説明

塊状または粒状の物品用のパッケージ

特に塊状の梱包物品のためのパッケージであって、取り出し開口部(21)および閉鎖フラップ(24)を有する密封性の内部パッケージ(11)と、ボックス部材あるいは基礎部材(27)および移動可能な閉鎖部材(28)を有する外部パッケージ(10)と、内部パッケージ(11)と外部パッケージ(10)との間の被覆部材(12)とから成り、この被覆部材(12)が、内部パッケージ(11)の取り出し開口部(21)の領域に開口部あるいは窓部(55)を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塊状または粒状のパッケージ内容物、特に噛みタバコまたは噛みタバコ代用品、いわゆるスヌース(口内喫煙タバコ)の小袋を収容するための、(薄い)板紙または同様の包装材から成るパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージは、予定されている用途分野に合わせて、ユーザフレンドリーな可用性を有さなければならない。加えて、湿気および香りが失われないように、パッケージの密封性を高くすることが求められている。また、パッケージは、材料コストが低く、しかも、高性能の包装機械で製造可能でなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、本発明の課題は、上記の要件に応える、多様な態様のパッケージを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題を解決するために、本発明に係るパッケージは以下の特徴を有する。すなわち、
a) 外部パッケージが、少なくとも、基礎部材またはボックス部材と、揺動可能および/または摺動可能な閉鎖部材あるいは蓋部とから成り、
b) 外部パッケージ内に、外部パッケージの内部スペースの一部を包囲するための、個別の半加工品から成る挿入部または被覆部材が配置されており、
c) 被覆部材が、少なくとも、外部パッケージの前面または取り出し面に沿って延在して、外部パッケージの取り出し面の少なくとも一部が、被覆部材によって被覆されており、
d) 外部パッケージの取り出し面側を向いた、被覆部材の前面、すなわち被覆前壁が、外部パッケージからパッケージ内容物を取り出せるように、開口部、または周囲が閉じられた切り取り部、あるいは窓部を有する。
【発明の効果】
【0005】
1つの独立した代替態様では、外部パッケージ内に、全ての側が閉じられた、フィルムまたは同種のものから成る内部パッケージが配置されており、この内部パッケージが、パッケージ内容物を収容する。内部パッケージは、引き離し可能な閉鎖フラップによって閉鎖することができる取り出し開口部を有し、この取り出し開口部は、被覆部材の切り取り部あるいは窓部の領域に配置されていて、外部パッケージが開いている際に操作することが可能である。
【0006】
外部パッケージに関して、2つの基本概念が提案されている。第1の実施態様では、パッケージ内容物が直接外部パッケージ内に配置されており、閉鎖側の領域において、内容物取り出し用の窓部を具備する被覆部材でのみ被覆されている。もう1つの態様では、パッケージ内容物が、好ましくは閉じられた内部パッケージの中に配置されており、内部パッケージは、外部パッケージ内に挿入されていて、第1の実施態様の場合と同様に、窓部を具備する被覆部材を有し、窓部が内部パッケージの取り出し開口部の領域に配置されている。
【0007】
個別の半加工品から成るこの被覆部材は、最も簡単な実施態様の場合、ヒンジ蓋付きボックスタイプのパッケージのカラー部である。有利であるのは、被覆部材が、少なくとも、外部パッケージの前面あるいは取り出し面の全体を被覆する被覆前壁を具備していて、この被覆前壁が、外部パッケージが開いている際にパッケージ内容物を取り出せる適切な位置に窓部を有する場合である。また、被覆部材は、内部パッケージを、または外部パッケージの内部スペースを完全に取り囲むように、すなわち、全ての側が閉じられた、または大半が閉じられた独自のパッケージを形成するように構成しておくこともできる。
【0008】
これらのパッケージの構造、取り扱いおよび製作に関するその他の詳細については、図面に示された実施例に関する以下の説明によって明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】外部パッケージの実施例として、閉じた状態にあるヒンジ蓋付きボックスを示す斜視図である。
【図2】図1に示したパッケージの蓋が開いた状態を示す斜視図である。
【図3】パッケージ内容物としての内部パッケージ、すなわち、フィルムから成る(チューブ状の)バッグを示す斜視図である。
【図4】図1に示した(外部)パッケージの半加工品の展開図である。
【図5】図1に示したパッケージの一部分であるカラー部の半加工品を示す。
【図6】同じくヒンジ蓋付きボックスである実施態様において、蓋が閉じられた状態のパッケージを示す斜視図である。
【図7】図6に示したパケージの蓋が開いた状態を示す斜視図である。
【図8】折り曲げられた被覆包装部を具備するパッケージ内容物を示す斜視図である。
【図9】図6あるいは図7に示したパッケージのためのパッケージ内容物を示す。
【図10】図6に示したパッケージの半加工品の展開図である。
【図11】パッケージ内容物の被覆部材あるいは被覆包装部の半加工品が広げられた状態を示す。
【図12】図6、図7に示したパッケージの変形態様であり、蓋が開いた状態を示す。
【図13】図12に示したパッケージの内部部材としての被覆包装部を示す斜視図である。
【図14】摺動によって互いに相対的に移動可能な2つの包装部材を具備するパッケージを示す斜視図である。
【図15】図14に示したパッケージが開かれた状態を示す。
【図16】パッケージ内容物と被覆包装部とから成るユニットを示す。
【図17】図14、図15に示したパッケージの変形態様であり、開いた状態を示す斜視図である。
【図18】図17に示したパッケージの内部部材としての被覆部材あるいは被覆包装部を示す。
【図19】図14あるいは図15に示したパッケージのためのパッケージ内容物を示す。
【図20】図14に示したパッケージの半加工品を広げた展開図である。
【図21】パッケージ内容物の被覆部材あるいは被覆包装部のための半加工品であり、前図と同様、展開図である。
【図22】閉鎖機構が加えられた、図17に示したパッケージの斜視図である。
【図23】図22に示したパッケージの内部部材としての被覆部材あるいは被覆包装部を示す。
【図24】図23に示した被覆包装部の半加工品の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施例として示された各パッケージは、塊状の梱包物品を収容すること、特に噛みタバコの塊状物(スヌース)を収容することを目的としているのが好ましい。
【0011】
各実施例は、それぞれ異なった形態であるが、共通して、外部パッケージ10と、少なくとも、前側に配置された、すなわちパッケージ前面の領域あるいは外部パッケージ10の開口面の領域に配置された、個別の半加工品から成る被覆部材12とで構成されている。外部パッケージ10および被覆部材12は(薄い)板紙から成っているのが好ましい。被覆部材12は、さまざまな様式で構成することができるが、極めて簡単な実施態様では、(ヒンジ蓋付きボックスの場合)前側のカラー部として構成できる一方で、折り曲げられた立体的な構造物としても構成することができるのが好ましく、この構造物は、外部パッケージ10の内部スペースを埋める。被覆部材12には、少なくとも、被覆壁部あるいは被覆前壁が備えられているのが好ましく、この壁部は、外部パッケージ10の内部スペースを被覆し、また、外部パッケージ10の内部スペースにアクセスするための切り取り部あるいは窓部を有する。この切り取り部または窓部は、パッケージ内容物を取り出すために用いられる。
【0012】
パッケージ内容物は、直接、外部パッケージ10内に配置すること、あるいは外部パッケージ10の内部部材として折り曲げられた被覆部材12の内側に配置することができる。あるいは、内部パッケージ11が備えられており、これが、パッケージ内容物を収容する。内部パッケージ11は、さまざまな様式で構成することが可能である。ここで示す各実施例の場合、内部パッケージ11は、互いに対向する閉鎖シーム14を具備するチューブ状のバッグとしての実施態様における密封性を有するフィルムバッグ13から成る。閉鎖シームは、フィンシームとして構成されている。ほぼ直方体の内部パッケージ11は、外部パッケージ10の内部スペースをほぼ完全に埋めるような寸法を有するのが好ましい。内部パッケージ11は、面積の大きい内部前壁15と、それに対応して形成された、対向する内部後壁16とを有する。これらの壁部は、細長く延びた内部側壁17、18によって互いに結合されている。さらに、内部パッケージ11は、横向きの内部端壁19、20によって画定されており、内部端壁の領域に閉鎖シーム14が形成されている。
【0013】
パッケージ内容物を取り出すために、内部パッケージ11あるいはフィルムバッグ13は、取り出し開口部21を有する。取り出し開口部も、最初、密封して閉鎖されており、しかも、これは、内部パッケージ11の材料の開口片22によって閉鎖されている。開口片22は、好ましくは周囲に延在する破断線、ここでは、閉ループ状のミシン線23によって画定されている。取り出し開口部21を設けるために、開口片22は、内部パッケージ11のフィルムとの結合部から剥がされる。
【0014】
内部パッケージ11の最初の開封のために、および複数回開閉するために、内部パッケージ11の外側に閉鎖フラップ24が配置されている。閉鎖フラップは、同様にフィルムから成る個別の半加工品で形成されているのが好ましい。閉鎖フラップ24は、取り出し開口部21の領域において、接着、特に全面接着によって内部パッケージ11に結合されている。開口片22は、閉鎖フラップ24によって完全に被覆され、しかも、開口片は、側方に好ましくは周囲に延在する帯状の重なり部25を形成する。内部パッケージ11を容易に開けることができるように選定された、閉鎖フラップ24の1つの縁部に、把持フラップ26が形成されている。把持フラップは、舌状に形成された、閉鎖フラップ24の縁部領域であり、接着剤を伴わないのが好ましい。この把持フラップ26を掴んで、閉鎖フラップ24を引き離すことによって内部パッケージ11を開けることができる。閉鎖フラップ24は、引き上げられて内部パッケージ11から引き離される。この場合、最初に開封する際に、開口片22は、内部パッケージ11の壁部との結合部から引き剥がされる。再び閉じる際には、閉鎖フラップ24は内部パッケージ11へ押圧されて、その際、側方の重なり部25は、繰り返し接着可能な接着剤(Dauerkleber)によって、取り出し開口部21を包囲する、内部パッケージ11の縁部領域に再び結合される。
【0015】
取り出し開口部21と閉鎖フラップ24との位置および寸法は、外部パッケージ10と被覆部材12との実施態様に適合されており、しかもその際、外部パッケージ10が開いた状態にあるときは、特に把持フラップ26を掴むことで、閉鎖フラップ24を利用することができる。外部パッケージ10および内部パッケージ11ならびに被覆部材12は、寸法の点、また機能、従って構造の点でも互いに適合されている。外部パッケージ10は、基本構造としては、基礎部材またはボックス部材27と閉鎖部材28とから成り、閉鎖部材は特に蓋部29として形成されている。
【実施例1】
【0016】
図1から図5に示した実施例の場合、外部パッケージ10は、構造の点では公知である、独自の形状バランスを有するヒンジ蓋付きボックスである。下方のボックス部材27に、蓋部29が閉鎖部材として一体的に設けられている。内部パッケージ11(図3)は、ヒンジ蓋付きボックス内にぴったり適合して配置されており、しかもその際、フィルムバッグ13の閉鎖シーム14が、側方に向けて、すなわち、外部パッケージ10の細い直立した側壁30側に向けて配置されている。従って、閉鎖シーム14は、覆われてパッケージの内側に配置されている。
【0017】
内部パッケージ11がこの実施例の態様である場合、取り出し開口部21は、「角を越えて」、すなわち、内部前壁15と、上方側に隣接する内部側壁17との領域に延在する。従って、閉鎖フラップ24も、同様に内部前壁15、内部側壁17の領域に延在し、内部後壁16において結合帯部31で終わる。内部パッケージ11のこの閉鎖構造体は、蓋部29が開いている際、全体的に露出している(図2)。閉鎖フラップ24は、把持フラップ26を掴んで開くことができる。その際、接着によって固定された閉鎖フラップ24は、バッグ後壁16側のエッジ32までが内部パッケージ11から分離されて、取り出し開口部21が露出するのが好ましい。閉鎖フラップ24は、内部パッケージ11と結合したままである。
【0018】
外部パッケージ10の本実施例の被覆部材12は、カラー部33として形成されていて、カラー前壁34とカラーサイドタブ35とを具備する。フィルムバッグ13の閉鎖シーム14は、少なくとも上部領域の一部が、カラーサイドタブ35に接している。前側には、取り出し開口部21が、バッグ前壁34の領域において、カラー前壁34に形成されたカラー凹部36にまで延在し、このカラー凹部の領域においても、把持フラップ26は遊離した状態、従って把持可能な状態にある。
【0019】
図1、図2に示した外部パッケージ10の半加工品(図4)は、公知の様式において、ボックス前壁37、底壁38、ボックス後壁39、蓋後壁40、端壁41および蓋前壁42の互いに連続する領域から成る。蓋後壁40とボックス後壁39とは、線形ヒンジ43によって互いに結合されている。この半加工品の壁部領域の寸法は、ボックス前壁37と蓋前壁42とが、ほぼ同じ寸法となるように定められている。ボックス部材27と蓋部29との間の分離線44は、外部パッケージ10のほぼ半分の高さに配置されている。
【実施例2】
【0020】
図6から図11に示した実施例の場合も、構造の点では、外部パッケージ10は、ヒンジ蓋付きボックスとして構成されている。ボックス部材27と蓋部29とは、上記実施例の場合と同様に構成されている。外部パッケージ10は直方体であり、しかも、このタイプのシガレットパッケージに広く見られるような形状バランスを有する。パッケージ内容物あるいは内部パッケージ11へのアクセスを容易にするために、形状バランスに独自性がある。蓋前壁39は、パッケージの長手方向に比較的大きな寸法を有し、少なくとも、ボックス前壁37よりも格段に大きいか、あるいは高い。蓋前壁42は、ボックス前壁37の2倍の高さを有するのが好ましい。これにより、蓋部29が開いている際に、前壁において、パッケージ内容物の露出する部分がそれに応じて大きくなる。
【0021】
フィルムバッグ13を具備する四角形の内部パッケージ11は、閉鎖シーム14が上方あるいは下方を向くように、本実施例の外部パッケージ10内に配置されている。この例では、取り出し開口部21全体が、内部前壁15の領域内に位置決めされていて、しかもその際、内部側壁17、18と、閉鎖シーム14を具備する内部端壁19、20とからは離間されている。取り出し開口部21は、外部中央において、内部パッケージ11の上部領域に位置決めされており、しかもその際、ボックス前壁37の上方に間隔が置かれている。取り出し開口部21は、閉鎖フラップ24によって被覆されており、閉鎖フラップは、全体が完全に内部前壁15の領域内に延在する。閉鎖フラップ24の寸法は、閉鎖フラップが取り出し開口部21を完全に覆い、周囲に延在する縁部が、取り出し開口部21の外部において、内部前壁15に結合されている。把持フラップ26が、閉鎖フラップ24の下縁に配置されている。
【0022】
この実施例の場合、被覆部材12は、独自の様式で構成されており、すなわち、好ましくは薄い板紙から成る中間パッケージとして構成されている。被覆部材12の半加工品(図11)は、内部パッケージ11が被覆部材12の半加工品によって完全に包囲されてしまうように構成されている。被覆部材12は、被覆前壁45、被覆後壁46、被覆底部47、被覆端壁48、および被覆側壁51を形成するための被覆サイドタブ49、50を有する。被覆端壁48には、結合フラップ52が備えられており、この結合フラップの内側が、被覆部材12が仕上がった際に、接着によって被覆前壁45の上方縁部領域に結合されている。被覆サイドタブ50の延長部分のエッジタブ53、54は、被覆底部47あるいは被覆端壁48の内面に接しており、好ましくは、これらの部分に結合されている。このようにして、内部パッケージ11と被覆部材12とから成る形状安定性を有するユニットが、外部パッケージ10のためのパッケージ内容物として出来上がる。この実施例の場合、被覆部材12の半加工品は、長手方向折り曲げ方式あるいは底部折り曲げ方式で構成されており、被覆前壁45、被覆底部47および被覆後壁46が、半加工品の長手方向に互いに連続する。この半加工品は、横方向に巻回する方式でも同じ様に構成することが可能である。
【0023】
被覆部材12には、内部パッケージ11の取り出し開口部21の領域において、切り取り部あるいは窓部55が設けられており、その位置は、この場合も、被覆前壁45の領域である。窓部55の寸法は、取り出し開口部21の閉鎖フラップ24全体が被覆前壁45の領域に露出するように定められている。有利であるのは、その配置および寸法が、把持フラップ26の少なくとも一部分が窓部55の外側において被覆前壁45に隣接していて、容易に掴むことができるような配置および寸法の場合である。完備したパッケージの場合、把持フラップ26は、窓部55の下縁とボックス前壁37の自由端との間の領域に位置する。蓋部29が閉じられている場合、内部パッケージ11のこの閉鎖機構は完全に覆われている(図6)。
【実施例3】
【0024】
パッケージ全体の1つの変形態様が、図12および図13に示されている。外部パッケージ10は、図6、図7に示した実施例と同様に構成されている。さらに、被覆部材12は、全ての側が閉じられたパッケージ内部部材として構成されており、外部パッケージ10の中にぴったり適合して挿入することができる。この実施例の場合、パッケージ内容物を収容するための内部パッケージ11あるいはフィルムバッグ13は存在しない。パッケージ内容物となる物品は、被覆部材12内に直接配置されており、その際、この被覆部材が、内部パッケージと同様の働きをする。
【0025】
被覆前壁45に配置された窓部55は、この態様の場合、開放しておくことも、あるいは、図示されているように、閉鎖フラップ24によって被覆しておくことも可能である。この場合、閉鎖フラップは、被覆部材12の外側に設けられており、すなわち、接着によって、特に繰り返し接着可能な接着剤によって固定されている。閉鎖フラップ24の寸法は、閉鎖フラップが、好ましくは周囲に延在する重なり部25を含む窓部55を被覆するように定めされている。把持フラップ26は、下方に向けられているが、蓋部29が開いている際には露出している。閉鎖フラップ24は、パッケージを初めて使用する際に、完全に引き剥がされるか、あるいは、閉鎖フラップ24を固定する場合には、被覆端壁48側の結合フラップの領域に適当に固定することができる。
【実施例4】
【0026】
塊状の梱包物品用の1つの独自のパッケージが、図14から図24に示されている。外部パッケージ10は、摺動することで互いに相対的に移動可能な2つのパッケージ部材、すなわち、相対的に小さな基礎部材27と摺動可能な比較的大きな閉鎖部材28とから成る。これらのパッケージ部材は、周囲に延びる分離線56によって互いに分割されている。基礎部材27と閉鎖部材28とは、例えば図20に示した実施態様では、1つの共通の半加工品から形成されている。この半加工品は、使用者が最初に開封する際に、またはパッケージの製作中に、分離線56に沿って分離される。分離線は、半加工品の内側に、一部が完全な分断線として、一部がミシン線として形成されている。
【0027】
基礎部材27は、ボックス前壁37、底壁38(パッケージの配置に応じて上向きにもなる)およびボックス後壁39から成る。独自の様式で、サイドタブとエッジタブとが形成、すなわち採寸されている。ボックス前壁37の両側には、外部タブ57、58が配置されており、外部タブは、横方向寸法が、外部パッケージ10の側壁30の幅に一致する。ボックス後壁39の側方には、相異なる幅を有する内部タブ59、60が設けられている。内部タブ59は、対応する外部タブ57よりも幅が小さく形成されており、外部タブは、特に約半分の幅を有する。向かい側の内部タブ60は、対応する外部タブ58と同じ幅に形成されている。内部タブ59および60には、エッジタブ61、62が設けられている。これらのエッジタブは、それぞれ付設された内部タブ59、60と同じ幅あるいは横方向寸法を有する。
【0028】
外部パッケージ10が仕上がった際、基礎部材27の側壁30の領域には、折り曲げられた外部タブ57、58が全幅にわたって延在することになる(図14、図15)。また、もう一方の側には、内部タブ60が、外部タブ58の内側に接してパッケージ幅全体にわたって延在する。その向かい側には、内部タブ59が、外部タブ57の内側に接してパッケージのほぼ半分の高さにわたってのみ延在する。これらのタブ57および59ならびに58および60は、それぞれ、接着によって互いに結合されている。エッジタブ61、62は、底壁38の内側に接している。
【0029】
閉鎖部材28の半加工部材は、前壁63、端壁64(配置によっては底壁ともなり得る)および後壁65から成る。後壁は、分離線56を介して基礎部材27に結合されており、その際、ボックス後壁39と後壁65との領域にのみ、ミシン線が延在する。
【0030】
閉鎖部材28のサイドタブは、独自の様式で形成されている。前壁には、互いに対向する形で、外部のサイドタブ66、67が配置されており、これらのサイドタブは、前壁63の全長にわたって、および、外部パッケージ10の、あるいは閉鎖部材28の(ほぼ)全幅にわたって延在する。後壁65の領域のサイドタブは、相異なった形に構成されている。一方の側には、幅の狭い内部サイドタブ68が、後壁65の全長にわたって設けられている。この内部サイドタブ68の幅は、対応する外部サイドタブ66の(ほぼ)半分の幅に一致する。その向かい側には、内部サイドタブ69が後壁65に隣接し、この内部サイドタブの寸法は、サイドタブ67に合致するように形成されている。この内部サイドタブ69には、自由端側に補完タブ70が配置されており、折り曲げ線71によって区分されている。補完タブ70は、外部パッケージ10の閉鎖部材28の相対移動を限定するための手段の一部分である。この目的のために、補完タブ70には、ボックス部材あるいは基礎部材27に隣接して、横向きの突出部72が設けられている。
【0031】
一体型の半加工品(図20)の内側では、基礎部材27を閉鎖部材28から分割するための分離線56が、サイドタブ68、59および69、60の領域において、打ち抜き部73、すなわち、完全な分断部で形成されている。後壁65とボックス後壁39との領域には、ミシン線74が形成されている。
【0032】
被覆部材12あるいはその半加工品(図21)も、独自の様式で構成されている。ここでは、横方向折り曲げ方式の構造が選択されている。被覆部材12は、従ってまたその半加工品は、パッケージ内容物、すなわち内部パッケージ11が、端面あるいは内部端壁19を除いて、完全に包囲されるように構成されている。この半加工品は、本実施例と同様に、被覆前壁45、被覆後壁46および被覆底部47から成る。壁部45と46との間には、被覆側壁75がある。被覆後壁46の自由端側には、対向する被覆側壁76を形成するための折り曲げタブが設けられている。被覆側壁は、対向する形に被覆前壁の自由端に設けられた結合帯部77に結合されており、これにより、断面が閉じられたスリーブ状のパッケージが形成される。底部エッジタブ78が、被覆底部47の内側に接しており、好ましくは被覆底部に結合されている。被覆底部の自由端側に、結合フラップ79があり、被覆部材12が仕上がった際には被覆前壁45に結合されている。この被覆前壁には窓部55が備えられており、窓部は、好ましくはほぼ正方形の実施態様において、ほぼ中央に、すなわち、被覆前壁45の半分の高さに位置決めされている。この実施例の場合、閉鎖フラップ24は、把持フラップ26が固定的な基礎部材27に付設されるように位置決めされている。これにより、閉鎖部材28の一部が開いているだけの場合にも、取り出し開口部21を使える状態にできる。
【0033】
図21に示した被覆部材12の半加工品は、被覆底部47の結合フラップ79が、被覆前壁45の上面あるいは外面に接するように折り曲げられている。同様に、結合帯部77は、被覆側壁76の外面に結合されている。
【0034】
パッケージには、パッケージ内容物に関する上述の実施態様の、または別の実施態様の内部パッケージ11を備えておくことができる。この実施態様は、図15、図16および図19に示されている。開口機構、すなわち、閉鎖フラップ24を含む取り出し開口部21は、ほぼ中央に配置されている(図19)。
【0035】
被覆部材12と内部パッケージ11とから成るユニットは、被覆底壁に対向する(開いた)端面が、カップ状に形成された基礎部材27に付設されるように、外部パッケージ10内に配置されている。被覆部材12は、基礎部材27内に例えば接着によって固定されているのが好ましい。この配置は、外面に結合された結合帯部77が、外部パッケージ10の上部断面領域に位置し、従って、基礎部材27の領域の内部タブ59および閉鎖部材28の領域の内部サイドタブ68とほぼ同じ平面に位置するように実施されている。基礎部材27と閉鎖部材28とを分離した後、閉鎖部材は、被覆部材12上を摺動でき、すなわち、図14に示した閉位置から図15に示した開位置に摺動させることができる。開位置では、被覆部材12の窓部55は露出しており、閉鎖フラップ24を操作すること、あるいは物品を取り出すことができる。摺動可能な閉鎖部材28の開位置あるいは終端位置は、ストッパによって確保されているのが好ましい。本例では、突出部72を具備する補完タブ70が前側に、すなわち閉鎖部材28の前壁63の内側に接して配置されるように、閉鎖部材28の半加工品は折り曲げられている。補完タブ70は、壁部63には結合されておらず、遊動可能であり、これにより、被覆部材12と協働することができる。それと同じ側の縁部領域では、結合フラップ79と被覆前壁45との間に、打ち抜きによって形成されたスリット80が設けられている。このスリットは、折り曲げエッジの領域に被覆底部47と閉鎖フラップ79との間に延在し、しかも、補完タブ70の領域に延在している。補完タブは、閉鎖部材28の滑動中にスリット80の中を通る。開位置では、突出部72は、スリット80の外側において折り曲げエッジの領域で被覆底部47に当接する。
【0036】
このパッケージ形態の場合、内部パッケージ11を用いず、パッケージ内容物を直接内部部材に、すなわち被覆部材12に配置することが可能であり、その際、この被覆部材は、前述の実施態様(図21)の構成であってもよく、あるいは一方、被覆底部47に対向する被覆端壁を具備する構成であってもよい。窓部55は、外部パッケージ10が開いている際、大半が閉じられた被覆部材12からパッケージ内容物を直接取り出すために用いられる(図17、図18)。
【0037】
外部パッケージ10の内部部材を形成する被覆部材12は、図22から図24に示された様式、すなわち窓部55のための閉鎖手段を具備する様式で構成することができる。この閉鎖手段は、ここでは、閉鎖フラップ24として寸法を適当に合わせて形成されており、これにより、窓部55は、閉位置において完全に覆われている。把持フラップ26は、この場合も、基礎部材27の側に向けられているが、しかし、外部パッケージ10が開いている際には露出している(図22)。窓部55は被覆前壁45の領域にこのように(ずらして)配置されているので、閉鎖フラップ24の縁帯部82の一部は、結合フラップ79の領域に配置されていて、結合フラップによって覆われている(図22、図23)。これにより、閉鎖フラップ24は、把持フラップ26に対向するこの領域にさらにしっかりと固定される。
【0038】
前述のパッケージユニットには、(図示されていない)フィルムから成る外装材が施されているのが好ましく、この外装材は、初めて使用する際に開封帯を用いて完全にまたはその一部が取り除かれる。さらに、被覆部材12および/または外部パッケージ10の材料は、特殊な処理によって、特に適当なコーティングによって、耐芳香性および耐透湿性を有するように構成することができる。この種の包装材料は、特に、内部パッケージ11なしの実施態様に好適である。
【符号の説明】
【0039】
10 外部パッケージ
11 内部パッケージ
12 被覆部材
13 フィルムバッグ
14 閉鎖シーム
15 内部前壁
16 内部後壁
17 内部側壁
18 内部側壁
19 内部端壁
20 内部端壁
21 取り出し開口部
22 開口片
23 ミシン線
24 閉鎖フラップ
25 重なり部
26 把持フラップ
27 ボックス部材/基礎部材
28 閉鎖部材
29 蓋部
30 側壁
31 結合帯部
32 エッジ
33 カラー部
34 カラー前壁
35 カラーサイドタブ
36 カラー凹部
37 ボックス前壁
38 底壁
39 ボックス後壁
40 蓋後壁
41 端壁
42 蓋前壁
43 線形ヒンジ
44 分離線
45 被覆前壁
46 被覆後壁
47 被覆底部
48 被覆端壁
49 被覆サイドタブ
50 被覆サイドタブ
51 被覆側壁
52 結合フラップ
53 エッジタブ
54 エッジタブ
55 窓部
56 分離線
57 外部タブ
58 外部タブ
59 内部タブ
60 内部タブ
61 エッジタブ
62 エッジタブ
63 前壁
64 端壁
65 後壁
66 サイドタブ
67 サイドタブ
68 内部サイドタブ
69 内部サイドタブ
70 補完タブ
71 折り曲げ線
72 突出部
73 打ち抜き部
74 ミシン線
75 被覆側壁
76 被覆側壁
77 結合帯部
78 底部エッジタブ
79 結合フラップ
80 スリット
81 フレーム
82 縁帯部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塊状または粒状のパッケージ内容物、特に噛みタバコまたは噛みタバコ代用品(スヌース(口内喫煙タバコ)の小袋)を収容するための、(薄い)板紙または同様の包装材から成るパッケージにおいて、
a) 外部パッケージ(10)が、少なくとも、基礎部材またはボックス部材(27)と、揺動可能および/または摺動可能な閉鎖部材(28)あるいは蓋部(29)とから成ること、
b) 前記外部パッケージ(10)内に、外部パッケージ(10)の内部スペースの一部を包囲するための、個別の半加工品から成る挿入部または被覆部材(12)が配置されていること、
c) 前記被覆部材(12)が、少なくとも、前記外部パッケージ(10)の前面または取り出し面に沿って延在し、この外部パッケージの取り出し面の少なくとも一部が、前記被覆部材(12)によって被覆されていること、および、
d) 前記外部パッケージ(10)の取り出し面側を向いた、前記被覆部材(12)の前面、すなわち被覆前壁(45)が、前記外部パッケージ(10)からパッケージ内容物を取り出せるように、開口部、または周囲が閉じられた切り取り部、あるいは窓部(55)を有することを特徴とするパッケージ。
【請求項2】
a) 前記被覆部材(12)の切り取り部または窓部(55)が、閉鎖フラップ(24)によって被覆されており、前記被覆部材(12)を開けるために、あるいは前記窓部(55)を露出させるために、前記被覆部材(12)から、あるいは前記被覆前壁(45)から、前記フラップの少なくとも一部が引き離し可能であること、
b) 前記閉鎖フラップ(24)が、接着剤、特に繰り返し接着可能な接着剤を用いて、前記被覆部材(12)の外面に設けられていること、および、
c) 前記閉鎖フラップ(24)が、接着剤を伴わない把持フラップ(26)を有し、この把持フラップが、外部パッケージ(10)が開いている際に閉鎖フラップ(24)を掴めるように露出していることを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
塊状または粒状のパッケージ内容物、特に噛みタバコまたは噛みタバコ代用品(スヌース(口内喫煙タバコ)の小袋)を収容するための、(薄い)板紙または同様の包装材から成るパッケージにおいて、
a) 外部パッケージ(10)が、少なくとも、基礎部材またはボックス部材(27)と、揺動可能および/または摺動可能な閉鎖部材(28)あるいは蓋部(29)とから成ること、
b) 前記パッケージ内容物が、好ましくは全ての側が閉じられた、フィルムから成る内部パッケージ(11)内に配置されていること、
c) 前記内部パッケージ(11)が取り出し開口部(21)を有し、この取り出し開口部が、引き離し可能な閉鎖フラップ(24)によって閉鎖可能であること、
d) 前記閉鎖フラップ(24)が、前記取り出し開口部(21)を被覆できるように、接着剤、特に繰り返し接着可能な接着剤を用いて前記内部パッケージ(11)の外面に設けられていること、および、
e) 前記閉鎖フラップ(24)が、特に接着剤を伴わない把持フラップ(26)を有しており、閉鎖部材(28)が開いている際に前記閉鎖フラップ(24)が操作可能であるように、この把持フラップが前記外部パッケージの閉鎖部材(28)の領域に存在することを特徴とするパッケージ。
【請求項4】
a) 前記外部パッケージ(10)内に、前記内部パッケージ(11)の少なくとも一部を包囲または被覆するための、個別の半加工品から成る挿入部あるいは被覆部材(12)が配置されていること、
b) 前記被覆部材(12)が、少なくとも、前記内部パッケージ(11)の前面に、すなわち内部前壁(15)に延在すること、
c) 前記被覆部材(12)が、特に被覆前壁(45)の領域に、切り取り部を、または周囲が閉じられた窓部(55)を有すること、および、
d) 前記被覆部材(12)の切り取り部あるいは窓部(55)が、前記内部パッケージ(11)の取り出し開口部(21)の領域に存在していて、外部パッケージ(10)が開いている際に、この切り取り部または窓部(55)の領域において前記閉鎖フラップ(24)が操作可能であるように、この切り取り部または窓部の寸法が定められていることを特徴とする請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記内部パッケージ(11)がフィルムバッグ(13)として構成されており、好ましくは、互いに対向するフィン状に形成された2つの閉鎖シーム(14)を備えており、その際、これらの閉鎖シーム(14)が前記外部パッケージ(10)の壁部によって、および/または被覆部材(12)によって覆われているように、前記内部パッケージ(11)が、前記外部パッケージ(10)の内側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のパッケージ。
【請求項6】
a) 前記外部パッケージ(10)が、ヒンジ蓋付きボックス(ヒンジリッドパック)として構成されており、ボックス部材(27)、蓋部(29)、および、このボックス部材(27)の内側に設けられた、被覆部材としてのカラー部(33)を備えていること、
b) 前記閉鎖シーム(14)が、側方を向いており、前記ボックス部材(27)の、あるいは前記蓋部(29)の側壁(30)に接しているように、あるいはカラー側壁(35)に接しているように、前記内部パッケージ(11)が、前記ヒンジ蓋付きボックスあるいは外部パッケージ(10)の内側に配置されていること、
c) 前記内部パッケージ(11)の取り出し開口部(21)が、閉じられた内部前壁(15)とそれに隣接する内部側壁(17)との領域に延在すること、および、
d) 前記把持フラップ(26)がカラー凹部(36)の領域に位置するように、前記閉鎖フラップ(24)が設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載のパッケージ。
【請求項7】
ヒンジ蓋付きボックスとして構成された前記外部パッケージ(10)の寸法が、その幅の方がその高さよりも大きい値であるように、および/または、前記ボックス部材(27)のボックス前壁(37)が、前記蓋部(29)の蓋前壁(42)と(ほぼ)同じ高さを有するように定められていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項8】
前記被覆部材(12)が、被覆前壁(45)によって、前記外部パッケージ(10)の開いた取り出し面または前記内部パッケージ(11)の内部前壁(15)を好ましくは完全に被覆すること、および、前記被覆前壁(45)に折り曲げタブが設けられていて、少なくとも、被覆底部(47)、被覆端壁(48)および被覆側壁あるいはサイドタブ(49、50)を形成でき、これにより、前記被覆部材(12)が、後面側に開いた覆いとして形成されていて、被覆前壁(45)の領域に窓部(55)を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項9】
前記被覆部材(12)がカップ状に形成されており、すなわち、1つの側を除いて、特に開いた端面側を除いて閉じられており、被覆部材(12)のこの開いた端面が、前記外部パッケージ(10)の、付設された壁部によって被覆されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項10】
前記被覆部材(12)が、完全に閉じられた包装部として構成されており、この包装部が、個別の内部部材として前記外部パッケージ(10)内にぴったり適合して配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項11】
前記被覆部材(12)の半加工品が、被覆前壁(45)、それに続く被覆底部(47)、被覆後壁(46)および被覆端壁(48)から成り、被覆側壁(51)が、互いに重なり合い、かつ、互いに結合されている被覆サイドタブ(49、50)で形成されていて、被覆端壁(48)が、結合フラップ(52)を介して被覆前壁(45)に結合されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項12】
前記被覆部材(12)の半加工品が、被覆前壁(45)、被覆側壁(75)、被覆後壁(46)および別の被覆前壁(76)を互いに並んだ形で形成していて、前記被覆前壁(45)の自由端に前記被覆側壁(76)との結合のための結合帯部(77)を有しており、前記被覆後壁(46)に、結合フラップ(79)を備えた被覆底部(47)を形成するための折り曲げタブが設けられていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項13】
a) 前記外部パッケージ(10)が、ヒンジ蓋付きボックスあるいはヒンジリッドパックとして構成されていること、
b) 前記外部パッケージ(10)の内側に被覆部材(12)が配置されており、この被覆部材12が、少なくとも、被覆前壁(45)、被覆後壁(46)、被覆側壁(51)および被覆端壁(48)を有すること、および、
c) 前記被覆前壁(45)において、蓋部(29)が開いている際にパッケージ内容物を取り出せるように、外部パッケージ(10)の蓋前壁(42)の領域に窓部(55)が配置されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項14】
前記窓部(55)が、閉鎖フラップ(24)によって被覆されており、前記窓部(55)を開くために、特に、繰り返し接着可能な接着剤を用いて結合することで、前記閉鎖フラップの全体または一部が前記被覆前壁(45)から引き離し可能であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項15】
前記蓋部(29)が閉じられている際に、前記窓部(55)全体が前記外部パッケージ(10)の蓋前壁(42)の領域内に位置するように、前記ボックス部材(27)のボックス前壁(37)が、前記蓋前壁の高さよりも明らかに低い高さに形成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項16】
a) 前記外部パッケージ(10)が、ヒンジ蓋付きボックスあるいはヒンジリッドパックとして構成されていること、
b) 前記内部パッケージ(11)が、好ましくは完全に前記被覆部材(12)によって包囲されており、すなわち、少なくとも被覆前壁(45)、被覆後壁(46)、被覆側壁(51)および被覆端壁(48)を備えていること、
c) 前記内部パッケージ(11)の取り出し開口部(21)の領域における前記被覆前壁(45)の窓部(55)が、前記被覆前壁(45)の上部領域に配置されていること、および、
d) 前記蓋部(29)が閉じられている際に前記窓部(55)全体が蓋前壁(42)の領域内に位置するように、前記ボックス部材(27)のボックス前壁(37)が、前記蓋前壁(42)の高さよりも明らかに低い高さに形成されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項17】
a) 前記外部パッケージ(10)が、基礎部材(27)と、この基礎部材(27)に対して相対的に摺動可能なスリーブ状の閉鎖部材(28)とから成ること、
b) 前記基礎部材(27)が、少なくとも1つの被覆前壁(45)から成る被覆部材(12)に結合されていること、
c) 前記閉鎖部材(28)が、前記被覆部材(12)の遊動可能な領域面において、前記基礎部材(27)に当接する閉位置と、前記基礎部材から離れた開位置との間を摺動可能であること、および、
d) 前記被覆前壁(45)に設けられた窓部(55)が、前記閉鎖部材(28)が開いている際に、前記基礎部材(27)のボックス前壁(37)と前記閉鎖部材(28)の前壁(63)との間の領域に露出していることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1つの記載のパッケージ。
【請求項18】
前記被覆部材(12)の内側に内部パッケージ(11)が配置されていて、その際、この配置が、この内部パッケージ(11)に設けられた前記閉鎖部材(24)を備えた前記取り出し開口部(21)が、前記窓部(55)の内側に位置するような配置であることを特徴とする請求項17に記載のパッケージ。
【請求項19】
ヒンジ蓋付きボックスとして構成された外部パッケージ(10)のボックス前壁(37)が、蓋前壁(42)の高さよりも明らかに低い高さを有し、前記被覆前壁(45)の窓部(55)全体が、前記蓋前壁(42)の領域内に位置することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項20】
前記閉鎖部材(28)が、開位置において、ストッパによって、特に前記外部パッケージ(10)の内面あるいは前記閉鎖部材(28)の内面に設けられた舌部あるいは突出部(72)によって確保されており、この舌部あるいは突出部が、開位置において前記被覆部材(12)の折り曲げタブに当接していることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項21】
前記被覆部材(12)が、前記被覆後壁(46)に結合された被覆底部(47)を有し、この被覆底部の自由端側に結合フラップ(79)が隣接していて、前記被覆部材(12)の組み立てが完了した際に、この結合フラップが前記被覆前壁(45)の外面に接し、かつ、これに結合されており、被覆底部(47)と結合フラップ(79)との間に形成された折り曲げエッジが、前記閉鎖部材(28)に設けられた突出部(72)に対するストッパとして働くことを特徴とする請求項1〜20のいずれか1つに記載のパッケージ。
【請求項22】
前記把持フラップ(26)から離れた位置にある、前記閉鎖フラップ(24)の縁帯部が、前記結合フラップ(79)によって覆われていることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1つに記載のパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2010−531279(P2010−531279A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513713(P2010−513713)
【出願日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際出願番号】PCT/EP2008/004714
【国際公開番号】WO2009/000427
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(504265684)フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト) (31)
【Fターム(参考)】