説明

多目的防音壁

【課題】防音パネルの表面および裏面の少なく一方の面に、緑化パネル等のパネル構造体を防音パネルに何らの加工を施すことなく、容易かつ確実に取り付けることができる多目的防音壁を提供する。
【解決手段】上下に積み重ねられた防音パネル1A、1Bと、防音パネル1A、1Bの表面および裏面に、取付金具8を介して取り付けられたパネル構造体としての金網7とからなる多目的防音壁において、取付金具8は、防音パネル1A、1Bの表面側および裏面側から突出する突出片9、10を有し、取付金具8は、下段の前記防音パネル1Aと上段の防音パネル1Bとの当接面間に挟み込まれ、金網7は、突出片9、10を介して防音パネル1A、1Bに取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、多目的防音壁、特に、防音パネルの表面および裏面の少なく一方の面に、緑化パネル等のパネル構造体を防音パネルに何らの加工を施すことなく、容易かつ確実に取り付けることができる多目的防音壁に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、幹線道路や鉄道沿線には、騒音対策として防音壁が構築されている。例えば、防音壁は、所定の間隔で列設された支柱と支柱間に配置される防音パネルからなり、図9に示すように、防音パネル23は、ルーバー24Aによる開孔が形成された表面板24が取り付けられた箱体25内にグラスウール等の吸音材26が入れられたものからなり、ルーバー24Aから箱体25内に入った騒音を吸音材26により吸収させることにより防音を図っている。
【0003】
近年、このような防音壁においては、単に防音機能のみではなく、他の機能を兼ね備えることができる多目的防音壁が望まれている。例えば、環境保全の面から防音壁に緑化パネルを取り付けることが可能な多目的防音壁が望まれている。
【0004】
緑化パネルの取り付けが可能な防音壁の一例が特許文献1(特開2005−211035号公報)に開示されている。
【0005】
以下、この防音壁を従来防音壁といい、図面を参照しながら説明する。
【0006】
図10は、従来防音壁の防音パネルへの緑化パネルの取り付け方法を示す分解斜視図、図11は、従来防音壁を示す一部省略断面図である。
【0007】
図10および図11において、27は、ルーバー28Aが形成された表面板28が取り付けられた箱体29内にグラスウール等の吸音材30が入れられた防音パネルである。31は、防音パネル27に取り付けられた緑化パネルである。緑化パネル31は、取付枠32に取り付けられた植栽育成用の多孔質のマット33と、マット33の外側面に配される、植栽を絡みつかせる金網34とからなっている。
【0008】
緑化パネル31は、防音パネル27に以下のようにして取り付けられる。
【0009】
緑化パネル31の上部は、図11に示すように、取付枠32の上端部を表面板28にドリルビス35をねじ込むことにより固定されている。緑化パネル31の下部は、取付金具36を介して防音パネル27に取り付けられている。取付金具36は、図10に示すように、第1取付片37と第2取付片38とからなっている。第1取付片37は、先端部にフック39Aが形成された傾斜係合片39と、傾斜係合片39と間隔をあけて配された押え片40とからなっている。傾斜係合片39と押え片40とは、ボルト・ナット41を締め付けることにより互いに接近するように構成されている。
【0010】
取付金具36により緑化パネル31の下部を防音パネル27に取り付けるには、先ず、傾斜係合片39を表面板28のルーバー28A間に挿入し、傾斜係合片39のフック39Aをルーバー28Aの吸音材側縁部(P)に係止する。この後、ボルト・ナット41を締め付けて、傾斜係合片39と押え片40とにより表面板28を挟み込む。これにより取付金具36は、表面板28に固定される。このようにして、取付金具36を表面板28に固定したら、緑化パネル31を取付金具36に接近させて、緑化パネル31の下部を第2取付片38にボルト・ナット42により固定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2005−211035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
以上のようにして、緑化パネル31の上部は、ドリルビス35により、下部は、取付金具36により防音パネル27に確実に取り付けられる。しかしながら、緑化パネル31は、ドリルビス35、ボルト・ナット41、42により取り付けねばならないので、緑化パネル31の取り付けに時間がかかり、しかも、ドリルビス35により、表面板28を貫通させる加工を施す必要があった。
【0013】
この発明の目的は、上記従来防音壁の有する問題点を解決し、防音パネルの表面および裏面の少なく一方の面に、緑化パネル等のパネル構造体を防音パネルに何らの加工を施すことなく、容易かつ確実に取り付けることができる多目的防音壁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、下記を特徴とする。
【0015】
請求項1に記載の発明は、上下多段に積み重ねられた防音パネルと、前記防音パネルの表面および裏面の少なくとも一方の面に、取付金具を介して取り付けられたパネル構造体とからなる多目的防音壁において、前記取付金具は、前記防音パネルの表面側および裏面側の少なくとも一方から突出する突出片を有し、前記取付金具は、下段の前記防音パネルと上段の前記防音パネルとの当接面間に挟み込まれ、前記パネル構造体は、前記突出片を介して前記防音パネルに取り付けられていることに特徴を有するものである。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の多目的防音壁において、前記取付金具は、板状で、前記当接面間に挟み込まれる当接部を有し、前記当接部は、前記当接面と合致する形状に形成され、前記当接部の少なくとも一方の幅方向端部には、垂直部が形成され、前記当接部と前記垂直部との接合部は折れ曲がっており、前記突出片は、前記取付金具の少なくとも一方の幅方向端部に形成されていることに特徴を有するものである。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の多目的防音壁において、前記取付金具は、複数枚重ね合わされていることに特徴を有するものである。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の多目的防音壁において、前記取付金具は、二分割され、一方の取付金具には、前記防音パネルの表面側から突出する突出片が形成され、他方の取付金具には、前記防音パネルの裏面側から突出する突出片が形成され、前記一方の取付金具および前記他方の取付金具の前記当接部は、重ね合わされていることに特徴を有するものである。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の多目的防音壁において、前記一方の取付金具および前記他方の取付金具は、それぞれ複数枚重ね合わされていることに特徴を有するものである。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項2から5の何れか1つに記載の多目的防音壁において、前記当接部と前記垂直部側の前記突出片とは、着脱可能に分割されていることに特徴を有するものである。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか1つに記載の多目的防音壁において、前記パネル構造体は、縦桟と横桟とを格子状に組んだものからなり、前記パネル構造体は、前記縦桟を前記突出片に穿孔した挿通孔に通すことによって、前記防音パネルに取り付けられていることに特徴を有するものである。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7の何れか1つに記載の多目的防音壁において、前記パネル構造体に、植栽手段、広告手段、標識等の表示手段、または、ソーラーパネル等の太陽光発電手段が取り付けられていることに特徴を有するものである。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1から6の何れか1つに記載の多目的防音壁において、前記パネル構造体は、板状に形成され、板状の前記パネル構造体の上下端には、突起を有し、前記パネル構造体は、前記突起を前記突出片に穿孔した挿通孔に通すことによって、前記防音パネルに取り付けられていることに特徴を有するものである。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の多目的防音壁において、前記パネル構造体は、植栽手段、広告手段、標識等の表示手段、ソーラーパネル等の太陽光発電手段であることに特徴を有するものである。
【0025】
請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の多目的防音壁において、前記パネル構造体は、湾曲可能で復元力を有していることに特徴を有するものである。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、防音パネルの表面および裏面の少なく一方の面に、緑化パネル等のパネル構造体を防音パネルに何らの加工を施すことなく、容易かつ確実に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明の多目的防音壁を示す一部省略断面図である。
【図2】この発明の多目的防音壁の取付金具を示す平面図である。
【図3】この発明の多目的防音壁の取付金具を示す側面図である。
【図4】この発明の多目的防音壁の別の取付金具を示す図であり、(a)は、一方の取付金具を示す側面図、(b)は、他方の取付金具を示す側面図である。
【図5】この発明のさらに別の多目的防音壁の別の取付金具を示す側面図である。
【図6】この発明のさらに別の多目的防音壁の別の取付金具を示す側面図である。
【図7】この発明の多目的防音壁の取付金具を重ねて使用する場合を示す側面図である。
【図8】この発明の多目的防音壁の取付金具への板状パネル構造体の取り付け方法を示す斜視図である。
【図9】防音壁を示す一部省略斜視図である。
【図10】従来防音壁の防音パネルへの緑化パネルの取り付け方法を示す分解斜視図である。
【図11】従来防音壁を示す一部省略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
この発明の多目的防音壁の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0029】
図1は、この発明の多目的防音壁を示す一部省略断面図であり、図2は、この発明の多目的防音壁の取付金具としての板材を示す平面図、図3は、この発明の多目的防音壁の取付金具を示す側面図である。
【0030】
図1および図2において、1は、防音パネルである。防音パネル1は、ルーバー3による開孔が形成された表面板2が取り付けられた箱体4内にグラスウール等の吸音材5が入れられたものからなっている。防音壁(図示せず)は、防音パネル1をH形鋼からなる支柱(図示せず)間に、この支柱の上方からH形鋼のフランジ間に挿入して、上下多段に積み重ねることによって構築されている。
【0031】
7は、パネル構造体としての金網であり、後述する取付金具を介して防音パネル1の表面(表面板側の面)および裏面(表面板と反対側の面)に取り付けられている。金網7は、縦桟7Aと横桟7Bとを格子状に組んだものからなっている。
【0032】
金網7は、金属製の丸棒の丸棒を溶接して構成されたものでも、プラスチック等の樹脂製で縦桟と横桟が一体的に形成されたものでも良く、横桟と縦桟とで構成されたものであれば、材質は特に限定されない。
【0033】
防音パネル1と金網7との間に、植栽育成用の多孔質材料からなる植栽手段としてのマット6を挟み込めば、蔦系の植栽がマット6に根付き、パネル構造体としての金網7に蔦等が絡み、容易に防音壁を緑化することができる。マット6は、予め金網7に番線等で縦桟7A、横桟7Bまたは縦桟7Aと横桟7Bとが交差する箇所に取り付けておいても良い。なお、マット6を防音パネル1の表面に取り付けてもマット6は多孔質であるので、防音効果が低下する恐れはない。
【0034】
8は、図2および図3に示すように、防音パネル1の長手方向に長い板状の取付金具である。取付金具8は、その幅方向中央部が下段の防音パネル1Aと下段の防音パネル1A上に積み重ねられる上段の防音パネル1Bとの当接面間に挟み込まれ、防音パネル1の表面および裏面に金網7を取り付ける機能を有している。取付金具8の前記当接面間に挟み込まれる当接部8Aは、前記当接面と合致する形状に形成されている。すなわち、取付金具8の幅方向中央部には、防音パネル1の表面側に向って登り傾斜の当接部8Aと、当接部8Aの頂部(端部)から下方に折れ曲がる垂直部8Bとが形成されている。取付金具8の幅方向の一方の端部には、防音パネル1の表面側から突出する一方の突出片9が形成され、取付金具8の幅方向の他方の端部には、防音パネル1の裏面側から突出する他方の突出片10が形成されている。一方および他方の突出片9、10には、金網7の縦桟7Aの端部が挿入される挿通孔9A、10Aが縦桟7Aの間隔と同一間隔をあけて穿孔されている。
【0035】
このように構成されている、この発明において、防音パネル1にパネル構造体としての金網7を取り付けるには、下段の防音パネル1A上に上段の防音パネル1Bを積み重ねる際に、取付金具8を下段の防音パネル1Aと上段の防音パネル1Bとの当接面間に挟み込む。取付金具8は、上段の防音パネル1Bにより上から押えられると共に、当接面と合致する形状に形成されていると共に、垂直部8Bが形成されているので、前記当接面間から容易に抜け出る恐れはない。また、上段の防音パネル1Bと下段の防音パネル1Aの当接面間に挟み込む際に、当接部8Aと垂直部8Bとの接合部が折れ曲がっているので、防音パネルの角部に当接部8Aと垂直部8Bの接合部をあてがうことにより、取付金具8の幅方向の位置決めが容易に行える。従って、防音パネル1と金網7とは、所定の間隔をおいて配置することができる。また、当接部8Aと垂直部8Bとが屈曲形成されているので、取付金具8の強度が向上し、金網7の保持能力が向上する。そして、金網7が防音パネル1の表裏面にあてがわれるように、防音パネル1の表裏面側から突出する突出片9、10の挿通孔9A、10Aに金網7の縦桟7Aをそれぞれ挿入すれば、防音パネル1に何らの加工を施すことなく、防音パネル1の表裏両面に金網7を容易かつ確実に取り付けることができる。
【0036】
上記取付金具8を、図4に示すように、一方の取付金具11と他方の取付金具12とに二分割しても良い。すなわち、図4(a)に示すように、一方の取付金具11は、防音パネル1の表面側から突出する突出片13と当接部11Aと垂直部11Bとが形成されたものからなっている。図4(b)に示すように、他方の取付金具12は、防音パネル1の裏面側から突出する突出片14と当接部12Aと垂直部12Bとが形成されたものからなっている。一方の取付金具11の当接部11Aおよび垂直部11Bは、他方の取付金具12の当接部12Aおよび垂直部12Bと合致する。突出片13、14には、金網7の縦桟7Aの挿通孔13A、14Aが縦桟7Aの間隔と同一間隔をあけて穿孔されている。
【0037】
二分割された取付金具11、12により防音パネル1に金網7を取り付けるには、下段の防音パネル1Aと上段の防音パネル1Bとの当接面間に、一方の取付金具11と他方の取付金具12の当接部11A、12Aを重ね合わせて挟み込む、取付金具8の場合と同様に、突出片13、14に形成された挿通孔13A、14A内に金網7の縦桟7Aをそれぞれ挿入すれば良い。重ね合わされた取付金具を防音パネル幅方向にずれないように、ストッパによるずれ防止やビスなどにより固定しても良い。
【0038】
防音パネル1の表面側にのみ金網7を取り付けるには、一方の取付金具11のみを使用すれば良く、防音パネル1の裏面側にのみ金網7を取り付けるには、他方の取付金具12のみを使用すれば良い。
【0039】
以上は、防音パネルが長手方向に長く一体で構成した例であるが、短尺のものを複数枚並べて使用しても良い。
【0040】
取付金具8は、段積みされる防音パネル1の当接面が上記例のように傾斜面ではなく水平面である場合には、防音パネル1の当接面に合わせて、図5に示すように、ハット形に形成する。
【0041】
図6に示すように、防音パネル1の表面側にのみ金網7を取り付ける場合、取付金具8を、当接部8Aと垂直部8B側の突出片9とに、ボルト等の結合手段により着脱可能に分割すれば、金網7を修繕や保守のために取り外す際、取付金具8の当接部8Aは、そのままにし、突出片9のみを当接部8Aから取り外すことによって、容易に金網7の交換が行える。
【0042】
図7に示すように、取付金具8を複数枚重ね合わせて使用しても良い。この場合には、上部の取付金具8に上段の防音パネルの金網を取り付け、下部の取付金具8に下段の防音パネルの金網を、それぞれ別々に取り付けることができる。これは、図4および図6に示す場合についても適用可能である。
【0043】
この発明によれば、パネル構造体としての金網7を防音パネル1に何らの加工を施すことなく、容易に取り付けることができるので、金網7を利用して、図1に示すように、植栽手段としてのマット6を防音パネルに容易に取り付け、蔦が金網7に絡むことで防音壁を緑化することや、緑化以外に、広告手段、道路標識等の何らかの表示手段あるいは太陽光発電手段等を金網7に取り付けることもできる。
【0044】
また、植栽手段、広告手段、標識等の表示手段、ソーラーパネル等の太陽光発電手段を板状パネル構造体Aとして、防音パネル1に直接取り付けても良い。この場合には、図8に示すように、取付金具8の例えば、一方の突出片9に形成された挿入孔9Aに、板状パネル構造体Aの上下端部に形成した突起15を挿入することによって取り付けても良い。この場合、板状パネル構造体Aを湾曲可能で復元力を有するものとすれば、取付金具8を先に取り付けておき、後付けで板状パネル構造体Aを湾曲させて取付金具8に取り付けることができる。しかも、板状パネル構造体Aのみを取り外すことができる。これは、パネル構造体が金網7の場合にも言える。
【符号の説明】
【0045】
1:防音パネル
1A:下段の防音パネル
1B:上段の防音パネル
2:表面板
3:ルーバー
4:箱体
5:吸音材
6:マット
7:金網
7A:縦桟
7B:横桟
8:取付金具
8A:当接部
8B:垂直部
9:一方の突出片
9A:挿通孔
10:他方の突出片
10A:挿通孔
11:一方の取付金具
11A:傾斜面
11B:垂直面
12:他方の取付金具
12A:傾斜面
12B:垂直面
13:突出片
13A:挿通孔
14:突出片
14A:挿通孔
23:防音パネル
24:表面板
25:箱体
26:吸音材
27:防音パネル
28:表面板
29:箱体
30:吸音材
31:緑化パネル
32:取付枠
33:マット
34:金網
35:ドリルビス
36:取付金具
37:第1取付片
38:第2取付片
39:傾斜係合片
39A:フック
40:押え片
41:ボルト・ナット
42:ボルト・ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下多段に積み重ねられた防音パネルと、前記防音パネルの表面および裏面の少なくとも一方の面に、取付金具を介して取り付けられたパネル構造体とからなる多目的防音壁において、
前記取付金具は、前記防音パネルの表面側および裏面側の少なくとも一方から突出する突出片を有し、前記取付金具は、下段の前記防音パネルと上段の前記防音パネルとの当接面間に挟み込まれ、前記パネル構造体は、前記突出片を介して前記防音パネルに取り付けられていることを特徴とする多目的防音壁。
【請求項2】
前記取付金具は、板状で、前記当接面間に挟み込まれる当接部を有し、前記当接部は、前記当接面と合致する形状に形成され、前記当接部の少なくとも一方の幅方向端部には、垂直部が形成され、前記当接部と前記垂直部との接合部は折れ曲がっており、前記突出片は、前記取付金具の少なくとも一方の幅方向端部に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の多目的防音壁。
【請求項3】
前記取付金具は、複数枚重ね合わされていることを特徴とする、請求項2に記載の多目的防音壁。
【請求項4】
前記取付金具は、二分割され、一方の取付金具には、前記防音パネルの表面側から突出する突出片が形成され、他方の取付金具には、前記防音パネルの裏面側から突出する突出片が形成され、前記一方の取付金具および前記他方の取付金具の前記当接部は、重ね合わされていることを特徴とする、請求項2または3に記載の多目的防音壁。
【請求項5】
前記一方の取付金具および前記他方の取付金具は、それぞれ複数枚重ね合わされていることを特徴とする、請求項4に記載の多目的防音壁。
【請求項6】
前記当接部と前記垂直部側の前記突出片とは、着脱可能に分割されていることを特徴とする、請求項2から5の何れか1つに記載の多目的防音壁。
【請求項7】
前記パネル構造体は、縦桟と横桟とを格子状に組んだものからなり、前記パネル構造体は、前記縦桟を前記突出片に穿孔した挿通孔に通すことによって、前記防音パネルに取り付けられていることを特徴とする、請求項1から6の何れか1つに記載の多目的防音壁。
【請求項8】
前記パネル構造体に、植栽手段、広告手段、標識等の表示手段、または、ソーラーパネル等の太陽光発電手段が取り付けられていることを特徴とする、請求項1から7の何れか1つに記載の多目的防音壁。
【請求項9】
前記パネル構造体は、板状に形成され、板状の前記パネル構造体の上下端には、突起を有し、前記パネル構造体は、前記突起を前記突出片に穿孔した挿通孔に通すことによって、前記防音パネルに取り付けられていることを特徴とする、請求項1から6の何れか1つに記載の多目的防音壁。
【請求項10】
前記パネル構造体は、植栽手段、広告手段、標識等の表示手段、ソーラーパネル等の太陽光発電手段であることを特徴とする、請求項9に記載の多目的防音壁。
【請求項11】
前記パネル構造体は、湾曲可能で復元力を有していることを特徴とする、請求項9または10に記載の多目的防音壁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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