説明

変性植物油ベースポリオールを用いて調製した軟質ウレタンフォーム

発泡剤の存在下、ポリイソシアネートを、変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物と反応させ、軟質ウレタンフォームを調製した。該フォームは、耐荷重性特性が良好で、比較的、圧縮たわみ係数が大きく、そして/又は光に暴露したときの色保持性が良好であった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「Flexible Polyurethane Foams Having Good Load−Bearing Properties」と称する、シリアルナンバー60/507,298を有する2003年9月30日に出願された仮出願と、「Flexible Polyurethane Foams Prepared Using Modified Vegetable Oil−Based Polyols」と称し、2004年6月25日に出願された米国特許出願シリアルナンバー10/877,834との優先権を享受し、参照により本明細書に組み入れる。
【0002】
本発明は、軟質ウレタンフォームの調製に関する。
【背景技術】
【0003】
一般的に、軟質ウレタンフォームは、触媒、発泡剤、及び随意選択的な成分の存在下で、石油ベースポリオール又はポリオール組成物を有機ポリイソシアネートと反応させることで作成される。1960年代から、軟質ウレタンフォームは、自動車、輸送及び他のシート設計に緩衝性、耐荷重性、及び快適性を付与する構成材として用いられている。種々のシート設計の広範に変化する要件に適合させるため、軟質フォームを販売する製造者は、彼らが生産する軟質フォームの強度を容易にかつ経済的に変化させる技術を有する必要がある。
【0004】
硬さ及び耐荷重性は、軟質フォーム業界が置き換えることが多い2つの用語である。2つの用語は、同一の、重量を支える軟質ウレタンフォームの物理的特性に関するものと理解すべきである。
重量を受け、そして支える軟質ウレタンフォームの能力は、一般的に、その耐荷力として規定される。該特性の定量化は、ASTM D 3574、試験Bの規格化手順のガイドラインに従う圧縮たわみ(Indentation Force Deflection)(IFD)試験においてなされる。
【0005】
フォーム強度を変えるための多種多様の技術が存在する。これら技術の間で最も一般的に用いられることには、フォーム密度、イソシアネートインデックス、及び/又はポリオール官能性、並びにコポリマーポリオールの使用が含まれ、そしてコポリマーポリオールが最も有用である。概して、コポリマーポリオールは、何百万の小さな、典型的にはスチレン/アクリロニトリル含有粒子に対してキャリア液体として役立つポリエーテルポリオールから成る。特別の添加分子及び工程段階が、該粒子の安定な分散液を生産するために必要である。最終ウレタンフォームにおいて、該添加粒子は、古典的な充填剤として機能し、そして該軟質フォームの強度又は耐荷重性能力を調整するために好都合な様式である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
コポリマーポリオールは、フォーム強度を変化させることが可能であるが、それらは多くの欠点を有する。これらの欠点には、懸濁化固体の質量%の変化、ニート製品の粘性の変化、及び製品色の変化が含まれる。製品にコポリマーポリオールを用いた場合、これらの特徴の変化により、ロット間性能の差がもたらされる。さらに、コポリマーポリオールを用いる共通の産業上の課題は、フォーム製品プラントのキーポイントに配置されるフィルターを詰まらせることである。該フィルターは、通常の発送及び取扱作業から生ずる任意のごみを捕捉するため、そこにある。コポリマーポリオールは、1μmのサイズの範囲にあるように設計された粒子を有するように見積もられているが、所与の製品の出荷において、100μm及びさらに大きなフィルターが詰まることが一般的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発泡剤の存在下で、ポリイソシアネートを活性水素含有組成物(すなわち、イソシアネート基と反応できる水素原子含有基を有する反応物質を含む組成物)と反応させることで調製される軟質ウレタンフォームが記載されている。該活性水素含有組成物は、順に、変性植物油ベースポリオールを含む。本明細書で用いるように「変性植物油ベースポリオール」は、植物油の化学構造を変性し、それによりポリオールを生ずるように植物油を処理して調整された非天然起因ポリオールを指す。該処理には、該植物油の二重結合を変性することが含まれることが好ましい。
【0008】
変性植物油ベースポリオールのヒドロキシル基は、イソシアネート基と化学反応して、ウレタン結合を形成する。そのようにして、該ポリオールは、ポリウレタンポリマーに化学的に組込まれる。BVT反応性試験(以下、さらに詳細に記載する)は、ヒドロキシル基とイソシアネート基との間の反応進行度を評価するために用いられうる。該ポリオールを、触媒及びトルエンジイソシアネートと混合し、該BVT反応性試験で概説されるプロトコルに従う反応混合物を形成する場合に、該反応混合物が、少なくとも5,000mPa・s(さらに好ましくは、少なくとも10,000mPa・s、そしてさらにいっそう好ましくは20,000mPa・s)の粘度(該反応混合の形成後、600秒に測定)を有するように、該ポリオールを特徴づけることが好ましい。
【0009】
これらのフォームは、多くの優位性を提供する。例えば、一部の実施形態では、該フォームは、積載効率数を反映するように、比較的少ないポリオール配合(loading)において良好な耐荷力を示す(典型的には、変性植物油ベースポリオール1部当たり少なくとも4ニュートンであり、そして一部の実施形態では、変性植物油ベースポリオール1部当たり少なくとも7、又は少なくとも10ニュートンでありうる)。該積載効率数は、65%圧縮たわみに由来する耐荷重性データを用いて、Van Heumenらの国際公開第02/10247号パンフレットに記載される手順に従って計算される。好ましくは、該フォームは、該植物油ベースポリオールの代わりに等量のコポリマーポリオールを使うことで調製されるウレタンフォームの積載効率数と少なくとも同じ大きさの積載効率数を有する。該フォームはまた、該変性植物油ベースポリオールのない活性水素含有組成物を用いて調製されたコントロールフォームの硬さ値よりも大きな硬さ値を有することが好ましい。
【0010】
ポリエーテルベースポリオール、ポリエステルベースポリオール、又はそれらの組み合わせと組み合わせた該変性植物油ベースポリオールを含むフォームを調製するために用いられた活性水素含有組成物は、ハンドリング及び処理を容易にする低粘度を有することが好適である。該活性水素含有組成物の粘度は、該変性植物油ベースポリオールの代わりにコポリマーポリオールを用いた比較可能な活性水素含有組成物の粘度よりも低いことが好ましい。
【0011】
該活性水素含有組成物はまた、望ましくない不透明であるよりは、むしろ透明である。例えば、1〜49質量部の変性植物油ベースポリオールを、120未満のヒドロキシル基数を有する、99〜51質量部のポリエーテルベースポリオールと混合すると、23℃で安定な液体(すなわち、肉眼で光学的に透明な液体)が形成される。さらに、該活性水素含有組成物は、長期間、23℃で安定であることが好ましい。さらに、該活性水素含有組成物は、0.1μmより大きいサイズを有する粒子を含まないことが好ましい。
【0012】
該フォームの別の有用な特性は、それらの色の定着(周囲条件下で、光への暴露に対し長期間、製造時のホワイトを保持できることを指す)である。好ましくは、紫外線安定剤無しに、6週間の期間、周囲条件下で光への暴露に対し、該フォームは、少なくとも70単位の(L)値、25単位超の(b)値、そして好ましくは、4単位以下の(a)値(以下の、例部分に記載するプロトコルに従って測定される)によって特徴付けられる色を含む正反射(reflectance specular)を有する。さらに、該フォームは、製造の際、該列挙される値に適合する(L)値、(a)値及び(b)値を有し、そしてこれらの値は、上記条件下で、光への暴露に対し実質的に変化しないことが好ましい。特に、該(L)値及び(b)値は、14単位を超えて変化せず、そして該(a)値は、5単位を超えて変化しない。
【0013】
該フォームは、該変性植物油ベースポリオールよりはむしろ、コポリマーポリオールを用いて調製された同等のフォームに関連する臭気よりも、良いとまではいかないが、少なくとも同等の臭気を呈する。さらに、該フォームは環境に優しい。というのは、該変性植物油ベースポリオールは、石油源よりはむしろ、再生可能な天然源から誘導されるからである。
1つ又は2つ以上の本発明の実施形態の詳細を、添付の図面及び以下の明細書内で説明する。本発明の優位性、目的、及び他の特徴は、明細書及び図面、並びに特許請求の範囲から明白となるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
軟質ウレタンフォームは、ポリイソシアネートを、変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物と反応させて調製される。該組成物中には、1種以上の変性植物油ベースポリオールが含まれうる。さらに、該組成物には、1種又は2種以上の非植物油ベースポリオール、例えば、コポリマーポリオール、ポリエーテルベースポリオール、ポリエステルベースポリオール等、並びに樹状高分子が含まれうる。該反応は、発泡剤及び随意選択的な触媒の存在下で実施される。
【0015】
該活性水素含有組成物中に含まれる変性植物油ベースポリオールの量は、該フォームの所望の性能特性に基づいて選択される。一般に、該フォームの耐荷重性能力を上げることが求められる用途の場合、該組成物に、100部の活性水素含有材料当たり0.5〜50質量部の変性植物油ベースポリオールが含まれることが好ましい。変性植物油ベースポリオールの量が、100部の活性水素含有材料当たり1〜40、又は2〜30質量部の範囲にわたる組成物がまた、耐荷重性の目的に有用である。
【0016】
有用な変性植物油ベースポリオールには、エポキシ化植物油(ペルオキシ酸を植物油と反応させて調製できる)を準備し、次いで、該エポキシ化植物油を、アルコール、触媒量のホウフッ化水素酸、及び随意選択的な水と混合させて、ポリオールを形成させることで調整された該ポリオールが含まれる。該ポリオールには、全て2級のヒドロキシル基が含まれる。植物油の全ての二重結合を、エポキシ化するのが基本である。上記調製例は、例えば、Petrovicらの米国特許第6,686,435号明細書、Petrovicらの米国特許第6,107,433号明細書、Petrovicらの米国特許第6,573,354号明細書、及びPetrovicらの米国特許6,433,121号明細書に記載される(参照により、本明細書に組み入れる)。あるいは、残余の二重結合を有するポリオールを生ずる条件下で、エポキシ化反応を実施できる。
【0017】
これらのポリオールを、ウレタンフォームを生産するために直接用いることができる。あるいは、それらは、ホウフッ化水素酸触媒及び随意選択的な水の存在下、上記エポキシ化植物油と反応し、ウレタンフォームの調製用に好適なポリオールを形成させることができる。
【0018】
ヒドロホルミル化法によって調製される変性植物油ベースポリオールも、好適である。この方法では、VIII族の金属触媒(例えば、ロジウム触媒)の存在下、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる。次いで、該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、変性植物油ベースポリオールを形成させる。該方法によって、全て一級のヒドロキシル基を有するポリオールが作成される。これらのポリオールを直接用い、ウレタンフォームを作成できる。あるいは、ホウフッ化水素酸触媒、及び随意選択的な水の存在下で、上記エポキシ化植物油と反応させ、ウレタンフォームの調製用に好適なポリオールを形成させることができる。
【0019】
好適な植物油の例には、大豆油、ベニバナ油、アマニ油、コーン油、ヒマワリ油、オリーブ油、カノーラ油、ゴマ油、綿実油、パーム油、菜種油、きり油、魚油、ピーナッツ油、及びそれらの組み合わせが含まれる。高オレイン酸ベニバナ油、高オレイン酸大豆油、高オレイン酸ピーナッツ油、高オレイン酸ヒマワリ油、及び高エルカ酸(high erucic)菜種油(ハマナ油)を含む遺伝学的に改良された植物油、及び部分水素化植物油も有用である。
【0020】
ポリイソシアネートは、分子当たり、平均で少なくとも約2.0個のイソシアネート基を有することが有用である。脂肪族及び芳香族の両方のポリイソシアネートを用いることができる。好適な脂肪族ポリイソシアネートの例には、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,12−ドデカンジイソシアネート、シクロブタン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3−及び1,4−ジイソシアネート、1,5−ジイソシアナト−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、水素化された2,4−及び/又は4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(H12MDI)、イソホロンジイソシアネート等が含まれる。好適な芳香族ポリイソシアネートの例には、2,4−トルエンジイソシアネート(TDI)、2,6−トルエンジイソシアネート(TDI)、及びそれらのブレンド、1,3−及び1,4−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(少量の2,4’−異性体との混合物を含む)、1,5−ナフチレンジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネート、ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート(PMDI)等が含まれる。上記ポリイソシアネートの誘導体及びプレポリマー、例えば、ウレタン、カルボジイミド、アロファネート、イソシアヌレート、アシル化ウレア、ビウレット、エステル、及び類似の基を含む誘導体及びプレポリマーを、同様に用いることができる。
【0021】
ポリイソシアネートの量は、約60〜約120、好ましくは約70〜約110、そして水の量が多い配合の場合(すなわち、該配合が、該配合中の100質量部の他の活性水素含有材料当たり、少なくとも約5質量部の水を含む場合)には約70〜約90のイソシアネートインデックスを与えるのに十分な量であることが好ましい。「イソシアネートインデックス」は、該反応混合物中の活性水素基に対するイソシアネート基の比の100倍を指す。
【0022】
該発泡剤は、該反応条件下で、ポリオールとポリイソシアネートとの間の反応条件下で、気体を発生させる。好適な発泡剤には、水、液体二酸化炭素、アセトン、及びペンタンが含まれ、水が好ましい。
該発泡剤は、所望のフォーム密度を提供するために十分な量で用いられる。例えば、唯一の発泡剤として水が用いられた場合、該配合中の100質量部の他の活性水素材料当たり、約0.5〜約10、好ましくは約1〜約8、さらに好ましくは約2〜約6質量部が用いられる。
【0023】
該配合中に含まれる他の添加剤には、界面活性剤、触媒、セルサイズコントロール剤、セルオープニング剤、着色料、酸化防止剤、保存料、静電気拡散剤(static dissipative agent)、可塑剤、架橋剤、難燃剤等が含まれる。
有用な界面活性剤例には、シリコーン界面活性剤及び脂肪酸のアルカリ金属塩が含まれる。シリコーン界面活性剤、例えば、ジメチルシロキサン及びアルキレンオキシドのブロックコポリマーが好ましく、そしてシリコーン界面活性剤の「低かぶり(fog)」グレードが特に好ましい。
【0024】
有用な触媒例には、第三級アミン化合物及び有機金属化合物が含まれる。有用な第三級アミン化合物の具体例には、トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ジエチルエタノールアミン、N−ココモルホリン、1−メチル−4−ジメチルアミノエチルピペラジン、3−メトキシ−N−ジメチルプロピルアミン、N,N−ジエチル−3−ジエチルアミノプロピルアミン、ジメチルベンジルアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル等が含まれる。第三級アミン触媒は、該配合中の活性水素含有材料100質量部当たり、約0.01〜約5、好ましくは約0.05〜約2部の量で、用いられることが有利である。
【0025】
有用な有機金属触媒の具体例には、錫、ビスマス、鉄、亜鉛等の金属の有機塩が含まれ、そして有機錫触媒が好ましい。好適な有機錫触媒には、ジメチルチンジラウレート、ジブチルチンジラウレート、錫のオクタン酸塩等が含まれる。他の好適な触媒は、例えば、米国特許第2,846,408号明細書に教示される(参照により、本明細書に組み入れる)。好ましくは、該配合中の活性水素含有材料の100質量部当たり、約0.001〜約1.0質量部の有機金属触媒が用いられる。
触媒のブレンドも、用いることができる。
【0026】
ある場合では、静電気拡散剤を、フォーム調整の際に配合内に含ませるか、又は最終フォームを処理するために用いることができる。有用な例には、米国特許第4,806,571号、第4,618,630号、及び4,617,325号明細書に記載されるような、随意選択的にエンハンサー化合物と併せた、不揮発性のイオン性金属塩が含まれる。特別な関心は、最大約8個の炭素原子を有するパーフルオロ化脂肪族カルボン酸のナトリウム塩、又はテトラフェニル硼酸ナトリウム(sodium tetraphenylboron)を最大約3質量%用いることに属する。
【0027】
自由膨張(free−rise)(スラブストック)技法及び成形技法を用い、該フォームを調製できる。スラブストック法では、反応物質を混合してコンベア上に注ぎ、該コンベア上で該反応混合物が自重に逆らって膨らみかつ硬化する。成形法では、反応物質を混合し、そして内該反応物質が反応し、該モールドを満たし、そして該モールドキャビティーの形状をとるモールドに分注する。
【0028】
最適の物性を作り上げるため、初期フォーミングの後(成形フォームの場合には離型後)、該フォームをポストキュアさせることが望ましい場合が多い。ポストキュアは、周囲条件下で約12時間〜7日、又は高温で約10分〜約3時間、実施されうる。
ある場合では、該フォームのセル壁を機械的に連通させる(open)ことが望ましい。これは、公知のクラッシュ技法のいずれかで、最も都合良く実施される。
【0029】
ある場合では、異なる硬さ値を有する、2箇所以上の領域を有するフォームを調製することが望ましい。該領域の1方又は両方には、変性植物油ベースポリオールを用いて調製された上記記載の軟質ウレタンフォームが含まれうる。
該生成フォームは、密度、抗張力、引裂強度、及び破断点伸びを含む良好な機械的性質を示す。一般に、フォーム密度は、8〜160kg/m、好ましくは12〜128kg/m、そしてさらに好ましくは16〜80kg/mの範囲にわたる。特定の密度値は、該フォームが意図する用途に基づいて選択される。
【0030】
該フォームは、様々な用途で用いられうる。例えば、該フォームを、自動車又は家具の使用において、シート構成材(シートクッション、シートバック、又は両方)に組込むことができる。自動車の使用向けのシート部品のケースでは、複数の強度のフォームが特に有用である。該フォーム用の他の用途例には、カーペット下敷き、マットレス、及び包装用軟質フォームが含まれる。
【実施例】
【0031】
略称
この部分を通して、次の略称を用いる。
Bサイドマスターバッチ…一又は複数のポリオール、界面活性剤、架橋剤、触媒、添加剤及び発泡剤の事前混合物である。後に、フォーム形成反応を開始させるために所望のポリイソシアネートと混合される。
BVT…用語「ブルックフィールド粘性試験」に関する略称。該試験は、重要なポリイソシアネートを有する種々のポリオールのゲル化(gellation)反応特性を比較するために、簡素でかつ好都合な方式である。
CPP…用語「コポリマーポリオール」に関する略称。
CS…用語「圧縮永久たわみ(compression set)」に関する略称。
【0032】
フォーム臭気…ある場合では、離型し、そしてハンドクラッシュしてすぐに、各フォームをその臭気特性に関して評価した。「正常」の評価を、一般的な技術を用いて新しく調製されたフォームと違わない臭気を示すフォームに割り当てた。他の例では、該フォームは、用いられた特定のポリオールに由来しうる著しい臭気をおびる場合がある。「低刺激性」の評価を、明白に異なるものの、不愉快ではない臭気レベルを有するフォームに割り当てた。「強力」の評価は、臭気が異なり、そして大部分の観察者が嫌うレベルで存在することを示した。
【0033】
他の場合では、フォーム臭気を、下記の「臭気試験」部分で記載されるSAE J1351手順に従って評価した。
フォームタイトネス…成形後すぐに、クローズセル又はオープンセルフォームがどのように見えるかの主観的評価。タイトネスによって、該フォームは、オープンセルよりは、クローズセルであることが推測される。クローズセルフォームはタイトであるといわれ、離型事象の際、どの程度簡単に該フォームが裂けるか、そして該フォームを冷却する際、収縮を避けるため、該フォームセルを機械的にクラッシュオープンさせるためにどの程度の圧縮圧が必要であるかに関する含意を有する。
HACS…用語「高湿度熟成化(Humid aged)圧縮永久たわみ」に関する略称。
【0034】
ハンドクラッシュ…新たに離型されたフォームパッドの見える表面上に片方の手を置き、そして繰返し、該フォームを上下にストロークし、該フォーム中に存在しうる閉じられたセルウィンドーの破壊を生じさせる物理的行為。該行為は、該パッドの表面全体にわたって繰り返され、該パッドの様々な部分において均一性を確保する。
【0035】
積載効率数…国際公開第02/10247号パンフレットの通りに計算された数字であり、フォーム強度調整の候補の方法が、さらに有効であることを決定する手助けとなる。該積載効率評価は、添加される荷重強化材料の質量部当たりのフォーム強度増加に関するニュートン数として規定される。該評価の適切な推測のために、荷重調整添加剤を含まないベース又はコントロール配合に対する参照が、必要である。
【0036】
耐荷重性特性…軟質フォームの耐荷力の試験内で見出された結果を示すために用いられる総称。通常報告されるデータには、25及び65%の圧縮たわみ値が含まれる。
圧縮たわみ係数…25%圧縮たわみ値に対する65%圧縮たわみ値の比として計算される数字。
【0037】
材料
例中で、次の材料を用いた。
Arcol(商標)F−3022…プロピレンオキシド及びエチレンオキシドをグリセリンベースの開始剤化合物に添加して作成される、石油ベースで、公称3000の分子量のポリエーテルトリオール。購入可能な製品の典型的な特徴には、無色の色、事実上全てが二級である末端ヒドロキシル基、約56のヒドロキシル基数、そして480mPa・s程度の粘度(25℃)が含まれる。該材料は、非常に低刺激性であり、ポリエーテルポリオール特有の臭気を示す。該材料は、Bayer Corporationから購入可能である。
【0038】
Arcol(商標)LHT−240…プロピレンオキシドをグリセリンベース開始剤化合物に添加して作成される、石油ベースで公称700の分子量のポリエーテルトリオール。購入可能な製品の典型的な特徴には、無色の色、事実上全てが二級である末端ヒドロキシル基、約238のヒドロキシル基数、そして250mPa・s程度の粘度(25℃)が含まれる。該材料は、非常に低刺激性であり、ポリエーテルポリオール特有の臭気を示す。該材料は、Bayer Corporationから購入可能である。
【0039】
Chem−Trend PRC−7166…Chem−Trend Corporationから入手可能な、溶剤ベースの専売の離型剤。
Dabco(商標)BL−11…ジプロピレングリコール中のビス(ジメチルアミノエチル)エーテルの70質量%の溶液からなる、Air Product Corporationから市販される触媒製品。典型的には、発泡反応用の触媒として用いられる。
【0040】
Dabco(商標)DC−5169…Air Product Corporationから市販される界面活性剤製品。
Dabco(商標)33−LV…ジプロピレングリコール中の33質量%のトリエチレンジアミンから成るAir Product Corporationから市販される触媒製品。典型的には、重合又はゲル化触媒として用いられる。
DEOA…ジエタノールアミン。Huntsman製の純粋な商用銘柄が、この作業内で、フォーム安定架橋剤として用いられた。
【0041】
Hyperlite(商標)E−848ポリオール…プロピレンオキシドを、専売の開始剤化合物に添加し、中間分子量に到達させ、次いで、官能性及び一級ヒドロキシル基の存在の増加により最終製品の反応性を改良するように、エチレンオキシドでキャップすることによって作成される石油ベースで、高官能性タイプのポリエーテルポリオール。該材料の典型的な特徴には、非常に薄い淡黄色、3.8の官能性、約31.5のヒドロキシル基数、及び1100mPa・s程度の粘度(25℃)が含まれる。該材料は、非常に低刺激性で、そしてポリエーテルポリオール特有の臭気を示した。この材料は、Bayer Corporationから購入可能である。
【0042】
Hyperlite(商標)E−849コポリマーポリオール…コポリマー粒子を含む、分散され、かつ安定化されたスチレン/アクリロニトリルを公称41質量%含む石油ベースポリエーテルポリオール。該材料の典型的な特徴には、オフホワイト色、約18のヒドロキシル基数、及び6500mPa・s程度の粘度(25℃)が含まれる。該材料は、低刺激性で、そしてコポリマーポリオール特有の臭気を示した。該材料は、Bayer Corporationから購入可能である。
【0043】
Niax(商標)D−19…GE Silicones−OSI Specialties、Incから購入可能な錫ベースゲル化触媒。
Niax(商標)Y−10184…GE Silicones−OSI Specialties,Incから購入可能なシリコーンベース界面活性剤。該製品は、軟質成形ウレタンフォームの作成に用いるために設計された。
ポリオールA…下記例に関して、この材料は、Hyperlite(商標)E−849 コポリマーポリオールである。
ポリオールB…下記例に関して、この材料は、Arcol(商標)LHT−240ポリオールである。
ポリオールC…下記例に関して、この材料は、SoyOyl(商標)GC5Nポリオールである。
ポリオールD…下記例に関して、この材料は、SoyOyl(商標)P38Nポリオールである。
【0044】
ポリオールE…Petrovicの米国特許第6,433,121号明細書の例6に記載された手順に従って調整された変性大豆油ベースポリオール。該製品の典型的な特徴には、イソシアネート化合物との正の反応性、事実上2級の末端ヒドロキシル基、3.8のヒドロキシル基官能性、200のヒドロキシル基数、及び12,000mPa・s程度の粘度(25℃)が含まれる。該製品は、薄い淡黄色であり、非常に低刺激性で、かつ特有の臭気を示す。
【0045】
ポリオールF…以下に記載するような変性大豆油ベースポリオール。該ポリオールは、未反応の二重結合を含む。該製品の典型的な特徴には、イソシアネート化合物との正の反応性、事実上2級の末端ヒドロキシル基、192のヒドロキシル基官能性、及び5,500mPa・s程度の粘度(25℃)が含まれる。該製品は、薄い淡黄色であり、非常に低刺激性かつ特有の臭気を示す。
【0046】
ポリオールG…以下に記載の方法に従って調製された変性大豆油ベースポリオール。該製品の典型的な特徴には、イソシアネート化合物との正の反応性、事実上1級の末端ヒドロキシル基、4.5のヒドロキシル基官能性、220のヒドロキシル基数、及び14,000mPa・s程度の粘度(25℃)が含まれる。該製品は、色が淡く、そして非常に低刺激性かつ特有の臭気を示す。
【0047】
ポリオールH…以下に記載の方法に従って調製された変性大豆油ベースポリオール。該製品の典型的な特徴には、イソシアネート化合物との正の反応性、事実上全て2級の末端ヒドロキシル基、89のヒドロキシル基官能性、及び2,300mPa・s程度の粘度(25℃)が含まれる。該製品は、淡黄色であり、そして非常に低刺激性かつ特有の臭気を示す。
【0048】
SoyOyl(商標)GC5N…Urethane Soy Systems Companyによって市販される、半軟質及び硬質フォーム用途向けに設計されたバイオベースポリオール。該製品の典型的に報告される特徴には、3の官能性、275のヒドロキシル基数、及び2,700mPa・sの粘度(25℃)が含まれる。該製品には、高濃度の添加グリセリン及びサッカロースが含まれることに留意すべきである。該材料は琥珀色であり、大豆油を連想される強い臭気を示す。
【0049】
SoyOyl(商標)P38N…Urethane Soy Systems Companyによって市販される、軟質フォーム用途向けに設計されたバイオベースポリオール。該製品の典型的に報告される特徴には、2の官能性、53のヒドロキシル基数、及び2,800mPa・sの粘度(25℃)が含まれる。該材料は琥珀色であり、大豆油を連想される強い臭気を示す。
Tegostab(商標)B−2370…一般的なスラブストックフォーム用途向けに設計された、Degussa AGから購入可能な界面活性剤製品。
【0050】
Tegostab(商標)B−4690 LF…Degussa AGから購入可能な低かぶりグレードの界面活性剤。
トルエンジイソシアネート…この作業において、トルエンジイソシアネートの2,4異性体及び2,6異性体の80/20ブレンドの市販の試料を用いた。該材料は、Bayer Corporation製のものであり、そしてMondur(商標)TD−80製品のグレードAとして同定された。
…間接発泡剤として、市販のグレードの蒸留水を用いた。
【0051】
ポリオール合成
1.ポリオールF
変性大豆油ベースポリオールFの調製を、温度制御、添加漏斗、還流冷却器及びスターラーを備えている2リットルの三ツ首丸底フラスコの実験装置で開始した。500g(2.5モルの二重結合)の大豆油であって、Archer Daniels Midland CompanyからRBDグレードとして市販され、そして127mgI/100gのヨウ素価と60mPa・sの粘度とを有する油を、この反応器の系に添加した。
【0052】
また、75gの氷酢酸(1.25モル)と、6.36gの50%硫酸水溶液(0.0325モル)とを、該反応器に添加した。該反応器の系を70℃の温度まで上げながら、これらの成分を完全に混合させた。該温度が設定点に達した後、70℃の設定温度を維持し、そして力強く撹拌しながら、30分の時間にわたり、過酸化水素の35%水溶液(アルドリッチカタログ番号34,988−7)243gを、滴下漏斗から添加した。さらなる4.5時間の反応時間の後、該反応器の系の内容物を2リットルの分液漏斗に移動し、そして冷却させた。該冷却時間の間に、水及び未精製の部分エポキシ化大豆油が、2層に分離した。
【0053】
該第一の水層を排出し、次いで該未精製の部分エポキシ化大豆油層を、1リットルの蒸留水のアリコートで3回水洗して、生成物の準備を続けた。次いで、該洗浄された部分エポキシ化大豆油を単離し、そしてさらに40gの塩基性イオン交換樹脂(Bayer製のLewatite MP−64)を添加した。該混合物を2時間撹拌し、任意の残りの酸を中和させた。次いで、該製品をろ過してイオン交換樹脂を取り出し、そして減圧にさらして残余の水を除去した。25.6mgI/100gのヨウ素価、及び5.4%のエポキシ酸素含有率数を有する、部分エポキシ化大豆油の最終生成物を得た。
【0054】
該変性大豆油ベースポリオールFの調製は、上記同一の反応器の系を洗浄し、そしてリセットして続けた。ここで、330g(10.33モル)のメタノール、83g(4.59モル)の水及び6.731gのテトラホウフッ化水素酸(水との48%混合物として、アルドリッチのカタログ番号20,793−4として入手可能)を該反応器に添加した。
【0055】
該反応器の系を沸騰するまで温度を上げながら、これらの成分を完全に混合させた。次いで、上記で調製された、部分エポキシ化大豆油510g(1.72モルのエポキシ基)を、強撹拌される反応器に直ちに添加した。
【0056】
さらなる60分の反応時間の後、酸を中和するために、100gの塩基性イオン交換樹脂(Bayer製のLewatite MP−64)を添加した。該混合物を1時間撹拌し、次いで、冷却させた。固体のイオン交換樹脂をろ過し、そして減圧蒸留によって残余の水及びアルコールを除去して、生成物の回収を続けた。最終的に回収された変性大豆油ベースポリオールは、薄い淡黄色であり、そして192mgKOH/gのヒドロキシル基数と、5,500mPa・sの粘度(25℃)とを有していた。
【0057】
2.ポリオールG
変性大豆油ベースポリオールGの調製を、500mL、ステンレス鋼、高圧反応器の実験装置を用いて開始した。該反応器は、温度制御、気体用の添加部位、及びスターラーを備えていた。100g(0.512モルの二重結合)の大豆油であって、Archer Daniels Midland CompanyからRBDグレードとして市販され、そして127mgI/100gのヨウ素価と60mPa・sの粘度とを有する油を、この反応器の系に添加した。
【0058】
また、0.129g(0.0005モル)のロジウムジカルボニルアセチルアセトネートと、0.66g(0.0025モル)のトリフェニルホスフィンとを、該反応器に添加した。該反応器を密封して、そして水素及び一酸化炭素の等モル比から成る3倍量の合成気体混合物で、該反応器の系をフラッシュさせながら、これらの成分を完全に混合させた。次いで、該反応器を、同一の気体組成物で13.4mPaまで加圧した。
【0059】
撹拌を続け、そして25分の時間にわたり、該反応器の系を90℃の温度まで上げた。これらの条件において、さらに2時間、該反応を続けさせた。次いで、該反応器温度を70℃まで下げ、該気体圧を開放し、そしてさらに3倍量の純粋な水素ガスでフラッシュした。
【0060】
次いで、該反応器を、水素ガスで3.4mPaまで加圧し、シールし、撹拌し、130℃まで加熱し、そして30分間、それらの条件において維持し、ロジウムベース触媒を不活性化させた。
【0061】
該反応器を30℃まで冷却させ、そして気体圧を開放させた後、該反応器を開け、そして9gのラネーニッケルと、50mLのイソプロパノールを該反応器内に充填させた。該系を再シールし、3倍量の水素ガスでフラッシュし、次いで、該水素ガスで4.1mPaまで加圧した。撹拌を開始し、そして温度を110℃まで上げた。3〜5mPaの水素圧を維持して、5時間にわたり、該反応を続けた。
【0062】
次いで、該反応器を室温まで冷却させ、そして該気体圧を開放させた。生成物の回収は、セライトを介して反応器の内容物をろ過し、そして減圧蒸留によって残差の溶媒を取り除くことから成った。最終的に回収された変性大豆油ベースポリオールは、220mgKOH/gのヒドロキシル基数と、14,000mPa・sの粘度(25℃)とを有する薄いブラウンの液体であった。
【0063】
3.ポリオールH
変性大豆油ベースポリオールHの調製を、温度制御、添加漏斗、還流冷却器及びスターラーを備えている5リットルの三ツ首丸底フラスコの実験装置で開始した。Archer Daniels Midland CompanyからRBDグレードとして市販され、そして131mgI/100gのヨウ素価と62mPa・sの粘度とを有する大豆油1500gを、この反応器の系に添加した。
【0064】
また、225gの氷酢酸と、19gの50%硫酸水溶液とを、該反応器に添加した。該反応器の系を70℃の温度まで上げながら、これらの成分を完全に混合させた。該温度が設定点に到達した後、70℃の温度を維持し、そして力強く撹拌しながら、30分の時間にわたり、35%の過酸化水素水溶液(アルドリッチカタログ番号34,988−7)729gを、滴下漏斗から添加した。さらに45分間反応させた後、該反応器の系の内容物を3リットルの分液漏斗に移動し、そして冷却した。該冷却時間の間、水及び未精製の部分エポキシ化大豆油が、2層に分離した。
【0065】
該第一の水層を排出し、次いで該未精製の部分エポキシ化大豆油層を、1リットルの蒸留水のアリコートで3回水洗して、生成物の準備を続けた。次いで、該洗浄された部分エポキシ化大豆油を再度単離し、そして100gの塩基性イオン交換樹脂(Bayer製のLewatite MP−64)を添加した。該混合物を2時間撹拌し、任意の残りの酸を中和した。次いで、該製品をろ過してイオン交換樹脂を取り出し、そして減圧にさらして残余の水を除去した。88mgI/100gのヨウ素価、及び1.89%のエポキシ酸素含有率数を有する、部分エポキシ化大豆油の最終生成物を得た。
【0066】
変性大豆油ベースポリオールHの調製を、温度制御、添加漏斗、還流冷却器及びスターラーを備えている1リットルの三ッ首丸底フラスコの実験装置を用いて続けた。上記ポリオールGを作成するために記載された技法と同様のヒドロホルミル化技法によってあらかじめ調製された、変性大豆油ベースポリオール63gを、該反応器に添加した。ここで用いられる特定のヒドロホルミル化タイプのポリオールにおいて、触媒として、ロジウムジカルボニルアセチルアセトネートの代わりに、コバルトカルボニルを用いることを除いて、ポリオールGの場合のように、正確に実施した。また、0.5gのテトラホウフッ化水素酸(水との48%混合物)が、該反応器に添加された。
【0067】
該反応器の系を100℃まで上げながら、これらの成分を完全に混合させた。次いで、上記ポリオールHの合成の場合に調製された、部分エポキシ化大豆油150gを、強撹拌される反応器に直ちに添加した。
【0068】
さらに40分反応させた後、該系を50℃に冷却させ、酸を中和するために、10gの塩基性イオン交換樹脂(Bayer製のLewatite MP−64)を添加した。該混合物を1時間撹拌し、次いで、イオン交換樹脂を取り出すためにろ過した。減圧蒸留によって残余の水を取り除き、生成物の回収を続けた。最終的に回収された変性大豆油ベースポリオールは、薄い淡黄色であり、そして89mgKOH/gのヒドロキシル基数と、2,300mPa・sの粘度(25℃)とを有していた。
【0069】
ポリオールのゲル化反応性
ポリオールのゲル化反応性ポテンシャルを、BVT反応性試験を用いて評価した。この簡素な粘度増加試験は、トルエンジイソシアネートとのゲル化反応モデルにおいて、種々のポリオールの反応特性を比較するために都合の良い方式である。ポリオールのゲル化反応特性を決定するために、ポリオールの好都合なサイズの試料(典型的には100g)を、125mLの広口ガラス瓶に入れた。0.25cmのDabco(商標)33−LV触媒を、精密なガラスシリンジを介して、該ビンに添加した。次いで、Jiffy Mixer brand、Model LM、混合羽根を備えているlab−duty電気スターラーを用いて、30秒間、1000RPMで該瓶の内容物を撹拌した。
【0070】
該触媒内で撹拌させた後、105インデックスに相当するトルエンジイソシアネート量を添加し、そして該瓶を、上記同一の混合装置の上で30秒間、再度撹拌した。該30秒間の混合の終わりに、該瓶をスターラーから取り出し、粘度計の上に置き、そして20分間にわたり、粘度増加を記録した。適切に乾燥させた試料を用いたので、フォーム形成は含まれておらず、該試験は、ポリマー形成又はゲル化反応に関連する事象を正しく測定しているものと推定される。収集された時間及び粘度データは、任意のコンピュータ表計算ソフト又はグラフィックプログラムを用いて好都合にプロットされ、試験されたポリオールに関して、フィンガープリントBVT反応性曲線が与えられる。反応性曲線の形状及び位置に影響を及ぼす主要な要因には、ポリオールの官能性及び分子量、2級及び/又は1級ヒドロキシル基の存在、並びに微量の酸又は塩基等の汚染物質から生ずる負の寄与が含まれる。
【0071】
成形軟質フォームの調製
(a)マスターバッチの調製
例中に列挙される成形軟質フォームの作成における第一の段階のように、所望のフォーム配合の種々の成分を、1ガロンの広口プラスチックジャグに添加することで、Bサイドマスターバッチ配合を作成した。最初に、ポリオールを該ジャグに添加し、次いで、Jiffy Mixer brand、Model HS−2、混合羽根を備えるlab duty電気ミキサー上に置いた。混合を開始し、そして該混合をし続けながら、他の全ての成分を順に添加した。最後の配合成分を添加した後、混合をさらに15分続けた。次いで、該マスターバッチを、ミキサーから取り出し、そして粘度測定並びに色及び透明度の観察のため、1000mLの広口ガラスジャー試料を取得した。フォーム形成のための他の調整を完了させると同時に、残ったマスターバッチにフタをした。
温度を25℃に調整した後、従来の回転形式のブルックフィールドブランドの粘度計を用いて、マスターバッチ粘度を測定した。
【0072】
(b)ブロックモールド試験及びその調製
標準的なフォーム特性を決定し、そしてフォーム物性試験に関する試料パッドを得るために、38.1×38.1×11.4cmの電気加熱されたアルミニウムモールド内で、フォームを調製した。成形温度を、66℃(±1℃)に電子制御した。該モールドは、ヒンジで動くようにされたフタ、3面上の強力な機械的クランプ、及び従来の5つの通気口を備えていた。該通気口は、直径0.31cmであった。各フォームに注ぐ前に、該モールドに、コーティング上に、Chem−Trend PRC−7166離型剤をスプレーした。
【0073】
(c)混合成分及びフォーム生成物に関する手順
所望量のBサイドマスターバッチ配合を、33オンスのポリカップ(Model DMC−33、International Paper Companyから入手可能)に添加して、フォーム生成を開始させた。Bサイドマスターバッチ及び加えるトルエンジイソシアネートに関する注ぎ質量は、該モールド内で、公称のパッキングと共に、32kg/mの成形密度を調整するように、密接して制御された。
【0074】
例の全ての成形フォームは、トルエンジイソシアネートインデックス100で調製された。各配合において、計算量のトルエンジイソシアネートを、注意深く、400mLの三注入(tri−pour)型プラスチックビーカー内に検量し、そして混合位置の近くに置いた。
【0075】
フォーム生成反応を開始させるため、Conn Mixers Company、ConnBlade Brand、Model ITC、3インチ径の混合羽根に取り付けられた、Delta ShopMaster brand、Model DP−200、20インチサイズのshop drill pressから作られた混合装置上に、Bサイドマスターバッチを含むカップを置いた。該ミキサーを、電子カウントダウンタイマーによって制御される計30秒の時間、1100RPMで作動するようにセットした。足踏みスイッチで混合を開始した。該タイマーがカウントダウンを始めると、トルエンジイソシアネートのビーカーが持ち上げられ、そして6秒の混合時間が残る時点で、該トルエンジイソシアネートが、該カップに直ちに添加された。
【0076】
該混合サイクルの終わりに、該混合カップの内容物を、通常のスポット注入パターンにおいて、モールド内に直ちに注いだ。該モールドのフタを閉め、ロックし、そして該フォームを6分間硬化させた。硬化時間の間、特定配合に関する上昇時間を記録することができるように、中心のモールド通気孔を、念入りに観察した。
硬化サイクルの終わりに、該モールドのフタを開け、該フォームパッドを取り出し、そして即座にハンドクラッシュした。該フォームパッドを切り取って形を整え、重さを量り、ラベルをつけ、そして物性に関する試験をする前に、25℃及び50%(相対湿度)において7日間置いた。
【0077】
軟質スラブストックフォームの調製
105のイソシアネートインデックスを用いることを除いて、成形軟質フォームに関する上記手順を用いて、例26及び例27中で用いられる軟質スラブストックフォームを作成し、そして該フォームを自由膨張させ、そしてオープントップペーパーコンテナ内で硬化させた。
【0078】
物性試験
ASTM D 3574に列挙される次の手順で、該軟質フォームの物性を評価した。高湿度熟成化圧縮永久たわみ試験の場合には、高湿度の熟成条件は、ASTM D 3574の試験J、手順Jで説明される条件である。
【0079】
種々の候補のポリオールの荷重強化効果を比較するために、Van Heumenらの国際公開第02/10247号パンフレットに教示される「積載効率」評価システムが用いられた。該パンフレットには、積載効率は、コントロールフォーム配合又は基材に添加された荷重強化材料の質量部当たりのフォーム強度増加のニュートン数として規定されている。より大きな数が望ましく、そして添加剤に関するコストデータと結び付けて、技術は、フォーム製造者に、加えられたニュートン当たりのドルに基づいて、最も良好な荷重構築オプションを選択させる。以下の例では、65%フォームたわみ由来の耐荷重性データを用いて該計算がなされた。
【0080】
臭気試験
用いられた試験手順は、SAE J1351であった。各例において、3液量クオート(three 1 quart)の金属缶及びフタを65℃のオーブン内に1時間置いた。第一の缶はフォームがなく、ひいてはコントロールとして用いられた。第二の缶は、該フォームの乾燥試料を含んでいた。第三の缶は、2cmの蒸留水を加えたフォームを含んでいた。該オーブンから取り出したときに、それぞれの缶の臭気を、3人の評価人(panel)が評価した。該評価人は、各缶に対して、1〜5の範囲の評価を割り当てた。
該評価は、次の通り;
1.目立つ臭気はなし;
2.わずかではあるが、目立つ臭気;
3.確かな臭気ではあるが、不快感を与えるほど強烈ではない;
4.強烈な不快感を与える臭気
5.非常に強烈な不快感を与える臭気:
である。
【0081】
色試験
色評価は、6インチの積分球を有するHunterLab UltraScan XE 分光比色計を用いて実施した。10°の観測装置及び光源D65を用いて、ASTM E308に従って、正反射を含む反射(reflectance with specular included)及び正反射を除外した反射(reflectance with specular excluded)を測定した。該試料部分は円形であり、そして8°の視角及び1インチのビーム径を用いて、直径1インチを測定した。該データの加工は、375nm〜750nmの波長範囲にわたり、10nm毎に所得したスペクトルデータからコンピュータで計算された。カラースケールは、L、a、bであった。
【0082】
例1〜6
これら例の目的は、BVT反応性試験手順に従う種々のポリオールのゲル化反応性を比較することである。
例1:Arcol(商標)LHT−240(ポリオールB);
例2:SoyOyl(商標)GC5N(ポリオールC);
例3:SoyOyl(商標)P38N(ポリオールD);
例4:ポリオールE
例5:ポリオールF
例6:ポリオールG
【0083】
該結果を図1〜図3に示す。該結果によって、2種の変性植物油ベースポリオール(ポリオールE及びポリオールF)は、トルエンジイソシアネートとの反応性(石油ベースポリオールとトルエンジイソシアネートとの反応性に匹敵)を有し、そしていずれのSoyOyl(商標)ポリオールよりも十分に高いことが実証された。ポリオールGは、石油ベースポリオール及びSoyOyl(商標)ポリオールの両方のトルエンジイソシアネートとの反応性よりも高い、トルエンジイソシアネートとの反応性を有していた。
【0084】
各反応混合物の粘度は、ポリオール、トルエンジイソシアネート、及び触媒を混合した後、600秒で評価した。該結果を下記の表1に記載する。該結果によって、3種の変性植物油ベースポリオール(ポリオールE、ポリオールF、及びポリオールG)を含む反応混合物は、600秒後、20,000mPa・s超の粘度を有することが実証された。これは、有利には、石油ベースポリオール(ポリオールB)に匹敵し、そしてポリオール及びジイソシアネート間の正の反応性を実証する。対照的に、ポリオールC及びポリオールDを含む反応混合物は、相当低い粘度を有し、せいぜい、ポリオールとジイソシアネートとの間の最小の反応を示唆する。
【0085】
【表1】

【0086】
例7〜9(比較例)
比較例7は、最終フォームの耐荷重性特性を変える目的のため、特に添加成分を含まない軟質成形ウレタンフォームに関する。該フォーム成分及び特性を表2に列挙する。該例のために調製されたマスターバッチは透明であり、そして無色の外観であった。いくつかの成分の均一混合物が得られたときを、視覚で容易に決定できる。該マスターバッチ粘度は低かった。
【0087】
離型及びハンドクラッシュの後すぐ、新しいフォームは、この種の石油ベースポリエーテルフォーム特有の臭気をもたらした。耐荷重性特性は、当業者によって、通常「柔らかい」と評価されるようであった。この配合中に荷重を調整するポリオールは存在しないので、このフォームに関する積載効率の計算値は、報告されていない。
【0088】
比較例8及び比較例9は、2種の異なる濃度のコポリマーポリオール(ポリオールA)を用いて調製された軟質成形ウレタンフォームに関する。これらフォームのフォーム成分及び特性をまた、例2に列挙する。得られたマスターバッチは、事実上不透明であり、そして望ましくないオフホワイト色を有する。上記特性によって、該成分が完全に混合されたときを決定することは不可能である。該マスターバッチの色はまた、最終フォームに移り、最終フォームに望ましくないオフホワイト色を付与する。望ましくないカラーボディーの存在は、背面照明型の検査テーブルの上にそれを置いた後、該フォームを観察した場合に、特に明らかであった。軟質フォーム配合に添加した場合、コポリマーポリオールの粒子を含むスチレン/アクリロニトリルは、最終フォームの耐荷重性特性を増加するネット効果を有していた。
【0089】
【表2】

【0090】
【表3】

【0091】
例10〜例12(比較例)
比較例10は、石油ベースポリエーテルポリオール(ポリオールB)を用いて調製された軟質成形ウレタンフォームに関する。該フォーム成分及び特性を、表3に列挙する。該マスターバッチは無色及び透明の外観であり、そして低粘度を与えた。
【0092】
比較例11及び比較例12は、2種の先行技術の大豆油誘導化ポリオール:SoyOyl(商標)GC5N(ポリオールC)及びSoyOyl(商標)P38N(ポリオールD)を用いて調製された軟質成形ウレタンフォームに関する。該フォーム成分及び特性を、表3に列挙する。これらのフォームは色が悪く、そして強烈で不愉快な臭気を示した。例11から生じたフォームは、有用な耐荷重性強化を示さなかった。ポリオールC及びポリオールDの濃度を増やそうとする試みは、フォームの崩壊に至った。
【0093】
【表4】

【0094】
【表5】

【0095】
【表6】

【0096】
例13〜例18
これらの例は、本発明に従う変性植物油ベースポリオールを用いて調製された、軟質成形ウレタンフォームに関する。該フォーム成分及び特性を、表4に列挙する。
【0097】
例13〜例18では、比較例7〜比較例12で用いられたNiax(商標)Y−10184等の界面活性剤よりも、さらに活性が低く、それらの作用においてさらに特有であり、そしてさらに経済的に用いることができる一般的な界面活性剤の組み合わせを用いて優れたフォームが作成されうることが実証された。本発明の変性植物油ベースポリオールが、高活性、高性能、及び軟質ウレタンフォームを調製するために通常用いられるよりも高価な界面活性剤が必要ないように、驚くべきレベルの自己乳化性(self−surfactantcy)を示すことができることが、これによって示唆される。
【0098】
例13〜例15では、種々の濃度のポリオールEを用いて、フォームを調製した。得られたマスターバッチは、透明な外観、許容できる色であり、そして特に粘度が低かった。各配合から、フォームパッドの作成に成功し、そして物性試験用にフォームにダメージを与えずに、容易にハンドクラッシュがなされた。新たに調製されたフォームにおける臭気は、より低い使用レベルにおける「通常」から、より高い使用レベルにおける「特有の低刺激性臭気」に進んだ。
【0099】
例13〜例15は、ポリオールEの濃度が増加するにつれて、フォーム耐荷重性特性が増加することを示している。
例16〜例18では、種々の量のポリオールFを、ポリオールEに置換した。得られたマスターバッチは、透明な外観、薄い色であり、そして特に低い粘度を有していた。
【0100】
【表7】

【0101】
【表8】

【0102】
例19〜例20
これらの例は、本発明に従う別の変性植物油ベースポリオールを用いて調製された軟質成形ウレタンフォームに関する。該フォーム成分及び特性を、表5に列挙する。
これらのフォームでは、高濃度でポリオールGを用いた。得られたマスターバッチは、透明な外観、許容できる色であり、そして特に粘度が低かった。新たに調製されたフォームの臭気は、正常であった。
【0103】
【表9】

【0104】
【表10】

【0105】
例21〜例24
これらの例では、フォーム臭気を、上記で説明された臭気試験手順に従って評価した。次のフォーム試料を用いた。
例21(比較例):該フォームの組成は、比較例8の中で記載されるフォームの組成と同じであった。該ポリオールは、Hyperlite(商標)E−848ポリエーテルベースポリオールと、コポリマーポリオール(Hyperlite(商標)E−849)との組み合わせであった。
【0106】
例22:該フォームの組成は、例13内で記載されるフォームの組成と同じであった。該ポリオールは、Hyperlite(商標)E−848ポリエーテルベースポリオールと、ポリオールEとの組み合わせであった。
例23:該フォームの組成は、例20の中で記載されるフォームの組成と同じであった。該ポリオールは、Hyperlite(商標)E−848ポリエーテルベースポリオールと、ポリオールGとの組み合わせであった。
【0107】
例24(比較例):該フォームの組成は、比較例11の中で記載されるフォームの組成と同じであった。該ポリオールは、Hyperlite(商標)E−848ポリエーテルベースポリオールと、ポリオールC(SoyOyl(商標)GC5Nポリオール)との組み合わせであった。
試験の結果を表6に示す。それらにより、本発明に従う変性植物油ベースポリオールを用いて調製されたフォームが、許容可能な臭気特性を示すことが実証された。
【0108】
【表11】

【0109】
例25
活性水素含有組成物を、比較目的のため、Hyperlite(商標)E−848ポリエーテルベースポリオールを、5,10,20、及び30質量部(組成物100部当たり)の変性植物油ベースポリオール(ポリオールE)又はポリオールC(SoyOyl(商標)GC5N)のいずれかを混合して、室温(約23℃)で調製した。該Hyperlite(商標)E−848ポリオールそれ自体は、光学的に透明であった。ポリオールEの各添加時に、それらは透明のままであった。対照的に、ポリオールCを用いて調製された活性水素含有組成物は、わずか5部のポリオールCを添加したときでさえ濁った。
100部の組成物当たり30部のポリオールEを、Hyperlite(商標)E−848に添加することで調製した活性水素含有組成物は、最初に光学的に透明であり、そして室温(約23℃)において8ヶ月の後に光学的に透明のままであった。
【0110】
例26〜例27
これらの例の目的は、種々のポリオールを用いて調製された軟質ウレタンフォームの耐変色性を調査することである。該フォーム成分を、表7に列挙する。該フォームに紫外線安定剤は含まれなかった。
【0111】
【表12】

【0112】
各フォームの試料を切断し、アルミニウム箔内に包んだ。次いで、上記色試験手順に従って、色に関する試験を行い、未暴露のフォーム(すなわち、周辺光に暴露されていないフォーム)に対する結果を与えた。各フォームの第二の試料を切断し、そして6週間の間、周囲条件下で光に暴露した。その後、色試験手順に従って、色に関する試験を行った。結果を下記表8(正反射を含む色係数)及び表9(正反射を除く色係数)に示す。一般に、L値がより大きく、そしてa値及びb値がより小さいほど、該フォームはよりホワイトである。該結果は、変性植物油ベースポリオール(例27)を用いて調製したフォームは、ポリエーテルベースポリオール(例26(比較例))から単に調製されたフォームよりも、当初のホワイト色を良好に保持することを示している。
【0113】
【表13】

【0114】
【表14】

【0115】
本発明の多くの実施形態が記載されている。それでもやはり、種々の改良は、本発明の範囲及び精神から外れないことが理解されるであろう。従って、他の実施形態も本願の特許請求の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】図1は、石油ベースポリオール(Arcol(商標)LHT−240)に関するBVT反応性試験の結果を示すグラフである。
【図2】図2は、2種の先行技術の大豆ベースポリオール(SoyOyl(商標)GC5N及びSoyOyl(商標)P38N)と、石油ベースポリオール(Arcol(商標)LHT−240とに関するBVT反応性試験の結果を示すグラフである。
【0117】
【図3】図3は、本発明に従う3種の変性植物油ベースポリオール(ポリオールE、ポリオールF、及びポリオールG)と、2種の先行技術の大豆ベースポリオール(SoyOyl(商標)GC5N及びSoyOyl(商標)P38N)と、石油ベースポリオール(Arcol(商標)LHT−240)とに関するBVT反応性試験の結果を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含み、変性植物油ベースポリオール1部当たり少なくとも4ニュートンの積載効率数を有する軟質ウレタンフォーム。
【請求項2】
該フォームが、変性植物油ベースポリオール1部当たり少なくとも7ニュートンの積載効率数を有する、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項3】
該フォームが、変性植物油ベースポリオール1部当たり少なくとも10ニュートンの積載効率数を有する、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項4】
該フォームが、該変性植物油ベースポリオールの代わりに等量のコポリマーポリオールを使用して調製されたウレタンフォームの積載効率数と少なくとも同じ大きさの該積載効率数を有する、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項5】
該フォームが、8〜160kg/mの範囲にわたる密度を有する、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項6】
該フォームが、12〜128kg/mの範囲にわたる密度を有する、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項7】
該フォームが、16〜80kg/mの範囲にわたる密度を有する、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項8】
紫外線安定剤無しに、6週間の期間、周囲条件下で光に暴露した際に、該フォームが、少なくとも70単位の(L)値と、25単位以下の(b)値とによって特徴付けられる色を有する請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項9】
該フォームが、4単位以下の(a)値によって特徴付けられる色を有する、請求項8に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項10】
該フォームが、製造された際に、少なくとも70単位の(L)値と、25単位以下の(b)値とによって特徴付けられる色を有し、そして紫外線安定剤無しに、6週間の期間、周囲条件下で光に暴露した際に、該(L)値が14単位を超えて変化せず、そして該(b)値が14単位を超えて変化しない、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項11】
該フォームが、製造された際に、4単位以下の(a)値を有し、そして紫外線安定剤無しに、6週間の期間、周囲条件下で光に暴露した際に、該(a)値が5単位を超えて変化しない、請求項10に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項12】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項13】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項14】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項15】
該変性植物油ベースポリオールが、変性大豆油ベースポリオールを含む、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項16】
該変性植物油ベースポリオールが、植物油の二重結合の1つ又は2つ以上を反応させることを含む製法で調製された、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項17】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)エポキシ化植物油を準備する段階;そして
(b)該エポキシ化植物油をアルコール及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項18】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項17に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項19】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;そして
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項20】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、ポリオールを形成させる段階;そして
(c)該ポリオールをエポキシ化植物油及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項21】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項20に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項22】
該変性植物油ベースポリオールが、2級のヒドロキシル基を含む、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項23】
該変性植物油ベースポリオールが、1級のヒドロキシル基を含む、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項24】
該変性植物油ベースポリオールが、1級のヒドロキシル基と、2級のヒドロキシル基とを含む、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項25】
該活性水素含有組成物が、100部の活性水素含有材料当たり、0.5〜50質量部の該変性植物油ベースポリオールを含む、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項26】
該活性水素含有組成物が、100部の活性水素含有材料当たり、1〜40質量部の該変性植物油ベースポリオールを含む、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項27】
該活性水素含有組成物が、100部の活性水素含有材料当たり、2〜30質量部の該変性植物油ベースポリオールを含む、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項28】
該活性水素含有組成物が、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるポリオールをさらに含む、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項29】
該活性水素含有組成物が、コポリマーポリオールをさらに含む、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項30】
該活性水素含有組成物が、樹状高分子をさらに含む、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項31】
該変性植物油ベースポリオールが、該ポリオール1〜49質量部を120未満のヒドロキシル基数を有するポリエーテルベースポリオール99〜51質量部と混合して該活性水素含有組成物を形成させたときに、23℃で安定な液体を形成するように特徴付けられた、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項32】
該変性植物油ベースポリオールと、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるポリオールとを含む活性水素含有組成物が、該変性植物油ベースポリオールの代わりにコポリマーポリオールを含む比較可能な活性水素含有組成物の粘度よりも粘度が低い、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項33】
該フォームがスラブストックフォームである、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項34】
該フォームが成形フォームである、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項35】
該フォームが、少なくとも2.5の圧縮たわみ係数を有する、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項36】
該フォームが、少なくとも2.8の圧縮たわみ係数を有する、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項37】
該活性水素含有組成物が、0.1μm超の粒子を本質的に含まない、請求項1に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項38】
下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含む軟質ウレタンフォームであって、紫外線安定剤無しに、6週間の期間、周囲条件下で光に暴露した際に、少なくとも70単位の(L)値と、25単位以下の(b)値とによって特徴付けられる色を有する該軟質ウレタンフォーム。
【請求項39】
該フォームが、4単位以下の(a)値によって特徴付けられる色を有する、請求項38に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項40】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項38に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項41】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項38に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項42】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項38に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項43】
該変性植物油ベースポリオールが、変性大豆油ベースポリオールを含む、請求項38に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項44】
該変性植物油ベースポリオールが、植物油の二重結合の1つ又は2つ以上を反応させることを含む製法で調製された、請求項38に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項45】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)エポキシ化植物油を準備する段階;そして
(b)該エポキシ化植物油をアルコール及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項38に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項46】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項45に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項47】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;そして
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項38に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項48】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、ポリオールを形成させる段階;そして
(c)該ポリオールをエポキシ化植物油及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項38に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項49】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項48に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項50】
下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含む軟質ウレタンフォームであって、製造された際に、少なくとも70単位の(L)値と、25単位以下の(b)値を有し、そして紫外線安定剤無しに、6週間の期間、周囲条件下で光に暴露した際に、該(L)値が14単位を超えて変化せず、そして該(b)値が14単位を超えて変化しない該軟質ウレタンフォーム。
【請求項51】
該フォームが、製造された際に、4単位以下の(a)値を有し、そして紫外線安定剤無しに周囲条件下で光に暴露した際に、該(a)値が5単位を超えて変化しない、請求項50に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項52】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項50に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項53】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項50に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項54】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項50に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項55】
該変性植物油ベースポリオールが、変性大豆油ベースポリオールを含む、請求項50に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項56】
該変性植物油ベースポリオールが、植物油の二重結合の1つ又は2つ以上を反応させることを含む製法で調製された、請求項50に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項57】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)エポキシ化植物油を準備する段階;そして
(b)該エポキシ化植物油をアルコール及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項50に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項58】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項57に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項59】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;そして
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項50に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項60】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、ポリオールを形成させる段階;そして
(c)該ポリオールをエポキシ化植物油及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項50に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項61】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項60に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項62】
下記;
(a)ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるポリオール;及び
(b)100部の組成物当たり、少なくとも1部の変性植物油ベースポリオール:
を含む、23℃で安定な液状である活性水素含有組成物。
【請求項63】
該変性植物油ベースポリオールが、変性大豆油ベースポリオールを含む、請求項62に記載の活性水素含有組成物。
【請求項64】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項62に記載の活性水素含有組成物。
【請求項65】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項62に記載の活性水素含有組成物。
【請求項66】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該ポリオールが特徴付けられた、請求項62に記載の活性水素含有組成物。
【請求項67】
該変性植物油ベースポリオールが、植物油の二重結合の1つ又は2つ以上を反応させることを含む製法で調製された、請求項62に記載の活性水素含有組成物。
【請求項68】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)エポキシ化植物油を準備する段階;そして
(b)該エポキシ化植物油をアルコール及び触媒量のホウフッ化水素酸を含む混合物と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項62に記載の活性水素含有組成物。
【請求項69】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項68に記載の活性水素含有組成物。
【請求項70】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;そして
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項62に記載の活性水素含有組成物。
【請求項71】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、ポリオールを形成させる段階;そして
(c)該ポリオールをエポキシ化植物油及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項62に記載の活性水素含有組成物。
【請求項72】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項71に記載の活性水素含有組成物。
【請求項73】
下記;
(a)ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるポリオール;及び
(b)変性植物油ベースポリオール:
を含む活性水素含有組成物であって、該変性植物油ベースポリオールの代わりにコポリマーポリオールを使用することで調製される比較可能な活性水素含有組成物の粘度よりも粘度が低い該活性水素含有組成物。
【請求項74】
該変性植物油ベースポリオールが、変性大豆油ベースポリオールを含む、請求項73に記載の活性水素含有組成物。
【請求項75】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項73に記載の活性水素含有組成物。
【請求項76】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項73に記載の活性水素含有組成物。
【請求項77】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項73に記載の活性水素含有組成物。
【請求項78】
該変性植物油ベースポリオールが、植物油の二重結合の1つ又は2つ以上を反応させることを含む製法で調製された、請求項73に記載の活性水素含有組成物。
【請求項79】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)エポキシ化植物油を準備する段階;そして
(b)該エポキシ化植物油をアルコール及び触媒量のホウフッ化水素酸を含む混合物と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項73に記載の活性水素含有組成物。
【請求項80】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項79に記載の活性水素含有組成物。
【請求項81】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;そして
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項73に記載の活性水素含有組成物。
【請求項82】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、ポリオールを形成させる段階;そして
(c)該ポリオールをエポキシ化植物油及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項73に記載の活性水素含有組成物。
【請求項83】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項82に記載の活性水素含有組成物。
【請求項84】
下記;
(a)ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるポリオール;及び
(b)変性植物油ベースポリオール:
を含み、0.1μm超のサイズを有する粒子を基本的に含まない該活性水素含有組成物。
【請求項85】
該変性植物油ベースポリオールが、変性大豆油ベースポリオールを含む、請求項84に記載の活性水素含有組成物。
【請求項86】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項84に記載の活性水素含有組成物。
【請求項87】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項84に記載の活性水素含有組成物。
【請求項88】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項84に記載の活性水素含有組成物。
【請求項89】
該変性植物油ベースポリオールが、植物油の二重結合の1つ又は2つ以上を反応させることを含む製法で調製された、請求項84に記載の活性水素含有組成物。
【請求項90】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)植物油を準備し、エポキシ化植物油を形成させる段階;そして
(b)該エポキシ化植物油をアルコール及び触媒量のホウフッ化水素酸を含む混合物と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項84に記載の活性水素含有組成物。
【請求項91】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項90に記載の活性水素含有組成物。
【請求項92】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;そして
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項84に記載の活性水素含有組成物。
【請求項93】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、ポリオールを形成させる段階;そして
(c)該ポリオールをエポキシ化植物油及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項84に記載の活性水素含有組成物。
【請求項94】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項93に記載の活性水素含有組成物。
【請求項95】
下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含む軟質ウレタンフォームであって、
ここで、該変性植物油ベースポリオールが、該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように特徴付けられ、そして
該フォームが、少なくとも2.5の圧縮たわみ係数を有する、
該軟質ウレタンフォーム。
【請求項96】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項95に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項97】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合し、BVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項95に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項98】
第一の硬さ値を有する第一の領域と、該第一の硬さ値と異なる第二の硬さ値を有する第二の領域と含む軟質ウレタンフォームであって、
ここで、該領域の少なくとも一方が、下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含み、
かつ変性植物油ベースポリオール1部当たり少なくとも4ニュートンの積載効率数を有する、
該軟質ウレタンフォーム。
【請求項99】
該変性植物油ベースポリオールが、変性大豆油誘導ポリオールを含む、請求項98に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項100】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項98に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項101】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項98に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項102】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項98に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項103】
該変性植物油ベースポリオールが、植物油の二重結合の1つ又は2つ以上を反応させることを含む製法で調製された、請求項98に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項104】
軟質ウレタンフォームを含むシート構成材であって、
ここで、該ウレタンフォームが、下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含み、
かつ該フォームは、変性植物油ベースポリオール1部当たり少なくとも4ニュートンの積載効率数を有する、
該シート構成材。
【請求項105】
紫外線安定剤無しに、6週間の期間、周囲条件下で光に暴露した際に、該フォームが、少なくとも70単位の(L)値と、25単位以下の(b)値とによって特徴付けられる色を有する、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項106】
該フォームが、4単位以下の(a)値によって特徴付けられる色を有する、請求項105に記載のシート構成材。
【請求項107】
該フォームが、製造された際に、少なくとも70単位の(L)値と、25単位以下の(b)値とによって特徴付けられる色を有し、そして紫外線安定剤無しに、6週間の期間、周囲条件下で光に暴露した際に、該(L)値が14単位を超えて変化せず、そして該(b)値が14単位を超えて変化しない、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項108】
該フォームが、製造された際に、4単位以下の(a)値を有し、そして紫外線安定剤無しに、6週間の期間、周囲条件下で光に暴露した際に、該(a)値が5単位を超えて変化しない、請求項107に記載のシート構成材。
【請求項109】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項110】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項111】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項112】
該変性植物油ベースポリオールが、変性大豆油ベースポリオールを含む、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項113】
該変性植物油ベースポリオールが、植物油の二重結合の1つ又は2つ以上を反応させることを含む製法で調製された、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項114】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)エポキシ化植物油を準備する段階;そして
(b)該エポキシ化植物油をアルコール及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項115】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項116】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;そして
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項117】
該変性植物油ベースポリオールが、下記;
(a)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させる段階;
(b)該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、ポリオールを形成させる段階;そして
(c)該ポリオールをエポキシ化植物油及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製された、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項118】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項117に記載のシート構成材。
【請求項119】
該活性水素含有組成物が、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるポリオールをさらに含む、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項120】
自動車用のシート構成材である、請求項104に記載のシート構成材。
【請求項121】
該シート構成材が、第一の硬さ値を有する第一の領域と、該第一の硬さ値と異なる第二の硬さ値を有する第二の領域と含む軟質ウレタンフォームを含み、
ここで、該領域の少なくとも一方が、下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含み、
かつ変性植物油ベースポリオール1部当たり少なくとも4ニュートンの積載効率数を有する、請求項104に記載の該シート構成材。
【請求項122】
請求項1に記載の軟質ウレタンフォームを含むカーペット下敷き。
【請求項123】
請求項1に記載の軟質ウレタンフォームを含むマットレス。
【請求項124】
下記;
(a)ポリイソシアネートと、(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物とを、事前に決定した形状を有するモールドに充填する段階;そして
モールド内で該ポリイソシアネートと該活性水素含有組成物とを、発泡剤の存在下で反応させ、変性植物油ベースポリオール1部当たり少なくとも4ニュートンの積載効率数を有する軟質ウレタンフォームを含む製品を作成する段階:
を含む製品の作成方法。
【請求項125】
該製品がシート構成材を含む、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項124に記載の方法。
【請求項127】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項124に記載の方法。
【請求項128】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項124に記載の方法。
【請求項129】
該変性植物油ベースポリオールが、植物油の二重結合の1つ又は2つ以上を反応させることを含む製法で調製された、請求項124に記載の方法。
【請求項130】
下記;
(a)ポリイソシアネートと(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物とを、発泡剤の存在下で、フォームコンベヤーアセンブリ上で反応させ、変性植物油ベースポリオール1部当たり少なくとも4ニュートンの積載効率数を有するスラブストック形の軟質ウレタンフォームを作成する段階;そして
該スラブストックフォームを成形し、製品を作成する段階:
を含む製品の作成方法。
【請求項131】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項130に記載の方法。
【請求項133】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項130に記載の方法。
【請求項134】
該変性植物油ベースポリオールを、植物油の二重結合の1つ又は2つ以上を反応させることを含む製法で調製する、請求項130に記載の方法。
【請求項135】
下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)大豆油ベースポリオールと、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及びそれらの組み合わせとから成る群から選択されるポリオールを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含む軟質ウレタンフォームであって、
ここで、該変性大豆油ベースポリオールが、下記;
(A)エポキシ化大豆油を準備し、そして該エポキシ化大豆油をアルコール及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合させ、該変性大豆油ベースポリオールを形成させる段階;
(B)VIII族の金属触媒の存在下で、大豆油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化大豆油を形成させ、そして該ヒドロホルミル化大豆油を水素化し、該変性大豆油ベースポリオールを形成させる段階;又は
(C)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成させ、該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、ポリオールを形成させ、そして該ポリオールをエポキシ化植物油及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成させる段階:
を含む製法によって調製される、
変性大豆油ベースポリオール1部当たり少なくとも4ニュートンの積載効率数を有する該軟質ウレタンフォーム。
【請求項136】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項135に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項137】
下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)大豆油ベースポリオールと、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるポリオールとを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含む軟質ウレタンフォームを含むシート構成材であって、
ここで、該変性大豆油ベースポリオールが、下記;
(A)エポキシ化大豆油を準備し、そして該エポキシ化大豆油をアルコール及び触媒量のホウフッ化水素酸を含む混合物と混合させ、該変性大豆油ベースポリオールを形成させる段階;
(B)VIII族の金属触媒の存在下で、大豆油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化大豆油を形成し、そして該ヒドロホルミル化大豆油を水素化し、該変性大豆油ベースポリオールを形成する段階;又は
(C)VIII族の金属触媒の存在下で、植物油を一酸化炭素及び水素と反応させ、ヒドロホルミル化植物油を形成し、該ヒドロホルミル化植物油を水素化し、ポリオールを形成させ、そして該ポリオールをエポキシ化植物油及び触媒量のホウフッ化水素酸と混合し、該変性植物油ベースポリオールを形成する段階:
を含む製法によって調製され、
ここで、該フォームが、変性大豆油ベースポリオール1部当たり少なくとも4ニュートンの積載効率数を有する、
該シート構成材。
【請求項138】
該エポキシ化植物油が部分エポキシ化植物油であり、そして該変性植物油ベースポリオールが二重結合を含む、請求項137に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項139】
下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含む軟質ウレタンフォームであって、
ここで、該変性植物油ベースポリオールが、該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも5,000mPa・sの粘度を有するように特徴付けられた、
該軟質ウレタンフォーム。
【請求項140】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合してBVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも10,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項139に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項141】
該変性植物油ベースポリオールを触媒及びトルエンジイソシアネートと混合し、BVT反応性試験に従う反応混合物を形成させた際に、該反応混合物が、該反応混合物の形成後600秒に測定された、少なくとも20,000mPa・sの粘度を有するように、該変性植物油ベースポリオールが特徴付けられた、請求項139に記載の軟質ウレタンフォーム。
【請求項142】
下記;
(a)ポリイソシアネート、及び
(b)変性植物油ベースポリオールを含む活性水素含有組成物、
の、発泡剤の存在下での反応生成物を含む軟質ウレタンフォームであって、該変性植物油ベースポリオールを含まない活性水素含有組成物を用いて調製されたコントロールフォームの硬さ値よりも大きな硬さ値を有する該軟質ウレタンフォーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−507594(P2007−507594A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534124(P2006−534124)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/032270
【国際公開番号】WO2005/033167
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(505040062)カーギル,インコーポレイティド (23)
【Fターム(参考)】