説明

壁面、天井等の装飾材

【課題】 自然素材の建築素材がいつのまにか脇に追いやられ、合成樹脂建築素材が多用される中での頭痛、鼻炎、皮膚炎等の健康障害の問題、カビやダニの発生原因といわれる高気密断熱住宅の湿気や結露の問題、ペット臭やタバコ臭の問題等が解決しなければいけない課題である。
【解決手段】 これらの諸問題を解決するには、吸湿性、脱臭性を有し、且つ住人の健康問題に勘案して赤外線放射機能を有する住宅建材の開発が必要である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家屋の壁面、天井等に張付ける装飾材に関するものであり、当該装飾剤にて室内の吸湿、脱臭を図り、且つ遠赤外線を放射して室内の環境改善を図らんとするものである。
【背景技術】
【0002】
20世紀に入り石油文明の合成樹脂製品が謳歌する中、快適さと利便性を重視するあまり、自然の力を持った自然素材がいつの間にか脇に追いやられている。そのような状況の中で、住宅建材等から発生する揮発性化学物質やダニ等が原因で、頭痛、鼻炎、皮膚炎等の健康障害を起こすケースが増えているのである。
【0003】
新しい住宅などは、高気密高断熱に特化するあまりに、住宅全体の換気や湿度調整がうまくいかず、湿気と結露でカビだらけになってしまう問題が多発している。これらカビは、見た目の不快感を引き起こすだけではなく、カビ胞子が原因で、アレルギーや肺炎・喘息などの健康障害を引き起こす場合もある深刻な問題である。
【0004】
カビ発生の根本原因は、室内の湿気や結露にある。見た目でカビ等が発生していなくても、なんとなく部屋全体が湿っぽかったり、結露が多いような状況は、カビやダニ発生の予備軍である。壁にカビが生えていないからとか、ダニは見えないから大丈夫等という考えは非常に危険なのである。
【0005】
昔は大変少なかったアトピーや喘息等のアレルギー症、今では現代の住宅事情を象徴する健康障害となっている。アトピーは空気中に浮遊しているヒョウダニの死骸が主原因とされ、ダニはカビ等々を餌にしている。ダニやカビは湿度が70%以上で異常繁殖する。つまり部屋の空気の質が深くかかわっているのである。
【0006】
空前のペットブームの到来と共に、昔とは異なり、室内でペットを飼う家が急増している。それに伴い起こっているのがペット臭である。ペット自体の体臭はもとより、糞尿等も室内の空気汚染を引き起こしている。室内のペットのトイレ付近は、最も空気が汚染されていることに気づいていない人が多いのが現状である。
【0007】
また、近年禁煙エリアが拡大している。それだけタバコによる健康障害や臭い等の諸問題が人々の間で再認識されていることが分かる。しかし、現実問題として愛煙家も多く、室内がタバコ臭くなってしまう悩みは万人共通の悩みとなっているのである。
【0008】
大分県と宮崎県の県境の深山から天照石が産出されている。この天照石は、太陽光線の照射や自然の動的な力・エネルギーを吸収して電位を獲得し、4〜14ミクロンの遠赤外線(育成光線)を再放射する天然鉱石である。放射する遠赤外線(育成光線)は、細胞の活性化と免疫力を向上させる。この遠赤外線を発する天然鉱石の中で、天照石が最も高い臨床効果をあげている。
【0009】
天照石は学名を礫岩ホルンヘルツと言い、小さな石が集まっていたところに溶岩が接触して、性質を変えたものである。この石に含まれる成分で特記すべきものは、二酸化ケイ素(SIO2)の含有量が極めて多く、75%〜90%である。珪素100%は石英で、結晶化すると水晶で、水晶は正確な波動/振動を発することから、クォーツとして1万年に1秒しかくるわない電子時計にも使われているように、極めて正確な波動が育成波となって人のリズムを本来の姿に戻すと言われている。
【0010】
また天照石は酸化チタンの含有量が多く、通常の岩石は0.003%程度であるが、この石は0.007%で岩盤浴を体験された方なら誰でも経験されるように、汗の染みたバジャマが汗の臭いがしないのは酸化を還元状態にさせてくれるためである。
【0011】
更に天照石から発せられる「テラヘルツ光線」とマイナスイオンによる不思議な力が、人間の自然治癒力を引き出す。天照石はテラヘルツ光線と呼ばれるパワーを持つ石で、活水、鮮度保持、熟成、脱臭効果があることが判明、更に天照石から発せられる「テラヘルツ光線」とマイナスイオンによる不思議な力が、人間の自然治癒力を引き出す。天照石はテラヘルツ光線と呼ばれるパワーを持つ石で、細胞賦活作用などのエネルギーを放出して過酸化脂質を抑制することから、皮膚病の体質改善にも効果を上げていることが証明され、国際医学学会でも発表されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
解決しようとする問題点は、自然素材の建築素材がいつのまにか脇に追いやられ、合成樹脂建築素材が多用される中での頭痛、鼻炎、皮膚炎等の健康障害の問題、カビやダニの発生原因といわれる高気密断熱住宅の湿気や結露の問題、ペット臭やタバコ臭の問題等が解決しなければいけない課題である。
【課題を解決するための手段】
【0013】
これらの諸問題を解決するには、吸湿性、脱臭性を有し、且つ住人の健康問題に勘案して赤外線放射機能を有する住宅建材の開発が必要である。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、セラミックスまたはパルプモールド等からなる装飾材であり、当該セラミックスまたはパルプモールドの素材中に二酸化珪素の含有量が極めて多く、更に酸化チタンの含有量の多い天照石(礫岩ホルンヘルツ)、または湿度調整機能を有する黄土、または高い吸水性と吸湿性を有する珪藻土等の粉末を混入、またはこれらの天照石、黄土、珪藻土を混合した粉末を混入してなる家屋の壁面、天井等の装飾材であるから、図5に示すように、当該装飾材1を壁面または天井に並べ、付き合わされた装飾材1、1の段差部2、2部分を抑え板6で固定するので、装着は極めて容易にできる。また装飾材1の表面は半球状に膨出(膨出部3)せしめているので、表面積は拡大され、吸湿性の高井セラミックスまたはパルプではあるが、より以上に吸湿、防臭、結露防止の効果が得られる。更に天照石は二酸化ケイ素(SIO2)の含有量が極めて多いので人のリズムを本来の姿に戻す効果があり、更に酸化チタンの含有量も多いことから脱臭効果も得られ、しかもテラヘルツ光線と呼ばれるパワーを持つ石で、細胞賦活作用などのエネルギーを放出して過酸化脂質を抑制することから、皮膚病の体質改善にも効果が得られる。更に、装飾材には黄土、珪藻土等の粉末を混入しているので、黄土のもつ湿度調節機能、空気浄化機能、防臭機能、遠赤外線放射機能が加わり、また珪藻土にあっては、多孔質(ポーラス)であるため毛細管現象による高い吸水性と吸湿性があり、石膏ボードの約10倍程度、木材の約2.5倍程度の吸湿能力が認められており、また吸水性・呼吸性との相乗効果で高い防露性を発揮し、吸湿性と呼吸性の相乗効果で悪臭をミクロの部屋に閉じ込め、空気のろ過が長期間持続できる等、極めて顕著なる実用的効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、これらの諸問題を解決するための手段として、セラミックスまたはパルプモールド等からなる装飾材であり、当該セラミックスまたはパルプモールドの素材中に二酸化珪素の含有量が極めて多く、更に酸化チタンの含有量の多い天照石(礫岩ホルンヘルツ)、または湿度調整機能を有する黄土、または高い吸水性と吸湿性を有する珪藻土等の粉末を混入、またはこれらの天照石、黄土、珪藻土を混合した粉末を混入してなる家屋の壁面、天井等の装飾材を呈せんとするものである。
【実施例1】
【0016】
装飾材1は、セラミックスからなる四角形の板状で、周囲に表面より適宜低くした段差部2を設け、当該段差部2より内方を、表面に向けて半円球に近い形に膨出せしめると共に、底面の膨出部基部3には、適宜の高さのリング状凸部4を形成している。
【0017】
装飾材1には、段差部2を除き表面に適宜の模様を付している。当該模様は描かれた模様ではなく、表面積を増やす目的から凹凸をつけた模様が好ましい。
【0018】
装飾材1は、珪藻土をそのまま、或いは粘土等のつなぎ材を配合して混練し、成形後900〜1.200℃程度で焼成している。
【0019】
珪藻土以外の材料としては、天照石(礫岩ホルンヘルツ)、韓国・西部の高廠郡の産地特有の粘土鉱物性の黄色い土である黄土を混入している。
【実施例2】
【0020】
装飾材1は、パルプからなる四角形の板状で、周囲に表面より適宜低くした段差部2を設け、当該段差部2より内方を、表面に向けて半円球に近い形に膨出(膨出部3)せしめると共に、底面の膨出部基部4には、適宜の高さのリング状凸部5を形成している。
【0021】
パルプとしては本実施例においてはパルプ滓、古紙パルプ等を用いているが、パルプ滓、古紙パルプに限定を受けるものではない。
【0022】
当該パルプ材には、吸湿性、防臭性、結露防止性の効果を向上せしめる目的から適量の黄土または天照石(礫岩ホルンヘルツ)の粉末を混入している。
【0023】
成形方法としては、ソフトモールドとハードモールドがあり、ソフトモールドは、金型に金網を貼り合わせ、原料の希薄溶液に浸してすき上げ、水、空気を引き抜くことで繊維を付着させる方法であり、製品の厚みは1〜3mm程度となる。またハードモールドはテックスとも呼ばれるが、高濃度の原料溶液を金型に注入し、プレス脱水して成形する方法であり、製品の厚みは10mm以上に成型することができる。従って本考案に係る装飾材1の成形方法としてはハードモールドが好ましいが、当該成形方法に限定を受けるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、セラミックスまたはパルプモールド等からなる装飾材であり、当該セラミックスまたはパルプモールドの素材中に二酸化珪素の含有量が極めて多く、更に酸化チタンの含有量の多い天照石(礫岩ホルンヘルツ)、または湿度調整機能を有する黄土、または高い吸水性と吸湿性を有する珪藻土等の粉末を混入、またはこれらの天照石、黄土、珪藻土を混合した粉末を混入してなる家屋の壁面、天井等の装飾材であるから、図5に示すように、当該装飾材1を壁面または天井に並べ、付き合わされた装飾材1、1の段差部2、2部分を抑え板6で固定するので、装着は極めて容易にできる。また装飾材1の表面は半球状に膨出(膨出部3)せしめているので、表面積は拡大され、吸湿性の高井セラミックスまたはパルプではあるが、より以上に吸湿、防臭、結露防止の効果が得られる。更に、装飾材1には天照石(礫岩ホルンヘルツ)、黄土、珪藻土等の粉末を混入しているので、天照石(礫岩ホルンヘルツ)の二酸化ケイ素(SIO2)の含有量が極めて多いので人のリズムを本来の姿に戻す効果、更に更に酸化チタンの含有量も多いことから脱臭効果も得られ、しかもテラヘルツ光線と呼ばれるパワーを持つ石で、細胞賦活作用などのエネルギーを放出して過酸化脂質を抑制することから、皮膚病の体質改善にも効果が得られる。また黄土のもつ湿度調節機能、空気浄化機能、防臭機能、遠赤外線放射機能が加わり、また珪藻土にあっては、多孔質(ポーラス)であるため毛細管現象による高い吸水性と吸湿性があり、石膏ボードの約10倍程度、木材の約2.5倍程度の吸湿能力が認められており、また吸水性・呼吸性との相乗効果で高い防露性を発揮し、吸湿性と呼吸性の相乗効果で悪臭をミクロの部屋に閉じ込め、空気のろ過が長期間持続できる等、建築材料としての産業上での利用可能性は極めて大きいものがある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】 本考案装飾材の平面図
【図2】 本考案装飾材の裏面図
【図3】 本考案装飾材の側面図
【図4】 本考案装飾材の断側面図
【図5】 使用状態を示す側面図
【符号の説明】
【0023】
1 装飾材
2 段差部
3 膨出部
4 底面凸部
5 押え板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミックスまたはパルプモールド等からなる装飾材であり、当該セラミックスまたはパルプモールドの素材中に二酸化珪素の含有量が極めて多く、更に酸化チタンの含有量の多い天照石(礫岩ホルンヘルツ)、または湿度調整機能を有する黄土、または高い吸水性と吸湿性を有する珪藻土等の粉末を混入、またはこれらの天照石、黄土、珪藻土を混合した粉末を混入してなる壁面、天井等の装飾材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−101145(P2010−101145A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−293896(P2008−293896)
【出願日】平成20年10月21日(2008.10.21)
【出願人】(390040981)
【Fターム(参考)】