説明

塩化カリウムの回収装置及び回収方法

【課題】焼却飛灰を処理する過程で、工業的に有用な、純度の高いKClを含む工業塩を低コストで回収する。
【解決手段】焼却飛灰Fに水を添加してスラリー化し、スラリーの温度を5℃以上20℃以下に維持しながら貯留する第1溶解槽3と、第1溶解槽から供給されたスラリーS1を固液分離する第1固液分離機4と、第1固液分離機で分離されたケークC1に温水を添加してスラリー化し、スラリーS2の温度を40℃以上60℃以下に維持しながら貯留する第2溶解槽5と、第2溶解槽から供給されたスラリーS2を固液分離する第2固液分離機6と、第2固液分離機で分離されたろ液L2を冷却する冷却槽10と、冷却槽から排出されたスラリーS3を固液分離する第3固液分離機11とを備え、第3固液分離機で分離されたケーキC3に塩化カリウムを回収する塩化カリウムの回収装置1等。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、都市ごみ焼却飛灰等の焼却飛灰から高純度の塩化カリウムを回収する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、廃棄物のセメント原料化又は燃料化によるリサイクルが推進され、廃棄物の処理量が増加するに従い、セメントキルンに持ち込まれる塩素、硫黄、アルカリ等の揮発成分の量も増加している。これらは、セメント製造設備におけるプレヒータの閉塞等の問題を引き起こす要因になるため、焼却飛灰等から予め塩素等を除去した後に、セメント原料として利用するようにしている。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1には、図3に示すような焼却飛灰の処理システムが開示されている。
【0004】
この処理システム31は、焼却施設から受け入れた都市ごみ焼却灰等の焼却飛灰と、温水とを溶解槽32に供給し、溶解槽32において、焼却飛灰に含まれる水溶性塩素分を60℃程度の温水に溶出させ、スラリーSのpHを11.5以下に調整する。これと併行して、炭酸ガスを含むキルン排ガスを溶解槽32に供給し、焼却飛灰中のカルシウム分を炭酸カルシウムとしてスラリーS中に析出させる。
【0005】
次に、スラリーSを縦型フィルタープレス33に搬送し、脱水・水洗処理する。炭酸カルシウムを含む1次ケーキC1は、浮上コンベア34によってセメントキルン等に搬送する。母ろ液L1は、pHを9以下に調整した後に薬液反応槽35に搬送する。
【0006】
次に、薬液反応槽35において、母ろ液L1に水硫化ソーダ(NaSH)等の還元剤を添加して重金属類を析出させ、その後、沈降分離器36において、析出させた重金属類(スラッジ)を回収する。回収したスラッジは、フィルタープレス38によって固液分離し、分離した2次ケーキC2は、浮上コンベア34でセメントキルン等に搬送してセメント原料として利用する。一方、沈降分離器36からの2次ろ液L2は、マイクロフィルタ37でろ過するとともに、キレート樹脂塔39で水銀等を除去した後放流する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−229429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記焼却飛灰の処理システム31では、母ろ液L1や2次ろ液L2等には、KCl、NaCl、CaCl2が混在しているため、工業的に有用なKClを回収することができず、結局排水の全量を放流している。尚、排水を全量放流することなく、塩水や工業塩を回収しようとする場合には、CaCl2を除去した後、NaClとKClを回収する必要があるが、その場合でも、NaClを工業的に利用する方法がなく、NaClとKClとが混在する塩の利用価値は低い。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、焼却飛灰を処理する過程で、工業的に有用な、純度の高いKClを含む工業塩を低コストで回収することのできる装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、塩化カリウムの回収装置であって、焼却飛灰に水を添加してスラリー化し、該スラリーの温度を5℃以上20℃以下に維持しながら貯留する第1溶解槽と、該第1溶解槽から供給されたスラリーを固液分離する第1固液分離機と、該第1固液分離機で分離されたケークに温水を添加してスラリー化し、該スラリーの温度を40℃以上60℃以下に維持しながら貯留する第2溶解槽と、該第2溶解槽から供給されたスラリーを固液分離する第2固液分離機と、該第2固液分離機で分離されたろ液を冷却する冷却槽と、該冷却槽から排出されたスラリーを固液分離する第3固液分離機とを備え、該第3固液分離機で分離されたケーキに塩化カリウムを回収することを特徴とする。
【0011】
そして、本発明によれば、焼却飛灰の水洗ろ液に混在しているKCl、NaCl、CaCl2の溶解度の相違を利用して純度の高いKClを含む工業塩を低コストで回収することができる。
【0012】
上記塩化カリウムの回収装置は、さらに、前記第1溶解槽に炭酸ガスを添加する炭酸ガス添加装置を備えることができる。これにより、焼却飛灰に含まれるカルシウム分を炭酸カルシウムとしてスラリー中に析出させ、後段の設備内でカルシウムのスケールが発生して成長するのを抑制することができる。
【0013】
上記塩化カリウムの回収装置は、さらに、前記第2固液分離機で分離されたろ液を蒸発乾燥させて塩化カリウムを回収する蒸発乾燥装置を備えることができる。これにより、純度の高いKClを含む粒状又は粉状の工業塩を得ることができる。
【0014】
また、本発明は、焼却飛灰の処理装置であって、上記塩化カリウムの回収装置と、前記第2固液分離機で分離されたケークをセメント製造装置に搬送する搬送装置とを備えることを特徴とする。この処理装置によれば、純度の高いKClを含む工業塩を得ることができるとともに、水洗した焼却飛灰をセメント原料として有効利用することができる。
【0015】
また、本発明は、焼却飛灰に水を添加してスラリー化し、該スラリーの温度を5℃以上20℃以下に維持しながら貯留し、該スラリーを固液分離して分離されたケークに温水を添加してスラリー化し、該スラリーの温度を40℃以上60℃以下に維持しながら貯留し、該スラリーを固液分離して分離されたろ液を冷却し、該冷却によって生成されたスラリーを固液分離して分離されたケーキに塩化カリウムを回収することを特徴とする。本発明によれば、上記発明と同様に、KCl、NaCl、CaCl2の溶解度の相違を利用して純度の高いKClを含む工業塩を低コストで回収することができる。
【0016】
上記塩化カリウムの回収方法において、前記5℃以上20℃以下に維持しながら貯留するスラリーの固体濃度を55質量%以上85質量%以下、貯留時間を30分以上180分以下とすることができる。
【0017】
また、上記塩化カリウムの回収方法において、前記40℃以上60℃以下に維持しながら貯留するスラリーの固体濃度を65質量%以上80質量%以下、貯留時間を30分以上180分以下とすることができる。
【0018】
さらに、上記塩化カリウムの回収方法において、前記5℃以上20℃以下に維持しながら貯留するスラリーに炭酸ガスを添加し、該スラリーに含まれるカルシウム分を析出させることができ、後段の工程でのスケールの成長を抑制することができる。
【0019】
また、上記塩化カリウムの回収方法において、前記冷却によって生成されたスラリーを固液分離して分離されたケーキを蒸発乾燥させて塩化カリウムを回収することができる。
【0020】
さらに、本発明は、焼却飛灰の処理方法であって、上記温度を40℃以上60℃以下に維持しながら貯留したスラリーを固液分離して分離されたケークをセメント原料として利用することを特徴とする。これにより、純度の高いKClを含む工業塩を得ることができるとともに、水洗した焼却飛灰をセメント原料として有効利用することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、焼却飛灰を処理する過程で、純度の高いKClを含む工業塩を低コストで回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明にかかる塩化カリウムの回収装置の一実施の形態を示すフローチャートである。
【図2】CaCl2、NaCl及びKClの溶解度を示すグラフである。
【図3】従来の焼却飛灰の処理システムの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明においては、本発明にかかる塩化カリウムの回収装置を焼却飛灰を水洗してセメント原料として利用する焼却飛灰の処理装置の一部として用いる場合を例にとって説明する。
【0024】
図1は、本発明にかかる塩化カリウムの回収装置(以下、「回収装置」という)の一実施の形態を示し、この回収装置1は、都市ごみ焼却場等から排出された焼却飛灰Fを貯留するタンク2と、タンク2から供給された焼却飛灰Fに工水を添加してスラリー化して貯留する第1溶解槽3と、第1溶解槽3から供給されたスラリーS1を固液分離する第1脱水機(固液分離機)4と、第1脱水機4で分離されたケークC1に温水を添加してスラリー化して貯留する第2溶解槽5と、第2溶解槽5から供給されたスラリーS2を固液分離する第2脱水機6と、第2脱水機6で分離されたろ液L2を冷却する冷却槽10と、冷却槽10から排出されたスラリーS3を固液分離する第3脱水機11と、第3脱水機11から供給されたケークC3を蒸発乾燥させる蒸発乾燥装置8と、第1溶解槽3内のスラリーS1に炭酸ガスを添加する炭酸ガス添加装置9等を備える。
【0025】
タンク2は、都市ごみ焼却場等から受け入れた焼却飛灰Fを貯留し、第1溶解槽3に供給するために設けられる。
【0026】
第1溶解槽3は、焼却飛灰Fに工水を添加して撹拌羽根で撹拌してスラリー化し、焼却飛灰Fに含まれる水溶性塩素分を工水に溶解させるために備えられる。また、第1溶解槽3には、焼却飛灰Fと工水とを混合したスラリーS1に炭酸ガスを添加して炭酸カルシウムを析出させたり、後段で重金属類を除去するための炭酸ガス添加装置9が付設される。尚、第1溶解槽3に、炭酸ガスを含むセメントキルン排ガスを添加してもよい。
【0027】
第1脱水機4は、第1溶解槽3からのスラリーS1を固液分離するために備えられ、ろ液L1にKCl、NaCl及びCaCl2が溶解し、ケークC1にKCl及びNaClが含まれる。
【0028】
第2溶解槽5は、第1脱水機4からのケークC1に温水を添加して撹拌羽根で撹拌してスラリー化し、ケークC1に含まれるKCl等を溶解させるために備えられる。
【0029】
第2脱水機6は、第2溶解槽5からのスラリーS2を固液分離するために備えられ、ケークC2にNaClが残留し、ろ液L2にKCl及びNaClが含まれる。
【0030】
冷却槽10は、第2脱水機6からのろ液L2を撹拌羽根で撹拌しながら冷却し、ろ液L2に溶解しているKClの一部を析出させるために備えられる。
【0031】
第3脱水機11は、冷却槽10からのスラリーS3を固液分離するために備えられ、ケークC3にKClを回収する。
【0032】
また、回収装置1には、第3脱水機11で分離されたろ液L3を第1溶解槽3に戻す循環ルート7と、ケークC3を蒸発乾燥させるための蒸発乾燥装置8と、第2脱水機6で分離したケークC2をセメント製造装置に搬送する搬送装置(不図示)が設けられる。
【0033】
次に、上記構成を有する回収装置1の動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。
【0034】
受け入れた焼却飛灰Fをタンク2に貯留した後、第1溶解槽3に供給し、第1溶解槽3において焼却飛灰Fと別途第1溶解槽3に供給した工水とを混合撹拌してスラリーS1を生成し、焼却飛灰Fに含まれる水溶性塩素分を工水に溶出させる。また、炭酸ガス添加装置9によってスラリーS1に炭酸ガスを添加し、焼却飛灰Fに含まれるカルシウム分を炭酸カルシウムとしてスラリーS1中に析出させる。これは、後段の設備内でカルシウムのスケールが発生して成長するのを抑制するためである。
【0035】
ここで、第1溶解槽3内のスラリーS1の温度を20℃に維持しながら、貯留するスラリーS1の固体濃度を60質量%とし、30分以上180分以下貯留する。
【0036】
第1溶解槽3内のスラリーS1に含まれるKCl、CaCl2、NaClの重量比は、約4:2:4の割合であり、スラリーS1の温度を20℃に維持すると、図2に示すように、CaCl2の溶解度は、43g/100gであるのに対し、KClの溶解度は、26g/100gと低く、また、NaClの溶解度はKClと略々同様であるため、スラリーS1に含まれるCaCl2が多く溶解し、KClとNaClは略々同量が溶解する。
【0037】
次に、第1溶解槽3内のスラリーS1を第1脱水機4に供給して固液分離する。上述のように、スラリーS1中にはCaCl2が多く溶解しているため、分離されたろ液L1にCaCl2が多く含まれ、ケークC1のCaCl2含有率は低い。また、ケークC1には、KClとNaClが略々同量含まれる。
【0038】
次に、ケークC1を第2溶解槽5に供給し、第2溶解槽5においてケークC1と別途第2溶解槽5に供給した温水とを混合撹拌してスラリーS2を生成し、ケークC1に含まれるKClとNaClを温水に溶解させる。
【0039】
ここで、第2溶解槽5内のスラリーS2の温度を60℃に維持しながら、貯留するスラリーS2の固体濃度を74.8質量%とし、30分以上180分以下貯留する。
【0040】
スラリーS2の温度を60℃に維持すると、図2に示すように、NaClの溶解度は、27g/100gであるのに対し、KClの溶解度は、32g/100gと高いため、KClがNaClより多く溶解する。
【0041】
次いで、第2溶解槽5内のスラリーS2を第2脱水機6に供給して固液分離する。上述のように、スラリーS2中にはNaClよりKClの方が多く溶解しているため、分離されたろ液L2には、NaClよりKClの方が多く含まれる。
【0042】
次に、ろ液L2を冷却槽10に供給して20℃に冷却する。ろ液L2の温度を20℃に維持すると、図2に示すように、KClの溶解度は、60℃のときよりも20℃のときの方が低いので、ろ液L2に溶解しているKClの一部が析出する。
【0043】
次いで、冷却槽10内のスラリーS3を第3脱水機11に供給して固液分離する。上述のように、固液分離して得られたろ液L3には、KClとNaClが略々同量含まれるとともに、ケークC3には析出したKClのみが残るため、このケークC3を蒸発乾燥装置8に導入して蒸発乾燥させることで、高純度のKClを含む工業塩を得ることができる。ろ液L3は、循環ルート7を用いて第1溶解槽3に戻す。
【0044】
また、第2脱水機6で分離したケークC2を搬送装置(不図示)によってセメント製造装置に搬送し、セメント原料として利用することができる。
【0045】
尚、上記実施の形態においては、回収装置1の動作が理解し易いように、第1溶解槽3内のスラリーS1の温度を20℃、貯留するスラリーS1の固体濃度を60質量%に、第2溶解槽5内のスラリーS2の温度を60℃、 貯留するスラリーS2の固体濃度を74.8質量%に、冷却槽10におけるろ液L2の冷却温度を20に各々所定の値に設定したが、これらの温度及び固体濃度は、所定の範囲内に設定することが可能である。具体的には、第1溶解槽3内のスラリーS1の温度を5℃以上20℃以下、貯留するスラリーS1の固体濃度を55質量%以上85質量%以下に、第2溶解槽5内のスラリーS2の温度を40℃以上60℃以下、 貯留するスラリーS2の固体濃度を65質量%以上80質量%以下に設定することができる。
【符号の説明】
【0046】
1 塩化カリウムの回収装置
2 タンク
3 第1溶解槽
4 第1脱水機
5 第2溶解槽
6 第2脱水機
7 循環ルート
8 蒸発乾燥装置
9 炭酸ガス添加装置
10 冷却槽
11 第3脱水機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
焼却飛灰に水を添加してスラリー化し、該スラリーの温度を5℃以上20℃以下に維持しながら貯留する第1溶解槽と、
該第1溶解槽から供給されたスラリーを固液分離する第1固液分離機と、
該第1固液分離機で分離されたケークに温水を添加してスラリー化し、該スラリーの温度を40℃以上60℃以下に維持しながら貯留する第2溶解槽と、
該第2溶解槽から供給されたスラリーを固液分離する第2固液分離機と、
該第2固液分離機で分離されたろ液を冷却する冷却槽と、
該冷却槽から排出されたスラリーを固液分離する第3固液分離機とを備え、
該第3固液分離機で分離されたケーキに塩化カリウムを回収することを特徴とする塩化カリウムの回収装置。
【請求項2】
さらに、前記第1溶解槽に炭酸ガスを添加する炭酸ガス添加装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の塩化カリウムの回収装置。
【請求項3】
さらに、前記第2固液分離機で分離されたろ液を蒸発乾燥させて塩化カリウムを回収する蒸発乾燥装置を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の塩化カリウムの回収装置。
【請求項4】
請求項1、2又は3に記載の塩化カリウムの回収装置と、前記第2固液分離機で分離されたケークをセメント製造装置に搬送する搬送装置とを備えることを特徴とする焼却飛灰の処理装置。
【請求項5】
焼却飛灰に水を添加してスラリー化し、該スラリーの温度を5℃以上20℃以下に維持しながら貯留し、
該スラリーを固液分離して分離されたケークに温水を添加してスラリー化し、該スラリーの温度を40℃以上60℃以下に維持しながら貯留し、
該スラリーを固液分離して分離されたろ液を冷却し、
該冷却によって生成されたスラリーを固液分離して分離されたケーキに塩化カリウムを回収することを特徴とする塩化カリウムの回収方法。
【請求項6】
前記5℃以上20℃以下に維持しながら貯留するスラリーの固体濃度を55質量%以上85質量%以下、貯留時間を30分以上180分以下とすることを特徴とする請求項5に記載の塩化カリウムの回収方法。
【請求項7】
前記40℃以上60℃以下に維持しながら貯留するスラリーの固体濃度を65質量%以上80質量%以下、貯留時間を30分以上180分以下とすることを特徴とする請求項5又は6に記載の塩化カリウムの回収方法。
【請求項8】
前記5℃以上20℃以下に維持しながら貯留するスラリーに炭酸ガスを添加し、該スラリーに含まれるカルシウム分を析出させることを特徴とする請求項5、6又は7に記載の塩化カリウムの回収方法。
【請求項9】
前記冷却によって生成されたスラリーを固液分離して分離されたケーキを蒸発乾燥させて塩化カリウムを回収することを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の塩化カリウムの回収方法。
【請求項10】
請求項5乃至9のいずれかに記載の、温度を40℃以上60℃以下に維持しながら貯留したスラリーを固液分離して分離されたケークをセメント原料として利用することを特徴とする焼却飛灰の処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−148646(P2011−148646A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−9573(P2010−9573)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(000000240)太平洋セメント株式会社 (1,449)
【Fターム(参考)】