説明

塩素化及び/又はフッ素化プロペンの製造方法

本発明は、塩素化及び/又はフッ素化プロペンの生産のための一段階方法を提供する。方法は、例えば約20%未満、又は更に10%未満という低い残渣/副産物の濃度により、良好な製品収率を提供する。好都合に方法は、エネルギー節減を提供するために、500℃よりも低い温度で、及び/又は高い処理能力も実現され得るために、より高い圧力で行われ得る。触媒又は開始剤の使用は、反応物のモル比を調整し得るので、変換率及び選択性へのさらなる増強を提供し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塩素化及び/又はフッ素化プロペンの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒドロフルオロカーボン(HFC)製品は、冷却、空気調節、泡膨張等の多くの適用において、及び医療エアロゾルデバイス等のエアロゾル製品のための推進剤として広く利用されている。HFC製品は、それらが置換されたクロロフルオロカーボン及びヒドロクロロフルオロカーボン製品よりも気候に優しいことを証明したが、現在、それらが相当な地球温暖化係数(GWP)を示すことが発見されている。
【0003】
現在のフッ化炭素製品に対するより許容され得る代替品の探索は、ヒドロフルオロ−オレフィン(HFO)製品の出現を導いた。HFO製品は、それらの先行品と比較して、オゾン層へのより少ない有害な影響、及びそれらの一般により低いGWPの形態において、大気により少ない影響しか及ぼさないことが期待される。好都合に、HFO製品は、低い可燃性及び低い毒性も示す。
【0004】
環境保護として、このようにしてHFO製品の経済的重要性が発達したので、それらの生産において利用される前駆体に需要がある。例えば、2,3,3,3−テトラフルオロプロパ−l−エン(HFO−1234yf)又は1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−l−エン(HFO−1234ze)等の多くの所望されるHFO化合物は、典型的にクロロカーボン又はクロロフルオロカーボンの原料、そして特に塩素化及び/又はフッ素化プロペンを利用することによって生産され得る。
【0005】
残念なことに、これらの塩素化及び/又はフッ素化プロペンは、典型的にそれらの生産において利用される少なくともある程度複雑な多段階方法のせいで、制限された商業的供給力しか有し得ず、及び/又は潜在的に非常に高く設定された費用でのみ入手可能であり得る。さらに、簡易化された一段階方法は、塩素化及び/又はフッ素化プロペンの製造のために開発されてきたが、これらの方法は、それらの制限された処理能力のせいで、制限された商業的適用性しか有さない。多段階であっても一段階であっても、典型的に塩素化及び/又はフッ素化プロペンを生産するための多くの従来型製造方法は、その後に、典型的に莫大な経費をかけて製品から分離され、そして廃棄されなければならず、さらにそれらの商業的潜在力を制限する大量の反応副産物の形成をもたらし得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、HFO製品の合成において有用なクロロカーボン前駆体の生産のための改良方法を提供することが所望されているだろう。より詳細には、かかる方法は、それらが材料においてのみでなく、時間消費においてもより低コストであるならば、現在の最先端の技術をしのぐ改良を提供するだろう。工程に関連する経費及び/又は安全性の懸案事項に実質的に有害な影響を生じずに提供され得る反応生産性、選択性及び/又は工程処理能力における改良は、さらに商業的な利点も提供するだろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
概要
本発明は、塩素化及び/又はフッ素化プロペンの生産のための効率的な方法(プロセス)を提供する。好都合に、プロセスは一段階方法であるので、HFO製品のためのこれらの前駆体の生産のための従来型の多段階方法をしのぐ十分な時間、操作及び資本コスト節減を提供する。さらに、プロセスは、例えば約20%未満、又は更に約10%未満という低い残渣/副産物の収量により良好な製品収量を提供する。プロセスは、エネルギー節減を提供するために従来型のプロセスと比べて低い温度で、及び/又は高い処理能力を実現し得るために高圧で実施され得る。触媒の使用は、反応物のモル比を最適化し得るような従来型のプロセスにおいて見られるものをしのぐ変換率及び選択性の増強を提供し得る。
【0008】
より詳細には、プロセスは、クロロエチレン又はクロロフルオロエチレンを、メタン、クロロメタン、フルオロメタン、又はクロロフルオロメタンと反応させて、塩素化及び/又はフッ素化プロペンを提供することを含んで成る。クロロエチレン又はクロロフルオロエチレンは、式CHCl=CX2(式中それぞれのXは、独立してCl又はFである)を有し、一方メタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロメタンは、望ましくは式CH4―a―bClab(式中aは、0〜3であり、且つbは、0〜3であり、且つ4−a−bは、0超である)を有し得る。塩素化及び/又はフッ素化プロペンは、いくつかの態様では、式CClC2-C=CH−CH3―e―fClef(式中Cは、0〜2であり、eは、0〜3であり、且つfは、0〜3であり、且つ3−e−fは、0以上である)を有し得る。
【0009】
いくつかの態様では、クロロエチレン又はクロロフルオロエチレンは、望ましくは、トリクロロエチレン、l−クロロ,2,2−ジフルオロエチレン、シス−1,2−ジクロロ,2−フルオロエチレン、又はトランス−1,2−ジクロロであり得る。好適なメタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロフルオロメタンとしては、メタン、フッ化メチル、塩化メチル、塩化メチレン、二フッ化メチル、三フッ化メチル、クロロメタン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、フルオロメタン、ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、クロロホルム クロロジフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン、及びクロロフルオロメタンが挙げられる。
【0010】
本プロセスによって生産される好適な塩素化及び/又はフッ素化プロペンとしては、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、1,1−ジクロロプロペン1,1,3−トリクロロプロペン、1,1,3,3,3−ペンタクロロプロペン、1,1,3,3−テトラクロロ,3−フルオロプロペン、1,1,3−トリクロロ,3−フルオロプロペン、1,1,3−トリクロロ−3,3−ジフルオロプロペン、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン、1,1−ジクロロ,3,3−ジフルオロプロペン、1,1−ジクロロ,3−フルオロプロペン、シス/トランス1−クロロ,1−フルオロプロペン、シス/トランス1,3−ジクロロ,1−フルオロプロペン、1,3,3−トリクロロ−1,3−ジフルオロプロペン、1,3−ジクロロ−1,3,3−トリフルオロプロペン、1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、1−クロロ,1,3,3−トリフルオロプロペン、1−クロロ−1,3−ジフルオロプロペン、1,1−ジフルオロプロペン、3−クロロ,1,1−ジフルオロプロペン,3,3,−ジクロロ,1,1−ジフルオロプロペン、3,3,3,−トリクロロ,1,1,−ジフルオロプロペン、1,1,3−トリフルオロプロペン、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、3−クロロ,1,1,3−トリフルオロプロペン、3,3−ジクロロ,1,1,3−トリフルオロプロペン、3−クロロ,1,1,3,3−テトラフルオロプロペン、シス/トランス1,3,3−トリクロロ,l−フルオロプロペン、シス/トランス1,3,3,3−テトラクロロ,1−フルオロプロペン、シス/トランス1−クロロ,1,3−ジフルオロプロペン、シス/トランス1−クロロ−1,3,3―トリフルオロプロペン、シス/トランス1−クロロ,1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、シス/トランス1,3−ジクロロ,1,3−ジフルオロプロペン、シス/トランス1,3,3−トリクロロ,1,3−ジフルオロプロペン、シス/トランス1,3,−ジクロロ,1,3,3−トリフルオロプロペンが挙げられる。
【0011】
望ましくは、プロセスは、少なくとも約15psig、又は少なくとも約200psigの圧力、或いは実に少なくとも約300psigの圧力で行われるだろう。好都合に、プロセスの温度は、従来型のプロセスにおいて利用される温度より低くてよい(すなわち温度が約500℃未満、或いは約450℃未満又は実に約400℃未満であり得る)。触媒は、プロセスにおいて利用されてよく、且つ該触媒が所望される場合のそれらの態様では、例えば四塩化炭素(Tet)、ヘキサクロロエタン(HCE)、ベンゾトリクロリド(BTC)、ヘキサクロロアセトン(HCA)、塩素、又はこれらの組み合わせの塩素を含んで成るもの等のフリーラジカル開始剤が利用され得る。好都合に、CH4-a-bClab対CHCl=CX2の比率は、0.5超、2.0超、又は約2.5超であり得る。1以上の上昇した圧力、低下した温度、触媒の使用、及びCH4-a-bClab対CHCl=CX2の比率の組み合わせを利用して、プロセスによって提供される変換率、選択性及び/又はコスト節減のさらなる増強を提供し得る。
【0012】
本明細書において記載されるプロセスは、塩素化及び/又はフッ素化プロペン、或いは高級アルケンを生産するために利用される場合に特定の利益を提供することが期待され、また他の観点においても、本発明はそのような提供をする。本プロセスによって提供される利点は、塩素化及び/又はフッ素化プロペン、或いは高級アルケンを利用することによって進められ、例えば1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−l−エン(HFO−1234ze)等のさらなる下流の製品を生産し得る。
【発明を実施するための形態】
【0013】
詳細な説明
本明細書は、本発明をより良く定義し、且つ本発明の実行において通常の当業者を導くための特定の定義及び方法を提供する。特定の用語又は語句の定義の提供、又は提供の欠如は、任意の特定の重要性、又はその欠如に反することを意味するものではない。むしろ、特に断りのない限り、用語は、関連分野における当業者による慣用法に従って理解されるだろう。
【0014】
本明細書において使用される用語“第1(first)”、“第2(second)”等は、任意の順序、量、又は重要性を示すのではなく、むしろ一方の要素をもう一方から区別するために使用される。さらに用語“a”及び“an”は、量の限定を示すのではなく、むしろ少なくとも1つの参照事項の存在を示し、且つ用語“前部(front)”、後部“(back)”、“底部(bottom)”、及び/又は“頂部(top)”は、他に断りのない限り、単に説明の利便性のためだけに使用され、且つ任意の1つの位置又は空間的定位に制限されない。
【0015】
範囲が開示されているならば、同一成分又は特性に向けられる全ての範囲の端点は、包括的且つ独立して結合可能である(例えば、“約25重量%まで、又はより詳細には、約5重量%〜約20重量%”の範囲は、“約5重量%〜約25重量%”の範囲の包括的な端点及び全ての中間値等である)。量に関連して使用される修飾語句“約”は、包括的な表示値であり、且つ文脈によって指示された意味を有する(例えば、特定の量の測定に付随する程度のエラーを含める)。本明細書において使用されるパーセント(%)変換は、反応器中の反応物のモル又は質量流量における変化を流入量に対する比率において示すことを意味し、一方、パーセント(%)選択性は、反応物のモル流量の変化に対する比率における反応器中の生産物のモル流量における変化を意味する。
【0016】
本明細書を通して“1つの態様(one embodiment又はan embodiment)”への言及は、独特の特性、構造、又は態様との関連において所望される特徴が少なくとも1つの態様において含められることを意味する。したがって、本明細書を通してさまざまな箇所おける語句“1つの態様における(in one embodiment又はin an embodiment)”の出現は、必ずしも同一の態様を言及していない。さらに、独特の特性、構造又は特徴は、1つ以上の態様における任意の適切な方法において組み合され得る。
【0017】
さらに、“M2”は、塩化メチレンの省略形として使用されてよく、且つ“Tric”は、トリクロロエチレンの省略形として使用され得る。“Tet”は、四塩化炭素の省略形として使用されてよく、“BTC”は、ベンゾトリクロリドの省略形として使用されてよく、“HCE”は、ヘキサクロロエタンの省略形として使用されてよく、且つ“HCA”は、ヘキサクロロアセトンの省略形として使用されてよい。本明細書を通して、式CHC1=CX2(式中それぞれのXは、独立してCl又はFである)は、場合によってはクロロエチレン又はクロロフルオロエチレンを示し、一方、式CH4-a-bClab(式中aは、0〜3であり、bは、0〜3であり、且つ4−a−bは0超である)は、メタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロフルオロメタンを示すために使用され得る。最終的に、式CClC2-C=CH−CH3―e―fClef(式中cは、0〜2であり、eは、0〜3であり、且つfは、0〜3であり、且つ3−e−fは、0以上である)は、それぞれ塩素化及び/又はフッ素化プロペンを意味する。
【0018】
本発明は、塩素化及び/又はフッ素化プロペンの生産のための効率的なプロセスを提供する。本プロセスは、クロロエチレン又はクロロフルオロエチレンとメタン、クロロメタン、フルオロメタン、又はクロロフルオロメタンとの一段階のみの反応を含んで成るので、従来型のプロセスと比較して重要な時間及び材料の節減を提供する。さらに、本プロセスは、従来型のプロセスよりも低い温度で実施され得るので、費用の節減を提供し、さらに従来型の高温プロセスでは達成されなかった商業的に許容され得る処理能力も提供する。
【0019】
さらに本プロセスは、この良好な生産物収率を提供し、さらに例えば約20%未満、又は更に約10%未満という低い残渣/副産物の収率も提供する。触媒の使用は、例えば反応物のモル比を最適化し得る変換率及び選択性へのさらなる増強を提供し得る。
【0020】
さらなる態様では、一段階方法の1つ以上の反応条件は、さらなる利点、すなわち反応副産物の選択性、変換又は生産における改良でさえも提供するために最適化され得る。特定の態様では、多数の反応条件は最適化され、且つ生産された反応副産物の選択性、変換及び生産におけるさらなる改良でさえ見られ得る。
【0021】
かかる改良のおかげで、本発明の一段階方法は、塩素化及び/又はフッ素化プロペンへの選択性を実質的に減少させずに、少なくとも約2%、又は約5%、又は約10%、又は約10%まで、或いはいくつかの例では実に約50%まで、若しくはそれを超えるメタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロフルオロメタンの変換率を提供し得る。少なくとも約5%、又は少なくとも約10%、又は少なくとも約15%、又は実に約20%まで、若しくはそれより良いクロロエチレン又はクロロフルオロエチレンの変換率が見られ得る。約5モルパーセント未満、約2モルパーセント未満、及びいくつかの態様では実に0.5モルパーセント未満の濃度の酸化還元不純物等の不純物も提供され得る。さらに驚くべきことに本プロセスは、少なくも約50%、又は約60%まで、約70%まで、クロロエチレン又はクロロフルオロエチレン変換が30%以下である場合には約80%まで、或いはクロロエチレン又はクロロフルオロエチレン変換が20%以下である場合には約90%までの塩素化及び/又はフッ素化プロペンに対する選択性を提供する。
【0022】
本プロセスにおいて利用されるクロロエチレン又はクロロフルオロエチレンは、望ましくは式CHCl=CX2(式中それぞれのXは、独立してCl又はFである)を有する。適切なクロロエチレン又はクロロフルオロエチレンは、水素原子を含んで成る。したがって、本プロセスにおいて利用され得る例示的なクロロエチレン及びクロロフルオロエチレンとしては、トリクロロエチレン、1−クロロ,2,2−ジフルオロエチレン、シス−1,2−ジクロロ,1−フルオロエチレン、トランス−1,2−ジクロロ,1−フルオロエチレン、シス−1,2−ジクロロ,2−フルオロエチレン、トランス−1,2−ジクロロ,2−フルオロエチレン、1−クロロ,2,2−ジフルオロエチレン、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
【0023】
本プロセスにおいて利用されるメタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロフルオロメタンは、望ましくは式CH4-a-bClab(式中a及びbは、独立して0〜3であり、且つ4−a−bは、0超である)を有する。適切なクロロメタン、フルオロメタン及びクロロフルオロメタンは、少なくとも1つの水素原子を含んで成る。したがって適切なメタン、クロロメタン、フルオロメタン及びクロロメタンとしては、メタン、フッ化メチル、塩化メチル、フッ化メチレン、塩化メチレン、二フッ化メチル、三フッ化メチル、クロロメタン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、フルオロメタン、ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、クロロホルム、クロロジフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン、クロロフルオロメタン、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
【0024】
本プロセスは、塩素化及び/又はフッ素化プロペンを一段階において生産するために好都合に利用され得る。いくつかの態様では、本発明に伴い生産され得る塩素化及び/又はフッ素化プロペンとしては、式CClC2-C=CH−CH3―e―fClef(式中cは、0〜2であり、eは、0〜3であり、且つfは0〜3である)を有するものが挙げられる。これらの例としては、例えば、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン,1,1−ジクロロプロペン1,1,3−トリクロロプロペン、1,1,3,3−テトラクロロプロペン、1,1,3,3,3−ペンタクロロプロペン、1,1,3,3−テトラクロロ−3−フルオロ―プロペン、1,1,3−トリクロロ−3−フルオロ−プロペン、1,1,3−トリクロロ−3,3−ジフルオロ−プロペン、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロ−プロペン、1,1−ジクロロ,3,3−ジフルオロプロペン、1,1−ジクロロ,3−フルオロ−プロペン、シス/トランス1−クロロ,1−フルオロプロペン、シス/トランス1,3−ジクロロ,1−フルオロプロペン、1,3,3−トリクロロ,1−フルオロプロペン、1,3,3,3−テトラクロロ,1−フルオロプロペン、1,3,3−トリクロロ−1,3−ジフルオロ−プロペン、1,3−ジクロロ−1,3−ジフルオロプロペン、1,3−ジクロロ−1,3,3−トリフルオロ−プロペン、1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、1−クロロ,1,3,3−トリフルオロプロペン、1−クロロ−1,3−ジフルオロプロペン、1,1−ジフルオロプロペン、3−クロロ,1,1−ジフルオロプロペン、3,3,−ジクロロ,1,1−ジフルオロプロペン、3,3,3,−トリクロロ,1,1,−ジフルオロプロペン、1,1,3−トリフルオロプロペン、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、3−クロロ,1,1,3−トリフルオロプロペン、3,3−ジクロロ,1,1,3−トリフルオロプロペン、3−クロロ,1,1,3,3−テトラフルオロプロペン、シス/トランス1,3,3−トリクロロ,1−フルオロプロペン、シス/トランス1,3,3,3−テトラクロロ,1−フルオロプロペン、シス/トランス1−クロロ,1,3−ジフルオロプロペン、シス/トランス1−クロロ、1,3,3−トリフルオロプロペン、シス/トランス1−クロロ,1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、シス/トランス1,3−ジクロロ,1,3−ジフルオロプロペン、シス/トランス1,3,3−トリクロロ,1,3−ジフルオロプロペン、シス/トランス1,3,−ジクロロ,1,3,3−トリフルオロプロペン、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
【0025】
例えば、クロロエチレンがトリクロロエチレンを含んで成るいくつかの態様では、メタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロフルオロメタンは、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、メタン、フッ化メチル、二フッ化メチル、三フッ化メチル、クロロフルオロメタン、クロロジフルオロメタン、及び/又はジクロロフルオロメタンを含んで成ることができ、並びに塩素化及び/又はフッ素化プロペンは、1,1,3−トリクロロプロペン、1,1−ジクロロ,3,3−ジフルオロプロペン、1,1,3,3,3−ペンタクロロプロペン、1,1−ジクロロプロペン、1,1−ジクロロ,3−フルオロプロペン、1,1−ジクロロ,3,3−ジフルオロプロペン、1,1−ジクロロ,3,3,3−トリフルオロプロペン、1,1,3−トリクロロ,3−フルオロプロペン、1,1,3−トリクロロ,3,3−ジフルオロプロペン、及び/又は1,1,3,3−テトラクロロ,3−フルオロプロペンをそれぞれ含んで成り得る。
【0026】
クロロエチレン又はクロロフルオロエチレンが1−クロロ,2,2−ジフルオロエチレンを含んで成る他の態様では、メタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロフルオロメタンは、メタン、クロロメタン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、フルオロメタン、ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、クロロフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン、及び/又はクロロジフルオロメタンを含んで成ることができ、並びに塩素化及び/又はフッ素化プロペンは、1,1−ジフルオロプロペン、3−クロロ,1,1−ジフルオロプロペン、3,3−ジクロロ,1,1−ジフルオロプロペン、3,3,3−トリクロロ,1,1−ジフルオロプロペン、1,1,3−トリフルオロプロペン、1,1,3,3−テトラフルオロプロペン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、3−クロロ,1,1,3−トリフルオロプロペン、3,3−ジクロロ,1,1,3−トリフルオロプロペン、及び/又は3−クロロ,1,1,3,3−テトラフルオロプロペンをそれぞれ含んで成り得る。
【0027】
さらにクロロエチレン又はクロロフルオロエチレンがシス1,2−ジクロロ,2−フルオロエチレン又はトランス1,2−ジクロロ,2−フルオロエチレンを含んで成る他の態様では、メタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロフルオロメタンは、メタン、クロロメタン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、フルオロメタン、ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、クロロフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン及び/又はクロロジフルオロメタンを含んで成ることができ、並びに塩素化及び/又はフッ素化プロペンは、シス/トランス−1−クロロ,1,フルオロ−プロペン、シス/トランス−1,3−ジクロロ,1,フルオロ−プロペン、シス/トランス−1,3,3−トリクロロ,1,フルオロ−プロペン、シス/トランス−1,3,3,3−テトラクロロ,1−フルオロ−プロペン、シス/トランス−1−クロロ,1,3−ジフルオロプロペン、シス/トランス−1−クロロ,1,3,3−トリフルオロプロペン、シス/トランス−1−クロロ,1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、シス/トランス−1,3−ジクロロ,1,3−ジフルオロプロペン、シス/トランス−1,3,3−トリクロロ,1,3−ジフルオロプロペン、及び/又はシス/トランス−1,3−ジクロロ,1,3,3−トリフルオロプロペンをそれぞれ含んで成り得る。
【0028】
最適化され得る一段階方法の反応条件としては、例えば、製造フットプリントにおいてすでに存在する装置及び/又は材料の利用を介して調整され得る、或いは低い資源コストで獲得され得るような都合よく調整された任意の反応条件が挙げられる。かかる条件の例としては、これらに限定されないが、温度、圧力、流量、反応物のモル比、触媒又は開始剤の使用等の調整を挙げることができる。
【0029】
一つの態様では、反応圧は、好都合に最適化され、そして周囲圧又は低圧で実施したものよりも増強した塩素化及び/又はフッ素化プロペン選択性を提供し得る。より詳細には、少なくとも塩素化及び/又はフッ素化プロペン選択性への改良は、約200psigまで、又は約300psigまで、又は約400psigまで、又は実に約500psig超までの加圧と共に増加することが期待される改良により、約15psig超、又は約20psig超、又は約35psig超の圧力で期待される。少なくとも本方法における反応の圧力を最適化することは、少なくとも約50%、又は約60%まで、約70%まで、且ついくつかの態様では約80%までの塩素化及び/又はフッ素化プロペン選択性を提供すると見積もられる。他の態様では、本プロセスは、周囲圧で実施され得る。
【0030】
さらに反応温度は最適化されてよく、且つ驚きの結果は、温度を低めた場合に、特に圧力最適化との組み合わせにおいて行われる場合に期待される。すなわち、従来型のプロセスは、典型的に少なくとも約550℃の温度を要求するが、本プロセスは、500℃未満、又は約450℃未満、又は約400℃未満、又は約350℃未満、又は実にそれを下回っても実施され得るが、さらに反応物変換、製品選択性及び反応器の使用に付随する資本コストの低減に対する改良も提供する。
【0031】
さらに反応物のモル比も最適化され得る。1:1以下のCH4-a-bClab対CHCl=CX2の比率は使用され得るが、化学量論過剰のCH4-a-bClabの提供は、本プロセスに増強を提供し得る。より詳細には、CH4-a-bClabが過剰に存在する任意のモル比のCH4-a-bClab/CHCl=CX2は利用されてよく、変換又は選択性を増加させる形態、又は不純物の生産を減少させる形態であるかにかかわらず、プロセスに増強をもたらすことが期待される。約1:1超、又は約2.0超、又は2.5超、又は実に5:1超のモル比は、プロセスに少なくとも増分の改良を提供し得る。温度に対する増強と同様に、モル比への任意の調整は、反応圧における増加との結合において利用される場合、少なくとも組み合わせの増強を除き、相乗効果を提供し得る。
【0032】
さらに触媒又は開始剤も本プロセスを増強するために利用され得る。驚くべきことに、同一物の利用は、特に任意の他の条件最適化との結合において、プロセスによる酸化還元不純物の生産の増加をもたらさないが、少なくとも約50%、又は約60%まで、約70%まで、及びいくつかの態様では、約80%まで、若しくは実にそれよりも高い塩素化及び/又はフッ素化プロペンへの選択性を提供する。
【0033】
本発明のプロセスの塩素化及び/又はフッ素化プロペンのための選択性をわずかにでも増強させることが可能な任意の触媒又は開始剤は、それ自体によって、又は他との組み合わせにおいて利用され得る。そうすることができる触媒/開始剤としては、メタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロフルオロメタンから水素を取り除き、対応のラジカルを生産することができるものが挙げられると考えられる。例えば塩化メチルの場合における触媒/開始剤は、塩化メチルから水素を取り除いてクロロメチルラジカル、例えば*CH2Clを形成することができる。かかるフリーラジカル開始剤は当業者に周知であり、且つ例えば“Aspects of some initiation and propagation processes,”Bamford, Clement H. Univ. Liverpool, Liverpool,UK., Pure and Applied Chemistry,(1967),15(3〜4),333〜48及びSheppard, C. S.; Mageli, O. L.“Peroxides and peroxy compounds, organic,”Kirk−Othmer Encycl. Chem. TechnoL,第3編(1982), 17, 27〜90において概説されており、それらは、任意及び全ての目的のために、共にその全体が本明細書に参照によって組み込まれている。
【0034】
かかる触媒は、典型的に1つ以上の塩素若しくは過酸化基を含んで成り、及び/又は反応器相移動性/活性を示し得る。本明細書において使用される語句“反応器相移動性/活性”とは、実質的な量の触媒又は開始剤が、反応器の設計制限内で、製品、塩素化及び/又はフッ素化プロペンの効果的なターンオーバーを開始及び伝搬することができる十分なエネルギーのフリーラジカルを作り出すために使用可能であることを意味する。
【0035】
塩素を含んで成る適切な触媒/開始剤の例としては、これらに限定されないが、四塩化炭素、ヘキサクロロアセトン、塩素、クロロホルム、ヘキサクロロエタン、ホスゲン、塩化チオニル、塩化スルフリル、トリクロロメチルベンゼン、過塩素化アルキルアリール官能基、又は有機及び無機次亜塩素酸塩(次亜塩素酸等)、及び次亜塩素酸t−ブチル、次亜塩素酸メチル、塩素化アミン(クロロアミン)及び塩素化アミド又はスルホンアミド(chloroamine−T(商標)等)等が挙げられる。任意のこれらの組み合わせも利用され得る。
【0036】
四塩化炭素(CCl4)及び塩素ガス(Cl2)は、商業的に容易に入手可能であり、且つ本プロセスに容易に統合されるまさに2つの例であり、且つそれらの使用は、触媒又は開始剤の使用が所望される態様において好適であり得る。
【0037】
1つ以上の過酸化基を含んで成る適切な触媒/開始剤の例としては、ジ−t−ブチルペルオキシド、過酸化ベンゾイル、過酸化クミル等の、過酸化水素、次亜塩素酸、脂肪族及び芳香族過酸化物又はヒドロペルオキシドが挙げられる。
【0038】
さらにビス−アゾ開始剤は、本発明の条件下で、効果的なCH4―a―bClabのCHCl=CX2への添加において有用性を有し得る。
【0039】
一般に触媒/開始剤は、理論的最大のフリーラジカルが、本プロセスの温度/滞留時間の下で所定の開始剤から生み出されるような、十分な均質の解離エネルギーを有するべきである。初期ラジカルのフリーラジカル塩素化が低濃度又は反応性のせいで阻まれる場合の濃度でフリーラジカル開始剤を使用することは、特に有用である。ジペルオキシドは、競合プロセス(例えば塩化メチレンのクロロホルム及び四塩化炭素へのフリーラジカル塩素化)を伝搬することができないという利点を与える。
【0040】
所望される触媒又は開始剤が何であれ、通常の当業者は、適切な濃度を決定するための方法、及びその導入方法を熟知している。例えば、多くの触媒/開始剤は、典型的に独立供給として反応器区画中に、又は反応区画に先立ち蒸発させられ得る他の反応物、例えばCHCl=CX2を有する溶液中に導入される。さらに低沸点を有する開始剤は、N2等の不活性ガス希釈剤と共に導入され得る。
【0041】
利用される任意の触媒又は開始剤の量は、他の反応条件と同様に選定される特定の触媒/開始剤によって決まるだろう。一般的に言えば、触媒/開始剤の利用が所望される場合の本発明のそれらの態様において、反応プロセス条件(例えば要求される温度における還元)又は実現された製品にいくつかの改良を提供するために十分な触媒/開始剤が利用されるべきであるが、経済的な実用性の理由のためだけならば、なお任意の追加の利益を提供することはないだろう。そして説明の目的だけのために、望ましくは四塩化炭素を含んで成る触媒又は開始剤が利用される場合のそれらの態様において、その有用な濃度は、それらの間の全ての部分的な範囲を含めて、約5ppm〜約200000ppm、又は約10ppm〜約100000ppm、又は約20ppm〜約50000ppmに及ぶことが期待される。
【0042】
プロセスは、任意且つ全ての目的のために、その全体において参照によって本明細書に組み込まれている、Organic Reaction Mechanisms W.A. Benjamin Pub, New York、223〜224頁において、Breslow, R.によって教示されるように、ラジカル触媒/開始剤の光分解を誘導するのに適した波長で、プロセス又は反応器区画をパルスレーザー又は連続UV/可視光源にかけることによってさらに増強され得る。約300〜700nmの波長の光源は、商業的に入手され得るラジカル開始剤を解離させるのに十分である。かかる光源は、例えばHanovia UV放電ランプ、太陽灯、又は反応器チャンバーに照射するように設定された適切な波長又はエネルギーのパルスレーザービームでさえ含める。或いは、クロロメチルラジカルは、任意且つ全ての目的のために、その全体において参照によって本明細書に組み込まれている、Journal of Molecular Spectroscopy, 2005, vol. 229, 140〜144頁においてBailleux等によって教示されるように、反応器に導入されたブロモクロロメタン供給源へのマイクロ波放電から作り出され得る。
【0043】
上記のように本発明は、塩素化及び/又はフッ素化プロペンの経済的な製造方法、すなわち1つ以上の反応条件が最適化される場合の経済的な製造方法を提供する。特定の好適な態様では、より低い温度は、上昇した圧力との結合において利用されて、より少量の不純物を有する製品流をもたらすプロセスを提供する。より高温での操作は、所望される塩素化及び/又はフッ素化プロペンの過度の二次分解に悩まされ、そのいくつかは、選択性及びプロセス収率を低める400℃超の温度で実在する。
【0044】
短い反応器接触時間でさえ、1,1,3,3−テトラクロロプロペンは、400℃〜500℃で不安定であり、且つ特に500℃超の反応温度で不安定である。その後の所望される反応及び/又は分解は、高濃度の不純物を導き、そして最終的にこれらのより高い温度で熱コークキングを導く。継続的に供給されるための工業用反応器、コーキングは、経時的に反応器生産能のさらなる損失を引き起こすことが周知であり、そしてしばしば掃除及びメンテナンスのために反応器の停止を要求する。本発明は、そのように制限されないが、1,1,3,3−テトラクロロプロペンを生産する反応、並びに類似の温度感度を有する反応物、製品、希釈剤又は副産物を含んで成る他の類似の反応は、本明細書において開示された原理の適用から特定の利益を見出し得るものの例である。
【0045】
500℃未満の温度での処理によってプロセスコスト節減が提供されるだけではなく、より低い資本コストが反応器の使用に付随する。そしてまた本発明のこれらの態様において、少なくとも約5%、又は少なくとも約10%、又は少なくとも約15%、又は実に約20%まで、若しくはそれを超えさえするCHC1=CX2変換は、少なくとも約2%、又は約5%、又は約10%、又は約20%まで、又はいくつかの例では実に約40%まで、又はそれを超えるCH4-a-bClab変換、並びに少なくとも約50%、又は約60%まで、約70%まで、CHC1=CX2変換が30%以下である場合、約80%まで、或いはCHC1=CX2変換が20%以下の場合、約90%までの塩素化及び/又はフッ素化プロペン選択性と共に見られ得る。
【0046】
さらなる特に好適な態様では、より高圧、すなわち大気圧を超える圧力は、増加したCH4-a-bClab/CHCl=CX2比率(すなわち1超)、低めた温度(すなわち約500℃未満)及び触媒/開始剤との組み合わせにおいて利用されてよく、少なくとも約5%、又は実に10%のCHCl=CX2変換、並びに少なくとも約75%、又は実に80%、85%、又は実に95%以上、若しくはそれを超える塩素化及び/又はフッ素化プロペン選択性が期待される塩素化及び/又はフッ素化プロペンの製造方法を提供する。1つの特定のかかる態様は、少なくとも約200psig、又は約300psig、又は約400psigの反応圧、約500℃未満、又は約450℃未満、又は実に約400℃未満の反応温度、約0.5超、又は約2.0超、又は約2.5超のCH4-a-bClab/CHCl=CX2のモル比、及び約5ppm〜約200000ppm、又は約l0ppm〜約l00000ppm、又は開始剤の効率によってはより低い濃度にある触媒/開始剤(例えばこれらに限定されないが、塩素ガス、カーボンテトラクロロメタン、又はヘキサクロロエタン又はこれらの組み合わせ等の、塩素を含んで成るもの)を利用し得る。
【0047】
驚くべきことに、式CH4-a-bClab(式中a及びbは、独立して0〜3である)を有するメタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロフルオロメタン、及び式CHCl=CX2(式中それぞれのXは、独立してCl又はFである)を有するクロロエチレン又はクロロフルオロエチレンの反応から塩素化及び/又はフッ素化プロペンを生産するために本明細書において記載される気相条件は、他の可能な異性体であるシス−1,2,3,3−テトラクロロプロペン又はトランス−1,2,3,3−テトラクロロプロペンの形成が全くかほとんどない1,1,3,3−テトラクロロプロペン異性体の好適な位置選択性を示す。この不要な異性体が実質的に存在しないことは、HFO−1234−zeの下流の生産において、より高い選択性を可能にする。
【0048】
さらにCHCl=CX2へのCH4-a-bClabの連続添加において予測されない要素は、気相プロセスが非常に低い温度で、ラジカルプロセスを連鎖実行する能力である。最適化されたCH4-a-bClab/CHCl=CX2の比率の追加された要素、並びに高い圧力及び適切なラジカル開始剤の使用は、370℃のような低い温度で実質的なCHCl=CX2変換を可能にした。連続プロセスにおける短い滞留接触時間による場合でさえ、特定の塩素化及び/又はフッ素化プロペンの熱的不安定さは、副産物及びコークスの形成を導く可能性があり、それによって反応器処理能力を制限する。これらの実に低い温度で提供されるより高い選択性は、通常はデコーキングに要求されるより低いエネルギーフットプリント及びより短い反応器休止時間を与える、有意に追加されたプロセス利益である。より低い操作温度は、構造物の反応器材料の寿命をさらに延ばすことによって、よりよい資本経済を可能にする。
【0049】
本プロセスは、任意の適切な反応器において行われ得る。望ましくは、利用される反応器は、反応条件が直ちに且つ容易に所望されるように変えられ、そしてまた選定された条件で損害又は汚染がなく機能し得るものであるだろう。これらは、所望される温度が伝熱場の利用によって達成され得る場合に、ほぼ等温のシェル及び多管式反応器を含めることを期待される。さらに断熱シリンダー又は管式反応器も使用されてよく、また使用されるならば、所望される反応温度への予熱が可能である限り、直径アスペクト比に対して任意の所望される長さを有し得る。断熱反応器が、より大きなCH4-a-bClab/CHCl=CX2比率(例えば10以上)、又は適切な希釈剤の添加と共に利用されるならば、希釈剤又はCH4-a-bClab等は、断熱温度上昇の制限(すなわち50℃未満、好適には約10℃〜約20℃の温度の上昇)のために使用され得る。或いは、それに関連して動作可能に配置された少なくとも1つの中間冷却器を有する一連の断熱反応器も採用されて、それぞれの反応器中で所望される温度上昇を維持する間に、所望される全体の変換を得ることができる。
【0050】
本プロセスによって生産される塩素化及び/又はフッ素化プロペンは、典型的に例えば1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−l−エン(HFO−1234ze)等のヒドロフルオロオレフィン等のさらなる下流の製品を提供するために処理され得る。本発明は、塩素化及び/又はフッ素化プロペンを生産するための改良プロセスを提供するので、提供される改良は、これらの下流の工程及び/又は製品への改良を提供するために進められるだろうということが予期される。したがって、ヒドロフルオロオレフィン1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−l−エン(HFO−1234ze)を生産するための改良方法も本明細書において提供される。
【0051】
ヒドロフルオロオレフィンを提供するための塩素化及び/又はフッ素化プロペンの変換は、広く式C(X)mCCl(Y)n(C)(X)mの化合物の少なくとも1つの式CF3CF=CHZの化合物(式中それぞれのX、Y及びZは、独立してH、F、Cl、I又はBrであり、且つそれぞれのmは、独立して1,2、又は3であり、且つnは、0又は1である)へのフッ素化を伴う単一反応、又は2つ以上の反応を含んで成り得る。より具体的な例は、塩素化及び/又はフッ素化プロペンの原料が触媒化、気相反応においてフッ素化される多段階方法を伴い、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd)等の化合物を形成し得る。その後に1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロパンは、触媒化、気相反応を経由して、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze)へと脱塩化水素化される。
【0052】
以下の例は、本発明を説明する目的のために記載されるが、これらの例は、任意の方法において発明を制限することを意図するものではない。当業者は、発明の精神の範囲内にある多様な例の置換及び改良を認識するだろう。特に本記述及び例は、CH4-a-bClabとCHCl=CX2との反応への特異性について言及しているが、本明細書における教示、及びそれによって提供される利点は、望ましくは気相において行われ、且つ望ましくは塩素ラジカル触媒/開始剤を採用する任意のフリーラジカル型反応についての通常の当業者に直ちに且つ容易に推定されることが予測される。
【0053】
[例I]
塩化メチレン及びトリクロロエチレンから1,1,3,3−テトラクロロプロペンを生産するための方法の使用
【0054】
例IA
470℃及び大気圧(15psia)で維持される空の石英管(150cc)を通して、トリクロロエチレン(17sccm)、塩化メチレン(42sccm)、及び窒素(50sccm)の流入を確立する。反応混合物の保持時間は、約30秒である。水冷凝縮器(70cc)に反応器流出物を通し、そして冷却トラップ(−78℃)中に収集する。混合物を室温まで温めて、生産した塩化水素が苛性スクラバーに放出されることを可能にする。明るい色の粗液体をトラップから回収し、そしてガスクロマトグラフィー及び1H NMR分光法による分析のために代表的部分を採取する。(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン/(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン+モル%トリクロロエチレン))として計算したトリクロロエチレン変換は、6.2%であった。(モル%1,1,3,3−テトラクロロプロペン/製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン)として計算した1,1,3,3−テトラクロロプロペン選択性は、89%であった。
【0055】
例IB
470℃及び大気圧(15psia)で維持される空の石英管(150cc)を通して、トリクロロエチレン(16sccm)、塩化メチレン(40sccm)、ベンゾトリクロリド(1.2sccm)、及び窒素(50sccm)の流入を確立する。反応混合物の保持時間は、約30秒である。水冷凝縮器(70cc)に反応器流出物を通し、そして冷却トラップ(−78℃)中に収集する。混合物を室温まで温めて、生産した塩化水素が苛性スクラバーに放出されることを可能にする。明るい色の粗液体をトラップから回収し、そしてガスクロマトグラフィー及び1H NMR分光法による分析のために代表的部分を採取する。(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン/(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン+モル%トリクロロエチレン))として計算したトリクロロエチレン変換は、10.1%であった。(モル%1,1,3,3−テトラクロロプロペン/製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン)として計算した1,1,3,3−テトラクロロプロペン選択性は、89%であった。
【0056】
例IC
2つの加熱区画を有するHastelloy C管式反応器(0.62”の内径、10”の長さ)を通して、トリクロロエチレン(139sccm)、塩化メチレン(351sccm)、及び窒素(300sccm)の流入を確立する。区画1(99cc)は、予熱区画を表し、且つ典型的に300℃で保たれ、及び区画2(50cc)は、385℃で保たれている。圧力(275psia)を維持しながら、流出物を室温スチール容器(2L)に送り、そして窒素及び生産した塩化水素が苛性スクラバーに放出されることを可能にする。スチール容器上で圧力をゆっくり下げ、そして残りの液体を収集し、1μmのフィルターに通し、そして定量のためにガスクロマトグラフィー及び1H NMR分光法により分析する。
【0057】
最初に、反応区画中の温度を約385℃のほぼ等温条件に達するように調整する。約2.5の塩化メチレン/トリクロロエチレンのモル比を提供するように流入を調整する。30秒の全滞留時間で、(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン/(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン+モル%トリクロロエチレン))として計算したトリクロロエチレン変換は、7.7%であった。(モル%1,1,3,3−テトラクロロプロペン/製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン)として計算した1,1,3,3−テトラクロロプロペン選択性は、93%であった。
【0058】
例ID
2つの加熱区画を有するHastelloy C管式反応器(0.62”の内径、10”の長さ)を通して、トリクロロエチレン(120sccm)、塩化メチレン(383sccm)、四塩化炭素(5.2sccm)及び窒素(280sccm)の流入を確立する。区画1(99cc)は、予熱区画を表し、且つ典型的に300℃で保たれ、及び区画2(50cc)は、385℃で保たれている。圧力(275psia)を維持しながら、流出物を室温スチール容器(2L)に送り、そして窒素及び生産した塩化水素が苛性スクラバーに放出されることを可能にする。スチール容器上で圧力をゆっくり下げ、そして残りの液体を収集し、1μmのフィルターに通し、そして定量のためにガスクロマトグラフィー及び1H NMR分光法により分析する。
【0059】
最初に、反応区画中の温度を約385℃のほぼ等温条件に達するように調整する。約2.5の塩化メチレン/トリクロロエチレンのモル比を提供するように流入を調整する。30秒の全滞留時間で、(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン/(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン+モル%トリクロロエチレン))として計算したトリクロロエチレン変換は、8.0%であった。(モル%1,1,3,3−テトラクロロプロペン/製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン)として計算した1,1,3,3−テトラクロロプロペン選択性は、92%であった。
【0060】
例IE
2つの加熱区画を有するHastelloy C管式反応器(0.62”の内径、10”の長さ)を通して、トリクロロエチレン(115sccm)、塩化メチレン(377sccm)、塩素(5.0)、及び窒素(275sccm)の流入を確立する。区画1(99cc)は、予熱区画を表し、且つ典型的に300℃で保たれ、及び区画2(50cc)は、385℃で保たれている。圧力(275psia)を維持しながら、流出物を室温スチール容器(2L)に送り、そして窒素及び生産した塩化水素が苛性スクラバーに放出されることを可能にする。スチール容器上で圧力をゆっくり下げ、そして残りの液体を収集し、1μmのフィルターに通し、そして定量のためにガスクロマトグラフィー及び1H NMR分光法により分析する。
【0061】
最初に、反応区画中の温度を約385℃のほぼ等温条件に達するように調整する。約2.5の塩化メチレン/トリクロロエチレンのモル比を提供するように流入を調整する。30秒の全滞留時間で、(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン/(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン+モル%トリクロロエチレン))として計算したトリクロロエチレン変換は、10.1%であった。(モル%1,1,3,3−テトラクロロプロペン/製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン)として計算した1,1,3,3−テトラクロロプロペン選択性は、91%であった。
【0062】
例IF
2つの加熱区画を有するHastelloy C管式反応器(0.62”の内径、10”の長さ)を通して、トリクロロエチレン(116sccm)、塩化メチレン(381sccm)、ベンゾトリクロリド(6.3sccm)、及び窒素(280sccm)の流入を確立する。区画1(99cc)は、予熱区画を表し、且つ典型的に300℃で保たれ、及び区画2(50cc)は、385℃で保たれている。圧力(275psia)を維持しながら、流出物を室温スチール容器(2L)に送り、そして窒素及び生産した塩化水素が苛性スクラバーに放出されることを可能にする。スチール容器上で圧力をゆっくり下げ、そして残りの液体を収集し、1μmのフィルターに通し、そして定量のためにガスクロマトグラフィー及び1H NMR分光法により分析する。
【0063】
最初に、反応区画中の温度を約385℃のほぼ等温条件に達するように調整する。約2.5の塩化メチレン/トリクロロエチレンのモル比を提供するように流入を調整する。30秒の全滞留時間で、(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン/(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン+モル%トリクロロエチレン))として計算したトリクロロエチレン変換は、12.4%であった。(モル%1,1,3,3−テトラクロロプロペン/製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン)として計算した1,1,3,3−テトラクロロプロペン選択性は、94%であった。
【0064】
例IG
2つの加熱区画を有するHastelloy C管式反応器(0.62”の内径、10”の長さ)を通して、トリクロロエチレン(135sccm)、塩化メチレン(351sccm)、ヘキサクロロアセトン(1.8sccm)、及び窒素(280sccm)の流入を確立する。区画1(99cc)は、予熱区画を表し、且つ典型的に300℃で保たれ、及び区画2(50cc)は、385℃で保たれている。圧力(275psia)を維持しながら、流出物を室温スチール容器(2L)に送り、そして窒素及び生産した塩化水素が苛性スクラバーに放出されることを可能にする。スチール容器上で圧力をゆっくり下げ、そして残りの液体を収集し、1μmのフィルターに通し、そして定量のためにガスクロマトグラフィー及び1H NMR分光法により分析する。
【0065】
最初に、反応区画中の温度を約385℃のほぼ等温条件に達するように調整する。約2.5の塩化メチレン/トリクロロエチレンのモル比を提供するように流入を調整する。30秒の全滞留時間で、(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン/(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン+モル%トリクロロエチレン))として計算したトリクロロエチレン変換は、17.5%であった。(モル%1,1,3,3−テトラクロロプロペン/製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン)として計算した1,1,3,3−テトラクロロプロペン選択性は、93%であった。
【0066】
例IH
2つの加熱区画を有するHastelloy C管式反応器(0.62”の内径、10”の長さ)を通して、トリクロロエチレン(275sccm)、塩化メチレン(712sccm)、ヘキサクロロアセトン(3.7sccm)、及び窒素(200sccm)の流入を確立する。区画1(99cc)は、予熱区画を表し、且つ典型的に300℃で保たれ、及び区画2(50cc)は、385℃で保たれている。圧力(415psia)を維持しながら、流出物を室温スチール容器(2L)に送り、そして窒素及び生産した塩化水素が苛性スクラバーに放出されることを可能にする。スチール容器上で圧力をゆっくり下げ、そして残りの液体を収集し、1μmのフィルターに通し、そして定量のためにガスクロマトグラフィー及び1H NMR分光法により分析する。
【0067】
最初に、反応区画中の温度を約370℃のほぼ等温条件に達するように調整する。約2.5の塩化メチレン/トリクロロエチレンのモル比を提供するように流入を調整する。30秒の全滞留時間で、(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン/(製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン+モル%トリクロロエチレン))として計算したトリクロロエチレン変換は、18.9%であった。(モル%1,1,3,3−テトラクロロプロペン/製品をもとにしたモル%トリクロロエチレン)として計算した1,1,3,3−テトラクロロプロペン選択性は、91%であった。
【0068】
例Iの結果を以下の表1に要約する。
【表1】

【0069】
[例II]
CH4-a-bClab及びCHCl=CX2から塩素化及び/又はフッ素化プロペンを生産するための方法の使用
【0070】
以下の例については、一般に例IA〜IHに関連して上記に記載されたプロトコールに従う。
【0071】
より詳細には、約350℃〜約550℃、及び約15psia〜約600psiaで維持される空のInconel 600管(150cc)を通して、以下の表2において特定される式CHCl=CX2(17sccm)による化合物、式CH4-a-bClab(42sccm)による化合物、及び窒素(50sccm)の流入を確立する。反応混合物の保持時間は、約30秒である。水冷凝縮器(70cc)に反応器流出物を通し、そして冷却トラップ(−78℃)中に収集する。混合物を室温まで温めて、生産した塩化水素が苛性スクラバーに放出されることを可能にする。明るい色の粗液体をトラップから回収し、そしてガスクロマトグラフィー及び1H NMR分光法による分析のために代表的部分を採取する。
【0072】
最初に、反応区画中の温度を表2において示された温度でほぼ等温条件に達するように調整する。表2において示されたCH4-a-bClab/CHCl=CX2のモル比を提供するように流入を調整する。30秒の全滞留時間で、(製品をもとにしたモル%CHCl=CX2/(製品をもとにしたモル%CHCl=CX2+モル%CHCl=CX2))として計算した変換は、約12%±5%である。(モル%製品/製品をもとにしたモル%CHCl=CX2)として計算した製品選択性は、少なくとも50%、又は約60%まで、約70%まで、及びいくつかの態様では約80まで、又は実に約90%、±5%までである。
【0073】
以下の表2に例IIの結果を要約する。
【表2−1】

【表2−2】

1 トリクロロエチレン
2 1−クロロ,2,2−ジフルオロエチレン
3 1,2−ジクロロ,2−フルオロエチレン
4 クロロメタン、別名塩化メチル
5 ジクロロメタン、別名塩化メチレン
6 トリクロロメタン、別名クロロホルム
7 メタン
8 フッ化メチル 別名トリフルオロメタン
9 二フッ化メチル 別名ジフルオロメタン
10 三フッ化メチル 別名トリフルオロメタン
11 クロロフルオロメタン
12 クロロジフルオロメタン
13ジクロロフルオロメタン
【0074】
[例III]
反応器区画が、表3において示されるようなパルスレーザー若しくは連続レーザー、UV/可視、及び/又はマイクロ波放電源に曝される間に、例IIの特定の例を繰り返す。
【0075】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩素化及び/フッ素化プロペンの生産のための一段階方法であって、i)式CHCl=CX2(式中それぞれのXは、独立してCl又はFである)を有するクロロエチレン又はクロロフルオロエチレン;及びii)式CH4-a-bClab(式中aは、0〜3であり、且つbは、0〜3であり、且つ4−a−bは、0超である)を有するメタン、クロロメタン、フルオロメタン又はクロロフルオロメタンを反応させて、少なくとも1つの塩素化及び/又はフッ素化プロペンを提供することを含んで成る方法。
【請求項2】
前記塩素化及び/又はフッ素化プロペンが、式CClC2-C=CH−CH3―e―fClef(式中cは、0〜2であり、eは、0〜3であり、且つfは、0〜3であり、且つ3−e−fは、0以上である)を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法が、約500℃未満の温度で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法が、周囲圧力以上で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記反応が、四塩化炭素、塩素、ヘキサクロロエタン、ベンゾトリクロリド、ヘキサクロロアセトン又はこれらの組み合わせを含んで成る1つ以上の触媒及び/又は開始剤の存在中で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記CH4-a-bClab/CHCl=CX2比率が、2.5以上である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記圧力が、少なくとも約200psigであり、前記CH4-a-bClab/CHCl=CX2のモル比が、約0.5超であり、且つ前記方法が、約500℃未満の温度で、触媒又は開始剤の存在中で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記圧力が、少なくとも約400psigであり、前記CH4-a-bClab/CHCl=CX2のモル比が、約2.5超であり、前記温度が、約380℃未満であり、且つ前記触媒又は開始剤が、塩素ガス、ヘキサクロロエタン、ベンゾトリクロリド、ヘキサクロロアセトン、及び/又はカーボンテトラクロロメタンを約5ppm〜約200000ppmの量で含んで成る、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記反応をパルスレーザー、UV/可視光及び/又はマイクロ波放電に曝すことをさらに含んで成る、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法によって製造された塩素化及び/又はフッ素化プロペンを1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン(HFO−1234ze)に変換することを含んで成る、1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン(HFO−1234ze)の製造方法。

【公表番号】特表2013−507384(P2013−507384A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533342(P2012−533342)
【出願日】平成22年10月8日(2010.10.8)
【国際出願番号】PCT/US2010/051954
【国際公開番号】WO2011/044447
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー (1,383)
【Fターム(参考)】