説明

外装カバーの穴塞ぎ構造

【課題】外部からキャップ部材に力が加わっても簡単な構成でキャップ部材を穴から外れないようにすることができ、安全性の向上に寄与できる外装カバーの穴塞ぎ構造を提供する。
【解決手段】図示しない装置本体にセットされる外装カバーとしての背面カバー25には、使用を予定して穴26が形成され、穴26は複数の細い繋ぎ部27を介して背面カバー25と樹脂で一体成形されるキャップ部材28で塞がれている。キャップ部材28の内面には、キャップ部材28に外側から力が加わったときに、装置本体側に固定されたコネクタ取付用ブラケット11の前面11aに当接してキャップ部材28をバックアップする凸部29が一体成形されている。穴26を使用するときは、キャップ部材28はニッパ等で繋ぎ部27を切断して切り離される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、印刷機、複写機などのOA機器の、オプションコネクタ用穴など、装置の外装カバーに使用を予定して形成される穴をその使用時まで暫定的に塞ぐ外装カバーの穴塞ぎ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、印刷機、複写機などOA機器1のオプション2(図14ではテープマーカーを例示)は、図14に示すように、OA機器1の外部に取付けを行う場合がある。オプション2を制御するための、インターフェースケーブル3のコネクタ4は、OA機器1の外装カバーの一部をなす背面カバー5に開いている穴6の中にある、図15の中継ハーネス7のコネクタ8と接続することにより、OA機器1からの電気信号を、オプション2に伝える。
オプション2を取付ける手順は、図16で示すように、背面カバー5をOA機器1より外し、中継ハーネス7のコネクタ9を、OA機器1のMPU基板側コネクタ10に接続し、OA機器1のコネクタ取付用ブラケット11(説明しやすいよう簡略化している。実際は多数の部品が取付けられた複雑な形状を有している。)に、中継ハーネス7のコネクタ8をネジ12で固定する。図16において、符号13はOA機器1の内方側板を示している。
図17は、背面カバー5を、OA機器1に取付けた時の上から見た断面図である。
【0003】
その後、図18で示すように、OA機器1の外部に取付けたオプション2のインターフェースケーブル3のコネクタ4を中継ハーネス7のコネクタ8に接続する。
オプション2が取付けられない場合、中継ハーネス7は、OA機器1に組付けていればOA機器1のコストが高くなるために、図19で示すように中継ハーネス7はオプション2と共にオプション品とされる。
故に、オプション2が取付けられない場合は、中継ハーネス7がOA機器1に取付けられていないため、図20で示すように背面カバー5の開いている穴6が開いたままの状態となる。
このように穴6を開放した状態のままとした場合、図21の如く、指を穴6より入れてOA機器1内部に触れる可能性があり、その場合、板金のエッジ部に触れたり、電装部品に触れて感電したりする危険性がある。
【0004】
背面カバー5の開いている穴6を塞ぐ方法として、キャップを使用する方法がある。図22で示すように、コネクタ取付用ブラケット11に、キャップ14をネジ15で固定し、背面カバー5をセットする。図23は、キャップ14で穴6が塞がれた状態を示す断面図である。
図24で示すように、弾性変形により係合する引掛けキャップ16で塞ぐ構造も知られている。引掛けキャップ16のフック部16aに係合する凹部17aが形成された背面カバー17に引掛けキャップ16を押し込んで取付け、背面カバー17をOA機器本体にセットする。図25は、引掛けキャップ16で穴が塞がれた状態を示す断面図である。
背面カバー5の開いている穴6を塞ぐ方法として、図26で示すように、背面カバー18と、背面カバー18に複数の細い橋形状の繋ぎ部19で繋がっているキャップ20(この場合キャップは別部品ではなく、カバーと一体成形)で構成された、キャップ・カバー一体型方式がある(特許文献1等)。
図27は、キャップ一体型の背面カバー18をOA機器本体にセットしたときの断面図である。背面カバー18と、細い橋形状で繋がっているキャップ20と、コネクタ取付用ブラケット11の間には、コネクタ取付けに必要な隙間21が確保されている。
オプション2を取付けるため、細い橋形状で繋がっているキャップ20を、キャップ一体型の背面カバー18から外す場合、図28で示すように、ニッパ22等で切り離し、コネクタ用開口部をつくる。
【0005】
【特許文献1】特開2001−257484号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図22で示した塞ぎ方式では、キャップ14とネジ15の部品コストが加算されるとともに、キャップ14をネジ15で固定する工数も加算されることで、OA機器1のコストアップに繋がる。
図24で示した方式では、引掛けキャップ16の部品コストが加算されるとともに、引掛けキャップ16をカバーにセットする工数も加算されることで、OA機器1のコストアップに繋がる。
図26で示したキャップ・カバー一体成形方式では、図29で示すように、カバー外部から何らかの衝撃23(図29の場合、誤って台車の荷物の角がキャップ16にぶつかることを例示)が、キャップ20に加わった場合に、細い橋形状の繋ぎ部19が破断して、キャップ20が背面カバー18から外れてしまい、穴が開放された状態のまま放置されることによる上述した危険性を生じる。
また、UL(アンダーライターズ・ラボラトリーズ:Underwriters・Laboratoris)安全規格やCSA(カナダ規格協会)安全規格、あるいはこれらの安全規格に準じた目本国内の製品規格等の機械的強度基準を満足しない可能性がある。
すなわち、例えば前記UL安全規格や前記CSA安全規格に基づいての、図30に示すような鉄球24を3次元の各方向から所定の条件で衝突させるインパクト試験において、鉄球24をぶら下げ、図30において反時計回りに揺動させてキャップ20に衝突させたときに、キャップ20が背面カバー18から外れてしまい、穴が開放された状態のまま放置されることによる上述した危険性があると判断され認可されない場合が考えられる。
【0007】
本発明は、画像形成装置、印刷機、複写機などのOA機器の外装カバーに開いている穴をキャップ部材で塞ぐ外装カバーの穴塞ぎ構造において、外部からキャップ部材に力が加わっても簡単な構成でキャップ部材を穴から外れないようにすることができ、安全性の向上に寄与できる外装カバーの穴塞ぎ構造の提供を、その目的とする。
また、本発明は、部品数の増加によるコストアップを抑制できるとともに、外装カバーの一部をなすキャップ部材の外観の見劣りを抑制できる外装カバーの穴塞ぎ構造の提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、使用することを予定して装置の外装カバーに形成された穴と、該穴を暫定的に塞ぐキャップ部材とを備え、前記キャップ部材は前記外装カバーに対して切り離しによりあるいは押し込みにより除去可能に設けられている外装カバーの穴塞ぎ構造において、前記キャップ部材における前記外装カバーの内側に位置する内面に、前記キャップ部材に前記外装カバーの外側から力が加わったときに前記外装カバーの内側に存在する装置構成部材に当接して前記キャップ部材を支える凸部を有していることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、前記キャップ部材は複数の細い繋ぎ部で前記外装カバーと接続され、前記外装カバーと一体成形されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項2記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、前記凸部は前記キャップ部材及び前記外装カバーと一体成形されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項2又は3記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、前記繋ぎ部は、前記外装カバーの内側から切り取り可能に該内側へ突出し、前記凸部を兼ねることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、前記穴と前記キャップ部材との間の隙間がほとんど無い状態(金型の入子が破損しない範囲)に設定されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項2〜5のいずれか1つに記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、前記キャップ部材の内面に成形時のウエルドラインを抑制するためのリブが形成され、前記リブが前記凸部を兼ねることを特徴とする。
請求項7記載の発明では、請求項1〜6のいずれか1つに記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、前記装置構成部材がコネクタ取付用ブラケットであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、外装カバーの穴を暫定的に塞ぐキャップ部材を簡単な構成で支えることができる。よってキャップ部材に外力が作用したときのキャップ部材の脱落を防止でき、安全性を高めることができる。
また、キャップ部材におけるウエルドラインの発生による外観の見劣りを抑制できるとともに、リブを凸部として兼用することにより構成の簡易化も図ることができる。
また、繋ぎ部の切断作業の容易化を図ることができるとともに、穴とキャップ部材間の隙間を小さくすることによって外装カバーの外観の見劣りを抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
まず、図1乃至図4に基づいて第1の実施形態を説明する。なお、上記従来例と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する(以下の他の実施形態において同じ)。
図1は、図14で示したOA機器1等に用いられる外装カバーの一部をなす背面カバー25をその内側から見た図、図2は外側から見た図である。
背面カバー25の側板25aに使用を予定して形成された穴26には、細い橋形状の複数の繋ぎ部27で接続されて平板状のキャップ部材28が側板25aと面一となるように設けられている。
キャップ部材28における背面カバー25の内側に位置する内面の4隅には、背面カバー25の内側へ向けて略水平に突出する円柱状の凸部29が形成されている。
背面カバー25、繋ぎ部27、キャップ部材28及び凸部29は、樹脂成形により一体成形されている。
【0013】
図3(キャップ部材28を備えた背面カバー25をOA機器本体にセットした状態の水平断面図)に示すように、凸部29は、その先端がコネクタ取付用ブラケット11の前面(対向面)11aに接触するかあるいは近接する突出長さを有している。
このため、キャップ部材28の外部からキャップ部材28を内側へ押すような力30が加わっても、キャップ部材28はコネクタ取付用ブラケット11の前面11aに当接した凸部29により支えられるので、繋ぎ部27が破損してキャップ部材28が穴26から外れることはない。
すなわち、キャップ部材28は凸部29を介して、装置構成部材としてのコネクタ取付用ブラケット11に当接し、外力30に対して構造的剛性を有する。
図4は、キャップ部材28を穴26から切り離す操作を示す図である。ニッパ22の先端部を背面カバー25の外側からキャップ部材28と側板25aとの隙間に差し込み、各繋ぎ部27を切断する。
キャップ部材28を切り離すことにより、キャップ部材28と一体物の凸部29も除去され、図3に示すように、コネクタ取付けに必要な隙間31が確保される。
キャップ部材28が凸部29によってバックアップされることを利用して、繋ぎ部27の太さ(強度)を、キャップ部材28をニッパ22等の工具によらずに指等で押し込んで取り外すことができる程度に設定することもできる。
【0014】
本実施形態では、凸部29をキャップ部材28とともに一体成形する構成としたが、凸部29を別部材としてキャップ部材28に取付ける構成としてもよい。
また、外装カバー(背面カバー25)とキャップ部材28を一体成形する構成としたが、キャップ部材28を接着等の手段により外装カバーに取付ける構成としてもよい。
【0015】
図5乃至図7に基づいて第2の実施形態を説明する。
図5に示すように、本実施形態におけるキャップ部材32の内面には、対角線状に延びて交差するとともに内側へ突出するリブ33が一体成形されている。リブ33は、キャップ部材32の外観低下と、強度低下をもたらす、成形不良であるウエルドラインの発生を抑制するとともに凸部としても機能する。
図6は成形不良であるウエルドライン34の発生を説明した図である。金型にて成形を行うとき、キャップ部材32には繋ぎ部27の部位の流路より溶けた樹脂Pが流れ込む(図6(a)、(b))。流れ込む樹脂の先端は、樹脂の温度が下がり固まり始めているため、樹脂の先端同士が溶け合わないため外観に線を発生させる(図6(c))。この線がウエルドライン34である。
【0016】
成形不良であるウエルドラインの対策として、ウエルドライン部にリブを設けることで、ウエルドラインの発生を抑えることができ、または、はっきりしたラインから、目立たないラインに程度を下げること、極端なウエルドライン部の強度低下を防止することが知られている。リブを設けると、温度が下がり固まり始めた樹脂がリブ形状に流れ込むため、表面には温度が下がっていない溶けた樹脂が流れ易くなり、これによりウエルドラインの発生が抑制される。
本実施形態ではこの成形特性を利用して、リブ33によりウエルドラインの発生を抑制するとともに、リブ33自体に上記凸部29の機能をも持たせたものである。
図7は、キャップ部材32を備えた背面カバー25を、OA器機本体にセットした状態の水平断面図である。リブ33は、第1の実施形態における凸部29と同様の役割をなす。すなわち、リブ33がコネクタ取付用ブラケット11の前面11aに接するため、キャップ部材32は外側からの衝撃などに対してリブ33によりバックアップされる。これにより繋ぎ部27が破損することがなく、キャップ部材32が背面カバー25より外れることがない。
【0017】
図8乃至図13に基づいて第3の実施形態を説明する。
図8に示すように、本実施形態では、キャップ部材35の内面と側板25aの内面とに跨って、背面カバー25の内側に突出するC字状の繋ぎ部36が複数一体成形されている。繋ぎ部36はニッパ等で切り取りやすくする観点から形成されている。
繋ぎ部を穴とキャップ部材との間の空間部(隙間)に形成する方式に比べての本実施形態の有利性について以下に説明する。
図9は、図1で示した繋ぎ部27をニッパ22で切断する動作を示す図である。
繋ぎ部27は背面カバー25の内側の面Aより、背面カバー25の厚みtの間に設置され、背面カバー25と、一体成形のキャップ部材28との間の隙間gは、異物が入らないよう狭いことが望ましい。隙間gはOA機器1の背面カバー25の外観に影響を及ぼすので、小さければ小さいほどよい。
隙間gが狭いと、繋ぎ部27を切断するとき、ニッパ22で一度に切断できず、図9(a)に示すように、内側の面A側よりニッパ22を差し込み、繋ぎ部27を半分切断し、次に図9(b)に示すように、外側の面B側よりニッパ22を差し込み、繋ぎ部27の残り半分を切断するという手間の掛かる作業となる。
【0018】
図10、図11は、本実施形態に係る繋ぎ部36をニッパ22で切断する動作を示す図である。
繋ぎ部36は背面カバー25の内側から切断される。この切断作業ではニッパ22の先端部をキャップ部材28と穴26との隙間に入れる必要はなく、背面カバー25の内側の広いスペースで繋ぎ部36を破断線CLで一度に切断できる。
キャップ部材28と穴26との間の隙間gはニッパ22による切り取り作業とは無関係となるので、隙間gを、繋ぎ部36を切断した後に側板25aからキャップ部材35を除去可能な範囲内で、且つ、金型の入子が破損しない範囲で小さくすることができる。
図12は、繋ぎ部36を切断してキャップ部材35を背面カバー25から切り離した状態を示している。
図13は、キャップ部材35を一体に備えた背面カバー25をOA器機本体にセットした状態の水平断面図である。繋ぎ部36は内側に突出しているため、第1の実施形態における凸部29と同様の役割をなす。すなわち、繋ぎ部36がコネクタ取付用ブラケット11の前面11aに接するため、キャップ部材35は外側からの衝撃などに対して繋ぎ部36によりバックアップされる。
これにより繋ぎ部36が破損することがなく、キャップ部材35が背面カバー25より外れることがない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る外装カバーの穴塞ぎ構造を示す内側見た要部斜視図である。
【図2】同外側から見た要部斜視図である。
【図3】外装カバーを装置本体にセットしたときの概要水平断面図である。
【図4】キャップ部材を切り離す動作を示す斜視図である。
【図5】第2の実施形態に係る外装カバーの穴塞ぎ構造を示す内側見た要部斜視図である。
【図6】成形時のウエルドラインの発生状態を示す過程図である。
【図7】外装カバーを装置本体にセットしたときの概要水平断面図である。
【図8】第3の実施形態に係る外装カバーの穴塞ぎ構造を示す内側見た要部斜視図である。
【図9】繋ぎ部を穴とキャップ部材の間の隙間に設けた場合のキャップ部材切り離し動作を示す水平断面図である。
【図10】第3の実施形態に係るキャップ部材を切り離す動作を示す斜視図である。
【図11】第3の実施形態に係るキャップ部材の切り離し動作における繋ぎ部の切断前の状態を示す水平断面図である。
【図12】第3の実施形態に係るキャップ部材を切り離した状態の斜視図である。
【図13】外装カバーを装置本体にセットしたときの概要水平断面図である。
【図14】OA機器におけるオプション品の取付け状態を示す斜視図である。
【図15】OA機器におけるコネクタ取付用ブラケット等の取付け状態を示す斜視図である。
【図16】従来における外装カバーの穴とOA機器側のコネクタとの位置関係を示す斜視図である。
【図17】同水平断面図である。
【図18】オプション品側のコネクタと外装カバーの穴との位置関係を示す斜視図である。
【図19】オプション品と外装カバーの内側に設けられるハーネス・コネクタとの同梱関係を示す図である。
【図20】OA機器の外装カバーにおいて穴が開放状態になっていることを示す斜視図である。
【図21】外装カバーの穴から指を入れた状態を示す水平断面図である。
【図22】外装カバーの穴をネジ止め式のキャップで塞ぐ従来例の斜視図である。
【図23】同外装カバーをセットした状態の水平断面図である。
【図24】外装カバーの穴を係合爪方式のキャップ塞ぐ従来例の斜視図である。
【図25】同外装カバーをセットした状態の水平断面図である。
【図26】外装カバーとキャップを一体成形する方式の従来例の斜視図である。
【図27】同外装カバーをセットした状態の水平断面図である。
【図28】同外装カバーにおいてキャップを切り離す動作を示す斜視図である。
【図29】同外装カバーを有するOA機器において、キャップに物が当たってキャップが外れた状態を示す斜視図である。
【図30】同外装カバーを有するOA機器において、安全規格における鉄球衝突試験を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0020】
11 コネクタ取付用ブラケット
25 外装カバー
26 穴
27、36 繋ぎ部
28、32、35 キャップ部材
29 凸部
33 リブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用することを予定して装置の外装カバーに形成された穴と、該穴を暫定的に塞ぐキャップ部材とを備え、前記キャップ部材は前記外装カバーに対して切り離しによりあるいは押し込みにより除去可能に設けられている外装カバーの穴塞ぎ構造において、
前記キャップ部材における前記外装カバーの内側に位置する内面に、前記キャップ部材に前記外装カバーの外側から力が加わったときに前記外装カバーの内側に存在する装置構成部材に当接して前記キャップ部材を支える凸部を有していることを特徴とする外装カバーの穴塞ぎ構造。
【請求項2】
請求項1記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、
前記キャップ部材は複数の細い繋ぎ部で前記外装カバーと接続され、前記外装カバーと一体成形されていることを特徴とする外装カバーの穴塞ぎ構造。
【請求項3】
請求項2記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、
前記凸部は前記キャップ部材及び前記外装カバーと一体成形されていることを特徴とする外装カバーの穴塞ぎ構造。
【請求項4】
請求項2又は3記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、
前記繋ぎ部は、前記外装カバーの内側から切り取り可能に該内側へ突出し、前記凸部を兼ねることを特徴とする外装カバーの穴塞ぎ構造。
【請求項5】
請求項4記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、
前記穴と前記キャップ部材との間の隙間がほとんど無い状態に設定されていることを特徴とする外装カバーの穴塞ぎ構造。
【請求項6】
請求項2〜5のいずれか1つに記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、
前記キャップ部材の内面に成形時のウエルドラインを抑制するためのリブが形成され、前記リブが前記凸部を兼ねることを特徴とする外装カバーの穴塞ぎ構造。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1つに記載の外装カバーの穴塞ぎ構造において、
前記装置構成部材がコネクタ取付用ブラケットであることを特徴とする外装カバーの穴塞ぎ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2009−111282(P2009−111282A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−284215(P2007−284215)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【出願人】(000221937)東北リコー株式会社 (509)
【Fターム(参考)】