説明

外形検出システム

【課題】搬送装置によって所定方向へ搬送される対象物の外形を検出すること。
【解決手段】対象物Mを所定方向Dへ搬送する第1搬送装置110と、第1搬送装置110の設置位置よりも所定方向Dへ間隔を置いて配置されて、第1搬送装置110によって搬送されてきた対象物Mが受け渡されて所定方向Dへ搬送する第2搬送装置120と、第1搬送装置110と第2搬送装置120との間において、第1搬送装置110及び第2搬送装置120の各搬送面よりも低い位置に配置されて、所定方向Dと直交する方向に並ぶ縞模様が上面に設けられた板体130と、板体130の上方において、第1搬送装置110及び第2搬送装置120の各搬送面よりも高い位置に配置されて、所定方向Dと直交する方向に延びる撮像領域を撮像する撮像装置140と、撮像装置140が撮像した画像データに基づいて、対象物Mの外形を検出する外形検出装置200とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外形検出システムに関する。特に、本発明は、搬送装置によって所定方向へ搬送される対象物の外形を検出する外形検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
物体の外形を検出する一般的な方法においては、対象物を撮像したグレースケール画像に対してソーベルフィルタ等の濃度差を利用したエッジ強調を行った後に、2値化等の画像処理によって対象物のエッジを検出する。しかしながら、このような方法は、対象物と背景の色の濃淡差がない場合、モノクロ2値画像において、対象物と背景との境界を識別することができないため有効ではない。
【0003】
図8は、既知の技術によって撮像されたモノクロ2値画像の一例を示す。図8(a)に示す例の場合には、対象物と背景の色の濃淡差が大きいため、対象物と背景との境界を、画像処理によって容易に検出することができる。これに対し、図8(b)、(c)に示す例の場合には、対象物と背景の色の濃淡差が小さいため、対象物と背景との境界を、画像処理によって検出することが難しい。
【0004】
このような問題を解決する方法としては、対象物の下方から光を照射することによって、対象物と背景の濃度差を作り出して対象物のエッジ検出を行う手法がある。この手法は対象物の濃度に左右されないという特徴を持つが、背後からの照明等、光学系装置を設置する必要があり、既存の装置に適用するにはそのような変更が困難な場合が多く、新規に開発する装置に適用する場合であってもコストの増加を招いていた。
【0005】
また、物体の存否、位置、形状を光学的に検知する方法としては、物体の背景に反射率の相違する部分からなる縞状パターンを位置せしめ、光スポットを縞と交叉する方向に走査し、その反射光のレベル変化に基づき物体の存否、位置、形状を交互的に検知する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭61−272680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術によっては、皿の如き背景部材を背にした物体に光スポットを投射して走査するので、反射光レベルの変化が規則的であるか否かでその存否を検知できる。
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、皿をコンベア上に載置してこれを縞に平行な方向へ移動させるものとすると、その移動方向に副走査が行われることになることから、コンベアによる対象物の移動速度を下げなければ、対象物の外形を精度良く検出することはできない。したがって、特許文献1に記載の技術においては、対象物の外形を精度良く検出しようとすると、対象物の搬送効率が悪くなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、搬送装置によって所定方向へ搬送される対象物の外形を検出する外形検出システムであって、対象物を所定方向へ搬送する第1搬送装置と、第1搬送装置の設置位置よりも所定方向へ間隔を置いて配置されて、第1搬送装置によって搬送されてきた対象物が受け渡されて所定方向へ搬送する第2搬送装置と、第1搬送装置と第2搬送装置との間において、第1搬送装置及び第2搬送装置の各搬送面よりも低い位置に配置されて、所定方向と直交する方向に並ぶ縞模様が上面に設けられた板体と、板体の上方において、第1搬送装置及び第2搬送装置の各搬送面よりも高い位置に配置されて、所定方向と直交する方向に延びる撮像領域を撮像する撮像装置と、撮像装置が撮像した画像データに基づいて、対象物の外形を検出する外形検出装置とを備える。
【0010】
なおまた、上記のように発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【発明の効果】
【0011】
以上の説明から明らかなように、この発明においては、対象物の搬送過程において、縞模様が上面に設けられた板体を対象物の下方に設置して、その上方から対象物の搬送方向と直交する撮像領域を撮像するという安価な手法を採用したことによって、撮像装置によって撮像した対象物の外形を、対象物の色の濃淡に拘らず検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】一実施形態に係る外形検出システム100の利用環境の一例を示す図である。
【図2】外形検出装置200のブロック構成の一例を示す図である。
【図3】画像生成部210が生成するモノクロ2値画像の一例を示す図である。
【図4】外形検出装置200の動作フローの一例を示す図である。
【図5】外形検出装置200の動作フローの一例を示す図である。
【図6】外形検出装置200の動作フローの一例を示す図である。
【図7】外形検出装置200の動作フローの一例を示す図である。
【図8】既知の技術によって撮像されたモノクロ2値画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は、特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、一実施形態に係る外形検出システム100の利用環境の一例を示す。外形検出システム100は、ベルトコンベアによって所定方向Dへ搬送される郵便物Mの外形を検出する。なお、ベルトコンベアは、この発明における「搬送装置」の一例であってよい。また、郵便物Mは、この発明における「対象物」の一例であってよい。
【0015】
外形検出システム100は、ベルトコンベア110、ベルトコンベア120、板体130、ライン撮像装置140、及び外形検出装置200を備える。そして、ライン撮像装置140と外形検出装置200とは、電気的に接続されている。なお、ベルトコンベア110は、この発明における「第1搬送装置」の一例であってよい。また、ベルトコンベア120は、この発明における「第2搬送装置」の一例であってよい。また、ライン撮像装置140は、この発明における「撮像装置」の一例であってよい。
【0016】
ベルトコンベア110は、郵便物Mを所定方向Dへ搬送する。具体的には、ベルトコンベア110は、輪状にした幅広のベルト111をローラ112によって回転させて、ベルト111の上に郵便物Mを載せて移動させる。
【0017】
ベルトコンベア120は、ベルトコンベア110よりも所定方向Dへ間隔を置いて配置される。そして、ベルトコンベア120は、ベルトコンベア110によって搬送されてきた郵便物Mが受け渡されて所定方向Dへ搬送する。具体的には、ベルトコンベア120は、輪状にした幅広のベルト121をローラ122によって回転させて、ベルト121の上に郵便物Mを載せて移動させる。
【0018】
板体130は、ベルトコンベア110とベルトコンベア120との間において、ベルトコンベア110及びベルトコンベア120の各搬送面よりも低い位置に配置される。そして、板体130の上面には、所定方向Dと直交する方向に並ぶ縞模様が設けられている。
【0019】
ライン撮像装置140は、板体130の上方において、ベルトコンベア110及びベルトコンベア120の各搬送面よりも高い位置に配置される。そして、ライン撮像装置140は、所定方向Dと直交する方向に延びる撮像領域を撮像する。
【0020】
外形検出装置200は、ライン撮像装置140が撮像した画像データに基づいて、郵便物Mの外形を検出する。
【0021】
図2は、外形検出装置200のブロック構成の一例を示す。外形検出装置200は、画像生成部210、及び外形検出部220を有する。以下に、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0022】
画像生成部210は、ライン撮像装置140が撮像した画像データを合成してモノクロ2値画像を生成する。具体的には、画像生成部210は、画像データの入力をライン撮像装置140から連続して受け付けると、その各画像データを合成してモノクロ2値画像を生成する。そして、画像生成部210は、生成したモノクロ2値画像データを外形検出部220へ送る。
【0023】
外形検出部220は、画像生成部210が生成したモノクロ2値画像内の郵便物Mの外形を検出する。具体的には、外形検出部220は、モノクロ2値画像データを画像生成部210から受け取ると、そのモノクロ2値画像内の郵便物Mの外形を検出する。そして、外形検出部220は、検出した郵便物Mの外形を示す情報を出力する。
【0024】
画像生成部210は、広域画像生成部211、及び2値化処理部212を有する。以下に、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0025】
広域画像生成部211は、ライン撮像装置140が撮像した画像データを合成して、その各画像データの撮像領域よりも広い撮像領域の画像を生成する。具体的には、広域画像生成部211は、画像データの入力をライン撮像装置140から連続して受け付けると、その各画像データを合成して、その各画像データの撮像領域よりも広い撮像領域の画像を生成する。そして、広域画像生成部211は、生成した画像データを2値化処理部212へ送る。
【0026】
2値化処理部212は、広域画像生成部211が生成した画像を2値化する。具体的には、2値化処理部212は、画像データを広域画像生成部211から受け取ると、その画像を2値化する。そして、2値化処理部212は、2値化したモノクロ2値画像データを外形検出部220へ送る。
【0027】
外形検出部220は、左端エッジ検出部221、右端エッジ検出部222、上端エッジ検出部223、下端エッジ検出部224、傾き角度検出部225、及び外形寸法検出部226を有する。以下に、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0028】
左端エッジ検出部221は、画像生成部210が生成したモノクロ2値画像内の郵便物Mの左端エッジを検出する。具体的には、左端エッジ検出部221は、モノクロ2値画像データを画像生成部210から受け取ると、そのモノクロ2値画像内の郵便物Mの左端エッジを検出する。例えば、左端エッジ検出部221は、モノクロ2値画像の左端から右方向へ縞模様を走査することによって、画像内の郵便物Mの左端エッジを検出する。そして、左端エッジ検出部221は、検出した郵便物Mの左端エッジを示すデータを外形寸法算出部226へ送る。
【0029】
右端エッジ検出部222は、画像生成部210が生成したモノクロ2値画像内の郵便物Mの右端エッジを検出する。具体的には、右端エッジ検出部222は、モノクロ2値画像データを画像生成部210から受け取ると、そのモノクロ2値画像内の郵便物Mの右端エッジを検出する。例えば、右端エッジ検出部221は、モノクロ2値画像の右端から左方向へ縞模様を走査することによって、画像内の郵便物Mの右端エッジを検出する。そして、右端エッジ検出部221は、検出した郵便物Mの右端エッジを示すデータを外形寸法算出部226へ送る。
【0030】
上端エッジ検出部223は、画像生成部210が生成したモノクロ2値画像内の郵便物Mの上端エッジを検出する。具体的には、上端エッジ検出部223は、モノクロ2値画像データを画像生成部210から受け取ると、そのモノクロ2値画像内の郵便物Mの上端エッジを検出する。例えば、上端エッジ検出部223は、モノクロ2値画像の上端から下方向へ縞模様を走査することによって、画像内の郵便物Mの上端エッジを検出する。そして、上端エッジ検出部223は、検出した郵便物Mの上端エッジを示すデータを外形寸法算出部226へ送る。
【0031】
下端エッジ検出部224は、画像生成部210が生成したモノクロ2値画像内の郵便物Mの下端エッジを検出する。具体的には、下端エッジ検出部224は、モノクロ2値画像データを画像生成部210から受け取ると、そのモノクロ2値画像内の郵便物Mの下端エッジを検出する。例えば、下端エッジ検出部224は、モノクロ2値画像の下端から上方向へ縞模様を走査することによって、画像内の郵便物Mの下端エッジを検出する。そして、下端エッジ検出部224は、検出した郵便物Mの下端エッジを示すデータを外形寸法算出部226へ送る。
【0032】
傾き角度検出部225は、画像生成部210が生成したモノクロ2値画像内の郵便物Mの傾き角度を検出する。具体的には、傾き角度検出部225は、モノクロ2値画像データを画像生成部210から受け取ると、そのモノクロ2値画像内の郵便物Mの傾き角度を検出する。そして、傾き角度検出部225は、検出した郵便物Mの傾き角度を示すデータを外形寸法算出部226へ送る。
【0033】
外形寸法算出部226は、左端エッジ検出部221が検出した郵便物Mの左端エッジの位置と、右端エッジ検出部222が検出した郵便物Mの右端エッジの位置と、上端エッジ検出部223が検出した郵便物Mの上端エッジの位置と、下端エッジ検出部224が検出した郵便物Mの下端エッジの位置とに基づいて、郵便物Mの外形の寸法を算出する。具体的には、外形寸法算出部226は、左端エッジのを示すデータを左端エッジ検出部221から受け取り、右端エッジを示すデータを右端エッジ検出部222から受け取り、上端エッジを示すデータを上端エッジ検出部223から受け取り、下端エッジを示すデータを下端エッジ検出部224から受け取ると、これらデータによって示される左端エッジ、右端エッジ、上端エッジ、及び下端エッジの各位置に基づいて、郵便物Mの外形を算出する。そして、外形寸法算出部226は、算出した郵便物Mの外形を示すデータを出力する。
【0034】
また、外形寸法算出部226は、傾き角度検出部225が検出した郵便物Mの傾き角度に更に基づいて、郵便物Mの外形の寸法を算出する。具体的には、外形寸法算出部226は、郵便物Mの傾き角度を示すデータを傾き角度検出部225から受け取ると、その郵便物Mの傾き角度に更に基づいて、郵便物Mの外形の寸法を算出する。
【0035】
図3は、画像生成部210が生成するモノクロ2値画像の一例を示す。図3(a)は、郵便物Mの濃淡がベルト111、121の濃淡と異なる場合を示す。図3(b)は、郵便物Mの濃淡がベルト111、121の濃淡と同じ場合を示す。図3(c)は、郵便物Mの一部の濃淡がベルト111、121の濃淡と同じ場合を示す。
【0036】
図4から図7は、外形検出装置200の動作フローの一例を示す。まず、外形検出装置200の広域画像生成部211は、ライン撮像装置140が撮像した画像データを合成して、その各画像データの撮像領域よりも広い撮像領域の画像を生成する(S101)。そして、外形検出装置200の2値化処理部212は、広域画像生成部211が生成した画像を2値化して、モノクロ2値画像を生成する(S102)。
【0037】
そして、外形検出装置200の左端エッジ検出部221は、2値化処理部212が生成したモノクロ2値画像の左端から白ストライプを右方向に走査する(S103)。白ストライプの追跡方式は、たとえば境界線追従等の一般的な画像処理手法を用いて行う。追跡の結果、画像中央にいたるまでにストライプの終端点が見つかったなら(S104:Yes)、左端エッジ検出部221は、見つかった終端点の座標を郵便物Mの左端座標として外形寸法算出部226へ送る(S107)。画像中央にいたるまでに白ストライプの終端点が見つからなかったら(S104:No)、左端エッジ検出部221は、黒ストライプで同様に終端点を探す(S105)。見つかったら(S106:Yes)、左端エッジ検出部221は、見つかった終端点の座標を郵便物Mの左端座標として外形寸法算出部226へ送る(S107)。見つからなかったら(S106:No)、左端エッジ検出部221は、郵便物Mはないと判断し(S108)、処理を終了する。
【0038】
図5に示す処理は、図4に示すS103からS108の処理を画像の右端に対して適用したフロー図であり、図4に示すS103からS108の処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
【0039】
次に上端のエッジを求めるプロセスを図6のフロー図で説明する。郵便物Mは画像背景であるストライプ模様より小さいため、画像上端にも背景としてストライプが存在する。上端エッジ検出部223は、画像上端から白・黒ストライプを検出しカウントする(S115)。ストライプ幅は既知かつ画像全体に対して水平平行線であるので、この特徴を利用してストライプを検出することは画像処理上容易である。上端から下方に向かってストライプの検出を行って、ストライプとはみなされない物体が検出された場合(S116:Yes)、上端エッジ検出部223は、上端エッジが検出されたと判断する(S117)。もし画像中方に達するまでにストライプのみが検出され続けたら(S116:No)、上端エッジ検出部223は、郵便物Mはないと判断する(S118)。上端エッジ検出と判断されたら(S116:Yes)、上端エッジ検出部223は、上端エッジ座標を“検出ストライプ数×ストライプ幅“の計算で求めて(S119)、外形寸法算出部226へ送る(S120)。画像の下端からも同様の処理を行って郵便物Mの下端座標を求めるが、図6と同様な処理の繰り返しであるので省略する。
【0040】
以上の処理により郵便物Mの外形の上下左右端点が測定できる。なお、郵便物Mに傾きがあった場合は、前述のプロセスに対して、複数のストライプの終端点を検出する処理を加え、傾き角度検出部225が終端点の並びから郵便物Mの角度を検出することができる(S127)。そして、外形寸法算出部226は、左端エッジ検出部221が検出した郵便物Mの左端エッジの位置と、右端エッジ検出部222が検出した郵便物Mの右端エッジの位置と、上端エッジ検出部223が検出した郵便物Mの上端エッジの位置と、下端エッジ検出部224が検出した郵便物Mの下端エッジの位置とに基づいて、郵便物Mの外形の寸法を算出する(S128)。また、傾き角度検出部225が郵便物Mの傾き角度を検出した場合、外形寸法算出部226は、傾き角度検出部225が検出した郵便物Mの傾き角度に更に基づいて、郵便物Mの外形の寸法を算出する。
【0041】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0042】
100 外形検出システム
110 ベルトコンベア
111 ベルト
112 ローラ
120 ベルトコンベア
121 ベルト
122 ローラ
130 板体
140 ライン撮像装置
200 外形検出装置
210 画像生成部
211 広域画像生成部
212 2値化処理部
220 外形検出部
221 左端エッジ検出部
222 右端エッジ検出部
223 上端エッジ検出部
224 下端エッジ検出部
225 傾き角度検出部
226 外形寸法算出部
D 搬送方向
M 郵便物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送装置によって所定方向へ搬送される対象物の外形を検出する外形検出システムであって、
前記対象物を所定方向へ搬送する第1搬送装置と、
前記第1搬送装置の設置位置よりも前記所定方向へ間隔を置いて配置されて、前記第1搬送装置によって搬送されてきた前記対象物が受け渡されて前記所定方向へ搬送する第2搬送装置と、
前記第1搬送装置と前記第2搬送装置との間において、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の各搬送面よりも低い位置に配置されて、前記所定方向と直交する方向に並ぶ縞模様が上面に設けられた板体と、
前記板体の上方において、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置の各搬送面よりも高い位置に配置されて、前記所定方向と直交する方向に延びる撮像領域を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置が撮像した画像データに基づいて、前記対象物の外形を検出する外形検出装置と
を備える外形検出システム。
【請求項2】
前記外形検知装置は、
前記撮像装置が撮像した画像データを合成してモノクロ2値画像を生成する画像生成部と、
前記画像生成部が生成したモノクロ2値画像内の前記対象物の外形を検出する外形検出部と
を有する請求項1に記載の外形検出システム。
【請求項3】
前記画像生成部は、
前記撮像装置が撮像した画像データを合成して、当該各画像データの撮像領域よりも広い撮像領域の画像を生成する広域画像生成部と、
前記広域画像生成部が生成した画像を2値化する2値化処理部と
を有する請求項2に記載の外形検出システム。
【請求項4】
前記外形検出部は、
前記画像生成部が生成したモノクロ2値画像内の前記対象物の左端エッジを検出する左端エッジ検出部と、
前記画像生成部が生成したモノクロ2値画像内の前記対象物の右端エッジを検出する右端エッジ検出部と、
前記画像生成部が生成したモノクロ2値画像内の前記対象物の上端エッジを検出する上端エッジ検出部と、
前記画像生成部が生成したモノクロ2値画像内の前記対象物の下端エッジを検出する下端エッジ検出部と
を有する請求項2又は3に記載の外形検出システム。
【請求項5】
前記外形検出部は、
前記左端エッジ検出部が検出した前記対象物の左端エッジの位置と、前記右端エッジ検出部が検出した前記対象物の右端エッジの位置と、前記上端エッジ検出部が検出した前記対象物の上端エッジの位置と、前記下端エッジ検出部が検出した前記対象物の下端エッジの位置とに基づいて、前記対象物の外形の寸法を算出する外形寸法算出部
を更に有する請求項4に記載の外形検出システム。
【請求項6】
前記外形検出部は、
前記画像生成部が生成したモノクロ2値画像内の前記対象物の傾き角度を検出する傾き角度検出部
を更に有する請求項4又は5に記載の外形検出システム。
【請求項7】
前記外形寸法算出部は、前記傾き角度検出部が検出した前記対象物の傾き角度に更に基づいて、前記対象物の外形の寸法を算出する
請求項6に記載の外形検出システム。
【請求項8】
前記左端エッジ検出部は、前記画像生成部が生成したモノクロ2値画像の左端から右方向へ前記縞模様を走査することによって、当該画像内の前記対象物の左端エッジを検出する
請求項4から7のいずれか一項に記載の外形検出システム。
【請求項9】
前記右端エッジ検出部は、前記画像生成部が生成したモノクロ2値画像の右端から左方向へ前記縞模様を走査することによって、当該画像内の前記対象物の右端エッジを検出する
請求項4から8のいずれか一項に記載の外形検出システム。
【請求項10】
前記上端エッジ検出部は、前記画像生成部が生成したモノクロ2値画像の上端から下方向へ前記縞模様を走査することによって、当該画像内の前記対象物の上端エッジを検出する
請求項4から9のいずれか一項に記載の外形検出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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