説明

多方切換弁及びその製造組立方法

【課題】少なくとも1個の流出口の口径が流入口の口径より小さくされて所要の流量絞り機能が付加され、かつ、流出口の口径の設定変更を容易ならしめることのできる多方切換弁を提供する。
【解決手段】弁シート部を有すると共に流入口11と複数個の流路62,63,54が形成される弁本体60と、前記弁シート部内に配置されると共に前記複数の流路62,63,64に連通する複数の口径の異なる流出口12,13,14を有する弁シート部材65と、前記弁シート部材65に接触すると共に前記流入口11と連通する通路部とを有する弁体50と、該弁体50を駆動するアクチュエータとを備え、アクチュエータの回転により複数個の前記流出口12,13,14とを選択的に連通させることにより流路の切り換えを行なう多方切換弁。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一個の流入口と複数個の流出口とを有する、三方切換弁や四方切換弁等の多方切換弁に係り、特に、弁体を弁シート部材に接触させながら回動あるいはスライドさせることにより流路の切り換えを行なう多方切換弁及びその製造組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多方切換弁として、複数個の流出口が形成された弁シート部を有する弁本体と、前記弁シート部に接触しながら回動あるいはスライドせしめられる弁体と、該弁体を駆動するアクチュエータとを備え、前記弁本体もしくは前記弁体に流入口が形成されるとともに、前記弁体内に、前記流入口と前記複数個の流出口とを選択的に連通させるための通路部が設けられ、前記アクチュエータにより前記弁体を回動あるいはスライドさせて、前記流入口と前記複数個の流出口とを前記弁体内通路部を介して選択的に連通させることにより、流路の切り換えを行なうようにしたものが考えられている。
【0003】
また、前記の如き多方切換弁ではないが、電磁弁の流出口と接続先との間に流量絞り具を配置した例としては、下記特許文献1(例えば図1参照)や特許文献2(例えば[0006]参照)があげられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−19364号公報
【特許文献2】特許第3661987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記した如くの従前の多方切換弁では、例えば、流入口の口径と流出口の口径とは略同じに設定されており、また弁体内通路部の断面積も流入口及び流出口のそれと略同じに設定されているので、流入口→弁体内通路部→流出口→外部導管へと導出される流体はほとんど絞られない。言い換えれば、従来の多方切換弁は、その名の通り、流路切換機能のみを有し、流量絞り機能は実質的に有さないものであった。
【0006】
ところが、多方切換弁を使用する環境如何によっては、例えば、切換弁の一つの流出口の接続先では流量を絞る必要はないが、他の流出口の接続先では流量を絞ることが要求される場合がある。かかる場合、他の流出口と接続先との間に別途に流量絞り具を介装せねばならず、配管・設置コスト等が嵩むことになる。
【0007】
このような観点から、多方切換弁に流量絞り機能を持たせること、具体的には、流出口の口径を流入口の口径より小さくしたり、あるいは前記弁体内通路部に前記流出口及び流入口よりも断面積の小さい絞り部分を形成することが考えられる。しかしこの場合においても、接続先において要求される流量絞り度合いは様々であるので、該要求に合わせて流出口、又は前記絞り部分の口径や断面積(絞り度合い)が異なる多種類の多方切換弁を生産することが必要となる。
【0008】
本発明は、前記した如くの事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、少なくとも1個の流出口に所要の流量絞り機能が付加され、かつ、流出口の口径の設定変更を容易ならしめることのできる多方切換弁、及び、流出口の口径が異なる複数種の多方切換弁を合理的かつ経済的に製作することのできる製造組立方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成すべく、本発明に係る多方切換弁は、弁シート部を有すると共に流入口と複数個の流路が形成される弁本体と、前記弁シート部内に配置されると共に前記複数の流路に連通する複数の流出口を有する弁シート部材と、前記弁シート部材に接触すると共に前記流入口と連通する通路部とを有する弁体と、該弁体を駆動するアクチュエータとを備え、該アクチュエータにより前記弁体を移動させて、前記弁シート部材の前記流出口と前記弁体の前記通路部とを介して、前記流入口と前記弁本体の複数個の前記流路とを選択的に連通させることにより流路の切り換えを行なう多方切換弁であって、前記弁シート部に配置される前記弁シート部材は、前記弁本体とは別体であり、前記弁シート部材に形成される複数個の前記流出口のうちの少なくとも一つに所定の絞り機能を設け、あるいは前記弁シート部材に形成される複数個の前記流出口のうちの少なくとも一つが、その流出口が前記流入口と連通された際の流体通路における最小流路断面積を有するように形成されたことを特徴としている。
【0010】
本発明に係る多方切換弁の具体的な態様は、前記弁本体の前記弁シート部には、前記流出口の口径のみが異なる複数の前記弁シート部材を選択的に取付固定可能な形状寸法に、弁シート部材取付部が形成されている。
【0011】
また、本発明に係る多方切換弁の更なる具体的な態様は、前記弁本体は、ボルト類により気密的に締結固定される上側箱状体と下側蓋状体とからなり、該上側箱状体と下側蓋状体との間に前記弁体を配置する流路切換室が画成されるとともに、該流路切換室の天井面部が前記弁シート部材が選択的に取付固定される前記弁シート部材取付部とされている。
【0012】
更に、本発明の多方切換弁の製造組立方法は、複数個の前記弁シート部材取付部が形成された前記弁本体の前記上側箱状体と、複数個の前記弁本体の前記下側蓋状体と、複数個の前記弁体と、前記複数個の流出口のうちの少なくとも一つの口径が異なる複数種の弁シート部材と、を各々製造する製造工程、及び、前記異なる複数種の弁シート部材の内の一つの弁シート部材を選択して前記上側箱状体の前記弁シート部材取付部に取付固定し、その後、前記弁体を前記上側箱状体の前記流路切換室に装着配置し、更に、前記下側蓋状体を前記上側箱状体を装着して気密的に締結固定して組立する組立工程、を含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る多方切換弁は、弁シート部材に形成される流出口の少なくとも一つに絞り機能を設けたので、所要の流量絞り機能を簡単な構造で当該多方切換弁に付加することができ、また、弁シート部材が弁本体とは別体に製造されて後工程で弁本体に組み付けられるようにされているので、流出口の口径の設定変更を容易ならしめることができる。
【0014】
さらに、弁シート部材は、弁本体とは別体に製造された後、組立工程で弁本体の弁シート部材取付部に取付固定されることから、流出口の口径が異なる複数種の多方切換弁を生産する場合には、弁シート部材のみを別途に製造し、弁本体、弁体、アクチュエータ等は共通部品として使用することができる。
【0015】
そのため、本発明に係る多方切換弁の製造組立方法によれば、流出口の口径が異なる複数種の多方切換弁を合理的かつ経済的に製作することができ、その結果、生産性が向上し、所要の流量絞り機能を有する多方切換弁を低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る多方切換弁の一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のX−X矢視線に従う動作説明用概略図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の多方切換弁の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る多方切換弁の一実施例を示す縦断面図、図2は、図1のX−X矢視線に従う動作説明用概略図である。
【0018】
図示の多方切換弁1は、1個の流入口と3個の流出口とを有する、冷凍サイクル等に用いられるロータリー式の三方切換弁であり、キャン38の内周側に配在されたロータ16とキャン38の外周に外嵌固定されたステータ17とからなる流路切換用アクチュエータとしてのステッピングモータ15と、該ステッピングモータ15により回動せしめられる弁体50と、この弁体50を回動可能に保持する、上側箱状体60Aと下側蓋状体60Bとからなる分割組付構造の弁本体60と、該弁本体60とは別体の弁シート部材65とを備えている。なお、前記上側箱状体60Aと下側蓋状体60Bとは3本のボルト93により気密的に締結されている。また、前記モータ15のロータ16と弁体50との間に、遊星歯車式減速機構40が介装されており、ロータ16の回転は相当減速されて弁体50に伝達されるようになっている。
【0019】
前記キャン38の下端は下部マウント部材47に溶接等により取り付けられており、この下部マウント部材47が上側箱状体60Aの挿通穴66に形成されためねじ部66aに螺合されることにより、ステッピングモータ15が弁本体60に取り付けられている。
【0020】
前記弁本体60を構成する上側箱状体60Aと下側蓋状体60Bとの間には流路切換室61が画成されるとともに、この流路切換室61の天井面部(上側箱状体60Aの中央よりやや上側)が前記弁シート部材65が取付固定される弁シート部材取付部60aとなっている。この弁シート部材取付部60aは、外形や厚み寸法が同じで後述する流出口12、13、14の口径のみが異なる複数種の弁シート部材を取付固定可能とされ、弁シート部材65は弁シート部材取付部60aに例えばビス止め、ろう付け、圧入等の手法で固定される。また、下側蓋状体60Bの中央(回転軸線O上)には、流入口11が設けられている。
【0021】
前記弁本体60の上側箱状体60Aには、各流出口12、13、14に連なる、周側部に開口する接続口(継手)を持つ逆L形通路部62、63、64が形成されている。
【0022】
前記弁体50は、上から順に、前記モータ15内の遊星歯車式減速機構40の出力軸に連結された小径軸部51、中央軸部52、及び逆L形軸部53からなり、逆L形軸部53内には、流入口11からの流体を前記流出口12、13、14に選択的に導くための逆L形ないしクランク状の軸内通路部(弁体内通路部)55が形成されている。軸内通路部55は、流入口11側の通路部55Aと弁シート部材65側(流出口12、13、14側)の通路部55Bとからなり、前記通路部55Aと通路部55Bとの境界部55Sは、後述する流出口13、14を除き、当該多方切換弁内に形成される流体通路の最小流量通過部(最小流路断面積部)となっている。
【0023】
前記通路部55Bの出口側端部には、弁シート部材65に気密的に圧接するように、シール材としてのOリング74と角形リング75とが装着されている。
【0024】
なお、軽量化等を図るため、弁本体60の材料にはアルミニウムが採用され、また、弁シート部材65の材料には、摺動摩擦抵抗が小さく、耐摩耗性にも優れるステンレス鋼板、あるいは高強度合成樹脂板の表面にテフロンを含浸被覆させたもの等が使用されている。
【0025】
前記弁体の中央軸部52及び下端部54は、それぞれ上側箱状体60Aの挿通穴67に配置されたスリーブ状の軸受部材81、及び下側蓋状部材60Bの挿通穴68の径大部に配置されたスリーブ状の軸受部材82により、回動自在に支持されている。また前記通路部55Bを画成する横辺部53Bの下面と下側蓋状体60Bとの間にはコイルばね92が縮装されており、これにより弁体50は上向きに付勢されている。
【0026】
前記弁シート部材65には、流出口12、13、14が回動軸線を中心として60°間隔(図2参照)で設けられている。ここでは、流入口11Daの口径と軸内通路部55の出口側端部55uの実効通路径Du(角形リング75の略内径に相当する)と流出口12の口径Dbとは略同じに設定されている。すなわち、前記流入口11、出口側端部55u及び流出口12の断面積は、前記した最小流量通過部である境界部55Sの断面積よりも大きく設定されている。
【0027】
一方、前記境界部55Sの断面が円であるとすると、前記流出口13の口径Dcは前記境界部55Sの口径Dsよりも幾分小さくされ、前記流出口14の口径Ddは前記境界部55Sの口径Dsよりも相当小さくされている。言い換えれば(前記境界部55Sの断面が円でない場合において理解しやすく述べれば)、前記流出口13の断面積は、前記境界部55Sの断面積より幾分小さくされ、前記流出口14の断面積は、前記境界部55Sの断面積より相当小さくされている。
【0028】
かかる構成を有する多方切換弁1では、弁体50がステッピングモータ15により回動せしめられると、軸内通路部55の出口側端部55u(角形リング75)が弁シート部材65の下面を摺動し、弁体50が図2(A)に示される位置に回動されると、流入口11と流出口12とが軸内通路部55を介して連通し、流入口11からの流体は流出口12で絞られることなく流される。
【0029】
また、弁体50が図2(B)に示される位置に回動されると、流入口11と流出口13とが軸内通路部55を介して連通し、流入口11からの流体は流出口13で幾分絞られて流され、同様に、弁体50が図2(C)に示される位置に回動されると、流入口11と流出口14とが軸内通路部55を介して連通し、流入口11からの流体は流出口14で相当絞られて流される。
【0030】
このように、本実施形態の多方切換弁1においては、流出口13、14の断面積が前記境界部55Sの断面積より小さくされているので、弁体50の動作により流出口13又は流出口14と流入口11とが連通された場合における当該多方切換弁内部の流体通路の最小流路断面積部分が、前記境界部55Sから前記流出口13又は流出口14と変わり、この結果、流出口13又は流出口14に所要の流量絞り機能を付加することができる。
【0031】
また、弁シート部材65は、弁本体60とは別体に製作された後、組立工程で弁本体60のシート取付部60aに取付固定されるようになされているので、流出口12、13、14の口径の設定変更を容易ならしめることができる。
【0032】
また、弁シート部材65が弁本体60とは別体に製作された後の組立工程で弁本体60に組み付けられるようにされていることから、外形寸法が同じで流出口12、13、14の口径Db、Dc、Ddが上記した例とは異なる多方切換弁(例えば、流出口12、13、14の口径Db、Dc、Ddが上記した例よりそれぞれ20%ずつ小さいもの)を生産する場合には、弁シート部材65のみを別途に製作し(流出口12、13、14の形成に使う工具類の寸法が異なるだけである)、上記実施形態で使用されている弁本体60、弁体50、モータ15等はそのまま共通部品として使用することができる。
【0033】
したがって、外形寸法が同じで流出口の口径のみが異なる複数種(例えば3種)の多方切換弁を生産する場合には、各多方切換弁に共通の、前記シート取付部60aが設けられた弁本体60、弁体50、モータ15等を製造もしくは用意する工程と、複数個の流出口12、13、14のうちの少なくとも一つの口径が異なる3種の弁シート部材65、65’、65’’をそれぞれ製造する工程と、各弁シート部材65、65’、65’’を前記共通の弁本体60のシート取付部60aにそれぞれ取付固定する前組立工程と、弁シート部材65、65’、65’’が取付固定された弁本体60、弁体50、モータ15等を組み上げる後組立工程と、を含むことになる。
【0034】
このようにされることにより、多方切換弁と別個に絞り装置を設けることなく、また流出口の口径が異なる複数種の多方切換弁を合理的かつ経済的に製作することができ、その結果、生産性が向上し、所要の流量絞り機能を有する多方切換弁を低コストで提供することができる。
【0035】
なお、上記実施例では、軸内通路部55内の境界部55Sが、流出口13、14を除き、当該多方切換弁内に形成される流体通路の最小流量通過部となっているものとして説明したが、流出口以外の流路はすべての部分において同一の断面積であっても良い。
【0036】
また、上記実施例では、流出口の個数が3個の四方切換弁において、その弁シート部材に形成される3つの流出口のうちの2つに絞り機能を設けるものして説明したが、弁シート部材に形成される流出口のうちの少なくとも一つに絞り機能が設けられれば良い。
【0037】
さらにまた、上記実施例では、四方切換弁が例示されているが、本発明の多方切換弁はこれに限られるわけではなく、流出口の個数が2個の三方切換弁でも4個以上の多方切換弁でも本発明を適用できることは勿論であり、また、多方切換弁としてロータリー式のものを例にとって説明したが、本発明はスライド式の多方切換弁にも同様に適用できる。
【符号の説明】
【0038】
1 多方切換弁(四方切換弁)
11 流入口
12 流出口
13 流出口
14 流出口
15 モータ(アクチュエータ)
50 弁体
55 軸内通路部
60 弁本体
60a 弁シート部材取付部
61 流路切換室
65 弁シート部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁シート部を有すると共に流入口と複数個の流路が形成される弁本体と、前記弁シート部内に配置されると共に前記複数の流路に連通する複数の流出口を有する弁シート部材と、前記弁シート部材に接触すると共に前記流入口と連通する通路部とを有する弁体と、該弁体を駆動するアクチュエータとを備え、該アクチュエータにより前記弁体を移動させて、前記弁シート部材の前記流出口と前記弁体の前記通路部とを介して、前記流入口と前記弁本体の複数個の前記流路とを選択的に連通させることにより流路の切り換えを行なう多方切換弁であって、
前記弁シート部に配置される前記弁シート部材は、前記弁本体とは別体であり、前記弁シート部材に形成される複数個の前記流出口のうちの少なくとも一つに絞り機能が設けられたことを特徴とする多方切換弁。
【請求項2】
弁シート部を有すると共に流入口と複数個の流路が形成される弁本体と、前記弁シート部内に配置されると共に前記複数の流路に連通する複数の流出口を有する弁シート部材と、前記弁シート部材に接触すると共に前記流入口と連通する通路部とを有する弁体と、該弁体を駆動するアクチュエータとを備え、該アクチュエータにより前記弁体を移動させて、前記弁シート部材の前記流出口と前記弁体の前記通路部とを介して、前記流入口と前記弁本体の複数個の前記流路とを選択的に連通させることにより流路の切り換えを行なう多方切換弁であって、
前記弁シート部に配置される前記弁シート部材は、前記弁本体とは別体であり、前記弁シート部材に形成される複数個の前記流出口のうちの少なくとも一つが、その流出口が前記流入口と連通された際の流体通路における最小流路断面積を有するように形成されたことを特徴とする多方切換弁。
【請求項3】
前記弁本体の前記弁シート部には、前記流出口の口径のみが異なる複数の前記弁シート部材を選択的に取付固定可能な形状寸法に、弁シート部材取付部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の多方切換弁。
【請求項4】
前記弁本体は、ボルト類により気密的に締結固定される上側箱状体と下側蓋状体とからなり、該上側箱状体と下側蓋状体との間に前記弁体を配置する流路切換室が画成されるとともに、該流路切換室の天井面部が前記弁シート部材が選択的に取付固定される前記弁シート部材取付部とされていることを特徴とする請求項3に記載の多方切換弁。
【請求項5】
請求項4に記載の構成を有する多方切換弁の製造組立方法であって、
複数個の前記弁シート部材取付部が形成された前記弁本体の前記上側箱状体と、複数個
の前記弁本体の前記下側蓋状体と、複数個の前記弁体と、前記複数個の流出口のうちの少なくとも一つの口径が異なる複数種の弁シート部材と、を各々製造する製造工程、及び、前記異なる複数種の弁シート部材の内の一つの弁シート部材を選択して前記上側箱状体の前記弁シート部材取付部に取付固定し、その後、前記弁体を前記上側箱状体の前記流路切換室に装着配置し、更に、前記下側蓋状体を前記上側箱状体を装着して気密的に締結固定して組立する組立工程、を含むことを特徴とする多方切換弁の製造組立方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−140986(P2011−140986A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−2096(P2010−2096)
【出願日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(391002166)株式会社不二工機 (451)
【Fターム(参考)】