前記第1の厚さは、約2.0ミクロンから約4.0ミクロンの範囲であり、前記第2の厚さは、約1.0ミクロンから約2.0ミクロンの範囲である請求項26記載の光デバイス。
【請求項28】
前記ガイド・レイヤーが幅を有し、この幅は、第1の幅から第2の幅に減少する請求項1記載の光デバイス。
【請求項29】
前記ガイド・レイヤーが厚さを有し、この厚さは、第1の厚さから第2の厚さに減少する請求項1記載の光デバイス。
【請求項30】
前記ガイド・レイヤーが、ケイ素、ケイ素酸窒化物、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、リン化インジウム、またはこれらの組み合わせを含む請求項1記載の光デバイス。
【請求項31】
前記第1光モードは、前記ガイド・レイヤー内の前記第2光モードよりも封入度が高い請求項1記載の光デバイス。
【請求項32】
前記ガイド・レイヤーが複数のレイヤーを含む請求項1記載の光デバイス。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導波路モードを第1モードの形状から第2モードの形状に変換する光デバイスであって、該デバイスが;
単一の材料を含むガイド・レイヤーを含むシングル・モード導波路であって、
該ガイド・レイヤーが、ガイド・レイヤーの一方の端部で単一の光モードをサポートするよう構成され、かつガイド・レイヤーの反対側の端部で単一の光モードをサポートするよう構成され、
該ガイド・レイヤーが、導波路モードの水平部分を変換するために、第1の幅をガイド・レイヤーの一方の端部に有し、かつ相対的により小さい第2の幅をガイド・レイヤーの反対側の端部に有し、
該ガイド・レイヤーが、単一の材料を含み第1テーパーを有する下部ガイド部と、単一の材料を含み第2テーパーを有する上部ガイド部とを含み、上部ガイド部が下部ガイド部の上に配置されている、
シングル・モード導波路;および
ガイド・レイヤーの相対する側に配置され、かつガイド・レイヤーから外側に延びる少なくとも2つのウィングであって、該ウィングにおいてガイド・レイヤーにリブ導波路の断面形状を提供する、
少なくとも2つのウィング
を含む光デバイス。
【請求項2】
導波路モードを第1モードの形状から第2モードの形状に変換する光デバイスであって、該デバイスが;
ガイド・レイヤーを含むシングル・モード導波路であって、
該ガイド・レイヤーが、ガイド・レイヤーの第1の端部にリブ導波路の断面形状を含み、かつガイド・レイヤーの反対側の第2の端部に非リブ導波路の断面形状を含み、
該ガイド・レイヤーが、ガイド・レイヤーの第1の端部で単一の光モードをサポートするよう構成され、かつガイド・レイヤーの反対側の端部で単一の光モードをサポートするよう構成され、
該ガイド・レイヤーが、導波路モードの水平部分を変換するために、第1の幅をガイド・レイヤーの一方の端部に有し、かつ相対的により小さい第2の幅をガイド・レイヤーの反対側の端部に有し、
該ガイド・レイヤーが、第1テーパーを有する下部ガイド部と、第2テーパーを有する上部ガイド部とを含み、上部ガイド部が下部ガイド部の上に配置されている、
シングル・モード導波路;および
ガイド・レイヤーの相対する側に配置され、かつガイド・レイヤーから外側に延びる少なくとも2つのウィングであって、第1の端部においてガイド・レイヤーにリブ導波路の断面形状を提供する、
少なくとも2つのウィング
を含む光デバイス。
【請求項3】
ガイド・レイヤーが単一の材料を含む請求項2記載の光デバイス。
【請求項4】
ウィングが、ガイド・レイヤーとは異なる材料を含む請求項1から3のいずれか1項に記載の光デバイス。
【請求項5】
上部および下部が同じ屈折率を有する請求項1から4のいずれか1項に記載の光デバイス。
【請求項6】
ウィングが、下部の厚さよりも小さい厚さを有する請求項1から5のいずれか1項に記載の光デバイス。
【請求項7】
第1テーパーが第1角度であり、第2テーパーが前記第1角度とは異なる第2角度であり、前記第1角度および第2角度のうちの少なくとも1つが約0度から約0.5度の範囲である請求項1から6のいずれか1項に記載の光デバイス。
【請求項8】
ガイド・レイヤーが、導波路モードの垂直部分の変換のために、第1の厚みをガイド・レイヤーの一方の端部に有し、かつ相対的により小さい第2の厚みをガイド・レイヤーの反対側の端部に有する請求項1から7のいずれか1項に記載の光デバイス。
【請求項9】
ガイド・レイヤーが第3テーパーを有する中間部を含み、該中間部は前期下部と前記上部の間に配置される請求項1から8のいずれか1項に記載の光デバイス。
【請求項10】
前記上部が、前記下部を二分する軸について非対称である請求項1から9のいずれか1項に記載の光デバイス。
【請求項11】
第1の厚さは、約2.0ミクロンから約4.0ミクロンであり、第2の厚さは、約1.0ミクロンから約2.0ミクロンである請求項1から10のいずれか1項に記載の光デバイス。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図3f】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図7d】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9】
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【公表番号】特表2006−517673(P2006−517673A)
【公表日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−551579(P2003−551579)
【出願日】平成14年12月5日(2002.12.5)
【国際出願番号】PCT/US2002/038553
【国際公開番号】WO2003/050580
【国際公開日】平成15年6月19日(2003.6.19)
【出願人】(596156668)ローム・アンド・ハース・エレクトロニック・マテリアルズ,エル.エル.シー. (31)
【住所又は居所原語表記】455 Forest Street,Marlborough,MA 01752 U.S.A
【Fターム(参考)】