説明

多言語データベースサーバ及び多言語データベースシステム

【課題】極めて少ない改変で、容易に多言語化を実現できる、多言語データベースサーバ及び多言語データベースシステムを提供する。
【解決手段】元々日本語にのみ対応するべく作られたデータベースシステムを、後から多言語化のための改変を行う際、URLパラメータ文字列で言語と対応するプログラムを判別するためのマッピングテーブルを設けた。このマッピングテーブルの存在により、適切な言語に対応するプログラムを実行することができる。更に、元のプログラムの仕様上、案件の言語が判別不能な項目に対しては、案件の言語を調べて適切な表示用のプログラムへ転送するための、非表示の転送メッセージを作成して、クライアントに送信するように、サーバを構成した。案件の言語を判定し適切な転送用URLを生成する、案件種別判定後転送部を設けることにより、元のプログラムの改変を最小限に抑えながら、スムーズな多言語化を推進することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多言語データベースサーバ及び多言語データベースシステムに適用して好適な技術に関する。
より詳細には、所定の業務を管理するデータベースシステムを多言語化する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
業務の誤りを少なくすると共に効率を向上させるために、多種多様な業務アプリケーションシステムが普及している。
以下、業務アプリケーションシステムの一例として特許管理システムを説明する。
企業に導入される特許管理システムは、発明の届出から特許出願、審査請求、拒絶理由通知及びこれに対する補正書等の対応、拒絶査定或は特許査定、年金納付や権利放棄等、発明の発生から発明或は特許権の消滅に至るまでの情報が逐次記録される。
このような特許管理システムは、日本企業に導入される場合、意識するか否かに関わらず、日本語を母国語とする者が使用することを想定して構築されている。したがって、表示されるメッセージは、案件の内容以外は殆ど日本語である。
【0003】
先行技術文献の一例として、特許文献1を示す。
【0004】
【特許文献1】特開2008−243234号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
世界的なグローバル化の流れに則り、日本企業が海外拠点を持ったり、或は日本企業と外国企業が合併或は子会社化する等、日本人スタッフと外国人スタッフが国境を越えて一つの企業グループの枠内で労働する機会が増えている。
特許管理システムもこの流れに沿うように、多言語化が要求されている。
しかしながら、特許管理システムは膨大な法体系をプログラムとして書き起こされたものであり、頻繁に発生する法改正に対して迅速なバージョンアップで対応してきている。このような膨大なノウハウが凝縮されているシステムソフトウェアを、多言語化のために一から書き直すことは極めて困難である。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、極めて少ない改変で、容易に多言語化を実現できる、多言語データベースサーバ及び多言語データベースシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の多言語データベースサーバは、第一ログイン言語をログイン時の表示言語として決定する第一ログイン処理部と、第一ログイン言語とは異なる第二ログイン言語をログイン時の表示言語として決定する第二ログイン処理部と、第一ログイン言語に対応して実行される第一メニュー表示処理部と、第二ログイン言語に対応して実行される第二メニュー表示処理部と、第一言語で表記される第一種別案件及び第一言語とは異なる第二言語で表記される第二種別案件を格納する案件データベースと、第一種別案件に対応して実行される第一案件表示処理部と、第二種別案件に対応して実行される第二案件表示処理部と、URLパラメータ文字列を格納するURLパラメータ文字列フィールドと、URLパラメータ文字列に対応する第一案件表示処理部或は第二案件表示処理部のいずれかを示す情報を格納する本体プログラム名フィールドと、第一メニュー表示処理部を示す情報を格納する第一言語メニュー用プログラム名フィールドと、第二メニュー表示処理部を示す情報を格納する第二言語メニュー用プログラム名フィールドとを備えるマッピングテーブルと、クライアントから送信されるアクセス要求からクライアントのログイン言語を特定すると共に、URLパラメータ文字列を取得し、マッピングテーブルを検索して、第一案件表示処理部或は第二案件表示処理部のいずれか一方と、第一メニュー表示処理部或は第二メニュー表示処理部のいずれか一方を実行する入出力制御部と、アクセス要求に含まれる表示要求案件情報から案件データベースを検索して、表示要求案件情報が第一種別案件であるか第二種別案件であるかを判定した後、マッピングテーブルに対応する正しいURLパラメータ文字列を含む転送メッセージを作成してクライアントに送信する案件種別判定後転送部とを備える。
【0008】
元々日本語にのみ対応するべく作られたデータベースシステムを、後から多言語化のための改変を行う際、URLパラメータ文字列で言語と対応するプログラムを判別するためのマッピングテーブルを設けた。このマッピングテーブルの存在により、適切な言語に対応するプログラムを実行することができる。
また、ユーザのログイン言語と閲覧対象の案件の言語が混在しても、マッピングテーブルの存在により、メニュー領域と詳細表示領域毎に適切な言語にてクライアントの画面に表示させることができる。
更に、元のプログラムの仕様上、案件の言語が判別不能な項目に対しては、案件の言語を調べて適切な表示用のプログラムへ転送するための、非表示の転送メッセージを作成して、クライアントに送信するように、サーバを構成した。案件の言語を判定し適切な転送用URLを生成する、案件種別判定後転送部を設けることにより、元のプログラムの改変を最小限に抑えながら、スムーズな多言語化を推進することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、極めて少ない改変で、容易に多言語化を実現できる、多言語データベースサーバ及び多言語データベースシステムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図12を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態の例である、特許管理システムの全体構成図である。特許管理システム101は、本発明の多言語データベースシステムの一例である。
特許管理システム101は、サーバ102に複数のクライアント103a及び103bが接続される、一般的なクライアント−サーバシステムである。
サーバ102はwebサーバであると共に、データベースサーバでもある。クライアント103a及び103bは一般的なパソコンであり、ネットワークOS上にwebブラウザが稼動する。
特許管理システム101は多言語に対応するように構築されている。
サーバ102にアクセスするクライアント103a及び103bは日本国内にあるだけでなく、海外にも存在する。図1では、クライアント103aはサーバ102と共に日本国内に存在し、クライアント103bは米国に存在するものとして記述している。したがって、サーバ102はVPN(Virtual Private Network)を通じて海外のクライアントであるクライアント103bからもアクセスされる。
VPNは周知のVPNルータ104a及び104b、その間を接続するインターネット105よりなる。
【0012】
図2は、クライアント103の機能的な構成を示すブロック図である。なお、図2は本実施形態に用いられる機能ブロック図のみを示している。したがって、本実施形態と関係のない機能の記載は省略している。
【0013】
サーバ102からクライアント103へhtml文書が送信された場合、webブラウザ202を構成する入出力制御部203は、そのhtml文書を受信し、webブラウザ202を構成する表示制御部204を通じて表示部205へ送る。そして、表示部205において、サーバ102から送られたhtml文書が表示される。
【0014】
操作部206は、キーボードやマウス等のポインティングデバイスである。ユーザは、このキーボードやポインティングデバイス等を操作することにより、表示部205に表示されたhtml文書の各リンクを選択したり、html文書を表示させた表示画面の所定のエリアに文字列を入力したりする。このようなユーザの操作部206に対する操作の結果は、入出力制御部203を介して、ネットワーク上のサーバ102へ送信される。
例えば、表示部205に表示されているhtml文書中のリンクをマウスでクリックすると、入出力制御部203はリンクに埋め込まれている「Aタグ」と呼ばれるURL(Uniform Resource Locator)の記述をマウスである操作部206から読み取り、これをアクセス要求(リクエストメッセージ)に変換した後、URLに記述されているサーバ102に送信する。
【0015】
図3は、サーバ102のブロック図である。本実施形態のサーバ102の機能は、Java(登録商標)サーブレットにて実現される。
入出力制御部302は、クライアント103から送信されるアクセス要求をマッピングテーブル303を参照して解析し、各機能を実現するJSP(Java(登録商標)Server Pages)を実行する。JSPは、実行されると標準出力にテキストデータを出力する。入出力制御部302は、JSPが出力するテキストデータを、クライアント103に送信する。
【0016】
JSPは、webブラウザ202が稼動するクライアント103にhtml文書というテキストデータを送信する、という機能的な面において、CGI(Common Gateway Interface)と類似する。一方、JSPは、CGIとは異なり、Java(登録商標)の特徴である、オブジェクト指向の機能を備えている。JSPは表示処理にのみ特化してプログラムを組むことが可能である。その一方で、表示に必要な内部処理(バックエンド)は別のプログラムで実現できる。Java(登録商標)サーブレットでは、このような機能の分化が、CGIよりも容易に実現できる。
本実施形態では、あくまでも表示処理について説明をする。発明と直接的に関係しないバックエンドに関する説明は省略している。
【0017】
第一ログイン処理部ともいえる日本語ログインJSP304は、クライアント103を操作するユーザが第一ログイン言語ともいえる日本語で特許管理システム101にログインする際に用いられるJSPである。
第二ログイン処理部ともいえる英語ログインJSP305は、クライアント103を操作するユーザが第二ログイン言語ともいえる英語で特許管理システム101にログインする際に用いられるJSPである。
日本語ログインJSP304及び英語ログインJSP305は、ユーザが送信するIDとパスワードを受信すると、ユーザマスタ306にアクセスし、周知のCookie認証でユーザ認証を行う。
ユーザが日本語ログインJSP304にて特許管理システム101にログインすると、当該ユーザのユーザ認証が行われると共に、ログイン言語として日本語が当該ユーザに設定される。
一方、ユーザが英語ログインJSP305にて特許管理システム101にログインすると、当該ユーザのユーザ認証が行われると共に、ログイン言語として英語が当該ユーザに設定される。
これらユーザ認証情報は、セッションデータ307に記録される。
【0018】
日本語一覧表示JSP308は、クライアント103を操作するユーザが日本語ログインJSP304にてユーザ認証を行った直後に実行されるJSPである。
英語一覧表示JSP309は、クライアント103を操作するユーザが英語ログインJSP305にてユーザ認証を行った直後に実行されるJSPである。
日本語一覧表示JSP308及び英語一覧表示JSP309は、ログインしたユーザが処理をしなければならない案件を、クライアント103の画面に一覧表示する。
日本語一覧表示JSP308及び英語一覧表示JSP309の相違点は、メニュー領域等が日本語で表示されているか、或は英語で表示されているかの違いである。
【0019】
「案件」について説明する。
案件とは、一つの出願に至る可能性のある、案件データベース310のレコードに記録される内容を指す。
ある発明者が発明を完成し、発明報告書を知的財産部門に提出すると、特許管理システム101の案件データベース310に新規なレコードを一件追加し、これに発明者や届出がなされた日、発明の名称や発明の概略等、詳細な内容を記録する。
当該レコードに係る案件が正式に特許出願に至ると、出願日と出願国及び出願番号等の書誌的事項が、当該レコードに記録される。
当該レコードに係る案件が出願中止と決定されると、その旨の情報が当該レコードに記録され、当該案件は終了する。
ある特許出願済みの案件を優先権主張して別の国に特許出願する際は、新規な案件のレコードを案件データベース310に一件追加し、元の案件の情報を引き継ぐと共に、優先権主張の基礎となる案件の出願日と出願国及び出願番号等を記録する。
このように、案件とは、出願中止或は一出願毎に記録を要する事象を指す。
案件は、発明報告書の届出、或は外国出願や分割出願等で発生し、出願中止、出願放棄、拒絶確定、権利放棄、権利期間満了等で終了する。
なお、上述の説明は特許出願を例示して説明したが、実用新案、意匠、商標でも同様の扱いとなる。
【0020】
したがって、案件データベース310とは、上述の説明からわかるように、案件を記録するデータベースである。各々のレコードは案件毎に付与される案件IDでインデキシングされる。つまり、案件データベース310には案件IDフィールドが存在する。
案件データベース310の詳細については、特許管理システム101という性質上、膨大なフィールドが存在する一方、本実施形態で説明する技術内容とは直接的に関係しないので、その説明を割愛する。
【0021】
第一案件表示処理部ともいえる日本語案件明細表示JSP311は、日本語の案件の詳細内容を表示する際に実行されるJSPである。
第二案件表示処理部ともいえる英語案件明細表示JSP312は、英語の案件の詳細内容を表示する際に実行されるJSPである。
第一メニュー表示処理部ともいえる明細メニュー日本語表示JSP313は、ユーザのログイン言語が日本語である時に、日本語案件明細表示JSP311及び英語案件明細表示JSP312のいずれの実行においても実行されるJSPである。
第二メニュー表示処理部ともいえる明細メニュー英語表示JSP314は、ユーザのログイン言語が英語である時に、日本語案件明細表示JSP311及び英語案件明細表示JSP312のいずれの実行においても実行されるJSPである。
【0022】
日本語案件明細表示JSP311、英語案件明細表示JSP312、明細メニュー日本語表示JSP313及び明細メニュー英語表示JSP314は、クライアント103に表示する情報の内容に応じて、複数の組が作られている。例えば、出願前の状態、出願後の状態、拒絶理由通知を受けた直後の状態、特許査定の状態等、案件の発生から終了に至るまでに生じる様々なアクションに応じて、四つのJSPがそれぞれのアクション毎に設けられている。
図3では、そのうちの基本的な情報に係る内容についてのみ開示している。
【0023】
案件種別判定後転送部ともいえる日英判定後転送JSP315は、クライアント103から送信されるアクセス要求に案件IDしか含まれておらず、当該案件が日本語の案件なのか英語の案件なのかが直接的に判明しない場合に実行されるJSPである。日英判定後転送JSP315が実行されると、アクセス要求から案件IDを取得した後、案件データベース310にアクセスし、当該案件が日本語の案件なのか英語の案件なのかを調べる。調べた結果、判明した言語に相当する、案件の明細を表示するJSPへ転送(リダイレクト:redirect)させるためのhtml文書を作成し、クライアント103へ送信する。
【0024】
図4は、マッピングテーブル303の内容の一部を示す図である。
マッピングテーブル303は、「URLパラメータ文字列」フィールドと、「本体プログラム名」フィールドと、「日本語メニュー用プログラム名」フィールドと、「英語メニュー用プログラム名」フィールドを備える。
「本体プログラム名」フィールド、「日本語メニュー用プログラム名」フィールド、「英語メニュー用プログラム名」フィールドには、図3で示したJSPの各々のファイル名が記述される。
「URLパラメータ文字列」フィールドは、クライアント103から送信されるパラメータの文字列が記録されるフィールドである。「パラメータの文字列」とは、URLのうち、FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)或はIPアドレスの後に記される文字列を指す。
【0025】
URLパラメータ文字列に関し、アクセス要求であるリクエストメッセージと、URLとの関係について、以下、説明する。
周知の通り、HTTPは、インターネットに関係する技術の事実上の規格書であるRFC(Request For Comments)2616(http://tools.ietf.org/html/rfc2616)にその技術仕様が公開されている。メソッドはGETを含め、8個のメソッド("OPTIONS", "GET", "HEAD", "POST", "PUT", "DELETE", "TRACE", "CONNECT")が存在する。
本実施形態にて説明する各々のJSPは、全てクライアント103からHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)のGETメソッドでアクセスされることを前提として説明する。
GETメソッドのHTTPリクエストメッセージは、リクエストライン、リクエストヘッダよりなる。
【0026】
今、クライアント103が以下のURLをアクセスしたとする:
【0027】
http://tokkyosystem.notld/DisplaySGToDo
【0028】
"tokkyosystem.notld"は、サーバ102のFQDNである。
"/DisplaySGToDo"は、サーバ102に与えられるURLパラメータ文字列である。
webブラウザ202は、上記のURLを以下に示すリクエストメッセージに変換して、サーバ102(tokkyosystem.notld)に送信する:
【0029】
GET /DisplaySGToDoHTTP1.1
User-Agent:WEBBROUSER/0
Content-Type:Text/Html
Content-Length:2154
【0030】
リクエストラインは、HTTPリクエストメッセージの先頭の一行である。ここには、HTTPのメソッドとパラメータ、HTTPのバージョンが記される。
・HTTPメソッド:GET
・パラメータ:/DisplaySGToDo
・HTTPバージョン:1.1
である。
【0031】
リクエストヘッダは、リクエストラインの次に来る、webサーバに渡す環境変数群である。上述の場合では、
・User-Agent(webブラウザ202がHTTPのプロトコルに則って名乗る名前):WEBBROUSER/0
・Content-Type(メッセージボディのメッセージ形式):Text/Html
・Content-Length(メッセージボディのメッセージ長):2154(バイト)
である。
【0032】
リクエストラインは、半角スペースをフィールドセパレータとして区切られる、三つのフィールドよりなる文字列データである、と解することができる。そして、リクエストラインの第二フィールドが、URLパラメータ文字列である。
【0033】
入出力制御部302は、クライアント103から送られるリクエストメッセージの中から、URLパラメータ文字列を抽出すると、マッピングテーブル303の「URLパラメータ文字列」フィールドを検索し、ヒットするレコードを読み取る。
読み取ったレコードには、「本体プログラム名」フィールドと、「日本語メニュー用プログラム名」フィールドと、「英語メニュー用プログラム名」フィールドが存在する。これらフィールドには、JSPのプログラム名が記述されている。そこで、入出力制御部302は、「本体プログラム名」フィールドに記述されているJSPを実行すると共に、ユーザのログイン言語に応じて、「日本語メニュー用プログラム名」フィールドに記述されているJSPか、「英語メニュー用プログラム名」フィールドに記述されているJSPかの、いずれかを実行する。
【0034】
Apache(http://www.apache.org/)等に代表される、ごく基本的な機能を提供するHTTPサーバプログラムの場合、URLパラメータ文字列はそのままhtml文書のファイル名や、CGIのファイル名である場合が殆どである。
本実施形態では、一つのhtml文書を作成してクライアント103に送信する際に、複数のJSPを実行する必要がある。つまり、一つのURLパラメータ文字列に対し、複数のJSPを実行することとなる。そこで、マッピングテーブル303を設け、URLパラメータ文字列と、対応するJSPのファイル名を列挙している。
また、マッピングテーブル303を用いることにより、URLパラメータ文字列を変更せずにJSPのファイル名を自由に変更することが可能になる。したがって、JSPのバージョンアップに伴い、バージョン番号を含むJSPのファイル名が変わっても、マッピングテーブル303に記述されるJSPのファイル名を変更するだけで、容易にシステムのバージョンアップを遂行することができる。更に、マッピングテーブル303を用いれば、異なるバージョンのプログラムの相違点を容易に検出することができるので、どのバージョンでバグが混入したか等が容易に判別できる。
【0035】
図4に示すマッピングテーブル303の各レコードについて、以下、説明する。
「URLパラメータ文字列」フィールドに「DisplaySGToDo」と記されているレコードには、「本体プログラム名」フィールドには「DisplaySGToDo_0012.jsp」というファイル名が記されている。これは日本語一覧表示JSP308のファイル名である。このレコードには、「日本語メニュー用プログラム名」フィールドと、「英語メニュー用プログラム名」フィールドには何も記述されていない。つまり、ログイン言語に関わらず、「本体プログラム名」フィールドに記載されている「DisplaySGToDo_0012.jsp」(日本語一覧表示JSP308)のみを実行することを意味する。
【0036】
「URLパラメータ文字列」フィールドに「DisplaySGToDo_GL」と記されているレコードには、「本体プログラム名」フィールドには「DisplaySGToDo_GL_0014.jsp」というファイル名が記されている。これは英語一覧表示JSP309のファイル名である。このレコードには、「日本語メニュー用プログラム名」フィールドと、「英語メニュー用プログラム名」フィールドには何も記述されていない。つまり、ログイン言語に関わらず、「本体プログラム名」フィールドに記載されている「DisplaySGToDo_GL_0014.jsp」(英語一覧表示JSP309)のみを実行することを意味する。
【0037】
「URLパラメータ文字列」フィールドに「KS001ReDisplayOpenAction」と記されているレコードには、「本体プログラム名」フィールドには「KS001ReDisplayOpenAction_0015.jsp」というファイル名が記されている。これは日本語案件明細表示JSP311のファイル名である。
このレコードの「日本語メニュー用プログラム名」フィールドには、「KS001ReDisplayOpenAction_jpmenu_0017.jsp」というファイル名が記されている。これは明細メニュー日本語表示JSP313のファイル名である。
このレコードの「英語メニュー用プログラム名」フィールドには「KS001ReDisplayOpenAction_glmenu_0017.jsp」というファイル名が記されている。これは明細メニュー英語表示JSP314のファイル名である。
つまり、ログイン言語が日本語の場合は、「本体プログラム名」フィールドに記載されている「KS001ReDisplayOpenAction_0015.jsp」(日本語案件明細表示JSP311)と、「日本語メニュー用プログラム名」フィールドに記載されている「KS001ReDisplayOpenAction_jpmenu_0017.jsp」(明細メニュー日本語表示JSP313)を実行することを意味する。
ログイン言語が英語の場合は、「本体プログラム名」フィールドに記載されている「KS001ReDisplayOpenAction_0015.jsp」(日本語案件明細表示JSP311)と、
「英語メニュー用プログラム名」フィールドに記載されている「KS001ReDisplayOpenAction_glmenu_0017.jsp」(明細メニュー英語表示JSP314)を実行することを意味する。
【0038】
「URLパラメータ文字列」フィールドに「KS001ReDisplayOpenAction_GL」と記されているレコードには、「本体プログラム名」フィールドには「KS001ReDisplayOpenAction_GL_0018.jsp」というファイル名が記されている。これは英語案件明細表示JSP312のファイル名である。
このレコードの「日本語メニュー用プログラム名」フィールドには、「KS001ReDisplayOpenAction_jpmenu_0017.jsp」というファイル名が記されている。これは明細メニュー日本語表示JSP313のファイル名である。
このレコードの「英語メニュー用プログラム名」フィールドには「KS001ReDisplayOpenAction_glmenu_0017.jsp」というファイル名が記されている。これは明細メニュー英語表示JSP314のファイル名である。
つまり、ログイン言語が日本語の場合は、「本体プログラム名」フィールドに記載されている「KS001ReDisplayOpenAction_0015.jsp」(日本語案件明細表示JSP311)と、「日本語メニュー用プログラム名」フィールドに記載されている「KS001ReDisplayOpenAction_jpmenu_0017.jsp」(明細メニュー日本語表示JSP313)を実行することを意味する。
ログイン言語が英語の場合は、「本体プログラム名」フィールドに記載されている「KS001ReDisplayOpenAction_0015.jsp」(日本語案件明細表示JSP311)と、「英語メニュー用プログラム名」フィールドに記載されている「KS001ReDisplayOpenAction_glmenu_0017.jsp」(明細メニュー英語表示JSP314)を実行することを意味する。
【0039】
「URLパラメータ文字列」フィールドが「KS001ReDisplayOpenAction」と記されているレコードと、「KS001ReDisplayOpenAction_GL」と記されているレコードを比較すると、「本体プログラム名」フィールドに記されているJSPのファイル名は異なるものの、「日本語メニュー用プログラム名」フィールドと、「英語メニュー用プログラム名」フィールドに記されているJSPのファイル名が共通する。
つまり、「日本語メニュー用プログラム名」フィールドに記されている「KS001ReDisplayOpenAction_jpmenu_0017.jsp」(明細メニュー日本語表示JSP313)と、「英語メニュー用プログラム名」フィールドに記されている「KS001ReDisplayOpenAction_glmenu_0017.jsp」(明細メニュー英語表示JSP314)は、上記の二つのレコード、転じてクライアント103から送られる二つのアクセス要求に対して、使いまわされることを意味する。
【0040】
「URLパラメータ文字列」フィールドが「KS977DisplayBodyAction」と記されているレコードと、「KS977DisplayBodyAction_GL」と記されているレコードは、前述の「URLパラメータ文字列」フィールドが「KS001ReDisplayOpenAction」と記されているレコードと、「KS001ReDisplayOpenAction_GL」と記されているレコードと同じ関係である。つまり、前述の異なるアクションに係るJSPの組である。
【0041】
図5は本実施形態に係る特許管理システム101の状態遷移図である。
ユーザがログインする前の状態(ログイン前状態S501)から、ユーザがwebブラウザ202を用いて、サーバ102の日本語ログイン画面へのURLにアクセスすると、入出力制御部302によって日本語ログインJSP304が実行される。ログイン処理が正常に行われると、日本語ログインJSP304は、クライアント103のwebブラウザ202がURLパラメータ文字列に「DisplaySGToDo」が記述されているURLに転送を実行するための転送メッセージを作成し、入出力制御部302に渡す。そして、入出力制御部302は、転送メッセージをクライアント103へ送信する。
【0042】
クライアント103のwebブラウザ202は転送メッセージを受信すると、転送メッセージに記されているURLにアクセスする。URLパラメータ文字列に「DisplaySGToDo」が記述されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日本語一覧表示JSP308を起動する。日本語一覧表示JSP308は日本語のメニューにて、ログインしたユーザが処理をしなければならない案件を、クライアント103の画面に一覧表示する(日本語一覧表示状態S502)。
【0043】
ユーザは、日本語一覧表示状態S502で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件一覧の中から、日本語の案件を選択して、クリックする。リンクに埋め込まれているURLには「KS001ReDisplayOpenAction」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日本語案件明細表示JSP311と明細メニュー日本語表示JSP313を起動する。明細メニュー日本語表示JSP313は日本語のメニューを表示し、日本語案件明細表示JSP311は日本語の項目表示にて、指定された日本語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(日本語メニュー・日本語案件表示状態S503)。
【0044】
ユーザは、日本語一覧表示状態S502で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件一覧の中から、英語の案件を選択して、クリックする。リンクに埋め込まれているURLには「KS001ReDisplayOpenAction_GL」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、英語案件明細表示JSP312と明細メニュー日本語表示JSP313を起動する。明細メニュー日本語表示JSP313は日本語のメニューを表示し、英語案件明細表示JSP312は英語の項目表示にて、指定された英語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(日本語メニュー・英語案件表示状態S504)。
【0045】
ユーザは、日本語メニュー・日本語案件表示状態S503で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件の詳細情報の中から、当該案件に関係する日本語の案件を選択して、クリックする。
クリックしたリンクに埋め込まれているURLは日英判定後転送JSP315を指しているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日英判定後転送JSP315を起動する。日英判定後転送JSP315は、「KS977DisplayBodyAction」を含むURLへ転送される転送メッセージを作成し、クライアント103へ送信する。webブラウザ202は転送メッセージを解釈し、当該URLへアクセスする。
リンクに埋め込まれているURLには「KS977DisplayBodyAction」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311と図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313を起動する。図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313は日本語のメニューを表示し、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311は日本語の項目表示にて、指定された日本語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(日本語メニュー・日本語関連案件表示状態S505)。
【0046】
ユーザは、日本語メニュー・日本語案件表示状態S503で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件の詳細情報の中から、当該案件に関係する英語の案件を選択して、クリックする。
クリックしたリンクに埋め込まれているURLは日英判定後転送JSP315を指しているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日英判定後転送JSP315を起動する。日英判定後転送JSP315は、「KS977DisplayBodyAction_GL」を含むURLへ転送される転送メッセージを作成し、クライアント103へ送信する。webブラウザ202は転送メッセージを解釈し、当該URLへアクセスする。
リンクに埋め込まれているURLには「KS977DisplayBodyAction_GL」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、図示しない第二の英語案件明細表示JSP312と図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313を起動する。図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313は日本語のメニューを表示し、図示しない第二の英語案件明細表示JSP312は英語の項目表示にて、指定された英語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(日本語メニュー・英語関連案件表示状態S506)。
【0047】
ユーザは、日本語メニュー・英語案件表示状態S504で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件の詳細情報の中から、当該案件に関係する日本語の案件を選択して、クリックする。
クリックしたリンクに埋め込まれているURLは日英判定後転送JSP315を指しているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日英判定後転送JSP315を起動する。日英判定後転送JSP315は、「KS977DisplayBodyAction」を含むURLへ転送される転送メッセージを作成し、クライアント103へ送信する。webブラウザ202は転送メッセージを解釈し、当該URLへアクセスする。
リンクに埋め込まれているURLには「KS977DisplayBodyAction」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311と図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313を起動する。図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313は日本語のメニューを表示し、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311は日本語の項目表示にて、指定された日本語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(日本語メニュー・日本語関連案件表示状態S505)。
【0048】
ユーザは、日本語メニュー・英語案件表示状態S504で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件の詳細情報の中から、当該案件に関係する英語の案件を選択して、クリックする。
クリックしたリンクに埋め込まれているURLは日英判定後転送JSP315を指しているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日英判定後転送JSP315を起動する。日英判定後転送JSP315は、「KS977DisplayBodyAction_GL」を含むURLへ転送される転送メッセージを作成し、クライアント103へ送信する。webブラウザ202は転送メッセージを解釈し、当該URLへアクセスする。
リンクに埋め込まれているURLには「KS977DisplayBodyAction_GL」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、図示しない第二の英語案件明細表示JSP312と図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313を起動する。図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313は日本語のメニューを表示し、図示しない第二の英語案件明細表示JSP312は英語の項目表示にて、指定された英語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(日本語メニュー・英語関連案件表示状態S506)。
【0049】
ユーザがログインする前の状態(ログイン前状態S501)から、ユーザがwebブラウザ202を用いて、サーバ102の英語ログイン画面へのURLにアクセスすると、入出力制御部302によって英語ログインJSP305が実行される。ログイン処理が正常に行われると、英語ログインJSP305は、クライアント103のwebブラウザ202がURLパラメータ文字列に「DisplaySGToDo_GL」が記述されているURLに転送を実行するための転送メッセージを作成し、入出力制御部302に渡す。そして、入出力制御部302は、転送メッセージをクライアント103へ送信する。
【0050】
クライアント103のwebブラウザ202は転送メッセージを受信すると、転送メッセージに記されているURLにアクセスする。URLパラメータ文字列に「DisplaySGToDo_GL」が記述されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、英語一覧表示JSP309を起動する。英語一覧表示JSP309は英語のメニューにて、ログインしたユーザが処理をしなければならない案件を、クライアント103の画面に一覧表示する(英語一覧表示状態S507)。
【0051】
ユーザは、英語一覧表示状態S507で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件一覧の中から、日本語の案件を選択して、クリックする。リンクに埋め込まれているURLには「KS001ReDisplayOpenAction」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日本語案件明細表示JSP311と明細メニュー英語表示JSP314を起動する。明細メニュー英語表示JSP314は英語のメニューを表示し、日本語案件明細表示JSP311は日本語の項目表示にて、指定された日本語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(英語メニュー・日本語案件表示状態S508)。
【0052】
ユーザは、英語一覧表示状態S507で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件一覧の中から、英語の案件を選択して、クリックする。リンクに埋め込まれているURLには「KS001ReDisplayOpenAction_GL」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、英語案件明細表示JSP312と明細メニュー英語表示JSP314を起動する。明細メニュー英語表示JSP314は英語のメニューを表示し、英語案件明細表示JSP312は英語の項目表示にて、指定された英語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(英語メニュー・英語案件表示状態S509)。
【0053】
ユーザは、英語メニュー・日本語案件表示状態S508で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件の詳細情報の中から、当該案件に関係する日本語の案件を選択して、クリックする。
クリックしたリンクに埋め込まれているURLは日英判定後転送JSP315を指しているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日英判定後転送JSP315を起動する。日英判定後転送JSP315は、「KS977DisplayBodyAction」を含むURLへ転送される転送メッセージを作成し、クライアント103へ送信する。webブラウザ202は転送メッセージを解釈し、当該URLへアクセスする。
リンクに埋め込まれているURLには「KS977DisplayBodyAction」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311と図示しない第二の明細メニュー英語表示JSP314を起動する。図示しない第二の明細メニュー英語表示JSP314は英語のメニューを表示し、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311は日本語の項目表示にて、指定された日本語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(英語メニュー・日本語関連案件表示状態S510)。
【0054】
ユーザは、英語メニュー・日本語案件表示状態S508で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件の詳細情報の中から、当該案件に関係する英語の案件を選択して、クリックする。
クリックしたリンクに埋め込まれているURLは日英判定後転送JSP315を指しているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日英判定後転送JSP315を起動する。日英判定後転送JSP315は、「KS977DisplayBodyAction_GL」を含むURLへ転送される転送メッセージを作成し、クライアント103へ送信する。webブラウザ202は転送メッセージを解釈し、当該URLへアクセスする。
リンクに埋め込まれているURLには「KS977DisplayBodyAction_GL」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、図示しない第二の英語案件明細表示JSP312と図示しない第二の明細メニュー英語表示JSP314を起動する。図示しない第二の明細メニュー英語表示JSP314は英語のメニューを表示し、図示しない第二の英語案件明細表示JSP312は英語の項目表示にて、指定された英語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(英語メニュー・英語関連案件表示状態S511)。
【0055】
ユーザは、英語メニュー・英語案件表示状態S509で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件の詳細情報の中から、当該案件に関係する日本語の案件を選択して、クリックする。
クリックしたリンクに埋め込まれているURLは日英判定後転送JSP315を指しているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日英判定後転送JSP315を起動する。日英判定後転送JSP315は、「KS977DisplayBodyAction」を含むURLへ転送される転送メッセージを作成し、クライアント103へ送信する。webブラウザ202は転送メッセージを解釈し、当該URLへアクセスする。
リンクに埋め込まれているURLには「KS977DisplayBodyAction」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311と図示しない第二の明細メニュー英語表示JSP314を起動する。図示しない第二の明細メニュー英語表示JSP314は英語のメニューを表示し、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311は日本語の項目表示にて、指定された日本語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(英語メニュー・日本語関連案件表示状態S510)。
【0056】
ユーザは、英語メニュー・英語案件表示状態S509で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件の詳細情報の中から、当該案件に関係する英語の案件を選択して、クリックする。
クリックしたリンクに埋め込まれているURLは日英判定後転送JSP315を指しているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日英判定後転送JSP315を起動する。日英判定後転送JSP315は、「KS977DisplayBodyAction_GL」を含むURLへ転送される転送メッセージを作成し、クライアント103へ送信する。webブラウザ202は転送メッセージを解釈し、当該URLへアクセスする。
リンクに埋め込まれているURLには「KS977DisplayBodyAction_GL」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、図示しない第二の英語案件明細表示JSP312と図示しない第二の明細メニュー英語表示JSP314を起動する。図示しない第二の明細メニュー英語表示JSP314は英語のメニューを表示し、図示しない第二の英語案件明細表示JSP312は英語の項目表示にて、指定された英語の案件の詳細な内容を、クライアント103の画面に表示する(英語メニュー・英語関連案件表示状態S511)。
【0057】
上述の状態遷移図の説明より、本実施形態の特許管理システムでは、以下のような動作をすることがわかる。
ユーザが日本語でログインすると、最初に表示される一覧表示は日本語で表示される。
一覧表示から日本語の案件を選択して表示させても、英語の案件を選択して表示させても、メニューの部分は日本語で表示される。但し、案件の内容自体は日本語であれば日本語で、英語であれば英語で、それぞれ表示される。
一方、ユーザが英語でログインすると、最初に表示される一覧表示は英語で表示される。
一覧表示から日本語の案件を選択して表示させても、英語の案件を選択して表示させても、メニューの部分は英語で表示される。但し、案件の内容自体は日本語であれば日本語で、英語であれば英語で、それぞれ表示される。
【0058】
図6は、ユーザのログインから案件の詳細内容を表示するまでのシーケンス図である。
ユーザがログインする前の状態から、ユーザがwebブラウザ202を用いて、サーバ102の日本語ログイン画面へのURLにアクセスする(S601)と、入出力制御部302によって日本語ログインJSP304が実行される(S602)。ログイン処理が正常に行われると、日本語ログインJSP304は、クライアント103のwebブラウザ202がURLパラメータ文字列に「DisplaySGToDo」が記述されているURLに転送を実行するための転送メッセージを作成し、入出力制御部302に渡す。そして、入出力制御部302は、転送メッセージをクライアント103へ送信する(S603)。
【0059】
クライアント103のwebブラウザ202は転送メッセージを受信すると、転送メッセージに記されているURLにアクセスする(S604)。URLパラメータ文字列に「DisplaySGToDo」が記述されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日本語一覧表示JSP308を起動する(S605)。日本語一覧表示JSP308は日本語のメニューにて、ログインしたユーザが処理をしなければならない案件を、クライアント103の画面に一覧表示する(S606)。
【0060】
ユーザは、日本語一覧表示状態S502で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件一覧の中から、日本語の案件を選択して、クリックする(S607)。リンクに埋め込まれているURLには「KS001ReDisplayOpenAction」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、日本語案件であると判断する(S608のY)。そして、日本語案件明細表示JSP311と明細メニュー日本語表示JSP313を起動する(S609)。明細メニュー日本語表示JSP313は日本語のメニューを表示し、日本語案件明細表示JSP311は日本語の項目表示にて、指定された日本語の案件の詳細な内容を含むhtml文書を作成して、クライアント103に送信する(S610)。その結果、クライアント103の画面には、案件の詳細な内容が表示される(S611)。
【0061】
ユーザは、日本語一覧表示状態S502で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件一覧の中から、英語の案件を選択して、クリックする(S607)。リンクに埋め込まれているURLには「KS001ReDisplayOpenAction_GL」と記されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、英語案件であると判断する(S608のN)。そして、英語案件明細表示JSP312と明細メニュー日本語表示JSP313を起動する(S612)。明細メニュー日本語表示JSP313は日本語のメニューを表示し、英語案件明細表示JSP312は英語の項目表示にて、指定された英語の案件の詳細な内容を含むhtml文書を作成して、クライアント103に送信する(S613)。その結果、クライアント103の画面には、案件の詳細な内容が表示される(S614)。
【0062】
上述の処理の流れは、英語でログインしても同様であるので、説明を割愛する。
【0063】
図7は、ユーザの案件詳細表示から関連する案件の詳細内容を表示するまでのシーケンス図である。
今、クライアント103から送信された表示要求(S701)に呼応して、日本語案件表示処理が行われ(S702)、クライアント103の画面に日本語案件の詳細な内容が表示されている(S703)とする。この処理は図6のステップS607からS611までの流れと同じである。説明を簡単にするため、図6の分岐処理であるステップS608は、図7では割愛している。
【0064】
ユーザは、日本語メニュー・日本語案件表示状態S503で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件の詳細情報の中から、当該案件に関係する日本語の案件を選択して、クリックする(S704)。リンクに埋め込まれているURLには「Hantei」と記されているので、入出力制御部302は日英判定後転送JSP315を起動する。日英判定後転送JSP315は、当該案件の案件IDで案件データベース310を検索し、日本語案件であると判断する(S705のY)。そして、日本語関連案件表示用のURLに転送するための転送メッセージを作成し(S706)、クライアント103に送信する(S707)。
【0065】
クライアント103のwebブラウザ202は転送メッセージを受信すると、転送メッセージに記されているURLにアクセスする(S708)。URLパラメータ文字列に「KS977DisplayBodyAction」が記述されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311と図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313を起動する(S709)。図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313は日本語のメニューを表示し、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311は日本語の項目表示にて、指定された日本語の案件の詳細な内容を含むhtml文書を作成して、クライアント103に送信する(S710)。その結果、クライアント103の画面には、案件の詳細な内容が表示される(S711)。
【0066】
ユーザは、日本語メニュー・日本語案件表示状態S503で、操作部206を操作して、クライアント103の表示部205に表示されている案件の詳細情報の中から、当該案件に関係する英語の案件を選択して、クリックする(S704)。リンクに埋め込まれているURLには「Hantei」と記されているので、入出力制御部302は日英判定後転送JSP315を起動する。日英判定後転送JSP315は、当該案件の案件IDで案件データベース310を検索し、英語案件であると判断する(S705のN)。そして、英語関連案件表示用のURLに転送するための転送メッセージを作成し(S712)、クライアント103に送信する(S713)。
【0067】
クライアント103のwebブラウザ202は転送メッセージを受信すると、転送メッセージに記されているURLにアクセスする(S714)。URLパラメータ文字列に「KS977DisplayBodyAction_GL」が記述されているので、入出力制御部302はマッピングテーブル303を参照して、図示しない第二の英語案件明細表示JSP312と図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313を起動する(S715)。図示しない第二の明細メニュー日本語表示JSP313は日本語のメニューを表示し、図示しない第二の日本語案件明細表示JSP311は日本語の項目表示にて、指定された日本語の案件の詳細な内容を含むhtml文書を作成して、クライアント103に送信する(S716)。その結果、クライアント103の画面には、案件の詳細な内容が表示される(S717)。
【0068】
上述の処理の流れは、英語でログインしても同様であるので、説明を割愛する。
【0069】
図8はサーバ102の処理の流れを説明するフローチャートである。
クライアント103のアクセス要求に呼応して処理を開始すると(S801)、入出力制御部302は、アクセス要求、すなわちリクエストメッセージの中にCookieが含まれているか否かを確認する(S802)。つまり、当該ユーザが特許管理システム101に正常にログインしているユーザであるか否かを確認する。その結果として、ユーザ認証が正常に行われたことを示すCookieが含まれていなければ(S802のN)、ログイン処理を行い(S803)、終了する(S804)。
ステップS802で、当該ユーザが正規にログインを済ませたユーザであることが判明したら(S802のY)、セッションデータ307を読み込み、当該ユーザを特定する。そして、当該ユーザのログイン言語を特定する(S805)。
【0070】
次に、入出力制御部302はリクエストメッセージの中からURLパラメータ文字列を抽出し、これを用いてマッピングテーブル303を検索する(S806)。
マッピングテーブル303を検索した結果、検索にヒットしたのであれば(S807のY)、当該レコードに記されている指定されたプログラムと、ログイン言語に対応するメニュープログラムを実行し(S808)、処理を終了する(S809)。
マッピングテーブル303を検索した結果、検索にヒットしなかったのであれば(S807のN)、転送(リダイレクト)処理を行い(S810)、処理を終了する(S809)。
【0071】
図9はリダイレクト処理の流れを示すフローチャートである。
処理を開始すると(S901)、日英判定後転送JSP315はURLパラメータ文字列に含まれている案件IDを取得し、これを用いて案件データベース310を検索する(S902)。
検索の結果、当該案件が日本語の案件であれば(S903のY)、日英判定後転送JSP315は日本語関連案件を表示するための転送メッセージを送信し(S904)、処理を終了する(S905)。
検索の結果、当該案件が英語の案件であれば(S903のN)、日英判定後転送JSP315は英語関連案件を表示するための転送メッセージを送信し(S906)、処理を終了する(S905)。
【0072】
図10(a)及び(b)は、一覧表示画面の一部を示す図である。
図10(a)は、日本語一覧表示JSP308による、日本語一覧表示状態S502における日本語一覧表示画面である。
クライアント103の表示部には、日本語メニュー領域1002と、日本語項目名欄1003とレコード表示欄1004が表示される。
日本語メニュー領域1002は、「新規作成/登録/変更」「調査・分析」「包袋」「ヘルプ」というリンク付項目が列挙されている。
日本語項目名欄1003は、案件の項目名が、日本語で記載されている。
レコード表示欄1004は、案件の内容が、基本的には日本語で記載されている。但し、案件が外国出願である場合は、「発明の名称」は英語で記載されている。これは、案件の実体的な内容が英語であり、その実体的な内容自体が案件データベースに記録されるからである。
【0073】
図10(b)は、英語一覧表示JSP309による、英語一覧表示状態S507における英語一覧表示画面である。
クライアントの表示部205には、英語メニュー領域1005と、英語項目名欄1006とレコード表示欄1007が表示される。
英語メニュー領域1005は、「NEW/REGIST/MODIFY」「INVESTIGATION/ANALYSIS」「FILE_WRAPPER」「HELP」というリンク付項目が列挙されている。これは、日本語メニュー領域1002に対応する英語のリンク付項目である。
英語項目名欄1006は、案件の項目名が、英語で記載されている。これは、日本語項目名欄1003に対応する英語の案件の項目名である。
レコード表示欄1007は、案件の内容が、基本的には英語で記載されている。但し、案件が日本出願である場合は、「TITLE」は日本語で記載されている。これは、案件の実体的な内容が日本語であり、その実体的な内容自体が案件データベースに記録されるからである。これ以外の項目、例えば「DUTY」は日本語項目名欄1003の「業務」に対応し、「Foreign」は「外国出願」に、「Japan」は「日本出願」に対応する。この項目は日本出願か外国出願かを区別するフラグフィールドであり、案件データベースに記録される値は「1」か「0」かのフラグであるので、表示する際にはログイン言語に応じて表示内容が切り替えられる。
【0074】
図11(a)及び(b)は、日本語ログインしたユーザが日本語案件と英語案件の詳細を閲覧している状態を示す図である。
図11(a)は、日本語案件明細表示JSP311及び明細メニュー日本語表示JSP313による、日本語メニュー・日本語案件表示状態S503における日本語案件表示画面である。
クライアント103の表示部には、日本語メニュー領域1002と、日本語案件明細表示領域1102が表示される。
日本語メニュー領域1002は、図10のものと全く同じである。
日本語案件明細表示領域1102は、日本語の案件を日本語で表示する領域である。
【0075】
図11(b)は、英語案件明細表示JSP312及び明細メニュー日本語表示JSP313による、日本語メニュー・英語案件表示状態S504における英語案件表示画面である。
クライアント103の表示部には、日本語メニュー領域1002と、英語案件明細表示領域1103が表示される。
日本語メニュー領域1002は、図10のものと全く同じである。
英語案件明細表示領域1103は、英語の案件を英語で表示する領域である。
【0076】
図12(a)及び(b)は、英語ログインしたユーザが日本語案件と英語案件の詳細を閲覧している状態を示す図である。
図12(a)は、日本語案件明細表示JSP311及び明細メニュー英語表示JSP314による、英語メニュー・日本語案件表示状態S508における日本語案件表示画面である。
クライアント103の表示部には、英語メニュー領域1005と、日本語案件明細表示領域1202が表示される。
英語メニュー領域1007は、図10のものと全く同じである。
日本語案件明細表示領域1202は、日本語の案件を日本語で表示する領域であり、図11(a)の日本語案件明細表示領域1102と全く同じである。
【0077】
図12(b)は、英語案件明細表示JSP312及び明細メニュー英語表示JSP314による、英語メニュー・英語案件表示状態S509における英語案件表示画面である。
クライアント103の表示部には、英語メニュー領域1005と、英語案件明細表示領域1203が表示される。
英語メニュー領域1007は、図10のものと全く同じである。
英語案件明細表示領域1203は、英語の案件を英語で表示する領域であり、図11(b)の英語案件明細表示領域1103と全く同じである。
【0078】
つまり、メニュー表示はログイン言語で固定化されるものの、案件の表示は案件の言語に応じて日本語か英語かが切り替えられる。
【0079】
本実施形態においては、特許管理システムを開示した。
元々日本語にのみ対応するべく作られたデータベースシステムを、後から多言語化のための改変を行う際、URLパラメータ文字列で言語と対応するプログラムを判別するためのマッピングテーブルを設けた。マッピングテーブルの存在により、適切な言語に対応するプログラムを実行することができる。
また、ユーザのログイン言語と閲覧対象の案件の言語が混在しても、マッピングテーブルの存在により、メニュー領域と詳細表示領域毎に適切な言語にてクライアントの画面に表示させることができる。
【0080】
更に、元のプログラムの仕様上、案件の言語が判別不能な項目に対しては、案件の言語を調べて適切な表示用のプログラムへ転送するための、非表示のhtml文書を作成して、クライアントに送信するように、サーバを構成した。案件の言語を判定し適切な転送用URLを生成する、日英判定後転送JSP315を設けることにより、元のプログラムの改変を最小限に抑えながら、スムーズな多言語化を推進することができる。
【0081】
以上、本発明の実施形態例について説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の実施形態の例である、特許管理システムの全体構成図である。
【図2】クライアントの機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】サーバのブロック図である。
【図4】マッピングテーブルの内容の一部を示す図である。
【図5】本実施形態に係る特許管理システムの状態遷移図である。
【図6】ユーザのログインから案件の詳細内容を表示するまでのシーケンス図である。
【図7】ユーザの案件詳細表示から関連する案件の詳細内容を表示するまでのシーケンス図である。
【図8】サーバの処理の流れを説明するフローチャートである。
【図9】リダイレクト処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】一覧表示画面の一部を示す図である。
【図11】日本語ログインしたユーザが日本語案件と英語案件の詳細を閲覧している状態を示す図である。
【図12】英語ログインしたユーザが日本語案件と英語案件の詳細を閲覧している状態を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
101…特許管理システム、102…サーバ、103、103a、103b…クライアント、104a、104b…VPNルータ、105…インターネット、202…webブラウザ、203…入出力制御部、204…表示制御部、205…表示部、206…操作部、302…入出力制御部、303…マッピングテーブル、304…日本語ログインJSP、305…英語ログインJSP、306…ユーザマスタ、307…セッションデータ、308…日本語一覧表示JSP、309…英語一覧表示JSP、310…案件データベース、311…日本語案件明細表示JSP、312…英語案件明細表示JSP、313…明細メニュー日本語表示JSP、314…明細メニュー英語表示JSP、315…日英判定後転送JSP、1002…日本語メニュー領域、1003…日本語項目名欄、1004…レコード表示欄、1005…英語メニュー領域、1006…英語項目名欄、1007…レコード表示欄、1102…日本語案件明細表示領域、1103…英語案件明細表示領域、1202…日本語案件明細表示領域、1203…英語案件明細表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一ログイン言語をログイン時の表示言語として決定する第一ログイン処理部と、
前記第一ログイン言語とは異なる第二ログイン言語をログイン時の表示言語として決定する第二ログイン処理部と、
前記第一ログイン言語に対応して実行される第一メニュー表示処理部と、
前記第二ログイン言語に対応して実行される第二メニュー表示処理部と、
第一言語で表記される第一種別案件及び前記第一言語とは異なる第二言語で表記される第二種別案件を格納する案件データベースと、
前記第一種別案件に対応して実行される第一案件表示処理部と、
前記第二種別案件に対応して実行される第二案件表示処理部と、
URLパラメータ文字列を格納するURLパラメータ文字列フィールドと、前記URLパラメータ文字列に対応する第一案件表示処理部或は第二案件表示処理部のいずれかを示す情報を格納する本体プログラム名フィールドと、前記第一メニュー表示処理部を示す情報を格納する第一言語メニュー用プログラム名フィールドと、前記第二メニュー表示処理部を示す情報を格納する第二言語メニュー用プログラム名フィールドとを備えるマッピングテーブルと、
クライアントから送信されるアクセス要求から前記クライアントのログイン言語を特定すると共に、前記URLパラメータ文字列を取得し、前記マッピングテーブルを検索して、前記第一案件表示処理部或は前記第二案件表示処理部のいずれか一方と、前記第一メニュー表示処理部或は前記第二メニュー表示処理部のいずれか一方を実行する入出力制御部と、
前記アクセス要求に含まれる表示要求案件情報から前記案件データベースを検索して、前記表示要求案件情報が前記第一種別案件であるか前記第二種別案件であるかを判定した後、前記マッピングテーブルに対応する正しい前記URLパラメータ文字列を含む転送メッセージを作成して前記クライアントに送信する案件種別判定後転送部と
を備える多言語データベースサーバ。
【請求項2】
所定の操作情報を出力する操作部と、所定の情報を表示する表示部と、前記表示部を制御する表示制御部と、前記操作部から入力された前記操作情報に基づいてアクセス要求を形成して送信すると共に、所定の情報を受信して前記表示制御部に渡す入出力制御部とを備えるクライアントと、
第一ログイン言語をログイン時の表示言語として決定する第一ログイン処理部と、前記第一ログイン言語とは異なる第二ログイン言語をログイン時の表示言語として決定する第二ログイン処理部と、前記第一ログイン言語に対応して実行される第一メニュー表示処理部と、前記第二ログイン言語に対応して実行される第二メニュー表示処理部と、第一言語で表記される第一種別案件及び前記第一言語とは異なる第二言語で表記される第二種別案件を格納する案件データベースと、前記第一種別案件に対応して実行される第一案件表示処理部と、前記第二種別案件に対応して実行される第二案件表示処理部と、URLパラメータ文字列を格納するURLパラメータ文字列フィールドと、前記URLパラメータ文字列に対応する第一案件表示処理部或は第二案件表示処理部のいずれかを示す情報を格納する本体プログラム名フィールドと、前記第一メニュー表示処理部を示す情報を格納する第一言語メニュー用プログラム名フィールドと、前記第二メニュー表示処理部を示す情報を格納する第二言語メニュー用プログラム名フィールドとを備えるマッピングテーブルと、前記クライアントから送信される前記アクセス要求から前記クライアントのログイン言語を特定すると共に、前記URLパラメータ文字列を取得し、前記マッピングテーブルを検索して、前記第一案件表示処理部或は前記第二案件表示処理部のいずれか一方と、前記第一メニュー表示処理部或は前記第二メニュー表示処理部のいずれか一方を実行する入出力制御部と、前記アクセス要求に含まれる表示要求案件情報から前記案件データベースを検索して、前記表示要求案件情報が前記第一種別案件であるか前記第二種別案件であるかを判定した後、前記マッピングテーブルに対応する正しい前記URLパラメータ文字列を含む転送メッセージを作成して前記クライアントに送信する案件種別判定後転送部とを備える多言語データベースサーバと
を備える多言語データベースシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−146111(P2010−146111A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−320116(P2008−320116)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】