説明

外装建具材洗浄装置

【課題】建物の外壁に形成された開口窓枠に支持されたガラス窓や網戸、雨戸等の建具材の洗浄を好適に行うことができる外装建具材洗浄装置を提供する。
【解決手段】建物の外壁1に形成された開口窓枠2に支持された建具材4を洗浄するための外装建具材洗浄装置10であって、給水源3に配管接続され、該給水源から供給された供給水に気泡を含有させた泡洗浄液WAを生成する泡洗浄液生成装置13と、該泡洗浄液生成装置に接続され、前記泡洗浄液を給液する給液管路11と、前記建具材の上方に配管され、前記給液管路に接続された吐水用管路12と、該吐水用管路に形成され、前記泡洗浄液を前記建具材面に沿わせて流下させる吐水口18とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の外壁に形成された開口窓枠に支持されたガラス窓や網戸、雨戸等の建具材を洗浄するための洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の外壁に形成された開口窓枠に支持されたガラス窓や網戸、雨戸等の建具材は、大気中を浮遊する塵埃や自動車などの排気ガスによる油分などが付着して汚れるため、清浄に保つ為には、頻繁に清掃を行うことが必要とされる。
特に幹線道路沿いに立地する建物は汚れの付着もひどくなり、例えば飲食店等の清潔性が要求される商店では、上記建具材を清浄に保つことが好ましいが、特にガラス窓は、汚れの付着が目立ちやすく、清浄に保つ為には、頻繁に清掃を行うことが必要とされる。
しかし、手作業による清掃は、多大な労力を必要とするため、各種の洗浄装置が提案されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1では、サッシ窓枠の下方外面に水道ホースジョイント部を設け、このジョイント部からサッシ窓枠内を通ってサッシ窓枠上方水平枠へと延設される送水管を設け、この窓枠上方水平枠の下面に連設開口された放水口を有している。また、サッシ窓枠上方水平枠と下方水平枠とには、スライド溝をそれぞれ凹設するとともに、窓ガラス面を適宜圧接するスキージワイパーを備え、該スキージワイパーを上記スライド溝に、スライド自在に遊嵌させた構成としたサッシ窓ガラス面清掃装置が開示されている。
このものでは、上記放水口から窓ガラス面に沿って適宜量の洗浄水を均一に流下させるとともに、上記スキージワイパーを左右往復動することで、効率的な洗浄清掃がなされる、と説明されている。
【0004】
また、下記特許文献2では、表面に光触媒がコーティングされたガラス面に対して少量の水を流下させて表面の汚れを洗浄しながら気化熱により室内の冷房効果を高める建築物の冷却装置が開示されている。
この建築物の冷却装置は、ガラス面の上部に取付けられガラス面側に開放した略半円状の収容室と、該収容室に収容される多孔質素材からなるホースと、該ホースに並設されホースから浸出した水を含浸させて上記収容室の下部とガラス面との間に形成された間隙部から含浸させた水を流下させるためのスポンジ等からなる通水部材とを備えている。
このものでは、通水部材から流下する水は、ガラス面にコーティングされた光触媒の超親水性により、ガラス面の全面に薄く均一に広げられて流下するので、水が流下した部分と流下しない部分とに差が生じず、まだら模様が生じない、と説明されている。
【特許文献1】特許第2920243号公報
【特許文献2】特開2004−360292号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載のサッシ窓ガラス面清掃装置では、放水された洗浄水と、スキージワイパーの駆動により、窓ガラス面を効率的に洗浄することは可能と思われる。しかしながら、スキージワイパーを駆動させるためのアーム等が必要であり構造が複雑化するのみならず、そのアーム等が露出しているので、美観性を損なうものであった。
また、上記特許文献2に記載の建築物の冷却装置は、光触媒がコーティングされたガラス面等に対しては、通水部材から流下する水を、薄く均一に広げることは可能と思われる。しかしながら、ガラス面に対して光触媒をコーティングする必要があり、また、このものでは、主にガラス面に水を流下させることで気化熱により室内の冷房効果を高めることを目的としており、上記のような建具材を積極的に洗浄することを意図するものではない。すなわち、このものでは、通水部材から流下した水は、流動性に富み、ガラス面に沿って、速やかに流下し、ガラス面に対する洗浄作用が十分に発揮されないまま、ガラス面の下部に至ることが予想される。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、建物の外壁に形成された開口窓枠に支持されたガラス窓や網戸、雨戸等の建具材の洗浄を好適に行うことができる外装建具材洗浄装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る外装建具材洗浄装置は、建物の外壁に形成された開口窓枠に支持された建具材を洗浄するための外装建具材洗浄装置であって、給水源に配管接続され、該給水源から供給された供給水に気泡を含有させた泡洗浄液を生成する泡洗浄液生成装置と、該泡洗浄液生成装置に接続され、前記泡洗浄液を給液する給液管路と、前記建具材の上方に配管され、前記給液管路に接続された吐水用管路と、該吐水用管路に形成され、前記泡洗浄液を前記建具材面に沿わせて流下させる吐水口とを備えていることを特徴とする(請求項1)。
ここに、上記建具材は、建物の外壁に形成された開口窓枠に支持されるガラス窓や網戸、雨戸などの外装材を指し、開口窓枠に開閉不能に周囲を支持された、いわゆる嵌め殺し窓のようなものも含む。また、上記開口窓枠は、採光用、通気用、出入り用等種々の目的で形成されたものを含む。さらに、開口窓枠に建具材が支持されている態様としては、建具材の全周が開口窓枠の内周に当接して支持されているもののみならず、建具材の少なくとも一辺部が開口窓枠の一辺部に支持されているものも含む。
【0008】
本発明において、前記建具材を、ガラス材と、該ガラス材の四周を囲む框材とを有したガラス窓として、前記吐水用管路を、前記ガラス窓の框材上辺部内に配設する(請求項2)ようにしてもよい。
【0009】
また、本発明において、前記吐水口を、スリット状の開口からなるもの(請求項3)、或いは、多数の小孔からなるもの(請求項4)とすることが可能であるが、スリットの形状や小孔の形状及び個数等は、泡洗浄液が建具材面に広く且つ隈なく行き渡るように設計及び設定される。
【0010】
また、本発明において、前記泡洗浄液生成装置は、空気を導入するエジェクタ部と、洗剤液を導入するための洗剤液導入部と、該エジェクタ部及び該洗剤液導入部の下流側に配設された微細気泡発生部とを備え、前記給水源からの給水によって、前記洗剤液と水とを混合させると共に、外気を吸い込んで該混合水に微細な気泡を発生させる構成(請求項5)にしてもよい。
この場合、前記泡洗浄液生成装置は、前記洗剤液導入部への洗剤液の導入を遮断する洗剤液導入遮断手段を更に備えている構成(請求項6)とすることもできる。
【0011】
また、本発明において、前記建具材を、前記開口窓枠に開閉自在に支持されたものとして、前記建具材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、該開閉検知手段の検知信号に基づいて前記泡洗浄液の吐出を制御する制御手段とを更に備えている構成(請求項7)としてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の外装建具材洗浄装置は、建物の外壁に形成された開口窓枠に支持された建具材を積極的に洗浄することを意図して提案されたものであり、その為、吐水口から吐出される洗浄液が該建具材面に沿って流下するよう、その吐出向きが設定されている。従って、洗浄液の大半が建具材の上部に向け吐出され、その建具材面に沿った流下に伴い、建具材面の洗浄が効果的になされる。しかも、洗浄液は、泡洗浄液生成装置によって生成された泡洗浄液とされ、給液管路を経て上記吐水口から吐出されるよう構成されているから、吐出された泡洗浄液は、気泡を含有することにより相対的な表面張力が高められて建具材面に対する付着力が大きくなり、建具材面をゆっくり流下する。従って、流下の際に、建具材面に付着する汚れを除去し、これにより、洗浄効果が飛躍的に高められる。
【0013】
請求項2の発明は、前記建具材を、ガラス材と、該ガラス材の四周を囲む框材とを有したガラス窓とした場合において、前記吐水用管路を、前記ガラス窓の框材上辺部内に配設している。従って、建具材の上方部位に吐水用管路を露出させて、配管等を行うものと比べて美観性を損なうことなく、意匠性に優れたものとなる。また、框材上辺部に吐水口が形成されるので、建具材面(ガラス面)へ吐出する際に、近傍位置から吐出されるため、周囲に飛散するようなことも低減できる。
【0014】
請求項3或いは請求項4の発明のように、上記吐水口を、スリット状の開口からなるもの、或いは、多数の小孔からなるものとすることができるが、前者の場合は、建具材面に対するむらのない吐出が可能であり、また、後者の場合は吐出圧を高めることができると共に小孔を多数並設することにより同様の効果が得られる。これらの場合、スリットは建具材の上部に沿って水平方向に伸びる形状とされ、また小孔も同水平方向に沿って並設されるよう形成される。
【0015】
請求項5の発明の場合、泡洗浄液生成装置において、給水源からの給水によって、洗剤液と水とが混合されて洗剤混合水(洗剤混合液)とされると共に、外気を吸い込み、微細気泡発生部において微細な気泡が生成されて該洗剤混合水に該微細な気泡を多数内包する泡洗浄液が生成される。従って、泡洗浄液が上記のように吐水口から吐出され、建具材面を流下する際、洗剤の洗浄作用によって建具材面に付着する汚れの除去がより効果的になされる。そして、この洗剤の洗浄作用と内包する微細気泡による上記流下遅延作用とが相俟って、洗浄効果がより高められる。
【0016】
この場合、請求項6の発明のように、前記洗剤液導入部への洗剤液の導入を遮断する洗剤液導入遮断手段を更に備えるようにすれば、洗剤液の供給を遮断することによって、給水源から、前記泡洗浄液生成装置及び給液管路を経て、給水吐出のみを行うことが可能とされる。従って、上記洗剤混合液による洗浄の前或いは後に、給水吐出のみを行うようにすれば、プレ洗浄或いはすすぎ洗浄も行うことができる。洗剤液導入遮断手段は、例えば、ポンプ或いは制御弁(電磁弁等)、更にはこの両方の組合せから構成される。この洗剤液導入遮断手段を、事前に設定された制御シーケンスに基づき、制御することでプレ洗浄、本洗浄及びすすぎ洗浄を実施し得るよう構成することができる。
【0017】
請求項7の発明は、前記建具材が前記開口窓枠に開閉自在に支持されたものである場合において、前記建具材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、該開閉検知手段の検知信号に基づいて前記泡洗浄液の吐出を制御する制御手段とを更に備えた構成としているので、建具材の開閉状態に応じて、泡洗浄液の吐出の制御がなされる。従って、例えば、建具材が建物の室内と室外とを仕切るためのガラス窓等の場合、ガラス窓が開状態で洗浄作動すると、泡洗浄液が室内に流入する恐れがあるが、ガラス窓が開状態の場合は、洗浄作動をさせないよう制御することで、このようなことを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る第1実施形態の外装建具材洗浄装置が設置された建物の開口窓枠部分の一例を概念的に示す一部破断正面図、図2(a)は、図1のX部分を横方向から見た概略模式説明図、(b)は、図1のY部分を下方向から見た概略模式説明図、図3は建具材が開状態とされた状態を示す図1におけるZ部の一部破断概略拡大図である。図4及び図5はいずれも吐水口の変形例を示し、それぞれ図2及び図3と同様図である。図6は本発明の外装建具材洗浄装置の一例を模式的に示すブロック図、図7は本発明の外装建具材洗浄装置の他例を模式的に示すブロック図、図8は本発明に係る外装建具材洗浄装置の基本動作の一例を示すフローチャートである。
【0019】
図1に示す建物の外壁1には、建物の屋内と屋外とを連通する開口部が形成され、該開口部に開口窓枠2が固着されており、この開口窓枠2に開閉自在に1組のガラス窓(引き違いサッシ窓)4が支持されている。開口窓枠2は、上記開口部の上辺に固着された上枠2aと、左右に固着された縦枠2b、2bと、下辺に固着された下枠2cとからなり、これら各枠材は、それぞれ外壁1や枠桟8(図8参照)などにビス止め等により固定されている。
上枠2a、下枠2cには、それぞれ上レール2d(図2参照)、下レール2fが形成されている。これら各レール2d、2fは、いずれも室外側と室内側とに、2本づつ並設されている。
【0020】
ガラス窓4は、室外側(図1における紙面手前側)の上記レールに取付けられた左ガラス窓4Lと、室内側(図1における紙面奥側)の上記レールに取付けられた右ガラス窓4Rとからなり、それぞれ、上記レールによって、開口窓枠2内を左右(図1における左右)にスライドする構成とされ、開口窓枠2の左右方向略中央位置の召し合せ部分で重なって閉じるようになっている。これらガラス窓4は、それぞれパネル状に形成されたガラス材4aと、ガラス材4aの四周を囲む框材とを有しており、該框材は、ガラス材4aの上辺に取付けられた上辺框4bと、左右に取付けられた縦框4d、4dと、下辺に取付けられた下辺框4cとから構成される。各框材の内周には、全周に亙って、ゴムなどの弾性部材からなるビード(グレイジングチャンネル)4eが嵌挿されており、このビード4eによって、ガラス材4aが支持されている。
【0021】
上辺框4bは、図2に示すように、断面視略H字状に形成され、内周側(紙面下方)には、上記したビード4eが嵌装され、外周側(紙面上方)には、上レール2dを受入れる凹溝が形成された樹脂部材4fが嵌装されている。
この上辺框4bに嵌装されているビード4e内には、ガラス窓4の幅方向(図1における左右方向)に沿って、後記する外装建具材洗浄装置10を構成する吐水用管路12が設けられている。
尚、下辺框4cには、戸車(不図示)などが設けられている。また、縦框4d、4dの召し合せ部分には、クレセント錠(不図示)などが設けられている。また、図示省略しているが、開口窓枠2の内周の適宜箇所及びガラス窓4の召し合せ部分には室外からの塵埃等の侵入を防ぐシール部材が配設されている。
【0022】
外装建具材洗浄装置10は、大略的に、給水源3に配管接続され、給水源3から供給された供給水に気泡を含有させた泡洗浄液を生成するための泡洗浄液生成装置13と、この泡洗浄液生成装置13に接続され、泡洗浄液を給液する給液管路11と、ガラス窓4の上方に配管され、給液管路11に接続された吐水用管路12と、吐水用管路12に形成され、泡洗浄液をガラス窓4aの室外側ガラス面4hに向けて吐出するための吐水口18と、各部を制御する制御盤20とを備えている。
【0023】
給水源3と泡洗浄液生成装置13とは、給水管路16で接続され、この給水管路16は、上水道に直接接続されている。給水管路16の途中には、制御弁(電磁弁)16a(図6参照)が配設されている。尚、給水管路16は、上水道に給湯器を介して接続するようにしてもよい。
泡洗浄液生成装置13及び制御盤20は、建物の内部に配設され、泡洗浄液生成装置13の下流側に接続された給液管路11は、上記開口窓枠2の下枠2c及び縦枠2b、2bに沿って、建物の内壁(不図示)と外壁1との間を配管されている。本実施形態では、図例のように、給液管路11は、分岐部で分岐されて、左右の縦枠2b、2bの両方に沿って、配設されている。左右の縦枠2b、2bに沿って配管された給液管路11は、縦枠2b、2bの内周面2gの上方部位に導出される。この導出部位には、ソケット11a(図3参照)が形成され、後記する吐水用管路12のプラグ12cとの接続がなされることによって、給液管路11と吐水用管路12とが連通接続される。
【0024】
上記のように、給液管路11を建物の内壁(不図示)と外壁1との間に配管するとともに、吐水用管路12を上辺框4b内に配設することで、外部に露出せず美観性を損なうことがない。
尚、泡洗浄液生成装置13及び制御盤20を建物の外部に配設し、給液管路11及び吐水用管路12も外壁1あるいは開口窓枠2に沿わせて配設するようにしてもよい。
【0025】
上記左右の縦枠2b、2bの内周面2gには、ガラス窓4の開閉状態を検知するための建具材開閉検知スイッチ25がそれぞれ形成されている。
この建具材開閉検知スイッチ25は、ガラス窓4がスライドされて閉められた際に、ガラス窓4の縦框4dの戸先端面4gによって押圧操作がなされ、閉状態の検知信号を後記するCPU21に向けて送信する。一方、ガラス窓4がスライドされて開けられると、戸先端面4gによる押圧操作の解除がなされて、開状態の検知信号をCPU21に向けて送信する。
尚、建具材の開閉状態を検知するための開閉検知手段としては、本実施形態のようなスイッチではなく、建具材の開閉状態を検知可能なものであればどのようなものでもよい。例えば、赤外線センサ、磁気センサなどとしてもよい。また、配設箇所も図例のものに限られず、例えば、ガラス窓4の召し合せ部分に配設するようにしてもよい。
【0026】
吐水用管路12は、ガラス窓4の幅方向に沿って形成された円筒状のパイプ部材と、このパイプ部材から下方に向けて延出し、先端部がビード4eから露出して、吐水用管路12の長手方向(軸方向)に沿ったスリット状の開口となるスリット延出部12aと、スリット延出部12aの室外側先端辺の長手方向に沿って連設され、吐出される後記する泡洗浄液の吐出量と吐出向きを規制する規制片12bとを有している。この規制片12bと、スリット延出部12aの室内側先端辺との間に形成された隙間が、吐水口18を構成するスリット開口18aとされている。このスリット開口18aから室外側ガラス面4hに向けて吐出された後記する泡洗浄液WAは、幅方向に広がり、室外側ガラス面4hに沿って吐出される。
尚、図例の吐水用管路12では、上記パイプ部材、スリット延出部12a及び規制片12bは、いずれも同部材としているが適宜、別部材で形成するようにしてもよい。
【0027】
上記吐水口18は、図2及び図3に示すようなスリット状の開口18aによるものの他、図4及び図5に示すような多数の小孔18b…からなるものであっても良い。即ち、図4及び図5に示すものでは、吐水用管路12Aは、ガラス窓4の幅方向に沿って形成された円筒状のパイプ部材と、このパイプ部材の長手方向に沿って所定間隔で下方に向けて突出し、先端部がビード4eから露出するノズル部12dとを有している。ノズル部12dは、断面視が略楕円形状とされ、ビード4eから露出した部位で室外側ガラス面4hに向けて屈曲されており、小孔18bから吐出された後記する泡洗浄液WAは、幅方向に広がり、室外側ガラス面4hに沿って吐出される。
小孔18bの開口形状は、図例のような略楕円形に限らず、長軸がガラス窓4の幅方向に沿った長円、長方形であっても良い。また、小孔18bの開口部に不図示の邪魔板部材や、上記のような規制片を配したものであっても良い。これらの形状等は、小孔18bから吐出される泡洗浄液がガラス窓4の室外側ガラス面4hに沿って幅広く広がって流下するよう設定される。
尚、図例の吐水用管路12Aでは、上記パイプ部材、及びノズル部12dは、いずれも同部材としているが適宜、別部材で形成するようにしてもよい。
【0028】
上記吐水用管路12(12A)の基端部には、上記上辺框4bの戸先端面4fから突出するプラグ12cが形成されている。これらプラグ12c及び上記縦枠2bに形成されたソケット11aは、接続及び解除がガラス窓4のスライド動作によって、ワンタッチで着脱可能かつ、接続された際には、水密となるよう形成されている。
尚、上記の各吐水口18を構成するスリット開口18a及び小孔18bが形成された吐水用管路12、12Aは、上述のように分岐されて左右の各縦枠2b、2bの内周面2gから導出された給液管路11とそれぞれ連通される。すなわち、室外側レールに取付けられた左ガラス窓4Lの上辺框4bには、紙面左側の縦枠2bに沿って配管された給液管路11と接続される吐水用管路12L(12AL)が内設され、室内側レールに取付けられた右ガラス窓4Rの上辺框4bには、紙面右側の縦枠2bに沿って配管された給液管路11と接続される吐水用管路12R(12AR)が内設されている。
また、吐水用管路12L(12AL)及び吐水用管路12R(12AR)のそれぞれ先端部は、いずれも左ガラス窓4Lと右ガラス窓4Rとの召し合せ部分近傍で、閉塞されている。
【0029】
泡洗浄液生成装置13は、図6に示すように、前記給水管路16が上流側に接続されたエジェクタ部14Aと、前記給液管路11が下流側に接続された微細気泡発生部14Bと、エジェクタ部14Aと微細気泡発生部14Bとの間の管路に形成された洗剤液導入部14Cと、洗剤液導入部14Cに洗剤供給路15aを介して接続された洗剤タンク15とを備える。洗剤タンク15は洗剤液Sの供給口15bを備えるが、この供給口15bは、後記する制御盤20と同様、建物の内部の適宜位置に設置される。
【0030】
微細気泡発生部14Bは、例えば、ベンチュリー管状部で構成され、このベンチュリー管状部14Bの下流側出口に給液管路11が接続されている。エジェクタ部14Aには、気体供給路17が接続され、エジェクタ部14Aとベンチュリー管状部14Bとの連結部の管路に形成された洗剤液導入部14Cには上記洗剤供給路15aが接続されている。気体供給路17はその基端側が大気に開放し、途中には気体の逆流を防止する為の逆止弁17aが設けられている。また、洗剤供給路15aは、その基端部が洗剤タンク15内に貯留される洗剤液S内に没入され、途中にはポンプ15cと、制御弁(電磁弁)15dとがこの順序で設けられている。洗剤供給路15aは、ポンプ15cと制御弁15dとの間で分岐し、ポンプ15cによって汲み上げられた洗剤液Sの一部を洗剤タンク15に戻す為の循環路15eを備えている。
【0031】
尚、ポンプ15c及び制御弁15dは、洗剤タンク15から洗剤液導入部14Cへの洗剤液の供給を遮断する洗剤液導入遮断手段を構成するものであり、図例では両者を備えたものを例示しているが、どちらか一方であっても良い。また、このような洗剤液導入遮断手段を設けず、給水管路16からの給水の際における水流作用によって洗剤液Sを吸引させ、導入させるようにしても良い。さらに、ポンプ等を介して空気を導入するようにしてもよい。また、洗剤液導入部14Cを、エジェクタ部14Aの上流部に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、給水源3として上水道を適用し、その水圧により室外側ガラス面4hへの吐水口18からの吐出圧が適切な吐出圧となるよう設定しているが、水圧を高めるためにさらにポンプ等を配設するようにしてもよい。
【0032】
制御盤20は、装置各部を制御し、クロックタイマ21aを有したCPU21と、各種制御シーケンスやユーザにより設定された洗浄モードを記憶する記憶部22と、洗浄動作を開始させるための洗浄開始ボタン23aを有し、その他洗浄モードの選択、洗浄実行時間を選択設定するための操作ボタン等を有した操作部23と、報知用LED26とを備えている。CPU21は、上記ポンプ15cや制御弁15d、16aを制御し、また、建具材開閉検知スイッチ25からの検知信号に基づいて泡洗浄液の吐出を制御する制御手段として機能する。尚、図において符号24は、CPU21と各部を接続する信号線である。
【0033】
図7は、上記泡洗浄液生成装置13の変形例である泡洗浄液生成装置13Aを備えた外装建具材洗浄装置10Aを示すものであり、エジェクタ部14Aとベンチュリー管状部14Bとの連結部の管路に洗剤液導入部を形成していない点で上記と異なる。水に微細気泡を内包させただけの泡洗浄液であっても、ある程度の洗浄能力を備えるので、洗剤の供給系のないものも製品仕様に加えることができる。その他の構成は上記と同様である。
【0034】
上記のように構成された外装建具材洗浄装置10(10A)を用いたガラス窓4の洗浄の要領について、図8のフローチャートに基づいて説明する。
洗浄開始ボタン23aの押下げ操作がなされると、ガラス窓(建具材)4の開閉状態を建具材開閉検知スイッチ25からの検知信号を参照して判断し、ガラス窓4が閉じられた状態の場合は、ガラス窓4の洗浄動作を実行する(ステップ100〜104)。
尚、プレ洗浄(ステップ102)、本洗浄(ステップ103)及びすすぎ洗浄(ステップ104)の詳細については後述する。
ガラス窓(建具材)4の開閉状態の判断は、左右の縦枠2b、2bのそれぞれに配設された建具材開閉検知スイッチ25からの検知信号に基づいて、左ガラス窓4L及び右ガラス窓4Rのいずれもが閉状態の場合にのみ閉状態と判断し、少なくともいずれか一方が開状態とされている場合は、開状態と判断する。
【0035】
ステップ101において、ガラス窓4の開閉状態が開状態であった場合は、報知用LED26を所定時間、点灯あるいは点滅させて、洗浄の実行が出来ないことを報知する(ステップ105、106)。
報知用LED26が所定時間、点灯あるいは点滅している間に、ガラス窓4の閉状態を検知すると、洗浄を実行する(ステップ105,106、101〜104)。上記所定時間の間に、ガラス窓4の閉状態を検知しない、すなわち、ガラス窓4が開状態のままである場合は、洗浄動作の実行をキャンセルする(ステップ105〜107)。
【0036】
上記のようにガラス窓4の開閉状態に基づいて、洗浄動作の実行の制御がなされるので、例えば、ガラス窓4が開いた状態で洗浄動作の実行がなされることがなく、吐水用管路12(12A)と給液管路11との連通接続がなされていない状態で、給液管路11のソケット11aから流出した泡洗浄液が誤って室内に流入、飛散するようなことがない。
また、上記のように、洗浄の実行ができないことを報知する報知用LED26を備えているので、ガラス窓4を閉める必要性を使用者に対して喚起できる。尚、このような報知手段としては、LEDによる点灯、点滅に限らず、例えば、音響出力手段を備え、ブザーや音声メッセージにより報知する態様としてもよい。
【0037】
次に、ステップ102〜104で実行される洗浄動作について以下、説明する。
まず、洗剤供給系のポンプ15cを作動させずまた制御弁15dを閉じた状態で、給水管路16の制御弁16aを開とすると、水又は温水Wがエジェクタ部14Aに流入し、この水流に伴うエジェクタ部14A内の負圧作用によって、気体供給路17より外気が取り込まれ水に混合される。水と気体とが混合された状態でベンチュリー管状部14Bに至ると、そのベンチュリー作用によって気泡が微細化し、多数の微細気泡を内包する泡洗浄液WAとなって給液管路11に供給される。給液管路11に供給された泡洗浄液WAは、吐水用管路12(12A)に至り、更に吐水口18からガラス窓4の室外側ガラス面4hに向けて吐出される。室外側ガラス面4hに向け吐出された泡洗浄液WAは、多数の微細気泡を内包する為、相対的な表面張力が大きく室外側ガラス面4hに沿ってゆっくり流下する。この流下の際に、室外側ガラス面4hに付着する汚れ等を捕捉して室外側ガラス面4hを洗浄する。
【0038】
上記洗浄は、洗剤を用いない洗浄であるが、ある程度の洗浄効果は得られるので、このような泡洗浄液WAのみで洗浄を行うようにしても良い。この場合は、プレ洗浄、本洗浄、すすぎ洗浄の区別はなく、ステップ102〜104を本洗浄と捉えることも可能であり、また、このような場合は、図7に示す泡洗浄液生成装置13Aを備えた外装建具材洗浄装置10Aを用いることができる。
【0039】
洗剤を用いて洗浄する場合は、上記洗浄をプレ洗浄(ステップ102)と位置付け、所定時間のプレ洗浄の後、ポンプ15cを作動させ、制御弁15dを開とすると、洗剤供給路15aを介して洗剤液導入部14Cからエジェクタ部14Aとベンチュリー管状部14Bとの連結部の管路に洗剤液Sが逐次供給され、気体と共に洗剤液Sが水に混合される。ベンチュリー管状部14Bでは、上記の通り混入した気泡が微細化され、洗剤液S及び多数の微細気泡を含む泡洗浄液WASとして給液管路11に供給される。給液管路11に供給された泡洗浄液WASは、上記と同様に吐水口18からガラス窓4の室外側ガラス面4hに向けて吐出され本洗浄(ステップ103)がなされる。室外側ガラス面4hに向け吐出された泡洗浄液WASは、上記同様、室外側ガラス面4hに沿ってゆっくり流下するが、この場合は洗剤液Sを含むからその界面活性作用も相乗して微細気泡が更に多く発生し、流下速度も一層遅くなる。従って、これと洗剤液Sの洗浄作用とが相俟って、室外側ガラス面4hに付着する汚れ等の捕捉除去機能が一層向上し、飛躍的な洗浄効果が発揮される。
【0040】
洗剤液Sを用いた洗浄の後は、すすぎ洗浄(ステップ104)を必要とする。従って、上記洗剤液Sを用いた洗浄を所定時間行った後、ポンプ15cを停止させ、制御弁15dを閉とすると、上記同様微細気泡を内包する水のみによる泡洗浄液WAが、継続して吐水口18からガラス窓4の室外側ガラス面4hに向けて吐出される。この吐出により、室外側ガラス面4hの表面に残存する洗剤液を含む泡洗浄液が流され、すすぎ洗浄がなされる。このようなプレ洗浄、洗剤を用いた本洗浄及びすすぎ洗浄の一連の洗浄工程は、給水管路16の制御弁16a、洗剤液導入遮断手段としてのポンプ15c及び制御弁15dを、事前に設定された制御シーケンスに基づき、CPU21によって制御することでなされる。
【0041】
尚、上記では、外装建具材洗浄装置10(10A)の基本動作の一例として、洗浄開始ボタン23aの押下げ操作により洗浄がなされる動作を例示しているが、以下のようにしてもよい。
例えば、操作部23の操作によって、所望の洗浄実行時間(洗浄実行時間の予約や洗浄動作時間の設定)を選択設定したり、定期的(例えば、48時間毎や1週間毎など)に自動洗浄を実行する洗浄モードを選択設定したりすることもできる。
特に、建物が人通りの多い道路に面している場合等では、上記のような洗浄実行時間を設定することで、人通りの少ない時間帯等に洗浄を自動的に実行させることができる。
この場合にも、上記において説明したように、建具材の開閉状態に基づいて洗浄動作の実行を制御することで、上記同様の効果が得られる。
【0042】
また、本実施形態では、外装建具材洗浄装置10(10A)による洗浄対象として引き違いサッシ窓からなるガラス窓4を例示しているが、これに限られず、開口窓枠に開閉不能に嵌め込まれたいわゆる嵌め殺し窓や、開口窓枠に開閉自在に支持された内あるいは外開き窓、滑り出し窓、突き出し窓などを洗浄対象としてもよい。これらの場合は、適宜、吐水用管路12の配設態様を変形したり、建具材開閉検知スイッチ25の配設態様を変形したりすることで、本実施形態に係る外装建具材洗浄装置10(10A)を適用できる。吐水用管路12の配設態様としては、開口窓枠2の上枠2aに沿って外壁面あるいは内壁と外壁1との間に配設し、上記したスリット開口18aや小孔18bから吐出された泡洗浄液が各建具材面に沿って流下するようそれらの吐出向きを設定するようにしてもよい。また、開閉自在とされている洗浄対象については、上記同様、その開閉状態を検知して洗浄動作の実行を制御することが好ましい。
さらに、洗浄対象としては、ガラス窓に限らず、開口窓枠に支持された網戸や雨戸等を洗浄対象としてもよい。特に、網戸や凹凸のある雨戸等の場合にも泡洗浄液によって上記のように洗浄がなされるので、網戸の網目や雨戸の凹凸部にも泡洗浄液が行き渡り、それらを十分に洗浄できる。
【0043】
次に、本発明に係る外装建具材洗浄装置の実施形態の他例を図9に基づいて説明する。図9は、第2実施形態に係る外装建具材洗浄装置の一例を模式的に示すブロック図である。
尚、上記第1実施形態とは、主に制御盤及び給液管路の構成が異なり、他の構成については、同様であるので説明を省略する。
【0044】
図例の外装建具材洗浄装置10Bは、制御盤20Aに形成された操作部23に、洗浄対象を選択するための洗浄対象設定ボタン23bが設けられている。
また、泡洗浄液生成装置13の下流側に接続された給液管路11Aは、分岐部11bで、雨戸用給液管路11c、網戸用給液管路11d及びガラス窓用給液管路11eの3つに分岐されている。
これら各分岐された給液管路11c、11d及び11eの途中には、それぞれ制御弁(電磁弁)11f、11g、11hが配設されている。
尚、図において、符号5は、網戸、符号6は、雨戸をそれぞれ模式的に示している。
【0045】
上記構成とされた本実施形態に係る外装建具材洗浄装置10Bでは、使用者が洗浄対象設定ボタン23bを操作して洗浄対象としてガラス窓4、網戸5、雨戸6のいずれかを選択し、洗浄開始ボタン23aの押下げ操作をすることで、制御弁(電磁弁)11f、11g、11hを選択された洗浄対象に応じて適宜、制御し、各洗浄対象の洗浄がなされる。
本実施形態では、ガラス窓4を洗浄するための吐水用管路12は、上記同様とされている。
【0046】
また、網戸5及び雨戸6を洗浄するための吐水用管路12も上記同様、網戸5、雨戸6のそれぞれ上辺框に配設するとともに、縦枠(網戸5の場合は、縦枠のいずれか一方のみ)に上記同様の給液管路を配設して、その縦枠に向けて閉じられた際に、上記同様に給液管路と吐水用管路との連通接続がなされるようにしてもよい。あるいは吐水用管路を、開口窓枠2の上枠2aに沿って外壁面あるいは内壁と外壁1との間に配設し、網戸5、雨戸6のそれぞれに対して泡洗浄液が吐出されるよう吐水口18を設けるようにしてもよい。
あるいは、雨戸6が収容されている戸袋(不図示)の上部に雨戸6を洗浄するための吐水用管路を配設し、戸袋内で雨戸6を洗浄するようにしてもよい。
尚、本実施形態においてもガラス窓4の開閉状態を検知して洗浄動作の実行を制御することが好ましい。
また、本実施形態において、上記第1実施形態で図7に基づいて説明した泡洗浄液生成装置13Aを適用するようにしてもよい。
【0047】
次に、本発明に係る外装建具材洗浄装置の実施形態の更に他例を図10に基づいて説明する。図10は、第3実施形態に係る外装建具材洗浄装置を模式的に示す概略断面図である。
尚、上記第1実施形態とは、主に吐水用管路の構成が異なり、他の構成については、同様であるので説明を省略する。
また、図10では、給水源3、制御盤20、泡洗浄液生成装置13(13A)は、図示省略している。
【0048】
本実施形態に係る外装建具材洗浄装置10Cでは、吐水用管路をガラス窓4Aの上辺框4Abのビード4Ae内に配設しておらず、外壁1と内壁(不図示)との間に配設された給液管路11Bは、外壁1を貫通し、外壁1の表面に固着された庇7内を配設され、庇7の裏面7aから導出されて、その裏面7aに固着された吐水用管路12Bと連通接続されている。
この吐水用管路12Bは、開口窓枠2に支持されたガラス窓4の幅方向に沿って長尺に形成され、そのガラス窓4の幅方向と略同幅となるよう形成されている。
吐水用管路12Bの下方には、その長手方向に沿って、スリット状に開口するスリット延出部12eが連設され、その下方の開口が吐水口18Aを構成するスリット開口18Aとされている。この場合、上記した規制片12bを設けるようにしてもよい。
あるいは、吐水用管路12Bの下方に、その長手方向に沿って所定間隔で多数のノズル部を並設するようにしてもよい。
尚、本実施形態でもガラス窓4A開閉状態を検知して洗浄動作の実行を制御することが好ましい。
【0049】
本実施形態では、上記構成により、簡易な構成で、ガラス窓4Aを洗浄するための外装建具材洗浄装置10Cを構成でき、設置も容易となる。
また、スリット開口18´からの泡洗浄液の吐出量及び吐出圧を調整することにより、図示のガラス窓4Aのみならず、ガラス窓4Aのさらに室外側に取付けられた網戸や雨戸等の洗浄も可能となる。
【0050】
尚、泡洗浄液生成装置の構成は、上記したものに限られず、給水源から供給された供給水に気泡を含有させて泡洗浄液を生成可能なものであればよい。また、泡洗浄液に含有させる気泡は、ミクロンオーダーのマイクロバブルや、ナノオーダーのナノバブルとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る一実施形態の外装建具材洗浄装置が適用された建物の開口窓枠部分の一例を概念的に示す一部破断正面図である。
【図2】(a)は、図1のX部分を横方向から見た概略模式説明図、(b)は、図1のY部分を下方向から見た概略模式説明図である。
【図3】板状体が開状態とされた状態を示す図1におけるZ部の一部破断概略拡大図である。
【図4】吐水口の変形例を示す図2と同様図である。
【図5】吐水口の変形例を示す図3と同様図である。
【図6】本発明の外装建具材洗浄装置の一例を模式的に示すブロック図である。
【図7】本発明の外装建具材洗浄装置の他例を模式的に示すブロック図である。
【図8】本発明に係る外装建具材洗浄装置の基本動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る外装建具材洗浄装置の他例を模式的に示すブロック図である。
【図10】本発明に係る外装建具材洗浄装置の更に他例を模式的に示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 外壁
2 開口窓枠
2a 上枠(開口窓枠)
2b、2b´ 縦枠(開口窓枠)
2c 下枠(開口窓枠)
3 給水源
4、4A ガラス窓(建具材)
4L、4AL 左ガラス窓(ガラス窓、建具材)
4R、4AR 右ガラス窓(ガラス窓、建具材)
4a ガラス材
4b、4Ab 上辺框(框材上辺部、框材)
4c 下辺框(框材)
4d 縦框(框材)
5 網戸(建具材)
6 雨戸(建具材)
10、10A、10B、10C 外装建具材洗浄装置
11、11A、11B 給液管路
12、12A、12B 吐水用管路
13、13A 泡洗浄液生成装置
14A エジェクタ部
14B ベンチュリー管状部(微細気泡発生部)
14C 洗剤液導入部
15c ポンプ(洗剤液導入遮断手段)
15d 制御弁(洗剤液導入遮断手段)
18、18A 吐水口
18a スリット開口(吐水口)
18b 小孔(吐水口)
21 CPU(制御手段)
25 建具材開閉検知スイッチ(開閉検知手段)
S 洗剤液
WA,WAS 泡洗浄液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の外壁に形成された開口窓枠に支持された建具材を洗浄するための外装建具材洗浄装置であって、
給水源に配管接続され、該給水源から供給された供給水に気泡を含有させた泡洗浄液を生成する泡洗浄液生成装置と、該泡洗浄液生成装置に接続され、前記泡洗浄液を給液する給液管路と、前記建具材の上方に配管され、前記給液管路に接続された吐水用管路と、該吐水用管路に形成され、前記泡洗浄液を前記建具材面に沿わせて流下させる吐水口とを備えていることを特徴とする外装建具材洗浄装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記建具材は、ガラス材と、該ガラス材の四周を囲む框材とを有したガラス窓とされており、
前記吐水用管路は、前記ガラス窓の框材上辺部内に配設されていることを特徴とする外装建具材洗浄装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記吐水口は、前記吐水用管路の軸方向に形成されたスリット開口として構成されていることを特徴する外装建具材洗浄装置。
【請求項4】
請求項1または2において、
前記吐水口は、前記吐水用管路の軸方向に配列された多数の小孔からなることを特徴とする外装建具材洗浄装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記泡洗浄液生成装置は、空気を導入するエジェクタ部と、洗剤液を導入するための洗剤液導入部と、該エジェクタ部及び該洗剤液導入部の下流側に配設された微細気泡発生部とを備え、前記給水源からの給水によって、前記洗剤液と水とを混合させると共に、外気を吸い込んで該混合水に微細な気泡を発生させる構成にしていることを特徴とする外装建具材洗浄装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記泡洗浄液生成装置は、前記洗剤液導入部への洗剤液の導入を遮断する洗剤液導入遮断手段を更に備えていることを特徴とする外装建具材洗浄装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記建具材は、前記開口窓枠に開閉自在に支持されており、
前記建具材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、該開閉検知手段の検知信号に基づいて前記泡洗浄液の吐出を制御する制御手段とを更に備えていることを特徴とする外装建具材洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−30310(P2009−30310A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−194696(P2007−194696)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】