説明

多孔質体および多孔質体の製造方法

【課題】バクテリアセルロースを用いた多孔質体およびその製造方法を提供する。
【解決手段】バクテリアセルロースと無機鉱物粒子とを水に均一に分散させてスラリーとしたのち、凍結させる。バクテリアセルロースは、氷の成長に従って氷塊の周囲に集められ、膜を形成する。そののち、乾燥して水を除去することにより、多孔質体が形成される。比容積は2cm/g以上500cm/g以下であり、孔の直径の平均値は10μm以上5mm以下である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バクテリアセルロースを含む多孔質体およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境保全,省資源あるいはリサイクルなどが重視されている。特に、バイオマスは、カーボンニュートラルであるので、生産から廃棄に伴う環境破壊を低減し、かつ、持続的な生産を継続できる原料として注目を浴びている。
【0003】
このようなバイオマスとしては、バクテリアセルロース(Bacterial Cellulose)がある。バクテリアセルロースは、食酢の醸造過程において、酢酸菌が造り出す副生成物であり、産業廃棄物として廃棄される。
【0004】
このバクテリアセルロースは、ミクロフィブリルの微細な網目構造を有しており、3次元的な絡み合いと水素結合とにより、優れた機械特性を有している。このため、研究開発が盛んに行われており、例えば、特許文献1には、力学的特性などに優れたバクテリアセルロース含有シートが開示されている。また、紙などに少量を添加して、強度を向上させることが提案されている。
【0005】
更に、非特許文献1には、バクテリアセルロースに炭酸カルシウムあるいはクレーなどの結合強化材を加えることにより、3次元的な絡み合いを阻害することなく、絡み合いの形態を強く保持して弾性率を向上させる技術が開示されている。
【特許文献1】特許第2617431号公報
【非特許文献1】菊地時雄,小澤喜仁,「バクテリアセルロースを用いた環境にやさしい複合材料の開発」,プラスチック成形加工学会誌「成形加工」,第18巻,第9号,2006年,p.657−p.659
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これまでに開発されたバクテリアセルロースを用いた材料としては、シート状のものしかなく、用途が限定されていた。よって、形状の自由度が高く、また、他の物質と複合化することが可能な新たな材料の開発が望まれていた。
【0007】
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、形状の自由度が高く、また、他の物質と複合化することが可能な多孔質体およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の多孔質体は、バクテリアセルロースと結合強化材とを含み、孔を覆うようにバクテリアセルロースの膜が形成されたものである。この多孔質体は、比容積が2cm/g以上500cm/g以下であり、かつ、孔の直径の平均値が10μm以上5mm以下であることが好ましく、また、中心部の孔径の平均値の方が、表面部の孔径の平均値よりも大きいことが好ましい。
【0009】
本発明の第2の多孔質体は、バクテリアセルロースと結合強化材とを分散媒に分散させてスラリーとしたのち、凍結乾燥させて形成されたものである。
【0010】
本発明の多孔質体の製造方法は、バクテリアセルロースと結合強化材とを分散媒に分散させてスラリーとしたのち、凍結乾燥させるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1の多孔質体によれば、バクテリアセルロースと結合強化材とを含むようにしたので、産業廃棄物として廃棄されるバクテリアセルロースを再利用することができると共に、弾性率などの機械的強度に優れた素材を提供することができる。また、孔を覆うようにバクテリアセルロースの膜を形成するようにしたので、優れた機械的特性を得ることができると共に、より立体的な形状とすることができ、形状の自由度を高くすることができる。
【0012】
特に、比容積を2cm/g以上500cm/g以下、孔の直径の平均値を10μm以上5mm以下とするようにすれば、または、中心部の孔径の平均値の方が、表面部の孔径の平均値よりも大きくなるようにすれば、より立体的な形状とすることができ、形状の自由度をより高くすることができる。また、例えば、樹脂などを充填することができ、新たな複合材料を作製することが可能となる。
【0013】
本発明の第2の多孔質体および本発明の多孔質体の製造方法によれば、バクテリアセルロースと結合強化材とを分散媒に分散させてスラリーとしたのち、凍結乾燥させるようにしたので、孔を覆うようにバクテリアセルロースの膜を形成することができる。よって、優れた機械的特性を得ることができると共に、より立体的な形状とすることができ、形状の自由度を高くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
本発明の一実施の形態に係る多孔質体は、バクテリアセルロースと結合強化材とを含んでいる。バクテリアセルロースを含むことにより、図1(A)に模式的に示すように、ミクロフィブリルの3次元的な絡み合いと水素結合との効果で優れた機械特性を得られるようになっている。また、結合強化材を含むことにより、図1(B)に模式的に示したように、ミクロフィブリルの3次元的な絡み合いを阻害せずに、絡み合いの形態を強く保持することで、優れた弾性率を得られるようになっている。
【0016】
バクテリアセルロースは、例えば、アセトバクター属細菌により産出される。アセトバクター属細菌としては、例えば、アセトバクター・アセチ・サブスピーシス・キシリナム(Acetobacter aceti subsp. Xylinum)ATCC 10821が挙げられる。
【0017】
結合強化材としては、例えば、粉砕古紙あるいは無機鉱物粒子が挙げられ、中でも、無機鉱物粒子が好ましい。ミクロフィブリルの3次元的な絡み合いの形態をより強く保持することができるからである。無機鉱物粒子としては、例えば、炭酸カルシウムあるいはベントナイトを精製したモンモリロナイトなどのクレーが挙げられる。
【0018】
結合強化材の粒子径は、0.01μm以上100μm以下であることが好ましく、特に、1μm以上10μm以下であることが望ましい。粒子径が小さいと、ミクロフィブリルの3次元的な絡み合いの形態を保持する効果が低く、粒子径が大きいと、ミクロフィブリルの3次元的な絡み合いを阻害してしまうからである。なお、結合強化材の粒子径は、例えば、電子顕微鏡またはレーザー回折式粒度分布回折装置により計測することができる。
【0019】
バクテリアセルロースと結合強化材との割合は、バクテリアセルロース:結合強化材の重量比で、99.9:0.1から50:50の範囲内であることが好ましく、特に、95:5から70:30の範囲内であれば望ましい。結合強化材の割合が小さいと、ミクロフィブリルの3次元的な絡み合いの形態を保持する効果が低く、結合強化材の割合が大きいと、ミクロフィブリルの3次元的な絡み合いを阻害してしまうからである。
【0020】
図2,図3および図4は、この多孔質体の構造を表す走査型電子顕微鏡写真(SEM写真)の一例である。図2に写っているのがバクテリアセルロースの膜である。図3は図2の一部を拡大したものであり、バクテリアセルロースのミクロフィブリルが集まって膜を形成している様子が表れている。図4は図3の一部を拡大したものであり、結合強化材の粒子がバクテリアセルロースのミクロフィブリルと絡み合っている様子が表れている。このようにこの多孔質体は、孔を覆うようにバクテリアセルロースの膜が形成されていることが好ましい。バクテリアセルロースのミクロフィブリルが絡み合って膜を形成することにより、優れた機械的特性が得られると共に、形状の自由度を向上させることができるからである。
【0021】
多孔質体の比容積は、2cm/g以上500cm/g以下であることが好ましく、特に50cm/g以上350cm/g以下であれば望ましい。比容積が小さいと、形状が平面に近くなり、形状の自由度が低下してしまうからである。また、比容積が大きいと、脆くなってしまうからである。
【0022】
また、多孔質体の孔の大きさは、直径の平均値で、10μm以上5mm以下であることが好ましく、特に100μm以上であれば望ましい。孔の大きさが小さいと、形状が平面に近くなり、形状の自由度が低下してしまい、孔の大きさが大きいと、脆くなってしまうからである。また、この範囲内とするようにすれば、例えば、樹脂などを充填することができ、新たな複合材料を作製することができるからである。なお、孔の直径の平均値は、例えば、X線解析映像に基づいて空隙解析を行うことにより測定することができる。空隙解析は、例えば、孔の外接円を求め、その直径を測定することにより行うようにしてもよい。
【0023】
この多孔質体は、例えば、次のようにして製造することができる。
【0024】
まず、産業廃棄物として廃棄されたバクテリアセルロースから付着したゴミを取り除いたのち、漂白除菌と水洗いを繰り返す。
【0025】
続いて、このバクテリアセルロースを、分散媒としての水と共にミキサーに入れて粉砕する。次いで、この粉砕したバクテリアセルロースと、結合強化材とを、水に分散させたのち、ミキサーに入れて粉砕および混合を行い、スラリーとする。スラリーのせん断粘度は、5m・Pa・s以上300m・Pa・s以下とすることが好ましい。粘度が小さいと多孔質体の強度が低下してしまい、粘度が高いと多孔質体の比容積や孔の大きさを好ましい範囲とすることが難しいからである。
【0026】
次いで、得られたスラリーを容器に入れて、例えば、冷凍庫で凍結させる。このとき、図5に示したように、バクテリアセルロースは、氷の成長に従って氷塊の周囲に集められて結合し、膜を形成する。これにより、氷をコア、バクテリアセルロースをシェルとするコア・シェル構造が形成される。また、凍結は表面ほど早く、中心部ほど遅くなるので、中心部ほど氷の成長は大きくなる。そののち、乾燥して水を除去することにより、本実施の形態に係る多孔質体が形成される。
【0027】
このように、本実施の形態に係る多孔質体によれば、バクテリアセルロースと結合強化材とを含むようにしたので、産業廃棄物として廃棄されるバクテリアセルロースを再利用することができると共に、弾性率などの機械的強度に優れた素材を提供することができる。また、孔を覆うようにバクテリアセルロースの膜を形成するようにしたので、優れた機械的特性を得ることができると共に、より立体的な形状とすることができ、形状の自由度を高くすることができる。
【0028】
特に、比容積を2cm/g以上500cm/g以下、孔の直径の平均値を10μm以上5mm以下とするようにすれば、または、中心部の孔径の平均値の方が、表面部の孔径の平均値よりも大きくなるようにすれば、より立体的な形状とすることができ、形状の自由度をより高くすることができる。また、例えば、樹脂などを充填することができ、新たな複合材料を作製することが可能となる。
【0029】
更に、本実施の形態に係る多孔質体の製造方法によれば、バクテリアセルロースと結合強化材とを分散媒に分散させてスラリーとしたのち、凍結乾燥させるようにしたので、本実施の形態に係る多孔質体を容易に得ることができる。
【実施例】
【0030】
さらに、実施例に基づいて具体的に説明する。
【0031】
(実施例1)
まず、醸造酢メーカーから産業廃棄物として処分されるバクテリアセルロースを入手し、表面のごみなどを取り除いたのち、水洗いし、漂白除菌した。漂白除菌においては、家庭用漂白剤を用い12時間浸漬させたのち、水で洗浄するという工程を4回繰り返し、白色のバクテリアセルロースを得た。このバクテリアセルロースは、この状態で約85重量%の水分を含むゲル状であった。また、得られたバクテリアセルロースゲルについて偏光顕微鏡で暗視野観察を行った。その結果を図6に紙のセルロース繊維と比較して示す。図6において(A)がバクテリアセルロースゲル、(B)が紙のセルルース繊維である。図6に示したように、バクテリアセルロースゲルについては、紙のセルロース繊維に比べて、はるかに微細なミクロフィブリルが複雑に絡み合っている構造が観察された。
【0032】
次いで、得られたバクテリアセルロースゲルを分散媒である蒸留水と一緒に家庭用ミキサーに投入し粉砕した。更に、これに結合強化材として平均粒子径が1.5μmの炭酸カルシウム粒子を投入し、撹拌混合してスラリーを得た。続いて、作成したスラリーを容器に注ぎ、冷凍庫で凍結させた。そののち、この凍結試料を真空容器内で脱水乾燥させた。これにより、本発明の多孔質体を得た。
【0033】
得られた多孔質体について走査型電子顕微鏡により形態観察を行った。図2から図4はその結果を示したものである。図2に示したように、この多孔質体は、厚み数ミクロンのバクテリアセルロースの膜が複雑に絡み合って形成された内部に孔を有する数百ミクロンのセルにより構成されていた。また、図3に示したように、バクテリアセルロースの膜は、数十ナノメートルのバクテリアセルロースミクロフィブリルが複雑に絡み合って形成されていた。更に、図4に示したように、炭酸カルシウム粒子はバクテリアセルロースミクロフィブリルと絡み合って存在していた。
【0034】
これらの結果から、この多孔質体では、多量の水中に分散されたバクテリアセルロースが、周囲の氷の結晶成長にしたがって壁のように氷塊の周囲に集められて結合し、膜を形成したものと考えられる。よって、この多孔質体によれば、優れた機械的特性を得ることができると共に、形状の自由度を高くすることができることが分かった。
【0035】
また、得られた多孔質体について中心部と表面部との孔の大きさを調べた。具体的には、多孔質体を切断し、切断面のX線解析映像についてMac−View Ver.4により空隙解析を行った。その結果を図7に示す。図7に示したように、表面部には直径0.11mmから1.78mmの孔が分布し、中心部には直径0.19mmから3mmの孔が分布しており、表面部よりも中心部に大きな孔が多く分布していた。中心部の方に大きな孔が多いのは、中心部の方が水の凍結に時間がかかり、氷塊が大きく成長したためであると考えられる。よって、この製造方法によれば、立体的な多孔質体を容易に製造することができ、かつ、得られた多孔質体は表面部の孔の平均直径よりも中心部の孔の平均直径の方が大きくなることが分かった。
【0036】
(実施例2,3)
実施例2として、スラリーの濃度を変化させたことを除き、他は実施例1と同様にして多孔質体を作製した。また、実施例3として、結合強化材に炭酸カルシウム粒子に代えて平均粒子径が1μmのクレー粒子を用いると共に、スラリーの濃度を変化させたことを除き、他は実施例1と同様にして多孔質体を作製した。クレー粒子には、モンモリロナイトを主成分とする粘土鉱物粒子を用いた。実施例2,3で作製したスラリーの濃度およびスラリーのせん断粘度は、図8に示したとおりであった。
【0037】
得られた多孔質体について比容積をそれぞれ調べた。図9にスラリー濃度と比容積との関係を示す。なお、実施例2,3においては、同一のスラリー濃度について複数の多孔質体をそれぞれ作製し、比容積は同一のスラリー濃度について作製した複数の多孔質体の平均値を求めた。
【0038】
図9に示したように、得られた多孔質体の比容積は平均値で90cm/gから330cm/gであった。また、スラリーの濃度が低いほど比容積は大きくなる傾向が見られた。これは、スラリーの濃度が低いほど水の量が多くなるので、氷塊が大きくなり、孔が大きくなるためであると考えられる。よって、この多孔質体によれば、シート状に圧縮成形する場合と異なって比容積が大きく、立体的に形成することが可能であり、形状の自由度を高くすることができることが分かった。
【0039】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、分散媒として水を用いる場合について説明したが、他の分散媒を用いるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
フォーム材、吸音材、断熱材、コア材などに用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施の形態に係る多孔質体の構成を表す模式図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る多孔質体の構成を表す走査型電子顕微鏡写真である。
【図3】図2に示した多孔質体の一部を拡大して表す走査型電子顕微鏡写真である。
【図4】図3に示した多孔質体の一部を拡大して表す走査型電子顕微鏡写真である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る多孔質体の製造方法の一工程を表す概念図である。
【図6】バクテリアセルロースゲルの偏光顕微鏡写真である。
【図7】本発明の実施例に係る多孔質体における孔の直径と頻度との関係を表す特性図である。
【図8】本発明の実施例に係る多孔質体におけるスラリーの濃度とせん断粘度との関係を表す特性図である。
【図9】本発明の実施例に係る多孔質体に関するスラリー濃度と比容積との関係を表す特性図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バクテリアセルロースと結合強化材とを含み、孔を覆うようにバクテリアセルロースの膜が形成されたことを特徴とする多孔質体。
【請求項2】
比容積が2cm/g以上500cm/g以下であり、かつ、孔の直径の平均値が10μm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1記載の多孔質体。
【請求項3】
中心部の孔径の平均値の方が、表面部の孔径の平均値よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多孔質体。
【請求項4】
バクテリアセルロースと結合強化材とを分散媒に分散させてスラリーとしたのち、凍結乾燥させて形成されたことを特徴とする多孔質体。
【請求項5】
バクテリアセルロースと結合強化材とを分散媒に分散させてスラリーとしたのち、凍結乾燥させることを特徴とする多孔質体の製造方法。
【請求項6】
前記スラリーのせん断粘度は、5m・Pa・s以上300m・Pa・s以下であることを特徴とする請求項5記載の多孔質体の製造方法。
【請求項7】
前記結合強化材の粒子径は、0.01μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の多孔質体の製造方法。

【図1】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−62460(P2009−62460A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−231769(P2007−231769)
【出願日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 発行者 社団法人 日本材料学会 刊行物名 JCOM−36講演論文集 材料・構造の複合化と機能化に関するシンポジウム 発行日 2007年3月8日
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成18年度、文部科学省、都市エリア産学官連携促進事業(発展型)委託研究、産業再生法第30条の適用を受けるもの)
【出願人】(505089614)国立大学法人福島大学 (34)
【出願人】(391041062)福島県 (42)
【Fターム(参考)】