説明

外部デバイス制御装置、外部デバイス制御方法、及びプログラム

【課題】外部デバイスとの接続について柔軟性を向上させることのできる外部デバイス制御装置、外部デバイス制御方法、及びプログラムの提供を目的とする。
【解決手段】インタフェースを介して複数種類の外部デバイスと接続可能な外部デバイス制御装置であって、前記複数種類の前記外部デバイスごとに該外部デバイスの制御を行う複数の第一の制御手段と、前記複数の第一の制御手段のうち、前記インタフェースを介して接続した前記外部デバイスに対応する前記第一の制御手段によって当該外部デバイスを制御する第二の制御手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部デバイス制御装置、外部デバイス制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置等の組み込み系機器においても、USBデバイス等の外部デバイスを接続するためのインタフェースが標準搭載されているモデルが多くなってきている。そこで、画像形成装置におけるユーザ認証の際に、外部デバイス(例えば、ICカードリーダ等)を使用してユーザ情報を入力させるといったソリューションが展開されている(例えば、特許文献1〜3)。
【0003】
ところで、パーソナルコンピュータのように汎用性及び処理能力の高い多目的な情報処理装置においては、USBデバイス等の外部デバイスを制御するためのデバイスドライバプログラムがOS中にプリインストールされていたり、外部デバイスの製造元から無償で公開されていたりする場合が多い。したがって、斯かる情報処理装置では、ユーザの任意に応じて接続可能な外部デバイスを簡便に変更することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像処理装置等の組み込み系機器においては、デバイスドライバプログラムや、そのデバイスドライバプログラムを使用して任意の情報を入力又は出力するプログラム等が出荷時等に固定的にインストールされており、使用可能な外部デバイスを変更することは困難であった。したがって、上記特許文献に記載された技術では、ユーザ認証の際に使用可能な外部デバイスが固定的に制限されている。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、外部デバイスとの接続について柔軟性を向上させることのできる外部デバイス制御装置、外部デバイス制御方法、及びプログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで上記課題を解決するため、本発明は、インタフェースを介して複数種類の外部デバイスと接続可能な外部デバイス制御装置であって、前記複数種類の前記外部デバイスごとに該外部デバイスの制御を行う複数の第一の制御手段と、前記複数の第一の制御手段のうち、前記インタフェースを介して接続した前記外部デバイスに対応する前記第一の制御手段によって当該外部デバイスを制御する第二の制御手段とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、外部デバイスとの接続について柔軟性を向上させることのできる外部デバイス制御装置、外部デバイス制御方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の画像形成装置のソフトウェア構成例を説明するための図である。
【図3】画像形成装置に複数のデバイスドライバプログラムがインストールされた状態を示す図である。
【図4】管理テーブルの編集処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】管理テーブルの表示例を示す図である。
【図6】管理テーブルの第二の表示例を示す図である。
【図7】管理テーブルの第三の表示例を示す図である。
【図8】管理テーブルの第四の表示例を示す図である。
【図9】外部デバイス接続時の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】外部デバイスからの情報の取得時の処理手順を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。図1において、画像形成装置10は、スキャン、コピー、及び印刷等の複数の機能を一台の筐体において実現する複合機であり、CPU101、メモリ102、記録媒体103、ネットワークI/F104、画像出力部105、画像処理部106、外部デバイスI/F107、表示部108、及び操作部109等を有する。
【0010】
画像形成装置10での機能を実現するプログラムは、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記録媒体103に記録(インストール)される。記録媒体103は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。メモリ102は、プログラムの起動指示があった場合に、記録媒体103からプログラムを読み出して格納する。CPU101は、メモリ102に格納されたプログラムに従って画像形成装置10に係る機能を実現する。ネットワークI/F104は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
【0011】
表示部108は、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成され、操作画面やメッセージ等を表示させる。操作部109は、ハード的なボタン(キー)によって構成され、ユーザによる操作入力を受け付ける。なお、表示部108及び操作部109は、オペレーションパネルとして一体的に構成されてもよい。
【0012】
画像処理部106は、画像データを出力(印刷)等する際に必要とされる各種の画像処理を実行する。画像出力部105は、画像データの出力(印刷)を行う。
【0013】
外部デバイスI/F107は、認証のためのユーザ情報の入力に用いられる外部デバイス30と接続するためのインタフェースであり、例えば、USBポート(USBホストインタフェース)又はシリアルボート等によって構成される。外部デバイス30は、外部デバイスI/F107と接続可能なハードウェアインタフェース(例えば、USBコネクタ又はシリアルインタフェース等)を有するデバイスであり、例えば、ICカードを読み取るICカードリーダー、USBメモリ、又はキーボード等が相当する。同一の外部デバイスI/F107には複数種類の外部デバイス30を接続することができる。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態の画像形成装置のソフトウェア構成例を説明するための図である。図2において、画像形成装置10は、デバイス制御フレームワーク120、管理アプリ130、及び認証アプリ140等を有する。
【0015】
デバイス制御フレームワーク120は、画像形成装置10が外部デバイス30と接続するための制御機構に関するフレームワークである。図中において、デバイス制御フレームワーク120は、外部デバイス制御部121、外部デバイス情報取得部122、及び管理テーブル123を含む。
【0016】
外部デバイス制御部121は、外部デバイスI/F107を介して画像形成装置10に接続される外部デバイス30を制御し、外部デバイス30との通信を行う。外部デバイス情報取得部122は、外部デバイス制御部121を介して外部デバイス30より情報(外部デバイス30を介して取得又は入力等される情報)を取得する。
【0017】
但し、デバイス制御フレームワーク120としての外部デバイス制御部121及び外部デバイス情報取得部122は、外部デバイス30の制御又は外部デバイス30からの情報の取得に関する枠組み(例えば、各種の外部デバイス30に対して共通の処理)を提供するだけであり、各種の外部デバイス30に固有の処理は、デバイスドライバプログラム150に含まれているソフトウェアモジュール(以下「ロジック実装モジュール」という。)に実装される。図中において、デバイスドライバプログラム150は、外部デバイス制御実装モジュール151及び外部デバイス情報取得実装モジュール152等のロジック実装モジュールを含む。
【0018】
外部デバイス制御実装モジュール151は、外部デバイス30のインタフェースレベルでの通信処理が実装されるロジック実装ジュールであり、外部デバイス制御部121に対して登録される。外部デバイス情報取得実装モジュール152は、外部デバイス30よりからの情報の取得処理が実装されるロジック実装モジュールであり、外部デバイス情報取得部122に対して登録される。
【0019】
なお、デバイスドライバプログラム150は、外部デバイス30に対するいわゆるデバイスドライバと呼ばれるプログラムであり、外部デバイス30の種類等に応じてその実装内容は異なる。したがって、接続される外部デバイス30に応じたデバイスドライバプログラム150を画像形成装置10にインストールすることによって、外部デバイス制御実装モジュール151及び外部デバイス情報取得実装モジュール152を当該外部デバイス30に対応させて機能させることができる。但し、各デバイスドライバプログラム150は、デバイス制御フレームワーク120が規定する所定の形式に従って実装されている必要がある。すなわち、デバイスドライバプログラム150は、外部デバイス制御実装モジュール151及び外部デバイス情報取得実装モジュール152を有する必要がある。また、外部デバイス制御実装モジュール151は、外部デバイス制御部121において規定されたインタフェースに対する実装(デバイスドライバとしての初期化処理及び終了処理や、外部デバイス30との対応付けに使用されるデバイスドライバプログラム150の情報(識別情報)を提供する処理等))を備えている必要がある。更に、外部デバイス情報取得実装モジュール152は、外部デバイス情報取得部122において規定されたインタフェースに対する実装を備えている必要がある。
【0020】
管理テーブル123は、画像形成装置10にインストールされたデバイスドライバプログラム150と外部デバイス30との対応情報を管理するテーブルであり、例えば、記録媒体103に記録される。すなわち、画像形成装置10には複数のデバイスドライバプログラム150をインストールすることができる。
【0021】
図3は、画像形成装置に複数のデバイスドライバプログラムがインストールされた状態を示す図である。同図では、二つのデバイスドライバプログラム150(デバイスドライバプログラム150a及び150b)がインストールされた状態が示されている。すなわち、外部デバイス制御部121には、デバイスドライバプログラム150aの外部デバイス制御モジュール151aとデバイスドライバプログラム150bの外部デバイス制御モジュール151bとが登録されている。また、外部デバイス情報取得部122には、デバイスドライバプログラム150aの外部デバイス情報取得実装モジュール152aとデバイスドライバプログラム150bの外部デバイス情報取得実装モジュール152bとが登録されている。
【0022】
管理テーブル123は、このように複数インストールされうる各デバイスドライバプログラム150について、外部デバイス30との対応情報を管理する。
【0023】
管理アプリ130は、管理テーブル123の管理を行うアプリケーションである。認証アプリ140は、外部デバイス30より取得される情報に基づいて画像形成装置10のユーザの認証処理を行うアプリケーションである。すなわち、認証アプリ14は、外部デバイス30より取得される情報をユーザの認証情報として扱う。
【0024】
以下、画像形成装置10の処理手順について説明する。図4は、管理テーブルの編集処理を説明するためのフローチャートである。
【0025】
例えば、操作部109を介して管理テーブル123の表示指示がユーザによって入力されると(S101)、管理アプリ130は、管理テーブル123を読み出し、メモリ102に記録する(S102)。続いて、管理アプリ130は、メモリ102に記録された管理テーブル123を表示部108に表示させる(S103)。
【0026】
図5は、管理テーブルの表示例を示す図である。同図の管理テーブル表示画面510には、画像形成装置10にインストールされているデバイスドライバプログラム150ごとに、デバイス名、プロダクトID、ベンダID、及びデバイスドライバ名が表示されている。ここで、デバイス名は外部デバイス30の名前(例えば、モデル名等)である。プロダクトIDは、外部デバイス30のプロダクトIDである。ベンダIDは、外部デバイス30のベンダ(製造者)のIDである。同図の例では、プロダクトID及びベンダIDによって各外部デバイス30は一意に識別される。デバイスドライバ名は、外部デバイス30に対応するデバイスドライバプログラム150の名前(識別情報)である。なお、管理テーブル123には、管理テーブル表示画面510に表示されている情報が登録されている。この点は、以降に説明する管理テーブル表示画面510の他の例についても同様である。
【0027】
管理テーブル表示画面510には更に、行ごとに(外部デバイス30ごとに)編集ボタン及び削除ボタンが配置されている。編集ボタンが押下されると管理アプリ130は、当該編集ボタンに係る行を編集可能な状態とする。したがって、ユーザは、当該行の各項目の値を編集(変更)することにより、外部デバイス30とデバイスドライバプログラム150との対応関係を変更することができる。また、削除ボタンが押下されると、管理アプリ130は当該行を削除する。したがって、当該行に係る対応関係は削除される。
【0028】
管理テーブル表示画面510における管理テーブル123の編集が完了し(S140)、OKボタンが押下されると、管理アプリ130は、当該編集内容に基づいて管理テーブル123を更新する(S105)。
【0029】
なお、外部デバイス30を一意に識別するためのパラメータを更に増やしてもよい。例えば、図6は、管理テーブルの第二の表示例を示す図である。同図では、外部デバイス30を一意に識別するためのパラメータとしてリリース番号が追加された例が示されている。パラメータを増加させることにより、より厳密に外部デバイス30を特定することができ、外部デバイス30とデバイスドライバプログラム150とを対応付けることができる。なお、リリース番号は例示である。したがって、他のパラメータによって外部デバイス30を識別可能であれば、当該他のパラメータを管理するようにすればよい。
【0030】
また、管理テーブル123において、外部デバイス130を識別する情報にワイルドカード(任意の文字を意味する特殊文字)を用いてもよい。例えば、図7は、管理テーブルの第三の表示例を示す図である。
【0031】
同図の例では、リリース番号にワイルドカード(「*」)が含まれている。ワイルドカードを利用可能とすることにより、或る外部デバイス30はリリース番号まで厳密に特定し、別の外部デバイス30ではプロダクトID、ベンダIDだけを特定するといったように、外部デバイス30とデバイスドライバプログラム150との対応付けに柔軟性を持たせることが可能となる。なお、ワイルドカードは、「*」に限らず、「?」(任意の1文字)を用いてもよい。また、プロダクトID又はベンダIDにワイルドカードを指定してもよい。
【0032】
更に、画像形成装置10に接続された外部装置30に対応するデバイスドライバプログラム150を判定する際の優先度を管理テーブル123に登録可能としてもよい。図8は、管理テーブルの第四の表示例を示す図である。
【0033】
同図の管理テーブル表示画面510bでは、各行に優先度が付加されている。画像形成装置10に接続された外部装置30に対応するデバイスドライバプログラム150の判定時において、二つ以上のデバイスドライバプログラム150が検索される場合、この優先度(優先順位)に基づいて利用するデバイスドライバプログラム150が特定される。外部デバイス130の制御時は、一つのデバイスドライバプログラム150によって制御が行われるため、例えば、図7のようにワイルドカードが使用された場合に優先度は有効である。
【0034】
なお、管理テーブル表示画面510(以下、管理テーブル表示画面510a及び510bも含めて総称する。)は、画像形成装置10とネットワーク(有線又は無線の別は問わない)を介して接続するクライアントPC20(図1参照)の表示装置に表示させ、クライアントPC20において編集可能としてもよい。この場合、管理テーブル表示画面510に「ダウンロード」ボタンが配置されていてもよい。「ダウンロード」ボタンが押下されると、管理アプリ130は、管理テーブル123をファイルとしてクライアントPC20に転送する。これにより、管理テーブル123をクライアントPC20においてバックアップとして保存しておくこと等が可能となる。
【0035】
また、クライアントPC20に管理テーブル表示画面510が表示される場合、「管理ファイルアップロード」ボタンが管理テーブル表示画面510に配置されるようにしてもよい。この場合、「管理ファイルアップロード」ボタンが押下されると、クライアントPC20は、クライアントPC20に保存されている管理テーブル123を画像形成装置10に転送する。管理アプリ130は、当該管理テーブル123を受信すると、受信された管理テーブル123によって既存の管理テーブル123を更新(置換)する。これにより、クライアントPC20において、CSV形式等によって管理テーブル123を作成することができ、管理テーブル123の作成に要する労力を軽減することが可能となる。また、上記ダウンロード機能と組み合わせることで、一つの画像形成装置10における管理テーブル123をクライアントPC20にダウンロードし、当該管理テーブル123をクライアントPC20から他の画像形成装置10にアップロードするといった運用が可能となる。これにより、複数の画像形成装置10に対する管理テーブル130のメンテナンスが容易となる。
【0036】
更に、クライアントPC20に管理テーブル表示画面510が表示される場合、「ドライバアップロード」ボタンが管理テーブル表示画面510に配置されるようにしてもよい。この場合、「ドライバアップロード」が押下されると、クライアントPC20は、クライアントPCに保存されているデバイスドライバプログラム150を画像形成装置10に転送する。管理アプリ130は、デバイスドライバプログラム150を受信すると、当該デバイスドライバプログラム150をインストールする。具体的には、当該デバイスドライバプログラム150に含まれている外部デバイス制御実装モジュール151を外部デバイス制御部121に登録し、外部デバイス情報取得実装モジュール152を外部デバイス情報取得部122に登録する。
【0037】
続いて、外部デバイス30の接続時の処理手順について説明する。図9は、外部デバイス接続時の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0038】
外部デバイスI/F107を介して外部デバイス30が接続されると、外部デバイス制御部121は、当該接続を検知する(S201)。外部デバイス30の接続の検知に応じ、外部デバイス制御部121は、外部デバイス30の識別情報(プロダクトID、ベンダID、リリース番号等)を取得すると共に、取得された識別情報を外部デバイス情報取得部122に通知する(S202)。取得する識別情報の内容は、管理テーブル123に対応させればよい。続いて、外部デバイス制御部121及び外部デバイス情報取得部122のそれぞれは、接続された外部デバイス30に対応するデバイスドライバプログラム150(ロジック実装モジュール)を当該外部デバイス30の識別情報と管理テーブル123とに基づいて判定する(S203)。この際、外部デバイス30の識別情報にワイルドカードが用いられている場合や、デバイスドライバプログラム150に対して優先度が設定されている場合は、これらに基づいて接続された外部デバイス30に対応するデバイスドライバプログラム150が判定される。なお、外部デバイス制御部121及び外部デバイス情報取得部122のそれぞれは、判定結果としてのロジック実装モジュールの識別情報をメモリ102に記録しておく。また、デバイスドライバプログラム150と各ロジック実装モジュールとの関連付けは、ファイル名やその他の対応情報等に基づいて行えばよい。
【0039】
続いて、デバイスドライバプログラム150の利用時の処理手順について説明する。本実施の形態では、認証アプリ140が外部デバイス30より認証情報を取得する際の処理手順を具体例とする。図10は、外部デバイスからの情報の取得時の処理手順を説明するための図である。図10中、図3と同一部分には同一符号を付している。
【0040】
認証アプリ140は、ユーザの認証時において、外部デバイス情報取得部122に外部デバイス30からの情報の取得を要求する(S301)。この際、認証アプリ140は、外部デバイス情報取得部122とのインタフェースを意識していればよく、いずれの外部デバイス情報取得実装モジュール152が利用されるかは意識する必要はない。
【0041】
続いて、外部デバイス情報取得部122は、図9の処理の判定結果としてその識別情報がメモリ102に記録されている外部デバイス情報取得実装モジュール152(ここでは外部デバイス情報取得実装モジュール152aであるとする。)を呼び出し、情報の取得を指示する(S302)。続いて、外部デバイス情報取得実装モジュール152aは、外部デバイス制御部121に対して外部デバイス30からの情報の取得を要求する(S303)。外部デバイス制御部121は、図9の処理の判定結果としてその識別情報がメモリ102に記録されている外部デバイス制御実装モジュール151(ここでは外部デバイス制御実装モジュール151aであるとする。)を呼び出し、情報の取得を指示する(S304)。外部デバイス制御実装モジュール151aは、外部デバイス30のインタフェース仕様レベルでの通信を外部デバイス30と行い、外部デバイス30より情報を取得する(S305)。取得された情報は、外部デバイス制御部121を介して外部デバイス情報実装モジュール152aに返却される(S306、S307)。外部デバイス情報実装モジュール152aは、取得された情報の形式を外部デバイス30に応じた記録フォーマットに基づいて解釈し、解釈結果としての情報(ここでは、認証情報)を外部デバイス情報取得部122を介して認証アプリ140に返却する(S309)。その後、認証アプリ140は、返却された認証情報を用いて認証処理を行う。
【0042】
上述したように、本実施の形態によれば、画像形成装置10が使用しうる外部デバイス30の種類が多岐に渡る場合であっても、接続された外部デバイス30に対応するデバイスドライバプログラム150を適切に判定し、利用することができる。
【0043】
また、外部デバイス30とデバイスドライバプログラム150との対応関係を管理する管理テーブル123を、ユーザに簡便に編集させることができる。
【0044】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0045】
10 画像形成装置
20 クライアントPC
30 外部デバイス
101 CPU
102 メモリ
103 記録媒体
104 ネットワークI/F
105 画像出力部
106 画像処理部
107 外部デバイスI/F
108 表示部
109 操作部
120 デバイス制御フレームワーク
121 外部デバイス制御部
122 外部デバイス情報取得部
123 管理テーブル
130 管理アプリ
140 認証アプリ
150、150a、150b デバイスドライバプログラム
151、151a、151b 外部デバイス制御実装モジュール
152、152a、152b 外部デバイス情報取得実装モジュール
【先行技術文献】
【特許文献】
【0046】
【特許文献1】特開2006−215770号公報
【特許文献2】特開2007−122384号公報
【特許文献3】特開2006−92437号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタフェースを介して複数種類の外部デバイスと接続可能な外部デバイス制御装置であって、
前記複数種類の前記外部デバイスごとに該外部デバイスの制御を行う複数の第一の制御手段と、
前記複数の第一の制御手段のうち、前記インタフェースを介して接続した前記外部デバイスに対応する前記第一の制御手段によって当該外部デバイスを制御する第二の制御手段とを有する外部デバイス制御装置。
【請求項2】
前記インタフェースを介した前記外部デバイスの接続を検知する検知手段を有し、
前記第二の制御手段は、前記検知手段によって接続が検知された前記外部デバイスに対応する前記第一の制御手段によって当該外部デバイスを制御することを特徴とする請求項1記載の外部デバイス制御装置。
【請求項3】
前記複数の第一の制御手段のそれぞれと前記外部デバイスとの対応情報を管理する対応情報管理手段と、
前記対応情報に基づき、前記インタフェースを介して接続した前記外部デバイスに対応する前記第一の制御手段を判定する判定手段とを有し、
前記第二の制御手段は、前記判定手段によって判定された前記第一の制御手段によって前記外部デバイスを制御することを特徴とする請求項1又は2記載の外部デバイス制御装置。
【請求項4】
インタフェースを介して複数種類の外部デバイスと接続可能な装置が実行する外部デバイス制御方法であって、
前記複数種類の前記外部デバイスごとに該外部デバイスの制御を行う複数の外部デバイス制御手段のうち、前記インタフェースを介して接続した前記外部デバイスに対応する前記外部デバイス制御手段によって当該外部デバイスを制御する制御手順を有する外部デバイス制御方法。
【請求項5】
前記インタフェースを介した前記外部デバイスの接続を検知する検知手順を有し、
前記制御手順は、前記検知手順において接続が検知された前記外部デバイスに対応する前記外部デバイス制御手段によって当該外部デバイスを制御することを特徴とする請求項4記載の外部デバイス制御方法。
【請求項6】
前記複数の外部デバイス制御手段のそれぞれと前記外部デバイスとの対応情報に基づき、前記インタフェースを介して接続した前記外部デバイスに対応する前記外部デバイス制御手段を判定する判定手順を有し、
前記制御手順は、前記判定手順において判定された前記外部デバイス制御手段によって前記外部デバイスを制御することを特徴とする請求項4又は5記載の外部デバイス制御方法。
【請求項7】
インタフェースを介して複数種類の外部デバイスと接続可能な装置に、
前記複数種類の前記外部デバイスごとに該外部デバイスの制御を行う複数の外部デバイス制御手段のうち、前記インタフェースを介して接続した前記外部デバイスに対応する前記外部デバイス制御手段によって当該外部デバイスを制御する制御手順を実行させるプログラム。
【請求項8】
前記インタフェースを介した前記外部デバイスの接続を検知する検知手順を前記装置に実行させ、
前記制御手順は、前記検知手順において接続が検知された前記外部デバイスに対応する前記外部デバイス制御手段によって当該外部デバイスを制御することを特徴とする請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記複数の外部デバイス制御手段のそれぞれと前記外部デバイスとの対応情報に基づき、前記インタフェースを介して接続した前記外部デバイスに対応する前記外部デバイス制御手段を判定する判定手順を前記装置に実行させ、
前記制御手順は、前記判定手順において判定された前記外部デバイス制御手段によって前記外部デバイスを制御することを特徴とする請求項7又は8記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−250536(P2012−250536A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−160682(P2012−160682)
【出願日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【分割の表示】特願2008−143134(P2008−143134)の分割
【原出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】