説明

多チャンネルスイッチ

【課題】可動接触片が1つですみ、かつ接触信頼性に優れた多チャンネルスイッチを実現する。
【解決手段】ボックス11の内部底面中央に立設された共通端子13と、その回りに配列された板状の複数の固定端子14と、共通端子13上に中央部が搭載支持され、傾倒動作可能とされた可動体17と、その可動体17の下面に取り付けられた可動接触片15と、可動体17を傾倒動作させるつまみ21とを具備する。可動接触片15は基部15aと、その基部15aから放射状に延伸され、先端にクリップ機構15eを備えた複数の延伸部15bとよりなる。つまみ21の操作により可動体17が傾倒すると、その傾倒側のクリップ機構15eが固定端子14の両板面を挟み込み、挟み込まれた固定端子14と共通端子13とが可動接触片15を介して導通される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は例えば4つのスイッチを備え、1つのつまみを操作することで、それら4つのスイッチをON/OFF操作することができる多チャンネルスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の多チャンネルスイッチの従来例として、多方向揺動型スイッチが特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されている多方向揺動型スイッチは揺動つまみと、揺動つまみに設けた押圧部に対向する位置に設けたスイッチとを具備し、揺動つまみを揺動することで下降した側に設けられている押圧部が対向するスイッチを押圧してONする構造となっている。
【0003】
スイッチは基板表面に形成された接点パターンと、その接点パターン上に配置されたドーム形状をなす弾性金属板製の反転板とによって構成されており、反転板が押圧されて反転することでスイッチがONとなる。
【特許文献1】特開2005−129465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、上記のような反転板を用いるスイッチ構造では、スイッチの数に対応して反転板が必要であり、その分部品点数が増えるという問題がある。
また、反転した反転板が中央の接点パターンに接触することにより、その中央接点パターンと、中央接点パターンの周囲に形成されて反転板の周縁部が搭載されている周辺接点パターンとが反転板を介して導通され、スイッチがONとなるものの、反転板の接触障害が比較的生じやすいといった問題がある。
【0005】
即ち、反転板の中央反転部は単に中央接点パターン上から降下して中央接点パターンに圧接するだけの動きのため、例えば腐食や異物が存在すると、接触不良が容易に生じうる。
【0006】
この発明の目的はこのような問題に鑑み、1つの可動接触片で全てのスイッチが操作されるようにし、かつ接触障害が生じにくく、接触信頼性に優れた多チャンネルスイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明によれば、多チャンネルスイッチはボックスの内部底面中央に立設された共通端子と、その共通端子の回りに配列されて前記内部底面に立設された板状の複数の固定端子と、共通端子上に中央部が搭載支持され、その中央部を支点として傾倒動作可能とされた可動体と、その可動体の下面に取り付けられて可動体と連動する可動接触片と、可動体を傾倒動作させるつまみとを具備し、可動接触片は基部と、その基部から放射状に延伸されて先端が複数の固定端子上にそれぞれ位置され、その先端にクリップ機構を備えた複数の延伸部とよりなり、つまみの操作により可動体が傾倒すると、その傾倒側のクリップ機構が固定端子の両板面を挟み込み、その挟み込まれた固定端子と共通端子とが可動接触片を介して導通される構造とされる。
【0008】
請求項2の発明では請求項1の発明において、可動体の中央部下面に凹部が形成され、可動接触片の基部の中央に開口が形成され、共通端子の前記内部底面上に突出する部分は先端側が小径とされた段付き軸とされて、その先端側小径部が前記開口を挿通して前記凹部内に位置され、可動体は前記段付き軸の段部上に可動接触片を介して搭載されているものとされる。
【0009】
請求項3の発明では請求項2の発明において、前記段付き軸の大径部下端に径方向に突出する突部が形成され、前記大径部に挿通されて第1のコイルバネが取り付けられ、その第1のコイルバネの両端は前記突部及び可動接触片にそれぞれ圧接されているものとされる。
【0010】
請求項4の発明では請求項1乃至3のいずれかの発明において、つまみはトグル形状とされ、その下端側は筒状とされて、その筒内に第2のコイルバネを介して押棒が収容され、つまみの操作により可動体は押棒に押されて傾倒する構造とされる。
【0011】
請求項5の発明では請求項1乃至3のいずれかの発明において、つまみは可動体上に搭載された板部と、その板部上に複数の固定端子の位置と対応して突設された複数の操作突起とよりなり、それら操作突起は先端側がボックスの上面を蓋するフレームに形成された穴を介してそれぞれ外部に突出され、操作突起にそれぞれ挿通されて、前記板部とフレームとの間に第3のコイルバネが配されているものとされる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、スイッチ毎に可動接触片を設けるのではなく、1つの可動接触片で複数のスイッチを操作することができるものとなっており、よってその分部品点数を削減することができる。
【0013】
また、可動接触片はクリップ機構を具備し、固定端子の両板面を挟み込む構造となっているため、例えば固定端子の一方の板面に腐食や異物があっても他方の板面で導通を確保することができ、この点で接触障害が生じにくく、接触信頼性に優れた多チャンネルスイッチを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明による多チャンネルスイッチの一実施例の外観を示したものであり、図2及び図3はその断面構造を示したものである。この例では多チャンネルスイッチはボックス11とフレーム12と共通端子13と4つの固定端子14と可動接触片15とコイルバネ16と可動体17とガイド板18と渦巻バネ19とスリーブ20とつまみ21とコイルバネ22と押棒23とによって構成されている。図4〜8はそれら構成部品のうち、ボックス11、ガイド板18、渦巻バネ19、可動体17及び可動接触片15の詳細を示したものである。
【0015】
ボックス11は図4に示したように上面が開放された方形の箱状とされ、側壁の内周面には上面側に第1の段部11aが形成され、さらに底面側に第2の段部11bが形成されている。底板部11cの中央にはスリット状の貫通孔11dが形成されており、さらにこの貫通孔11dの回りにスリット状の貫通孔11eが90°間隔で配列されて4つ形成されている。各貫通孔11eはその長手方向が中央の貫通孔11dを中心とする放射方向とされている。また、底板部11cの内面(内部底面)にはガイドピン11fが4本突出形成されている。
【0016】
ガイドピン11fは図4Bに示したように先端側が先細形状とされ、基端側は徐々に拡径されている。4本のガイドピン11fは90°間隔で配列されている貫通孔11e間に位置するように形成されており、つまり貫通孔11eの配列と45°ずれて形成されている。各ガイドピン11f間にはリブ11gが形成され、隣接するガイドピン11fはリブ11gによって基端側が連結されている。
【0017】
ボックス11の貫通孔11dには共通端子13が挿通されて取り付けられ、また4つの貫通孔11eにはそれぞれ固定端子14が挿通されて取り付けられる。
固定端子14は図2及び図3に示したように全体が板状とされており、ボックス11の底板部11cの内面に当接する一対の突部14aを備えている。また、ボックス11内に立設された部分の先端には底板部11cの中央に向かって下がる傾斜が設けられている。
【0018】
一方、共通端子13のボックス11内に立設された部分は図2に示すように先端側が小径とされた段付き軸13aとされており、段付き軸13aの下端には径方向に突出する一対の突部13bが設けられ、これら突部13bがボックス11の底板部11cの内面に当接されている。この突部13bの部分を含んで共通端子13の貫通孔11dに挿通されている部分及びボックス11の外に突出されている部分は板状とされている。
【0019】
共通端子13及び固定端子14のボックス11の外に突出されている部分は外部接続用の接続部とされる。なお、共通端子13及び固定端子14のボックス11への取り付けは貫通孔11d及び11eに圧入固定するようにしてもよいし、また貫通孔11d及び11eに挿通した後、接着剤で固定するようにしてもよい。
共通端子13上には可動接触片15を保持した可動体17が搭載される。
【0020】
可動体17は図7に示したように十字状をなす保持部17aとその保持部17a上に設けられた円板部17bとよりなる。円板部17bの上面中央には深さが保持部17aまで至る略円錐形状の凹部17cが形成されており、保持部17aの中央部下面には円形の凹部17dが形成されている。
【0021】
保持部17aの十字を構成する各腕部17eの下面には係止片17fが突出形成されている。係止片17fは腕部17eの一方の側面に沿って形成されており、その先端に設けられた爪17gは腕部17eの中心線に向くように形成されている。また、互いに180°をなす位置に位置する腕部17eに形成されている係止片17fはそれら腕部17eの中心線を挟んで互いに逆側に位置するように形成されており、つまり図7Aに示したように側方から見て両係止片17fの爪17gが互いに内向きになるように形成されている。なお、各腕部17eの延伸方向先端面及び円板部17bの周面は図7Aに示したように一傾斜面をなすように形成されている。
【0022】
可動接触片15は金属板よりなり、図8に示したように方形状をなす基部15aと、その基部15aの方形の各角部から放射状に延伸されて十字形状を構成する4本の延伸部15bとよりなる。基部15aの中央には円形の開口15cが形成されている。
【0023】
各延伸部15bはその幅方向両側が折り曲げられており、それら折り曲げ部15dは図8Aに示したように互いに近付くように曲げられている。延伸部15bの先端側における折り曲げ部15dは固定端子14の両板面を挟み込むクリップ機構15eを構成しており、このクリップ機構15eを構成している両折り曲げ部15dの先端には互いに外向きに折り返された誘い込み部15fが形成されている。なお、折り曲げ部15dのクリップ機構15eを構成している部分以外はその折り曲げ長さが小とされ、つまり図8Aに示したように折り曲げ部15dの基部15a側部分は切り欠かれたような形状となっている。
【0024】
可動接触片15はその延伸部15bが可動体17の下面に形成されている4つの係止片17fの爪17gによって係止されることによって可動体17の下面に取り付けられる。可動接触片15の十字形状をなす延伸部15bは可動体17の十字形状をなす保持部17aに一致されて取り付けられる。
【0025】
この可動接触片15を保持した可動体17が共通端子13上に搭載される。この際、共通端子13の段付き軸13aの先端側小径部13cが可動接触片15の開口15cを挿通して図2に示したように可動体17の凹部17d内に位置される。可動体17は共通端子13の段付き軸13aの段部13d上に可動接触片15を介して(挟んで)搭載され、可動体17はこのように中央部が搭載支持されることにより、中央部を支点として傾倒動作可能とされる。可動接触片15の各クリップ機構15eはそれぞれ固定端子14上に位置される。
【0026】
なお、この例では共通端子13の段付き軸13aの大径部13eにコイルバネ16が挿通されて取り付けられており、このコイルバネ16の両端は共通端子13の一対の突部13bと可動接触片15とにそれぞれ圧接されている。
【0027】
ボックス11内の可動体17上にはガイド板18が収容され、さらにそのガイド板18の上に渦巻バネ19が搭載される。ガイド板18は図5に示したように方形板とされ、その中央には十字穴18aが形成されている。ガイド板18はボックス11の側壁の内周面に形成されている段部11a上に搭載される。渦巻バネ19は図6に示したように帯状のバネ材が渦巻状に巻かれたものとされる。
【0028】
ボックス11の開放された上面は金属板よりなるフレーム12によって蓋される。フレーム12は上板部12aと一対の側板部12bとよりなるコ字状とされ、一対の側板部12bがボックス11の側壁外面に沿うようにフレーム12がボックス11に取り付けられる。上板部12aの中央には円形の開口12cが形成されている。
【0029】
フレーム12の上板部12a上にはスリーブ20が取り付けられる。スリーブ20はその下端面に形成されている断面L字状をなす爪20aがフレーム12の開口12cの周縁部に係止されることによって抜け止めされ、フレーム12に取り付けられる。爪20aは90°間隔で4つ形成されている。
【0030】
つまみ21はこの例ではトグル形状とされ、スリーブ20を挿通して取り付けられている。つまみ21の下端側は筒状とされ、この筒内にコイルバネ22が収容され、さらに押棒23が収容されている。
つまみ21の下端側はフレーム12の開口12c、渦巻バネ19の中央部及びガイド板18の十字穴18aを挿通しており、その先端から突出されている押棒23はその円錐形状とされた先端が可動体17の凹部17cに位置し、可動体17に圧接されている。
【0031】
つまみ21はその中間部に形成された球状部21aがスリーブ20の上端側に形成されている小径部20bによって抜け止めされ、かつその小径部20bに続く内周面によって位置決めされており、この球状部21aを中心として(支点として)傾倒動作可能とされている。図1〜3はつまみ21が一方の方向に傾倒操作された状態を示している。
【0032】
つまみ21を操作し、傾倒させると可動体17は押棒23に押されて図2に示したように傾倒し、その傾倒側のクリップ機構15eが固定端子14の両板面を挟み込み、挟み込まれた固定端子14と共通端子13とが可動接触片15を介して導通され、スイッチがONとなる。
【0033】
この際、つまみ21はガイド板18のガイド穴18aに案内されて動き、また可動体17の十字を構成する腕部17eはボックス11の内部底面に立設されているガイドピン11f間に挟まれて動く。従って、つまみ21の操作方向は規定され、またクリップ機構15eはずれることなく、確実に固定端子14を挟み込む。なお、可動体17はボックス11の側壁の内周面に形成されている段部11bに図2に示したように突き当たり、これにより過度な動きが規制される。
【0034】
一方、つまみ21への操作力を解除すると、つまみ21によって押されて変形していた渦巻バネ19が元の状態に復帰し、これによりつまみ21は中立位置に戻り、スイッチはOFFとなる。つまみ21はガイド板18のガイド穴18aに沿い、前後左右の4方向に操作可能であり、このつまみ21の操作により4つのスイッチをON/OFF操作することができる。
【0035】
上述した多チャンネルスイッチによれば、1つの可動接触片15で4つのスイッチを操作することができる構造となっており、例えばドーム形状の可動接触板(メタルドーム)をスイッチ毎に設けるような構造に比し、部品点数を削減することができる。
【0036】
また、可動接触片15はクリップ機構15eによって固定端子14の両板面を挟み込む構造のため、接触障害が生じにくく、安定かつ良好な接触状態を得ることができる。なお、この例では共通端子13の突部13bと可動接触片15との間にコイルバネ16を設け、コイルバネ16の両端をそれら共通端子13と可動接触片15とに圧接させる構造としているため、このコイルバネ16の存在により共通端子13と可動接触片15との接触抵抗が安定し、それらの良好な導通状態を得ることができる。
【0037】
上記構成において、可動接触片15、共通端子13及び固定端子14は例えばCu製とされ、Auめっきが施されているものとされる。
上述した実施例ではつまみ21はトグル形状とされているため、操作性が良く、良好な操作感触を得ることができる。また、4方向に操作でき、4つのスイッチを内蔵しているものの、外形は従来の2方向操作のトグルスイッチと同様であり、その点で取り扱い易く、取り付けも容易に行うことができる。
【0038】
つまみは上述したトグル形状に限らず、他の形状とすることもできる。図9は傾倒操作するトグル形状のつまみに替え、押圧操作するつまみを取り付けた例を示したものである。
この例ではつまみ31は板部31aと、その板部31a上に突設された4つの操作突起31bとよりなる。板部31aは図9に示したように可動体17上に搭載され、4つの操作突起31bはボックス11の上面を蓋するフレーム32に形成された穴32aを介して先端側がそれぞれ外部に突出されている。
【0039】
各操作突起31bにはそれぞれコイルバネ33が挿通されて取り付けられている。これらコイルバネ33はフレーム32とつまみ31の板部31aとの間に挟み込まれ、両端がそれらフレーム32と板部31aとに圧接されている。このようにコイルバネ33を配置することにより、図9に示したつまみ31の中立状態が維持される。
【0040】
つまみ31の各操作突起31bは4つの固定端子14の位置と対応されており、操作突起31bの1つを押圧すると、図10に例示したようにつまみ31が傾き、これにより可動体17が傾倒してその傾倒側のクリップ機構15eが固定端子14を挟み込み、スイッチがONとなる。操作突起31bへの押圧力を解除すると、コイルバネ33の復元力によりつまみ31は図9に示した元の位置(中立状態)に戻る。
【0041】
以上、4方向操作可能なスイッチについて説明したが、この発明による多チャンネルスイッチは4方向操作に限らず、例えば8つのスイッチ(8回路接点)を有する8方向操作可能なスイッチとすることもできる。この場合、接点構造としては共通端子13の回りに8つの固定端子14を配列し、それら固定端子14に対応して、先端にクリップ機構15eを有する8つの延伸部15bを可動接触片15が放射状に具備する構成とすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】Aはこの発明による多チャンネルスイッチの一実施例を示す平面図、Bはその正面図、Cはその底面図。
【図2】図1AのD−D線拡大断面図。
【図3】図1AのE−E線拡大断面図。
【図4】Aは図1におけるボックスの平面図、Bはその正面図。
【図5】Aは図2におけるガイド板の平面図、Bはその正面図。
【図6】Aは図2における渦巻バネの平面図、Bはその正面図。
【図7】Aは図2における可動体の正面図、Bはその底面図。
【図8】Aは図2における可動接触片の正面図、Bはその底面図。
【図9】Aはこの発明による多チャンネルスイッチの他の実施例を示す平面図、Bはその断面図。
【図10】Aは図9に示した多チャンネルスイッチの操作状態を示す平面図、Bはその断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボックスの内部底面中央に立設された共通端子と、
その共通端子の回りに配列されて前記内部底面に立設された板状の複数の固定端子と、
前記共通端子上に中央部が搭載支持され、その中央部を支点として傾倒動作可能とされた可動体と、
その可動体の下面に取り付けられて可動体と連動する可動接触片と、
前記可動体を傾倒動作させるつまみとを具備し、
前記可動接触片は基部と、その基部から放射状に延伸されて先端が前記複数の固定端子上にそれぞれ位置され、その先端にクリップ機構を備えた複数の延伸部とよりなり、
前記つまみの操作により前記可動体が傾倒すると、その傾倒側の前記クリップ機構が前記固定端子の両板面を挟み込み、その挟み込まれた固定端子と前記共通端子とが前記可動接触片を介して導通される構造とされていることを特徴とする多チャンネルスイッチ。
【請求項2】
請求項1記載の多チャンネルスイッチにおいて、
前記可動体の中央部下面に凹部が形成され、
前記可動接触片の基部の中央に開口が形成され、
前記共通端子の前記内部底面上に突出する部分は先端側が小径とされた段付き軸とされて、その先端側小径部が前記開口を挿通して前記凹部内に位置され、
前記可動体は前記段付き軸の段部上に前記可動接触片を介して搭載されていることを特徴とする多チャンネルスイッチ。
【請求項3】
請求項2記載の多チャンネルスイッチにおいて、
前記段付き軸の大径部下端に径方向に突出する突部が形成され、
前記大径部に挿通されて第1のコイルバネが取り付けられ、その第1のコイルバネの両端は前記突部及び前記可動接触片にそれぞれ圧接されていることを特徴とする多チャンネルスイッチ。
【請求項4】
請求項1乃至3記載のいずれかの多チャンネルスイッチにおいて、
前記つまみはトグル形状とされ、その下端側は筒状とされて、その筒内に第2のコイルバネを介して押棒が収容され、
前記つまみの操作により、前記可動体は前記押棒に押されて傾倒する構造とされていることを特徴とする多チャンネルスイッチ。
【請求項5】
請求項1乃至3記載のいずれかの多チャンネルスイッチにおいて、
前記つまみは前記可動体上に搭載された板部と、その板部上に前記複数の固定端子の位置と対応して突設された複数の操作突起とよりなり、
それら操作突起は先端側が前記ボックスの上面を蓋するフレームに形成された穴を介してそれぞれ外部に突出され、
前記操作突起にそれぞれ挿通されて、前記板部と前記フレームとの間に第3のコイルバネが配されていることを特徴とする多チャンネルスイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−108814(P2010−108814A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−281029(P2008−281029)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(510014847)株式会社エスジーエム (2)
【Fターム(参考)】