説明

多帯域GNSS受信機

【課題】簡単で且つ経済的な構成の多帯域GNSS受信機を提供する。
【解決手段】単一のチップ45と少数の外部構成部分とで構成されているGNSS信号(GPS、Galileo、Glonass)用無線周波数受信機40に、各々が別個の中間周波数段と基底帯域周波数逓降変換器160とを含む一群の独立している信号経路180a−180cがある。外部中間周波数フィルタ110a−110cの選択によって各信号経路が特定の中間周波数帯域に同調されている。中間周波数への変換は共通の局部搬送波発生器102を必要とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全地球航法衛星システム(GNSS)用の多帯域受信機に関するものである。もっと具体的に言うと、本発明は、例えばGPS群、Galileo群及びGLONASS群からの衛星の様な異なる特性及び異なる周波数帯域を有する異なるGNSS源から同時に受信することのできる集積無線周波数処理装置を含んでいる。
【背景技術】
【0002】
全地球航法衛星システム(GNSS)は、米国によって運用されている全地球測位システム(GPS)、ロシア連邦によって運用されている全地球周回航法衛星システム(GLONASS)、及び欧州連合によって作られることになっている計画されているGalileo測位システムを、総称的に含んでいる。
【0003】
GNSS無線信号は、1GHz超の無線スペクトルの一部に位置しており、地表での出力レベルが−120dBm以下程度であり、一般に、測位及び航法用の受信機中で使用されている疑似ランダム符号二進系列によって変調されている直接系列拡散スペクトル信号である。GPS信号の信号構造は、例えば、本出願人の名義の国際特許出願WO05003807号中に記載されており、この出願が参照によって本明細書中に組み入れられている。
【特許文献1】国際特許出願WO05003807号明細書 GPS(全地球測位システム)、GLONASSまたはGalileoの様な衛星無線位置特定システムは、一群の周回衛星から放送される無線信号の受信に依存しており、受信機からその受信された衛星の各々までの間隔つまり距離を決定するためにこれらの信号中に含まれている情報を使用している。衛星の軌道が知られているので、絶対時刻とGPS受信機の位置とを幾何学的に決定することができる。
【0004】
本発明の文脈中では、『受信機』という用語や『GPS受信機』という用語は、完全な自己充足的な受信機装置だけでなく、複合物中に含まれているモジュール、例えば携帯電話、自動車警報装置、PDA(携帯情報端末)等の中のGPSモジュール、を意味することもある。上記の用語は、適切なバス、例えばGPS PC−カード、によってホスト装置と接続されることがある差し込み可能モジュールを指すこともある。
【0005】
『受信機』という用語や『GPS受信機』という用語は、本発明の文脈中では、上記に定義されている様な完全なGPS受信機または完全なGPSモジュールを実現する様に構成されている一つ以上の集積回路をも含むと理解されるべきである。
【0006】
GNSS中の衛星システムの各々には異なる信号搬送波周波数があり、GPS衛星は現在のところL1帯域及びL2帯域を使用していてL5帯域の拡張を予定しているが、L1信号の受信は基本的な機能を提供するのに十分である。GalileoはL1帯域、E1帯域、E2帯域、E5帯域及びE6帯域中の異なる搬送波を予定している(表1を参照)。GLONASS信号も帯域L1及び帯域L2に位置している。これらの周波数の各々は特有に設計された無線周波数受信回路を必要とする。
【発明の概要】
【0007】
Galileoシステムが完全に作動すれば、将来の受信機はいつでも見える衛星の数を増加させることができるかもしれず、高緯度におけるサービス区域が改善されるであろう。しかし、このことを利用するためには、将来の受信機は総ての周波数帯域かまたは少なくとも幾つかの周波数帯域から来る信号を扱うことができなければならないであろう。
【0008】
簡単で且つ経済的な構成の多帯域GNSS受信機を提供することが、本発明の目的である。
【0009】
選択された組のGNSS帯域中で信号を受信する様に容易に適合させることのできる多帯域GNSS受信機を提供することが、本発明の更なる目的である。
【0010】
本発明によると、これらの目的は、請求項1の特徴の組合せ、好ましくは従属請求項によって導入されている任意的な特徴、を具備するGNSS受信機によって達成される。
【0011】
本発明は、実施例として与えられており且つ図面によって図解されている実施形態の記載の助けによって一層十分に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】GNSS無線位置特定装置の構造の概略図である。
【図2】本発明に従う無線周波数受信機の概略図である。
【図3】関連するGNSS無線チャンネルと幾つかの最も重要な妨害源信号との周波数配置図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、異なるGNSS衛星から放射される無線信号と結合することを可能にする一つ以上のアンテナ30を含む総称的GNSS装置10の配置を概略的に示している。
【0014】
図1によると、本発明の無線位置特定装置10は無線周波数受信機または無線周波数モジュール40を含んでおり、その機能は、更に詳細に述べられるであろうが、アンテナ30によって無線位置特定衛星から受信される信号を処理することである。無線周波数回路は、単一または複数の変換ヘテロダイン無線受信機を含んでおり、アナログもしくはデジタルの基底帯域信号の様な低周波数の航法信号、または低−中間周波数信号、例えば4.092MHzの低−中間周波数信号を、その出力47に供給する。
【0015】
受信された衛星群の変調体系によって、出力45はその信号の幾つかの角度成分を含む。GPSの場合には、例えば、90°だけ偏移されている二つの成分が、必要であって、従来からI(同相)成分及びQ(直角位相)成分と呼ばれている。その他の変調体系、例えばGALILEOシステム用に提案されている変調は、二よりも多い角度成分を必要とする。
【0016】
無線周波数モジュール40は、無線位置特定装置10用の安定な時刻基準、例えば32.734MHzの時刻基準、を供給する主時刻基準発生器55に接続されている。時刻基準発生器55はGPS信号の捕捉及び追尾を可能にするために比較的正確で且つ安定していなければならず、この時刻基準発生器55は通常は高品質な温度補償された水晶発振器つまりTCXOを含んでいる。
【0017】
無線周波数モジュール40の出力47は疑似距離エンジン50とも呼ばれている信号処理装置50へ送り込まれ、この信号処理装置50は今度は無線周波数回路40へ制御命令46を供給する。疑似距離エンジン50の機能は、受信された各衛星毎に、受信信号に正確に時刻合わせされている変調符号(商用GPS受信機の場合にはC/Aコード(粗捕捉符号))の局部複製を発生させることによって、衛星から受信された信号を復元することである。疑似距離エンジン50によって発生された符号偏移つまり疑似距離77は航法エンジン60へ送られ、この航法エンジン60は位置決定座標及び時間座標x、y、z、tを計算する。航法エンジンは適切な探索命令78によって疑似距離エンジン20の操縦も行う。位置決定は通常は反復カルマンフィルタによって得られ、満足な解が見つかるまで航法エンジンは幾つかの符号期間を通して疑似距離データ77を追跡する必要があるかもしれない。
【0018】
疑似距離エンジン50及び無線周波数モジュール40は、二つの別個の集積回路としてまたは単一の共通の集積回路として実現されていることが好ましい。
【0019】
本発明の好ましい変形では、航法エンジン60はホストシステム100の一部であり、このホストシステム100は応用航法ソフトウェア70及び使用者との相互作用のための適切な周辺機器80をも含んでいる。本発明の無線位置特定装置10は、この場合、例えば、携帯電話、PDA、ゲーム機、パーソナルコンピュータまたはその他の任意の適切なホスト装置用の拡張カードまたは拡張モジュールの形態での、ホストシステムの拡張である。しかし、本発明は、航法エンジン、応用ソフトウェア及び周辺機器並びに無線周波数モジュール及び疑似距離エンジンを組み入れている独立型装置をも含んでいる。
【0020】
多規格GNSS無線位置特定装置の場合には、受信された衛星は、幾つかの衛星群、例えばGPS群、Galileo群、またはGLONASS群、に属していて、幾つかの無線帯域内で送るかもしれない。下記の表1は、主な現存する無線GNSS信号及び計画されている無線GNSS信号と、夫々の周波数中心及び帯域幅との、一覧表である。
【表1】

【0021】
無線位置特定のためにGPS L1信号しか使用しない多くの商用GPS装置とは違って、本発明のGNSS装置は、GPS信号とGalileo信号とに対処することができる様に、幾つかの異なる帯域内の、例えばL1帯域、L2帯域、及びL5/E5帯域内の、GNSS測位信号を受信及び処理することができる。受信機40はその製造後に所望のGNSS信号で同調可能であることが好ましい。
【0022】
GNSS信号の周波数帯域は、部分的に重なっており、図3の周波数図に示されている。下記の表2中に示されている様に、同じ周波数帯域かまたは近くの周波数帯域は色々な種類の妨害源信号によっても占領されている。
【表2】

【0023】
DAB、PDC及び種々の無線通信規格に由来する最も関連のある妨害源信号は、図3中のハッチングを付された矩形によっても示されている。
【0024】
携帯電話信号は携帯電話内の搭載GNSS受信機にとって特に強い妨害源であり、例えば、これらのシステムでは携帯電話源とGNSS受信機とが同じ基板上で同時に作動していなければならない。衛星の通信システムからの強い妨害信号にGNSS受信機が曝される衛星搭載アプリケーションで、同じ問題が発生する。その他の知られている妨害源は、レーダーと、電子レンジと、UHFテレビ信号の高調波である。
【0025】
GNSS受信機40の構成が、図2のブロック図中に図解されている。単一のモノリシック無線周波数チップ45と少数の外部構成部分とに存することが好ましいこの受信機40は一群の独立している信号経路180a、180b、180cを含んでおり、これらの信号経路の各々はGNSS信号の決められた帯域の処理に専用である。一つの経路を例えばL1帯域専用にし、一つをL2帯域専用にし、一つをL5帯域及びE5帯域専用にすることができる。この配置は、総てのGPS信号と最も重要なGalileo信号とを含むことを可能にするであろう。しかし、その他の組み合わせが、可能であって、本発明の範囲に含まれている。独立している信号経路の数は三に限定されず、本発明は二、四または任意の数の独立している信号経路を有するGNSS受信機及び装置をも含んでいる。
【0026】
各信号経路は、例えば特定の信号周波数及び帯域幅に同調されている非励振アンテナにすることができる、独立している外部アンテナ31a、31b、31cに接続されていることが好ましい。しかし、費用及び簡単さのために、もっと少ない数のアンテナかまたは共通の広帯域のアンテナを使用してもよい。最高の感度が必要な何らかの応用では、低雑音増幅器を含む能動アンテナに非励振アンテナを取り替えることができる。
【0027】
受信機は、チップ45の各信号経路に、低雑音L−帯域増幅器105と同調無線周波数フィルタ106a、106b、106cとを含んでいることが好ましい。無線周波数フィルタ106a、106b及び106cは、チップ45の外部の帯域通過SAWフィルタであることが好ましく、所望の周波数帯域に従って選択することができる。
【0028】
低雑音増幅器105は、無線周波数チップ45内に実現されており且つSiGeトランジスタ系であることが好ましい。代替手段として、内部低雑音増幅器105を外部GaAs低雑音増幅器に取り替えることができる。
【0029】
何らかの応用では、共通のアンテナと、幾つかのチャンネル用の、例えば隣接するL2チャンネル及びL5チャンネル用の、低雑音増幅器とを、使用することが望ましいかもしれない。その様な場合には、適切な回線コネクタとSAWフィルタとを介して、単一の低雑音増幅器の出力をチップ45の二つの信号経路に接続することができる。
【0030】
総ての到来無線信号が、混合器109によって、同じ周波数領域の、例えば150−250MHzの領域の、中間周波数信号へ変換される。単一の局部発振器102が、総ての受信されたUHF信号を変換するために使用される無線周波数局部発振器信号RF−LOを供給する。この実施例では、局部発振器102は、PLL回路48とループフィルタ47とを介して主クロック55に同期されている電圧制御発振器に存する。この場合、必ずしもではないが、ループフィルタ47は無線周波数受信機チップ45の外部にある。図2中に示されている混合器は、より高い線形性及びより好ましい雑音指数という利点を有する平衡差動混合器である。
【0031】
局部発振器102の周波数は、考えられる総てのGNSS信号を含む周波数範囲の中点に、実際にはL1帯域とL5帯域との中程に、置かれていることが有利である。例えば図3中に示されている様に1424MHzにRF−LO周波数を固定することができる。
【0032】
中間周波数帯域幅IFBに存する中間周波数信号へ総てのGNSS周波数が変換され、より低いかまたはより高い周波数の信号へ妨害源が変換されて除去されることを、この選択が確実にする。
【0033】
中間周波数信号は、中間周波数増幅器116、120によって増幅されることが好ましい。この実施例では、この特徴が本発明の限定であるとは考えられなくても、二つの中間周波数利得段が予定されている。自動利得制御機能を実現するために疑似距離エンジン50によって連続的な方法で外部から制御される可変利得増幅器120を、第二段が含んでいる。本発明の変形では、総ての中間周波数段の利得を同時に調節することができる。更なるより簡単な変形では、利得段のスイッチを入れたり切ったりすることによって、所望の利得変動を得ることができる。
【0034】
無線周波数チップ45内に含まれている中間周波数増幅器の帯域幅は、総ての所望の中間周波数、例えば150−250MHz、を含むのに十分である。しかし、外部中間周波数フィルタ110a、110b、110c及び112a、112b、112cを特定の寸法に合わせて作ることによって、特定の周波数と信号帯域幅とに各信号経路を同調させることができる。
【0035】
中間周波数フィルタ110a、110b、110c及び112a、112b、112cは、図3中に簡単なRCセルとして示されている。しかし、実際には適切でなくても、この実現は本発明の限定的特徴ではなく、示されていない変形では、もっと複雑なLC回路によってかまたはSAW装置を含むフィルタによって、中間周波数フィルタが取り替えられてよい。
【0036】
総ての中間周波数増幅器は同じ型であり且つ中間周波数フィルタは非常に似通っているので、チャンネル間の良好な位相コヒーレンスが達成されている。
【0037】
有用な周波数帯域の両極端であるL1とL2/L5との中程に局部発振器周波数RF−LOを置くことによって、強い妨害源が存在しない同じL1及びL2/L5帯域に中間周波数段内のイメージ周波数(image frequencies)も入り、その結果、イメージ信号(image signals)の抑制を簡単にする。中間周波数フィルタ106a−106cはこれらのイメージ信号の除去に有用である。
【0038】
各信号経路180a−180c毎に、一対の直角位相基底帯域アナログ信号I及びQを各信号毎に供給する直角位相周波数逓降変換器160内で、第二の周波数変換が行われる。各周波数逓降変換器106は、基底帯域への変換のために第二の局部発振器43を使用する。
【0039】
示されている実施例がアナログ基底帯域出力の受信機40に関係していても、これは、デジタル出力の受信機をも含んでおり無線周波数チップ45上のA/D変換器のバンクと中間周波数信号よりも低周波数で且つデジタルまたはアナログ種類の低−中間周波数出力の受信機とを含んでいることが好ましい本発明の限定的特徴ではない。
【0040】
局部発振器43は集積回路45上に実現されていることが好ましい。しかし、本発明は、局部発振器が中間周波数チップ45の完全に外部にある場合と、中間周波数チップ45の外部の構成部分、例えば外部タンクインダクタまたは外部タンク回路、を局部発振器が含む中間的な場合とを、含んでいる。
【0041】
局部発振器43は、PLL49及びループフィルタ42によって主クロック信号55に同期されている。この局部発振器の周波数は基底帯域への変換のために中間周波数信号の中心周波数に等しくなければならず、この中心周波数はプログラマブルI/Q分周器44によって得られる。
【0042】
各信号経路の各中間周波数段を他の信号経路の中間周波数帯域とは異なる個々の中間周波数帯域に同調させるために、無線周波数フィルタ106a−106cや中間周波数フィルタ110a−110c及び112a−112cの様な外部構成部分を選択することによって、異なる信号用に各信号経路を容易に構成することができるという点で、受信機40は極めて適応性がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
航法衛星用受信機(40)であって、
搬送波周波数及び帯域幅と関連づけられている決められた衛星無線信号(L1、L2、L5、GL1、GL2、E6、E5b)の受信に各信号経路が適合されている複数の信号経路(180a−180c)と、
共通の局部搬送波信号(RF−LO)を前記受信機に供給するための局部搬送波源(102)とを具備しており、
各信号経路(180a−180c)が、
前記衛星無線信号が中間周波数信号への変換のために前記局部搬送波源(102)の前記信号(RF−LO)と結合される第一の周波数逓降変換段(109)と、
前記中間信号が低周波数信号へ、例えば基底帯域信号(I、Q)へ、変換される第二の周波数逓降変換段(160)とを具備する、受信機(40)。
【請求項2】
各信号経路(180a、180c)が少なくとも一つの中間周波数増幅器(116、120)を更に具備しており、この中間周波数増幅器(116、120)と前記信号経路の前記第一(109)及び第二(160)の周波数逓降変換段とがモノリシック集積回路(45)に存する、請求項1に記載の受信機(40)。
【請求項3】
前記衛星無線信号(L1、L2、L5、GL1、GL2、E6、E5b)用の無線周波数フィルタ(106a−106c)及び/または前記中間周波数信号用の中間周波数フィルタ(110a−110c、112a−112c)を前記信号経路が更に具備する、請求項2に記載の受信機(40)。
【請求項4】
前記無線周波数フィルタ(106a−106c)及び/または前記中間周波数フィルタ(110a−110c、112a−112c)が前記集積回路(45)の外部にある、請求項3に記載の受信機(40)。
【請求項5】
前記衛星無線信号(L1、L2、L5、GL1、GL2、E6、E5b)を含む周波数範囲の中点に前記局部搬送波信号(RF−LO)の周波数が選択されている、請求項1に記載の受信機(40)。
【請求項6】
前記無線信号フィルタ(106a−106c)及び/または前記中間周波数フィルタ(110a−110c、112a−112c)を特定の寸法に合わせて作ることによって特定の衛星無線信号(L1、L2、L5、GL1、GL2、E6、E5b)に各信号経路(180a−180c)を同調させることができる、請求項3に記載の受信機(40)。
【請求項7】
他の信号経路の前記中間周波数段とは異なる中間周波数に同調されている中間周波数段が各信号経路(180a−180c)にあるという事実を特徴とする、請求項1に記載の受信機(40)。
【請求項8】
前記無線周波数チップ(45)の外部の数値構成部分を選択することによって各信号経路(180a−180c)の各中間周波数段が決められた中間周波数帯域に同調されている、請求項1に記載の受信機(40)。
【請求項9】
無線周波数処理半導体チップ(45)であって、
搬送波周波数及び帯域幅と関連づけられている決められた衛星無線信号(L1、L2、L5、GL1、GL2、E6、E5b)の受信に各信号経路が適合されている複数の信号経路(180a−180c)と、
前記衛星無線信号が中間周波数信号へ変換される第一の周波数逓降変換段(109)と、
前記中間信号が低周波数信号へ、例えば一対の基底帯域直角位相信号(I、Q)へ、変換される第二の周波数逓降変換段(160)とを具備しており、
外部構成部分(106a−c、110a−c、112a−c)を接続することのできる外部構成部分接続ピンが各信号経路毎にあり、前記外部構成部分(106a−c、110a−c、112a−c)の選択に各信号経路の周波数応答が依存していることを特徴とする、無線周波数処理半導体チップ(45)。
【請求項10】
共通の局部搬送波信号(RF−LO)を受信機へ供給するための局部搬送波源(102)と、各信号経路(180a、180c)中の中間周波数段とを具備しており、各信号経路(180a、180c)の各中間周波数段中に同調フィルタ(106a−c、110a−c、112a−c)を挿入し、それによって決められた中間周波数帯域に各中間周波数段が同調される様に、前記外部構成部分接続ピンが配置されている、請求項9に記載の無線周波数処理半導体チップ(45)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−209288(P2011−209288A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−111830(P2011−111830)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【分割の表示】特願2006−298386(P2006−298386)の分割
【原出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】