説明

基地局装置

【課題】外部装置とのインタフェースに関わらずキャリアの設定を行うことが可能な基地局装置を提供する。
【解決手段】データ解析部24は、データ送受信部22が受信したAxCコンテナ設定要求を解析し、AxCコンテナパターンを決定する。データ解析部24は、決定したAxCコンテナパターンをFPGA26に対して設定する。また、FPGA26は、予め、図3を用いて後述するAxCコンテナ設定テーブルを格納する。ここで、データ解析部24は、このAxCコンテナ設定テーブルとAxCコンテナ設定要求とを比較することにより、AxCコンテナパターンを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1は、CDMA(Code Division Multiple Access)方式により無線通信するCDMA基地局装置等に関し、特に、例えばハードウェアを変更せずとも、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)やデジタル信号処理器(DSP:Digital Signal Processor)のソフトウェアを変更することにより複数の通信方式に対応することが可能なCDMA基地局装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−077103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した背景からなされたものであり、外部装置とのインタフェースに関わらずキャリアの設定を行うことが可能な基地局装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る基地局装置は、外部装置から、1つ以上のキャリアに使用される帯域を含むキャリア設定要求を受信する要求受信手段と、キャリアの設定数とそのキャリアの帯域とを対応付けたパターンからなるパターンテーブルを記憶する記憶手段と、前記要求受信手段によって受信されたキャリア設定要求に含まれる帯域を所定の条件に基づいて並び替え、並び替えた順に、前記受信されたキャリア設定要求に含まれる帯域が、前記パターンテーブルに含まれる帯域と一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により全ての帯域が一致するパターンに基づいてキャリアの設定を行う設定手段とを有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る基地局装置によれば、外部装置とのインタフェースに関わらずキャリアの設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態にかかる無線システム1の構成を示す図である。
【図2】外部装置と基地局装置との間でなされるAxCコンテナ設定の処理を示す通信シーケンス図である。
【図3】AxCコンテナ設定テーブルを例示する図である。
【図4A】データ解析部によって実行される、図3(A)に例示したAxCコンテナ設定テーブルを用いたデータ解析およびAxCコンテナパターンの決定の処理を示す図である。
【図4B】データ解析部によって実行される、図3(A)に例示したAxCコンテナ設定テーブルを用いたデータ解析およびAxCコンテナパターンの決定の処理を示す図である。
【図5A】データ解析部によって実行される、図3(B)に例示したAxCコンテナ設定テーブルを用いたデータ解析およびAxCコンテナパターンの決定の処理を示す図である。
【図5B】データ解析部によって実行される、図3(B)に例示したAxCコンテナ設定テーブルを用いたデータ解析およびAxCコンテナパターンの決定の処理を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本発明の背景]
本発明の理解を助けるために、まず、本発明がなされるに至った背景を説明する。
【0009】
基地局装置のコンテナ設定において、各キャリアの周波数帯域幅とは別に、各キャリアを設定するコンテナ情報(設定パターン)が、外部装置とのインタフェースに含まれている場合がある。
この場合は、各キャリアで使用される周波数帯域幅を考慮せずに、外部装置からの要求通りに、基地局装置のFPGAにコンテナ情報を設定すればよい。
また、キャリアを追加または削除する場合も同様に、更新するコンテナ情報が外部装置とのインタフェースに含まれている場合がある。
この場合も、各キャリアで使用する周波数帯域幅を考慮せずに、外部装置からの要求通りに、FPGAにコンテナ情報を設定すればよい。
ここで、コンテナとは、基地局装置のメモリのうち、U−Plane(User Plane)のデータを割り当てるための領域をいう。
また、コンテナ情報とは、コンテナ部分に入力されるデータを示す情報である。
【0010】
一方、キャリアを新規設定、追加または削除するときにコンテナ情報(設定パターン)が外部装置とのインタフェースに含まれていない場合には、各キャリアの周波数帯域幅に基づいて、FPGAによって定められたAxC(Antenna Carrier:アンテナキャリア)コンテナのパターン(AxCコンテナパターン)に一致させるためのコンテナ情報決定処理が必要となる。ここで、AxCコンテナパターンとは、設定する帯域パターンをいう。
以下に示す実施形態にかかる基地局装置は、キャリアの新規設定、追加または削除の際に、各キャリアの周波数帯域と、FPGAによって定められたパターンとを参照し、全キャリアについて一致するようなパターンを決定するように、構成されている。
【0011】
以下、本発明の実施形態を説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態にかかる無線システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、無線システム1は、外部装置100および基地局装置2から構成され、基地局装置2は、データ送受信部22、データ解析部24およびFPGA26から構成されている。
データ送受信部22は、外部装置100からのデータを受信し、外部装置100に対してデータを送信するための処理を行う。
例えば、データ送受信部22は、図1に示すように、要求の種別(新規設定/追加/削除/全変更)および帯域#1〜#N(Nは1以上の整数)を含むAxCコンテナ設定要求を受信する。
データ解析部24は、後述するように、データ送受信部22が受信したAxCコンテナ設定要求を解析し、AxCコンテナパターンを決定する。
また、データ解析部24は、決定したAxCコンテナパターンを、FPGA26に対して設定する。
また、FPGA26は、予め、図3を用いて後述するAxCコンテナ設定テーブルを格納する。
ここで、データ解析部24は、このAxCコンテナ設定テーブルとAxCコンテナ設定要求とを比較することにより、AxCコンテナパターンを決定する。
【0013】
図2は、外部装置100と基地局装置2との間でなされるAxCコンテナ設定の処理(S10)を示す通信シーケンス図である。
図2に示すように、ステップ102(S102)において、外部装置100は、図1に示したAxCコンテナ設定要求(または同等要求)を、基地局装置2に対して送信する。
ステップ104(S104)において、基地局装置2のデータ送受信部22は、外部装置100からAxCコンテナ設定要求を受信し、データ解析部24に対して送信する。
ステップ106(S106)において、データ解析部24は、後述するように、AxCコンテナ設定要求に含まれる帯域(帯域幅)に基づいて、AxCコンテナパターンを決定するための処理を行う。
【0014】
ステップ108(S108)において、データ解析部24は、決定したAxCコンテナパターンをFPGA26に対して設定する。
ステップ112(S112)において、データ解析部24は、AxCコンテナパターンの設定後、データ送受信部22に対して、AxCコンテナパターンが設定されたことを示すAxCコンテナ設定応答を送信する。
なお、設定パターンがAxCコンテナ設定テーブルにない場合は、データ解析部24は、NGを示す応答を送信してもよい。
ステップ114(S114)において、データ送受信部22は、AxCコンテナ設定要求を送信した外部装置100に対して、AxCコンテナ応答を送信する。
【0015】
図3は、AxCコンテナ設定テーブルを例示する図であり、(A)は、キャリアの設定数順に各情報が列挙されたAxCコンテナ設定テーブルを例示し、(B)は、設定パターン順に各情報が列挙されたAxCコンテナ設定テーブルを例示する。
図3(A)に例示するAxCコンテナ設定テーブルにおいては、設定数、使用帯域および設定パターンの順に、テーブルが定義されている。
また、図3(A)に例示するAxCコンテナ設定テーブルにおいては、例えば、設定数1の列がAxCコンテナ設定テーブル−1と定義され、設定数2の列がAxCコンテナ設定テーブル−2と定義されている。
図3(B)に例示するAxCコンテナ設定テーブルにおいては、設定パターン、使用帯域および設定数の順に、テーブルが定義されている。
また、設定数と使用帯域の数は、各テーブルの列において一致する。
【0016】
図4Aおよび図4Bは、データ解析部24によって実行される、図3(A)に例示したAxCコンテナ設定テーブルを用いたデータ解析およびAxCコンテナパターンの決定の処理(S20)を示す図である。
図4Aおよび図4Bに示すように、ステップ200(S200)において、データ解析部24は、データ送受信部からAxCコンテナ設定要求を受信する。
ステップ202(S202)において、データ解析部24は、その時点における設定済みのキャリアが存在するか否かを判断する。
設定済みのキャリアが存在する場合は、処理はS240に進み、存在しない場合は、処理はS204に進む。
【0017】
ステップ204(S204)において、データ解析部24は、AxCコンテナ設定要求に含まれる帯域(例えば5M,10M,15M,20M[Hz])をメモリに格納する。
ステップ206(S206)において、データ解析部24は、格納された帯域を昇順または降順に並び替えてメモリに格納し直す。
ここで、AxCコンテナ設定テーブルの使用帯域において、帯域が昇順で定義されている場合は昇順に並び替え、降順で定義されている場合は降順に並び替える。
ステップ208(S208)において、データ解析部24は、AxCコンテナ設定要求に含まれていた帯域の数に基づいて、設定するキャリアの数(設定数)を判定する。
設定数が1の場合は、処理はS210に進み、設定数が2以上の場合は、処理はS220に進む。
【0018】
ステップ210(S210)において、データ解析部24は、設定数に基づいて、図3(A)に例示したAxCコンテナ設定テーブルのうちから、比較に用いるテーブルを選択する。
この場合、設定数は1なので、AxCコンテナ設定テーブル−1が選択される。
ステップ212(S212)において、データ解析部24は、メモリに格納されている(AxCコンテナ設定要求に含まれていた)帯域と、図3(A)に例示されたAxCコンテナ設定テーブルの帯域(使用帯域)とを比較する。
例えば、メモリに格納されている(AxCコンテナ設定要求に含まれていた)帯域が5M[Hz]である場合、この「5M」と、AxCコンテナ設定テーブル−1の使用帯域とが比較される。
ステップ214(S214)において、データ解析部24は、比較の結果、メモリに格納されている(AxCコンテナ設定要求に含まれていた)帯域と一致する使用帯域の設定パターンを決定し、処理を終了する。
例えば、メモリに格納されている(AxCコンテナ設定要求に含まれていた)帯域が5M[Hz]である場合は、AxCコンテナパターンは設定パターン4と決定される。
【0019】
ステップ220(S220)において、データ解析部24は、設定数に基づいて、図3(A)に例示したAxCコンテナ設定テーブルのうちから、比較に用いるテーブルを選択する。
例えば、設定数が2の場合、AxCコンテナ設定テーブル−2が選択される。
ステップ222(S222)において、データ解析部24は、N=1を設定する。
ステップ224(S224)において、S206において並び替えた帯域のうちのN番目の帯域を抽出する。
【0020】
ステップ226(S226)において、データ解析部24は、抽出された帯域(N番目の帯域)と、選択されたAxCコンテナ設定テーブルの使用帯域のN番目とを比較する。
また、データ解析部24は、比較の結果、抽出された帯域(N番目の帯域)と一致する使用帯域の設定パターンを、候補パターンとして決定する。
ステップ228(S228)において、データ解析部24は、Nが設定数と等しいか否かを判断する。
Nが設定数と等しくない場合(つまりN<設定数)の場合は、処理はS230に進み、等しい場合は、処理はS232に進む。
【0021】
ステップ230(S230)において、データ解析部24は、Nを1つ増やし、処理はS224に進む。
その後は、S228においてN=設定数と判断されるまで、S224〜S230が繰り返される。
その際、N=2以降の処理において、S226の処理は、直前のループにおけるS226の処理で候補パターンとして決定された設定パターンの使用帯域のN番目の帯域と、抽出された帯域(N番目の帯域)とが比較される。
ステップ232(S232)において、データ解析部24は、AxCコンテナ設定要求に含まれていた帯域の全てと等しい使用帯域の設定パターンを、AxCコンテナパターンとして決定し、処理を終了する。
なお、S212およびS226の処理において、対応する設定パターンがAxCコンテナ設定テーブルにない場合は、データ解析部24は、処理を終了してもよい。
【0022】
ここで、例えば、メモリに格納されている(AxCコンテナ設定要求に含まれていた)帯域が10M,5M[Hz]の場合を仮定する。
この場合、N=1のとき(1回目のループの際)は、1番目の「10M」と、図3(A)に例示するAxCコンテナ設定テーブル−2の各使用帯域のN=1番目(つまり先頭)の帯域とが比較される。
そして、設定パターン6,7が候補パターンとして決定される。
また、N=2のときは、2番目の「5M」と、図3(A)に例示するAxCコンテナ設定テーブル−2の各使用帯域のN=2番目の帯域とが比較される。
そして、設定パターン7がAxCコンテナパターンとして決定される。
【0023】
ステップ240(S240)において、データ解析部24は、AxCコンテナ設定要求の内容が、キャリアの追加要求であるか、削除要求であるか、または全変更要求であるかを判断する。
キャリアの追加要求である場合は、処理はS242に進み、削除要求である場合は、処理はS250に進み、全変更要求である場合は、処理はS260に進む。
【0024】
ステップ242(S242)において、データ解析部24は、現在設定されているキャリアとその数、および各キャリアの使用帯域等を含むキャリア情報を確認する。
ステップ244(S244)において、データ解析部24は、現在設定されているキャリアの数に追加のキャリアの数を加算したキャリアの数を算出し、算出したキャリア数分の帯域を、メモリに格納する。
その後、処理はS206に進む。
ステップ250(S250)において、データ解析部24は、現在設定されているキャリアの数と削除するキャリアの数とを比較して、キャリアの一部の削除か全削除かを判断する。
一部削除の場合は、処理はS252に進み、全削除の場合は、処理はS256に進む。
【0025】
ステップ252(S252)において、データ解析部24は、キャリア情報を確認する。
ステップ254(S254)において、データ解析部24は、現在設定されているキャリアの数から削除するキャリアの数を減算したキャリアの数を算出し、算出したキャリア数分の帯域を、メモリに格納する。
その後、処理はS206に進む。
ステップ256(S256)において、データ解析部24は、新たにパターンを設定することはないので、設定されているAxCコンテナパターン(設定パターン情報)を初期化して、処理を終了する。
ステップ260(S260)において、データ解析部24は、現在設定されているAxCコンテナパターン(設定パターン情報)を初期化して、処理はS204に進む。
【0026】
図5Aおよび図5Bは、データ解析部24によって実行される、図3(B)に例示したAxCコンテナ設定テーブルを用いたデータ解析およびAxCコンテナパターンの決定の処理(S30)を示す図である。
図5Aおよび図5Bに示すように、ステップ300(S300)において、データ解析部24は、データ送受信部からAxCコンテナ設定要求を受信する。
ステップ302(S302)において、データ解析部24は、その時点における設定済みのキャリアが存在するか否かを判断する。
設定済みのキャリアが存在する場合は、処理はS340に進み、存在しない場合は、処理はS304に進む。
【0027】
ステップ304(S304)において、データ解析部24は、AxCコンテナ設定要求に含まれる帯域(例えば5M,10M,15M,20M[Hz])をメモリに格納する。
ステップ306(S306)において、データ解析部24は、格納された帯域を昇順または降順に並び替えてメモリに格納し直す。
ここで、AxCコンテナ設定テーブル内の使用帯域において、帯域が昇順で定義されている場合は昇順に並び替え、降順で定義されている場合は降順に並び替える。
【0028】
ステップ322(S322)において、データ解析部24は、N=1を設定する。
ステップ324(S324)において、S306において並び替えた帯域のうちのN番目の帯域を抽出する。
ステップ326(S326)において、データ解析部24は、抽出された帯域(N番目の帯域)と、AxCコンテナ設定テーブルの各設定パターンにおける使用帯域のN番目とを比較する。
また、データ解析部24は、比較の結果、抽出された帯域(N番目の帯域)と一致する使用帯域の設定パターンを、候補パターンとして決定する。
ステップ328(S328)において、データ解析部24は、Nが設定数と等しいか否かを判断する。
Nが設定数と等しくない場合(つまりN<設定数)の場合は、処理はS330に進み、等しい場合は、処理はS332に進む。
【0029】
ステップ330(S330)において、データ解析部24は、Nを1つ増やし、処理はS324に進む。
その後は、S328においてN=設定数と判断されるまで、S324〜S330が繰り返される。
その際、N=2以降の処理において、S326の処理は、直前のループにおけるS326の処理で候補パターンとして決定された設定パターンの使用帯域のN番目の帯域と、抽出された帯域(N番目の帯域)とが比較される。
【0030】
ステップ332(S332)において、データ解析部24は、AxCコンテナ設定要求に含まれていた帯域の全てと等しい使用帯域の設定パターンを、AxCコンテナパターンとして決定し、処理を終了する。
このとき、候補パターンが複数決定されていた場合については、比較の対象とならなかった帯域を使用帯域として含む設定パターンは、AxCコンテナ設定要求に含まれていた帯域の「全て」と等しい使用帯域の設定パターンではないので、AxCコンテナパターンとせずに除外する。
なお、S326の処理において、対応する設定パターンがAxCコンテナ設定テーブルにない場合は、データ解析部24は、処理を終了してもよい。
【0031】
ここで、例えば、メモリに格納されている(AxCコンテナ設定要求に含まれていた)帯域が10M,5M[Hz]の場合を仮定する。
この場合、N=1のとき(1回目のループの際)は、1番目の「10M」と、図3(B)に例示するAxCコンテナ設定テーブルの各使用帯域のN=1番目(つまり先頭)の帯域とが比較される。
そして、設定パターン6,7,8が候補パターンとして決定される。
また、N=2のときは、2番目の「5M」と、図3(A)に例示するAxCコンテナ設定テーブルの各使用帯域のN=2番目の帯域とが比較される。
この場合、候補パターンとして設定パターン7,8が決定されるが、N=2のときN=設定数(つまり最終ループ)なので、比較の対象とならなかった3番目の帯域5Mを含む設定パターン8は、除外される。
したがって、最終的に、設定パターン7がAxCコンテナパターンとして決定される。
【0032】
ステップ340(S340)において、データ解析部24は、既存のキャリア情報を確認する。
ステップ342(S342)において、データ解析部24は、確認した既存のキャリア情報をメモリに格納する。
ステップ344(S344)において、データ解析部24は、AxCコンテナ設定要求の内容が、キャリアの追加要求であるか、削除要求であるか、または全変更要求であるかを判断する。
キャリアの追加要求である場合は、処理はS346に進み、削除要求である場合は、処理はS350に進み、全変更要求である場合は、処理はS360に進む。
【0033】
ステップ346(S346)において、データ解析部24は、追加対象のキャリアとその数、および各キャリアの使用帯域等を含むキャリア情報を、メモリに格納する。
その後、処理はS306に進む。
ステップ350(S350)において、データ解析部24は、現在設定されているキャリアの数と削除するキャリアの数とを比較して、キャリアの一部の削除か全削除かを判断する。
一部削除の場合は、処理はS352に進み、全削除の場合は、処理はS356に進む。
【0034】
ステップ352(S352)において、データ解析部24は、削除対象のキャリアとその数、および各キャリアの使用帯域等を含むキャリア情報を、メモリから削除する。
その後、処理はS306に進む。
ステップ356(S356)において、データ解析部24は、新たにパターンを設定することはないので、設定されているAxCコンテナパターン(設定パターン情報)を初期化して、処理を終了する。
ステップ360(S360)において、データ解析部24は、現在設定されているAxCコンテナパターン(設定パターン情報)を初期化して、処理はS304に進む。
【0035】
本実施形態は、上記のように構成されているので、FPGAが生成したAxCコンテナ設定テーブル内の使用帯域と、AxCコンテナ設定要求に含まれる帯域とを比較することができるので、コンテナ情報が外部装置とのインタフェースに含まれていない場合であっても、FPGAによるパターン設定が可能となる。
また、キャリアが既に設定されている場合であっても、容易にキャリアの追加、削除または変更が可能である。
さらに、他の基地局装置において、FPGAに設定されたコンテナパターンが異なる場合であっても、AxCコンテナ設定テーブルを、他の基地局装置と一致させるように変更することで、AxCコンテナ設定テーブルを他の基地局装置へ流用することが可能となるので、複数の基地局装置に対して開発の効率化および品質の向上が可能となる。
なお、外部装置からのインタフェースにコンテナ情報が含まれる場合は、図2のS106および図4A,図4B,図5A,図5Bの処理を省略するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、基地局装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0037】
1・・・無線システム,100・・・外部装置,2・・・基地局装置,22・・・データ送受信部,24・・・データ解析部,26・・・FPGA

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置から、1つ以上のキャリアに使用される帯域を含むキャリア設定要求を受信する要求受信手段と、
キャリアの設定数とそのキャリアの帯域とを対応付けたパターンからなるパターンテーブルを記憶する記憶手段と、
前記要求受信手段によって受信されたキャリア設定要求に含まれる帯域を所定の条件に基づいて並び替え、並び替えた順に、前記受信されたキャリア設定要求に含まれる帯域が、前記パターンテーブルに含まれる帯域と一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により全ての帯域が一致するパターンに基づいてキャリアの設定を行う設定手段と
を有する基地局装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【公開番号】特開2012−142801(P2012−142801A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294500(P2010−294500)
【出願日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】